JPH058238Y2 - - Google Patents

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JPH058238Y2
JPH058238Y2 JP2687086U JP2687086U JPH058238Y2 JP H058238 Y2 JPH058238 Y2 JP H058238Y2 JP 2687086 U JP2687086 U JP 2687086U JP 2687086 U JP2687086 U JP 2687086U JP H058238 Y2 JPH058238 Y2 JP H058238Y2
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seal ring
ring
rotating shaft
recess
seal
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、水密性を厳しく要求される船舶の舵
軸の軸受部など、水中回転軸の軸受部のシール装
置に関する。
[従来の技術] 船舶の舵軸の軸受部には水圧に対抗する高い水
密性が要求される。第4図は船舶の船尾に設けら
れた舵軸の軸受部の構造を示すもので、舵軸1の
下部には舵板(図示略)が取り付けられ、また、
舵軸1の上部はこの舵軸1を回動させる舵取機械
(図示略)に連結されている。軸受2にはその外
周面にフランジ3が形成され、ボルト4,4によ
り船体の外壁5に形成された固定板5aに固定さ
れている。軸受2にはブツシユメタル6が、舵軸
1にはスリーブ7がそれぞれ焼嵌めあるいは溶接
などにより固着され、軸受2にはブツシユメタル
6とスリーブ7の摺接面に潤滑油を供給する油路
8と給油口9が設けられている。上記軸受2の上
端部は拡径されて環状の空所10が形成され、こ
の空所10にはゴム、樹脂等から断面X字状に形
成されたリング状のシール部材11が1本または
複数本(例では4本)装着され、このシール部材
11の上端にはリング部材12が配されている。
そして、軸受2の上側には筒状のグランド13が
配され、その上端に形成されたフランジ14と軸
受2と上端との間をボルト15…により締結して
グランド13の下端により上記リング部材12を
押圧し、上記シール部材11…を上記空所10の
内壁及びスリーブ7の外壁に密着させて水密性を
増すようにしている。
[考案が解決しようとする問題点] しかしながら、上記のようなシール装置におい
て、舵軸1には舵板の向きによつて軸に直交する
方向に大きな力がかかるので、軸受2の内部で軸
が横に移動し、シール部材11との間に隙間が生
じて水密性が損なわれやすい。また、そのような
移動の繰り返しによりシール部材11の材質が早
期に劣化したりその位置がずれたりし、さらに水
密性が損なわれることになり、保守や点検の手間
を要することになる。
本考案は、上記のような問題点に鑑み、回転軸
にこの軸に直交する方向に力がかかつても水密性
が損なわれないようなシール装置を提供すること
を目的とするものである。
[問題点を解決するための手段] 本考案は、上記のような問題点を解決するため
に、回転軸を支持した軸受の端部に、端板を上記
回転軸を囲む環状の凹所を形成するように接合
し、この凹所に内周面にOリングを有するシール
リングをそのOリングが回転軸に液密的に嵌着す
るとともに、外周面と該凹所の内周面との間に隙
間を形成して装着し、上記端板の上記シールリン
グと対向する面に環状溝を形成し、この環状溝に
リング状のシール部材を嵌着するとともに、上記
端板に上記シール部材を上記シールリングに密着
させる押圧部材を設けたものである。
[作用] このようなシール装置においては、軸受内で回
転軸が軸に直交する方向に動いても、シールリン
グが隙間を有する状態で装着されているので、こ
のシールリングが回転軸に追随して働き、回転軸
とシールリングとの相対的な位置関係は変わらな
い。従つて、回転軸とOリングとの間に隙間が生
じたりすることがなく、Oリングに大きな負荷が
繰り返しかかるようなことがない。また、シール
リングとシール部材が軸に直交する面において面
接触しており、回転軸の移動によつても水密性が
変わらない。
[実施例] 以下、本考案の実施例を図面を参照して説明す
る。
第1図は舵軸(回転軸)21の軸受部の上部
(舵内側)を示すもので、その下部の構造は第4
図の従来例とほぼ同様であるので説明を省略す
る。
この図において、22は舵軸21を支持する筒
状の軸受で、内面にブツシユメタル22aが嵌め
込まれている。23は上記軸受22の端部にボル
ト23a…により接合された端板で、この端板2
3の円孔23bの内径は舵軸21の外径よりも大
きく設定され、上記軸受22と端板23との間に
は舵軸21を囲む環状の凹所24が形成されてい
る。この凹所24には、金属製のシールリング2
5がその外周面25aと凹所24の内周面24a
との間に隙間26を有する状態で装着され、この
シールリング25の内周面25bには舵軸21に
嵌着されるOリング27を嵌入させる溝28が形
成され、また、シールリング25の下面25cに
は環状の突条29が形成されてその内側にスリー
ブ30の上端を嵌入させるようになつている。上
記端板23の上記シールリング25と対向する面
には、下側に開口する環状溝31が形成され、こ
の環状溝31の底部側にはリング状の押圧部材3
2が嵌着され、さらにシール部材33が上記環状
溝31より突出した状態で嵌着されている。この
シール部材33はポリウレタン樹脂などの耐摩耗
性のよい弾性材料から断面X字状に成形されてお
り、押圧されて弾性変形したときの水密性をよく
している。上記押圧部材32は、硬質のプラスチ
ツクあるいは金属などから形成され、第3図に示
すように、その下面には適数等間隔に突起部材3
4が埋め込まれ、この突起部材34が上記シール
部材33に没入されて押圧部材32とシール部材
33の間の周方向における滑りを防ぐようになつ
ている。上記端板23にはその上面から環状溝3
1に貫通するボルト孔35…が周方向に間隔をお
いて適数形成されている。そしてこのボルト孔3
5には、先端が上記押圧部材32に当接し、間接
的にシール部材33を押圧してシールリング25
の上面25dに密着させる調整ボルト36…が螺
合され、この調整ボルト36…には固定ナツト3
7…が螺合されている。
次に、上記のように構成されたシール装置の作
用を説明する。
