JPH058147Y2 - - Google Patents

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JPH058147Y2
JPH058147Y2 JP6096586U JP6096586U JPH058147Y2 JP H058147 Y2 JPH058147 Y2 JP H058147Y2 JP 6096586 U JP6096586 U JP 6096586U JP 6096586 U JP6096586 U JP 6096586U JP H058147 Y2 JPH058147 Y2 JP H058147Y2
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はプリンタにおいてプラテンの表面と印
字ヘツドの先端面との間隔、所謂プラテンギヤツ
プの調整を行うためのプラテンギヤツプ調整機構
に関するものである。
〔従来の技術〕
インパクト方式の印字ヘツド、例えばワイヤド
ツト方式の印字ヘツドをプラテンと平行にその軸
方向へ移動させ、この移動に伴つて前記プラテン
上に保持されている印字用紙上にインクリボンを
介して印字ヘツドにより印字を行うプリンタが従
来から知られている。
例えば、実公昭58−28851号公報には、一面に
ラツク歯を形成した案内レールをプラテンと平行
に配置し、また印字ヘツドと自走用のモータとを
一体化して、このモータの回転軸に取付けたピニ
オンと前記印字ヘツドの底面部に形成した案内片
とで前記案内レールを挟持すると共に、前記ピニ
オンと案内レールのラツク歯を噛合わせた構成と
し、前記モータを回転させたときにピニオンとラ
ツク歯との噛合いにより生じる推進力によつてモ
ータと印字ヘツドとを一体に案内レール上を移動
させると共に、この移動に伴つてプラテン上の印
字用紙にインクリボンを介して印字ヘツドで印字
を行うシリアルプリンタが記載されている。
一方、この種のプリンタにおいて、品質の良い
印字を行うためには、使用する印字用紙の紙厚や
複写等に応じてプラテンギヤツプを適正量にする
必要があり、このプラテンギヤツプを調整するた
めのプラテンギヤツプ調整機構として、特開昭58
−90975号公報、あるいは実開昭58−175951号公
報等に開示されたものがある。
前者の公報に記載されたプラテンギヤツプ調整
機構は、印字ヘツドを搭載したキヤリツジに偏心
ブツシユを回転可能に嵌込むと共に、この偏心ブ
ツシユの偏心穴内に前記キヤリツジと共に印字ヘ
ツドをプラテンと平行に移動させるためのガイド
シヤフトを通し、偏心ブツシユを回転させること
によりキヤリツジと一体に印字ヘツドをプラテン
に対して前後動させることでプラテンギヤツプを
調整し得るように構成されており、また後者の公
報に記載されたプラテンギヤツプ調整機構は、印
字ヘツドを搭載したキヤリツジの前後にスラスト
軸受部材を設けると共に、一方のスラスト軸受部
材を偏心円筒状とし、これらのスラスト軸受部材
にそれぞれガイドシヤフトを通して、偏心円筒状
のスラスト軸受部材を数段階に回転させることに
よりキヤリツジと一体に印字ヘツドを回動させて
プラテンギヤツプを調整し得るように構成されて
いる。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上述した従来におけるプリンタ
及びプラテンギヤツプ調整機構は、それぞれ以下
に述べる問題を有している。
すなわち、前記実公昭58−28851号公報に開示
されたプリンタは、前述のようにモータの回転軸
に取付けたピニオンと、印字ヘツドの底面部に形
成された案内片とで案内レールを挟込むようにし
ていることから、印字ヘツドをプラテンの径方向
へ移動させることができず、そのためプラテンギ
ヤツプを調整することが非常に困難であるという
問題を有している。
また、特開昭58−90975号、あるいは実開昭58
−175951号公報に開示されたプラテンギヤツプ機
構は、いずれも偏心ブツシユあるいは偏心円筒状
のスラスト軸受部材を単に回転させることでプラ
