JPH10331347A - 建築物の屋根外断熱防水層の保護押さえ工法とそれに用いる軽 量コンクリート成形板、または無機系成形板。 - Google Patents
建築物の屋根外断熱防水層の保護押さえ工法とそれに用いる軽 量コンクリート成形板、または無機系成形板。Info
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- JPH10331347A JPH10331347A JP9180213A JP18021397A JPH10331347A JP H10331347 A JPH10331347 A JP H10331347A JP 9180213 A JP9180213 A JP 9180213A JP 18021397 A JP18021397 A JP 18021397A JP H10331347 A JPH10331347 A JP H10331347A
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- plate
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】屋根面に設ける断熱防水層を、風による飛散や
自然劣化等から保護する軽量コンクリート成形板または
無機質系成形板による保護層の提供。 【解決手段】建築物の屋根外断熱防水層の保護押さえ工
法とそれに用いる軽量コンクリート成形板または無機質
系成形板であって、建築物の屋根面1に防水層2を設
け、その上部に一定の厚みの断熱材3を置敷き、または
貼り付けて、前記防水層2と断熱材3を積層した断熱防
水層4とし、該断熱防水層4の上に、連設、かつ脱着可
能で、運搬可能な形状、大きさ、重量の軽量コンクリー
ト成形板5または無機質系成形板の裏面に排水可能な溝
7を設け、該軽量コンクリート成形板または無機質系成
形板を断熱防水層の上に並列して載置し、該軽量コンク
リート成形板、または無機質系成形板相互を継ぎ手で連
結固定して覆工する建築物の屋根外断熱防水層の保護押
さえ工法と、それに用いる軽量コンクリート成形板また
は無機質系成形板である。
自然劣化等から保護する軽量コンクリート成形板または
無機質系成形板による保護層の提供。 【解決手段】建築物の屋根外断熱防水層の保護押さえ工
法とそれに用いる軽量コンクリート成形板または無機質
系成形板であって、建築物の屋根面1に防水層2を設
け、その上部に一定の厚みの断熱材3を置敷き、または
貼り付けて、前記防水層2と断熱材3を積層した断熱防
水層4とし、該断熱防水層4の上に、連設、かつ脱着可
能で、運搬可能な形状、大きさ、重量の軽量コンクリー
ト成形板5または無機質系成形板の裏面に排水可能な溝
7を設け、該軽量コンクリート成形板または無機質系成
形板を断熱防水層の上に並列して載置し、該軽量コンク
リート成形板、または無機質系成形板相互を継ぎ手で連
結固定して覆工する建築物の屋根外断熱防水層の保護押
さえ工法と、それに用いる軽量コンクリート成形板また
は無機質系成形板である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築物の屋根面に設け
る断熱防水層を、風による飛散や自然劣化などを防止す
ることを主な目的とするもので、従来、コンクリート造
のビルや集合住宅では、屋根、パネルコニー、開放廊下
といった部分には全面防水を施工する必要があり、特に
屋根などでは日光から防水性の劣化を防ぎ、また冷暖房
効果をあげ、省エネルギーにも貢献するために有効な方
法として外断熱防水工法(USD工法という)が施工さ
れているが、防水層の土に合成樹脂を発泡させた断熱板
を接着剤等で全面あるいは部分的に接着させ、この断熱
材が風雨で飛散または人が歩いて疵がついたり、直射日
光で性能が低下しないように、断熱材の上に保護層を設
置するのが普通である。
る断熱防水層を、風による飛散や自然劣化などを防止す
ることを主な目的とするもので、従来、コンクリート造
のビルや集合住宅では、屋根、パネルコニー、開放廊下
といった部分には全面防水を施工する必要があり、特に
屋根などでは日光から防水性の劣化を防ぎ、また冷暖房
効果をあげ、省エネルギーにも貢献するために有効な方
法として外断熱防水工法(USD工法という)が施工さ
れているが、防水層の土に合成樹脂を発泡させた断熱板
を接着剤等で全面あるいは部分的に接着させ、この断熱
材が風雨で飛散または人が歩いて疵がついたり、直射日
光で性能が低下しないように、断熱材の上に保護層を設
置するのが普通である。
【0002】しかし、この保護層は床となる範囲では人
が歩行することもあり、現場打ちのコンクリートで押さ
えるケース(湿式)が多く、このコンクリート押さえ
は、下の断熱層の蓄熱により、ヒビ割れするのを防ぐた
めに、鉄筋や溶接金網を入れたり、伸縮目地を設けた
り、補強が行われているが、これがまた修繕をする際の
難点となっている。
が歩行することもあり、現場打ちのコンクリートで押さ
えるケース(湿式)が多く、このコンクリート押さえ
は、下の断熱層の蓄熱により、ヒビ割れするのを防ぐた
めに、鉄筋や溶接金網を入れたり、伸縮目地を設けた
り、補強が行われているが、これがまた修繕をする際の
難点となっている。
【0003】最近では防水の改修時に環境の影響等施工
条件が厳しくなり、又作業効率をあげるため、現場打ち
のコンクリート押さえに代え、工場で大部分の加工を終
えた部材(コンクリート平板)を用いるいわば乾式のコ
ンクリートブロック工法、あるいは前記湿式工法を改善
するため実用化されているアスファルト成形板工法やゴ
ム又は樹脂系保護シートを貼り付けする工法も採用され
るようになっている。
条件が厳しくなり、又作業効率をあげるため、現場打ち
のコンクリート押さえに代え、工場で大部分の加工を終
えた部材(コンクリート平板)を用いるいわば乾式のコ
ンクリートブロック工法、あるいは前記湿式工法を改善
するため実用化されているアスファルト成形板工法やゴ
ム又は樹脂系保護シートを貼り付けする工法も採用され
るようになっている。
【0004】防水層は、一定の耐用期間が過ぎれば劣化
するし、いろいろな原因で雨漏れが発生して修繕をする
必要とするようになるが、コンクリートで被覆された場
合は位置や原因の確定が困難であり、コンクリートを撤
去して修繕工事をするには莫大な費用と時間がかかり、
工事中の騒音や産業廃棄物の処理など公害問題の原因に
もなっているため、コンクリートに代わる安全で容易な
工法が求められているわけである。
するし、いろいろな原因で雨漏れが発生して修繕をする
必要とするようになるが、コンクリートで被覆された場
合は位置や原因の確定が困難であり、コンクリートを撤
去して修繕工事をするには莫大な費用と時間がかかり、
工事中の騒音や産業廃棄物の処理など公害問題の原因に
もなっているため、コンクリートに代わる安全で容易な
工法が求められているわけである。
【0005】さらに第2の目的として、高層建築物への
対応、歩行が出来ること並びに耐久性の向上等の問題点
を解決するとともに、施工の合理化によりコストの引下
げを実現することも目的としており、断熱板と防水層を
積層した断熱防水層工事で浸水や漏水などが起きた場
合、その原因の確認と修繕を容易にするため、コンクリ
ート下地に断熱材を先に設置し、断熱材の表面を防水す
る工法も提案されているが、断熱層の蓄熱などによる防
水層や保護材の劣化が著しく、必ずしも十分に目的を達
成しているとはいえない。
対応、歩行が出来ること並びに耐久性の向上等の問題点
を解決するとともに、施工の合理化によりコストの引下
げを実現することも目的としており、断熱板と防水層を
積層した断熱防水層工事で浸水や漏水などが起きた場
合、その原因の確認と修繕を容易にするため、コンクリ
ート下地に断熱材を先に設置し、断熱材の表面を防水す
