JPH0581809B2 - - Google Patents

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JPH0581809B2
JPH0581809B2 JP60058850A JP5885085A JPH0581809B2 JP H0581809 B2 JPH0581809 B2 JP H0581809B2 JP 60058850 A JP60058850 A JP 60058850A JP 5885085 A JP5885085 A JP 5885085A JP H0581809 B2 JPH0581809 B2 JP H0581809B2
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air
exhaust
outside air
fan
air volume
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Atsushi Takahashi
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Takasago Thermal Engineering Co Ltd
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Takasago Thermal Engineering Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、気象現象(高気圧、低気圧、台風の
到来など)により大気圧が変動しても常に室圧を
760mmHgの圧力に精密制御するようにした空調換
気設備における室内絶対圧制御法に関する。
〔従来の技術〕
超LSI製造などにおけるホトリソ工程のステツ
パ、アライナー等の光学機器が設置される室では
雰囲気圧が変動すると空気密度が変化しそれに伴
つて屈折率が変化するので、かような空調換気設
備では、室内絶対圧制御を必要とする。同様なこ
とは、気象条件が相互に異なる全世界で生産され
る自動車の気化器などの性能を比較するための試
験機械室などでも必要である。
このような絶対圧制御を実施する設備として、
従来においては、第4図に示すような設備が使用
されていた。第4図において、1は制御対象室、
2は空調機、3は外気路、4は外調機、5は排気
路、6は排気フアン、10は外気フアン、11は
風量調節用ダンパ、12は圧力調節用ダンパを示
しているが、室1の絶対圧制御のために、外調機
4の前後の送気路3でその絶対圧を絶対圧計1
5,16によつて測定し、この検出信号をもとに
して指示調節計17によつて風量調節用ダンパ1
1を制御して風量が一定となるように制御し、さ
らに、定風量弁18(CVA弁)を通過させるこ
とによつて定風量の外気を空調機2に供給する。
そして、空調機2は室1からの還気を定風量弁2
0(CAV弁)を介して取入れることによつて、
その還気風量も一定とする。他方、室1内の絶対
圧を絶対圧計21で検出し、この検出値をもとに
指示調節計22によよつて圧力調節用ダンパ12
の開度制御を行う。また、室1に局所排気用の設
備14(例えばドラフトチヤンバーなど)が存在
し、その稼動台数が変動した場合の外乱も圧力調
節用ダンパ12の開度制御による排気量制御によ
つて行う。
このようにして、従来より、高気圧、低気圧、
さらには台風などの大きな気象条件の変化が存在
してもこの大気圧の変動が室圧に大きな変動を与
えないようにしていた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
第4図に示すような従来の設備においては、そ
の絶対圧制御の精度は、760mmHg±14mmH2O程度
であつた。この精度では最近の精密機器が要求す
る精度を満足できないという問題が生じてきた。
また従来の設備では風量調節用ダンパ11の定風
量制御機能と定風量弁18の制御機能が競合して
ハンチングを起こすという問題があつた。さら
に、強制局所排気設備14の稼動台数の変化に追
従した排気量制御の機能がないので、かような排
気設備を設けた室ではその稼動状態に応じて室圧
が長時間ハンチングを起こすという問題があつ
た。
本発明はこのような問題を解決しようとするも
のである。
〔問題点を解決する手段〕
本発明によれば、第1図に示したように、室1
の還気を吸気し室1に給気する空調機2と、空調
