JPH05815U - 屋上防水層保護材 - Google Patents

屋上防水層保護材

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JPH05815U
JPH05815U JP4726591U JP4726591U JPH05815U JP H05815 U JPH05815 U JP H05815U JP 4726591 U JP4726591 U JP 4726591U JP 4726591 U JP4726591 U JP 4726591U JP H05815 U JPH05815 U JP H05815U
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JP
Japan
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waterproof layer
rooftop
protective material
porous
waterproof
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Pending
Application number
JP4726591U
Other languages
English (en)
Inventor
卓爾 鈴江
繁 城之内
Original Assignee
住友商事株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高価であり、最近不足がちで入手が困難とな
ってきたバラスの代わりとなる屋上防水層保護材を提供
すること。 【構成】 多孔質の粒状セラミックス12に、ポリエチ
レンからなり前記粒状セラミックス12の外表面全体を
覆う被覆層16を設けた。このようにして得られた粒径
6mmの多孔体22と、粒径2mmの多孔体24とをそ
れぞれ多数集結させ、縦・横30cm、厚み8cmのパ
ネル状の屋上防水層保護材26を得た。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は屋上防水層保護材に関するものである。
【0002】
【従来の技術と考案が解決しようとする課題】
従来より採られている建築物の屋上施工法は、コンクリート構造物、鉄骨構造 物に問わず、図4(a)に示すように、まず屋上スラブ100の上に合成樹脂発 泡体より成形してなる断熱材101を敷設し、その上に防水シート102を敷設 していた。この防水シート102は、雨風あるいは太陽熱などに対し弱く劣化し やすいため、さらにこの防水シート102の上にバラス(玉石)103を敷き並 べていた。これにより、前記防水シート102は、前記バラス103により保護 され、雨風あるいは太陽熱を直接受けることはない。しかしながら、今日におい て、バラス103は大変高価であるばかりか品不足がちであり、入手が困難とな ってきている。また、強い風が吹けば前記バラス103が飛ばされるような問題 もあった。
【0003】 また、図4(b)に示すように、前記バラス103の代わりとして、コンクリ ート104を打設する方法もあるが、この場合にあっては、防水シート102が 破れて屋内に雨漏りが発生しても、防水シート102の補修、あるいは敷き直し が不可能か、可能であっても容易ではなかった。
【0004】 本発明は、上記の実情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは 、防水シートを保護するための部材として好適に使用し得る屋上防水層保護材を 提供するところにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案の屋上防水層保護材は、無機材料からなる多孔質粒体の外表面に被覆層 が設けられてなる多孔体を多数集結させ、所望の形状に成型したものである。
【0006】 上記無機材料としては、従来公知のものを使用することができ、その具体例と しては、珪藻土、ゼオライト、真珠岩パーライト、セピオライト等の鉱物や、こ れらを焼成してなるセラミックス、人工あるいは合成原料からなるニューセラミ ックス等が挙げられる。
【0007】 多孔体の大きさとしては、粒径1〜15mmであることが取り扱いの点で好ま しいが、特に限定されるものではない。
