JPH0581750A - 大容量外部記憶装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 媒体の取出し及び格納動作の信頼性を向上さ
せる。 【構成】 媒体１の収納庫２及び図示されない読出書込
機構に標識部９を設け、媒体の移送機構３が収納庫２あ
るいは読出書込機構に正しく位置決めされた時に標識部
９を検出する反射センサ１０を有する。また、移送機構
３をガイドするスプライン４と平行にフラグ６を有し、
フラグ６の位置決め基準パターンを検出するフラグセン
サ７を有する。制御機構１１は移送機構３が目標に近づ
き、フラグセンサ７がフラグ６の位置決め基準パターン
を検出すると、モータ５の回転量を検出するエンコーダ
８の出力パルス数が定められた値となる位置でモータ５
を停止させる。反射センサ１０が標識部９を検出しない
ならば、制御機構１１はモータ５の停止位置を修正して
再位置決めを行う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は大容量外部記憶装置に関
し、特にデータ記録用媒体を多数収納して、自動的にデ
ータ読出書込機構に着脱するライブラリ型大容量外部記
憶装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の大容量外部記憶装置は、
図２に示すように複数の媒体１を収納する収納庫２と、
媒体１に対してデータの読出し又は書込みを行う図示さ
れない複数の読出書込機構と、上位装置あるいはオペレ
ータの指示により媒体１を移送し収納庫２又は前記読出
書込機構への格納あるいは取出しを行う移送機構３と、
スプライン４によりガイドされる移送機構３を駆動する
モータ５と、スプライン４と平行に設置された位置決め
基準用フラグ６と、フラグ６上の基準パターンを読取る
フラグセンサ７と、モータ５の回転量に比例した数のパ
ルスを出力するエンコーダ８を有していた。

【０００３】移送機構３の位置決め時、図に示されない
制御部はモータ５を駆動し移送機構３を目標とする収納
庫２の棚、あるいは読出書込機構の位置へ移動させる。

【０００４】移送機構３が目標位置に近づき、フラグ６
の位置決め基準パターンをフラグセンサ７が検出する
と、制御部はエンコーダ８の出力パルスを計数して、あ
らかじめ定められた値となる位置でモータ５が停止する
ように制御する。

【０００５】上記の位置決め動作完了後、移送機構３は
収納庫２あるいは読出書込機構に媒体１を収納あるいは
取出す動作を行う。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】この従来の大容量外部
記憶装置では、移送機構が媒体の収納棚あるいは読出書
込機構に正しく位置決めされたことを検知する手段がな
いため、ノイズ等による誤動作あるいはフラグと収納棚
の相対的位置ずれによって発生する移送機構と収納棚等
の位置ずれにより、媒体の取出しあるいは格納に失敗す
ることがあるという問題点があった。

【０００７】本発明の目的は、媒体の取出し及び格納動
作の信頼性を向上した大容量外部記憶装置を提供するこ
とにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る大容量外部記憶装置においては、複数
の媒体を収納する収納庫と、前記媒体に対してデータの
読み出しあるいは書込みを行う読出書込機構と、前記収
納庫と前記読出書込機構の間で前記媒体を移送する移送
機構と、前記収納庫及び前記読出書込機構の媒体収納棚
の端面に設けられた標識部と、前記移送機構が前記収納
庫又は前記読出書込機構に正常に位置決めされた時に、
前記標識部を検出するように前記移送機構に取り付けら
れた反射センサとを有するものである。

【０００９】また、本発明に係る大容量外部記憶装置
は、前記移送機構が前記収納庫又は前記読出書込機構に
位置決めされた時に、前記反射センサが前記標識部を検
出している場合のみ媒体の収納あるいは取出し動作を実
行するように、前記移送機構を制御する制御機構を有す
るものである。

【００１０】また、本発明に係る大容量外部記憶装置
は、前記移送機構が前記収納庫又は前記読出書込機構に
位置決めされた時に、前記反射センサが前記標識部を検
出していない場合は、前記移送機構の再位置決め動作を
実行する制御機構を有するものである。

【００１１】また、本発明の大容量外部記憶装置は、前
記再位置決め動作時は位置決め目標位置を通常よりあら
かじめ定められた距離分手前あるいは行き過ぎ側になる
よう修正する制御機構を有するものである。