テンギヤツプを調整するものであるため、精度の
よい調整を行うことが難しいという問題を有して
いる。
本考案はこれらの問題を解決するためになされ
たもので、プラテンギヤツプを容易かつ精度よく
調整することが可能なプリンタのプラテンギヤツ
プ調整機構を実現することを目的とするものであ
る。
〔問題点を解決するための手段〕
上述した目的を達成するため、本考案はプラテ
ンに対して平行なガイドシヤフトに、印字ヘツド
を搭載したキヤリツジの前端部を回転可能に取付
け、また前記ガイドシヤフトと平行となるように
ガイドプレートを前記キヤリツジの後端側下面の
位置に固定する。
そして、係合用スリツト及びネジ接触面を有す
るスライダ部と固定部とを2枚の平行な可撓性板
状部で連結した構造の平行リンク部材の固定部を
前記キヤリツジの後端側下面に固定すると共に、
前記スライダ部を係合用スリツトにより前記ガイ
ドプレートに滑動可能に係合させ、かつ前記キヤ
リツジの後端部には上方から調整ネジを螺着し
て、その下端を前記スライダ部のネジ接触面に当
接させる。
この調整ネジには歯車を上下動可能に嵌装する
と共に、該歯車を調整ネジの頭部側へ付勢するバ
ネ部材を設け、更に前記キヤリツジ上に、印字に
使用するインクリボンを供給するインクリボンカ
ートリツジを装着し得る構造で、かつ前記歯車と
噛合うギヤ部を有するギヤツプ切替レバを回転可
能に保持したカートリツジ受台を取付けて構成し
たものである。
〔作用〕
上述した構成を有する本考案では、歯車を下方
に押下げてギヤツプ切替レバのギヤ部との噛合い
を解除させた状態で調整ネジをその下端がスライ
ダ部側へ進出する方向あるいは逆の方向へ回転さ
せると、それに応じてキヤリツジがガイドシヤフ
トを中心に回転して、印字ヘツドの先端面がプラ
テンに対して接近または離反するので、これによ
りプラテンギヤツプの初期調整を行う。
そして、この初期調整後、歯車をバネ部材の付
勢力のより調整ネジの頭部側へ戻して前記ギヤツ
プ切替レバのギヤ部と噛合わせておき、印字用紙
の紙厚の変更や複写等によりプラテンギヤツプを
調整する必要が生じた場合は、前記ギヤツプ切替
レバを回転させて、そのギヤ部により歯車を回転
させると、この歯車と一体に調整ネジが回転し、
これにより前記と同様にキヤリツジがガイドシヤ
フトを中心として回転するので、印字ヘツドの先
端面をプラテンに対して再び接近あるいは離反さ
せることができ、プラテンギヤツプを前記紙厚の
変更や複写等に応じて調整することが可能とな
る。
従つて、これによれば、プラテンギヤツプの調
整を調整ネジの回転により初期調整とその後の調
整に分けて行うことができるので、精度のよい調
整が可能となる。
〔実施例〕
以下図面を参照して実施例を説明する。
第1図は本考案によるプリタンのプラテンギヤ
ツプ調整機構の一実施例を示す側面図、第2図は
第1図の実施例の一部破断斜視図である。
第1図及び第2図において1は図示しない印字
用紙を保持するプラテンで、このプラテン1の両
端は例えばプリンタのベースプレート2上に起立
形成された図示しない左右一対の側板に回転自在
に支持されている。
3は前記プラテン1に対して平行に配置された
ガイドシヤフトで、このガイドシヤフト3の両端
は前記側板に固定されている。
4はキヤリツジで、前端部に筒状部5を有して
おり、この筒状部5は前記ガイドシヤフト3へ回
転自在でかつ軸方向にも滑動し得るように取付け
られている。従つてキヤリツジ4はガイドシヤフ
ト3を中心として回転することができ、かつガイ
ドシヤフト3に沿つて移動することができる。
6は印字ヘツドで、先端面が前記プラテン1と
対向するように前記キヤリツジ4上の前端側に搭
載されており、キヤリツジ4の移動に伴つてプラ
テン1と平行にその軸方向へ移動する。
7は基板で、キヤリツジ4上にネジ8により取
付けられており、この基板7上にはコネクタ9が
搭載されていて、このコネクタ9は前記印字ヘツ
ド6に設けられている図示しない基板に接続さ
れ、これにより印字ヘツド制御信号の授受が行わ
れるようになつている。