る工法も提案されているが、断熱層の蓄熱などによる防
水層や保護材の劣化が著しく、必ずしも十分に目的を達
成しているとはいえない。
【0006】そのために建築物の床または壁・間仕切り
に用いられている軽量コンクリート成形板(ALC)ま
たは無機質系成形板の裏面に排水可能な溝あるいは空隙
を構成した前記軽量コンクリート成形板(ΛLC)また
は無機質系成形板を、簡単、かつ、容易に該当箇所のみ
を取り外し、浸水や漏水などの保修後に、再び軽量コン
クリート成形板(ALC)または無機質系成形板を取り
外した該当箇所に、簡単に復旧載置できるようにするの
をも目的としたものである。
に用いられている軽量コンクリート成形板(ALC)ま
たは無機質系成形板の裏面に排水可能な溝あるいは空隙
を構成した前記軽量コンクリート成形板(ΛLC)また
は無機質系成形板を、簡単、かつ、容易に該当箇所のみ
を取り外し、浸水や漏水などの保修後に、再び軽量コン
クリート成形板(ALC)または無機質系成形板を取り
外した該当箇所に、簡単に復旧載置できるようにするの
をも目的としたものである。
【0007】
【従来の技術】従来、建築物の屋根外断熱防水層を保護
するための工法としては、一般的に、湿式工法としてコ
ンクリート構造物の歩行用の屋根では、防水施工の後、
金網入りや、軽い骨材を用いたシンダーコンクリート、
軽量コンクリートなどを5〜10センチの厚みで打設し
て、断熱防水層の保護押さえをする現場打ちコンクリー
ト押さえ工法が一般的であったが、当初のコストは比較
的に安く済むが、修繕や改修が容易でなく、修繕時の廃
材も産業廃棄物処理としで問題となっており、これに代
わるものが求められている。
するための工法としては、一般的に、湿式工法としてコ
ンクリート構造物の歩行用の屋根では、防水施工の後、
金網入りや、軽い骨材を用いたシンダーコンクリート、
軽量コンクリートなどを5〜10センチの厚みで打設し
て、断熱防水層の保護押さえをする現場打ちコンクリー
ト押さえ工法が一般的であったが、当初のコストは比較
的に安く済むが、修繕や改修が容易でなく、修繕時の廃
材も産業廃棄物処理としで問題となっており、これに代
わるものが求められている。
【0008】また、湿式工法の問題点を解決するものと
して、乾式工法が登場した。断熱板の上にコンクリート
平板(ブロック)を直置きし、継ぎ手で連結する直置式
で、人力で持ち運びが出来る程度(1枚当たり10〜3
0kg)の重量で、寸法が30cm角、乃至60cm
角、厚さが2.5cm程度のコンクリート平板を連結用
金物やモルタル等で固定しながら断熱材の上に敷き並べ
ているが、、接着剤または樹脂入りモルタル等下地に部
分あるいは全面を固定する比較的に軽量な平板と、4c
m以上の厚い高圧プレスをした重量ブロックを連結金物
を用いて敷き並べる方法、または金物と接着剤を併用し
て固定する方法もあるが、高層建物の屋根の場合ではま
だ十分な安全の立証はなく、安全性を確保するためコン
クリートで固定するなどをすれば、着脱の便利を失い、
またコストも上昇するなど平板の効果を低下することに
なりかねない。既に相当数の使用実績があり、現場打ち
コンクリートの短所をかなり改善した材料・施工法であ
るが、平板単体の重さは軽くても1m2当たり3乃至1
0枚が必要で、使用数量全体ではかなりな重量物とな
り、運搬費と施工手間だけではなく、連結用の継手と飛
散防止のための縁石などにも費用がかかり、従っていず
れの方法でもコンクリート押さえに比べてかなりコスト
が割高にならざるを得ない。
して、乾式工法が登場した。断熱板の上にコンクリート
平板(ブロック)を直置きし、継ぎ手で連結する直置式
で、人力で持ち運びが出来る程度(1枚当たり10〜3
0kg)の重量で、寸法が30cm角、乃至60cm
角、厚さが2.5cm程度のコンクリート平板を連結用
金物やモルタル等で固定しながら断熱材の上に敷き並べ
ているが、、接着剤または樹脂入りモルタル等下地に部
分あるいは全面を固定する比較的に軽量な平板と、4c
m以上の厚い高圧プレスをした重量ブロックを連結金物
を用いて敷き並べる方法、または金物と接着剤を併用し
て固定する方法もあるが、高層建物の屋根の場合ではま
だ十分な安全の立証はなく、安全性を確保するためコン
クリートで固定するなどをすれば、着脱の便利を失い、
またコストも上昇するなど平板の効果を低下することに
なりかねない。既に相当数の使用実績があり、現場打ち
コンクリートの短所をかなり改善した材料・施工法であ
るが、平板単体の重さは軽くても1m2当たり3乃至1
0枚が必要で、使用数量全体ではかなりな重量物とな
り、運搬費と施工手間だけではなく、連結用の継手と飛
散防止のための縁石などにも費用がかかり、従っていず
れの方法でもコンクリート押さえに比べてかなりコスト
が割高にならざるを得ない。
【0009】コンクリート平板には、工場で断熱材と一
体成形したもの、平板に多くの溝をつけて凹凸な床下地
になじみやすくしたコンクリートマットと称するものも
使われている。
体成形したもの、平板に多くの溝をつけて凹凸な床下地
になじみやすくしたコンクリートマットと称するものも
使われている。
【0010】また、特殊な足付き継ぎ手で断熱材を浮か
し貼りし、空間を作ってからコンクリート平板を置く中
空式があるが、断熱性能と修繕対応の面できわめて優れ
た特性を発揮するが、何分にも平板が薄く、かつ構成上
建物の本体の床から浮いた状態で置かれているため、部
分的な荷重に弱く、割れるという欠点があり、点検程度
を除いては歩行には不適である。風力による飛散が問題
になる高層建物の屋根等に使用するには、安全性がまだ
確認されておらず、現在は5階建程度の屋根等で施工さ
れている。
し貼りし、空間を作ってからコンクリート平板を置く中
空式があるが、断熱性能と修繕対応の面できわめて優れ
た特性を発揮するが、何分にも平板が薄く、かつ構成上
建物の本体の床から浮いた状態で置かれているため、部
分的な荷重に弱く、割れるという欠点があり、点検程度
を除いては歩行には不適である。風力による飛散が問題
になる高層建物の屋根等に使用するには、安全性がまだ
確認されておらず、現在は5階建程度の屋根等で施工さ
れている。
【0011】あるいはモルタルなどで下地に接着させて
固定するなどの方法が用いられていたが、コンクリート
2次製品のため、作業性からも平板の大きさ・重量に制
限があり、修繕時には部材の再利用が可能で、施工にも
利便性があるが、軽い小型ブロックの場合は、当初コス
トがコンクリート式の湿式工法に比べて割高であること
及び単重が軽い小さい平板では割れやすく、耐歩行性が
不十分で、かつ高層建物に使用する場合には、耐風圧力
が未解決であった。
固定するなどの方法が用いられていたが、コンクリート
2次製品のため、作業性からも平板の大きさ・重量に制
限があり、修繕時には部材の再利用が可能で、施工にも
利便性があるが、軽い小型ブロックの場合は、当初コス
トがコンクリート式の湿式工法に比べて割高であること
及び単重が軽い小さい平板では割れやすく、耐歩行性が
不十分で、かつ高層建物に使用する場合には、耐風圧力
が未解決であった。
【0012】また、土木工事で用いる覆工板のような比
較的に大型で自重のあるプレキャストコンクリート板を
敷き並べる工法もあるが、耐風圧力の点はよいが、建物
の屋根面の施工では荷重が掛かりすぎ欠点と、修繕時の
移動には大型クレーンを必要とするため、高層住宅や住
宅団地などでは実用に不適であった。
較的に大型で自重のあるプレキャストコンクリート板を
敷き並べる工法もあるが、耐風圧力の点はよいが、建物
の屋根面の施工では荷重が掛かりすぎ欠点と、修繕時の
移動には大型クレーンを必要とするため、高層住宅や住
宅団地などでは実用に不適であった。
【0013】また、合成繊維・植物繊維やその屑糸また
