JPH0580909B2 - - Google Patents

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JPH0580909B2
JPH0580909B2 JP62161067A JP16106787A JPH0580909B2 JP H0580909 B2 JPH0580909 B2 JP H0580909B2 JP 62161067 A JP62161067 A JP 62161067A JP 16106787 A JP16106787 A JP 16106787A JP H0580909 B2 JPH0580909 B2 JP H0580909B2
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Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は、血液浄化装置に関するものである。
詳しく述べると、本発明は、自己血漿浄化法にお
いて生成した血漿中の凝集物を分離除去する場合
において、限られたプライミングボリユームにお
いて大量の凝集物を連続的に分離除去し得る血液
浄化装置に関するものである。 (従来の技術) 血液中に特定の成分、特に高分子量蛋白質、す
なわち、免疫グロブリン、免疫複合体、補体、フ
イブリノーゲン等が蓄積すると、各種の難治性疾
患が発症することが知られている。この種の難治
性疾患を治療するために、従来、患者の血漿を新
鮮な凍結血漿やアルブミン製剤等の交換液と交換
する治療方法(血漿交換療法)が広く試みられて
いる。しかしながら、近年、血漿交換療法におい
て、血漿製剤の節約、AIDS、肝炎などの感染の
防止、副作用の軽減等の観点から患者の血漿か
ら、病因物質となる免疫グロブリン、フイブリノ
ーゲン、免疫複合体等の大分子量のタンパク質を
選択的に除去し、アルブミン、その他の有用な血
漿成分を含む自己浄化血漿を再び患者に返還する
血漿浄化方法が研究され、また実施される様にな
つてきている。 このような血液浄化方法としては、(1)血液から
血漿を分離するための血漿分離膜よりも孔径が小
さな膜を用いて高分子量蛋白質を除去する二重濾
過法、(2)特定の病因物質を吸着剤によつて除去す
る吸着法とが治られている。しかしながら、いず
れの方法も特定の蛋白質を除去するという意味で
の選択性に劣り、また一度に多量の血漿を処理で
きないものであつた。 また最近、血漿に塩析剤を添加して溶解度の差
から大分子量のタンパク質成分を分離除去する方
法および装置が提案されている(例えば、特開昭
57−72916号、特開昭60−92770号など)。しかし
ながら、これらの方法では、血漿量に対する塩析
剤添加量を厳密にコントロールする必要があり、
また処理後除水する工程が必要となる等の問題点
がある。 一方、本出願人は、先にアルカリ金属塩化物と
アミノ酸からなる混合物を凝集剤として用いて塩
析により高分子蛋白質を分離除去する方法を提唱
している(特願昭59−187805号)。この方法は、
凝集剤を血漿中に飽和量以上の割合で加えてもア
ルブミン等の有用物質をほとんど凝集させること
なくフイブリノーゲンや免疫グロブリン等の大分
子量物質のみを特異的に凝集させることから、安
全性と選択性が非常に高い手法であるといえる。
しかしながら、この手法は、処理が非連続的であ
るために操作が煩雑で時間がかかる上に、手技の
初回に血漿製剤を使う必要がある等の問題点があ
る。 したがつて、このアルカリ金属塩化物とアミノ
酸、特に塩化ナトリウムとグリシンからなる混合
物を凝集剤として用いて、その高い選択性と安全
性を維持しつつ連続的に処理して患者に返還する
方法が確立されることが強く望まれるところであ
る。このような連続的なシステムが実現しない主
な原因のひとつとして、生成した凝集物を分離除
去する適当な手段が未だ見出されていないという
ことが挙げられる。限られた対外循環量、すなわ
ち限られたプライミングボリユームのフイルター
を用いていかに多くの凝集物を処理するかという
ことがシステムのオンライン化を設立させる鍵と
なつている。 (発明が解決しようとする問題点) 従つて、本発明は、新規な血液浄化装置を提供
することを目的とする。本発明はまた、自己血漿
浄化法において生成した血漿中の凝集物を分離除
