JPH0582034B2 - - Google Patents

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JPH0582034B2
JPH0582034B2 JP60025835A JP2583585A JPH0582034B2 JP H0582034 B2 JPH0582034 B2 JP H0582034B2 JP 60025835 A JP60025835 A JP 60025835A JP 2583585 A JP2583585 A JP 2583585A JP H0582034 B2 JPH0582034 B2 JP H0582034B2
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electrolytic solution
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negative electrode
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Yoshihiro Suzuki
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M10/00Secondary cells; Manufacture thereof
    • H01M10/42Methods or arrangements for servicing or maintenance of secondary cells or secondary half-cells
    • H01M10/44Methods for charging or discharging
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M12/00Hybrid cells; Manufacture thereof
    • H01M12/08Hybrid cells; Manufacture thereof composed of a half-cell of a fuel-cell type and a half-cell of the secondary-cell type
    • H01M12/085Zinc-halogen cells or batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
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  • Secondary Cells (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は亜鉛−臭素電池、特に電解液貯蔵槽を
有する電解液循環型の亜鉛−臭素電池の改良に関
する。
[従来の技術] 亜鉛−臭素電池は新型電池の1つとして知られ
ている(例えば、電気学会雑誌第103巻8号−昭
58年8月)。この亜鉛−臭素電池は正極及び負極
が設けられた反応槽内において次式に示す基本的
な電気化学反応が行われている。
(正極)2Br-Br2+2e- (負極)Zn2++2e-Zn ……(1) (全体)Zn2++2Br-充電 ――→ ←―― 放電Zn+Br2 この反応式からも明らかなように、充電時には
負極上に亜鉛Znが析出し、正極では臭素Br2が生
成されこのBr2は電解液中に溶解する。また、放
電時には、負極板上に析出された亜鉛Znが酸化
されてZn2+となつて電解液中に溶解し、また電
解液中の臭素Br2は還元されて臭素イオン2Br-
なつて電解液中に同様に溶解する。
ところで、このような亜鉛−臭素電池では、充
電時に生成される臭素Br2の電解液中における濃
度が充電時間の経過とともに増大し該臭素Br2
次第に負極側に拡散していく。そして、該臭素
Br2は、負極側にて亜鉛Znと反応して亜鉛イオン
Zn2+と臭素イオンBr−に成り、自己放電を起し
てしまうため、この亜鉛−臭素電池は、亜鉛イオ
ンZn2+及び臭素イオンBr-を透過し臭素Br2の透
過を阻止する自己放電防止用のセパレータ膜を用
い、反応槽を正極側反応槽と負極側反応槽とに分
離し、正極側から負極側への臭素Br2の拡散を防
止している。
更に、亜鉛−臭素電池には、前記臭素Br2の拡
散を防止するために、電解液中に錯化剤を添加