は耐湿骨材などを、主にアスファルトで固めて板状に成
形し、表面に着色した保護用鉱物砕石を付着させたアス
ファルト成形板を、現場で断熱材に接着剤もしくは粘着
テープ等で接着させて、断熱防水を兼ねた保護層とする
アスファルト成形板工法もあるが、板厚7mm、大きさ
1m×50cmが普通で、防水層と断熱材は、アスファ
ルト系の粘着テープ(シート)あるいは接着剤で互いに
ほぼ密着、あるいは部分接着した後、アスファルト成形
板と断熱板も同様に接着されている。このアスファルト
成形板工法は、改修工事ではかなり実績があり、ある程
度の防水性があり、通常では温度変化に対して大きな変
形は起こさないが、断熱材の上の条件はかなり苛酷で、
耐久性には限界がある。板と板の接合部で収縮し、隙間
から入る水で接着がはがれたり、断熱材の裏に回った雨
水が排水されずにふくれと断熱性能が低下する原因とな
る。
は耐湿骨材などを、主にアスファルトで固めて板状に成
形し、表面に着色した保護用鉱物砕石を付着させたアス
ファルト成形板を、現場で断熱材に接着剤もしくは粘着
テープ等で接着させて、断熱防水を兼ねた保護層とする
アスファルト成形板工法もあるが、板厚7mm、大きさ
1m×50cmが普通で、防水層と断熱材は、アスファ
ルト系の粘着テープ(シート)あるいは接着剤で互いに
ほぼ密着、あるいは部分接着した後、アスファルト成形
板と断熱板も同様に接着されている。このアスファルト
成形板工法は、改修工事ではかなり実績があり、ある程
度の防水性があり、通常では温度変化に対して大きな変
形は起こさないが、断熱材の上の条件はかなり苛酷で、
耐久性には限界がある。板と板の接合部で収縮し、隙間
から入る水で接着がはがれたり、断熱材の裏に回った雨
水が排水されずにふくれと断熱性能が低下する原因とな
る。
【0014】板相互と、貼り仕舞・端部の処理方法は、
板相互は概ねツキ付け貼りで、継ぎ手線上と端末部にゴ
ムアスファルト系のシール材を塗布・充填して処理する
のが一般的であり、板は薄くて軽く、アスファルトが主
材のため比較的にコストも低い利点もあるが、断熱材の
上に張り付けた場合、かなり断熱層の蓄熱による影響を
受けやすく、経年による耐久性が低下する恐れがあり、
さらにアスファルトは局部荷重や衝撃に弱く、特に下地
の断熱材が発泡体であり、踏み抜きや踵などで傷がつき
やすく、したがって歩行に適さないこと、修理などで一
度剥離すると、板は壊れて再利用が困難になるなどの弱
点がある。
板相互は概ねツキ付け貼りで、継ぎ手線上と端末部にゴ
ムアスファルト系のシール材を塗布・充填して処理する
のが一般的であり、板は薄くて軽く、アスファルトが主
材のため比較的にコストも低い利点もあるが、断熱材の
上に張り付けた場合、かなり断熱層の蓄熱による影響を
受けやすく、経年による耐久性が低下する恐れがあり、
さらにアスファルトは局部荷重や衝撃に弱く、特に下地
の断熱材が発泡体であり、踏み抜きや踵などで傷がつき
やすく、したがって歩行に適さないこと、修理などで一
度剥離すると、板は壊れて再利用が困難になるなどの弱
点がある。
【0015】水の浸入や風で剥離するのを防ぐため、防
水層と断熱、および断熱材と成形板を接着により一体化
しているため、継目や周囲から成形板の裏側に水が入っ
た場合には排水口がなく、その結果、水ぶくれで接着面
が剥離したり、断熱材が吸湿して断熱性能が低下をした
り、漏水の場合の原因箇所の特定が困難などの問題もあ
る。
水層と断熱、および断熱材と成形板を接着により一体化
しているため、継目や周囲から成形板の裏側に水が入っ
た場合には排水口がなく、その結果、水ぶくれで接着面
が剥離したり、断熱材が吸湿して断熱性能が低下をした
り、漏水の場合の原因箇所の特定が困難などの問題もあ
る。
【0016】そのほか、全面改修時に、防水層と断熱押
さえとも密着しているため、防水層共々撤去をする必要
があり、そのための費用が掛かり、表面にかぶせなど他
の仕上げ材を施工することは難しく、使用面とメンテナ
ンス上の制約がある。
さえとも密着しているため、防水層共々撤去をする必要
があり、そのための費用が掛かり、表面にかぶせなど他
の仕上げ材を施工することは難しく、使用面とメンテナ
ンス上の制約がある。
【0017】また、合成繊維の基布または金網が挿入さ
れた厚さ2cm程度のセメントモルタル板を断熱層の表
面に置敷し、周辺部に縁石を並べて保護押さえするコン
クリートマット工法もあり、無機質系の成形板の一種で
あるが軽量の非歩行用断熱押さえ工法であり、接着剤に
よる防水層との一体化はしていないので比較にもならな
い。施工法はコンクリートブロック工法に近く重量が軽
いという利点もあるが、平板の厚みも薄く割れやすいよ
うに溝を設けたもので、風力で飛散する恐れがあり、高
さの低い屋根でないと採用が難しく、強度面の耐久性が
他の平板に劣り、耐歩行性も十分でなく、主に軽歩行用
の修繕工事に用いられることが多い。
れた厚さ2cm程度のセメントモルタル板を断熱層の表
面に置敷し、周辺部に縁石を並べて保護押さえするコン
クリートマット工法もあり、無機質系の成形板の一種で
あるが軽量の非歩行用断熱押さえ工法であり、接着剤に
よる防水層との一体化はしていないので比較にもならな
い。施工法はコンクリートブロック工法に近く重量が軽
いという利点もあるが、平板の厚みも薄く割れやすいよ
うに溝を設けたもので、風力で飛散する恐れがあり、高
さの低い屋根でないと採用が難しく、強度面の耐久性が
他の平板に劣り、耐歩行性も十分でなく、主に軽歩行用
の修繕工事に用いられることが多い。
【0018】
【発明が解決しようとする問題点】本発明は、従来技術
の欠点を解消し、建築物の屋根外断熱防水層の保護押さ
え工法の施工に際して、風による飛散や自然劣化などを
防止し、浸水や漏水などに際して、施工に用いた軽量コ
ンクリート成形板(ALC)または無機質系成形板を、
簡単、かつ容易に該当箇所のみを取り外し、浸水や漏水
などの保修後に、ふたたび取り外した該当箇所に軽量コ
ンクリート成形板を復旧載置できるようにして、工法の
簡便化と省力化及び資材の再利用を図るものである。
の欠点を解消し、建築物の屋根外断熱防水層の保護押さ
え工法の施工に際して、風による飛散や自然劣化などを
防止し、浸水や漏水などに際して、施工に用いた軽量コ
ンクリート成形板(ALC)または無機質系成形板を、
簡単、かつ容易に該当箇所のみを取り外し、浸水や漏水
などの保修後に、ふたたび取り外した該当箇所に軽量コ
ンクリート成形板を復旧載置できるようにして、工法の
簡便化と省力化及び資材の再利用を図るものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、建築物の屋根
外断熱防水層の保護押さえ工法とそれに用いる軽量コン
クリート成形板または無機質系成形板であって、建築物
の屋根外断熱防水層の保護押さえ工法について説明する
と、建築物の屋根面1に防水層2を設け、その上部に一
定の厚みの断熱材3を置敷き、または貼り付けて、前記
防水層2と断熱材3を積層した断熱防水層4とし、該断
熱防水層4の上に、連設、かつ脱着可能で、可搬可能な
形状、大きさ、重量の軽量コンクリート成形板5または
無機質系成形板6の裏面に排水可能な溝7を設け、該軽
量コンクリート成形板5または無機質系成形板6を断熱
防水層4の上に並列して載置し、該軽量コンクリート成
形板5、または無機質系成形板6相互を継ぎ手8で連結
固定して覆工する建築物の屋根外断熱防水層の保護押さ
え工法である。
外断熱防水層の保護押さえ工法とそれに用いる軽量コン
クリート成形板または無機質系成形板であって、建築物
の屋根外断熱防水層の保護押さえ工法について説明する
と、建築物の屋根面1に防水層2を設け、その上部に一
定の厚みの断熱材3を置敷き、または貼り付けて、前記
防水層2と断熱材3を積層した断熱防水層4とし、該断
熱防水層4の上に、連設、かつ脱着可能で、可搬可能な
