JP4814724B2 - 換気用チャンバ、その換気用チャンバの取り付け構造、及び、その換気用チャンバを用いた室圧制御システム - Google Patents

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本発明は、換気用チャンバ、その換気用チャンバの取り付け構造、及び、その換気用チャンバを用いた室圧制御システムに関し、より詳しくは、屋外に開放する屋外通気口と対象室の換気用風路に連通させる連通口とをチャンバ出入口として備える換気用チャンバ、その換気用チャンバの取り付け構造、及び、その換気用チャンバを用いた室圧制御システムに関するものである。
従来、この種の換気用チャンバでは、ほぼ直方体形状のチャンバ器体におけるチャンバ側面部のうちの1面部に換気用風路に対する上記連通口を形成するとともに、その1面部を挟む対向2面部とチャンバ下面部との夫々に上記屋外通気口を形成し、そして、それら屋外通気口の夫々にルーバを配設したものがある。(下記特許文献1参照)
特開平9−264578号公報
ところが、上記の如き従来の換気用チャンバでは、その換気用チャンバの屋外通気口及び連通口を通じて換気用風路や対象室に及ぶ屋外風の影響(具体的に言えば、屋外風圧の変動による換気用風路や対象室の内圧変動)を、屋外通気口のルーバによる通気抵抗によりある程度は抑制し得るものの、屋外風の複雑な変化に対する対応性が低く、この為、対象室の使用条件等で屋外風圧の変動による上記内圧変動を極力抑止することが要求される場合、単に屋外通気口のルーバによる通気抵抗を大きくする等しても、屋外風圧の変動による換気用風路や対象室の内圧変動を十分に抑止できない問題があった。
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、合理的な改良により上記の如き問題を効果的に解消する点にある。また併せて、室圧制御性に優れた室圧制御システムを提供する点にある。
〔1〕本発明の第1特徴構成は換気用チャンバに係り、その特徴は、
屋外に開放する屋外通気口と対象室の換気用風路に連通させる連通口とをチャンバ出入口として備える換気用チャンバであって、
チャンバ上面部又はチャンバ下面部に前記連通口を形成するとともに、前記屋外通気口を上下方向視でチャンバ周方向の全周にわたる環状配置にしてチャンバ側面部を形成し、
この環状屋外通気口の全体に対して、屋外風通気抵抗が屋外通気口の開口面方向において均一化された多孔板状材又は網材からなる屋外風圧低減用の通気性抵抗部材を配設し、
前記チャンバ側面部を縦姿勢の円筒形状にし、その円筒形状の中心軸芯と同芯状の配置で前記連通口をチャンバ上面部又はチャンバ下面部に形成し、
前記通気性抵抗部材をチャンバ内外方向に間隔を空けて並ぶ複層の環状配置で前記屋外通気口の全体に対して配設してある点にある。
つまり、風圧(動圧)は風速の二乗に比例することから、屋外風圧は屋外風の風速変化によって大きく変化するが、先述した従来の換気用チャンバでは、チャンバの屋外通気口が全方位のうちの一部の方位(チャンバ側面部のうちの対向2面部夫々が面する方位)及びチャンバ下面部が面する下方にのみ限定的に開口する構造であるため、その屋外通気口を通じてチャンバ内部に及ぶ屋外風圧が屋外風の風速変化(風速絶対値の変化)のみならず屋外風の風向変化によっても大きく変化し、この為、通常でも風速(絶対値)と風向との夫々が不規則に変化する屋外風の複雑な変化に対し、チャンバ内部に及ぶ屋外風圧は風速変化による変化分と風向変化による変化分とが混じった状態で連続的に複雑に変動し、このことが屋外風の複雑な変化に対する対応性が低くて屋外風圧の変動による換気用風路や対象室の内圧変動を効果的に抑止できないことの原因となっていた。
