JPH04256758A - 定量分与器 - Google Patents

定量分与器

Info

Publication number
JPH04256758A
JPH04256758A JP3016327A JP1632791A JPH04256758A JP H04256758 A JPH04256758 A JP H04256758A JP 3016327 A JP3016327 A JP 3016327A JP 1632791 A JP1632791 A JP 1632791A JP H04256758 A JPH04256758 A JP H04256758A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cartridge
plunger
holder
piston
amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP3016327A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaru Saiki
斉木 勝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Terumo Corp filed Critical Terumo Corp
Priority to JP3016327A priority Critical patent/JPH04256758A/ja
Priority to DE1992603472 priority patent/DE69203472T2/de
Priority to EP19920400329 priority patent/EP0498737B1/en
Publication of JPH04256758A publication Critical patent/JPH04256758A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、交換自在なカートリツ
ジ内に充填された薬剤を任意量分設定して、連続使用で
きる定量分与器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、液状の薬剤の定量分を分与す
るために、一般には注射器が用いられる。この種の注射
器は例えば、糖尿病の治療のための液状薬剤であるイン
スリンの注入用として使われるインスリン注入器として
用いられるものであり、注入針付のプラスチツク製イン
スリン注入器が広く使用されている。
【0003】しかし、この針付のプラスチツク製インス
リン注入器は、在宅療法用として患者が家庭において使
用するので、使用後の廃棄物は針が付いた状態であり、
第3者などにより再び使用される危険があり、社会問題
化しつつある。さらに、インスリンの投与を1日に数回
行うような場合には、注射器及び薬剤のアンプル瓶を常
に持ち運ばなければならず、携帯にも不便であつた。さ
らにまた、携帯者自身が糖尿病であることを他人に知ら
れてしまう不安感もあつた。
【0004】また、薬剤をアンプル瓶より注入器に補給
する際に、針をアンプル瓶のゴム部へ一度刺す必要があ
るが、使用度数の増加にともなう針尖端部の破損・刺通
抵抗の増加があり、患者にとつては、肉体的及び精神的
にかなりの負担になるものであつた。そこで、カートリ
ツジ内に充填された液状の薬剤を任意量分設定して、定
量分を分与できる携帯に便利なペン型タイプの定量分与
器が提案されている。
【0005】図に基づいて、従来の定量分与器の一例を
述べると、図5は従来の定量分与器の中心断面図であり
、特開昭63−318952号の「流体を計量して投与
するための携帯用装置」に係る提案である。本図におい
て、液状薬剤Mを内蔵したカートリツジ4には注射針2
が設けられており、カートリツジ4の内周面内を摺動自
在かつ気密状態にしたピストン5をプランジヤー90に
よつて、押子200を図中の矢印A方向に押圧すること
で、カートリツジ4内の液状薬剤Mが注射針2を介して
分与する注射器の基本構成に加えて、カートリツジ4内
に充填された薬剤Mの任意量分を使用の度毎に設定して
、連続使用できるものである。
【0006】このために、プランジヤー90の上下面に
は図示のような掛止爪が長手方向に形成されており、こ
の掛止爪に対して掛止体21が掛止しており、プランジ
ヤー90がピストン5を押圧する方向のみ移動可能にし
、逆方向には不動にして薬剤Mの消費に伴うピストン5
の移動移動位置にプランジヤー90が留まるようにして
いる。
【0007】一方、このプランジヤー90にはスリーブ
100の回動作用により図中の矢印B方向に移動して、
プランジヤー90の掛止爪に対して掛止する状態と掛止
しない状態にされるジヨー120a,120bが設けら
れている。ジヨー120a,120bがシヨルダー60
