JPH05161713A - 薬剤定量分与器 - Google Patents

薬剤定量分与器

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JPH05161713A
JPH05161713A JP3352269A JP35226991A JPH05161713A JP H05161713 A JPH05161713 A JP H05161713A JP 3352269 A JP3352269 A JP 3352269A JP 35226991 A JP35226991 A JP 35226991A JP H05161713 A JPH05161713 A JP H05161713A
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JP
Japan
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plunger
drug
tubular housing
housing
rear end
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JP3352269A
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English (en)
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Masahiko Iizuka
昌彦 飯塚
Masaru Saiki
勝 斉木
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Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
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Publication date
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Publication of JPH05161713A publication Critical patent/JPH05161713A/ja
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M5/00Devices for bringing media into the body in a subcutaneous, intra-vascular or intramuscular way; Accessories therefor, e.g. filling or cleaning devices, arm-rests
    • A61M5/178Syringes
    • A61M5/31Details
    • A61M5/315Pistons; Piston-rods; Guiding, blocking or restricting the movement of the rod or piston; Appliances on the rod for facilitating dosing ; Dosing mechanisms
    • A61M5/31565Administration mechanisms, i.e. constructional features, modes of administering a dose
    • A61M5/3159Dose expelling manners
    • A61M5/31593Multi-dose, i.e. individually set dose repeatedly administered from the same medicament reservoir
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M5/00Devices for bringing media into the body in a subcutaneous, intra-vascular or intramuscular way; Accessories therefor, e.g. filling or cleaning devices, arm-rests
    • A61M5/178Syringes
    • A61M5/24Ampoule syringes, i.e. syringes with needle for use in combination with replaceable ampoules or carpules, e.g. automatic
