JPH0580655U - チューブ内面研磨装置 - Google Patents

チューブ内面研磨装置

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JPH0580655U
JPH0580655U JP2369092U JP2369092U JPH0580655U JP H0580655 U JPH0580655 U JP H0580655U JP 2369092 U JP2369092 U JP 2369092U JP 2369092 U JP2369092 U JP 2369092U JP H0580655 U JPH0580655 U JP H0580655U
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polishing
tube
grindstone
section
grinding
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JP2369092U
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宣夫 阿波村
俊明 西茂
博 木下
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Mitsubishi Power Ltd
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Babcock Hitachi KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 チューブ内面の形状、研磨仕上げの程度等に
応じてフレキシブルシャフト先端に取り付けられる研磨
部の砥石を簡単に取り換えること。 【構成】 フレキシブルシャフトの先端に回転可能な研
磨部2を取り付け、該研磨部2の研石33の回転によ
り、高圧ポリエチレン製造用チューブ内面を研削や研磨
することができる機能を有し、チューブ形状に応じて長
手方向の寸法とチューブ内面に当接する側面の曲率半径
の異なる複数の砥石33と該砥石の保持部32の組み合
わせの内のいずれかの組み合わせを選択し、研磨部2の
外周方向に複数組着脱自在に装着する。また、研磨部2
の回転軸31外周に設けた研削液と研磨屑を研磨部2の
進行方向に向けて押し出す螺旋状の溝31aにより研磨
屑をチューブ外に押し出し、チューブ内面に疵の発生を
少なくさせる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、チューブ内面の研磨装置に関し、特に、化学プラントのポリマー製 造設備の中心部である高圧でポリエチレンを製造するチューブ内面を鏡面程度ま で研磨したり、使用中に発生したピッチングを除去する研磨装置に関する。
【0002】 なお、前記高圧ポリエチレン製造用チューブはニッケル・クロム合金鋼を調質 により、引っ張り強度100kg/mm2、ビッカース硬度HB300〜350 とし、チューブ内の圧力約1300〜3500kg/cm2、反応温度300〜 400℃で用い、チューブ内にはエチレンガスとポリマーの混合物が流れるもの である。
【0003】
【従来の技術】
従来、チューブクリーナとして製品化されているものに「日進式電動パイプク リーナー」がある。同装置では直管チューブ内面の疵取りや研磨のためフレキシ ブルシャフトの先端に研磨砥石やカッターなど、それぞれの目的に応じた回転式 先端工具を取り付け、パイプ内面の手入れを行うもので長さ25メートルのチュ ーブにも適用可能である。その他の公知例として、原子力装置のチューブの内面 研磨装置がある。これはスリットの入った紙やすりを軸の先端に取付け、軸を回 転させることによりチューブの奥の内面を鏡面まで研磨するというものである。
【0004】 しかし、前記従来技術では、フレキシブルシャフトの先端に取り付けられる研 磨砥石部分は研磨砥石とその砥石保持部全体を目的に応じて取り換える必要があ ったので、多種類の研磨砥石装置をとり揃えておくことが要求されていた。また 、チューブ内面の研削、研磨であるため研磨屑がスムーズにチューブ外に排出す ることができなかったため、研磨後のチューブ内面をこの研磨屑で疵つけること がしばしばあった。