の後面に着座され前回使用の状態からゼロ位置にセツト
されており、後端のスリーブ170が時計方向に回転さ
れて、外周面状に目盛りを設けた注入量表示のためのス
リーブ160が前進位置へと移動されると、掛止部材の
ラツチ部材111がジヨー120a,120bに係合さ
れる。
【0008】この状態では、目盛り窓150からはゼロ
表示がされるので、スリーブ170を所望の投与分が目
盛り窓150から現われるまで、逆時計方向に回動する
。この結果、スリーブ160と一体移動されたジヨー1
20a,120bが投与分に必要な距離分が後退移動さ
れる。これで、投与分に必要となるプランジヤー90の
移動に相当する距離分のジヨー120a,120bが移
動されたので、スリーブ100を回動させてプランジヤ
ー90に対してジヨー120a,120bを掛止状態に
する。そして、押子200を矢印A方向に押圧して、ピ
ストン5を移動させることで投与を行なう。
【0009】つまり、具体的には前回の使用後に、スリ
ーブ100を操作してジヨー120a,120bのプラ
ンジヤー90の爪部に対する掛止状態を解除し、次に後
端のスリーブ170を操作して、ジヨー120a,12
0bを後退させて注入量の設定を行ない、再度スリーブ
100を操作してジヨー120a,120bのプランジ
ヤー90に対する掛止状態にして、最後に押子200を
押圧する操作であり、使用の度に注入量のセツトを行な
う必要があつた。
【0010】この投与後に、以上の操作を繰り返し行な
い、薬剤Mが空になつた時点でカートリツジ4を交換す
る。
【0011】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、上
述の提案によれば、投与の度に注入量の設定する作業が
あり、操作が煩雑となる問題点を有していた。したがつ
て、本発明は上述の問題点に鑑みてなされたものであり
、その目的とするところは、連続使用ができ、かつ注入
量の設定を投与の度にする必要のない操作性を向上した
定量分与器を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決し、目
的を達成するために、本発明の定量分与器は、以下の構
成を備える、即ち、内部に液状の薬剤を収容したカート
リツジと、該カートリツジ内部において摺動自在にされ
て押圧されるピストンと、前記カートリツジ内部と外部
とを挿通させる注射針とを有してなるカートリツジ交換
体を用いるために使用される定量分与器であつて、筒状
の本体と、該本体の一端において前記カートリツジ交換
体を着脱自在にする着脱手段と、前記本体内の長手方向
に移動自在に保持され、かつ前記ピストンを押圧する方
向には移動可能にし、逆方向には移動不能にする後戻り
防止具と、該後戻り防止具に対して掛止する掛止部を有
するプランジヤーと、前記掛止部に対して掛止しない非
掛止状態になる付勢力を有する一対のジヨーと、該ジヨ
ーを保持するとともに、前記本体内の長手方向に移動自
在にされるジヨーホルダーと、前記ジヨーを前記掛止状
態または前記非掛止状態を選択して設定するために前記
付勢力に抗して前記ジヨーを前記掛止状態に移動させる
部位を形成し、かつ前記本体の外周面回りに回動自在に
設けられるスリーブと、前記ジヨーホルダーの前記本体
内の長手方向の移動量分を設定するために前記本体の他
端において回動自在に設けられる設定ダイヤルと、該設
定ダイヤルに連動して前記移動量分を移動するとともに
、表示部を外周に有する表示具と、前記ピストンの押圧
をするために前記本体の他端において前記設定ダイヤル
と同軸状に設けられる押子とを備え、前記ジヨーホルダ
ーと前記押子とを一体的に移動自在に設けるとともに、
前記ジヨーホルダーを前記表示具に向かうように付勢さ
せる付勢手段を、前記本体に設ける構成である。
【0013】
【作用】以上の構成において、カートリツジ交換体を筒
状の本体に着脱手段により着脱し、カートリツジのピス
トンをプランジヤーにより押圧する状態にする。プラン
ジヤーはピストンの押圧方向には移動可能にし、逆方向
には移動不能にする後戻り防止具に対して掛止して後戻
りしない。プランジヤーの掛止部に対して掛止する掛止
状態と掛止しない非掛止状態になる付勢力を有する一対
のジヨーはジヨーホルダーに保持されるとともに、本体
内の長手方向に移動自在にされる。スリーブを作用させ
て、ジヨーの解除を行なうとともに、設定ダイヤルを作
用させてジヨーホルダーの長手方向の移動量分を設定す
る。この移動量分は表示具により表示される一方、ピス
トンの押圧をする押子はジヨーホルダーとが一体的に移
動自在に設けられており、ジヨーホルダーを表示具に向
かうように付勢手段により移動される。
【0014】
【実施例】以下に図面を参照して実施例を詳細に説明す
ると、図1は1実施例の定量分与器の前半分の中心断面
図である。図1において、液状薬剤Mを内蔵した透明体
のカートリツジ4には注射針2が交換自在に設けられて