し、正極側電解液中に溶解した臭素Br2を電解液
に溶けにくい錯体化合物として、電解液中に油状
に分離沈澱させている。
第5図には、このような原理を用いて形成され
た従来の亜鉛−臭素電池が示されており、この電
池は、反応槽10内の両側に正極12及び負極1
4を設け、これら両電極12,14間で電解液1
6を介して前記第1式の電気化学反応を行つてい
る。
このような亜鉛−臭素電池では、電解液16と
して臭化亜鉛(ZnBr2)水溶液を用いており、こ
れに加えて必要に応じて電導度向上剤、臭素錯化
剤、デンドライト抑制剤等が添加されている。
そして、充電時には、反応槽10内において、
前記第1式に示す充電反応が行われ、正極12側
では臭素Br2が生成され電解液16内に溶解し、
また負極14側では亜鉛Znが析出し負極14上
に亜鉛の析出層18が形成されていく。
また、放電時には、前記充電時とは逆の反応が
行われ、正極12側では臭素Br2が還元されて臭
素イオン2Br-となつて電解液16中に溶解し、
負極14側では亜鉛の析出層18が酸化されて亜
鉛イオンZn2+となつて電解液16中に溶解する。
このような電気化学反応が行われる反応槽10
内は、充電時に発生する臭素Br2により自己放電
が発生することがないよう、その内部がセパレー
ター膜20により正極側反応槽10aと負極側反
応槽10bとに分離されている。
このセパレータ膜20は、自己放電を防止する
ために電解液16は透過するがこれに溶解してい
る臭素Br2の透過は阻止するものである。このよ
うなセパレータ膜20としては、一般にイオン交
換膜あるいは多孔質膜が用いられるが、電池の内
部抵抗を少なくするという観点からは多孔質膜を
使用することが好ましい。
そして、電解液循環型の電池では、充電時にお
ける電解反応によつて得たエネルギを貯蔵するた
め、正極側電解液貯蔵槽22と負極側電解液貯蔵
槽24とが設けられている。
前記正極側電解液貯蔵槽22は正極側反応槽1
0aとの間で配ダクト26,28を介して電解液
循環経路を構成しており、循環経路に設けたポン
プ30により正極側反応槽10a内において反応
した正極側電解液16aを貯蔵槽22へ向け送り
出し、貯蔵槽22内に貯蔵された新たな電解液1
6aを反応槽10aに供給している。
ここにおいて、電解液16内に臭素錯化剤が添
加されてる場合には、充電時に発生した臭素Br2
は錯体化され、電解液16に不溶な錯体化合物と
なつて析出し、第5図に示す電池において、該錯
体化合物は貯蔵槽22の底部を錯体貯蔵部32と
してここに順次沈澱して貯蔵されていく。
また、この錯体貯蔵部32と配ダクト28との
間は、バルブ34を有する錯体供給ダクト36に
より連絡されている。そして、このバルブ34
は、通常開放されており、錯体貯蔵部32に沈澱
した錯体化合物を配ダクト28を介して反応槽1
0aに向けて放電用に送り出す。
また、前記負極側電解液貯蔵槽24は、同様に
して負極側反応槽10bとの間で、配ダクト3
8,40を介して電解液循環経路を形成してお
り、循環経路に設けたポンプ42を用い負極反応
槽10b内にて反応した負極側電解液16bを貯
蔵槽24へ向け送り出し貯蔵槽24から新たな電
解液16bを反応槽10bに向け供給している。
このように、この亜鉛−臭素電池は、貯蔵槽2
2,24内に電解液16を充分に貯蔵し、該貯蔵
電解液16を用いて充電時には、前記第1式に示
す充電反応を行い、錯体貯蔵部32に臭素の錯体
化合物を貯蔵し、負極14上に亜鉛の析出層18
を形成して電力を貯蔵することができる。また、
放電時には、錯体貯蔵部32に貯蔵されている臭
素の錯体化合物を正極側反応槽10aに向け送り
出し、該錯体化合物と負極14上に形成されてい
る亜鉛の析出層18とを用い、前記第1式に示す
放電反応を行い、その充電電力を放出することが
できる。
[発明が解決しようとする問題点] 従来の問題点 しかし、このように従来の亜鉛−臭素電池は、
電力を良好に充放電することができる反面以下に
述べる解決すべき問題点を有している。
すなわち、このような従来の亜鉛−臭素電池
は、正極側と負極側に完全に分離され、正極側電
解液16aと負極側電解液16bはセパレータ膜
20を介して互いに混合されるに過ぎない。この
セパレータ膜20は電解液16が透過するに当り
所定の抵抗を有することから、充電時に正極側電
解液16a中に含まれる亜鉛イオンZn2+を有効
に活用することができないという欠点があつた。
第6図には充電時における正極側及び負極側の