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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    • A61M5/31Details
    • A61M5/315Pistons; Piston-rods; Guiding, blocking or restricting the movement of the rod or piston; Appliances on the rod for facilitating dosing ; Dosing mechanisms
    • A61M5/31533Dosing mechanisms, i.e. setting a dose
    • A61M5/31545Setting modes for dosing
    • A61M5/31548Mechanically operated dose setting member
    • A61M5/3155Mechanically operated dose setting member by rotational movement of dose setting member, e.g. during setting or filling of a syringe
    • A61M5/31553Mechanically operated dose setting member by rotational movement of dose setting member, e.g. during setting or filling of a syringe without axial movement of dose setting member

Abstract

(57)【要約】 【目的】薬剤分与量の設定が簡便で、かつ、一度設定し
た分与量に変更がない場合は、分与量の設定を行うこと
なく、そのまま再分与できる薬剤定量分与器を提供す
る。 【構成】薬剤カートリッジ収納部と、第1のネジ部と、
側口を有し、後端が開口した筒状ハウジングと、筒状ハ
ウジングの第1のネジ部と螺合する第2のネジ部を有
し、筒状ハウジングの軸方向に移動する薬剤分与量設定
部材と、ピストンを押圧する先端部を有する棒状プラン
ジャーと、押圧部を有し、プランジャーに対し後端方向
には独立して移動し、先端方向にはプランジャーととも
に移動するプランジャー移動用部材と、側口を貫通し、
かつ、側口内を摺動な突出部を有し、さらに前記薬剤分
与量設定部材に当接するまで軸方向に摺動可能に取り付
けられたプランジャー移動用部材操作部材と、プランジ
ャーの筒状ハウジングの後端側への移動を防止するプラ
ンジャーストッパーとを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カートリッジを装着
し、かつ、カートリッジ内に充填された薬剤の分与量の
設定およびその分与ができる薬剤定量分与器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、液状の薬剤を定量分与するた
めに、注射器が用いらてきた。この種の注射器として
は、例えば、糖尿病の治療のための液状薬剤であるイン
スリンの注入用のインスリン注入器がある。そして、糖
尿病患者は、インスリンの投与を一日数回行うことが必
要な場合には、注射器および薬剤のアンプル瓶を常に持
ち運ばなくてはならず、携帯にも不便であり、さらに、
携帯者自信が糖尿病であることを他人に知られてしまう
不安感もあった。また、薬剤をアンプル瓶より注入器に
補給する際に、注射針をアンプル瓶のゴム部に一度穿刺
する必要があるが、この際、注射針の針先が破損あるい
は刺通抵抗の増加といった危険性もあり、患者にとって
肉体的および精神的にかなりの負担になるものであっ
た。そこで、カートリッジ内に充填された薬剤を任意の
量分与でき、かつ携帯可能なペン型タイプの薬剤定量分
与器が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ペン型タイプの薬剤定量分与器は、一回の分与量の設定
が容易でなく、また、分与するたびごとに、分与量の設
定を行わなければならず、操作が複雑で使いづらいとい
う問題点を有していた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点に鑑
みてなされたものであり、その目的は、薬剤分与量の設
定が簡単で、かつ、一度設定した分与量に変更がない場