これに対し、上記の第1特徴構成によれば、屋外通気口を上下方向視でチャンバ周方向の全周にわたる環状配置(すなわち、全方位にわたる環状配置)にしてチャンバ側面部に形成し、この環状の屋外通気口の全体に対して屋外風圧低減用の通気性抵抗部材を配設するから、風速(絶対値)が同等であれば、いずれの方位からの屋外風についても、屋外通気口における通気性抵抗部材を通じてチャンバ内部に及ぶ屋外風圧(すなわち、通気抵抗による風速低下で低減された風圧)が同等になるようにすることができ、これにより、チャンバ内部に及ぶ屋外風圧が屋外風の風向変化によって変化するのを効果的に回避することができる。
また、環状の屋外通気口の全体に対して屋外風圧低減用の通気性抵抗部材を配設するのに、屋外風通気抵抗が屋外通気口の開口面方向において均一化された多孔板状材又は網材からなる通気性抵抗部材を用いるから、風速(絶対値)の同等な全ての方位の屋外風につき通気抵抗による風速低下を一層均一にしてチャンバ内部に及ぶ屋外風圧を風向によらず一層効果的に同等化し得るとともに、先述した従来の換気用チャンバの如く屋外通気口にルーバ(すなわち、屋外通気口の開口面方向での通気抵抗分布が不均一となる抵抗部材)を設けるのに比べ、屋外風の上下方向の風向変化に対しても、通気抵抗による風速低下を同等化してチャンバ内部に及ぶ屋外風圧の変動を効果的に抑止することができる。
そしてまた、換気用風路に連通させる連通口をチャンバ上面部又はチャンバ下面部に形成するから、チャンバ側面部の屋外通気口を通じてチャンバ内部に及んだ屋外風の風圧(動圧)をその侵入側の屋外通気口に対向する反対側の屋外通気口から外部に逸散させることとも相俟って、その屋外風圧(動圧)が直接に連通口を通じて換気用風路に及ぶことも回避することができ、これらのことにより、先述した従来の換気用チャンバに比べ、屋外風の複雑な変化に対する対応性を大きく向上させて、屋外風圧の変動による換気用風路や対象室の内圧変動を極めて効果的に抑止することができる。
また、上記の第1特徴構成では、前記チャンバ側面部を縦姿勢の円筒形状にし、その円筒形状の中心軸芯と同芯状の配置で前記連通口をチャンバ上面部又はチャンバ下面部に形成するから、次の作用効果も奏する。
つまり、この構成によれば、例えば、屋外通気口を形成するチャンバ側面部を四角形や六角形などの縦姿勢の角筒形状にするのに比べ、全ての方位の屋外風について屋外風に対するチャンバ側面部の対向姿勢(換言すれば、屋外通気口の開口面姿勢)を同一にし得るとともに、チャンバ周方向各部の屋外通気口から連通口に至るチャンバ内経路もさらに均等化することができるから、チャンバ内部に及ぶ屋外風圧が屋外風の風向変化によって変化することをさらに効果的に回避することができ、また、チャンバ内部に及んだ屋外風圧が連通口に対して及ぼす動圧的影響も全ての方位の屋外風について一層均等化することができ、これらのことにより、屋外風圧の変動による換気用風路や対象室の内圧変動をさらに効果的に抑止することができる。
さらに、上記の第1特徴構成では、屋外風通気抵抗が屋外通気口の開口面方向において均一化された多孔板状材又は網材からなる前記通気性抵抗部材をチャンバ内外方向に間隔を空けて並ぶ複層の環状配置で前記屋外通気口の全体に対して配設するから、次の作用効果も奏する。