形状、大きさ、重量の軽量コンクリート成形板5または
無機質系成形板6の裏面に排水可能な溝7を設け、該軽
量コンクリート成形板5または無機質系成形板6を断熱
防水層4の上に並列して載置し、該軽量コンクリート成
形板5、または無機質系成形板6相互を継ぎ手8で連結
固定して覆工する建築物の屋根外断熱防水層の保護押さ
え工法である。
【0020】建築物の屋根外断熱防水層の保護押さえ工
法に用いる軽量コンクリート成形板または無機質系成形
板のうち、軽量コンクリート成形板5について説明する
と、方形、または長方形で、連設、かつ脱着可能で、可
搬可能な形状、大きさ、重量の軽量コンクリート成形板
5、または、無機質系成形板6を基材とし、その基材の
裏面に排水可能な溝7あるいは空隙を設け、かつ、軽量
コンクリート成形板5上部の端部9に、該軽量コンクリ
ート成形板5に隣接する成形板10との接合部11を設
け、選択した成形板の任意の場所に把持部12を設けた
ものである。
法に用いる軽量コンクリート成形板または無機質系成形
板のうち、軽量コンクリート成形板5について説明する
と、方形、または長方形で、連設、かつ脱着可能で、可
搬可能な形状、大きさ、重量の軽量コンクリート成形板
5、または、無機質系成形板6を基材とし、その基材の
裏面に排水可能な溝7あるいは空隙を設け、かつ、軽量
コンクリート成形板5上部の端部9に、該軽量コンクリ
ート成形板5に隣接する成形板10との接合部11を設
け、選択した成形板の任意の場所に把持部12を設けた
ものである。
【0021】
【実施例】軽量コンクリート成形板5を用いる工法で
は、主として壁用の薄型パネル、あるいは溝付きパネル
を用い、排水を容易にするための溝7あるいは空隙を設
け、人力で可搬可能な形状、寸法、大きさにに切断し、
断熱防水層の上に並列して載置して覆工するもので、該
軽量コンクリート成形板5を断熱防水層4の上に並列し
て載置し、該軽量コンクリート成形板5と隣接する成形
板10を継ぎ手8で連結固定するものである。
は、主として壁用の薄型パネル、あるいは溝付きパネル
を用い、排水を容易にするための溝7あるいは空隙を設
け、人力で可搬可能な形状、寸法、大きさにに切断し、
断熱防水層の上に並列して載置して覆工するもので、該
軽量コンクリート成形板5を断熱防水層4の上に並列し
て載置し、該軽量コンクリート成形板5と隣接する成形
板10を継ぎ手8で連結固定するものである。
【0022】設置した軽量コンクリート成形板5が建物
の震動や風力などで浮き上がり、移動など「ずれ落ち」
しないように、成形板相互と、建物の屋根の周囲の構造
体(パラペット部)に金属およびゴム質の継ぎ手を用い
て連結して固定し、部材の欠けと吸水を防止して耐久性
を向上するために、表面に防水・防瑕塗装をして仕上げ
する。
の震動や風力などで浮き上がり、移動など「ずれ落ち」
しないように、成形板相互と、建物の屋根の周囲の構造
体(パラペット部)に金属およびゴム質の継ぎ手を用い
て連結して固定し、部材の欠けと吸水を防止して耐久性
を向上するために、表面に防水・防瑕塗装をして仕上げ
する。
【0023】軽量コンクリート成形板5は、気乾状態で
比重0.57と軽いので、コンクリート平板と同じ厚み
では、3倍の寸法の板で重量が同じになるため、施工能
率が上かり、労力面でコストの低減になると同時に屋根
面の全体荷重が少なくなり、支持構造体の負担が減って
経済的である。
比重0.57と軽いので、コンクリート平板と同じ厚み
では、3倍の寸法の板で重量が同じになるため、施工能
率が上かり、労力面でコストの低減になると同時に屋根
面の全体荷重が少なくなり、支持構造体の負担が減って
経済的である。
【0024】また、軽量コンクリート成形板5は熱電導
率がコンクリートの約1/10で、熱貫流率は1/3〜
1/4となり、断熱効果が高く、その分使用する断熱材
の厚さを薄くすることが可能で、断熱材に要する費用の
削減に役立っている。
率がコンクリートの約1/10で、熱貫流率は1/3〜
1/4となり、断熱効果が高く、その分使用する断熱材
の厚さを薄くすることが可能で、断熱材に要する費用の
削減に役立っている。
【0025】軽量コンクリート成形板5の弱点とされる
耐水・耐吸水性の対応については、レベラー材の併用、
あるいは、溝付きパネルの溝側を裏返して使用すること
で排水を良好にすること、また、軽量コンクリート成形
板5の表面に樹脂系塗料による防水塗膜を設けて、部材
内部の透水を防ぎ、耐久性を高めた。
耐水・耐吸水性の対応については、レベラー材の併用、
あるいは、溝付きパネルの溝側を裏返して使用すること
で排水を良好にすること、また、軽量コンクリート成形
板5の表面に樹脂系塗料による防水塗膜を設けて、部材
内部の透水を防ぎ、耐久性を高めた。
【0026】軽量コンクリート成形板5は軽量とはい
え、通常の用途に使用する規格サイズの製品(幅60c
m、長さ2〜3m、厚さ75〜125mm)では人力で
持ち運びは容易ではないため、押さえ工法で採用する軽
量コンクリート成形板5は、主に薄型パネル(厚さ50
mm)または溝付き(ライン)パネル(厚さ:谷部50
mm、山部75mm)とし、施工にあたっては、必要に
応じて1人乃至2人の作業員で移動ができる大きさに切
断して使用する。切断した成形板をアルミアングル及び
合成樹脂を成形した特殊な継ぎ手を用いて相互に、およ
び建物の周囲に連結して固定し、外力による移動・飛散
を防止する。
え、通常の用途に使用する規格サイズの製品(幅60c
m、長さ2〜3m、厚さ75〜125mm)では人力で
持ち運びは容易ではないため、押さえ工法で採用する軽
量コンクリート成形板5は、主に薄型パネル(厚さ50
mm)または溝付き(ライン)パネル(厚さ:谷部50
mm、山部75mm)とし、施工にあたっては、必要に
応じて1人乃至2人の作業員で移動ができる大きさに切
断して使用する。切断した成形板をアルミアングル及び
合成樹脂を成形した特殊な継ぎ手を用いて相互に、およ
び建物の周囲に連結して固定し、外力による移動・飛散
を防止する。
【0027】本発明に用いる軽量コンクリート成形板5
は、標準サイズを幅600mm×長さ2000mm以下
とし、立ち上がり(外周・役物・架台回り等)の周辺部
は、割り付けの都合に合わせた寸法に切断して使用す
る。
は、標準サイズを幅600mm×長さ2000mm以下
とし、立ち上がり(外周・役物・架台回り等)の周辺部
は、割り付けの都合に合わせた寸法に切断して使用す
る。
【0028】溝付きパネルは溝がついた面を下側(裏)
に用い、溝なしパネルは裏面に板状のレベラー(合成ゴ
ムまたは合成樹脂製)を桟木として一定間隔に取り付け
接着剤で固定するが、溝付きパネルの場合は原則として
レベラーを必要としない。
に用い、溝なしパネルは裏面に板状のレベラー(合成ゴ
ムまたは合成樹脂製)を桟木として一定間隔に取り付け
接着剤で固定するが、溝付きパネルの場合は原則として
レベラーを必要としない。
【0029】溝付きでない平板を使用する場合は、断熱
材の表面に必要な間隔でレベラーを設置して接着剤など
で断熱材3に固定する。
材の表面に必要な間隔でレベラーを設置して接着剤など
で断熱材3に固定する。
【0030】表側になる板面の周辺部は角部を10mm
程度削り隅落としを行い、角が当たって欠け落ちしない
ように処理をし、全面に防水性のある浸透性樹脂系下地
処理塗料を塗り、乾燥したら継ぎ手8金具類を取付をす
る。
程度削り隅落としを行い、角が当たって欠け落ちしない
ように処理をし、全面に防水性のある浸透性樹脂系下地
処理塗料を塗り、乾燥したら継ぎ手8金具類を取付をす
る。
【0031】施工図の割り付けに従って、まず、屋根の
外周に沿って緩衝材(プラスチック発泡体)を取り付け
てから、断熱材3の上に、順次軽量コンクリート成形板
5を敷き並べ(置敷き)て位置を固定し、取り付け金具