合は、分与量の再設定を行うことなく、そのまま再分与
できる薬剤定量分与器を提供することにある。
【0005】上記目的を達成するものは、薬剤と摺動可
能なピストンとを有する薬剤カートリッジを収納する薬
剤カートリッジ収納部と、外周面に形成された第1のネ
ジ部と、軸方向に伸びる側口を有し、後端が開口した筒
状ハウジングと、該筒状ハウジングの一部を囲繞し、該
筒状ハウジングの前記第1のネジ部と螺合する第2のネ
ジ部を有し、回転による該第1のネジ部と該第2のネジ
部の螺合により、前記筒状ハウジングの軸方向に移動す
る筒状の薬剤分与量設定部材と、前記薬剤カートリッジ
の前記ピストンを押圧するための先端部を有し、前記筒
状ハウジング内に収納された棒状プランジャーと、前記
筒状ハウジング内に摺動可能に収納され、かつ、前記筒
状ハウジングの後端より突出する押圧部を有し、前記棒
状プランジャーに対しその後端方向には独立して移動を
許容し、該プランジャーの先端方向にはプランジャーと
ともに移動するプランジャー移動用部材と、前記ハウジ
ングの前記側口を貫通し、該側口内を摺動可能であり、
かつ前記プランジャー移動用部材に端部が固定された突
出部を有し、さらに前記薬剤分与量設定部材に当接する
まで前記筒状ハウジングの軸方向に摺動可能に、該筒状
ハウジングの外面に取り付けられたプランジャー移動用
部材操作部材と、前記筒状ハウジングの内部に設けら
れ、前記棒状プランジャーの前記筒状ハウジングの後端
側への移動を防止するプランジャーストッパーとを有す
ることを特徴とする薬剤定量分与器である。
【0006】そして、前記筒状ハウジングは、外面に複
数の軸方向に伸びる凹部または凸部を有し、また前記薬
剤分与量設定部材は、前記凹部または凸部と係合する凸
部または凹部を有し、該筒状ハウジングと該薬剤分与量
設定部材とは、該薬剤分与量設定部材の回転により、間
欠的に前記凹部と凸部が係合するクリック機構を有して
いることが好ましい。また、前記薬剤定量分与器は、前
記筒状ハウジングの外面に、前記薬剤分与量設定部材に
より設定された薬剤分与量を表示する表示部を有してい
ることが好ましい。さらに、前記筒状ハウジングは、外
周面に当角度離間して設けられ、かつ軸方向に平行に伸
びる凹部を有し、また前記薬剤分与量設定部材は、前記
凹部と係合する凸部を有し、該筒状ハウジングと該薬剤
分与量設定部材とは、該薬剤分与量設定部材の回転によ
り、当角度ごとに間欠的に前記凹部と凸部が係合するク
リック機構を有していることが好ましい。さらに、前記
棒状プランジャーは、外面に設けられた第1の凹凸部を
有し、前記プランジャー移動用部材は、前記第1の凹凸
部と咬合し、前記プランジャーに対しその後端方向には
独立した移動を許容し、該プランジャーの後端方向には
該プランジャーとともに移動するよう拘束する第2の凹
凸部を有していることが好ましい。
【0007】そこで、本発明の薬剤定量分与器を図面に
示した実施例を用いて説明する。本発明の薬剤定量分与
器1は、薬剤と摺動可能なピストン9とを有する薬剤カ
ートリッジ10を収納する薬剤カートリッジ収納部21
と、外周面に形成された第1のネジ部22と、軸方向に
伸びる側口23を有し、後端が開口した筒状ハウジング
2と、筒状ハウジングの一部を囲繞し、筒状ハウジング
の第1のネジ部22と螺合する第2のネジ部31を有
し、回転による第1のネジ部22と第2のネジ部31の
螺合により、筒状ハウジング2の軸方向に移動する筒状
の薬剤分与量設定部材3と、薬剤カートリッジ10のピ
ストン9を押圧するための先端部41を有し、筒状ハウ
ジング2内に収納された棒状プランジャー4と、筒状ハ
ウジング2内に摺動可能に収納され、かつ、筒状ハウジ
ング2の後端より突出する押圧部51を有し、棒状プラ
ンジャー4に対しその後端方向には独立して移動を許容
し、プランジャー4の先端方向にはプランジャー4とと
もに移動するプランジャー移動用部材5と、ハウジング
2の側口23を貫通し、側口23内を摺動可能であり、
かつプランジャー移動用部材5に端部が固定された突出
部61を有し、さらに薬剤分与量設定部材3に当接する
まで筒状ハウジング2の軸方向に摺動可能に、筒状ハウ
ジング2の外面に取り付けられたプランジャー移動用部
材操作部材6と、筒状ハウジング2の内部に設けられ、
棒状プランジャー4の筒状ハウジング2の後端側への移
動を防止するプランジャーストッパー7とを有してい
る。
【0008】以下、図1ないし図5を用いて説明する。
図1は、本発明の薬剤定量分与器1の一実施例の斜視図
であり、図2は、本発明の薬剤定量分与器1の一実施例
の縦断面図であり、図3は、図2のA−A線断面図であ
り、図4は、図3の部分拡大断面図であり、図5は、図