両電解液16a,16bの亜鉛イオン濃度の変化
が示されている。
前記反応式からも明らかなように、充電時には
電解液16a,16b中に含まれる亜鉛イオン
Zn2+が負極14に引寄せられて亜鉛Znが析出す
る。
その際、正極側と負極側とがセパレータ膜20
により仕切られているため、正極側電解液16a
中の亜鉛イオンZn2+は負極側電解液16b中の
亜鉛イオンに比べて負極14に向け移動しにく
い。従つて充電時には負極側電解液16b中に含
まれる亜鉛イオンが正極側電解液16a中に含ま
れる亜鉛よりも早く消費され尽し充電を終了して
しまうため、正極側電解液16a中に含まれる亜
鉛イオンを充分に利用して充電を行うことができ
ないという欠点があつた。
特に、電解液16中の電導度を向上させるため
支持電解質としKCl等のハロゲン化塩を電解液1
6に添加した場合あるいは高濃度の電解液
(3Mol/L ZnBr2以上)を用いた場合には、両
電解液16a,16b中含まれる亜鉛イオンの濃
度差は更に広がり充電未期には負極側電解液16
b中に含まれる亜鉛イオンは正極側電解液16b
に比し極端に減少し電解液16中に含まれる亜鉛
イオンの利用率が更に低下するという欠点があつ
た。
第7図には、このように電解液16中にKClを
混入した場合の亜鉛イオン濃度が示されており、
同図からも明らかなようにこの場合には両電解液
16a,16b中に含まれる亜鉛イオンの濃度差
が第6図に示す場合より大きく、亜鉛イオンの利
用率が更に低下していることが理解される。
これは、このようにKClを電解液16中に添加
すると、このKClは亜鉛イオンZn2+と反応し、
(ZnCl42-となり、本来プラスであるべき亜鉛イ
オンの一部がマスナスのイオンとなり正極12側
へ引きよせられてしまい、実質的に電解液16b
に含まれる亜鉛イオン濃度の低下を引起すという
現象が生じるからである。
発明の目的 本発明の目的は、充電時における電解液中の亜
鉛イオン利用率を高め、充電能力を向上させるこ
との可能な亜鉛−臭素電池を提供することにあ
る。
[問題点を解決するための手段] 本発明の亜鉛−臭素電池は、正極側電解液貯蔵
槽及び負極側電解液貯蔵槽と、正極側反応槽及び
負極側反応槽と、の間で正極側電解液及び負極側
電解液をそれぞれ独立して循環する。
本発明の特徴的事項は、前記各貯蔵槽の電解液
流出口と前記角反応槽の電解液流入口との間に各
貯蔵槽の流出口から送り出された電解液をそれぞ
れ同極側の反応へ供給する第1のモードと、前記
電解液をそれぞれ異極側の反応槽へ供給する第2
のモードと、に切替可能な電解液切替流路を設け
たことにある。
[作用] 本発明の電池を充電する場合には、まずその電
解液切替流路を第1のモードに設定する。
これにより、正極側電解液は正極側電解液貯蔵
槽と正極側反応槽との間を独立して循環し、また
負極側電解液は負極側電解液貯蔵槽と負極側反応
槽との間を独立して循環する。この際、充電反応
により、負極側反応槽では亜鉛が析出し、正極側
反応槽でBr2が発生し錯体となつて正極側電解液
貯蔵槽内に貯蔵される。
そして、本発明の電池では、このような充電反
応が進み正極側電解液と負極側電解液の亜鉛イオ
ン濃度のアンバランスが大きくなつた時点で、電
解液切替流路を第2のモードに切替える。
これにより、亜鉛イオン濃度の高い正極側電解
液は正極側電解液貯蔵槽から負極側反応槽へ供給
され、負極側電解液と強制的に混合される。これ
と同時に、負極側電解液は、負極側電解液貯蔵槽
から正極側反応槽へ供給され、正極側電解液と強
制的に混合される。
この結果、正極側電解液中に含まれる亜鉛イオ
ンが負極側に供給されることとなり、この亜鉛イ
オンを利用して更に充電を進めることができる。
従つて、本発明の電池では、負極側電極液のみな
らず正極側電解液中に含まれる亜鉛イオンを有効
に利用し、その充電能力を高め、かつその充電効
率を向上させることができる。
なお、正極側電解液貯蔵槽から送り出される正
極側電解液は、その臭素及び錯体化合物濃度が低
いため、このような電解液を前述したように負極
側電解液貯蔵槽に供給しても負極側電解液中にお
ける臭素及び錯体化合物濃度は上昇せず、自己放
電の発生は有効に抑制される。
[実施例] 次に本発明の好適な実施例を図面に基づき説明
する。なお、前記第5図に示す従来装置と対応す
る部材には同一符号を付しその説明は省略する。
第1の実施例 第1図には本発明に係る亜鉛−臭素電池の好適