去する場合において、限られたプライミングボリ
ユームにおいて大量の凝集物を連続的に分離除去
し得る血液浄化装置を提供することを目的とす
る。 (問題点を解決するための手段) 上記諸目的は、血液中の不要蛋白質成分を凝集
除去する血液浄化装置であつて、血漿に凝集剤を
添加する凝集物生成カラムに、途中に分岐部を有
する流路により複数個の凝集物除去フイルターが
並列的に接続され、前記凝集物生成カラムから前
記凝集物除去フイルターへの流路上に、前記凝集
物生成カラムからの血漿を前記凝集物除去フイル
ターのいずれかひとつのみへ導入するように流路
を切換え可能な切換手段と、前記分岐部よりも凝
集物生成カラム側に位置し、前記凝集物生成カラ
ムから前記凝集物除去フイルターへの流路を連
通・遮断可能でかつ遮断時に外部に連通して空気
を凝集物除去フイルター側へ導入可能な空気導入
手段とを有し、さらに前記空気導入手段よりも凝
集物生成カラム側において前記凝集物生成カラム
から前記凝集物除去フイルターへの流路より分岐
し凝集物生成カラムへと戻る送還流路を有するこ
とを特徴とする血液浄化装置により達成される。 本発明は、さらに前記複数個の凝集物除去フイ
ルターのそれぞれのプライミングボリユームが
600ml以下である血液浄化装置を示すものである。 (作用) しかして、本発明の血液浄化装置においては、
自己血漿浄化法において生成した血漿中の凝集物
を分離除去するための凝集物除去フイルターを、
凝集物生成カラムより後方に、並列的に配置する
ことで複数個有し、かつこの複数の凝集物除去フ
イルターのいずれかひとつのみへ血漿を導入する
ように流路を切換える切換え手段を有するもので
あるから、まずこれらの凝集物除去フイルターの
いずれかひとつのみに凝集物生成カラムから血漿
が導入されるように流路を形成して凝集物除去操
作を開始し、使用された凝集物除去フイルターが
目詰りを起こしたら、他のひとつの凝集物除去フ
イルターにのみ血漿が導入されるように流路を切
換えて凝集物除去操作を続けていくことができ
る。さらに切換えに際しては先に、この切換え手
段より前方に位置する空気導入手段を切換えて、
凝集物生成カラム側からの血漿流れを一時的に遮
断し、外部より空気を導入して目詰りを起したフ
イルターに残存する血漿を空気圧により押し出し
て回収するために、フイルター切換えの際におけ
る血漿の損失もほとんどないものである。加え
て、空気圧による血漿回収時、すなわち、凝集物
除去フイルター側への流路が一時的に遮断されて
いる間は、凝集物生成カラムより導出された血漿
は、返還流路を通つて凝集物生成カラムへと再循
環されるため、凝集物生成効率、すなわち不要蛋
白質除去効率を高めることができる。このように
本発明の血液浄化装置は、操作時における体外循
環量にしめるフイルターの容積を常にフイルター
1個分に抑えて、しかもフイルター複数個分の凝
集物処理能力を発現することができるゆえ、例え
ば、自己血漿浄化法における連続処理を可能とす
るものである。 以下、本発明を図面に基づきより詳細に説明す
る。 第1図は、本発明の血液浄化装置の一実施例態
様を組入れた連続式塩析血漿処理システムの全体
図である。第1図に示す連続式塩析血漿処理シス
テムは、患者から脱血した血液を血漿と血球成分
に分離する血漿分離器1、分離された血漿を凝集
剤と接触させて血漿中の蛋白質成分を凝集させる
凝集物生成カラム2、該凝集物生成カラム2から
連続的に導入される蛋白質凝集物を含む血漿から
該蛋白質凝集物を除去する凝集物除去装置3、凝
集物除去処理後の血漿から凝集物を除去するため
の透析器4、該凝集剤が除去された血漿を前記血
漿分離器1において血漿から分離された血球成分
と混合するための混合チヤンバー5を有して構成
されるものである。しかして、この連続式塩析血
漿処理システムにおいて用いられる凝集物除去装
置3は、凝集物生成フイルター2に対して2個の
凝集物除去フイルター6,7を並列的に接続し、
凝集物生成カラム2より連通するラインL4の分
岐点三方コツク8を、また透析器4へ連通するラ
インL7の分岐点に三方コツク9を設けてなるも
のであり、この三方コツク8,9を切換えること
でラインL4およびラインL7をラインL6aま
たはL6bのいずれかと連通し凝集物除去処理時
において凝集物除去フイルター6,7を交互に使
用するものである。なお、本実施態様において