おり、カートリツジホルダー3内に図示のように自由に
セツトできるとともに、カートリツジホルダー3の口ネ
ジ部bに螺合するネジ体2bを回すことで、注射針2を
図示のように固定できる構成である。注射針2には針キ
ヤツプ2aが被せられており、尖端部の保護をする一方
、使用後の廃棄時における危険防止を図つている。
【0015】カートリツジ4は液状の薬剤Mを内蔵した
状態で提供可能にするために、カートリツジ4の左端に
は注射針2により刺通されるゴム栓4dが設けられる一
方、右端にはカートリツジ4の内周面を長手方向に摺動
自在することで、薬剤Mを外部に押し出す気密状態を保
持したピストン5が挿入されている。一方、カートリツ
ジホルダー3は図示のように、カートリツジ4の外形形
状に略一致し、かつクリアランス分の隙間を設けた内周
面を形成するとともに、全長はカートリツジ4より短く
されている。
【0016】このカートリツジホルダー3の左端外周面
には、ネジ体2bを螺合して注射針2を保持するように
する口ネジ部3bが形成されるとともに、右端外周面に
は外筒体8の第1雌ネジ部8aに螺合させてカートリツ
ジホルダー3を外筒体8に取り付ける雄ネジ部3aが形
成されている。また、外筒体8には嵌合部1bが嵌合さ
れるキヤツプ1が設けられており、使用時以外にはこの
キヤツプ1を図示のように被せることで、注射針2の保
護をして携帯性を確保し、かつクリツプ部1をポケツト
に引つ掛けるようにして外見からは定量分与器であるこ
とを知られないようにしている。
【0017】以上の構成により、液状の薬剤Mを内蔵し
たカートリツジ4の残量が無くなると、キヤツプ1を外
してから、カートリツジホルダー3を把持して、ネジ体
2bを緩めて針キヤツプ2aを被せた状態の注射針2を
カートリツジ4のゴム栓4dから抜き去つて取り外す。 次に、カートリツジホルダー3を把持回動して外筒体8
に対する螺合状態を解除して、カートリツジホルダー3
を外筒体8から取り外し、薬剤Mが充填されているカー
トリツジ4をカートリツジホルダー3にセツトする。
【0018】この後に、カートリツジホルダー3の雄ネ
ジ部3aを外筒体8の第1雌ネジ部8aに螺合させ、か
つピストン5を押圧するプランジヤー9をカートリツジ
4内に挿入させた後に、カートリツジホルダー3を回動
させる。この結果、カートリツジホルダー3の内周R部
3cがカートリツジ4を図中の矢印C方向に移動するよ
うに当接し、カートリツジ4の右端部4eがカートリツ
ジ受具6を作用させるようになる。以上の操作でカート
リツジ4の交換が終了し、続いて行なわれるピストン5
を押圧する注入準備が行なわれる。
【0019】次に、外筒体8の内周穴部8d内には、カ
ートリツジ受具6が長手方向に移動自在に設けられてお
り、カートリツジ受具6の段部6bと内外筒11の雄ネ
ジ部11aの間に設けられている第1押しバネ21の圧
縮作用により、図中のD矢印方向に付勢力を得ている。 このカートリツジ受具6は内部において上述のプランジ
ヤー9を挿通する一方、内周面にテーパ部6cを図示の
ように一対分形成している。このテーパ部6cにはプラ
ンジヤーの後戻り防止具7の掛止部7bの外側が当接す
るように設けられており、図示のようにカートリツジ4
を挿入することで、後戻り防止具7の掛止部7bがプラ
ンジヤー9を所定位置に留まらせる。
【0020】図3はプランジヤーの後戻り防止具7の動
作図であり、中心線CLより上がセツト前の状態を示す
一方、中心線CLより下が図1と同様の下がセツト後の
状態を示している。動作について説明すると、先ずカー
トリツジ4を上述のようにピストン5を押圧するプラン
ジヤー9をカートリツジ4内に挿入させる。この後に、
カートリツジホルダー3を回動させると、カートリツジ
ホルダー3の内周R部3cがカートリツジ4を図中の矢
印C方向に移動し始める。この時点では、後戻り防止具
7の掛止部7bはその自体の持つ弾性力によつて、図示
のようにプランジヤー9の掛止部9aに対しては掛止し
ていない。
【0021】さらに、カートリツジホルダー3を回動さ
せて矢印C方向に移動すると、中心線CLより下の図に
おいて、カートリツジ4の右端部4eがカートリツ受具
6の底部6eに当接する。さらに、カートリツジホルダ
ー3を回動させて矢印C方向に移動すると、テーパ部6
cが後戻り防止具7の掛止部7bを、図中のD矢印方向
に移動させて、プランジヤー9の掛止部9aと掛止後戻
り防止具7の掛止部7bとを掛止させる状態にする。
【0022】この掛止部9aと掛止後戻り防止具7の掛
止部7bの間の掛止状態は「ぺロウの手」の応用であり
、プランジヤー9は図中のE矢印左方向(つまりピスト
ン5を押す方向)へは移動できるが、後方向へは移動し
ない一方向のみ移動自在にする後戻り防止機構である。 ここで、プランジヤーの後戻り防止具7は、上述の構成
に限定されず、歯車機構やリングを使用した後戻り防止
