JPH058242Y2 - - Google Patents

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JPH058242Y2
JPH058242Y2 JP1988113850U JP11385088U JPH058242Y2 JP H058242 Y2 JPH058242 Y2 JP H058242Y2 JP 1988113850 U JP1988113850 U JP 1988113850U JP 11385088 U JP11385088 U JP 11385088U JP H058242 Y2 JPH058242 Y2 JP H058242Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、生ごみを地中で貯留して分解処理す
る生ごみ用貯留装置に関する。
〔従来の技術〕
生ごみを処理する代表的な方法として、生ごみ
を焼却炉に入れて焼却する焼却法と、地中に貯留
槽を埋設して、この貯留槽に生ごみを投入して分
解処理する貯留法が存在するが、焼却法の場合
は、生ごみは水分を含んでいるので中々燃えにく
いとか、焼却時に悪臭とか煙りが発生して二次公
害を引き起すとか、更には、焼却炉の価格が高く
て不経済であると云つた各種の問題がある。
これに対して、貯留法の場合は、貯留後の分解
処理に時間が掛る反面、貯留するだけで処理でき
るので手間が掛らないとか、誰にでも簡単に而も
低コストで処理できると云つた利点を備えてい
る。
〔考案が解決しようとする課題〕
所が、貯留法による生ごみの処理には、上述し
た時間が掛る問題の点に加えて、槽内に充満した
腐敗臭が、蓋を開けて生ごみを投入する度に外に
流出したり、閉じた蓋の隙間から外に洩れたりし
て、悪臭の原因を作つてしまう問題があると共
に、貯留槽を現場に運んで地中に埋設する作業が
非常に大変で、一般にはこの貯留槽を休止期間を
勘案して複数台設置することと相俟つて、構設コ
ストが高く成る経済的な問題もあつた。
従つて、本考案の技術的課題は、分解処理に要
する時間を可及的に短くすることができると共
に、腐敗臭発生の問題を解決し、更に、貯留槽の
構設を比較的簡単に、且つ、短時間で行うことが
できる生ごみ用貯留装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記の技術的課題を解決するために本考案に於
いて講じた手段は以下の如くである。
(1) 穴の底に上面をその中央部が最も高く、周囲
が次第に低くなる傾斜面とした均しコンクリー
トを打設して、この均しコンクリートの上に、
断面略円筒状を成し、且つ、上段に行くに従つ
て次第に小径に成るように構成した複数段の駆
体ブロツクを積重ねることによつて、地中に貯
留槽を構設すること。
(2) 上記積重ねた駆体ブロツクの上端口に鋳鉄又
はコンクリートで造つた防臭型マンホールを取
付けて、このマンホールの蓋を地表面に臨ませ
ること。
(3) 上記積重ねた各駆体ブロツクの継目部分と、
最下段の駆体ブロツクを均しコンクリートの間
に夫々複数個のスペーサを間隔をあけて介在す
ることによつて、駆体ブロツクの内外を連通す
る隙間を設けること。
但しここに於いて防臭型マンホールとは、全体
が充分な強度性を備えた鋳鉄又はコンクリートで
造られていて、同一材料で造られた蓋が、槽内部
の腐敗臭の洩出を防止できる完全密閉型に造られ
ているものを意味する。
〔作用〕
上記の手段は以下の如く作用する。
上記(1)で述べた要素は、貯留槽のブロツク化
によつて、地中への貯留槽の埋設を一体型のも
のに比較して簡単に、且つ、短時間でも施工可
能にすると共に、底に打設した均しコンクリー
トが貯留槽の沈下を防止し、更に、駆体ブロツ
クの積重ね段数を加減することによつて、全体
が略円錐台形を成す容積の異なる貯留槽を地中
内へ埋設することを可能とする。
上記(2)で述べた要素は、防臭型マンホールの
使用によつて、貯留槽の内部に溜つている腐敗
臭の洩れを防止して、悪臭の発生を防止可能と
すると共に、鋳鉄又はコンクリートを用いて丈
夫に造つたこの防臭型マンホールは、貯留槽自
体も丈夫に造られている点と相俟つて、例え
ば、駐車場のような重量が加わる場所に設置し
ても、破壊されずに安心して使用することを可
能にする。
上記(3)で述べた要素は、スペーサによつて各
駆体ブロツクの継目と、最下段の駆体ブロツク
と均しコンクリートの間に形成した隙間が、生