に連結させる。敷き終えた外周の軽量コンクリート成形
板5を起点として、あらかじめバックアップ材の取り付
けと「継ぎ手加工」した軽量コンクリート成形板5を順
次棟上に向かって敷き込みを続ける。
外周に沿って緩衝材(プラスチック発泡体)を取り付け
てから、断熱材3の上に、順次軽量コンクリート成形板
5を敷き並べ(置敷き)て位置を固定し、取り付け金具
に連結させる。敷き終えた外周の軽量コンクリート成形
板5を起点として、あらかじめバックアップ材の取り付
けと「継ぎ手加工」した軽量コンクリート成形板5を順
次棟上に向かって敷き込みを続ける。
【0032】並べた位置の調整ができたら、板相互の継
ぎ板等をボルト締めして連結させ、板表面の排水を容易
にするため、板の継ぎ目の目地をシール材(ウレタンま
たはシリコンゴム系)を充填してシールする。
ぎ板等をボルト締めして連結させ、板表面の排水を容易
にするため、板の継ぎ目の目地をシール材(ウレタンま
たはシリコンゴム系)を充填してシールする。
【0033】軽量コンクリート成形板5の表面に、用途
に応じて吸水・磨耗・キズ防止などのために、外部用合
成樹脂塗料、ポリマーセメント系モルタル塗り、石・タ
イル貼りなどによって、保護仕上げをすることができ
る。
に応じて吸水・磨耗・キズ防止などのために、外部用合
成樹脂塗料、ポリマーセメント系モルタル塗り、石・タ
イル貼りなどによって、保護仕上げをすることができ
る。
【0034】無機質系成形板6の工法では、軽量骨材・
フライアッシュを基材とし、ガラス繊維を補強材として
これに合成樹脂を配合して圧縮成形した不燃成形板(無
機質系成形板6)とし、発泡ポリスチレン板等の断熱材
13を防水施工した床面に置いた断熱防水層の保護押さ
えとして配設するもので、無機質系成形板6は、施工現
場で接着剤か、またはゴムまたは樹脂系の両面粘着テー
ブなどで部分接着により断熱材と成形板と張り合わせて
から隣接する成形板と一定の目地幅を置いて、連続的に
同じ方法で敷き並べるものである。
フライアッシュを基材とし、ガラス繊維を補強材として
これに合成樹脂を配合して圧縮成形した不燃成形板(無
機質系成形板6)とし、発泡ポリスチレン板等の断熱材
13を防水施工した床面に置いた断熱防水層の保護押さ
えとして配設するもので、無機質系成形板6は、施工現
場で接着剤か、またはゴムまたは樹脂系の両面粘着テー
ブなどで部分接着により断熱材と成形板と張り合わせて
から隣接する成形板と一定の目地幅を置いて、連続的に
同じ方法で敷き並べるものである。
【0035】使用材料の準備としては、断熱材13は、
外断熱用の発泡ポリスチレン板で、厚さ25mm、乃至
40mm品で、大きさは910mm×910mm〜を標
準として、レベル調整が出来るように用意した、数種類
の厚みが異なる専用のゴムアスファルト系粘着層付き両
面テープなどで、一定間隔で部分接着により貼りつけ固
定するか、あるいは無溶剤型または熱可塑性接着剤を使
用して施工現場で防水層の上に貼り付けをする。現場の
施工条件によっては、断熱板13を予め加工場で成形板
に貼り付け加工してから施工現場に搬入することも出来
る。
外断熱用の発泡ポリスチレン板で、厚さ25mm、乃至
40mm品で、大きさは910mm×910mm〜を標
準として、レベル調整が出来るように用意した、数種類
の厚みが異なる専用のゴムアスファルト系粘着層付き両
面テープなどで、一定間隔で部分接着により貼りつけ固
定するか、あるいは無溶剤型または熱可塑性接着剤を使
用して施工現場で防水層の上に貼り付けをする。現場の
施工条件によっては、断熱板13を予め加工場で成形板
に貼り付け加工してから施工現場に搬入することも出来
る。
【0036】無機質系成形板6は、通常厚さ10〜13
mmのものを使用するが、使用目的により7mmまたは
20mmのものを用いることがあり、寸法は厚さにもよ
るが、91cm角または91×135cmのものを標準
とし、下地と断熱板13、および断熱板13と無機質系
成形板6を接着するための接着剤と粘着テープ等の補助
材を用意する。
mmのものを使用するが、使用目的により7mmまたは
20mmのものを用いることがあり、寸法は厚さにもよ
るが、91cm角または91×135cmのものを標準
とし、下地と断熱板13、および断熱板13と無機質系
成形板6を接着するための接着剤と粘着テープ等の補助
材を用意する。
【0037】防水層と断熱材(または断熱材と成形板の
一体成形品)貼り付け施工では、下地がアスファルト防
水層の場合、ゴムアスファルト系粘着層付きレベラー兼
用両面テープ(テープ幅50mm〜100mm、厚さ2
mm、5mm〜15mmの数種類)を使用するもので、
レベラー兼用のテープを取り付けする位置にプライマー
を塗布して表面を乾燥させ、テープの剥離紙をとり裏面
をバーナーで温めながら下地にローラーを用いて圧着す
る。
一体成形品)貼り付け施工では、下地がアスファルト防
水層の場合、ゴムアスファルト系粘着層付きレベラー兼
用両面テープ(テープ幅50mm〜100mm、厚さ2
mm、5mm〜15mmの数種類)を使用するもので、
レベラー兼用のテープを取り付けする位置にプライマー
を塗布して表面を乾燥させ、テープの剥離紙をとり裏面
をバーナーで温めながら下地にローラーを用いて圧着す
る。
【0038】ついでテープの上面の剥離紙をとり、断熱
板を敷き込んで断熱板の上から押さえて貼り付けるが、
粘着テープは概ね25cm間隔で水勾配に逆らわない位
置を選び取り付け、下地の段差等で断熱板がガタつかな
いように、厚みの異なるテープを使い分け、あるいは貼
り重ねにより段差調整をしながら順次貼り付けをする工
法が断熱材を平滑に敷き並べることを可能にし、併せて
断熱層の下に浸入した雨水を勾配に則って速やかに排水
する機能を提供することになる。
板を敷き込んで断熱板の上から押さえて貼り付けるが、
粘着テープは概ね25cm間隔で水勾配に逆らわない位
置を選び取り付け、下地の段差等で断熱板がガタつかな
いように、厚みの異なるテープを使い分け、あるいは貼
り重ねにより段差調整をしながら順次貼り付けをする工
法が断熱材を平滑に敷き並べることを可能にし、併せて
断熱層の下に浸入した雨水を勾配に則って速やかに排水
する機能を提供することになる。
【0039】無機質成形板の施工については、敷き込み
の際に寸法の割り付け都合で半端になる箇所を除き、成
形板は下地の断熱板と合せた寸法の割り付けで貼り付け
を行うという方法により、漏水が起きて修繕が必要な場
合に、押さえの成形板と断熱材を別々に切断せずに離脱
を容易にすることが可能である。
の際に寸法の割り付け都合で半端になる箇所を除き、成
形板は下地の断熱板と合せた寸法の割り付けで貼り付け
を行うという方法により、漏水が起きて修繕が必要な場
合に、押さえの成形板と断熱材を別々に切断せずに離脱
を容易にすることが可能である。
【0040】外周や役物の取り合い部り隙間が生じる場
合は、合成樹脂発泡体からなるクッション材を詰める
が、原則として成形板は断熱材の全面に相互に3mm〜
5mmの目地をとって敷き込みをする。
合は、合成樹脂発泡体からなるクッション材を詰める
が、原則として成形板は断熱材の全面に相互に3mm〜
5mmの目地をとって敷き込みをする。
【0041】この目地を設けることにより、敷き並べた
時に生ずる多少の段差は緩和され、目地部を後に定形又
は不定形シール材でシールすることで、成形板に小口か
ら吸水が起こることが防止される。
時に生ずる多少の段差は緩和され、目地部を後に定形又
は不定形シール材でシールすることで、成形板に小口か
ら吸水が起こることが防止される。
【0042】成形板と断熱板とは、粘着テープ、あるい
はこれに接着材を併用して貼り合せるが、外部、特に屋
根の施工が多いので、雨や風で剥離飛散がないよう接着
には専用の両面粘着層付きテープ(テープ幅50mm、