3のB−B線断面図である。
【0009】この実施例の薬剤定量分与器1は、筒状ハ
ウジング2を有し、筒状ハウジング2は、第1のネジ部
22と、側口23を有し、後端が開口した筒状本体ハウ
ジング2aと、筒状本体ハウジング2aに着脱自在に取
り付けられる薬剤カートリッジ収納部21を有するカー
トリッジ収納部側ハウジング2bとを有している。
【0010】第1のネジ部22は、図2または図3に示
すように、筒状ハウジング2の後端付近の外周面に設け
られており、後述する薬剤分与量設定部材3の第2ネジ
部31と螺合するように形成されている。側口23は、
図2に示すように、第1のネジ部22よりハウジング2
aの先端側に設けられており、かつ、所定長、ハウジン
グ2aの軸方向に延びる長孔となっている。そして、こ
の側口23は、後述するプランジャー移動用部材操作部
材6を挿通させるとともに、突出部61を側口23内を
軸方向に摺動可能としており、これにより、プランジャ
ー移動用部材操作部材6は、筒状本体ハウジング2aの
外面に沿って、筒状ハウジング2の軸方向に摺動可能と
なっている。さらに、筒状本体ハウジング2aの後端
は、後述するプランジャー移動用部材5の押圧部51を
突出させために開口している。
【0011】そして、筒状ハウジング2の薬剤カートリ
ッジ収納部21には、薬剤カートリッジ10が収納され
ている。薬剤カートリッジ10は、内部に液状の薬剤8
(例えば、インスリン)を充填した状態で、先端部に、
注射針11(両頭針)より刺通されるゴム栓14を有
し、後端部に、液密性を保持した状態で、長手方向に摺
動可能なピストン9を有している。そして、このピスト
ン9が薬剤カートリッジ10のゴム栓14方向に移動す
ることにより、注射針11から薬剤8が分与されるよう
に構成されている。また、この薬剤カートリッジ収納部
21の先端部には、薬剤カートリッジ10の内部と外部
とを挿通する注射針11が、交換自在に取り付けられて
いる。そして、この注射針11には、注射針11の針先
(生体穿刺側)を保護し、かつ、廃棄後の危険を防止す
るための針キャップ12が被包されている。さらに、筒
状ハウジング2には、先端部を被包するためのキャップ
13が着脱自在に設けられている。
【0012】また、筒状ハウジング2の後端部付近の外
面には、後述する薬剤分与量設定部材3の凸部または凹
部32と係合し、かつ、筒状ハウジング2の軸方向に伸
びる複数の凹部または凸部24が形成されていることが
好ましい。この実施例では、図5に示すように、薬剤分
与量設定部材3は、内部側に突出する凸部32とその両
側に設けられたスリット33a、33bを有し、筒状ハ
ウジング2の外面には当角度(36゜)離間して設けら
れ、かつ、筒状ハウジング2の軸方向に伸びる5つの凹
部24が形成されている。筒状ハウジング2がこのよう
な凹部24を有することにより、薬剤分与量設定部材3
の凸部32と係合し、両者によりクリック機構を形成
し、薬剤分与量設定部材3を間欠的に係止することがで
きる。また、このクリック機構は、薬剤分与量設定部材
3をある程度固定する機能を有している。
【0013】さらに、筒状ハウジング2の外面には、薬
剤分与量設定部材3により、設定された薬剤分与量を表
示する薬剤分与量表示部25が形成されていることが好
ましい。この実施例では、図1に示すように、薬剤分与
量表示部25は、前述した筒状ハウジング2の5つの凹
部24の表面に形成されている。
【0014】そして、筒状ハウジング2の中間部付近に
は、その外周面の一部を囲繞するように、筒状の薬剤分
与量設定部材3が設けられている。薬剤分与量設定部材
3は、薬剤8の分与量を設定するためのものであり、そ
の内周面には、図2または図3に示すように、筒状ハウ
ジング2の外周面に設けられた第1のネジ部22に螺合
する第2のネジ部31を有している。そして、薬剤分与
量設定部材3は、上記2つのネジ部22,31の螺合に
よって、回転可能であり、かつ、回転させることによ
り、2つのネジ部22,31の螺合が進行または後退
し、筒状ハウジング2の軸方向に移動する。具体的に
は、図6のX方向に薬剤分与量設定部材3を回転させる
と、設定部材3は筒状ハウジング2の後端側に移動し、
図6のY方向に回転させると、ハウジング2の先端側に
移動する。また、この設定部材3は、後述するプランジ
ャー移動用部材操作部材6と当接した状態(図1に示す
状態)では、Y方向には回転しない。また、この第2の
ネジ部31のピッチは、ピストン9の移動距離に対応し
て設定されており、所定量の薬剤8を分与するのに必要
なピストン9の軸方向への移動距離と同一となるよう設
定されている。例えば、薬剤分与量設定部材3を一回転