ごみを分解・消化する土壌中の微生物や土壌動
物類の通路と成るから、これ等微生物や動物類
によつて生ごみが活発に分解・消化されて、処
理時間を短縮することを可能にすると共に、上
記の隙間は貯留槽内に充満した腐敗臭を周囲の
土壌中へ排出して脱臭せしめる排出孔の役目を
発揮するから、悪臭発生の問題も解決可能と成
し、更に、均しコンクリートは上面の中央部を
最も高く、その周囲が次第に低くなるようにし
た略円錐状の傾斜面に形成されているため、生
ごみに含まれている水分は速やかにこの傾斜面
に沿つて各隙間から土壌中に流し出すことがで
きるから、上記生ごみの分解と消化を更に促進
させることを可能にする。
以上の如くであるから、上記の手段によつて上
述した技術的課題を解決して、前記従来の技術の
問題点を解消することができる。
〔実施例〕
以下に、上述した本考案に係る生ごみ用貯留装
置の好適な実施例を添付した図面と共に詳細に説
明する。
第1図は本考案を構成する貯留槽の正面図で、
第2図は地中に埋設した貯留槽の断面図を示すも
のであつて、図面に於いて夫々符号1で全体的に
示した貯留槽は、地面GLに埋まつた穴の底に打
設した均しコンクリート2の上に、上段側が次第
に小径となるように夫々断面略円筒状に形成した
複数段の駆体ブロツク3,4,5を順番に積重ね
ることによつて、全体が略円錐台形を成すように
構成され、更に、駆体ブロツク3,4,5を積重
ねた後に上記の穴を埋戻すことによつて、貯留槽
1の全体が地中に埋設される仕組に成つている。
また、上記穴の底に打設した均しコンクリート
2は、第2図並びに第3図の如く上面の中央部が
一番高く、その周囲が次第に低くなる略円錐状の
傾斜面に造られていて、貯留槽1の沈下を防止す
る一方、この傾斜面に沿つて生ごみDSに含まれ
ている水分を外方に流す仕組に成つている。
次に、6は上記積重ねた一番上の駆体ブロツク
5の上端口に取付けた防臭型マンホールであつ
て、6aは地面GLと同一面に臨ましたこのマン
ホール6の蓋を示し、これ等マンホール6と蓋6
aの全体は、駐車場の様な重荷重が載る場所に設
置しても、荷重によつて破壊されない充分な強度
性を備えた材料、即ち、鋳鉄又はコンクリートを
用いて丈夫に造られており、而も、蓋5aは内部
の悪臭が外部に洩出しない様に、完全密閉型に造
られている。
また、7…は上記積重ねた各駆体ブロツク3,
4,5の間、並びに、最下段の駆体ブロツク3と
均しコンクリート2の間に間隔的に介在せしめた
スペーサであつて、8…はこれ等スペーサ7…の
間隔的な介在によつて上記各駆体ブロツク3,
4,5の間と、均しコンクリート2と最下段の駆
体ブロツク3の間に夫々形成された隙間を示し、
これ等の各隙間8…は貯留槽1の内外を連通する
仕組に成つている。
また、第2図に於いてGは上記の貯留槽1を埋
設した土壌層であつて、この土壌層Gとしては、
土壌微生物とか動物類の生育環境の点から団粒構
造の畑土壌等が最適であるが、砂礫とか砂質土と
云つた土壌は肝腎の土壌微生物や動物類の生育環
境に適さないから、この様な場合は周囲の土壌層
Gを置換して環境を整える。
更に、埋設した貯留槽1の底が水につく様な地
下水位の浅い場所とか浸透能力の特に低い場所も
環境上不適合であるから、この様な土地に貯留槽
1を設置する場合は、第3図の如くコンクリート
枠9を地表面GLに設置し、コンクリート枠9内
に充填された良質土壌Ga内に貯留槽1を埋設し
て環境を整える。
尚、図示した貯留槽1は計3段の駆体ブロツク
3,4,5を積重ねて構成されているが、この段
数は任意であつて、段数の増減と駆体ブロツク
3,4,5の径如何によつて、貯留槽1の容積は
自由に変更可能である。
本考案に係る生ごみ用貯留装置は以上の如くで
あつて、原則的には、貯留槽1は生ごみの発生量
とか休止期間を勘案して予め定められた台数が埋
設されていて、生ごみDSの投入によつて貯留槽
1内が満杯に成つたら、次の貯留槽1に順々に切
換えて投入を続ける仕組に成つている。
貯留槽1の内部は各隙間8…を通して周囲の土
壌Gに連通しているから、先ず生ごみDSに含ま
れている水分は均しコンクリート2の傾斜面に沿
つてこの最下段の隙間8…から土壌Gに流し出さ
れて、生ごみDSを次第に処理しやすい状態にす
る一方、この土壌G中に棲息している微生物とか
動物類は、上記の各隙間8…を通つて貯留槽1内
に侵入し、投入された生ごみDSの分解と消化を
行う。
土壌微生物とか動物類による生ごみDSの分解
処理時間は、約2.2m3の容積の貯留槽内に投入、