【００１２】また、本発明の大容量外部記憶装置は、前
記目標位置の修正量を小さい値から始めて、前記反射セ
ンサが前記標識点を検出するまで徐々に修正量を増加さ
せながら前記位置決め動作を実行するものである。

【００１３】また、本発明に係る大容量外部記憶装置
は、前記再位置決め動作が成功した時の前記修正量を前
記収納庫あるいは前記読出書込機構の位置アドレスと関
連して記憶するメモリを有するものである。

【００１４】また、本発明の大容量外部記憶装置は、前
記移送機構の位置決め時に、前記メモリ内に目的とする
前記収納庫あるいは前記読出書込機構に関する目標位置
修正量が記憶されている場合には、位置決め目標位置を
あらかじめ修正して位置決め動作を実行する制御機構を
有するものである。

【００１５】

【作用】移送機構が収納棚あるいは読出書込機構に正し
く位置決めされたことを検出する標識部及び反射センサ
を設け、反射センサが標識部を検出できない場合に、移
送機構の停止位置を変化させて再位置決め動作を行う。

【００１６】

【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。

【００１７】図１は本発明の一実施例を示すブロック図
である。

【００１８】図１において、本発明の大容量外部記憶装
置は、複数の媒体１を収納する収納庫２と、媒体に対し
てデータの書込み又は読出しを行う図に示されない複数
の読出書込機構と、上位装置あるいはオペレータの指示
により媒体１を移送し収納庫２及び読出書込機構への格
納あるいは取出しを行う移送機構３と、移送機構３をガ
イドするスプライン４と、移送機構３を駆動するモータ
５と、スプライン４と平行に設置された位置決め基準用
フラグ６と、フラグ上の基準パターンを読取るフラグセ
ンサ７と、モータ５の回転量に比例した数のパルスを出
力するエンコーダ８と、媒体収納棚及び読出書込機構の
端面に取り付けられた標識部９と、標識部９を検出する
ために移送機構３に取り付けられた反射センサ１０と、
上位装置又はオペレータの指示に従ってモータ５及び移
送機構３を制御して媒体１の移動を行う制御機構１１
と、制御機構１１が出力したデータを格納するメモリ１
２とを有している。

【００１９】標識部９と反射センサ１０は、移動機構３
が目的とする収納棚あるいは読出書込機構へ正常に位置
決めされた時のみ反射センサ１０の出力信号が得られる
位置に取り付けられている。

【００２０】制御機構１１は、上位装置あるいはオペレ
ータの指示を受領するとモータ５を駆動して移送機構３
を目的の収納棚あるいは読出書込機構へ移動させる。移
送機構３が目標位置に近づき、フラグセンサ７がフラグ
６の位置決め基準パターンを検出すると、制御機構１１
はエンコーダ８の出力パルス数があらかじめ定められた
値となる位置でモータ５が停止するようにモータ５を制
御する。

【００２１】移送機構３の停止後、制御機構１１は反射
センサ１０の出力信号により反射センサ１０が標識部９
を検出していることを確認し、収納棚あるいは読出書込
機構への媒体格納あるいは取り出し動作を実行する。

【００２２】以上述べたように、移送機構３が目標とす
る収納棚あるいは読出書込機構に正しく位置決めされた
時のみ媒体の格納あるいは取出しが行われるので、格納
あるいは取出し動作の信頼性が向上する。

【００２３】移送機構３の停止後、反射センサ１０が標
識部９を検出していない場合、制御機構１１は、モータ
５を駆動し移送機構３を目標とする収納棚あるいは読出
書込機構から移動させた後、再度目標位置へ位置決め動
作を行う。

【００２４】上述の実施例においては、フラグセンサ７
がフラグ６の位置決め基準パターンを検出してから移送
機構３が停止するまでの移動距離は、再位置決め動作時
と初回の位置決め動作時で変化しないが、目標に対して
手前あるいは行き過ぎ側になるよう修正しても良い。

【００２５】また、修正量を小さい値から始めて、位置
決め動作完了時に反射センサ１０が標識点９を検出する
まで、徐々に修正量を大きくして再位置決め動作を繰り
返しても良い。