【0005】 さらに、製鋼メーカーと呼ばれる高圧ポリエチレン製造用チューブを製造して いるメーカーでは直管のチューブ内面を研磨するため紙やすりをチューブ内面に 入れ、チューブを回転させて長時間をかけて研磨しているが、装置は固定されて いて、チューブを動かすため、大がかりな作業が必要であり、かつ、曲げ管チュ ーブについては研削はおろか、研磨することができなかった。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来の技術では研磨砥石とその砥石保持部全体を直管、曲げ管等のチュー ブ内面の形状、研磨仕上げの程度等の目的に応じて取り換える必要があり、また 、チューブ内面の研削、研磨であるため研磨屑をスムーズにチューブ外に排出す ることができない問題点があった。
【0007】 そこで本考案の目的はチューブ内面の形状、研磨仕上げの程度等の目的に応じ てフレキシブルシャフト先端に取り付けられる研磨部の砥石を簡単に取り換える ことのできるチューブ内面研磨装置を提供することである。また、本考案の目的 は研磨屑がスムーズにチューブ外に排出することができるチューブ内面研磨装置 を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案の上記目的は次の構成によって達成される。 すなわち、フレキシブルシャフトの先端に回転可能な研磨部を取り付け、該研 磨部の研石の回転により、チューブ内面を研削や研磨することができる機能を有 するチューブ内面研磨装置において、チューブ内面形状に追従して、チューブ全 長にわたり内面を研削、研磨することができる機能を持つ構成と、研磨により発 生する研磨屑を効率よくチューブ外に押し出し、チューブ内面に疵の発生を少な くする機能を持つ構成と、砥石を交換することにより、必要仕上精度まで内面を 研磨することができる機能を持つ構成とを持ったチューブ内面研磨装置である。
【0009】 前記チューブ内面形状に追従して、チューブ全長にわたりその内面を研削、研 磨することができる機能を持つ構成は、チューブ形状に応じて長手方向の寸法と チューブ内面に当接する側面の曲率半径の異なる複数の砥石と該砥石の保持部の 組み合わせの内のいずれかの組み合わせを選択し、研磨部の外周方向に複数組着 脱自在に装着したものを採用することができる。このとき、研磨部は砥石と砥石 保持部の組み合わせからなる研磨部ユニットを回転自在の継ぎ手で複数組連結し てもよい。
【0010】 また、前記研磨により発生する研磨屑を効率よくチューブ外に押し出し、チュ ーブ内面に疵の発生を少なくする機能を持つ構成は、研磨部の回転軸外周に設け た研削液と研磨屑を研磨部の進行方向に向けて押し出す螺旋状の溝を有するもの を採用することができる。
【0011】 前記砥石を交換することにより、必要仕上精度まで内面を研磨することができ る機能を持つ構成は研磨部の回転軸に着脱可能に設けた複数の砥石保持部と各々 の砥石保持部に保持される互いに粒度の異なる砥石を採用することができる。 砥石の種類は高圧ポリエチレンチューブのような固い材質でも十分研磨可能な 種類、例えばダイヤモンド、ボロン系の砥石などを選定し、砥石の番数の低いも の(粗いもの)、例えば♯60〜♯120を使用する。
【0012】
【作用】
小径、長尺で直管や、曲げ管のある高圧ポリエチレン製造用等のチューブ内 面に発生したピッチングを研削除去するため、回転することによりバランスがと れるよう複数個の小さな固形砥石を、例えばバネなどでチューブ内面に押しつけ 、切削液を供給しながらシャフトを介してモーターにより回転、進行させること によりチューブ内面をバネと回転の合成力で均一チューブ内面を研削する。 研磨部をフレキシブルシャフトに接続される回転軸の先端につけ、チューブ内 に挿入し、送り込んでいくことによりチューブ全長について全面研削、研磨する ことができる。これにより小径(例えばφ20mm〜φ65mm)、長尺(例え ば長さ10m以上)のチューブ内面に発生したピッチングを研削除去できる。
【0013】 チューブ内面全体を均一に鏡面まで仕上げるため、研磨砥石の粒度を段階的 に変え、バネなどの押しつけ治具によりチューブ内面に砥石を押しつけ、切削液 の種類も変えることにより、切削液を供給しながら回転、進行させることにより 、均一に内面に研磨することができる。
【0014】 曲げ管チューブの研磨の場合は、研磨装置の研磨部をコンパクトかつフレキ シブルな構造にする。さらに研磨部の固形砥石の長手方向寸法を短くし、そのチ ューブ内面に接触する側面を角のない丸い形状にすることにより固形砥石であり ながらチューブの曲がり形状に追従し、曲げ管でも均一に砥石がチューブ内面に 接触し、均一に研削することができる。