は、交換型凝集物除去装置3は2個の凝集物除去
フイルター6,7を有するものであるが、凝集物
除去フイルターの数は、凝集物生成カラム2に対
して並列的に複数個が接続されていれば、もちろ
ん2個に限定されるものではなくそれ以上あつて
も何ら差しつかえない。また流路を切換える切換
手段としても本実施態様においては三方コツクを
用いているが何らこれに限定されるものではな
い。 この凝集物除去装置3において用いられる凝集
物除去フイルター6,7としては、例えば第2図
に示されるようなものであるが、すなわち円筒状
の容器本体51と蓋体52,53とからなるフイ
ルター容器50内に同心円筒状の濾材54が設置
され、フイルター容器50内は該濾材54により
内心側の瀘液室55と外心側の被濾過液室56と
に区画されている。濾材54は目的とする凝集物
を有効に除去できるものであればよく、その目詰
まりの程度、形状、種類などは特に限定されな
い。またフイルター容器50の中心部には、濾液
室55の溶積を減らし、できるだけプライミング
ボリユームを小さくするために内心57が設けら
れている。さらに被濾過液室56には、蓋体53
に設けられた被濾過液入口58および蓋体52に
設けられた排出口59が、また瀘液室55には蓋
体53に設けられた濾液導出口60および蓋体5
2に設けられた排出口61がそれぞれ連通してい
る。なお、連続式塩析血漿処理システムに用いら
れた場合、第1図に示すように凝集物除去フイル
ター6,7の被濾過液室側の排出口59および瀘
液室側の排出口61には、それぞれ開閉可能なロ
ーラークレンメ22,23および24,25が設
けられたチユーブが取付けられ、必要時以外は、
閉塞された状態とされている。この凝集物除去フ
イルターは、瀘材の内側より外側へ被濾過液を通
過させて濾過を行なうタイプのものであるが、本
発明において用いられる凝集物除去フイルターと
しては、濾材の外側より内側へ被濾過液を通過さ
せて濾過を行なうタイプのものでよく。また濾材
の形状も円筒状のものに限られず板状、その他の
形状を有するものであつてもよい。このような凝
集物除去フイルターの1個のプライミングボリユ
ームとしては、600ml以下、より望ましくは300ml
以下であることが望ましい。 さて、第1図に示すような連続式塩析血漿処理
システムを用いての自己血漿浄化は以下のように
して行なわれる。すなわち、まず血漿浄化処理に
先だつて、生理食塩水を凝集物除去フイルター
6,7を含むシステム全体に導入、充填する。さ
らに、血漿分離器1と凝集物生成カラム2を接続
するラインL2間に三方コツク10を介して連通
された凝集剤飽和液バツグ11より凝集剤飽和液
をシステム内に流し凝集物除去フイルター6,7
までを置換しておく。このように凝集剤飽和液に
より回路内をプライミングした後、患者より脱血
された血液は、血液導入部aより血液ポンプ12
を介してラインL1を通り、血漿分離器1へ導か
れ、血漿および血球成分に分離される。血漿分離
器1としては、遠心分離型および膜分離型のいず
れであつてもよい。 分離された血漿は続いて、分離された血漿をシ
ステムに導入すると同時に等量の処理済みの血漿
を導出するダブルローラー方式の血漿ポンプ13
を介し、ラインL2を通り凝集物生成カラム2の
下部へ導入される。凝集物生成カラム2内には予
め凝集剤が収容されており、また凝集剤は必要に
応じて三方コツク14を開くことで凝集剤補給カ
ラム15よりラインL3を通つて凝集物生成カラ
ム2に補給される。凝集物生成カラム2において
凝集剤と接触混合された血漿は、その蛋白質成分
(主としてフイブリノーゲン、グロブリン分画)
が塩析して生成した凝集物を含むものとなる。生
成した凝集物を含む血漿は、凝集物生成カラム2
の上部よりオーバーフローし、ラインL4を通り
血漿ポンプ16を介してラインL6aを通り凝集
物除去フイルター6に導入される。その際血漿を
血漿ポンプ17を介してラインL5を通して再び
凝集物生成カラム2に導入して循環し、凝集物生
成効率を高めることもできる。 凝集物除去フイルター6へ導入された血漿中に
含まれていた凝集物は、凝集物除去フイルター6
内で濾別される。なお、凝集物除去フイルター6
での凝集物の濾別処理に際しては、まず三方コツ
ク8を開いてラインL4とラインL6aとを連通
し、三方コツク9を開いてラインL6aをライン
L7と連通して凝集物の濾別処理を開始する。凝