10は前記キヤリツジ4の下面に固定されたモ
ータ、11は該モータ10の回転軸、12はこの
回転軸11の下端に取付けられたピニオン、13
は前記回転軸11と一体に回転するように設けら
れたスリツト円板、14はこのスリツト円板13
の周縁部に一定の間隔で複数設けられたスリツ
ト、15は該スリツト14を検出し得るようにキ
ヤリツジ4の下面に固定されたセンサであり、こ
のセンサ15及び前記モータ10、スリツト円板
13はキヤリツジ4の下面に取付けられたカバー
16で覆われているが、ピニオン12はこのカバ
ー16の下側へ突出している。
17は前記ガイドシヤフト3とほぼ平行となる
ようにベースプレート2上に配置されたラツク
で、可撓性を有する樹脂等により形成されてお
り、その一端もしくは両端が軸回り方向に多少回
動し得るように前記ベースプレート2に形成され
た側板等に係合している。
18は前記キヤリツジ4の筒状部5に形成され
たアーム部で、このアーム部18はキヤリツジ4
の下面と平行に延在し、その先端にはローラ19
が回転自在に保持されている。
そして、このローラ19と前記ピニオン12と
でラツク17を挟持させると共に、ラツク17と
ピニオン12とを噛合わせてあり、これによりモ
ータ10を回転させてキヤリツジ4を印字ヘツド
6等と一体にガイドシヤフト3上をプラテン1に
沿つて所定のスピードで往復移動させると共に、
その際スリツト円板13のスリツト14をセンサ
15で検知し、これに基づいて印字ヘツド6の位
置及びモータ10の回転を制御するようになつて
いる。
20は平行リンク部材で、該平行リンク部材2
0は第3図に斜視図として示したように、係合用
スリツト21、この係合用スリツト21の上方に
位置するように設けられていてキヤリツジ4の回
転量を規制するためのストツパ22、及びネジ接
触面23を有するスライダ部24と、ネジ穴25
を有する固定部26とを2枚の平行な可撓性板状
部27,28によつて連結した構造となつてお
り、樹脂成形等によつて全一体に形成されてい
る。
そして、この平行リンク部材20は前記キヤリ
ツジ4及び基板7の後端側の一方の角部に設けら
れている穴に通した固定ネジ29を前記固定部2
6のネジ穴25に螺合締結することにより、キヤ
リツジ4の後端側下面に固定されている。
30は前記基板7上からキヤリツジ4の後端部
に螺着した調整ネジで、その下端は前記平行リン
ク部材20のスライダ部24に設けられたネジ接
触面に当接している。
この調整ネジ30は、第4図に斜視図として示
したように頭部の下側に四角形の軸部が形成され
ていて、この軸部と対応する角穴を有する歯車3
1がコイルスプリング等のバネ部材32と共に調
整ネジ30に嵌装されており、そして歯車31は
バネ部材32により上方に付勢されていて、これ
により調整ネジ30の前記軸部に歯車31が嵌合
保持されている。
尚、調整ネジ30の頭部は歯車31が上方へ抜
けないようにしてあり、従つて歯車31は前記頭
部と基板7との間で上下動できるものとなつてい
る。
33は前記ガイドシヤフト3と平行なガイドプ
レートで、ベースプレート2の後部に取付けられ
るか、または一端に形成されており、このガイド
プレート33に前記平行リンク部材20のスライ
ダ部24が係合用スリツト21により滑動可能に
係合している。
34はカードリツジ受台で、その詳細を第5図
及び第6図に示す。
すなわち、第5図はカートリツジ受台34の分
解斜視図、第6図はカートリツジ受台34とイン
クリボンカートリツジと、キヤリツジとの組立関
係を示す斜視図であり、この両図に見られるよう
にカートリツジ受台34は、上部ケース35と下
部ケース36で構成されている。
ここで下部ケース36には、第5図に示すよう
に前記キヤリツジ4及び基板7に設けられた位置
決め穴と嵌合する位置決めポストが底面部に設け
られている他、前記調整ネジ30の頭部が歯車3
1と共に遊嵌する透孔37aと、支軸37bがそ
れぞれ所定の位置に設けられていて、この支軸3
7bには一端を扇状のギヤ部38としかつ他端に
摘み部39を設けたギヤツプ切替レバ40が回転