充填されている生ごみDSの場合で大凡1年程度
であるが、この時間は消化促進剤(商品名:エン
バイロ)の散布によつて短縮可能である。尚、休
止期間(分解速度)は容量の大小、並びに、温暖
地とか寒冷地と云つた地域及び気候によつても可
成り相違することは勿論である。
また、貯留槽1内には生ごみDSの腐敗に伴つ
て悪臭(腐敗臭)が充満するが、この悪臭は各隙
間8…を通つて周囲の土壌Gに排出され、この土
壌Gにて自然に脱臭されると共に、貯留槽1の上
端口には防臭型マンホール6が取付けられている
から、悪臭の発散を防止することができる。
土壌微生物並びに動物類によつて分解処理され
た生ごみは、小量の土壌状物体に変化するから、
これをそのまま肥料として用いることも可能であ
る。
〔効果〕
本考案に係る生ごみ用貯留装置は以上述べた如
くであつて、貯留槽の全体がブロツク化されてい
るため、一体化されている従来の貯留槽に比較し
て運搬、並びに、地中への埋設作業が簡単になる
利点を備えると共に、特に、最上部のマンホール
を鋳鉄又はコンクリートを用いて丈夫に造つたか
ら、これを例えば駐車場のような場所に埋設して
土地を有効利用することができる。また、貯留槽
内へ投入された生ごみは、駆体ブロツクの継目に
形成した隙間から侵入して来る土壌微生物とか動
物類によつて積極的に分解・消化されるから、分
解処理を終える迄の貯留槽の休止時間を可成り短
縮化でき、従つて、その分貯留槽の設置台数を少
なくできる経済性を発揮できるものであつて、土
壌中へ腐敗臭を排出して自然脱臭させ、且つ、防
臭型マンホールを用いて悪臭の発散を防止して、
殆ど無臭状態で生ごみを処理できる点、並びに、
貯留槽の沈下を防止する均しコンクリートの上面
を略円錐状の傾斜面に形成して生ごみの水分を抜
き易くした点と相俟つて、一般家庭とか工場等の
広い範囲で利用して洵に実用的価値の高いもので
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の正面図で、第2図は地中に埋
設した状態の正断面図、第3図は不適当な土壌地
域に本考案を設置する場合の実施例を示した断面
図である。 1は貯留槽、2は均しコンクリート、3,4,
5は駆体ブロツク、6は防臭型マンホール、6a
は蓋、7はスペーサ、8は隙間、Gは土壌、GL
は地面、DSは生ごみ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 穴の底に上面をその中央部が最も高く、周囲が
    次第に低くなる傾斜面とした均しコンクリートを
    打設して、この均しコンクリートの上に、断面略
    円筒状を成し、且つ、上段に行くに従つて次第に
    小径に成るように構成した複数段の駆体ブロツク
    を積重ねることによつて、地中に貯留槽を構設す
    る一方、上記積重ねた駆体ブロツクの上端口に鋳
    鉄又はコンクリートで造つた防臭型マンホールを
    取付けて、このマンホールの蓋を地表面に臨ませ
    ると共に、上記積重ねた各駆体ブロツクの継目部
    分と、最下段の駆体ブロツクと均しコンクリート
    の間に夫々複数個のスペーサを間隔をあけて介在
    することによつて、駆体ブロツクの内外を連通す
    る隙間を設けたことを特徴とする生ごみ用貯留装
    置。
JP1988113850U 1988-08-30 1988-08-30 Expired - Lifetime JPH058242Y2 (ja)

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JPH0234502U JPH0234502U (ja) 1990-03-06
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5926402B2 (ja) * 1978-10-06 1984-06-27 ユト・ア−・ゲ−・クレムヴエルクツオイゲ 中ぐり工具
JPS60228301A (ja) * 1984-04-26 1985-11-13 株式会社 菅野実務研究所 生ゴミ処理器

Family Cites Families (1)

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JPH0234502U (ja) 1990-03-06

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