機2に外気を送気する外気路3と、この外気路3
に介装された外調機4と、室1の排気を系外に排
出するための排気路5と、この排気路5に介装さ
れた排気フアン6とを備えた空調換気設備におい
て、外気路3に風量検出器7を、そして室1に広
域絶対圧計8および狭域絶対圧計9を設置し、外
気路3に介装される外気フアン10と排気路5に
介装される排気フアン6とを風量可変制御フアン
とし、外気路3に風量調節用ダンパ11を排気路
5に圧力調節用ダンパ12を介装し、そして、風
量検出器7、広域絶対圧計8および狭域絶対圧計
9からの検出信号を入力し、外気フアン10と排
気フアン6の風量制御並びに風量調節用ダンパ1
1と圧力調節用ダンパ12の開度制御を演算制御
するコンピユーター13を設置したうえ、 風量検出器7の検出信号により外気導入量が所
定の風量となるように外気フアン10の送風量を
操作し、広域絶対圧計8の検出信号により室内圧
が760mmHgとなるように排気フアン6の送風量を
操作する起動モードと、この起動モード後におい
て風量検出器7の検出信号により外気風量が所定
風量になるように風量調節用ダンパ11を開度操
作し、狭域絶対圧計9の検出信号により室内圧が
760mmHgとなるように圧力調節用ダンパ12を開
度操作する制御モードとを実行し、該制御モード
中において、風量調節用ダンパ11の開度が所定
の範囲となるように外気フアン10の回転数を操
作することを特徴とする空調換気設備における室
内絶対圧制御法を提供する。
更に本発明によれば、第2図に示したように、
室1の還気を吸気し室1に給気する空調機2と、
空調機2に外気を送気する外気路3と、この外気
路3に介装された外調機4と、室1の排気を系外
に排出するための排気路5と、この排気路5に介
装された排気フアン6と、室1の局所から系外に
強制排気するための強制局所排気設備14と、を
備えた空調換気設備において、前記外気路3に風
量検出器7を、室1に広域絶対圧計8および狭域
絶対圧計9を、そして強制局所排気設備14にそ
の稼動状態を検出する稼動状態検出器15を設置
し、外気路3に介装される外気フアン10と排気
路5に介装される排気フアン6とを風量可変制御
フアンとし、外気路3に風量調節用ダンパ11を
排気路5に圧力調節用ダンパ12を介装し、そし
て、風量検出器7、広域絶対圧計8、狭域絶対圧
計9および稼動状態検出器15からの検出信号を
入力し、外気フアン10と排気フアン6の風量制
御並びに風量調節用ダンパ11と圧力調節用ダン
パ12の開度制御を演算制御するコンピユーター
13を設置したうえ、 風量検出器7の検出信号により外気導入量が所
定の風量となるように外気フアン10の送風量を
操作し、広域絶対圧計8の検出信号により室内圧
が760mmHgとなるように排気フアン6の送風量を
操作する起動モードと、この起動モード後におい
て風量検出器7の検出信号により外気風量が所定
風量になるように風量調節用ダンパ11を開度操
作し、狭域絶対圧計9の検出信号により室内圧が
760mmHgとなるように圧力調節用ダンパ12を開
度操作する制御モードとを実行し、該制御モード
中において、稼動状態検出器15の検出信号から
強制局所排気設備14の刻々の排気風量と排気風
量に対応する静圧変化を演算し、この演算値に基
いて外気フアン10と排気フアン6の各送風量を
操作することを特徴とする空調換気設備における
室内絶対圧制御法を提供する。
以下に本発明法を図面に従つて具体的に説明す
る。
第1図において、室1は、室内絶対圧制御を必
要とする部屋であり、光学機器や精密機器などが
設置された閉鎖空間である。この室1には給気口
24、吸込口25、排気口26が取付けられる。
吸込口25は還気ダクト27を経て空調機2に接
続され、空調機2で調和された給気は給気ダクト
28を経て給気口24から室内に吹き出される。
また排気口26は排気ダクト5に接続され、排気
フアン6の駆動によつて室内の排気が系外に排出
される。外気の取入れは、空調機2に接続される
外気路3を経て行われるが、この外気路3に外調
機4を介装し、ここで設定された温湿度の空気と
する。
本発明においては、まず、かような空気調和設
備において、外気路3に風量検出器7を、室1に
広域絶対圧計8および狭域絶対圧計9を設置す
る。図示の例では風量検出器7エアロアイが外調
機4の吸込側外気路3に設置され、この外気路3
に流れる風量を検出する。この風量検出器7の出
力はコンピユーター13に入力される。また、室
