JPH0581371U - ユニットバスの防水パン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 バスタブ下の床面等の清掃を容易とし、バス
タブ底部の腐食およびカビ・悪臭の発生が防止されるユ
ニットバスの防水パンを提供する。 【構成】 バスタブ側床面を洗い場側床面に対して少な
くとも同一面以上の高い位置となるように段差を設けて
形成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ユニットバスの防水パンに係るものであり、特に据置き型の防水パ ンに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の据置き型の防水パンは、図３および図４に示すように、洗い場側床面１ とバスタブ側床面２とを堰３により区画し、この堰の一部を切欠いて排水口１０ を設け、バスタブ側床面２には排水口１０に連通する排水路２１を形成したもの があり、ＦＲＰ等の合成樹脂材で一体形成されている。前記堰３の上部あるいは 下端部にバスタブ２０のエプロン２０ａの下縁が密接する構造になっている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

前記した従来の防水パンによると、洗い場から勢い良く流れてきた水がエプロ ンと堰との隙間から流入し、堰を越えてバスタブ下の床面に回ることがあり、バ スタブ側床面に水が流入すると、バスタブの底部が汚染され腐食を引き起こす原 因となるばかりでなく、カビや悪臭等も発生して使用者に不快感を与えるといっ た問題点があった。

【０００４】 これは多くの場合、前記したバスタブ側床面が洗い場側床面よりも低い位置に 設けられ、堰によって区切られているためで、バスタブ下の床面を清掃したいよ うな場合に洗い場側床面の方が高い位置にあり、かつ前記した堰が邪魔となって 作業が仕難く、カビや悪臭等を充分に排除できないといった構造的な現状からな るもので、使用中の不快感に加えて構造的な問題点でもあった。

【０００５】 本考案は上記した事情のもとになされたものであり、その目的とするところは 、防水パンの構造を変えることにより、バスタブ下の床面等の清掃が容易となる ユニットバスの防水パンを提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記した目的を達成するために、本考案は、洗い場側床面とバスタブ側床面と に区画し、排水口を形成してなるユニットバスの防水パンにおいて、前記バスタ ブ側床面を洗い場側床面に対して少なくとも同一面以上の高い位置となるように 段差を設けて形成するものである。

【０００７】

【作用】

上記構造としたことにより、本考案によれば、バスタブ側床面が洗い場側床面 と同一面以上であることから、バスタブ下の床面等にカビが生じたり悪臭等が漂 い、清掃が必要とされるような場合には、バスタブ側床面を洗い場床面側から望 めることから清掃等が容易になされるものとなる。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図１および図２を参照しながら詳細に説明する。なお 、図３および図４に示す従来構造のものと構成が重複する部分には同一符号を用 い、その説明は省略する。 図１および図２は本考案の一実施例を示すものであり、バスタブ側床面２を洗 い場側床面１に対して少なくとも同一面以上の高い位置に形成してなるものであ り、従来形成されていたバスタブ側床面２と洗い場側床面１とを区切る堰に代わ って、適当な段差Ｄを設けて構成するものである。

【０００９】 前記段差Ｄは、洗い場側床面１の水下側（排水口側）とバスタブ側床面２の端 部との境界に設けられ、洗い場側からの水の流入を防ぐために、適当な高さに設 定するものである。

【００１０】 すなわち、本考案はバスタブ側床面２を洗い場側床面１よりも同一面以上の高 位置に形成することにより前記段差Ｄで洗い場側からの水の流入を防ぎ、かつ設 置されているバスタブ２０の底部を洗い場側から直接に望めるように設けること を要旨とするものである。

【００１１】 したがって、バスタブ側床面に形成される排水路２１も、排水口１０側に向か って適度な傾斜を付けて設け、バスタブからの排水を滞留させることのないよう に設けるものである。

【００１２】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案によれば、バスタブ側床面を洗い場側床面に対し て少なくとも同一面以上の高い位置となるように段差を設けて形成したことによ り、段差によって洗い場側からの水の流入が防止され、たとえ、バスタブ下の床 面に水が回ったような場合にも、バスタブ側床面が高い位置にあるためにバスタ ブの底部を洗い場側から直接に望め、清掃がし易くなることから、腐食を引き起 こす原因となるバスタブ底部の汚染を早期に防止し、カビや悪臭等の発生が抑止 されものとなり、使用者に不快感を与えないといった優れた効果を奏するもので ある。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の一実施例を示す斜視図。

【図２】 同じく本考案の一実施例を示す断面図。

【図３】 従来の防水パンを示す斜視図。

【図４】 同じく従来の防水パンを示す断面図。

【符号の説明】

１……洗い場側床面、２……バスタブ側床面、Ｄ……段
差、１０……排水口、２１……排水路、２０……バスタ
ブ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 洗い場側床面とバスタブ側床面とに区画
   し、排水口を形成してなるユニットバスの防水パンにお
   いて、前記バスタブ側床面を洗い場側床面に対して少な
   くとも同一面以上の高い位置となるように段差を設けて
   形成したことを特徴とするユニットバスの防水パン。