このような軸受部において水が侵入する経路は
ブツシユメタル22aとスリーブ30との間の隙
間38から凹所24を通り円孔23bへと通じる
もので、凹所24からは内外の2経路がある。内
側の経路は、凹所24の下部→スリーブ30の上
端とシールリング25の下面25cとの隙間→舵
軸21とOリング27との接触面の間→凹所24
の上部→円孔23bと通じ、外側の経路は、凹所
24の下部→隙間26→シール部材33とシール
リング25の上面25dとの間→凹所24の上部
→円孔23bと通じる。
ところで、船舶が舵を切つた状態において、舵
板の角度に応じて舵軸21には様々な方向に曲げ
の力がかかり、舵軸21は軸受22の内部で横移
動する。このとき、シールリング25は軸受22
との間に隙間26を有しており、その上面25d
とシール部材33との間の摩耗力に抗して舵軸2
1に追随することになる。従つて、舵軸21とO
リング27との間に隙間ができることがなく、上
記の内側の経路の水密性が確保される。一方、シ
ール部材33とシールリング25との間は平面接
触であるので、シールリング25が横に移動して
もその相対的位置は変わらず、上記の外側の経路
の水密性も確保される。
上記において、シール部材33とシールリング
25との接触圧力があまり大きいと上記のような
シールリング25の舵軸21に対する追随性が悪
くなり、逆に小さ過ぎるとこの間の水密性が悪く
なるので、調整ボルト36により適当な圧力に調
整する。
なお、この例においてはシールリング25は舵
軸21に外接しているが、スリーブ30に外接す
るようにしてもよく、また、シール部材33の断
面形状もX字状のものに限られることなく、同効
のものが使用されてよい。
また、本考案の適用は船舶の舵軸に限られるも
のではなく、例えば、船舶のスラスター軸、フイ
ンスタビライザー軸、あるいは水中作業のマニユ
ピレーター軸などの水中回転軸にも適用できるも
のである。
[考案の効果] 以上詳述したように、本考案は、回転軸を支持
した軸受の端部に、端板を上記回転軸を囲む環状
の凹所を形成するように接合し、この凹所に回転
軸にOリングを液密的に嵌着したシールリングを
その外周面と上記凹所の内周面との間に隙間を形
成して装着し、上記端板の上記シールリングと対
向する面に環状溝を形成し、この環状溝にリング
状のシール部材を嵌着するとともに、上記端板に
上記シール部材を上記シールリングに密着させる
押圧部材を設けたものであるので、船舶の舵軸の
ように大きな曲げの力が作用するような回転軸の
軸受部に応用しても、シールリングが回転軸に追
随して動き、Oリングと回転軸の間に隙間ができ
たりOリングが早期に劣化して水密性が損なわれ
たりすることが防がれる。従つて、船舶の機器や
その他の部材を腐食から守り、また、保守や整備
の手間を省くなどの優れた効果を奏するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例のシール装置の要部
の断面図、第2図は主要部材の断面図、第3図ば
第2図の部分拡大図、第4図は従来のシール装置
の断面図である。 21……回転軸(舵軸)、22……軸受、23
……端板、24……凹所、25……シールリン
グ、26……隙間、27……Oリング、31……
環状溝、32……押圧部材、33……シール部
材。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 回転軸を支持した筒状の軸受の端部に、端板
    が上記回転軸を囲む環状の凹所を形成して接合
    され、この凹所には、回転軸にOリングを液密
    的に嵌着したシールリングがその外周面と上記
    凹所の内周面との間に〓間を形成して装着さ
    れ、上記端板の上記シールリングと対向する面
    には環状溝が形成され、この環状溝にはリング
    状のシール部材が嵌着されるとともに、上記端
    板には上記シール部材を上記シールリングに密
    着させる押圧部材が設けられていることを特徴
    とする水中回転軸のシール装置。 (2) 上記シール部材は断面X字状に形成されてい
    ることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第
    1項記載の水中回転軸のシール装置。
JP2687086U 1986-02-26 1986-02-26 Expired - Lifetime JPH058238Y2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2687086U JPH058238Y2 (ja) 1986-02-26 1986-02-26

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2687086U JPH058238Y2 (ja) 1986-02-26 1986-02-26

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JPS62138698U JPS62138698U (ja) 1987-09-01
JPH058238Y2 true JPH058238Y2 (ja) 1993-03-02

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JP2687086U Expired - Lifetime JPH058238Y2 (ja) 1986-02-26 1986-02-26

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JP2001132851A (ja) * 1999-11-08 2001-05-18 Japan Hamuwaaji Kk 高分子材料のシールを採用したシールに背圧をかけないロータリーベーン式舵取機のシール構造
JP4505405B2 (ja) * 2005-12-12 2010-07-21 株式会社熊谷鉄工所 逆止弁
JPWO2012008156A1 (ja) * 2010-07-16 2013-09-05 株式会社アルバック シール装置及び搬送装置

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JPS62138698U (ja) 1987-09-01

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