JPH058189A - 物品吸着具 - Google Patents
物品吸着具Info
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- JPH058189A JPH058189A JP16477591A JP16477591A JPH058189A JP H058189 A JPH058189 A JP H058189A JP 16477591 A JP16477591 A JP 16477591A JP 16477591 A JP16477591 A JP 16477591A JP H058189 A JPH058189 A JP H058189A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 吸着保持状態の物品を高速移動させることが
できない、重い物品を吸着保持することができない、或
いは、物品を吸着保持するのにかなり大きな吸引力が必
要になるという、従来の物品吸着具における問題を解消
する。 【構成】 物品吸着具における空気吸引口26が、少な
くとも、物品表面に接当される環状先端部23の近傍域
に分散位置するように複数設けられている。
できない、重い物品を吸着保持することができない、或
いは、物品を吸着保持するのにかなり大きな吸引力が必
要になるという、従来の物品吸着具における問題を解消
する。 【構成】 物品吸着具における空気吸引口26が、少な
くとも、物品表面に接当される環状先端部23の近傍域
に分散位置するように複数設けられている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、物品吸着具に関し、更
に詳しくは、先端部に開口を備える有底筒状の本体部が
設けられ、その本体部のうちの少なくとも物品の表面に
接当される環状先端部が、弾性変形自在に構成され、空
気吸引口が、前記本体部の底部側から前記開口に向けて
吸引作用する状態で前記本体部に設けられた物品吸着具
に関する。
に詳しくは、先端部に開口を備える有底筒状の本体部が
設けられ、その本体部のうちの少なくとも物品の表面に
接当される環状先端部が、弾性変形自在に構成され、空
気吸引口が、前記本体部の底部側から前記開口に向けて
吸引作用する状態で前記本体部に設けられた物品吸着具
に関する。
【0002】
【従来の技術】かかる物品吸着具は、例えば、コンベア
にて搬送されてきた物品をパレット上へ移載する物品移
載装置(更に詳しくは、物品を物品保持部にて吸着保持
しつつその物品保持部をパレット上まで移動させた後に
その上で前記吸着保持の状態を解除することによって物
品をパレット上へ移載する物品移載装置)における物品
保持部として利用される。そして、従来の物品吸着具に
おいては、通常、前記空気吸引口が前記本体部の底部中
央部に一つだけ設けられて前記物品保持部が構成されて
いた。
にて搬送されてきた物品をパレット上へ移載する物品移
載装置(更に詳しくは、物品を物品保持部にて吸着保持
しつつその物品保持部をパレット上まで移動させた後に
その上で前記吸着保持の状態を解除することによって物
品をパレット上へ移載する物品移載装置)における物品
保持部として利用される。そして、従来の物品吸着具に
おいては、通常、前記空気吸引口が前記本体部の底部中
央部に一つだけ設けられて前記物品保持部が構成されて
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来の物品吸着
具を用いて物品を吸着保持する場合において、前記環状
先端部が物品に接当した部分にて囲まれた物品の被吸着
表面を細かくみると、その被吸着表面のうちでも、前記
空気吸引口が設けられた部分に対応する部分(即ち、前
記被吸着表面の中央部分)が特に強く吸引され、その吸
引力によって、前記中央部分が他の部分よりも吸引方向
へ強く引き寄せられて全体が略円錐形状になるという変
形が生じる傾向にある。ところで、物品の吸着保持力
は、前記環状先端部が物品に接当した部分の密着度が良
いほど大きくなるが、上述したような変形が生じると、
物品の前記環状先端部との接当部分が縦断面視的にみて
傾斜するようになり、その密着度が悪くなって物品の吸