厚さ0.5mm〜1.5mm)か、早乾性の合成ゴム系
と酢酸ビニル系のボンドを併用し、成形板と断熱板の両
面塗りの方法で、部分接着で耐風圧力として十分な接着
強度(1.5kgf/cm2以上を目安とする)を確保
する。成形板の表面で雨水の大部分が排水されて、下の
断熱防水層に水が浸入しないように、成形板相互の継目
にアルミ製継手金物(H型又はT型)を差し込み、目地
に合成ゴム系シール材を充填する。
はこれに接着材を併用して貼り合せるが、外部、特に屋
根の施工が多いので、雨や風で剥離飛散がないよう接着
には専用の両面粘着層付きテープ(テープ幅50mm、
厚さ0.5mm〜1.5mm)か、早乾性の合成ゴム系
と酢酸ビニル系のボンドを併用し、成形板と断熱板の両
面塗りの方法で、部分接着で耐風圧力として十分な接着
強度(1.5kgf/cm2以上を目安とする)を確保
する。成形板の表面で雨水の大部分が排水されて、下の
断熱防水層に水が浸入しないように、成形板相互の継目
にアルミ製継手金物(H型又はT型)を差し込み、目地
に合成ゴム系シール材を充填する。
【0043】成形板の貼り仕舞、端末は、図9に示すよ
うにパラペット等の立ち上がり部から断熱板13の裏に
水が入ることを極力防止し、併せて浸入した水により成
形板と断熱板13の接着力が低下して剥離することがな
いように、端部はアルミアングル14をステンレスボル
ト18等で固定してから取合部17にゴムアスファルト
系シール材15を充填して防水処理する。
うにパラペット等の立ち上がり部から断熱板13の裏に
水が入ることを極力防止し、併せて浸入した水により成
形板と断熱板13の接着力が低下して剥離することがな
いように、端部はアルミアングル14をステンレスボル
ト18等で固定してから取合部17にゴムアスファルト
系シール材15を充填して防水処理する。
【0044】この成形板は、アスファルト成形板に比べ
て若干吸水性があり、耐水性能に影響はないが、太陽光
線を受けて変色(グリーンからグレーに)する。施工後
表面にタイル貼りなど二次加工する場合を除いて、美観
と耐候性を持続するために防水性のある塗膜材(高濃度
アクリル樹脂エマルジョン塗料)を塗布して仕上げする
と有効である。
て若干吸水性があり、耐水性能に影響はないが、太陽光
線を受けて変色(グリーンからグレーに)する。施工後
表面にタイル貼りなど二次加工する場合を除いて、美観
と耐候性を持続するために防水性のある塗膜材(高濃度
アクリル樹脂エマルジョン塗料)を塗布して仕上げする
と有効である。
【0045】断熱板と成形板を工場加工で貼り合せする
場合は加工効率をよくするために速乾性エポキシ樹脂系
接着剤を使用する。
場合は加工効率をよくするために速乾性エポキシ樹脂系
接着剤を使用する。
【0046】本発明に関して軽量コンクリート成形板
(ALC)の板相互を連結して固定するのに用いる継手
類については、アルミアングル(T型)を取り付ける方
法と、プラスチック板を取り付ける方法等があり、アル
ミアングル(T型)を取り付ける方法は、既成のアルミ
製アングル(10cm×4cm×厚さ1.7mm程度)
を、長さ15cm〜20cmに切断して4cm側を溶接
してT字形の金具を準備する。
(ALC)の板相互を連結して固定するのに用いる継手
類については、アルミアングル(T型)を取り付ける方
法と、プラスチック板を取り付ける方法等があり、アル
ミアングル(T型)を取り付ける方法は、既成のアルミ
製アングル(10cm×4cm×厚さ1.7mm程度)
を、長さ15cm〜20cmに切断して4cm側を溶接
してT字形の金具を準備する。
【0047】押し出し材料を使用する場合は、25cm
×10cm×4cm×厚さ2mmを標準とする。アング
ルの表面に2〜4ケ所、打ち込み式アンカー(ヒットア
ンカー)用に径5mmの穴を開け、薄型パネルでは軽量
コンクリート成形板(ALC)の木口面中央部へ打ち込
み式アンカーを用いてアングルを固定し、隣接する板に
沿って金具を取付した板を並べ、ヒットアンカーを打ち
込んで相互の板を連結する。
×10cm×4cm×厚さ2mmを標準とする。アング
ルの表面に2〜4ケ所、打ち込み式アンカー(ヒットア
ンカー)用に径5mmの穴を開け、薄型パネルでは軽量
コンクリート成形板(ALC)の木口面中央部へ打ち込
み式アンカーを用いてアングルを固定し、隣接する板に
沿って金具を取付した板を並べ、ヒットアンカーを打ち
込んで相互の板を連結する。
【0048】溝付きパネルでは、割り付けに従い軽量コ
ンクリート成形板(ALC)を順次下地に敷き並べをし
ながら隣同士の板の継手部の中央の位置にT字金具を差
し込み金具をヒットアンカーで固定して連結する。
ンクリート成形板(ALC)を順次下地に敷き並べをし
ながら隣同士の板の継手部の中央の位置にT字金具を差
し込み金具をヒットアンカーで固定して連結する。
【0049】合成樹脂板16を取り付ける方法として
は、20〜30cm角で厚さ3.0mm以上の合成樹脂
板を、隣同士の軽量コンクリート成形板(ALC)のコ
ーナー(交差点)にボルト・ナット止めして板を固定す
るか、あるいは継手用パネル材(アルミアングル)と合
成ゴム板を併用して取付をする。
は、20〜30cm角で厚さ3.0mm以上の合成樹脂
板を、隣同士の軽量コンクリート成形板(ALC)のコ
ーナー(交差点)にボルト・ナット止めして板を固定す
るか、あるいは継手用パネル材(アルミアングル)と合
成ゴム板を併用して取付をする。
【0050】標準的な合成樹脂板としてアクリル樹脂ま
たはポリプロピレンを用い、また、ゴムの材質はクロロ
プレン(CR)あるいはクロロプレン(CR)と天然ゴ
ム(NR)の混合品で、硬度80〜90のものを使用す
る。
たはポリプロピレンを用い、また、ゴムの材質はクロロ
プレン(CR)あるいはクロロプレン(CR)と天然ゴ
ム(NR)の混合品で、硬度80〜90のものを使用す
る。
【0051】軽量コンクリート成形板(ALC)とプラ
スチック板継ぎ手の連結は、板に予め埋め込んだボルト
にワッシャー付きナットをねじ止めして固定する。
スチック板継ぎ手の連結は、板に予め埋め込んだボルト
にワッシャー付きナットをねじ止めして固定する。
【0052】ボルトはステンレスの6mmを用いて特殊
接着剤で固定するものである。
接着剤で固定するものである。
【0053】取り付けた金具類は、軽量コンクリート成
形板(ALC)を移動する際には打ち込み式アンカー止
めの箇所ではアンカーの頭部を削り落として取りはずし
てアンカーは埋め殺したまま復旧するときは金具の位置
を変えて新たにアンカーを打ち金具を固定する。
形板(ALC)を移動する際には打ち込み式アンカー止
めの箇所ではアンカーの頭部を削り落として取りはずし
てアンカーは埋め殺したまま復旧するときは金具の位置
を変えて新たにアンカーを打ち金具を固定する。
【0054】断熱材13(ポリスチレンフォーム)の取
付は、非溶剤形接着剤または粘着剤付きテープ類を使用
する。
付は、非溶剤形接着剤または粘着剤付きテープ類を使用
する。
【0055】パラペット際の端末部と、架台等の周囲で
固定を必要とする場合は、見切り用の連結金具として、
5cm×9cm×5cm、又は5cm×5cm×5cm
程度のステンレスチャンネル型を使用するものである。
固定を必要とする場合は、見切り用の連結金具として、
5cm×9cm×5cm、又は5cm×5cm×5cm
程度のステンレスチャンネル型を使用するものである。
【0056】
【発明の効果】本発明は、建築物の屋根面に設ける屋根
外断熱防水層を、風による飛散や自然劣化などから防止
することを主とした目的とするもので、従来は防水層の
みの施施工が多かったが、太陽熱の輻射熱による建築物
内部の温度上昇を防ぐために、防水層の上部に断熱板を
積層した断熱防水層の工事が行われるが、最近、改修工
事において工事廃棄物処理、工事での騒音防止、工事廃