することによって、分与される薬剤量が、5unitと
なるよう設定する場合は、第2のネジ部31のピッチ
は、5unitの薬剤を分与するのに必要なピストン9
の軸方向への移動距離と同一となるよう設定される。な
お、実施例では、薬剤分与量設定部材3を72゜回転さ
せると、薬剤分与量が、2unitづつ増加または減少
するように、第2のネジ部31のピッチが設定されてい
る。すなわち、第2のネジ部31のピッチ(薬剤分与量
設定部材3を一回転させた場合の薬剤分与量設定部材3
の軸方向への移動距離)は、10unitの薬剤8を分
与するのに必要なピストン9の軸方向への移動距離と同
一となっている。また、薬剤分与量設定部材3の後端部
には、設定された薬剤分与量の指示部を構成する切り欠
き部34が形成されている。なお、この指示部は切り欠
きではなく、矢印等でもよい。さらに、薬剤分与量設定
部材3の外面には、薬剤分与量設定部材3を把持し回転
する際にすべり防止となる、筒状ハウジング2の軸方向
に伸びる複数の凹部または凸部が形成されていることが
好ましい。この実施例においては、図1に示すように、
凹部が形成されている。
【0015】そして、筒状ハウジング2の内部には、棒
状プランジャー4が収納されている。棒状プランジャー
4は、薬剤カートリッジ10のピストン9を押圧するた
めのものであり、押圧するための先端部41を有し、そ
の外面には、後述するプランジャー移動用部材5の第2
の凹凸部52およびプランジャーストッパー7の第3の
凹凸部71と咬口する第1の凹凸部42を有している。
また、このプランジャー4は、図5に示すようなI字状
の断面形状を有している。そして、この実施例において
は、第1の凹凸部42は、図4に示すように、後述する
プランジャー移動用部材5の後端方向への独立した移動
を許容するよう、一つの凸部の縦断面が、筒状ハウジン
グ2の後端方向に頂部を有するのこ歯形状(言い換えれ
ば、筒状ハウジング2の先端方向に向かってプランジャ
ー4の中心側に傾斜する傾斜面を有するのこ歯形状)と
なるよう形成されている。また、第1の凹凸部42のピ
ッチは、第2のネジ部31のピッチと、筒状ハウジング
2に設けられたと凹部24の個数に対応して設定されて
いる。すなわち、第2のネジ部31の1ピッチの長さ
(P)mmを、凹部24の個数(N)で割った値(P/
N)と、第1の凹凸部42の1ピッチの長さ(M)mm
が同じか、または、P/Nを2以上の自然数Zで割った
値が第1の凹凸部42の1ピッチの長さM(M=P/N
・Z)となるように、第1の凹凸部42のピッチが設定
されている。より好ましくは、第2のネジ部31のピッ
チの長さを、凹部24の個数で割った値が、第1の凹凸
部42のピッチの長さと同じになるよう設定されること
である。このように、第1の凹凸部42のピッチを、第
2のネジ部31のピッチと凹部または凸部24の個数に
対応して設定することによって、薬剤分与量設定部材3
で設定した分与量を正確に分与できる。
【0016】さらに、筒状ハウジング2の内部には、プ
ランジャー移動用部材5が摺動可能に収納されている。
このプランジャー移動用部材5は、棒状プランジャー4
を先端方向に移動するためのものであり、ほぼ全体が筒
状であり、後端部には、筒状ハウジング2の後端開口よ
り突出する押圧部51を有し、先端部には、棒状プラン
ジャー4の第1の凹凸部42と咬口し、棒状プランジャ
ー4に対しその後端方向には独立して移動を許容し、か
つ、先端方向には棒状プランジャー4とともに移動可能
とする第2の凹凸部52をそれぞれ備えた向かい合う舌
片状の2つの先端部53a,53bを有している。この
実施例においては、第2の凹凸部52は、図4に示すよ
うに、一つの凸部の縦断面が、筒状ハウジング2の先端
方向に頂部を有するのこ歯形状となるように形成されて
おり、このような形状に形成することにより、棒状プラ
ンジャー4の第1の凹凸部42と咬口し、筒状ハウジン
グ2の後端方向には独立して移動することができ、か
つ、先端方向には棒状プランジャー4とともに移動する
ようになっている。さらに、プランジャー移動用部材5
は、後端部に蓋材53を有し、この蓋材53が押圧部5
1を形成していることが好ましい。
【0017】また、筒状ハウジング2の外面には、図2
に示すように、薬剤分与量設定部材3に当接するまで筒
状ハウジング2の軸方向に摺動可能なプランジャー移動
用部材操作部材6が設けられている。このプランジャー
移動用部材6は、外部からプランジャー移動用部材5を
操作するためのものである。そのため、この操作部材6
は、筒状ハウジング2の側口23を貫通し、側口23内
を摺動可能であり、かつプランジャー移動用部材5に端