着保持力も小さくなる。そして、その吸着保持力が小さ
くなると、物品を吸着保持してもそれを高速移動させる
ことができなくなったり、或いは、重い物品を吸着保持
することができなくなる等の問題が生じる。また、物品
が上述したような表面変形が生じないものであっても、
前記空気吸引口が前記中央部に一つだけ設けられている
場合は、前記空気吸引口から空気を吸引して前記環状先
端部を物品表面に密着させようとするときの空気吸引部
とその吸引に基づく前記密着の作用点(前記環状先端部
を物品表面に密着させる作用点)との距離が長いため、
物品を吸着保持するのにかなり大きな吸引力が必要にな
るという問題が生じる。本発明は、このような実情に着
目してなされたものであり、上述したような問題の発生
を回避し得る物品吸着具を提供することを目的としてい
る。
具を用いて物品を吸着保持する場合において、前記環状
先端部が物品に接当した部分にて囲まれた物品の被吸着
表面を細かくみると、その被吸着表面のうちでも、前記
空気吸引口が設けられた部分に対応する部分(即ち、前
記被吸着表面の中央部分)が特に強く吸引され、その吸
引力によって、前記中央部分が他の部分よりも吸引方向
へ強く引き寄せられて全体が略円錐形状になるという変
形が生じる傾向にある。ところで、物品の吸着保持力
は、前記環状先端部が物品に接当した部分の密着度が良
いほど大きくなるが、上述したような変形が生じると、
物品の前記環状先端部との接当部分が縦断面視的にみて
傾斜するようになり、その密着度が悪くなって物品の吸
着保持力も小さくなる。そして、その吸着保持力が小さ
くなると、物品を吸着保持してもそれを高速移動させる
ことができなくなったり、或いは、重い物品を吸着保持
することができなくなる等の問題が生じる。また、物品
が上述したような表面変形が生じないものであっても、
前記空気吸引口が前記中央部に一つだけ設けられている
場合は、前記空気吸引口から空気を吸引して前記環状先
端部を物品表面に密着させようとするときの空気吸引部
とその吸引に基づく前記密着の作用点(前記環状先端部
を物品表面に密着させる作用点)との距離が長いため、
物品を吸着保持するのにかなり大きな吸引力が必要にな
るという問題が生じる。本発明は、このような実情に着
目してなされたものであり、上述したような問題の発生
を回避し得る物品吸着具を提供することを目的としてい
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係る物品吸着具
は、前記空気吸引口が、少なくとも前記環状先端部の近
傍域に分散位置するように複数設けられていることを第
1の特徴構成としている。
は、前記空気吸引口が、少なくとも前記環状先端部の近
傍域に分散位置するように複数設けられていることを第
1の特徴構成としている。
【0005】更に、前記空気吸引口が、前記本体部の全
体にわたって分散位置するように複数設けられているこ
とを第2の特徴構成としている。
体にわたって分散位置するように複数設けられているこ
とを第2の特徴構成としている。
【0006】更に、前記環状先端部の近傍域に位置する
前記空気吸引口が、他のものよりも吸引能力の大きなも
のに構成されていることを第3の特徴構成としている。
前記空気吸引口が、他のものよりも吸引能力の大きなも
のに構成されていることを第3の特徴構成としている。
【0007】
【作用】第1の特徴構成によれば、前記空気吸引口が前
記環状先端部の近傍域において吸引作用するようになる
ため、従来のように被吸着表面の中央部分が他の部分よ
りも吸引方向へ強く引き寄せられるという変形が回避さ
れ、それによって前記環状先端部の物品への密着度が向
上するようになる。また、物品が上述したような表面変
形が生じないものであっても、前記空気吸引口が前記環
状先端部の近傍域にて吸引作用するので、前記空気吸引
部と前記密着の作用点との距離が短くなって物品を吸着
保持するのに要する吸引力が従来よりも小さくても済む
ようになる。
記環状先端部の近傍域において吸引作用するようになる
ため、従来のように被吸着表面の中央部分が他の部分よ
りも吸引方向へ強く引き寄せられるという変形が回避さ
れ、それによって前記環状先端部の物品への密着度が向