つまり、この構成によれば、屋外風が各層の通気性抵抗部材を通過することによる屋外風圧の低減効果に加え、前層の通気性抵抗部材を通過した屋外風の一部を次層の通気性抵抗部材によりそれら通気性抵抗部材どうしの間の環状のチャンバ内部空間部に分散させることができ、これにより、屋外風圧(動圧)が連通口に及ぶことを一層効果的に抑止することができて、屋外風圧の変動による換気用風路や対象室の内圧変動を一層効果的に抑止することができる。
〔2〕本発明の第2特徴構成は、第1特徴構成の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記チャンバ下面部を、その中央が下方に窪んだ逆円錐形状にしてある点にある。
〔3〕本発明の第3特徴構成は、第1特徴構成の換気用チャンバの取り付け構造に係り、その特徴は、
前記連通口と前記換気用風路とを接続する接続管路を屋外に露出させた状態で、前記換気チャンバの全体を施設外部で中空状態に配置する点にある。
〔4〕本発明の第4特徴構成は、第1特徴構成の換気用チャンバを用いた室圧制御システムに係り、その特徴は、
給気路から対象室に給気する給気量と対象室から排気路に排出する排気量との収支の調整により対象室の室圧を設定室圧に自動調整する室圧制御手段を設けるとともに、
前記連通口に前記給気路の上流端を連通させて前記屋外通気口を外気導入口にしてある、又は、前記連通口に前記排気路の下流端を連通させて前記屋外通気口を屋外排気口にしてある点にある。
つまり、給気路から対象室に供給する給気量と対象室から排気路に排気する排気量との収支を室圧制御手段により調整することで対象室の室圧を設定室圧に自動調整する室圧制御システムでは、給気路の上流端を連通させた屋外開放の外気導入口や排気路の下流端を連通させた屋外開放の屋外排気口を通じてそれら給気路や排気路に及ぶ屋外風圧の変動(すなわち、屋外風圧の変動による給気路や排気路の内圧変動)により対象室の給排気量収支が変動することに対し、室圧制御手段の制御動作が遅れたり、また最悪の場合には、脈動的な変動に対し室圧制御手段が共振的にハンチング動作したりし、それが原因で対象室の室圧を安定的かつ精度良く設定室圧に調整維持することが難しい問題があった。
これに対し、上記の第4特徴構成によれば、前述第1特徴構成の換気用チャンバの連通口に給気路の上流端を連通させて、その換気用チャンバの屋外通気口を外気導入口とするから、又は、前述第1特徴構成の換気用チャンバの連通口に排気路の下流端を連通させて、その換気用チャンバの屋外通気口を屋外排気口とするから、それら外気導入口や屋外排気口を通じて換気用風路としての給気路や排気路に及ぶ屋外風圧の変動を、その換気用チャンバの前述の如き風圧変動抑止機能により効果的に抑止することができて、屋外風圧の変動による対象室の給排気量収支の変動を効果的に抑止でき、これにより、上記の如き室圧制御手段の制御動作遅れやハンチング動作の発生に至るのを回避することができて、対象室の室圧を一層安定的かつ精度良く設定室圧に調整維持できる室圧制御システムにすることができる。
図1〜図3は、例えば、クリーンルーム施設などにおいて、対象室に対する給気路7又は排気路8などの換気用風路を外気に開放するために施設外部に配置される換気用チャンバ1を示し、この換気用チャンバ1は、チャンバ上面部1Aに対象室の換気用風路7(8)に連通させる連通口2を形成するとともに、屋外に開放する屋外通気口3を上下方向視でチャンバ周方向の全周にわたる環状配置(すなわち、全方位にわたる環状配置)にしてチャンバ側面部1Bを形成し、この環状の屋外通気口3の全体に対して屋外風圧低減用の通気性抵抗部材4を配設して構成してある。