【0015】 固形砥石で研磨する際、研磨屑による疵の発生を少なくするため、研磨部外 周に装置進行方向に向けて螺旋状に形成された溝があるため、切削液を供給する と研磨屑が溝にそって流れ、効率よくチューブ外部に押し出すことができる。こ れにより、研磨屑の噛み込みによる磨き疵をつけることなくチューブ内面を研磨 することができる。 また、研磨の各段階でチューブ内にスポンジなどのクリーナーを通すことによ り研磨屑を除去してもよい。
【0016】 研磨を行う際、切削液を供給し、所定の研磨部の回転数が得られる状態で、 砥石をチューブ内面に押しつける力を最大にすることで、効率的な研削、研磨が 得られるがこれはバネの種類、強さおよび切削液の種類を変えることにより効率 的な研削、研磨が得られる。
【0017】 高圧ポリエチレン製造用等のチューブを動かさず、固定したままで研削、研 磨するためコンパクトな研磨部を回転しながらチューブ内に挿入することもでき る。
【0018】 前記研磨作業を短時間に行うため、砥石をチューブ内面に押しつける力を調 整し、切削液を流した状態で回転力とバランスするようにする。また、研磨時、 研磨部の駆動速度を制御することが望ましい。さらに他の研磨砥石や、紙やすり の組み合わせも可能なものとする。
【0019】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図を用いて説明する。 図7に高圧ポリエチレン製造用チューブ1の内面研磨装置の全体概略図を示す 。チューブ内面研磨装置2〜6と切削液供給装置7〜12と目視検査装置13〜 15とクリーニング装置16〜20を備えている。 高圧ポリエチレン製造用チューブ1の内面研磨装置2〜6の研磨部2の詳細に ついては後述する。
【0020】 また、チューブ1の内面研磨装置は研磨部2が高圧ポリエチレン製造用チュー ブ1の内面に挿入され、研磨部2を回転させるための駆動部3、4を構成するフ レキシブルシャフト3とフレキシブルシャフト送り装置4と研磨部2の砥石を回 転させるための研磨用モーター5と研磨用モーター5の回転数、フレキシブルシ ャフト3の送り速度、送り距離、送り回数を制御する制御装置6からなっている 。なお、駆動部3、4の詳細についても後述する。
【0021】 また、切削液供給装置7〜12はチューブ1内に研削、研磨のため切削液を注 入するための切削液供給ノズル7と該ノズル7に切削液を供給するための接続配 管8とポンプ9とフィルター10が一体的に接続され、切削液回収タンク11内 の切削液12にフィルター10が浸けられている。切削液12はポンプ9により 切削液供給ノズル7よりチューブ1内に供給され、高圧ポリエチレン製造用チュ ーブ1を傾斜状に配置しているので、前記ノズル7の臨んでいる側とは反対側の チューブ1の開口部より排出される。この研削液と研削屑の混ざった液は切削液 回収タンク11内に回収され、フィルター10や磁石(図示せず)により研削屑 が除去された後、再度ポンプ9により切削液供給ノズル7よりチューブ1に向け て供給される。
【0022】 目視検査装置13〜15はチューブ1の内面の研削の程度(ピッチングの除去 程度)や研磨程度を確認するためのもので、直視回転式のファイバースコープ1 3をチューブ内面研磨装置2〜6に組み合わせたもので、ファイバースコープ1 3は目視検査用TV14と目視検査用VTR15に接続されている。なお、ファ イバースコープ13の送り方法、制御方法、機構は後述するチューブ内面研磨装 置2〜6の駆動部3、4のフレキシブルシャフト送り装置4と同様である。
【0023】 クリーニング装置16〜20はチューブ内面研磨装置2〜6のチューブ1内面 の研削や研磨のステップ毎に研削屑を完全に除去して、チューブ1の内面での疵 の発生を防ぐためのものである。この装置ではコンプレッサー19からの加圧空 気をバルブ付きパイプ18を介してエアノズル17からスポンジ16に向け噴出 し、チューブ1内の研削屑を除去してクリーニングし、スポンジ回収治具20で 受ける。
【0024】 なお、チューブ内面研磨装置2〜6の制御部6は切削液供給装置7〜12の切 削液供給量の制御部(図示せず)、目視検査装置13〜15のファイバースコー プ13の送り距離を制御部(図示せず)と共に一つにまとまった制御盤から構成 しても良い。
【0025】 以上の装置を一つまたは複数の台車にまとめ研磨対象とする高圧ポリエチレン 製造用チューブ1の所まで移動させ、セットした後、研磨作業を行う。これによ り高圧ポリエチレン製造用チューブ1を動かさずに、その内面の研磨が可能にな る。
【0026】 次に図7の研磨対象高圧ポリエチレン製造用チューブ1の内面研磨装置の研磨 部2を詳細に説明する。まず、直管の研磨対象チューブ用の研磨部2を図1に示 す。図1(a)は研磨部2の側面図であり、図1(b)は図1(a)のA−A視 断面図であり、図1(c)は砥石部分の分解図である。また、図2には直管の研 磨対象チューブ用の砥石33の形状を示す平面、正面、側面図を示す。