自在に取付けられており、また上部ケース35は
前記透孔37a内の調整ネジ30及び歯車31を
上方から操作し得るように枠状となつていて、か
つ前記ギヤツプ切替レバ40の摘み部39と嵌合
する2個の凹み41,42を持つ保持部43、及
び複数の係止爪44を周面部に形成した構造とな
つている。
そして、第6図に示すように下部ケース36上
に上部ケース35を重ね、下部ケース36に設け
られた位置決めポストをキヤリツジ4及び基板7
に設けられた位置決め穴に嵌合させると共に、上
部ケース35に形成された各係止爪44をキヤリ
ツジ4の下面に係合させることにより、上部ケー
ス35と下部ケース36とより成るカートリツジ
受台34はキヤリツジ4上つまり基板7上に組付
けられ、この状態で前記透孔37aに調整ネジ3
0の頭部と共に遊嵌している歯車31とギヤツプ
切替レバ40のギヤ部38とが噛合わされてい
る。
45はインクリボンカートリツジで、このイン
クリボンカートリツジ45は、第6図に示すよう
に両側部に前記上部ケース35に装着するための
装着用穴46が形成されている他、装着したとき
に前記印字ヘツド6が嵌入する嵌入部47が設け
られており、そしてこの嵌入部47の前部におい
て印字ヘツド6の前端面を横切る形でインクリボ
ン48を供給できるようになつている。
尚、本実施例では第1図及び第6図に示すよう
に、モータ10の回転軸11の上端を基板7上に
突出させて、この部分に駆動歯車49を取付け、
またインクリボンカートリツジ45にはインクリ
ボン走行用のギヤ軸を底面より突出させて、この
ギヤ軸に前記駆動歯車49の回転力を伝達する図
示しない機構を下部ケース36内に設けることに
より、印字時に印字ヘツド6に対するインクリボ
ン48の供給をモータ10により行えるようにし
ているが、他の方法によりインクリボン48の供
給を行うことも可能である。
次に、上述した構成の作用として、プラテンギ
ヤツプの調整方法を前記した各図を参照して説明
する。
本実施例において、プラテンギヤツプの調整
は、初期調整とその後の調整とに分けて行われ
る。
プラテンギヤツプの初期調整はインクリボンカ
ートリツジ45をカートリツジ受台34から取外
した状態で行われるが、このときギヤツブ切替レ
バ40のギヤ部38がバネ部材32により押上げ
られている歯車31と噛合つているので、まず上
部ケース35内に指あるいは工具等を差込んで前
記歯車31をバネ部材32に抗して押下げること
により、歯車31とギヤ部38との噛合いを解除
させ、調整ネジ30を歯車31と関係なく回転し
得る状態にする。
つまり、調整ネジ30と歯車31は第4図にお
いて説明した四角形の軸部と角穴とで互いに嵌合
して一体に回転するので、この嵌合を歯車31を
押下げることにより解除する。
このようにした後、プラテンギヤツプを小さく
する場合は、キヤリツジ4に螺着した調整ネジ3
0をその下端が平行リンク部材20のスライダ部
24側に進出する方向に回転させると、これによ
つてスライダ部24のネジ接触面23が調整ネジ
30の押圧力を受ける。このスライダ部24は前
記のように係合用スリツト21によつてガイドプ
レート33と係合しており、このガイドプレート
33は固定されているため、調整ネジ30の回転
に伴つて前記スライダ部24と、キヤリツジ4に
固定されている固定部26との間の可撓性板状部
27,28が撓み、前記スライダ部24に対して
固定部26が浮上る形となる。
この可撓性板状部27,28は互いに平行で、
しかもその作用はガイドプレート33に対してス
ライダ部24が傾斜しないように撓むことができ
る。
これによりキヤリツジ4の後端が押上げられる
ため、キヤリツジ4が第1図に示すようにガイド
シヤフト3を中心として矢印a方向に回転し、こ
れと一体に印字ヘツド6も回転してその先端面が
プラテン1の表面に対して接近する。従つてプラ
テンギヤツプは小さくなる。
尚、本実施例においてラツク17は第1図に示
すように、モータ10の回転軸11に取付けられ
たピニオン12と、キヤリツジ4のアーム部18
に軸支されたローラ19により挟持されている