具体的には、前記換気用チャンバ1は、前記チャンバ側面部1Bを鉛直又は略鉛直方向の中心軸芯Pを備える縦姿勢の円筒形状に形成して、その全面を円筒形状の屋外通気口3にする構成にするとともに、その中心軸芯Pと同芯状の配置で前記連通口2を円板状のチャンバ上面部1Aの中央に形成してあり、全ての方位の屋外風について屋外風に対するチャンバ側面部1Bの対向姿勢(換言すれば、屋外通気口3の開口面姿勢)を同一にするとともに、チャンバ周方向各部の屋外通気口3から連通口2に至るチャンバ内経路の均等化を図ってある。
前記通気性抵抗部材4は、その屋外風通気抵抗を屋外通気口3の開口面方向(つまり、開口面の周方向や高さ方向などの開口面内の各方向)において均一化した構造にしてあり、本例では、通気口4aとしての多数の丸穴をパンチング処理により全面に均等又は略均等に分散形成したパンチング板をもって通気性抵抗部材4を構成してある。そのため、パンチング処理種の変更による開口率や開口形状の変更によって通気性抵抗部材4の屋外風通気抵抗を容易に調整することができる。
つまり、この換気用チャンバ1は、屋外通気口3を上下方向視でチャンバ周方向の全周にわたる環状配置にしてチャンバ側面部1Bに形成し、この環状の屋外通気口3の全体に対して屋外風圧低減用の通気性抵抗部材4を配設することで、風速(絶対値)が同等であれば、いずれの方位からの屋外風についても、屋外通気口3における通気性抵抗部材4を通じてチャンバ内部に及ぶ屋外風圧(すなわち、通気抵抗による風速低下で低減された風圧)が同等になるようにして、チャンバ内部に及ぶ屋外風圧が屋外風の風向変化によって変化するのを効果的に回避することができるようにしてある。
また、環状の屋外通気口3の全体に対して屋外風圧低減用の通気性抵抗部材4を配設するのに、屋外風通気抵抗が屋外通気口3の開口面方向において均一化された多孔板状材からなる通気性抵抗部材4を用いることで(換言すれば、通気性抵抗部材4の屋外風通気抵抗を屋外通気口3の開口面方向において均一化することで、風速(絶対値)の同等な全ての方位の屋外風につき通気抵抗による風速低下を一層均一にしてチャンバ内部に及ぶ屋外風圧を風向によらず一層効果的に同等化し得るとともに、屋外風の上下方向の風向変化に対しても、通気抵抗による風速低下を同等化し得るようにしてある。
そしてまた、換気用風路7(8)に連通させる連通口2をチャンバ上面部1Aに形成することで、チャンバ側面部1Bの屋外通気口3を通じてチャンバ内部に及んだ屋外風の風圧(動圧)をその侵入側の屋外通気口3に対向する反対側の屋外通気口3から外部に逸散させることができるようにしてある。
前記通気性抵抗部材4の内側には、チャンバ内外方向(すなわち、水平又は略水平方向)に間隔を空けて、第2の通気性抵抗部材4′を配設してあり、これにより、内外2枚の通気性抵抗部材4、4′をチャンバ内外方向に間隔を空けて並ぶ複層の環状配置で屋外通気口3の全体に対して配設する構成にしてある。
そのため、屋外風が各層の通気性抵抗部材4、4′を通過することによる屋外風圧の低減効果に加え、前層の通気性抵抗部材4を通過した屋外風の一部を次層の通気性抵抗部材4′によりそれら通気性抵抗部材4、4′どうしの間の環状のチャンバ内部空間部に分散させることができて、屋外風圧(動圧)が連通口2に及ぶことを一層効果的に抑止することができる。
なお、本例では、開口率を60%程度に設定したパンチング板で通気性抵抗部材4、4′を構成してある。
6は、連通口2に連通する状態でチャンバ上面部1Aの上端面から上方に突出形成した接続管路であり、この接続管路6の上端部には、換気用風路7(8)に接続した接続屈曲管7Aに対しフランジ接合可能なフランジ部6aを形成してある。
換気用チャンバ1のチャンバ下面部1Cは、その中央が下方に窪んだ逆円錐形状に形成してあり、その窪み空間に屋外通気口3を通じてチャンバ内部に侵入した雨水などを貯留できるようにしてある。