【0027】 溝加工部である回転軸31の周方向に保持部品32を介して等間隔に3個の固 形の砥石33を保持させる。この砥石33は保持部品32の中に嵌め込むことが できるもので、保持部品32には砥石33をガタなく入れることができるよう精 度良く溝32aが加工されており、砥石33の摩耗による消耗での交換や、違う 種類の砥石33と交換するとき簡単に出し入れが可能である。さらに砥石33を 保持部品32にセットした時に落下しないように保持部品32に板バネ34を付 けてある。
【0028】 この砥石保持部品32の下面にはバネ35を組み込むことができる穴32bが 加工してあり、砥石33をセットした砥石保持部品32を2つのバネ35で弾性 的に回転軸31に支持させる。保持部品32の両側には延長部32cを設け、こ れをガイド36で押さえることによりバネ35の力で保持部品32が回転軸31 より離れ外に飛び出さないようにしている。
【0029】 ガイド36は回転軸31と螺合されている。ガイド36のネジ(図示せず)は チューブ1の研磨のため回転によってゆるまないように逆まわりのネジ構造とし てる。また、バネ35は研磨対象チューブ1の寸法によっても変わるが、最適な 押しつけ力が得られるものを選定し、これを保持部品32の両端の穴32bに取 り付けることにより砥石33がチューブ1の内面に均等に当接するようにしてい る。
【0030】 このバネ35の線径および長さの選定は切削液を供給した状態で、研磨部2の 回転状態を確認して、対象チューブ1に適合したものを選定する。これにより砥 石33が対象チューブ1内面に与える面圧を調整できる。
【0031】 また、ガイド36はガイドカバー37で覆われる。ガイドカバー37はゴム製 やフッ素樹脂製等のものであり、ガイド36がチューブ1内面に接触して疵を発 生させないようにしている。これらの砥石33やバネ35やガイド36を取り付 ける軸38は、回転により変形しないような充分な強度を持たせているため、回 転軸31と軸38を一体成形品とし、研磨部2を回転させるための、例えばフレ キシブルシャフト3(図7)に簡単にチャッキングできるようにしている。この 軸38の径は、チューブ1の研磨時に他の種類の研磨材と交換が容易にできるよ う共通な寸法(例えばφ6mm)としている。一方、砥石33が取り付けられる 回転軸31の外周部には砥石33の回転方向に螺旋溝31aが切られており、研 磨液並びに研磨屑が渦状となり、研磨方向の前方に押し出される構造となってい る。
【0032】 また、砥石33は図2に示すように、研磨の対象チューブ1との接触をよくす るため、砥石33の幅を狭くし、さらにチューブ1との接触面にRをつけたもの である。 以上の構成からなる研磨部2に研磨液を供給しながら高速で回転させると高圧 ポリエチレン製造用チューブ1内面の研削、研磨が可能となる。
【0033】 図3に連結式の研磨部2を示す。これは研削、研磨の時間を短縮するため図1 の研磨部を2つをユニバーサルジョイント39で連結したものである。このよう に複数個の研磨部2をつなぐことにより効率良く高圧ポリエチレン製造用チュー ブ1の研削、研磨が可能である。
【0034】 図4に曲げ管に対応する研磨部2を示す。基本的には図1〜図3に示す直管用 のものと同一であるが、砥石41は図4(c)に示すように、その長尺方向寸法 を短くするとともに、研磨対象チューブ1接触面を角のない丸み形状とする。
【0035】 さらに、砥石保持部品32の形状も砥石41のみがチューブ1の内面に接触す るよう砥石41が飛び出た構造となっている。また、ガイド36を含め研磨部2 の全体寸法を短くしている。この研磨部2の全体および砥石保持部品32の寸法 は対象チューブ1内面の曲率によって調整が可能である。
【0036】 図5に曲げ管研磨対象チューブ1用の砥石41の形状を示す平面、正面、側面 図を示す。寸法は曲げ管チューブ1内面のR(曲率半径)によっても変わってく るが、例えばR750mmのチューブ1に対しては、長さ7mm程度の砥石41 を使うなど、長さを短くしている。また、チューブ1内面に接触する側の砥石4 1の角部4箇所は滑らかなR加工を行っている。
【0037】 図6に曲げ管に対応する連結式の研磨部2を示す。直管用のものと同様に研磨 効率を上げ、かつ、曲げRに対応するように長尺方向の寸法が短くなっている。
