JPH0582024U - コイルボビンの構造 - Google Patents
コイルボビンの構造Info
- Publication number
- JPH0582024U JPH0582024U JP2122991U JP2122991U JPH0582024U JP H0582024 U JPH0582024 U JP H0582024U JP 2122991 U JP2122991 U JP 2122991U JP 2122991 U JP2122991 U JP 2122991U JP H0582024 U JPH0582024 U JP H0582024U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bobbin
- inner bobbin
- coil
- engaging
- fitted
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Insulating Of Coils (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 組立が簡単で且つ外側ボビンと内側ボビンと
が、互いに正確に位置合わせできるようにする。 【構成】 二次コイル巻回用の中空筒状の外側ボビン1
1と、外側ボビン11の中空部内に嵌合されるように筒
状に形成した一次コイル巻回用の内側ボビン12とを有
し、各ボビン11及び12の嵌合状態にてコイル巻線の
端部が接続されるべきピン13,14を備え、外側ボビ
ン11が、内側ボビン12と嵌合した状態にて、内側ボ
ビン11の係合部12aと係合して固定保持すると共に
その長手方向の移動を阻止する第一の係合部11aと、
同様に内側ボビン12に形成した別の係合部12bと係
合することにより、内側ボビン12の長手方向に垂直な
方向の移動を阻止する第二の係合部11bを備えてい
る。
が、互いに正確に位置合わせできるようにする。 【構成】 二次コイル巻回用の中空筒状の外側ボビン1
1と、外側ボビン11の中空部内に嵌合されるように筒
状に形成した一次コイル巻回用の内側ボビン12とを有
し、各ボビン11及び12の嵌合状態にてコイル巻線の
端部が接続されるべきピン13,14を備え、外側ボビ
ン11が、内側ボビン12と嵌合した状態にて、内側ボ
ビン11の係合部12aと係合して固定保持すると共に
その長手方向の移動を阻止する第一の係合部11aと、
同様に内側ボビン12に形成した別の係合部12bと係
合することにより、内側ボビン12の長手方向に垂直な
方向の移動を阻止する第二の係合部11bを備えてい
る。
Description
【0001】
本考案は、例えばインバータトランス用のコイルを巻回するためのコイルボビ ンの構造に関するものである。
【0002】
従来、このようなコイルボビン1は、例えば図5に示すように、断面が中空円 筒状に形成され且つその軸方向に延びている、例えば高圧の二次側コイルが巻回 されるべき外側ボビン2と、矢印で示すようにこの外側ボビン2の中空部内に入 れ子式に嵌合されるように、同様に断面が中空円筒状に形成され且つその軸方向 に延びている例えば低圧の一次側コイルが巻回されるべき内側ボビン3とから構 成されている。内側ボビン3は、嵌合状態において外部に露出するように、その 一端付近に軸方向または下方に突出する複数のピン4,4’を有している。
【0003】 このような構成のコイルボビン1によれば、先ず内側ボビン3の周囲に一次側 コイル3aを巻回し、その巻線の端部を前記ピン4に接続した後に、該内側ボビ ン3を、外側ボビン2の中空部内に入れ子式に嵌合させることにより、該内側ボ ビン3と外側ボビン2とを一体的に連結して、外側ボビン2の周囲に二次コイル 2aを巻回し、その巻線の端部を同様に前記ピン4’に接続する。これにより、 二次コイル2aと一次コイル3aとが、互いに所定の位置関係にて保持されるこ ととなり、良好な結合が得られるようになっている。
【0004】
しかしながら、このように構成されたコイルボビン1においては、組立の際に 先ず、内側ボビン3の周囲に一次コイル3aを構成する巻線を巻回して、その端 部を該内側ボビン3の一端付近に設けられたピン4に接続し、その後、内側ボビ ン3を外側ボビン2の中空部内に挿入して、さらに該外側ボビン2の周囲に二次 コイル2aを構成する巻線を巻回し、その端部を内側ボビン3の一端付近に設け られたピン4’に接続するようにしているため、外側ボビン2と内側ボビン3と の相互の位置合わせを正確に行なうことは難しく、手間がかかるという問題があ った。 本考案は、以上の点に鑑み、組立が簡単で且つ外側ボビンと内側ボビンとが、 互いに正確に位置合わせされ得るようにした、コイルボビンを提供することを目 的としている。
【0005】
上記目的を達成するため、本考案によるコイルボビンは、水平方向に延びる中 空の筒状に形成された、二次コイルが巻回されるべき外側ボビンと、この外側ボ ビンの中空部内に嵌合され得るように筒状に形成された、一次コイルが巻回され るべき内側ボビンとを有しており、該外側ボビン及び内側ボビンが、それぞれ互 いに嵌合された状態にて外部に露出しているコイル巻線の端部が接続されるべき ピンを備えていると共に、上記外側ボビンが、内側ボビンと嵌合した状態にて、 該内側ボビンに形成された係合部と係合することにより内側ボビンを固定保持す ると共に、その長手方向の移動を阻止する第一の係合部と、同様に該内側ボビン に形成された別の係合部と係合することにより、該内側ボビンの上記長手方向に 垂直な方向の移動を阻止する第二の係合部を備えていることを特徴とする。
【0006】