なお、5は逆円錐形状のチャンバ下面部1Cの頂点部に対し下方から接続した排水用のドレンパイプ、5aはドレンパイプを開閉する手動弁、1C′は第2の通気性抵抗部材4′の下面開口を前記窪み空間の上方位置で閉塞する底板である。
図4は、複数の対象室Rに対する室圧制御システムを示し、7は給気ファンFsを介装した給気路、8は排気ファンFeを介装した排気路であり、各対象室Rは分岐給気路7aを介して給気路7に対し並列に接続するとともに、分岐排気路8aを介して排気路8に対し並列に接続してある。
Vsは分岐給気路7aの夫々に介装した給気側ダンパ、10は分岐給気路7aの通風量qを検出する通風量センサであり、11は分岐給気路7aの通風量qに応じ給気側ダンパVsの開度を調整して分岐給気路7aの通風量qを設定通風量mqに調整する給気側ダンパ制御器である。
また、Veは分岐排気路8aの夫々に介装した排気側ダンパ、12は対象室Rの室圧と基準配管Po内部の基準圧との差圧Δprを検出する対象室側差圧センサであり、13は、対象室側差圧センサ12による検出差圧Δprに応じ排気側ダンパVeの開度を調整して室圧と基準圧との差圧Δprを設定差圧Δmprに調整(つまり、対象室Rの室圧を基準圧に対しΔmprだけ高い値に調整)する排気側ダンパ制御器である。
つまり、給気ファンFs、給気側ダンパVs、通風量センサ10、給気側ダンパ制御器11をもって対象室Rに対する給気風量を設定風量mqに制御した状態で、排気ファンFe、排気側ダンパVe、対象室側差圧センサ12、排気側ダンパ制御器13をもって対象室Rからの排気風量を室圧と基準圧との差圧Δprに応じ制御することで、対象室Rに対する給気量と排気量との収支を調整して対象室Rの室圧を設定室圧(基準圧に対しΔmprだけ高い値)に自動調整する構成にしてある。
14は給気路8の風路圧と基準配管Po内部の基準圧との差圧Δpsを検出する給気路側差圧センサ、15は給気路側差圧センサ14による検出差圧Δpsに応じインバータ制御により給気ファンFsの出力を調整して給気路8の風路圧と基準配管Po内部の基準圧との差圧Δpsを設定差圧Δmpsに調整(すなわち、給気路8の風路圧を基準圧に対し設定差圧Δmpsだけ高い値に調整)する給気ファン制御器であり、これら給気路側差圧センサ14と給気ファン制御器15により給気路8の風路圧を所定値に調整することで、給気側ダンパVsでの風量制御の精度が低下したり、風量制御の負荷が増大したりするなどの不具合を防止する。
また、16は排気路8の風路圧と基準配管Po内部の基準圧との差圧Δpeを検出する排気路側差圧センサ、17は排気路側差圧センサ16による検出差圧Δpeに応じインバータ制御により排気ファンFeの出力を調整して排気路8の風路圧と基準配管Po内部の基準圧との差圧Δpeを設定差圧Δmpeに調整する排気ファン制御器であり、これら排気路側差圧センサ16と排気ファン制御器17により排気路8の風路圧を所定値に調整することで、排気側ダンパVeでの風量制御の精度が低下したり、風量制御の負荷が増大したりするなどの不具合を防止する。
そして、前記給気路7の上流端(つまり、屋外側端)は、同図4に示す如く施設外部で中空状態に配置して施設外壁に設置した前記換気用チャンバ1の連通口2に連通させる状態で換気用チャンバ1に接続してあり、その換気用チャンバ1の屋外通気口3を外気導入口として給気路7に外気を取り入れる構成にしてある。