1の絶対圧を検出するのに広域絶対圧計8と狭域
絶対圧計9とが設置されるが、広域絶対圧計8は
検出幅の広い絶対圧力計であり、狭域絶対圧計9
は検出幅の狭い精度の高い絶対圧力計である。こ
れら圧力計の出力もコンピユーター13に入力さ
れる。
外気路3に介装される外気フアン10と排気路
5に介装される排気フアン6はいずれも風量可変
制御フアンを使用する。この風量可変制御は、フ
アンモータの回転数を制御によつて行うのが便宜
である。図示の実施例では、フアンモータの回転
数を自由に制御できるインバータユニツト30,
31が使用されている。各インバータユニツト3
0,31への制御信号はコンピユーター13から
出力される。
そして、外気路3には風量調節用ダンパ11
が、また排気路5には圧力調節用ダンパ12を介
装されこれらの開度を制御する制御信号もコンピ
ユーター13から出力される。
このようにして、コンピユーター13は、風量
検出器7、広域絶対圧計8および狭域絶対圧計9
からの検出信号を入力し、これらの入力値を演算
して外気フアン10と排気フアン6に風量制御信
号を出力すると共に、風量調節用ダンパ11と圧
力調節用ダンパ12に開度制御信号を出力する。
すなわち、まず風量検出器7の検出信号により
外気導入量が所定の風量となるようにコンピユー
タ13で外気フアン10の回転数を決定する。そ
してコンピユータ13からインバータユニツト3
0にその回転数となるように制御信号を出力す
る。これにより外気フアン10の送風量が操作さ
れる。
また、広域絶対圧計8の検出信号により室内圧
が760mmHgとなるようにコンピユータ13で排気
フアン6の回転数を決定する。そしてコンピユー
タ13からインバータユニツト31にその回転数
となるように制御信号を出力する。これにより排
気フアン6の送風量が操作される。
このような外気フアンおよび排気フアンの運転
を起動モードと呼ぶ。この起動モード後において
風量検出器7の検出信号により外気風量が所定風
量になるようにPID動作で風量調節用ダンパ11
を開度操作し、狭域絶対圧計9の検出信号により
室内圧が760mmHgとなるようにPID動作で圧力調
節用ダンパ12を開度操作する制御モードとを実
行し、該制御モード中において、風量調節用ダン
パ11の開度が所定の範囲となるように外気フア
ン10の回転数を操作する。より具体的には、ダ
ンパ11の開度が予め決めた開度の範囲を逸脱す
る場合に外気フアン10の回転数を再度コンピユ
ータ13で演算して補正操作する。
第2図の例は、室1に強制局所排気設備14が
設けられている以外は、第1図の例と実質的に同
一である。この強制局所排気設備14は例えば有
害物質を取り扱うためのドラフトチヤンバーなど
であり、これらは通常は複数基設置される。第2
図の例では、この複数の強制局所排気設備14の
稼動状態を検出する稼動状態検出器15を設置す
る。この稼動状態検出器15は、図示の例ではス
イツチのON−OFFを検出する検出器を使用して
いる。より具体的には、各排気設備の排気ダクト
34に介装されるダンパ35の開閉並びにフアン
36の発停を検出するために、ダンパ35の開状
態と閉状態をこの検出器15で検出し、これをコ
ンピユーター13に出力する。したがつて、この
第2図の例では、コンピユーター13は、稼動状
態検出器15、風量検出器7、広域絶対圧計8お
よび狭域絶対圧計9からの検出信号を入力し、こ
れらの入力値を演算して外気フアン10と排気フ
アン6に風量制御信号を出力すると共に、風量調
節用ダンパ11と圧力調節用ダンパ12に開度制
御信号を出力するようにつている。
以下に、コンピユーター13による起動モー
ド、制御モードおよび省エネルギー運転モードに
ついて、さらに詳しく説明する。
起動モード 初期条件;風量調節用ダンパ11を全閉、圧力
調節用ダンパ12を全閉。
空調機2をY−〓方式などで起動し、換気空調
を行う。そして外気フアン10と排気フアン6
を、第3図に示す〜のいずれかのパターンで
ソフトスタートさせる。風量検出器7の出力で外
気導入量が所定の風量Q=Q0になるまで外気フ
アン10の回転数を増加してゆき、Q=Q0にな
つた時点で、排気フアン6とは別に独立して以下
に述べる制御モードに移行する。また広域絶対圧
計8の出力で室内が760mmHgになるまで排気フア
ン6の回転数を増加してゆき、狭域絶対圧計9が
760mmHgを検出したら、外気フアン10とは別に
独立して以下の制御モードに移行する。このよう