上するようになる。また、物品が上述したような表面変
形が生じないものであっても、前記空気吸引口が前記環
状先端部の近傍域にて吸引作用するので、前記空気吸引
部と前記密着の作用点との距離が短くなって物品を吸着
保持するのに要する吸引力が従来よりも小さくても済む
ようになる。
【0008】第2の特徴構成によれば、前記空気吸引口
が全体にわたって分散配置されているので、前記環状先
端部の近傍域に空気吸引口が存在することによる上述の
作用に加え、前記近傍域以外の空気吸引口からの空気吸
引力が、前記環状先端部を物品表面へ密着させるのに補
助的に寄与するようになる。
が全体にわたって分散配置されているので、前記環状先
端部の近傍域に空気吸引口が存在することによる上述の
作用に加え、前記近傍域以外の空気吸引口からの空気吸
引力が、前記環状先端部を物品表面へ密着させるのに補
助的に寄与するようになる。
【0009】第3の特徴構成によれば、前記近傍域に位
置する空気吸引口が単に設けられているだけでなく、そ
の空気吸引口の吸引能力が大きくなっているので、第1
の特徴構成による作用が一層顕著に生じるようになる。
尚、その作用を生じさせるためには、前記環状先端部の
近傍域の空気吸引口を例えば大きな口径のものにする
等、簡単な設計変更で行えるようになる。
置する空気吸引口が単に設けられているだけでなく、そ
の空気吸引口の吸引能力が大きくなっているので、第1
の特徴構成による作用が一層顕著に生じるようになる。
尚、その作用を生じさせるためには、前記環状先端部の
近傍域の空気吸引口を例えば大きな口径のものにする
等、簡単な設計変更で行えるようになる。
【0010】
【発明の効果】第1の特徴構成によれば、上述したよう
に前記環状先端部の物品への密着度が向上するので、例
えば、物品を吸着保持しつつそれを高速移動させること
ができるようになり、また、重い物品を吸着保持するこ
ともできるようになる。しかも、物品が上述したような
表面変形が生じないものであっても、前記吸引力が従来
よりも小さくても済むようになり、物品の保持高速移動
や重い物品を吸着保持も可能となる。
に前記環状先端部の物品への密着度が向上するので、例
えば、物品を吸着保持しつつそれを高速移動させること
ができるようになり、また、重い物品を吸着保持するこ
ともできるようになる。しかも、物品が上述したような
表面変形が生じないものであっても、前記吸引力が従来
よりも小さくても済むようになり、物品の保持高速移動
や重い物品を吸着保持も可能となる。
【0011】第2の特徴構成によれば、上述の効果が更
に助長されるようになる。
に助長されるようになる。
【0012】第3の特徴構成によれば、上述の効果が更
に助長される上、そのための設計変更も簡単であり、そ
の実施が容易である。
に助長される上、そのための設計変更も簡単であり、そ
の実施が容易である。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図3及び図4には、物品を上から吸着する物品吸
着具A(本発明装置)と物品を下から抱えて支持する物
品支持具Bとの組合せからなる物品保持部を備えた物品
移載装置Cが示されており、その物品移載装置Cは、コ
ンベア1にて所定位置まで搬送された物品を、前記物品
保持部にて吸着保持しつつその物品保持部を前記所定位
置の側方に配置されたパレット2の上へ移動させた後、
その位置で前記吸着保持の状態を解除することにより、
物品を前記パレット2上へ移載するようになっている。
する。図3及び図4には、物品を上から吸着する物品吸
着具A(本発明装置)と物品を下から抱えて支持する物
品支持具Bとの組合せからなる物品保持部を備えた物品
移載装置Cが示されており、その物品移載装置Cは、コ
ンベア1にて所定位置まで搬送された物品を、前記物品
保持部にて吸着保持しつつその物品保持部を前記所定位
置の側方に配置されたパレット2の上へ移動させた後、
その位置で前記吸着保持の状態を解除することにより、
物品を前記パレット2上へ移載するようになっている。
【0014】前記物品搬送装置Cは、ベースフレーム3
に対して縦軸芯θ周りに旋回自在に枢支された旋回フレ
ーム4と、その旋回フレーム4の上部に横軸芯φ1 周り