棄物の飛散など環境の保護が厳しく要求されるなど、施
工条件も厳しくなってきているが、本発明では建築物の
屋根面で浸水や漏水などが起きた場合、該当箇所の軽量
コンクリート成形板5や無機質系成形板6を、簡単かつ
容易に該当箇所のみを取り外し、浸水や漏水などの保修
後に、取り外した軽量コンクリート成形板5や無機質系
成形板6を、再び取り外した該当箇所に簡単に復旧載置
できるようになったものである。
外断熱防水層を、風による飛散や自然劣化などから防止
することを主とした目的とするもので、従来は防水層の
みの施施工が多かったが、太陽熱の輻射熱による建築物
内部の温度上昇を防ぐために、防水層の上部に断熱板を
積層した断熱防水層の工事が行われるが、最近、改修工
事において工事廃棄物処理、工事での騒音防止、工事廃
棄物の飛散など環境の保護が厳しく要求されるなど、施
工条件も厳しくなってきているが、本発明では建築物の
屋根面で浸水や漏水などが起きた場合、該当箇所の軽量
コンクリート成形板5や無機質系成形板6を、簡単かつ
容易に該当箇所のみを取り外し、浸水や漏水などの保修
後に、取り外した軽量コンクリート成形板5や無機質系
成形板6を、再び取り外した該当箇所に簡単に復旧載置
できるようになったものである。
【0057】また、従来は防水層の保護押さえとして、
勾配が少なく、歩行できる屋根として知られる陸屋根な
どでは現場コンクリート打ち、常時人が歩行しない条件
の場合には、一定の厚み・重量をもつ砂利もしくは砕石
などを敷き並べる砂利押さえ工法などで施工したものが
あるが、欠陥または破損剥離箇所の認定が大雑把にな
り、剥離作業にも、多くの時間と費用を要するという欠
点があったが、本発明では、建築物の屋根外断熱防水層
の保護押さえとして、風による飛散や自然劣化などが、
簡単に防止できるばかりか、浸水や漏水などに際して、
施工に用いた軽量コンクリート成形板5や無機質系成形
板6を、簡単、かつ、容易に該当箇所のみを取り外し、
浸水や漏水などの保修後に、ふたたび取り外した該当箇
所に、取り外した軽量コンクリート成形板5や無機質系
成形板6を、復旧載置できるようになり、工法の簡便化
と省力化が図れるようになった。
勾配が少なく、歩行できる屋根として知られる陸屋根な
どでは現場コンクリート打ち、常時人が歩行しない条件
の場合には、一定の厚み・重量をもつ砂利もしくは砕石
などを敷き並べる砂利押さえ工法などで施工したものが
あるが、欠陥または破損剥離箇所の認定が大雑把にな
り、剥離作業にも、多くの時間と費用を要するという欠
点があったが、本発明では、建築物の屋根外断熱防水層
の保護押さえとして、風による飛散や自然劣化などが、
簡単に防止できるばかりか、浸水や漏水などに際して、
施工に用いた軽量コンクリート成形板5や無機質系成形
板6を、簡単、かつ、容易に該当箇所のみを取り外し、
浸水や漏水などの保修後に、ふたたび取り外した該当箇
所に、取り外した軽量コンクリート成形板5や無機質系
成形板6を、復旧載置できるようになり、工法の簡便化
と省力化が図れるようになった。
【0058】本発明に用いる軽量コンクリート成形板5
や無機質系成形板6の寸法は、対象となる建物の高さに
より軽量コンクリート成形板5や無機質系成形板6の寸
法が決められており、作業員1人が持ち運び可能な大き
さと重量にしているため、剥離や搬出のための機械など
を使用せずに、人力で作業しやすい範囲として、軽量コ
ンクリート成形板5や無機質系成形板6の着脱(設置、
移動、復旧)が容易に出来るようになった。
や無機質系成形板6の寸法は、対象となる建物の高さに
より軽量コンクリート成形板5や無機質系成形板6の寸
法が決められており、作業員1人が持ち運び可能な大き
さと重量にしているため、剥離や搬出のための機械など
を使用せずに、人力で作業しやすい範囲として、軽量コ
ンクリート成形板5や無機質系成形板6の着脱(設置、
移動、復旧)が容易に出来るようになった。
【0059】また軽量コンクリート成形板5や無機質系
成形板6の裏面に、排水機能を持つ溝あるいは空隙を間
欠的に配設しているため、排水機能を持つ溝あるいは空
隙を経由して雨水の排水を促進することが出来るととも
に、断熱材3の表面に滞水がないようになった。
成形板6の裏面に、排水機能を持つ溝あるいは空隙を間
欠的に配設しているため、排水機能を持つ溝あるいは空
隙を経由して雨水の排水を促進することが出来るととも
に、断熱材3の表面に滞水がないようになった。
【0060】本発明に用いる軽量コンクリート成形板5
や無機質系成形板6は、気温の変化に伴う温度変化の影
響を受けにくい材料としているため、膨脹・収縮などの
体積変化が小さくなり、ガタツキ・収縮がなく寸法安定
性に優れヒビ割れも起こさないようになった。
や無機質系成形板6は、気温の変化に伴う温度変化の影
響を受けにくい材料としているため、膨脹・収縮などの
体積変化が小さくなり、ガタツキ・収縮がなく寸法安定
性に優れヒビ割れも起こさないようになった。
【0061】また、軽量コンクリート成形板5や、無機
質系成形板6と隣接する軽量コンクリート成形板5や、
無機質系成形板6相互を連結して固定するのに継ぎ手を
用いるが、アルミアングル14を取り付ける方法、合成
樹脂板16を取り付ける方法などが採用され、連結一体
化されるので、風力や下地の変動による浮き上がりを防
止することができるようになっている。
質系成形板6と隣接する軽量コンクリート成形板5や、
無機質系成形板6相互を連結して固定するのに継ぎ手を
用いるが、アルミアングル14を取り付ける方法、合成
樹脂板16を取り付ける方法などが採用され、連結一体
化されるので、風力や下地の変動による浮き上がりを防
止することができるようになっている。
【0062】また、軽量コンクリート成形板5や、無機
質系成形板6の任意の場所に把持部12をも設けている
ため、浸水や漏水などに際して、施工に用いた軽量コン
クリート成形板5や、無機質系成形板6に配設されてい
る把持部12を把持して、簡単、かつ容易に該当箇所の
軽量コンクリート成形板5や、無機質系成形板6のみを
取り外し、浸水や漏水などの保修後に、ふたたび取り外
した該当箇所に軽量コンクリート成形板5や、無機質系
成形板6の把持部12を把持して、復旧載置できるよう
になった。
質系成形板6の任意の場所に把持部12をも設けている
ため、浸水や漏水などに際して、施工に用いた軽量コン
クリート成形板5や、無機質系成形板6に配設されてい
る把持部12を把持して、簡単、かつ容易に該当箇所の
軽量コンクリート成形板5や、無機質系成形板6のみを
取り外し、浸水や漏水などの保修後に、ふたたび取り外
した該当箇所に軽量コンクリート成形板5や、無機質系
成形板6の把持部12を把持して、復旧載置できるよう
になった。
【0063】軽量コンクリート成形板5や、無機質系成
形板6は、従来の施工材料に比べても軽く、持ち運びが
容易であるとともに、切断・穴開け等の現場加工も簡単
で施工性がよくなっている。
形板6は、従来の施工材料に比べても軽く、持ち運びが
容易であるとともに、切断・穴開け等の現場加工も簡単
で施工性がよくなっている。
【0064】また、とくに無機質系成形板6は、圧縮成
形板は圧縮強度(110kg/cm2),釘頭貫通力
(170kg)が高く、併せて曲げ強度と耐衝撃性があ
るので、人が歩行したり、上に重量物(たとえばエアコ
ンの室外機など)を設置することができるなど、多目的
な使用が可能となった。
形板は圧縮強度(110kg/cm2),釘頭貫通力
(170kg)が高く、併せて曲げ強度と耐衝撃性があ
るので、人が歩行したり、上に重量物(たとえばエアコ
ンの室外機など)を設置することができるなど、多目的
な使用が可能となった。
【0065】さらにコンクリート(セメントモルタル)
との付着性(10kg/cm2)がよく、また、汎用的