部が固定された突出部61を有している。そして、この
操作部材6の外面には、図1または図2に示すように、
指先で摺動させる際、すべり防止となる、筒状ハウジン
グ2の軸方向に対して垂直方向に伸びる複数の凸部を有
していることが好ましい。
【0018】さらに、筒状ハウジング2の内部には、短
筒状のプランジャーストッパー7が設けられている。こ
のプランジャーストッパー7は、プランジャー移動用部
材5が筒状ハウジング2の後端側へ移動する際、棒状プ
ランジャー4がそれに伴って移動してしまうことを防止
するためのものである。このため、ストッパー7は、プ
ランジャー後方移動防止手段を有している。この後方移
動防止手段は、ストッパー77の内面より中心に向かっ
て突出する2つの舌片状部分72a,72bに設けられ
た第3の凹凸部71によって構成されている。そして、
この実施例においては、図4に示すように、第3の凹凸
部71は、一つの凸部の縦断面が、筒状ハウジング2の
先端方向に頂部を有するのこ歯形状となるよう形成され
ており、このような形状に形成することにより、棒状プ
ランジャー4の第1の凹凸部42と咬口し、プランジャ
ー移動用部材5が筒状ハウジング2の後端側へ移動する
際、棒状プランジャー4がそれに伴って移動してしまう
ことを防止している。なお、このプランジャーストッパ
ー7は、筒状ハウジング2の内部であって、薬剤カート
リッジ収納部21より後方に設けられればよいが、構造
をより簡易なものとするためには、図4に示すように、
プランジャー移動用部材5より筒状ハウジング2の先端
側に設けられることが好ましい。また、プランジャー後
方移動防止手段は、プランジャー4の後方への移動を防
止できればよく、上記の構成に限定されるものではな
く、例えば、ストッパー7として、プランジャー4を摺
接しながら挿通する貫通口を有する環状ゴム部材を用い
てもよい。
【0019】
【作用】つぎに、本発明の薬剤定量分与器1を使用する
際の作用を、図1、図6および図7を用いて説明する。
図1は、本発明の薬剤定量分与器1を使用する前の状態
を示しており、薬剤分子量設定部材3の指示部34が示
す薬剤分与量は0となっている。そして、本発明の薬剤
定量分与器1を使用するには、まず、薬剤分与量設定部
材3を把持し回転させて、分与量の設定を行う。薬剤分
与量設定部材3は、X方向に回転させることにより、筒
状ハウジング2の軸方向後方に移動する。そして、図6
に示すように、設定部材3と移動用部材操作部材6は、
設定した分与量に対応する軸方向の距離分離間する。な
お、図6は、薬剤分与量設定部材3を一回転させて、薬
剤8が10unit分与されるように設定した状態を示
している。つぎに、プランジャー移動用部材操作部材6
を、筒状ハウジング2の軸方向、後端方向へ、薬剤分与
量設定部材3に当接するまで移動させる。このとき、筒
状ハウジング2内部に摺動可能に設けられているプラン
ジャー移動用部材5は、プランジャー移動用部材操作部
材6と連動して、筒状ハウジング2内を後端方向に移動
し、図7に示すように、プランジャー移動用部材5の押
圧部51は、筒状ハウジング2の後端開口から、上述し
た薬剤分与量設定部材3とプランジャー移動用操作部材
6の離間距離と同一長だけ突出する。そして、キャップ
13および針キャップ12を外し、注射針11を患者に
穿刺した後、押圧部51を筒状ハウジング2の後端に当
接するまで押圧すると、プランジャー移動用部材5とと
もに、プランジャー4もハウジング2の先端側に移動
し、その先端部41がピストン9を押圧し、針先から設
定分与量の薬剤8が吐出され患者に分与される。さら
に、この押圧に伴って、プランジャー移動用部材5と連
動するプランジャー移動用部材操作部材6は、図6に示
される位置に戻る。分与後は、針キャップ12およびキ
ャップ13を再び装着する。そして、再分与の際、分与
量に変更がない場合は、分与量の設定の操作を行うこと
なく、プランジャー移動用部材操作部材6を薬剤分与量
設定部材3に当接するまで移動し、かつ、押圧部51を
押圧するのみで設定量の薬剤8の分与を行うことができ
る。また、設定した分与量より、薬剤カートリッジ10
内の薬剤残量が少ない場合は、プランジャー移動用部材
操作部材6は、薬剤分与量設定部材3に当接しないの
で、誤って少量の薬剤8を投与することがなく、さら
に、プランジャー移動用部材操作部材6が当接する位置
まで、薬剤分与量設定部材3をY方向に回転し移動させ
ることにより、薬剤分与量表示部25より、薬剤残量を
確認することができる。また、この薬剤定量分与器1
は、内部に収納された薬剤カートリッジ10内の薬剤8
がなくなるまでの使い捨てのものとしてもよい。
【0020】