に揺動自在に枢支された第一アーム5と、その第一アー
ム5の先端部に横軸芯φ2 周りで揺動自在に枢支された
第二アーム6と、その第二アーム6の先端部の縦軸芯β
周りに回動自在に吊支されると共にその下面側に前記物
品保持部が取り付けられたベースプレート7とを備えて
なる。
に対して縦軸芯θ周りに旋回自在に枢支された旋回フレ
ーム4と、その旋回フレーム4の上部に横軸芯φ1 周り
に揺動自在に枢支された第一アーム5と、その第一アー
ム5の先端部に横軸芯φ2 周りで揺動自在に枢支された
第二アーム6と、その第二アーム6の先端部の縦軸芯β
周りに回動自在に吊支されると共にその下面側に前記物
品保持部が取り付けられたベースプレート7とを備えて
なる。
【0015】前記物品支持具Bは、左右(物品の搬送ラ
インの両側)夫々の横軸芯φ3 周りに揺動自在な左右一
対の揺動片8と、その揺動片8の各一端側に各ロッド先
端部を夫々連係させた状態で前記ベースプレート7に夫
々取着された左右一対のシリンダ9と、前記揺動片8の
各他端側に夫々連係された左右一対のフォーク群10
(各フォーク群10は、複数のフォークが並設一体化さ
れてなる)とを備えてなり、前記シリンダ9のロッド進
出運動に基づき、前記左右一対のフォーク群10が物品
を下から抱える作用姿勢をとるように構成された物品抱
え手段B1を主たる要素として備えている。
インの両側)夫々の横軸芯φ3 周りに揺動自在な左右一
対の揺動片8と、その揺動片8の各一端側に各ロッド先
端部を夫々連係させた状態で前記ベースプレート7に夫
々取着された左右一対のシリンダ9と、前記揺動片8の
各他端側に夫々連係された左右一対のフォーク群10
(各フォーク群10は、複数のフォークが並設一体化さ
れてなる)とを備えてなり、前記シリンダ9のロッド進
出運動に基づき、前記左右一対のフォーク群10が物品
を下から抱える作用姿勢をとるように構成された物品抱
え手段B1を主たる要素として備えている。
【0016】また、前記物品支持具Bは、左右夫々の横
軸芯φ4 周りに揺動自在な左右一対の揺動片11と、そ
の揺動片11の各一端側に各ロッド先端部を夫々連係さ
せた状態で前記ベースプレート7に夫々取着された左右
一対のシリンダ12と、前記揺動片11の各他端側に夫
々連係された左右一対のスクレーパ群13(各スクレー
パ群13は、複数のスクレーパが並設一体化されてな
る)とを備えてなり、前記シリンダ12のロッド進出運
動に基づき、前記左右一対のスクレーパ群13を左右か
ら物品に均等接近させてその物品を左右から均等に押圧
し、その均等押圧によって物品のセンタリングが行える
ように構成されたセンタリング手段B2を付属的に備え
ている。
軸芯φ4 周りに揺動自在な左右一対の揺動片11と、そ
の揺動片11の各一端側に各ロッド先端部を夫々連係さ
せた状態で前記ベースプレート7に夫々取着された左右
一対のシリンダ12と、前記揺動片11の各他端側に夫
々連係された左右一対のスクレーパ群13(各スクレー
パ群13は、複数のスクレーパが並設一体化されてな
る)とを備えてなり、前記シリンダ12のロッド進出運
動に基づき、前記左右一対のスクレーパ群13を左右か
ら物品に均等接近させてその物品を左右から均等に押圧
し、その均等押圧によって物品のセンタリングが行える
ように構成されたセンタリング手段B2を付属的に備え
ている。
【0017】前記物品吸着具Aは、その本体部21が図
1及び図2に示すように、先端側に開口22を有する平
面視楕円形状の有底筒状体にて構成されている。その本
体部21のうちの物品の表面に接当される環状先端部2
3は、ゴム等の弾性材料にて構成されて弾性変形が可能
なようになっている。その本体部21の底部には、空気
吸引源(図外)と前記本体部21の内部空間Sとを連通
させるホース24がコネクタ25を介して接続されてい
る。そして、前記空気吸引源を用いて空気を吸引する
と、前記内部空間Sに設けられた複数の空気吸引口26
が、前記本体部21の底部側から前記開口22に向けて
吸引作用し、その吸引力を前記環状先端部23が物品表
面に接当された状態で発揮させることにより、物品を吸
着保持することができるようになっている。
1及び図2に示すように、先端側に開口22を有する平