上記構成によれば、外側ボビン及び内側ボビンが、それぞれコイル巻線の端部 が接続されるべきピンを備えていることにより、外側ボビンの中空部内に内側ボ ビンを嵌合させる前に、該外側ボビン及び内側ボビンの各々の周囲に対して、巻 線を巻回して、その端部をそれぞれのピンに接続した後に、該外側ボビンの中空 部内に内側ボビンを嵌合させるだけの簡単な作業によって、コイルボビンの組立 作業が完了する。したがって、その組立の際の作業性が向上せしめられ、また、 外側ボビンが第一及び第二の係合部を有していることにより、それぞれ内側ボビ ンに対して、長手方向及びそれに垂直な方向に関して移動を阻止するようになっ ているので、各方向のズレが排除されることになる。かくして、外側ボビンと内 側ボビンとが互いに正確に位置合わせされ、従って外側ボビン及び内側ボビンに 巻回されるべき二次コイル及び一次コイルが、互いに所望の位置関係を有するこ とになるので、所望の特性が得られることになる。
【0007】
以下、図面に示した実施例に基づいて、本考案を詳細に説明する。 図1は、この考案によるコイルボビンの一実施例を示しており、コイルボビン 10は、断面が中空のほぼ長方形状に形成され且つその水平な軸方向に延びてい る、例えば高圧の二次側コイルが巻回されるべき外側ボビン11と、この外側ボ ビン11の中空部内に入れ子式に嵌合され得るように、断面が中空楕円状に形成 され且つその水平な軸方向に延びている、例えば低圧の一次側コイルが巻回され るべき内側ボビン12と、から構成されている。該外側ボビン11及び内側ボビ ン12は、それぞれ嵌合状態において外部に露出するように、その一端付近に、 軸方向または下方に突出する複数のピン13,14を有している。
【0008】 さらに、外側ボビン11は、図3及び図4に示すように、図面にて右側の端部 付近にて、その上側に一対の第一の係合部11aと、その両側に一対の第二の係 合部11bとを備えている。 ここで、第一の係合部11aはその先端が互いに外側に向かって反対方向に向 いており、内側ボビン12の図面にて右側の端部付近に設けられた係合部12a に係合することにより、外側ボビン11を、内側ボビン12に対して固定保持す ると共に、該外側ボビン11の内側ボビン12に対する軸方向の移動を阻止し得 るように構成されている。また、第二の係合部11bは、その先端が互いに内側 に向かって対向しており、内側ボビン12の図面にて右側の端部付近に設けられ た係合部12bに係合することにより、該外側ボビン11の内側ボビン12に対 する軸方向に垂直な方向、即ち上下方向及び横方向の移動を阻止し得るように構 成されている。
【0009】 本考案によるコイルボビン10は、以上のように構成されており、組立の際に は、前以て外側ボビン11及び内側ボビン12の周囲にコイル巻線を巻回するこ とにより、それぞれ二次コイル15,一次コイル16を構成し、そのコイル巻線 の端部をそれぞれ外側ボビン11及び内側ボビン12の端部付近に設けられたピ ン13,14に接続しておくことにより、外側ボビン11の中空部内に内側ボビ ン12を嵌合させて、該外側ボビン11の第一及び第二の係合部11a,11b を、内側ボビン12の係合部12a,12bにそれぞれ係合させる(図4参照) だけの簡単な作業によって、外側ボビン11の二次コイル15と内側ボビン12 の一次コイル16とが、互いに所定の位置関係に持ち来されて、所望の良好な結 合が得られるようになっている。
【0010】 その際、外側ボビン11の第一の係合部11aが内側ボビンの係合部12aに 係合することにより、該外側ボビン11は、内側ボビン12に対して固定保持さ れ得ると共に、内側ボビン12に対する軸方向の移動が阻止され得る。また、外 側ボビン11の第二の係合部11bが、内側ボビンの係合部12bに係合するこ とにより、内側ボビン12に対する軸方向に垂直な方向、即ち上下方向及び横方 向の移動が阻止され得る。かくして、外側ボビン11は、内側ボビン12に対し て、軸方向及びそれに対して垂直な方向に関して所定位置からずれるようなこと なく正確に位置合わせされて確実に固定保持され、これにより該外側ボビン11 及び内側ボビン12に巻回された二次コイル15及び一次コイル16が、互いに 所定の位置関係を有することとなり、バラツキのない所望の特性が得られる。
【0011】
以上述べたように、本考案によれば、外側ボビン及び内側ボビンが、それぞれ コイル巻線の端部が接続されるべきピンを備えていることにより、外側ボビンの 中空部内に内側ボビンを嵌合させる前に、外側ボビン及び内側ボビンの各々の周 囲に対して巻線を巻回して、その端部をそれぞれのピンに接続した後に、該外側 ボビンの中空部内に内側ボビンを嵌合させるだけの簡単な作業によって、コイル ボビンの組立作業が完了するので、その組立の際の作業性が向上せしめられ得る こととなる。 また、外側ボビンが、第一及び第二の係合部を有しているから、それぞれ内側 ボビンに対して、長手方向及びそれに垂直な方向に関して移動を阻止するように なっているので、各方向のズレが排除されることとなり、かくして該外側ボビン と内側ボビンとが互いに正確に位置合わせされ、従って外側ボビン及び内側ボビ ンに巻回されるべき一次コイル及び二次コイルが、互いに所望の位置関係を有す ることになるので、所望の特性が得られることになる。 かくして、本考案によれば、組立が簡単で且つ外側ボビンと内側ボビンとが、 所定の位置関係からずれることなく、互いに正確に位置合わせされ得る、極めて 優れたコイルボビンが提供される。