集物を濾去された血漿は、次にラインL7を通つ
て透析器4に導かれ、血漿中に溶解している凝集
剤を除去されラインL8を通つて前記ダブルロー
ラー方式の血漿ポンプ13に至り、ここで、導入
血漿量と等量として導出され、混合チヤンバー5
へと送られる。さらに混合チヤンバー5において
処理済みの血漿は、血漿分離器1よりラインL9
を通して送られてきた血球成分と混合されライン
L10を通つて血液導出部bから患者に返還され
る。 このようにして自己血漿浄化処理を続けてい
き、凝集物除去フイルター6側に設けられた圧力
ゲージ18の指示圧が所定圧になつた時点でライ
ンL4上にある三方コツク20を開き、ラインL
4を遮断し空気を導入して凝集物除去フイルター
6内に残留する血漿を押し出す。なお三方コツク
20の空気導入口には菌体除去用フイルター21
が取付けられており、空気導入時においても系内
の無菌性を保持する。次に三方コツク20を切換
えてラインL4の遮断を解除し、さらに三方コツ
ク8を切換えてラインL4をラインL6bと連通
して血漿を他方の凝集物除去フイルター7内に導
入し、ローラークレンメ25を開いて該凝集物除
去フイルター7内の生理食塩水を排出し、該凝集
物除去フイルター7のプライミングボリユーム分
の血漿を導入して生理食塩水と置換した後、ロー
ラークレンメ25を閉じ、三方コツク9を切換え
てラインL6bをラインL7と連通して凝集物除
去フイルター7による凝集物の濾別処理を開始す
る。 さらに自己血漿浄化処理を進めてゆき、凝集物
除去フイルター7側に設けられた圧力ゲージ19
の指示圧が所定圧となつた時点で、ラインL2上
にある三方コツク10を開き、空気を導入してシ
ステム全体の血漿を押し出すようにして回収す
る。 従つて、第1図に示すような連続式塩析血漿処
理システムを用いての自己浄化処理の最中、体外
循環血漿量中に占める凝集物除去フイルターの容
量は常にフイルター1個分であるが、最終的な血
漿浄化処理量はフイルター2個分である。また手
技終了後のシステム内の残存血漿量はほとんどな
く、従つて、血漿浄化処理により血漿のロスは少
ないといえる。 なお第1図に示す連続式塩析血漿処理システム
において符号26,27,28はそれぞれ液溜め
用チヤンバーを、符号29はメツシユ付きチヤン
バーを、また符号30は透析器4に透析液を送液
する透析ポンプを示すものである。 また、このような自己血漿浄化処理において用
いられる凝集物としては、アルカリ金属塩化物単
独、またはアルカリ金属塩化物と中性アミノ酸、
アスパラギン酸、チロシン、N−アセチルトリプ
トフアンおよびシスチンからなる群から選ばれた
少なくとも1種のアミノ酸、より好ましくは中性
アミノ酸との混合物等が使用可能である。アルカ
リ金属塩化物としては塩化ナトリウム、塩化カリ
ウム、塩化リチウム、塩化ルビジウム、塩化セシ
ウム、塩化フランシウム等があり、これらのアル
カリ金属塩化物は、血漿に対して飽和量以上の量
的割合で加えても、アルブミン等の有用蛋白質成
分を不溶化させることはなく、有害な高分子量蛋
白質、特に免疫グロブリンのみを選択的に沈澱さ
せる効果があり、血漿に対する濃度制御の点で非
常に好都合である。さらにこれらのアルカリ金属
塩化物のうち、塩化ナトリウムおよび塩化カリウ
ムが生理的安全性の面から見てより好ましいもの
である。また上記中性アミノ酸としては、グリシ
ン、アラニン、バリン、ロイシンおよびイソロイ
シンなどがあり、これらの中で特にグリシンが好
ましい。このような凝集剤のうち最も好ましいも
のは、塩化ナトリウムとグリシンとの混合物であ
り、特にグリシンの配合量割合が塩化ナトリウム
とグリシンとの混合物の合計重量の15〜45%、よ
り望ましくは35〜45%を占めるものが最も有効で
ある。 血漿に対する上記凝集剤の添加量としては、塩
化ナトリウムとグリシンの混合物の場合、血漿
100mlに対して凝集剤35〜45gが最適である。 また凝集剤飽和液としては、凝集剤として塩化
ナトリウムとグリシンの混合物を用いる場合に
は、塩化ナトリウム25g/dlおよびグリシン18
g/dlの濃度で生理食塩水に溶解したものを用
い、回路内を凝集物除去フイルター6,7までの
容量で置換すると良い。 さらに、第1図に示す連続式塩析血漿処理シス
テムにおいて各ポンプの送液速度は、通常血液ポ
ンプ12が50〜150ml/分、血漿ポンプ13が10