が、前述のようにラツク17が可撓性を有するこ
と及び軸回り方向に多少の遊びを持つて保持され
ていることから、前記キヤリツジ4の回転動作は
差障りなく行うことができる。
プラテンギヤツプを大きくする場合は、歯車3
1を押下げたまま調整ネジ30を前記と逆の方向
に回転させて、その下端をキヤリツジ4側へ後退
させる。
これにより可撓性板状部27,28が自信の復
元力により元の平らな状態に回復すると同時に、
キヤリツジ4の後端が引下げられ、これによりキ
ヤリツジ4はガイドシヤフト3を中心として矢印
b方向に回転し、これと一体に印字ヘツド6も回
転してその先端面がプラテン1の表面に対して離
反する。従つてプラテンギヤツプは大きくなる。
このようにしてプラテンギヤツプを小さくした
り、大きくしたりすることができるので、調整ネ
ジ30を所望の方向に回転してプラテンギヤツプ
が予じめ定められた基準量となるように初期調整
を行い、そして、ギヤツプ切替レバ40の摘み部
39を第5図に示すように上部ケース35に設け
られている固定部26の凹み41,42の一方、
例えば凹み41に嵌合させることにより、ギヤツ
プ切替レバ40を固定した後、歯車31に対する
押下力を解除する。
これにより歯車31はバネ部材32の復元力に
より上方に押上げられて前記ギヤツプ切替レバ4
0のギヤ部38と噛合い、また調整ネジ30と一
体に回転する状態となる。
この状態において、プラテン1に図示しない印
字用紙を保持させ、またキヤリツジ4上のカート
リツジ受台34にインクリボンカートリツジ45
を装着して印字ヘツド6により印字を行う。
この印字時にキヤリツジ4は、モータ10の駆
動により回転する回転軸11に取付けられたピニ
オン12がラツク17と噛合ながら回転すること
で生じる推進力によりガイドシヤフト3に沿つて
移動し、これに伴つてキヤリツジ4に固定されて
いる平行リンク部材20のスライダ部24がガイ
ドプレート33の上面を滑動することになるが、
このとき、前記プラテンギヤツプの調整により平
行リンク部材20の可撓性板状部27,28が撓
んだ状態にあつても、前述のようにガイドプレー
ト33に対してスライダ部24は傾むかず、片当
り等が生じないので、キヤリツジ4の移動は円滑
に行われる。
このようにして印字が行われるが、印字の途中
において印字用紙の紙厚が変更されたり、つまり
前述した初期調整時に想定された印字用紙と紙厚
が異なる印字用紙を使用したり、あるいは複写等
を行うためにプラテンギヤツプを調整する必要が
生じた場合は、ギヤツプ切替レバ40の摘み部3
9を前記保持部43の凹み41から外し、所定の
方向にギヤツプ切替レバ40を回転させて前記摘
み部39を保持部43のもう1つの凹み42に嵌
合させる。
このときの、ギヤツプ切替レバ40の回転に伴
つて、該ギヤツプ切替レバ40のギヤ部38と噛
合つている歯車31が調整ネジ30と一体に回転
し、これにより初期調整のときと同様にキヤリツ
ジ4が印字ヘツド6と共にガイドシヤフト3を中
心として矢印aまたはbの一方に回転するので、
前記印字用紙の紙厚や複写等に応じて適正量のプ
ラテンギヤツプを得ることができる。
尚、上述した実施例では、カートリツジ受台3
4の上部ケース35に2つの凹み41,42を有
する保持部43を設けて、この凹み41,42に
ギヤツプ切替レバ40の摘み部39を嵌合させる
ことにより、2段階の切替えを行えるようにした
が、他の構成により3段以上の切替えを行わせる
ことも可能である。
また、上述した実施例は印字時にキヤリツジ4
と共に印字ヘツド6を移動させる手段として、キ
ヤリツジ4に固定されたモータ10、該モータ1
0の回転軸11に取付けられたピニオン12、及
びこのピニオン12と噛合つて推進力を生じさせ
るラツク17等からなる機構を持つプリンタにつ
いて説明したが、キヤリツジ4と別に設けたモー
タによりワイヤあるいはベルトを介してキヤリツ
ジ4と共に印字ヘツド6を移動させる構造のプリ
ンタにも適用可能であり、同様にプラテンギヤツ
