JPH0581354U - 後進でも整地作業が出来るモーターグレーダ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】後進における、整地作業能力を備えた構造のモ
ーターグレーダを提供することによりＵターン転回場所
までの回送による、歩道縁石の倒壊、ガードマンによる
誘導、出来高の低下、交通渋滞、等の問題を解決する。 【構成】逃がしを設けたドローバー１と回転軸受けと油
圧シリンダーを設けたスカリファイヤ２との組合せによ
る。この構成によりブレードを後進作業位置まで転回を
可能とさせるものである。

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、ブレードを後進での作業位置に転回して、整地作業の大幅な省力を 可能とした、モーターグレーダに関するもので、 従来のモーターグレーダは、前進のみで整地作業が可能であったが、これは、図 ５の如くブレードとスカリファイヤが、ある位置で干渉してそれ以上は、転回出 来ない為であった。

従って以下の整地作業の場合、図５のＡ地点の整地高さを低くしすぎたとき材料 の補充をしなければならないが、余材料がブレードの前方Ｂ地点にしかない場合 、従来のモーターグレーダは、Ｕターンが出来る場所まで進行し転回して、材料 の補充をして、再度Ｕターンして作業を進めていた。

その時歩道や狭隘な道路等の整地作業では、Ｕターンが起因となって、歩道縁石 の破損、交通事故等の問題が発生し、尚かつ施工出来高が大きく低下していた。

各メーカーは、こうした問題点を解決出来なかった 本考案は、こうした問題点を解決するために開発されたもたものである。

いまその解決手段を図面を追いながら説明すれば、 （イ）図１の１ドローバーにスカリファイヤの上昇ストロークを得る為に、図 ２の１ドローバーの如く逃がしを設ける。

（ロ）図１の２スカリファイヤに図３のスカリファイヤの如く５回転軸受を設 ける。

（ハ）図３の２スカリファイヤと７フレームとの間に６油圧シリンダーを、設 ける。

以上のように装置する。

次に本考案の作用を述べると、ブレードを後進での作業位置に転回する場合は図 ６の如く、１ドローバーをブレードが地面に接触しない位置まで下げてブレード の上端高さを最小とする。つぎにスカリファイヤの爪を、６油圧シリンダーによ り前方へ転回して、尚かつ図６の４油圧シリンダーによりスカリファイヤ全体を ひきあげると、スカリファイヤの下端高さは最大となり、３ブレードの上端と、 干渉しない位置となり、３ブレードを後進での作業位置まで転回が即座にできる 。

この様な状態して図６のＢ地点の材料を後進によりＡ地点に速やかに補充する事 ができ、大幅な作業能率のアップが出来ると同時に、Ｕターンに起因する、種々 の問題が解決出来るまことに有効な考案である。

なお、本考案の実施に当たって図１の１ドローバーに寸法的に余裕が有るモータ ーグレーダーには、逃がしを設ける必要がない場合があるが機構的には同一であ る。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来のモーターグレーダの全体側面図

【図２】逃がしを設けた１ドローバーの詳細図

【図３】５回転軸受けと６油圧シリンダーを設けた２ス
カリファイヤ詳細図

【図４】図３のスカリファイヤの作動図

【図５】従来の整地作業例

【図６】本考案の整地作業例

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】路盤の整地作業を後進でも出来る位置に転
   回を可能にしたブレードで、転回を可能にする為に、 （イ）、図１の１ドローバーに逃がしを、図２の如く設
   けてスカリファイヤの上端とのクリアランスをとる。 （ロ）、図１の２スカリファイヤには、爪を転回させる
   為に、図３の如く、５回転軸受けと６油圧シリンダーを
   設ける。 （ハ）、図４の如く６油圧シリンダーを縮める事によ
   り、爪を前方に引上げて図１の３ブレード上端とのクリ
   アランスを設けて、ブレードが、スカリファイヤと干渉
   しない機構をもったモーターグレーダ。