【0038】 チューブ内面研磨装置2〜6の駆動部3、4の詳細図を図8に示す。駆動部3 、4は研磨部2を回転させるための研磨用モーター5と該モーター5の回転を伝 達するフレキシブルシャフト3をチューブ1内に送りこむための送り用ローラー 4aと送り用モーター4bから成っている。この研磨用モーター5および送り用 モーター4bを制御することにより、所定のスピードで、また、所定の位置まで 研磨部2をチューブ1内に送りこみ、研削、研磨することができる。
【0039】 フレキシブルシャフト3の先端は研磨部2が交換できるようにチャッキング3 aが付属している。このフレキシブルシャフト3には研磨対象チューブ1の径に あわせフレキシブルシャフト3がチューブ1の中央部に位置するようにガイド3 bが複数個設けられている。このガイド3bは曲げ管チューブ1に適用する場合 は、当該曲げ管チューブ1のRに合わせたガイド形状とする。
【0040】 以上の研磨部2をフレキシブルシャフト3(図7)を介して研磨用モーター5 などで回転させながら、研磨液12を供給することにより、小径、長尺のチュー ブ1でもその内面の研磨、研削が可能となる。そして、砥石32、41の粒度を 段階的に上げることにより(例えば♯80〜♯800など)、チューブ1の内面 を0.8S程度の鏡面に仕上げることができる。
【0041】 本実施例の研磨部2の回転軸1には磨きの程度に必要な研磨部材とも交換可能 になっている。例えば、図9に前記布バフを用いた仕上げ用研磨部2の構造を示 し、図10にはスリット入りバックアップ治具紙やすりを用いた仕上げ用研磨部 2の構造を示す。図9に示す研磨部2はフレキシブルシャフト3接続用の軸38 に設けられた止め金具42と止めワッシャ45間にゴム製の回り止め43とフェ ルト44を数個つづ交互になるように挟みつける。また、図10に示す研磨部2 はフレキシブルシャフト3接続用の軸38と一体化された回転軸31にスリット 付紙やすり47および補強用板48を取り付けたものである。
【0042】 次に、本実施例からなる装置を用いた研削、研磨方法の手順について説明する 。図11に研削、研磨手順のフローを示す。 まず、目視検査装置13〜15で対象チューブ1内面を観察し、ピッチングの 程度を確認する。ピッチングの程度に応じ、砥石の種類、砥石の送り速度、繰返 し回数などの条件を決め制御部6をセットする。次いで、切削液供給装置7〜1 2を作動させ切削液を供給しながら、駆動部3〜5により研磨部2を回転させ、 チューブ1の中に送りこみ、研削を開始する。所定の研削が完了すると、研磨部 2をチューブ1より引き出し、クリーニング装置17〜20でチューブ1の内面 をクリーニングしたあと、目視検査装置13〜15でチューブ1の内面を観察す る。ピッチングが除去できていない箇所があると、その位置を確認し、部分的な 研削を行う。
【0043】 ピッチングを除去したあと、研磨のため砥石33の種類、番数を粗いものから 順次細かいものにステップを追って変えていき、研削と同様の方法で研磨を行う 。但し、研磨については手順を確立した後、最終段階まで目視検査は行わない。 一方、クリーニングは砥石の種類、番数を変える毎に行う。
【0044】 また、曲げ管チューブ1については、研削用砥石41で研削の後、研磨用砥石 41で最終仕上げを行うが、より一層の仕上げを行ったり研磨面の光沢を出すた め、布バフで仕上げたり、紙やすりに強度を持たせ、接触面圧を上げるために、 台紙などで補強し、かつ、接触性をよくするためスリットを入れたものを最終仕 上げに用いる。これにより曲げ管チューブ1の内面に均一光沢が得られ鏡面とな る。
【0045】
【考案の効果】
本考案の内面研磨装置を用いることにより、従来適用ができなかった直管およ び曲げ管のチューブの内面に発生したピッチングを、チューブを研磨のため回転 させたり左右移動させたりなど動かすことなく、固定したままで 除去し、小径 チューブ内面を全体にわたり鏡面まで研磨することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例の直管高圧ポリエチレン製
造用チューブの内面研磨装置の研磨部を示す図である。
【図2】 本考案の一実施例の直管高圧ポリエチレン製
造用チューブ用の内面研磨装置の砥石の図である。
【図3】 本考案の一実施例の直管高圧ポリエチレン製
造用チューブ用の内面研磨装置の連結式の研磨部を示す
図である。
【図4】 本考案の一実施例の曲げ管高圧ポリエチレン
製造用チューブ用の内面研磨装置の研磨部の図である。
【図5】 本考案の一実施例の曲げ管高圧ポリエチレン
製造用チューブ用の内面研磨装置の砥石の図である。
【図6】 本考案の一実施例の曲げ管高圧ポリエチレン