プの調整を行うことができる。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案は、印字ヘツドを搭
載したキヤリツジをガイドシヤフトに回転可能に
取付けて、このキヤリツジを歯車を装着した調整
ネジにより回転させることでプラテンギヤツプの
調整を行うと共に、その調整を初期調整とその後
の調整に分けて行うようにしているため、精度の
よいプラテンギヤツプの調整を行うことができる
という効果がある。
また、初期調整のプラテンギヤツプの調整を前
記歯車に噛合うギヤ部を有するギヤツプ切替レバ
を回転させることで行うため、調整の操作をワン
タツチで容易に行うことができるという効果もあ
り、更に前記ギヤツプ切替レバは印字に使用する
インクリボンを供給するインクリボンを装着する
ためのカートリツジ受台に回転可能に保持されて
いて、このカートリツジ受台は前記キヤリツジに
上方から取付けるので組立性がよく、自動組立て
が可能になる等の効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案によるプリンタのプラテンギヤ
ツプ調整機構の一実施例を示す側面図、第2図は
その一部破断斜視図、第3図は第1図及び第2図
の実施例で使用する平行リンク部材の斜視図、第
4図は同じく調整ネジの斜視図、第5図は同じく
カートリツジ受台の分解斜視図、第6図は要部の
部品の組立関係を示す斜視図である。 1……プラテン、3……ガイドシヤフト、4…
…キヤリツジ、5……筒状部、6……印字ヘツ
ド、20……平行リンク部材、21……係合用ス
リツト、22……ストツパ、23……ネジ接触
面、24……スライダ部、25……ネジ穴、26
……固定部、27,28……可撓性板状部、30
……調整ネジ、31……歯車、32……バネ部
材、33……ガイドプレート、34……カートリ
ツジ受台、35……上部ケース、36……下部ケ
ース、38……ギヤ部、40……ギヤツプ切替レ
バ、45……インクリボンカートリツジ、48…
…インクリボン。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 プラテンに対して平行に配置されたガイドシヤ
    フトに沿つて移動するキヤリツジ上に搭載された
    印字ヘツドの先端面と、前記プラテン表面との間
    のプラテンギヤツプを調整するためのプリンタの
    プラテンギヤツプ調整機構であつて、 前記キヤリツジの前端部を前記ガイドシヤフト
    に回転可能に取付けると共に、 前記ガイドシヤフトに対して平行となるように
    固定されたガイドプレートと、 係合用スリツト及びネジ接触面を有するスライ
    ダ部と固定部とを2枚の平行な可撓性板状部によ
    り連結した構造で、前記固定部を前記キヤリツジ
    の後端側下面に固定し、かつ前記スライダ部を係
    合用スリツトにより前記ガイドプレートに滑動可
    能に係合させた平行リンク部材と、 前記キヤリツジの後端部にその上方から螺着さ
    れ、かつ下端を前記平行リンク部材のスライダ部
    に当接させた調整ネジと、 この調整ネジに上下動可能に嵌装され、かつ調
    整ネジの頭部側に位置したとき、該調整ネジと一
    体に回転する歯車と、 該歯車を調整ネジの頭部側へ付勢するバネ部材
    と、 前記歯車と噛合うギヤ部を有するギヤツプ切替
    レバを回転可能に保持し、かつ前記印字ヘツドの
    先端に供給されるインクリボンを有するインクリ
    ボンカートリツジを装着し得るように形成されて
    いて、前記キヤリツジ上に固定されたカートリツ
    ジ受台とを具備したことを特徴とするプリンタの
    プラテンギヤツプ調整機構。
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JP2524261Y2 (ja) * 1989-05-08 1997-01-29 沖電気工業株式会社 ヘッドギャップ調整機構

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