な実施例が示されており、実施例の電池は、正極
側電解液16a及び負極側電解液16bの流路に
電解液切替流路として4ウエイ切替バルブ50が
設けられている。
第2図には、本実施例において用いられる切替
バルブ50の構造が示されており、実施例のバル
ブ50には、4個の接続口50a,50b,50
c,50dがほぼ対称に形成されている。そし
て、このバルブ50の内部には回動可能にセパレ
ータ52が設けられており、このセパレータ52
により第2図A又はBに示すごとく、相隣接する
接続口が任意に連通する。
そして、このバルブ50の接続口50a,50
bはダクトA,Bを介してそれぞれ正極側電解液
貯蔵槽22及び負極側電解液貯蔵槽24の各電解
液流出口22a,24aにそれぞれ接続されてお
り、またこのバルブ50の残りの接続口50c,
50dはダクトC及びDを介して正極側反応槽1
0a及び負極側反応槽10bの各電解液流入口に
それぞれ接続されている。
以上の構成とすることにより、本実施例の電池
では、切替バルブ50のセパレータ52を第2図
Aに示すように設定することにより、接続口Aと
C、DとBとがそれぞれ連通される第1のモード
となる。
従つて、この状態で正極側電解液16aは、正
極側電解液貯蔵槽22→ダクトA→ダクトC→正
極側反応槽10a→ダクト26と流れ、また負極
側電解液16bは、負極側電解液貯蔵槽24→ダ
クトB→ダクトD→負極側反応槽10b→ダクト
38と流れる。従つて、この場合には正極側電解
液と負極側電解液とは互いに独立して循環され、
両者は混合されることはない。
また、切替バルブ50を第2図Bに示すように
設定すると、接続口AとD、BとCとがそれぞれ
連通される第2のモードとなる。
従つて、この状態で正極側電解液16aは、正
極側電解液貯蔵槽22→ダクトA→ダクトD→負
極側反応槽10bと流れ、負極側電解液16bと
強制的に混合される。
また、負極側電解液16bは、負極側電解液貯
蔵槽24→ダクトB→ダクトC→正極側反応槽1
0aと流れ、正極側電解液16aと強制的に混合
される。
本実施例の電池は以上の構成からなり、次にそ
の作用を充電時と放電時に分けて説明する。
本実施例の電池を充電する場合には、まず切替
バルブ50を第2図に示す第1のモードに設定
し、充電を開始する。
このようにして充電を開始すると、反応槽10
内においては前記第1式に示す充電反応が行なわ
れ、負極14側では負極側電解液16b中に含ま
れる亜鉛イオンが析出し負極14上に亜鉛の析出
層18を順次形成してゆく。また、正極12側で
は電解液16a中に含まれる臭素イオンから臭素
Br2が生成され、このように生成された臭素が錯
化剤と反応し錯体化合物となる。そして、このよ
うにして形成された錯体化合物は、正極側電解液
16aがその循環経路を循環する途中で、正極側
電解液貯蔵槽22内の錯体貯蔵部32に順次貯蔵
される。
ところで、このような充電反応を進めるにあた
り、切替バルブ50を第1のモードに設定してお
くと、正極側電解液16aと負極側電解液16b
は互いに混合されることなく独立に循環される。
従つて、充電が進むと、正極側電解液16a中の
亜鉛イオン濃度が高いにもかかわらず負極側電解
液16bの亜鉛イオン濃度が大幅に低下してしま
い、また負極側電解液16b中の錯化剤濃度が高
いにもかかわらず正極側電解液16a中の錯化剤
濃度が大幅に低下するという現象が生じる。
このため本発明の電池では電池の充電がある程
度進んだ段階で切替バルブ50を第2図Bに示す
第2のモードに切替設定する。
これにより、正極側電解液貯蔵槽22から送り
出される正極側電解液16aはダクトA、Dを介
して負極側反応槽10bへ送込まれ、負極側電解
液16bと強制的に混合される。
従つて、負極側反応槽10b内において、正極
側電解液16a中に含まれる高濃度の亜鉛イオン
を有効に利用し、その充電反応を更に進めること
ができる。
なお、充電時には錯体貯蔵部32のバルブ34
は閉じられているため、正極側電解液貯蔵槽22
から送り出される電解液の臭素及び錯体化合物濃
度は極めて低い。従つてこの切替バルブ50を第
2のモードに設定し正極側電解液16aを負極側
反応槽10bへ供給しても、負極側電解液16b
中における臭素及びその錯体化合物濃度は増加す
ることはなく、自己放電の発生も有効に防止され
る。
また、切替バルブ50を第2のモードに設定す
ると、負極側電解液貯蔵槽24から送り出される