機構であれば何でもかまわない。
【0023】以上のようにして、セツトすることで、プ
ランジヤー9がピストン5を押圧する方向のみ移動可能
にし、逆方向には不動になるようにして薬剤Mの消費に
伴うピストン5の移動位置にプランジヤー9が留まるこ
とができるようにしている。次に、プランジヤー9の注
入量設定と注入動作をさせる機構について図2、4の一
部破断外観斜視図に基づいて説明する。
【0024】プランジヤー9には注入と注入量の設定を
切り換えるためのスリーブ10が設けられている。この
スリーブ10は内周面に一対の凸部10aが形成される
とともに、内外筒11の外周回りに回動自在に設けられ
ている。一方、内外筒11には凸部10aの作用により
図中の矢印B方向に移動して、プランジヤー9の掛止部
9aに対して掛止する状態と掛止しない状態にされるジ
ヨー12が設けられている。
【0025】スリーブ10の回動操作により、プランジ
ヤー9とのかみ合い及び解放状態を決定するための機構
を説明すると、図4において、ジヨー12は図示のよう
に互いに対向してジヨーホルダー13(図2に図示)に
保持される一方、ジヨー12を外側に付勢する第4押し
バネ24の圧縮力が作用している。この第4押しバネ2
4の作用により、プランジヤー9からジヨー12は解放
される状態に付勢されている、これらのジヨー12の外
周面12bにはスリーブ10の凸部10aが回動により
当接作用する結果、ジヨー12とプランジヤー9とが掛
止状態にされる。
【0026】これらのジヨー12の間には、残液量安全
片14が第3押しバネ23の圧縮付勢力得ることで図中
の矢印E方向に付勢されて設けられており、基部14a
がジヨー12の間に潜入して、ジヨー12とプランジヤ
ー9とが掛止状態になることを防止する状態にできるよ
うにしている。一方、この残液量安全片14には片部1
4cが一体形成されており、片部14cの端部が後述の
注入量表示具16の側面部16hに当接移動されること
で、矢印E方向とは逆方向に移動されて、ジヨー12と
プランジヤー9とが掛止状態にできるようにされている
【0027】再度図2において、注入量表示具16の側
面部16hとジヨーホルダー13の側面部13bとの間
隔分がプランジヤー9の移動量となる結果、薬剤Mの分
与量となるようにしている。このために、スリーブ10
を設定側にして、ジヨー12を解放状態にすると、内外
筒11に内蔵されている第2押しバネ22の作用により
ジヨーホルダー13は、注入量表示具16の側面部16
hに当接する位置まで自動的に移動する。
【0028】一方、図中の矢印A方向に押圧操作される
押子20はジヨーホルダー13と一体的に設けられてい
るので、連動して押子20も移動し、設定注入量距離分
だけ押子20が移動される。この状態で、スリーブ10
を注入側へ操作すると、プランジヤー9とジヨー12が
掛止されるので、押子20を図中のA矢印方向に押すと
、ジヨーホルダー13及びジヨー12は連動して移動し
、プランジヤー9がカートリツジ4のピストン5を押圧
する方向に移動する。
【0029】このジヨーホルダー13の移動距離は、内
外筒11の端部により規制され、それ以上は移動できな
いようにされる。以上の動作で、プランジヤー9は、注
入設定量分を移動することになる。次に、分与量の設定
は、図2において、注入量設定ダイヤル17を回転する
ことによつて決定される。注入量設定ダイヤル17は外
周スプライン17bを有しており、スプラインの凹凸に
対してクリツク装置18が当接しており、回転量が制御
される。
【0030】また、内外筒11の内周面には台形ネジ1
1dが形成されており、注入量表示具16の台形ネジ1
6aが台形ネジ11dに対して螺合して設けられており
、注入量表示具16を回動することで注入量表示具16
が長手方向に移動される。この回動のために、注入量表
示具16は注入量設定ダイヤル17とスプライン構造で
接続されており、内外筒11に対して接続具19により
接続されている注入量設定ダイヤル17の回転とともに
、回転して、ネジの作用により軸方向へ移動される。
【0031】このとき、注入量表示具16の外周面上に
記された数字が、回転運動と軸方向の動きにより移動す
るため、内外筒11の注入量表示窓15を介して見える
数値が変化する。この注入量表示窓15は、レンズにな
つており、肉眼で見える数字の大きさは、実際の大きさ
より拡大される。次に、上述のカートリツジ4には充填
される薬剤Mの量に限りがある。そこで、カートリツジ
4内の薬剤Mの残量が、注入設定量よりも少ないときは
、残液量安全片14が上述のように作用して、設定注入
切り変えをおこなうスリーブ10が、設定側から注入側
へ操作できない構造となつている。
【0032】この残液量安全片14に加えて、注入量設
定ダイヤル17にはカートリツジ4内の薬剤Mの残量が
、注入設定量よりも少ない場合に注入量設定ダイヤル1