【００２６】さらに、再位置決め動作が成功した時の修
正量を、収納棚あるいは読出書込機構の位置アドレスと
関連させてメモリ１２に格納しても良い。この場合、制
御機構１１は上位装置あるいはオペレータの指示を受領
した時、目標の収納棚あるいは読出書込機構に対する位
置決め修正量をメモリ１２から読み出し、それによって
前述の位置決め基準パターン検出から移送機構３の停止
までの距離を変化させて、位置決め動作を実行する。

【００２７】

【発明の効果】以上説明したように本発明は、移送機構
が収納棚あるいは読出書込機構へ正しく位置決めされた
ことを検出する標識部及び反射センサを設け、反射セン
サが標識部を検出できない場合は、移送機構の停止位置
を変化させて再位置決め動作を行うことにより、媒体の
取出しあるいは格納動作の信頼性が向上するという効果
がある。

【００２８】また、再位置決め動作時の停止位置修正量
を格納するメモリを設け、メモリの格納データに基づい
てあらかじめ移送機構の停止位置を修正しておくことよ
り、再位置決め動作の回数を減少させて動作時間の増加
を最小にできるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示すブロック図である。

【図２】従来例を示すブロック図である。

【符号の説明】

１ 媒体 ２ 収納庫 ３ 移送機構 ４ スプライン ５ モータ ６ フラグ ７ フラグセンサ ８ エンコーダ ９ 標識部 １０ 反射センサ １１ 制御機構 １２ メモリ

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数の媒体を収納する収納庫と、 前記媒体に対してデータの読み出しあるいは書込みを行
   う読出書込機構と、 前記収納庫と前記読出書込機構の間で前記媒体を移送す
   る移送機構と、 前記収納庫及び前記読出書込機構の媒体収納棚の端面に
   設けられた標識部と、 前記移送機構が前記収納庫又は前記読出書込機構に正常
   に位置決めされた時に、前記標識部を検出するように前
   記移送機構に取り付けられた反射センサとを有すること
   を特徴とする大容量外部記憶装置。
2. 【請求項２】 前記請求項１に記載の大容量外部記憶装
   置であって、 制御機構を有しており、 該制御機構は、前記移送機構が前記収納庫又は前記読出
   書込機構に位置決めされた時に、前記反射センサが前記
   標識部を検出している場合のみ媒体の収納あるいは取出
   し動作を実行するように、前記移送機構を制御する機能
   を有するものであることを特徴とする大容量外部記憶装
   置。
3. 【請求項３】 前記請求項２に記載の大容量外部記憶装
   置であって、 制御機構を有しており、 該制御機構は、前記移送機構が前記収納庫又は前記読出
   書込機構に位置決めされた時に、前記反射センサが前記
   標識部を検出していない場合は、前記移送機構の再位置
   決め動作を実行する機能を有するものであることを特徴
   とする大容量外部記憶装置。
4. 【請求項４】 前記請求項３に記載の大容量外部記憶装
   置であって、 制御機構を有しており、 該制御機構は、前記再位置決め動作時は位置決め目標位
   置を通常よりあらかじめ定められた距離分手前あるいは
   行き過ぎ側になるよう修正する機能を有するものである
   ことを特徴とする大容量外部記憶装置。
5. 【請求項５】 前記請求項４に記載の大容量外部記憶装
   置であって、 前記制御機構は、前記目標位置の修正量を小さい値から
   始めて、前記反射センサが前記標識点を検出するまで徐
   々に修正量を増加させながら前記位置決め動作を実行す
   る機能を有するものであることを特徴とする大容量外部
   記憶装置。
6. 【請求項６】 前記請求項５に記載の大容量外部記憶装
   置であって、 メモリを有しており、 該メモリは、前記再位置決め動作が成功した時の前記修
   正量を前記収納庫あるいは前記読出書込機構の位置アド
   レスと関連して記憶する機能を有するものであることを
   特徴とする大容量外部記憶装置。
7. 【請求項７】 前記請求項６に記載の大容量外部記憶装
   置であって、 制御機構を有しており、 該制御機構は、前記移送機構の位置決め時に、前記メモ
   リ内に目的とする前記収納庫あるいは前記読出書込機構
   に関する目標位置修正量が記憶されている場合には、位
   置決め目標位置をあらかじめ修正して位置決め動作を実
   行する機能を有するものであることを特徴とする大容量
   外部記憶装置。