製造用チューブ用の内面研磨装置の連結式の研磨部の図
である。
【図7】 本考案の一実施例の高圧ポリエチレン製造用
チューブ内面研磨装置の全体構成図である。
【図8】 本考案の一実施例の高圧ポリエチレン製造用
チューブ内面研磨装置の駆動部の構成図である。
【図9】 本考案の一実施例の高圧ポリエチレン製造用
チューブ内面研磨装置の布バフ研磨部の図である。
【図10】 本考案の一実施例の高圧ポリエチレン製造
用チューブ内面研磨装置のスリット入りバックアップ治
具付紙やすり研磨部の図である。
【図11】 本考案の一実施例の高圧ポリエチレン製造
用チューブ内面研磨装置の研削、研磨手順のフロー図で
ある。
【符号の説明】
1…高圧ポリエチレン製造用チューブ、2…研磨部、3
…フレキシブルシャフト、4…シャフト送り装置、5…
研磨用モーター、6…制御装置、7…切削液供給ノズ
ル、13…ファイバースコープ、16…スポンジ、17
…エアー用ノズル、19…コンプレッサー、31…回転
軸、32…砥石保持部品、33…砥石(直管用)、34
…砥石保持用板バネ、38…フレキシブルシャフト接続
用軸、41…砥石(曲げ管用)、44…フェルト布、4
7…スリット入りバックアップ治具付紙やすり

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレキシブルシャフトの先端に回転可能
    な研磨部を取り付け、該研磨部の研石の回転により、チ
    ューブ内面を研削や研磨することができる機能を有する
    チューブ内面研磨装置において、 前記チューブ内面形状に追従して、チューブ全長にわた
    り内面を研削、研磨することができる機能を持つ構成
    と、 研磨により発生する研磨屑を効率よくチューブ外に押し
    出し、チューブ内面に疵の発生を少なくする機能を持つ
    構成と、 砥石を交換することにより、必要仕上精度まで内面を研
    磨することができる機能を持つ構成とを持ったことを特
    徴とするチューブ内面研磨装置。
  2. 【請求項2】 チューブ内面形状に追従して、チューブ
    全長にわたりその内面を研削、研磨することができる機
    能を持つ構成は、チューブ形状に応じて長手方向の寸法
    とチューブ内面に当接する側面の曲率半径の異なる複数
    の砥石と該砥石の保持部の組み合わせの内のいずれかの
    組み合わせを選択し、研磨部の外周方向に複数組着脱自
    在に装着したものであることを特徴とする請求項1記載
    のチューブ内面研磨装置。
  3. 【請求項3】 研磨部は砥石と砥石保持部の組み合わせ
    からなる研磨部ユニットを回転自在の継ぎ手で複数組連
    結したものであることを特徴とする請求項1記載のチュ
    ーブ内面研磨装置。
  4. 【請求項4】 研磨により発生する研磨屑を効率よくチ
    ューブ外に押し出し、チューブ内面に疵の発生を少なく
    する機能を持つ構成は、研磨部の回転軸外周に設けた研
    削液と研磨屑を研磨部の進行方向に向けて押し出す螺旋
    状の溝を有するものであることを特徴とする請求項1記
    載のチューブ内面研磨装置。
  5. 【請求項5】 砥石を交換することにより、必要仕上精
    度まで内面を研磨することができる機能を持つ構成は研
    磨部の回転軸に着脱可能に設けた複数の砥石保持部と各
    々の砥石保持部に保持される互いに粒度の異なる砥石で
    あることを特徴とする請求項1記載のチューブ内面研磨
    装置。
JP2369092U 1992-04-14 1992-04-14 チューブ内面研磨装置 Pending JPH0580655U (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100807464B1 (ko) * 2006-05-15 2008-02-25 대우조선해양 주식회사 잠수함의 어뢰발사관 가이드레일 면가공 장치
CN110844108A (zh) * 2019-11-22 2020-02-28 上海航翼高新技术发展研究院有限公司 一种飞机减压器组件氟塑料阀口的修复工具及修理方法
CN113245928A (zh) * 2021-04-29 2021-08-13 金川集团股份有限公司 一种用于连铸连轧生产线甩线管的研磨装置
KR102617667B1 (ko) * 2023-05-12 2023-12-27 (주)뉴아세아 파이프 내면 연마 장치

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