な起動方式をバンプレス起動という。
制御モード 外気風量が所定風量になるように風量調節用ダ
ンパ11の開度制御を行う。そして、外気風量と
は独立して、室圧が760mmHgになるように、狭域
絶対圧計9の出力で圧力調節用ダンパ12の開度
制御を行う。但し、この狭域絶対圧計9の出力は
平均化して測定データとする。
強制局所排気設備14が存在する場合には、こ
の設備の稼動台数をスキヤンニングでモニター
し、刻々の排気風量を演算し、排気風量に対応す
る静圧計算を行い、そしてこの風量と静圧とから
排気フアン6の回転数を演算したのち、可変風量
制御器(トランジスタインバータ)30,31に
出力指令する。
省エネルギー運転モード 室内絶対圧を760mmHgに制御すると、760mmHg
以下の大気圧では一定の風量を出す場合に風量調
節用ダンパ11は全開に近づく。このダンパ開度
が全開に近づくとダンパの風量制御性が低下する
ので順々に外気フアン10の回転数を挙げて風量
調節用ダンパ11が40〜70%の開度、好ましくは
50〜60%の開度になるように修正運転する。
一方、大気圧が760mmHg以上の時は逆に外気フ
アン10に背圧がかかるので風量調節用ダンパ1
1の開度は全閉に近づく。従つて、順々に外気フ
アン10の回転数を下げて風量調節用ダンパ11
が40〜70%の開度、好ましくは50〜60%の開度に
なるように修正運転する。
次に本発明法を実施したさいの試験結果の一例
を挙げる。
〔試験の装置の仕様〕
環境試験室:2.3mm鋼板製1800×2000×1500H
給気フアン:ターボブロア.4.5CMM×1500mmAq×
4.7KW、200V。
排気フアン:ターボブロア、4.5CMM×1500mmAq×
4.7KW、200V。
風量調整用ダンパ:80〓、バタフライ弁、分解能
1/200以上。
圧力調整用ダンパ:80〓、バタフライ弁、分解能
1/200以上。
循環用フアン:シロツコフアン、3.8CMM×30nnAq
×0.2KW、200V。
風速計:リオン社製AM−03型、0−5V出力。
絶対気圧計:三計エンジニアリング社製760mmAq
±20mmH2O 真空ポンプ:オリオン機械社製0.063CMM(500mm
Hg以下)。
気圧計:フオルタン型水銀気圧計(検定品)。
制御用マイクロコンピユーター:高砂熱学工業社
製。
記録計:理化電気工業社製 R−50型10ペンコー
ダ。
環境試験室内を循環する風量は3.8CCMであ
り、換気回数に換算すると42回/時になる。真空
ポンプは排気を必要とする装置の局所排気設備を
モデル化したもので、起動と停止に伴つて変動す
る室内絶対気圧とその制御精度を検証する目的で
設置された。真空ポンプの吸引量は1台当り
0.05CCMに調節され、同時に最大4台まで起
動・停止し、試験条件下で過度応答時の制御精度
を比較した。室内絶対気圧は760mmHgに設定され
た。室内絶対気圧の制御に対する外乱となる真空
ポンプの最大吸引量は総排気量の10%に相当す
る。
〔試験 1〕 起動運転モードと定常運転モードの動特性。
システムの起動は循環フアンが稼動しているこ
とを確認後、ただちに給気フアンと排気フアンを
起動させることで始まる。ソフトスタート制御の
機能により、全自動で起動する状態と、スムーズ
に起動から定常運転モードに移行する状態を測定
する。室内絶対圧を760mmHgに設定して、定常運
転モードにおける制御精度を測定する。
第5図にその測定結果を示した。図中のS.Pは
セツトポイントを示す。実験中に変化した大気圧
範囲は図中に示したように1008.7→1006.7mbであ
つた。第5図の結果に示されるように、起動運転
時の室内絶対圧力の変動は±3mmH2O程度で制
御されている。定常運転モードでは風量制御用ダ
ンパのPID動作と絶対圧制御用ダンパのPID動作
によつて±0.5mmH2Oの制御精度で室内の絶対圧
が制御されている。また、給気フアンと排気フア
ンを同時に且つ徐々に立ち上げるソフトスタート
機能によつて、従来のフイードバツク制御で見ら
れた行き過ぎ制御がない。これは約1分後の給気
風速および室内絶対気圧が大きな変動を生ずるこ
となく設定値のまわりで制御されていることで示
される。なお、風量制御用ダンパの開度が40〜70
%の範囲内で制御されるように、起動後約11分に
給気フアンの修正動作が見られる。この機能によ
つて制御中に大気圧が変化しても制御精度は保た
れる。
以上の試験は真空ポンプを非稼動の状態でのも
のであり、局所排気設備を設置する必要のないも