7の回転を防止する機構が設けられている。この機構を
述べると、図2において、カートリツジ4内の薬剤Mの
消費に伴いプランジヤー9が図中の左方向に移動してゆ
き、プランジヤー9の端部に形成されている翼部9cが
押子20の内部に形成されている翼部20eに対して掛
止する位置まで移動される。注入量設定ダイヤル17に
は凹部17cが形成されており、押子20の外周面上の
凸部分20dが長手方向に移動自在かつラジアル方向に
は一体移動するようにされており、注入量設定ダイヤル
17の回転に伴い同時回転される。したがつて、翼部9
cが押子20の内部に形成されている翼部20eに対し
て掛止する位置まで移動されると、押子20が回転でき
ないことから、注入量設定ダイヤル17の回転ができな
いようになる。
【0033】以上説明の構成において、操作動作を説明
すると、キヤツプ1を外し、スリーブ10を設定側に把
持回動して、一対のジヨー12をプランジヤー9から解
除する。そして、カートリツジ4をカートリツジホルダ
ー3に内挿して、外筒体8に取り付けた後、注射針2を
取り付ける。この状態では、カートリツジ4の内部及び
注射針2の内部に、空気が入つているため、注入量設定
ダイヤル17を適当量回す(1クリツク2単位として設
定される)。これに伴なつて、押子20が矢印Aの逆方
向の後方へ移動する。
【0034】次に、注射針2の尖端を上部に向けた状態
を保持して、スリーブ10を注入側へ回動し、針先から
薬剤Mが流出し出すまでゆつくりと押子20を矢印Aに
押して空気抜きをする。この後に、スリーブ10を設定
側にセツトし、注入量設定ダイヤル17を回して、注入
量表示具16の外周面上に記された数字を目安にして注
入量を決定した後に、スリーブ10を注入側へ切り変え
る。
【0035】ここで、空気ぬきが終了した時に、既に、
注入量が設定されており、注入量設定ダイヤル17を動
かす必要のない時は、スリーブ10を設定側にセツトし
、押子20が飛び出したならば、ただちに注入側へ切り
変えるだけでよい。この状態で刺針し、押子20を最後
まで押し切れば、設定された分与量が注入される。再分
与時は、スリーブ10を設定側にセツトし、続いて注入
側へ切り変えるだけでよい。一方、分与量に変更のある
場合は、スリーブ10の設定側の状態で注入量設定ダイ
ヤル17を回し、分与量の変更を行う(この時、注入量
設定ダイヤル17を決められた位置に戻す必要はなく、
注入量の変更は、増減自由であるこことは上述の構造か
ら明かである)。
【0036】注射針2、カートリツジ4を交換した場合
は、空気を薬剤Mと一緒に注入する恐れがあるので、空
気ぬきを行うが、注入量を既に設定しておき、空気ぬき
完了後、スリーブ10の操作のみで使用する方法が操作
性が向上するのでより良いと思われる。カートリツジ4
内の薬剤M残量が設定量より少ない場合は、上述の残液
量安全片14がジヨー12をプランジヤー9に対して掛
止する状態を防止するので、スリーブ10を注入側へ操
作することができない結果、誤つて分与してしまうこと
はない。この場合には、注入量設定ダイヤル17を「0
」位置へ戻し、分与量の設定を行う。注入量設定ダイヤ
ル17の動かなくなる位置が、カートリツジ4内の薬剤
の残量である。この量で分与量が足りない場合は、カー
トリツジ4を交換し、不足分を分与する。
【0037】以上説明したように、インスリン製剤を注
射器に直接移すタイプに比べ、機械的、人偽的な注入量
誤差がなくなり、分与量を正確にできる。さらに、本体
内部の第1押しバネ21の作用により、一度設定した分
与量を設定時と注入時の切り変えをスリーブ10の操作
のみで確保でき、しかも、分与量を変更する際に、現在
設定されている分与量から自由に増減可能であるので、
従来のカートリツジ式タイプの注入器に比べても、操作
性が著しく改良される。
【0038】また、注射針を刺した状態では、注入操作
は1回の押圧で行うことが好ましいために、注入量表示
具16を設けており、設定ダイヤル17の操作により分
与される薬剤の各々の可変量の設定が一度にできる。し
たがつて、1回の操作で任意量を分与することができる
ことになる。さらに、本体の内部の接続構造、スプライ
ン結合構造などの組み合わせにより、注入時において、
注入表示量と、注射針先から分与される薬液量とが異な
る危険性をなくした。
【0039】また、残液量安全片を設けており、カート
リツジ4内の残液量が注入量より少ない時は、分与でき
ない安全構造となつている。
【0040】
【発明の効果】本発明は上述のように、投与の度に注入
量の設定を行なう作業が省略されて、操作性が向上され
る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】1実施例の定量分与器の前半分の中心断面図で
ある。
【図2】1実施例の定量分与器の後半分の中心断面図で
ある。
【図3】カートリツジ受具の動作説明断面図である。