電解液16bはダクトB、Cを介して正極側反応
槽10aに送込まれ、正極側電解液16aと強制
的に混合される。これにより、正極側反応槽10
a内における電解液の錯化剤濃度は増加し、充電
反応により生成された臭素を効果的に錯体化し貯
蔵部32へ順次貯蔵することができる。
このように、本発明によれば、切替バルブ50
を第1のモード、第2のモードと充電の進行によ
つて順次切替えることにより、正極側電解液16
a及び負極側電解液16b中に含まれる亜鉛イオ
ン及び錯化剤を有効に活用し、その充電能力を高
めることが可能となる。
また、実施例の電池に負荷を接続し電力の供給
を行う場合には、切替バルブ60を第2図Aに示
す第1のモードに設定するとともに、錯体貯蔵部
32のバルブ34を開放する。
これにより、正極側反応槽10aには錯体貯蔵
部32から錯体化合物が供給される。従つて、反
応槽10内においては、錯体化合物及び負極14
上に析出された亜鉛を用い前記第1式に示す放電
反応が行なわれ、この放電反応によつて発生する
電力が電極12及び14から負荷に向け供給され
ることになる。
ところで、一般にこのような亜鉛−臭素電池で
は、電池寿命の低下を防止するために、前述した
負荷への放電を終了する毎にあるいはこのような
放電動作を何回か終了する毎に完全放電を行う必
要がある。
これは、電池内部における亜鉛の電析状態が放
電動作を繰返すごとに悪化していき、最悪の場合
にはこの電析亜鉛がセパレータを破損し、電池寿
命の低下を引起すという問題が発生するからであ
る。
従来、このような電池の完全放電は、電池のプ
ラス・マイナスの端子間を放電用の抵抗を介して
接続するか又はこれら端子間を短絡することによ
り行つていた。
しかしながら、このような方法では、電池が完
全に放電し尽くすまでにかなりの時間(8〜10時
間)を必要とし、電池のメンテナンス上問題があ
つた。
第2実施例 第3図には、このような電池の完全放電を良好
に行うことの可能な亜鉛−臭素電池の好適な実施
例が示されている。なお、前記第1図に示す第1
実施例と対応する部材には同一符号を付しその説
明は省略する。
本実施例の特徴的事項は、反応槽10a,10
b及び貯蔵槽22,24との間に正極側電解液1
6a及び負極側電解液16bの流路を第1のモー
ド、第1のモードに切替可能な完全放電用の電解
液切替流路60を設けたことにある。
ここにおいて、この電解液切替流路60は、第
1のモードに設定されることにより、各反応槽1
0a,10bから送りだされる電解液を同極側の
貯蔵槽22,24に向け供給する。
また、この電解液切替流路60は、第2のモー
ドに設定されることにより、各貯蔵槽10a,1
0bから送りだされる電解液をそれぞれ異極側の
反応槽24,22に向け供給する。
実施例において、この完全放電用の電解液切替
流路60は、反応槽10a,10b電解液流入側
に設けられた電解液切替流路50と、同様に4ウ
エイ切替バルブを用いて形成されている。
第4図には、本実施例において用いられる完全
放電用の切替バルブ60が示されており、実施例
のバルブ60には4個の接続口60a,60b,
60c,60dがほぼ対称に形成され、セパレー
タ62により第4図A又はBに示すごとく第1の
モードまたは第2のモードに任意に設定される。
ここにおいて、バルブ60の接続口60a,6
0bはダクトE,Fを介してそれぞれ正極側反応
槽10a及び負極側反応槽10bの電解液流出口
にそれぞれ接続されており、またこのバルブ60
の接続口60c,60dはダクトG,Hを介して
正極側電解液貯蔵槽22及び負極側電解液貯蔵槽
24の各電解液流入口にそれぞれ接続されてい
る。
以上の構成とすることにより、本実施例の電池
では、切替バルブ60のセパレータ62を第4図
Aに示すように設定することにより、ダクトEと
G、FとHがそれぞれ接続される第1のモードと
なる。また、切替バルブ60を第4図Bに示すよ
うに設定することにより、ダクトEとH、FとG
がそれぞれ接続される第2のモードとなる。
本実施例の電池は以上の構成からなり、次にそ
の作用を説明する。
本実施例の電池を用いて完全放電を行う場合に
は、切替バルブ50及び60を共に第2のモード
に設定し、完全放電を開始する。
このようにして完全放電を開始すると、正極側
電解液16aは、正極側電解液貯蔵槽22→ダク
トA→ダクトD→負極側反応槽10b→ダクトF
→ダクトG→正極側電解液貯蔵槽22と循環す
る。これと同時に負極側電解液16bは、負極側