のや、設置してあつても局所排気設備を全台数停
止している状態(第一番目の発明)での室内絶対
気圧制御の精度を示したものである。
以下の試験は局所排気設備(真空ポンプ)を稼
動し、稼動台数が変化する場合(第二番目の発
明)の室内絶対気圧の変動を見た試験である。
〔試験 2〕 連続したPID動作でダンパ開度を制御し、局所
排気設備(真空ポンプ)の起動と停止時の過度的
な室内絶対気圧の変動の抑制。
真空ポンプの作動スイツチにタイマを装置し、
30秒の動作遅れを与えた。この動作遅れ時間中、
第6図に示すように総排気風量から真空ポンプの
合計吸引量を引いたQE−nqEに相当する回転数で
排気フアンを制御する。連続したPID動作で絶対
気圧制御用ダンパ開度を制御し、過度応答時にお
ける絶対気圧の制御精度を測定した。
測定結果を第7図に示した。第7図の結果に見
られるように、排気風量の10%に相当する局所排
気設備の起動・停止はこの試験では±6.5mmH2O
の変動を与えた。
〔試験 3〕 局所排気設備の動作遅れ時間中、絶対気圧制御
用ダンパを停止して過度的な室内絶対気圧の変動
の抑制。
動作遅れ中、第8図に示すように絶対気圧制御
用ダンパのPID動作を中断して、自律的な室内絶
対気圧の変動発生を予防する方式で制御を試み、
その制御精度を測定する。
第9図にその測定結果を示した。第9図に見ら
れるように、この制御方式では±13mmH2Oの変
動が測定され、制御方式としては劣ることが分
る。
〔試験 4〕 局所排気設備の動作遅れ時間中、室内絶対気圧
の設定値を室圧が変動する方向と逆方向に変更し
て過度的な室内絶対気圧の変動の抑制。
動作遅れ時間中、室内絶対気圧の設定他を〓P
だけ変更して圧力のポケツトを与える方式で制御
精度を測定する。そのさい、第10図に示すよう
に絶対気圧の設定値を変更している期間中も絶対
気圧制御用ダンパのPID制御は継続する。
第11図にその測定結果を示した。第11図に
見られるように、4台の局所排気設備を稼動した
ときに±5.5mmH2Oに抑制されており、試験3に
比べて、また試験2に比べても、最も変動が抑制
されていることが分かる。
なお、局所排気設備の稼動台数の変化による排
気風量変化を、本発明では排気フアンの回転数を
変化させるフイードフオワード制御と室内絶対気
圧制御用ダンパの開度調節によるフイードバツク
制御(PID動作)によつて、室内絶対圧力の過度
的な変動を抑制しているが、従来はフイードバツ
ク制御だけで制御していた。本発明に従うフイー
ドフオワード制御を加えたことで変動が±12mm
H2Oから±6.5mmH2Oへと改善された。
以上のようにして、本発明によると、760mmHg
±1mmH2Oの精度で絶対制御ができる。これは
第4図の従来設備の10倍以上の精度である。また
風量と静圧との関係でヒステリシス特性を示す定
風量弁(CAV弁)を本発明では使用しないので、
機械的なハンチングを生ずることもない。そし
て、絶対圧力計として高感度型の狭域絶対圧計と
低感度型の広域絶対圧計を使用し、これを切り替
えて使用するので、起動時から760mmHg近傍の微
細制御まで可能である。更に、局所排気を行う強
制局所排気設備が室内に存在する場合の稼動台数
の変化は排気フアンの風量でハンチングを起こす
ことなく制御ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の室内絶対圧制御空調換気設備
の代表例を示した機器配置系統図、第2図は本発
明の室内絶対圧制御空調換気設備の他の例を示し
た機器配置系統図、第3図は外気フアンと排気フ
アンの起動パターンの例を示す図、第4図は従来
の絶対圧制御空調換気設備の代表例を示す機器配
置系統図である。第5図は本発明の稼動試験結果
の例〔試験1〕を示した起動運転モードと定常運
転モードの制御特性図、第6図は本発明の稼動試
験2の条件を示す図、第7図は試験2における
PID制御を継続して変動を抑制する方式の制御特
性図、第8図は本発明設備の稼動試験3の条件を
示す図、第9図は試験3におけるPID制御を中断
して変動を抑制する方式の制御特性図、第10図
は本発明設備の稼動試験4の条件を示す図、そし
て、第11図は本発明の稼動試験4における室内
絶対気圧設定値を変更して変動を抑制する方式の
制御特性図である。 1……室、2……空調機、3……外気路、4…
…外調機、5……排気路、6……排気フアン、7
……風量検出器、8……広域絶対圧計、9……狭