【図4】図2の定量分与器の後半分の一部破断斜視図で
ある。
【図5】従来の定量分与器の断面図である。
【符号の説明】
1    キヤツプ 2    注射針 3    カートリツジホルダー 4    カートリツジ 5    ピストン 6    カートリツジ受具 7    後戻り防止具 8    外筒体 9    プランジヤー 10  スリーブ 11  内外筒 12  ジヨー 13  ジヨーホルダー 14  残液量安全片 15  注入量表示窓 16  注入量表示具 17  注入量設定ダイヤル 20  押子

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  内部に液状の薬剤を収容したカートリ
    ツジと、該カートリツジ内部において摺動自在にされて
    押圧されるピストンと、前記カートリツジ内部と外部と
    を挿通させる注射針とを有してなるカートリツジ交換体
    を用いるために使用される定量分与器であつて、筒状の
    本体と、該本体の一端において前記カートリツジ交換体
    を着脱自在にする着脱手段と、前記本体内の長手方向に
    移動自在に保持され、かつ前記ピストンを押圧する方向
    には移動可能にし、逆方向には移動不能にする後戻り防
    止具と、該後戻り防止具に対して掛止する掛止部を有す
    るプランジヤーと、前記掛止部に対して掛止しない非掛
    止状態になる付勢力を有する一対のジヨーと、該ジヨー
    を保持するとともに、前記本体内の長手方向に移動自在
    にされるジヨーホルダーと、前記ジヨーを前記掛止状態
    または前記非掛止状態を選択して設定するために前記付
    勢力に抗して前記ジヨーを前記掛止状態に移動させる部
    位を形成し、かつ前記本体の外周面回りに回動自在に設
    けられるスリーブと、前記ジヨーホルダーの前記本体内
    の長手方向の移動量分を設定するために前記本体の他端
    において回動自在に設けられる設定ダイヤルと、該設定
    ダイヤルに連動して前記移動量分を移動するとともに、
    表示部を外周に有する表示具と、前記ピストンの押圧を
    するために前記本体の他端において前記設定ダイヤルと
    同軸状に設けられる押子とを備え、前記ジヨーホルダー
    と前記押子とを一体的に移動自在に設けるとともに、前
    記ジヨーホルダーを前記表示具に向かうように付勢させ
    る付勢手段を、前記本体に設けることを特徴とする定量
    分与器。
JP3016327A 1991-02-07 1991-02-07 定量分与器 Withdrawn JPH04256758A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3016327A JPH04256758A (ja) 1991-02-07 1991-02-07 定量分与器
DE1992603472 DE69203472T2 (de) 1991-02-07 1992-02-07 Dosiereinrichtung für Injektor.
EP19920400329 EP0498737B1 (en) 1991-02-07 1992-02-07 Dosing means for an injector

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3016327A JPH04256758A (ja) 1991-02-07 1991-02-07 定量分与器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04256758A true JPH04256758A (ja) 1992-09-11

Family

ID=11913361

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3016327A Withdrawn JPH04256758A (ja) 1991-02-07 1991-02-07 定量分与器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04256758A (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6613023B2 (en) 1999-01-12 2003-09-02 Disetronic Licensing Ag Device for administering an injectable product in doses
US6699224B2 (en) 1999-01-12 2004-03-02 Disetronic Licensing Ag Device for administering an injectable product