【0008】 多孔質粒体に設ける被覆層の素材としては特に限定はなく、例えば、各種セメ ント;酢酸ビニル系、ポリエチレン系、アクリル系、塩化ビニリデン系、合成ゴ ム(SBRなど)系、ラテックス系などのエマルジョン;ピッチ、タール、ある いはそれらのウレタン、エポキシ、フェノール変性物;水ガラス、石膏などの無 機物質;ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、塩化ビニル樹脂、アク リル樹脂、フッ素樹脂、ポリアミド樹脂などの熱可塑性樹脂(これらは、使用済 みとなった産業廃棄物を再利用しても構わない。);フェノール樹脂、ポリエス テル樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂などが 挙げられる。上記のうち、特にセメントを使用すれば、優れた耐火性(不燃性) を有する多孔体が得られるので好適である。また、必要に応じて、上記物質に光 安定剤、オゾン劣化防止剤、顔料などの各種添加剤を適宜添加しても構わない。
【0009】 また、被覆する方法としては、スプレーで吹付ける方法、刷毛等で塗布する方 法、乳化重合法、溶液に所定時間浸しておく方法などが挙げられるが、これによ って限るものではない。
【0010】 多数の多孔体を集結させる方法としては、バインダーを使用しても良く、使用 しなくても構わない。前記バインダーとしては、多孔質粒体に設ける被覆層の素 材と同じものが例示される。
【0011】 バインダーを使用しない場合の集結方法としては、多孔体に設けられた被覆層 がまだ溶融状態にあるときに多数の多孔体を集合させ、この状態下で被覆層を硬 化させて多数の多孔体を集結する方法や、例えば、多孔体に設けられた被覆層の 素材が熱可塑性のものであれば、多孔体を加熱して再度被覆層を溶融させ、この 状態下で多数の多孔体を集結する方法などが挙げられる。
【0012】 多数の多孔体を集結させ、パネル状、ブロック状、板状などの形状に成型して 屋上に敷設する。なお、屋上防水層保護材の表面に塗料を塗布して塗膜を形成さ せても構わない。このようにすることにより、1つの多孔体と他の隣接する多孔 体との間に形成する空隙を内部に保持してなる屋上防水層保護材を得ることがで きので、より一層の断熱効果を得ることができ、また前記塗膜により屋上防水層 保護材の内部に水などが入り込むのを防止できるので好適である。
【0013】
【作用】
本考案の屋上防水層保護材を多数用意し、屋上における防水シートの上に敷き 並べれば、強い風により飛散するような心配はなく、また仮に防水シートが一部 破れてもその補修が容易となり、防水シートの保護材として好適に使用すること ができる。また、屋上防水層保護材は、外表面に被覆層が設けられ内部に多数の 空隙を有してなる多孔体を集結させたものであるので、優れた耐熱性を有し、断 熱効果も発揮し得る。
【0014】
【実施例】
本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
【0015】 図1(a)は屋上防水層保護材26の斜視図を示すものであり、この屋上防水 層保護材26は、図1(b)に示すような、粒状セラミックス体12の外表面全 体に被覆層16を設けてなる多孔体10を多数集結したものであり、縦・横30 cm、厚み8cmのパネル状をなしている。なお、大きさはこれによって限定さ れるものではない。
【0016】 前記粒状セラミックス体12は、孔径1/1,000〜1/10,000mm という微細気孔を多数保有する珪藻土を造粒し、その後、1,000℃で焼成し て得られるものである。このようにして得られた前記粒状セラミックス体12は 、その粒子の体積の70%が気孔となる。
【0017】 本実施例で用いる粒状セラミックス体12の一般特性は、次の通りである。 (化学組成) SiO 78% Al 12% Fe 5% RO(アルカリ) 1% (充填かさ密度) 0.53ton/m ● 粒状セラミックス体12の外表面全体には、前述したように、被覆層16が設 けられている。この被覆層16は熱可塑性樹脂であるポリエチレンからなり、溶 融状態にある前記樹脂を粒状セラミックス体12の外表面全体にスプレーし、そ の後硬化させたものである。
【0018】 上記構成の多孔体10は、多数の微細空隙18が内部に保有されてなり、前記 被覆層16により微細空隙18の内部に細かいものが入り込んでこれを詰まらせ るような心配はなくなる。
【0019】 平均粒径6mmにした上記構成の多孔体22と、平均粒径2mmにした多孔体 24を多数用意し、それぞれをほぼ均一となるように混合するとともに、この混 合物を加熱して被覆層を再度溶融させる。そして、この状態下で多数の多孔体2 2、24を集結させ、前記被覆層を硬化させる。この屋上防水層保護材26の下 部には、高さ3cm、幅10cmの通水路30が縦横に2本ずつ並設されている 。また、この屋上防水層保護材26の上面には、耐候性、耐水性に優れた塗料が 塗布され、該屋上防水層保護材26の表面に塗膜28が形成している。この屋上 防水層保護材26の底面図を図2に示す。