面視楕円形状の有底筒状体にて構成されている。その本
体部21のうちの物品の表面に接当される環状先端部2
3は、ゴム等の弾性材料にて構成されて弾性変形が可能
なようになっている。その本体部21の底部には、空気
吸引源(図外)と前記本体部21の内部空間Sとを連通
させるホース24がコネクタ25を介して接続されてい
る。そして、前記空気吸引源を用いて空気を吸引する
と、前記内部空間Sに設けられた複数の空気吸引口26
が、前記本体部21の底部側から前記開口22に向けて
吸引作用し、その吸引力を前記環状先端部23が物品表
面に接当された状態で発揮させることにより、物品を吸
着保持することができるようになっている。
【0018】前記空気吸引口26は、具体的には、前記
内部空間Sの中間高さに位置するように前記本体部21
の内側に架設された鋼板製の横隔壁27に穿設された複
数の貫通孔よりなり、その空気吸引口26の穿設位置
は、少なくとも前記環状先端部23の近傍域に分散する
ように且つ前記本体部21の全体にもわたるように設定
されている。
内部空間Sの中間高さに位置するように前記本体部21
の内側に架設された鋼板製の横隔壁27に穿設された複
数の貫通孔よりなり、その空気吸引口26の穿設位置
は、少なくとも前記環状先端部23の近傍域に分散する
ように且つ前記本体部21の全体にもわたるように設定
されている。
【0019】前記コンベア1にて所定位置まで搬送され
てきた物品を上述の物品移載装置Cを用いて前記パレッ
ト2上へ移載する場合、先ず、前記旋回フレーム4・第
一アーム5・第二アーム6を適宜旋回・適宜揺動(その
旋回・揺動に際しては、予め前記物品抱え手段B1は非
作用姿勢とされ、且つ、前記センタリング手段B2はセ
ンタリング姿勢の解除が行われている)させて前記物品
吸着具Aを物品の位置まで移動させる。そして、前記物
品吸着具Aを用いて物品を吸着保持しつつ前記第一アー
ム5・第二アーム6を適宜揺動させて物品を適宜高さま
で上昇させた後、前記物品支持具Bのセンタリング手段
B2を用いて物品のセンタリングを行いつつ前記物品支
持具Bの物品抱え手段B1を用いて物品を下から抱え、
然る後、前記旋回フレーム4・第一アーム5・第二アー
ム6を適宜旋回・適宜揺動させて前記物品吸着具Aを前
記パレット2のすぐ上の位置まで移動させた後、前記物
品吸着具Aによる物品の吸着保持及び前記物品支持具B
による物品のセンタリング支持の状態を解除することに
より、物品を前記パレット2上へ移載する。
てきた物品を上述の物品移載装置Cを用いて前記パレッ
ト2上へ移載する場合、先ず、前記旋回フレーム4・第
一アーム5・第二アーム6を適宜旋回・適宜揺動(その
旋回・揺動に際しては、予め前記物品抱え手段B1は非
作用姿勢とされ、且つ、前記センタリング手段B2はセ
ンタリング姿勢の解除が行われている)させて前記物品
吸着具Aを物品の位置まで移動させる。そして、前記物
品吸着具Aを用いて物品を吸着保持しつつ前記第一アー
ム5・第二アーム6を適宜揺動させて物品を適宜高さま
で上昇させた後、前記物品支持具Bのセンタリング手段
B2を用いて物品のセンタリングを行いつつ前記物品支
持具Bの物品抱え手段B1を用いて物品を下から抱え、
然る後、前記旋回フレーム4・第一アーム5・第二アー
ム6を適宜旋回・適宜揺動させて前記物品吸着具Aを前
記パレット2のすぐ上の位置まで移動させた後、前記物
品吸着具Aによる物品の吸着保持及び前記物品支持具B
による物品のセンタリング支持の状態を解除することに
より、物品を前記パレット2上へ移載する。
【0020】かかる物品移載の過程において、前記物品
吸着具Aによる物品の吸着保持が行われる場合には、前
記空気吸引口26が前記環状先端部23の近傍域におい
て吸引作用するようになるため、物品(特にその表面)
が変形するものであるときには、前記被吸着表面の中央
部分が他の部分よりも吸引方向へ強く引き寄せられると
いう変形が回避され、それによって前記環状先端部26
の物品への密着度が向上するようになる。また、物品
(特にその表面)が変形しないものであっても、前記空
気吸引口26が前記環状先端部23の近傍域にて吸引作
用するので、前記空気吸引口26と前記密着の作用点と
の距離が短くなって物品を吸着保持するのに要する吸引