JP2006501036A (ja) * 2002-10-01 2006-01-12 ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニー 薬物投与ペン
JP2006521874A (ja) * 2003-04-03 2006-09-28 ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニー 薬物送達用ペン
JP2012110731A (ja) * 2008-01-23 2012-06-14 Novo Nordisk As 割り当てられた用量の液剤を注入するための装置
JP2012515566A (ja) * 2009-01-20 2012-07-12 サノフィ−アベンティス・ドイチュラント・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング 駆動アセンブリ及び薬物送達デバイス
JP2012527251A (ja) * 2008-05-22 2012-11-08 セレリックス エスエー 注射器具
JP2013506442A (ja) * 2009-09-30 2013-02-28 サノフィ−アベンティス・ドイチュラント・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング 薬物送達デバイス用の駆動機構及び駆動機構用のリセット部材の使用
JP2013543750A (ja) * 2010-11-12 2013-12-09 サノフィ−アベンティス・ドイチュラント・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング 薬剤送達デバイスおよびピストンロッドのためのアセンブリ
RU2552669C2 (ru) * 2009-09-30 2015-06-10 Санофи-Авентис Дойчланд Гмбх Приводной узел, шток плунжера, устройство для доставки лекарственного препарата и применение пружины
WO2016089871A1 (en) * 2014-12-03 2016-06-09 Eli Lilly And Company Automatic medication injection device with audible indication of injecting progress
JP2016537105A (ja) * 2013-11-22 2016-12-01 サノフィ−アベンティス・ドイチュラント・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング 薬物送達デバイスのアセンブリ

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6613023B2 (en) 1999-01-12 2003-09-02 Disetronic Licensing Ag Device for administering an injectable product in doses
US6699224B2 (en) 1999-01-12 2004-03-02 Disetronic Licensing Ag Device for administering an injectable product
JP2006501036A (ja) * 2002-10-01 2006-01-12 ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニー 薬物投与ペン
JP4741234B2 (ja) * 2002-10-01 2011-08-03 ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニー 薬物投与ペン
JP2006521874A (ja) * 2003-04-03 2006-09-28 ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニー 薬物送達用ペン
JP2012110731A (ja) * 2008-01-23 2012-06-14 Novo Nordisk As 割り当てられた用量の液剤を注入するための装置
JP2012110733A (ja) * 2008-01-23 2012-06-14 Novo Nordisk As 割り当てられた用量の液剤を注入するための装置
JP2012527251A (ja) * 2008-05-22 2012-11-08 セレリックス エスエー 注射器具
JP2012515566A (ja) * 2009-01-20 2012-07-12 サノフィ−アベンティス・ドイチュラント・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング 駆動アセンブリ及び薬物送達デバイス