【提出日】平成4年4月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【0008】 さらに、外側ボビン11は、図3及び図4に示すように、図面にて右側の端部 付近にて、その上側に一対の第一の係合部11aと、その両側に一対の第二の係 合部11bとを備えており、また内側ボビン12は、図に示すように前記外側ボ ビン11の第1及び第2の係合部11a,11bと係合する第1の係合部12a 及び第2の係合部12bとを備えている。 ここで、第一の係合部11aはその先端が互いに外側に向かって反対方向に向 いており、図4に示すように、内側ボビン12の端部付近に設けられた係合部1 2aに係合することにより、外側ボビン11を、内側ボビン12に対して固定保 持すると共に、該外側ボビン11の内側ボビン12に対する軸方向の移動を阻止 し得るように構成されている。また、第二の係合部11bは、その先端が互いに 内側に向かって対向しており、内側ボビン12の図面にて右側の端部付近に設け られた係合部12bに係合することにより、該外側ボビン11の内側ボビン12 に対する軸方向に垂直な方向、即ち上下方向及び横方向の移動を阻止し得るよう に構成されている。
【図1】本考案によるコイルボビンの一実施例を示し、
(A)は概略側面図,(B)は拡大断面図である。
(A)は概略側面図,(B)は拡大断面図である。
【図2】図1の実施例における内側ボビンを示すもの
で、(A)はその平面図,(B)は側面図である。
で、(A)はその平面図,(B)は側面図である。
【図3】図1の実施例における外側ボビンを示してお
り、(A)は平面図,(B)は側面図である。
り、(A)は平面図,(B)は側面図である。
【図4】図1の外側ボビン及び内側ボビンの係合部の係
合状態を示すもので、(A)は部分平面図,(B)は部
分側面図である。
合状態を示すもので、(A)は部分平面図,(B)は部
分側面図である。
【図5】従来のコイルボビンの一例を示しており、
(A)はその概略側面図,(B)は拡大断面図である。
(A)はその概略側面図,(B)は拡大断面図である。
10 コイルボビン、 11 外側ボ
ビン、11a 第一の係合部、 11b
第二の係合部、12 内側ボビン、
12a 係合部、12b 係合部、
13 ピン、14 ピン、
15 二次コイル、16 一次コイル。
ビン、11a 第一の係合部、 11b
第二の係合部、12 内側ボビン、
12a 係合部、12b 係合部、
13 ピン、14 ピン、
15 二次コイル、16 一次コイル。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年4月23日
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
Claims (1)
- 【請求項1】 水平方向に延びる中空の筒状に形成され
た、二次コイルが巻回されるべき外側ボビンと、該外側
ボビンの中空部内に嵌合され得るように筒状に形成され
た、一次コイルが巻回されるべき内側ボビンと、を含ん
でおり、該外側ボビン及び内側ボビンが、それぞれ互い
に嵌合された状態にて外部に露出しているコイル巻線の
端部が接続されるべきピンを備えていると共に、該外側
ボビンが、内側ボビンと嵌合した状態にて、該内側ボビ
ンに形成された係合部と係合することにより該内側ボビ
ンを固定保持すると共に、その長手方向の移動を阻止す
る第一の係合部と、同様に該内側ボビンに形成された別
の係合部と係合することにより、該内側ボビンの上記長
手方向に垂直な方向の移動を阻止する第二の係合部を備
えていることを特徴とする、コイルボビンの構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2122991U JPH0582024U (ja) | 1991-03-12 | 1991-03-12 | コイルボビンの構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2122991U JPH0582024U (ja) | 1991-03-12 | 1991-03-12 | コイルボビンの構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0582024U true JPH0582024U (ja) | 1993-11-05 |
Family
ID=12049199
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2122991U Pending JPH0582024U (ja) | 1991-03-12 | 1991-03-12 | コイルボビンの構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0582024U (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62230014A (ja) * | 1986-03-31 | 1987-10-08 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | トランス |
JPH0235424B2 (ja) * | 1979-11-23 | 1990-08-10 | Amp Inc |
-
1991
- 1991-03-12 JP JP2122991U patent/JPH0582024U/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0235424B2 (ja) * | 1979-11-23 | 1990-08-10 | Amp Inc | |
JPS62230014A (ja) * | 1986-03-31 | 1987-10-08 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | トランス |
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