域絶対圧計、10……外気フアン、11……風量
調節用ダンパ、12……圧力調節用ダンパ、13
……コンピユーター、14……強制局所排気設
備、15……稼動状態検出器、30,31……風
量可変制御器(トランジスタ・インバータ)。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 室1の還気を吸気し室1に給気する空調機2
    と、空調機2に外気を送気する外気路3と、この
    外気路3に介装された外調機4と、室1の排気を
    系外に排出するための排気路5と、この排気路5
    に介装された排気フアン6とを備えた空調換気設
    備において、 前記外気路3に風量検出器7を、そして室1に
    広域絶対圧計8および挟域絶対圧計9を設置し、
    外気路3に介装される外気フアン10と排気路5
    に介装される排気フアン6とを風量可変制御フア
    ンとし、外気路3に風量調節用ダンパ11を排気
    路5に圧力調節用ダンパ12を介装し、そして、 風量検出器7、広域絶対圧計8および狭域絶対
    圧計9からの検出信号を入力し、外気フアン10
    と排気フアン6の風量制御並びに風量調節用ダン
    パ11と圧力調節用ダンパ12の開度制御を演算
    制御するコンピユーター13を設置したうえ、 風量検出器7の検出信号により外気導入量が所
    定の風量となるように外気フアン10の送風量を
    操作し、広域絶対圧計8の検出信号により室内圧
    が760mmHgとなるように排気フアン6の送風量を
    操作する起動モードと、この起動モード後におい
    て風量検出器7の検出信号により外気風量が所定
    風量になるように風量調節用ダンパ11を開度操
    作し、狭域絶対圧計9の検出信号により室内圧が
    760mmHgとなるように圧力調節用ダンパ12を開
    度操作する制御モードとを実行し、該制御モード
    中において、風量調節用ダンパ11の開度が所定
    の範囲となるように外気フアン10の回転数を操
    作することを特徴とする空調換気設備における室
    内絶対圧制御法。 2 室1の還気を吸気し室1に給気する空調機2
    と、空調機2に外気を送気する外気路3と、この
    外気路3に介装された外調機4と、室1の排気を
    系外に排出するための排気路5と、この排気路5
    に介装された排気フアン6と、室1の局所から系
    外に強制排気するための強制局所排気設備14
    と、を備えた空調換気設備において、 前記外気路3に風量検出器7を、室1に広域絶
    対圧計8および狭域絶対圧計9を、そして強制局
    所排気設備14にその稼動状態を検出する稼動状
    態検出器15を設置し、外気路3に介装される外
    気フアン10と排気路5に介装される排気フアン
    6とを風量可変制御フアンとし、外気路3に風量
    調節用ダンパ11を排気路5に圧力調節用ダンパ
    12を介装し、そして、 風量検出器7、広域絶対圧計8、狭域絶対圧計
    9および稼動状態検出器15からの検出信号を入
    力し、外気フアン10と排気フアン6の風量制御
    並びに風量調節用ダンパ11と圧力調節用ダンパ
    12の開度制御を演算制御するコンピユーター1
    3を設置したうえ、 風量検出器7の検出信号により外気導入量が所
    定の風量となるように外気フアン10の送風量を
    操作し、広域絶対圧計8の検出信号により室内圧
    が760mmHgとなるように排気フアン6の送風量を
    操作する起動モードと、この起動モード後におい
    て風量検出器7の検出信号により外気風量が所定
    風量になるように風量調節用ダンパ11を開度操
    作し、狭域絶対圧計9の検出信号により室内圧が
    760mmHgとなるように圧力調節用ダンパ12を開
    度操作する制御モードとを実行し、該制御モード
    中において、稼動状態検出器15の検出信号から
    強制局所排気設備14の刻々の排気風量と排気風
    量に対応する静圧変化を演算し、この演算値に基
    いて外気フアン10と排気フアン6の各送風量を
    操作することを特徴とする空調換気設備における
    室内絶対圧制御法。
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