〜30ml/分、血漿ポンプ16が20〜25ml/分(凝
集物生成カラム2内の水位が一定となる様に微調
整)、血漿ポンプ17が100〜600ml/分であり、
また透水ポンプ31が300〜500ml/分程度であ
る。 (実施例) 以下、本発明を実施例よりさらに具体的に説明
する。 実施例 1 本発明の血液浄化装置の効果を確認するため
に、第1図に示す連続式塩析血漿処理システムか
ら血漿分離器1より前の部分および混合チヤンバ
ー5より先の部分を省いた回路を組立て、第3図
に示すようにこの回路の血漿導入部a′および血漿
導出部b′を37℃に保温された血漿プール31中に
設置した。なお第3図に示す各符号の表わす部材
は、第1図において同一符号の表わす部材と同じ
ものである。また、第3図に示す回路において、
凝集物除去フイルター6,7のそれぞれのプライ
ミングボリユームは350mlであり、回路全体の循
環血漿量は730mlであり、また初期プール血漿量
は2500mlであつた。 この回路において、凝集剤として塩化ナトリウ
ムおよびグリシンを用いて血漿浄化処理を実施し
た。まず血漿浄化処理に先立ち、生理食塩水を回
路全体に導入充填し、さらに塩化ナトリウム25
g/dlおよびグリシン18g/dlを含有する生理食
塩水からなる凝集剤飽和液900mlで凝集物除去フ
イルター6,7までを置換した。 血漿ポンプ13を20ml/分、血漿ポンプ17を
300ml/分、血漿ポンプ16を20〜25ml/分(凝
集物生成カラム2内の水位が一定となるように随
時調整)、また透水ポンプを500ml/分の速度で作
動させ回路内に血漿を導入し、凝集物除去フイル
ター6による血液浄化処理を開始した。なお回路
内に血漿を導入後、初期の200mlは廃棄した。な
お実験を通じて、5分毎に塩化ナトリウム23gお
よびグリシン15gが回路内に凝集剤として添加さ
れた。凝集物除去フイルター6の濾過圧が0.85
Kg/cm2となつたところで、凝集物除去フイルター
6内に残存する血漿を空気により押し出し、凝集
物除去フイルター7に切換え、血漿浄化処理を続
けた。なお凝集物除去フイルター7への切換えに
際しては、まずラインL4をラインL6bと連通
し、フイルターのプライミングボリユーム350ml
分の血漿を導入して凝集物除去フイルター7内に
ある生理食塩水を系外に排出した後、ラインL6
bをラインL7に連通して凝集物除去フイルター
7による処理を開始した。凝集物除去フイルター
7の濾過圧が0.85Kg/cm2となつたところで、空気
導入により回路全体内に残存する血漿を押し出し
処理を終了した。返血漿量と濾過圧との関係を第
1表に示す。この結果から、限られたプライミン
グボリユームおよび所定濾過圧内で、1個の凝集
物除去フイルターを用いた場合と比較して約2倍
の処理量が得られることが明らかとなつた。
【表】 ↓
7に交換
1600 0.20

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 血液中の不要蛋白質成分を凝集除去する血液
    浄化装置であつて、 血漿に凝集剤を添加する凝集物生成カラムに、
    途中に分岐部を有する流路により複数個の凝集物
    除去フイルターが並列的に接続され、 前記凝集物生成カラムから前記凝集物除去フイ
    ルターへの流路上に、 前記凝集物生成カラムからの血漿を前記凝集物
    除去フイルターのいずれかひとつのみへ導入する
    ように流路を切換え可能な切換手段と、 前記分岐部よりも凝集物生成カラム側に位置
    し、前記凝集物生成カラムから前記凝集物除去フ
    イルターへの流路を連通・遮断可能でかつ遮断時
    に外部に連通して空気を凝集物除去フイルター側
    へ導入可能な空気導入手段とを有し、 さらに前記空気導入手段よりも凝集物生成カラ
    ム側において前記凝集剤生成カラムから前記凝集
    物除去フイルターへの流路より分岐し凝集物生成
    カラムへと戻る送還流路を有することを特徴とす
    る血液浄化装置。 2 前記複数個の凝集物除去フイルターのそれぞ
    れのプライミングボリユームが600ml以下である
    特許請求の範囲第1項に記載の血液浄化装置。
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