接着剤との接着性も良いので、表面にモルタルやタイル
を貼り化粧仕上げも容易にできるようになった。
との付着性(10kg/cm2)がよく、また、汎用的
接着剤との接着性も良いので、表面にモルタルやタイル
を貼り化粧仕上げも容易にできるようになった。
【0066】無機質の基材を合成樹脂で固め、表面をガ
ラス繊維で補強した耐候性・耐腐蝕性に優れた不燃板な
ので、長時間の使用に耐え、補修・改修時にも一部の補
充により大部分の板を再使用することができるので経済
的である。廃材は原料への還元が可能で、新たな産業廃
棄物を発生させることもなく、産業廃棄物の削減にも寄
与することになった。
ラス繊維で補強した耐候性・耐腐蝕性に優れた不燃板な
ので、長時間の使用に耐え、補修・改修時にも一部の補
充により大部分の板を再使用することができるので経済
的である。廃材は原料への還元が可能で、新たな産業廃
棄物を発生させることもなく、産業廃棄物の削減にも寄
与することになった。
【図 1】本発明による軽量コンクリート成形板の置敷
き式の施工状態図
き式の施工状態図
【図 2】軽量コンクリート成形板(薄形パネル)の連
結式の施工状態図
結式の施工状態図
【図 3】把持部の装着状態図
【図 4】軽量コンクリート成形板の直結方式の施工状
態図
態図
【図 5】軽量コンクリート成形板のプラスチック板の
取付方式の施工状態図
取付方式の施工状態図
【図 6】断熱材貼付方法の施工状態図
【図 7】成形板貼付方法の施工状態図
【図 8】連結手法の施工状態図
【図 9】パラペット・役物回りの施工状態図
1:屋根面 2:防水層 3:断熱材 4:断熱防水層 5:軽量コンクリート成形板 6:無機質系成形板 7:溝 8:継ぎ手 9:端部 10:隣接する成形板 11:接合部 12:把持部 13:断熱材 14:アルミアングル 15:シール材 16:合成樹脂板 17:取合部 18:ステンレスボルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 織田 勝信 神奈川県横浜市緑区竹山4−1−3 サザ ンヒルズ竹山3−308 (72)発明者 関 育夫 埼玉県入間市東町5−9−20−104 (72)発明者 谷田部 福造 千葉県柏市松葉町1−12−19−5 (72)発明者 今泉 勝吉 東京都杉並区下高井戸5−19−12
Claims (2)
- 【請求項1】建築物の屋根面に防水層を設け、その上部
に一定の厚みの断熱材を置敷き、または貼り付けて、前
記防水層と断熱材を積層した断熱防水層とし、該断熱防
水層の上に連設、かつ脱着可能で、可搬可能な形状、大
きさ、重量の軽量コンクリート成形板、または無機質系
成形板の裏面に排水可能な溝、あるいは空隙を設け、該
軽量コンクリート成形板、または無機質系成形板を断熱
防水層の上に並列して載置し、該軽量コンクリート成形
板、または無機質系成形板相互を継ぎ手で連結固定して
覆工する建築物の屋根外断熱防水層の保護押さえ工法。 - 【請求項2】方形、または長方形で、連設、かつ脱着可
能で、可搬可能な形状、大きさ、重量の軽量コンクリー
ト成形板、または、無機質系成形板を基材とし、その基
材の裏面に排水可能な溝あるいは空隙を設け、かつ、基
材上部の端部に、該基材に隣接する成形板との接合部を
設け、選択した成形板の任意の場所に把持部を設けたこ
とを特徴とする請求項1記載の建築物の屋根外断熱防水
層の保護押さえ工法に用いる軽量コンクリート成形板、
または無機質系成形板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9180213A JPH10331347A (ja) | 1997-06-03 | 1997-06-03 | 建築物の屋根外断熱防水層の保護押さえ工法とそれに用いる軽 量コンクリート成形板、または無機系成形板。 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9180213A JPH10331347A (ja) | 1997-06-03 | 1997-06-03 | 建築物の屋根外断熱防水層の保護押さえ工法とそれに用いる軽 量コンクリート成形板、または無機系成形板。 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10331347A true JPH10331347A (ja) | 1998-12-15 |
Family
ID=16079387
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9180213A Pending JPH10331347A (ja) | 1997-06-03 | 1997-06-03 | 建築物の屋根外断熱防水層の保護押さえ工法とそれに用いる軽 量コンクリート成形板、または無機系成形板。 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10331347A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013124456A (ja) * | 2011-12-13 | 2013-06-24 | Asahi Kasei Homes Co | 屋根構造、及び屋根施工方法 |
Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5044827U (ja) * | 1973-08-21 | 1975-05-07 | ||
| JPS53165718U (ja) * | 1977-06-02 | 1978-12-26 | ||
| JPS60141950A (ja) * | 1983-12-28 | 1985-07-27 | 株式会社ブリヂストン | 屋上外断熱構造 |
| JPH05815U (ja) * | 1991-06-21 | 1993-01-08 | 住友商事株式会社 | 屋上防水層保護材 |
-
1997
- 1997-06-03 JP JP9180213A patent/JPH10331347A/ja active Pending
Patent Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5044827U (ja) * | 1973-08-21 | 1975-05-07 | ||
| JPS53165718U (ja) * | 1977-06-02 | 1978-12-26 | ||
| JPS60141950A (ja) * | 1983-12-28 | 1985-07-27 | 株式会社ブリヂストン | 屋上外断熱構造 |
| JPH05815U (ja) * | 1991-06-21 | 1993-01-08 | 住友商事株式会社 | 屋上防水層保護材 |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013124456A (ja) * | 2011-12-13 | 2013-06-24 | Asahi Kasei Homes Co | 屋根構造、及び屋根施工方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
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| A977 | Report on retrieval |
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|
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|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070116 |