電解液貯蔵槽24→ダクトB→ダクトC→正極側
反応槽10a→ダクトE→ダクトH→負極側電解
液貯蔵槽24と循環する。
従つて、本実施例の電池では、負極側反応槽1
0b内において、負極14上に亜鉛の析出槽18
と正極側電解液16a中に含まれるBr2とを直接
反応させ、負極14上の亜鉛(析出層18)を正
極側電解液16a中に溶解させることができる。
従つて、本実施例の電池では、完全放電時に負
極14上に放電しきらずに残つていた亜鉛の析出
層18を正極側電解液16a中に溶解させ、完全
放電の速度を早めることができる。
すなわち、完全放電時には、電池の正極12及
び負極14間が抵抗あるいは直接に接続されてお
り、これにより時間をかけることによつて電気化
学的に完全反応を行うことができるが、本実施例
のごとく負極14上に形成された亜鉛の析出層1
8と正極側電解液16aとを直接反応させること
により、その完全放電速度を著しく早めることが
可能となる。
更に、本実施例の電池では、完全放電を確実に
行うことができ、セル間における効率のばらつき
を最小にとどめ、電池効率をより向上させること
ができる。
また、本実施例の電池は、切替バルブ60を第
1のモードに設定しておくことにより、前記第1
実施例と同様にして通常の充放電反応を行うこと
が可能となる。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、正極側
電解液と負極側電解液の双方に含まれる亜鉛イオ
ンを有効に利用し、その充電能力及び充電効率を
大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る亜鉛−臭素電池の好適な
第1実施例を示す説明図、第2図は本実施例の電
池に用いられる切替バルブの各切替状態の説明
図、第3図は本発明に係る亜鉛−臭素電池の好適
な第2実施例を示す説明図、第4図は本実施例の
電池に用いられる完全放電用切替バルブの各切替
状態の説明図、第5図は従来の亜鉛−臭素電池の
説明図、第6図及び第7図は第5図に示す従来の
電池の特性図である。 10a……正極側反応槽、10b……負極側反
応槽、16a……正極側電解液、16b……負極
側電解液、50……切替バルブ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 正極側電解液貯蔵槽及び負極側電解液貯蔵槽
    と、 自己放電防止用のセパレータ膜を用いて互いに
    仕切られ、電解液を介して所定の充放電反応を行
    う正極側反応槽及び負極側反応槽と、 の間で正極側電解液及び負極側電解液をそれぞれ
    独立して循環する亜鉛−臭素電池において、 前記各貯蔵槽の電解液流出口と前記各反応槽の
    電解液流入口との間に、各貯蔵槽から送り出され
    た電解液をそれぞれ同極側の貯蔵槽へ供給する第
    1のモードと、各貯蔵槽から送り出された電解液
    をそれぞれ異極側の反応槽へ供給する第2のモー
    ドと、に切替え可能な電解液切替流路を設けたこ
    とを特徴とする亜鉛−臭素電池。 2 特許請求の範囲1記載の電池において、電解
    液切替流路は、各貯蔵槽の電解液流出口と各反応
    槽の電解液流入口との間にそれぞれ接続された4
    ウエイ切替バルブを用いて形成されたことを特徴
    とする亜鉛−臭素電池。 3 特許請求の範囲1,2のいずれかに記載の電
    池において、 各反応槽の電解液流出口と各貯蔵槽との電解液
    流入口との間に、各反応槽から送り出された電解
    液をそれぞれ同極側の貯蔵槽へ供給する第1のモ
    ードと、各反応槽から送り出された電解液をそれ
    ぞれ異極側の反応槽へ供給する第2のモードと、
    に切換え可能な完全放電用の電解液切替流路を含
    むことを特徴とする亜鉛−臭素電池。 4 特許請求の範囲第1〜3のいずれかに記載の
    電池において、 完全放電用の電解液切替流路は、各反応槽の電
    解液流出口と各貯蔵槽の電解液流入口との間にそ
    れぞれ接続された4ウエイ切替バルブを用いて形
    成されたことを特徴とする亜鉛−臭素電池。
JP60025835A 1985-02-12 1985-02-12 亜鉛−臭素電池 Granted JPS61185873A (ja)

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