【発明の効果】本発明の薬剤定量分与器は、薬剤と摺動
可能なピストンとを有する薬剤カートリッジを収納する
薬剤カートリッジ収納部と、外周面に形成された第1の
ネジ部と、軸方向に伸びる側口を有し、後端が開口した
筒状ハウジングと、該筒状ハウジングの一部を囲繞し、
該筒状ハウジングの前記第1のネジ部と螺合する第2の
ネジ部を有し、回転による該第1のネジ部と該第2のネ
ジ部の螺合により、前記筒状ハウジングの軸方向に移動
する筒状の薬剤分与量設定部材と、前記薬剤カートリッ
ジの前記ピストンを押圧するための先端部を有し、前記
筒状ハウジング内に収納された棒状プランジャーと、前
記筒状ハウジング内に摺動可能に収納され、かつ、前記
筒状ハウジングの後端より突出する押圧部を有し、前記
棒状プランジャーに対しその後端方向には独立して移動
を許容し、該プランジャーの先端方向にはプランジャー
とともに移動するプランジャー移動用部材と、前記ハウ
ジングの前記側口を貫通し、該側口内を摺動可能であ
り、かつ前記プランジャー移動用部材に端部が固定され
た突出部を有し、さらに前記薬剤分与量設定部材に当接
するまで前記筒状ハウジングの軸方向に摺動可能に、該
筒状ハウジングの外面に取り付けられたプランジャー移
動用部材操作部材と、前記筒状ハウジングの内部に設け
られ、前記棒状プランジャーの前記筒状ハウジングの後
端側への移動を防止するプランジャーストッパーとを有
するものであるので、薬剤分与量の設定が簡便で、か
つ、一度設定した分与量に変更がない場合は、分与量の
設定を行うことなく、そのまま再分与することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の薬剤定量分与器の一実施例の
斜視図である。
【図2】図2は、本発明の薬剤定量分与器の一実施例の
縦断面図である。
【図3】図3は、図2のA−A線断面図である。
【図4】図4は、図3の部分拡大断面図である。
【図5】図5は、図3のB−B線断面図である。
【図6】図6は、本発明の薬剤定量分与器の作用を説明
するための説明図である。
【図7】図7は、本発明の薬剤定量分与器の作用を説明
するための説明図である。
【符号の説明】
1 薬剤定量分与器 2 筒状ハウジング 3 薬剤分与量設定部材 4 棒状プランジャー 5 プランジャー移動用部材 6 プランジャー移動用部材操作部材 7 プランジャーストッパー 9 ピストン 10 薬剤カートリッジ 11 注射針 12 針キャップ 13 キャップ 14 ゴム栓 21 薬剤カートリッジ収納部 22 第1のネジ部 23 側口 24 凹部または凸部 25 薬剤分与量表示部 31 第2のネジ部 32 凸部または凹部 34 指示部 41 先端部 42 第1の凹凸部 51 押圧部 52 第2の凹凸部 53 蓋材 61 突出部 71 第3の凹凸部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薬剤と摺動可能なピストンとを有する薬
    剤カートリッジを収納する薬剤カートリッジ収納部と、
    外周面に形成された第1のネジ部と、軸方向に伸びる側
    口を有し、後端が開口した筒状ハウジングと、 該筒状ハウジングの一部を囲繞し、該筒状ハウジングの
    前記第1のネジ部と螺合する第2のネジ部を有し、回転
    による該第1のネジ部と該第2のネジ部の螺合により、
    前記筒状ハウジングの軸方向に移動する筒状の薬剤分与
    量設定部材と、前記薬剤カートリッジの前記ピストンを
    押圧するための先端部を有し、前記筒状ハウジング内に
    収納された棒状プランジャーと、 前記筒状ハウジング内に摺動可能に収納され、かつ、前
    記筒状ハウジングの後端より突出する押圧部を有し、前
    記棒状プランジャーに対しその後端方向には独立して移
    動を許容し、該プランジャーの先端方向にはプランジャ
    ーとともに移動するプランジャー移動用部材と、 前記ハウジングの前記側口を貫通し、該側口内を摺動可
    能であり、かつ前記プランジャー移動用部材に端部が固
    定された突出部を有し、さらに前記薬剤分与量設定部材
    に当接するまで前記筒状ハウジングの軸方向に摺動可能
    に、該筒状ハウジングの外面に取り付けられたプランジ
    ャー移動用部材操作部材と、 前記筒状ハウジングの内部に設けられ、前記棒状プラン
    ジャーの前記筒状ハウジングの後端側への移動を防止す
    るプランジャーストッパーとを有することを特徴とする
    薬剤定量分与器。
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