【0020】 上記屋上防水層保護材26を屋上に敷設した状態を、図3に基づいて説明する 。図において、符号40は、屋上スラブであり、この屋上スラブ40の上に、断 熱層42が設けられ、この断熱層42の上に、ポリエチレン等の非透水性の合成 樹脂フィルムからなる防水・防湿層44が設けられている。なお、符号46は排 水口である。上記屋上防水層保護材26を、前記防水・防湿層44の上に縦横に 多数敷き並べる。この際、1つの屋上防水層保護材26と、隣り合う他の屋上防 水層保護材26とを当接させて敷き並べる。
【0021】 これにより、防水・防湿層44は屋上防水層保護材26により保護され、雨風 や太陽熱を直接受けるような心配はない。また、仮に、前記防水・防湿層44が 一部破れ、屋内に雨漏りをおこすようなことがあっても、前記屋上防水層保護材 26を一時的に退けて防水・防湿層44を補修することが容易になる。また、多 数の屋上防水層保護材26を敷き並べてなる屋上で、例えば園芸を楽しんだり、 子供を遊ばせたりするなど、屋上を有効利用できる。上記屋上防水層保護材26 は風で飛ばされるような心配もない。
【0022】 なお、前記屋上防水層保護材26において、1つの多孔体22(あるいは24 )と、他の隣接する多孔体22(あるいは24)との間に通水可能な隙間が充分 に設けられているのであれば、前記したような通水路30は必ずしも必要ではな い。また、通水路30を設ける場合であっても、その形状は本実施例のものに限 らず、十字状、T字状、あるいはその他の形状であっても構わない。
【0023】 本実施例では、粒径の異なる多孔体22、24を集結させて屋上防水層保護材 を成型したが、これに限らず、同じ粒径の多孔体のみ使用して集結させても良い 。粒径の異なる3種類の、あるいはそれ以上の種類の多孔体を使用しても構わな い。
【0024】 また、化学組成など一般特性が同じ多孔体のみを用いて屋上防水層保護材を成 型してもよく、一般特性の異なる何種類かの多孔体を集結させても構わない。
【0025】 屋上防水層保護材におけるある1つの多孔体は、付近の他の多孔体と必ず接し ていなければならないということはなく、ある多孔体はいずれの多孔体とも接す ることなく存在していても構わない。すべての多孔体が互いに接することなくバ インダーで集結されていても構わない。
【0026】
【考案の効果】
本考案の屋上防水層保護材は、上記の構成を備えてなり、最近、不足がちで入 手が困難となってきたバラスの代用品として好適に使用することができる。
【0027】 のみならず、バラスと違って強い風で飛散するような心配はない。
【0028】 また、バラスの代わりにコンクリートを用いた場合と異なり、防水シートが破 れた場合の補修が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本考案の一実施例を示す屋上防水層保
護材の斜視図、(b)は多孔体の一部を切欠した拡大図
である。
【図2】前図(a)の底面図である。
【図3】屋上防水層保護材を屋上に敷設した状態を示す
斜視図である。
【図4】従来の屋上の構造を示す断面図であり、(a)
は防水シートの上にバラスを敷き並べた状態を示す図、
(b)は防水シートの上にコンクリートを打設した状態
を示す図である。
【符号の説明】
10、22、24…多孔体 12…粒状セラミックス 16…被覆層 26…屋上防水層保護材

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】無機材料からなる多孔質粒体の外表面に被
    覆層が設けられてなる多孔体を多数集結させ、所望の形
    状に成型したことを特徴とする屋上防水層保護材。
JP4726591U 1991-06-21 1991-06-21 屋上防水層保護材 Pending JPH05815U (ja)

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JP4726591U JPH05815U (ja) 1991-06-21 1991-06-21 屋上防水層保護材

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10331347A (ja) * 1997-06-03 1998-12-15 Jutaku Toshi Seibi Kodan 建築物の屋根外断熱防水層の保護押さえ工法とそれに用いる軽 量コンクリート成形板、または無機系成形板。
KR20180137276A (ko) * 2017-06-16 2018-12-27 정종택 코르크 분말을 이용한 방수공법

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5111878U (ja) * 1974-07-11 1976-01-28

Patent Citations (1)

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Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19941115