すなわち、この室圧制御システムは、給気ファンFsでの給気路7の風路圧制御と給気側ダンパVsでの対象室Rに対する給気量制御、及び、排気ファンFeでの排気路8の風路圧制御と排気側ダンパVeでの排気量制御とをもって対象室Rの室圧を高い精度で設定室圧に自動調整するのに対し、上記換気用チャンバ1を介して給気路7に外気を取り入れる構成にすることで、給気路7に及ぶ屋外風圧の変動を換気用チャンバ1の前述の如き風圧変動抑止機能により効果的に抑止して、屋外風圧の変動による対象室Rの給排気量収支の変動を効果的に抑止し、これにより、屋外風圧の変動に原因して室圧制御手段の制御動作遅れやハンチング動作の発生に至るのを回避して、対象室Rの室圧を安定的かつ精度良く設定室圧に調整維持する。
前記排気路8の屋外側端は、施設屋上に設置した給排筒9に接続してあり、その給排筒9を介して排気路8から外気に排気する構成にしてある。また、18は、排気路8による排出空気の一部を給気路7に還流させる循環路である。
なお、本実施形態において、給気側ダンパVs、通風量センサ10、給気側ダンパ制御器11、排気側ダンパVe、対象室側差圧センサ12、排気側ダンパ制御器13は、給気路7から対象室Rに給気する給気量と対象室Rから排気路8に排気する排気量との収支の調整により対象室Rの室圧を設定室圧に自動調整する室圧制御手段を構成する。
〔別実施形態〕
次に別実施形態を列記する。
前述の実施形態では、チャンバ側面部1Bの全面に円筒形状の屋外通気口3を形成する例を示したが、チャンバ側面部1Bの一部(例えば、上方部分、下方部分、中間部分)だけに略リング状の屋外通気口3を形成してもよく、或いは、チャンバ側面部1Bに加えてチャンバ上面部1Aやチャンバ下面部1Cに亘って屋外通気口3を形成してもよい。
前述の実施形態では、換気用チャンバ1のチャンバ側面部1Bを円筒形状に形成する例を示したが、例えば、チャンバ側面部1Bを角柱形状や球面状又は略球面状、部分球面状などの形状に形成することも考えられる。また、換気用チャンバ1の全体を球面状又は略球面状に形成することも考えられ、その場合、縦断面視において、上方部、下方部、側方部に3分割して、上方部をチャンバ上面部1A、側方部をチャンバ側面部1B、下方部をチャンバ下面部1Cとみなすようにすればよい。
前述の実施形態では、通気性抵抗部材4としてパンチング板を例に示したが、これに限らず、多孔性シートや多孔板、或いは、格子状板、網などの種々の多孔板状材又は網材を採用でき、その材料種も金属や樹脂やゴムなどの種々の材料を採用できる。
前述の実施形態では、通気性抵抗部材4を構成するパンチング板の通気口4aとして丸穴を例に示したが、これに限らず、穴形状が角形(三角形や四角形や多角形など)の角穴でなどであってもよい。
前述の実施形態では、換気用チャンバ1の連通口2をチャンバ上面部1Aに形成する例を示したが、連通口2をチャンバ下面部1Cに形成してもよい。
前述の実施形態では、換気用チャンバ1の連通口2をチャンバ上面部1Aの中央に形成する例を示したが、例えば、連通口2をチャンバ上面部1Aの端位置などに形成することも考えられる。
前述の実施形態では、換気用チャンバ1の連通口2を室圧制御システムの給気路7の上流端に連通させて屋外通気口3を外気導入口とする構成を例に示したが、例えば、連通口2を室圧制御システムの排気路8の下流端に連通させて屋外通気口3を屋外排気口とする構成にしてもよく、或いは、給気路の上流端及び排気路の下流端の両方に各換気用チャンバ1の各連通口2を夫々連通させる構成にしてもよく、さらには、換気用チャンバ1に連通口2を複数形成して、それら連通口2の夫々に給気路の下流端及び排気路の上流端を連通させることで、1個の換気用チャンバ1を屋外導入口と屋外排気口とに共通させる構成にしてもよい。