力が小さくても済むようになる。更に、前記空気吸引口
26は全体にわたっても分散配置されているので、前記
近傍域以外の空気吸引口26からの空気吸引力が、前記
環状先端部23を物品表面へ密着させるのに補助的に寄
与するようになる。
吸着具Aによる物品の吸着保持が行われる場合には、前
記空気吸引口26が前記環状先端部23の近傍域におい
て吸引作用するようになるため、物品(特にその表面)
が変形するものであるときには、前記被吸着表面の中央
部分が他の部分よりも吸引方向へ強く引き寄せられると
いう変形が回避され、それによって前記環状先端部26
の物品への密着度が向上するようになる。また、物品
(特にその表面)が変形しないものであっても、前記空
気吸引口26が前記環状先端部23の近傍域にて吸引作
用するので、前記空気吸引口26と前記密着の作用点と
の距離が短くなって物品を吸着保持するのに要する吸引
力が小さくても済むようになる。更に、前記空気吸引口
26は全体にわたっても分散配置されているので、前記
近傍域以外の空気吸引口26からの空気吸引力が、前記
環状先端部23を物品表面へ密着させるのに補助的に寄
与するようになる。
【0021】次に、別実施例について説明する。上述の
実施例においては、前記空気吸引口26が前記隔壁27
の全体にわたって分散配置されていたが、前記空気吸引
口26を前記隔壁27の周辺部即ち前記環状先端部23
の近傍域にだけ設け、その空気吸引口26を前記近傍域
に設けることによる上述の作用のみを追求した実施例も
考えられる。また、その作用と同様の作用を得るのに、
前記隔壁27の周辺部即ち前記近傍域に位置する空気吸
引口26の孔径を他の部分に位置する空気吸引口26の
孔径よりも大きくすることも考えられる。
実施例においては、前記空気吸引口26が前記隔壁27
の全体にわたって分散配置されていたが、前記空気吸引
口26を前記隔壁27の周辺部即ち前記環状先端部23
の近傍域にだけ設け、その空気吸引口26を前記近傍域
に設けることによる上述の作用のみを追求した実施例も
考えられる。また、その作用と同様の作用を得るのに、
前記隔壁27の周辺部即ち前記近傍域に位置する空気吸
引口26の孔径を他の部分に位置する空気吸引口26の
孔径よりも大きくすることも考えられる。
【0022】また、図5及び図6に示すように、前記物
品吸着具Aの本体部21の内部空間Sに縦隔壁28を格
子状に設け、その縦隔壁28によって前記内部空間Sを
複数の小空間S1に区画し、その小空間S1の夫々に、
前記空気吸引口26を設け(例えば、前記本体部21の
底部に対し、前記小空間S1の夫々に対応する位置に前
記コネクタ25を取り付けることによって前記空気吸引
口26を前記小空間S1の夫々に設ける)、その空気吸
引口26を、少なくとも前記近傍域に位置させることと
してもよい。
品吸着具Aの本体部21の内部空間Sに縦隔壁28を格
子状に設け、その縦隔壁28によって前記内部空間Sを
複数の小空間S1に区画し、その小空間S1の夫々に、
前記空気吸引口26を設け(例えば、前記本体部21の
底部に対し、前記小空間S1の夫々に対応する位置に前
記コネクタ25を取り付けることによって前記空気吸引
口26を前記小空間S1の夫々に設ける)、その空気吸
引口26を、少なくとも前記近傍域に位置させることと
してもよい。
【0023】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図1】本発明に係る物品吸着具の一実施例を示す縦断
面図
面図
【図2】その水平断面図
【図3】前記物品吸着具を備えた物品移載装置の要部を
示す側面図
示す側面図
【図4】その全体構成を示す側面図
【図5】本発明に係る物品吸着具の別実施例を示す縦断
面図
面図
【図6】その水平断面図
21 本体部
22 開口
23 環状先端部
26 空気吸引口
Claims (3)
- 【請求項1】 先端部に開口(22)を備える有底筒状
の本体部(21)が設けられ、その本体部(21)のう
ちの少なくとも物品の表面に接当される環状先端部(2
3)が、弾性変形自在に構成され、空気吸引口(26)
が、前記本体部(21)の底部側から前記開口(22)
に向けて吸引作用する状態で前記本体部(21)に設け