JP2013506442A (ja) * 2009-09-30 2013-02-28 サノフィ−アベンティス・ドイチュラント・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング 薬物送達デバイス用の駆動機構及び駆動機構用のリセット部材の使用
RU2552669C2 (ru) * 2009-09-30 2015-06-10 Санофи-Авентис Дойчланд Гмбх Приводной узел, шток плунжера, устройство для доставки лекарственного препарата и применение пружины
JP2013543750A (ja) * 2010-11-12 2013-12-09 サノフィ−アベンティス・ドイチュラント・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング 薬剤送達デバイスおよびピストンロッドのためのアセンブリ
JP2016537105A (ja) * 2013-11-22 2016-12-01 サノフィ−アベンティス・ドイチュラント・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング 薬物送達デバイスのアセンブリ
US10537684B2 (en) 2013-11-22 2020-01-21 Sanofi-Aventis Deutschland Gmbh Assembly for a drug delivery device
US11065389B2 (en) 2013-11-22 2021-07-20 Sanofi-Aventis Deutschland Gmbh Assembly for a drug delivery device
WO2016089871A1 (en) * 2014-12-03 2016-06-09 Eli Lilly And Company Automatic medication injection device with audible indication of injecting progress
US11065386B2 (en) 2014-12-03 2021-07-20 Eli Lilly And Company Automatic medication injection device with audible indication of injecting progress

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4643122B2 (ja) リセット特性を有する自動注射器
JPH04256757A (ja) 定量分与器
EP2555820B1 (en) Preservative-free follicle stimulating hormone solution delivery device
EP0498737B1 (en) Dosing means for an injector
JP4448448B2 (ja) 注射装置
JP4184488B2 (ja) 薬物送出ペン
JP4791977B2 (ja) 引き込み可能な投薬分の設定ノブ
US5383865A (en) Medication dispensing device
JP2620608B2 (ja) 注射器
US20170100547A1 (en) Automatic applicator for liquid pharmaceutical preparations, particularly for insulin
JP5020259B2 (ja) 固定された投薬量設定ボタンを備える注射装置
JPH05337179A (ja) 改良された薬剤投与機能を備えるペン型薬剤投与装置
JPS63318952A (ja) 流体を計量して投与するための携帯用装置
JP2004500904A5 (ja)
JPH11511364A (ja) カートリッジ装填機構付のペン注射器
CN108289788A (zh) 医用输送装置
JPH04256758A (ja) 定量分与器
JPH0562255U (ja) 薬剤定量分与器
JPH05161713A (ja) 薬剤定量分与器
JPH0582441U (ja) 薬剤定量分与器
JPH0582445U (ja) 薬剤定量分与器
JPH0578246U (ja) 薬剤定量分与器
CZ20004892A3 (cs) Zařízení k podávání léčiva a sestava náplně pro toto zařízení

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19980514