前述の実施形態では、内外2枚の通気性抵抗部材4、4′をチャンバ内外方向に間隔を空けて並ぶ複層の環状配置で設ける例を示したが、これに限らず、通気性抵抗部材4を3枚以上設ける構成にしてもよい。
給気路7から対象室Rに給気する給気量と対象室Rから排気路8に排気する排気量との収支の調整により対象室Rの室圧を設定室圧に自動調整する室圧制御手段の具体的構成は、前述の実施形態で説明した如き構成に限らず、種々の構成変更が可能である。
前述の実施形態では、換気用チャンバ1を複数の対象室Rに対する共通の給気口に設ける場合を例に示したが、これに限らず、例えば、対象室Rに対する単独の給気口や単独の排気口に設けたりしてもよく、要するに、屋外通気口3を屋外に開放する状態で、且つ、連通口2を対象室Rの換気用風路に連通させる状態で設けることができれば如何様に設けてもよい。
前述の実施形態では、チャンバ下面部1Cに配水用ドレンパイプ5及び手動弁5aを設けていたが、特に設ける必要はなく、その要否は設置環境等に応じ適宜選択すればよい。
前述の実施形態では、チャンバ下面部1Cを中央が下方に窪む逆円錐形状に形成していたが、これに限らず、平面形状や円錐形状など種々の形状を採用することも考えられる。
前述の実施形態では、換気用チャンバ1をチャンバ上面部1Aとチャンバ下面部1Cとが鉛直又は略鉛直方向に並ぶ縦姿勢(鉛直姿勢)で設置する場合を例に示したが、これに限らず、外風の風向などの設置環境等に応じて横姿勢(水平姿勢)や斜め姿勢など種々の姿勢で設置してもよい。
本発明に係る換気用チャンバの側面図 図1のA−A断面図 図1のB−B断面図 本発明に係る室圧制御システムの構成図
1 換気用チャンバ
1A チャンバ上面部
1B チャンバ側面部
1C チャンバ下面部
2 連通口
3 屋外通気口
4 通気性抵抗部材
R 対象室

Claims (4)

  1. 屋外に開放する屋外通気口と対象室の換気用風路に連通させる連通口とをチャンバ出入口として備える換気用チャンバであって、
    チャンバ上面部又はチャンバ下面部に前記連通口を形成するとともに、前記屋外通気口を上下方向視でチャンバ周方向の全周にわたる環状配置にしてチャンバ側面部を形成し、
    この環状屋外通気口の全体に対して、屋外風通気抵抗が屋外通気口の開口面方向において均一化された多孔板状材又は網材からなる屋外風圧低減用の通気性抵抗部材を配設し、
    前記チャンバ側面部を縦姿勢の円筒形状にし、その円筒形状の中心軸芯と同芯状の配置で前記連通口をチャンバ上面部又はチャンバ下面部に形成し、
    前記通気性抵抗部材をチャンバ内外方向に間隔を空けて並ぶ複層の環状配置で前記屋外通気口の全体に対して配設してある換気用チャンバ。
  2. 前記チャンバ下面部を、その中央が下方に窪んだ逆円錐形状にしてある請求項1記載の換気用チャンバ。
  3. 請求項1記載の換気用チャンバの取り付け構造であって、
    前記連通口と前記換気用風路とを接続する接続管路を屋外に露出させた状態で、前記換気チャンバの全体を施設外部で中空状態に配置する換気用チャンバ取り付け構造。
  4. 請求項1記載の換気用チャンバを用いた室圧制御システムであって、
    給気路から対象室に給気する給気量と対象室から排気路に排出する排気量との収支の調整により対象室の室圧を設定室圧に自動調整する室圧制御手段を設けるとともに、
    前記連通口に前記給気路の上流端を連通させて前記屋外通気口を外気導入口にしてある、又は、前記連通口に前記排気路の下流端を連通させて前記屋外通気口を屋外排気口にしてある室圧制御システム。
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