られた物品吸着具であって、 前記空気吸引口(26)が、少なくとも前記環状先端部
(23)の近傍域に分散位置するように複数設けられて
いる物品吸着具。 - 【請求項2】 前記空気吸引口(26)が、前記本体部
(21)の全体にわたって分散位置するように複数設け
られている請求項1記載の物品吸着具。 - 【請求項3】 前記環状先端部(23)の近傍域に位置
する前記空気吸引口(26)が、他のものよりも吸引能
力の大きなものに構成されている請求項1記載の物品吸
着具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16477591A JPH058189A (ja) | 1991-07-05 | 1991-07-05 | 物品吸着具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16477591A JPH058189A (ja) | 1991-07-05 | 1991-07-05 | 物品吸着具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH058189A true JPH058189A (ja) | 1993-01-19 |
Family
ID=15799707
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16477591A Pending JPH058189A (ja) | 1991-07-05 | 1991-07-05 | 物品吸着具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH058189A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20150065568A (ko) * | 2013-12-04 | 2015-06-15 | (주)소닉스 | 픽업 장치 |
KR20200038547A (ko) * | 2011-11-18 | 2020-04-13 | 나이키 이노베이트 씨.브이. | 전환 가능한 플레이트를 구비하는 제조용 진공 툴 |
US11273514B2 (en) | 2011-11-18 | 2022-03-15 | Nike, Inc. | Multi-functional manufacturing tool |
KR20230045448A (ko) * | 2021-09-28 | 2023-04-04 | 주식회사 로보스타비에스디 | 비정형 정렬용 흡착판 |
-
1991
- 1991-07-05 JP JP16477591A patent/JPH058189A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20200038547A (ko) * | 2011-11-18 | 2020-04-13 | 나이키 이노베이트 씨.브이. | 전환 가능한 플레이트를 구비하는 제조용 진공 툴 |
US11273514B2 (en) | 2011-11-18 | 2022-03-15 | Nike, Inc. | Multi-functional manufacturing tool |
US11389972B2 (en) | 2011-11-18 | 2022-07-19 | Nike, Inc. | Manufacturing tool with selective activation of pickup zones |
US11911893B2 (en) | 2011-11-18 | 2024-02-27 | Nike, Inc. | Manufacturing tool |
KR20150065568A (ko) * | 2013-12-04 | 2015-06-15 | (주)소닉스 | 픽업 장치 |
KR20230045448A (ko) * | 2021-09-28 | 2023-04-04 | 주식회사 로보스타비에스디 | 비정형 정렬용 흡착판 |
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