JPH0580567B2 - - Google Patents
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- JPH0580567B2 JPH0580567B2 JP61066704A JP6670486A JPH0580567B2 JP H0580567 B2 JPH0580567 B2 JP H0580567B2 JP 61066704 A JP61066704 A JP 61066704A JP 6670486 A JP6670486 A JP 6670486A JP H0580567 B2 JPH0580567 B2 JP H0580567B2
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- Japan
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- air
- scavenging
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- exhaust
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- 238000002485 combustion reaction Methods 0.000 claims description 30
- 230000002000 scavenging effect Effects 0.000 claims description 24
- 239000000567 combustion gas Substances 0.000 claims description 6
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- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 238000004134 energy conservation Methods 0.000 description 2
- 238000004880 explosion Methods 0.000 description 2
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- 238000000034 method Methods 0.000 description 2
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- 238000003915 air pollution Methods 0.000 description 1
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B75/00—Other engines
- F02B75/02—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke
- F02B2075/022—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle
- F02B2075/025—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle two
Landscapes
- Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
この発明は、燃焼室内の燃焼ガスの掃気におい
て層状の掃気を無駄になつているエネギーを利用
して行うことを特徴とする2サイクルエンジンに
関する。
て層状の掃気を無駄になつているエネギーを利用
して行うことを特徴とする2サイクルエンジンに
関する。
(従来技術)
2サイクルンジンは、4サイクルエンジンの如
く燃焼室内への混合ガスの供給あるいは燃焼ガス
の排出にバルブを用いず、第3図に図示するよう
に、シリンダ1の壁面に掃気用及び排気用のポー
ト(孔)3,4を形成してピストン2の上下動に
よつてこのポート3,4を開閉させ、掃気・排気
を行うよう構成されている。
く燃焼室内への混合ガスの供給あるいは燃焼ガス
の排出にバルブを用いず、第3図に図示するよう
に、シリンダ1の壁面に掃気用及び排気用のポー
ト(孔)3,4を形成してピストン2の上下動に
よつてこのポート3,4を開閉させ、掃気・排気
を行うよう構成されている。
この場合に、排気ポート4は、新しい混合ガス
の充填効率を高めるため、掃気ポート3よりわず
かにシリンダ1の上方位置に配設されている。
の充填効率を高めるため、掃気ポート3よりわず
かにシリンダ1の上方位置に配設されている。
しかしながら、上述のように排気ポートが掃気
ポートよりシリンダの上方位置に配設されている
場合には、ピストンが上昇する圧縮工程の際、掃
気ポートが閉じても排気ポートが開いている期間
(第3図の状態参照)が存在するため、ピストン
の上昇に伴つて新しい混合ガス(未燃焼ガス)が
排気ポートから流出することとなる。
ポートよりシリンダの上方位置に配設されている
場合には、ピストンが上昇する圧縮工程の際、掃
気ポートが閉じても排気ポートが開いている期間
(第3図の状態参照)が存在するため、ピストン
の上昇に伴つて新しい混合ガス(未燃焼ガス)が
排気ポートから流出することとなる。
このため、燃料消費率とりわけ所謂「エクスパ
ンシヨンチヤンバーの効果」が少ない低速域での
燃料消費率が大きくなり、また排気ガス中にしめ
る新しい混合ガス(未燃焼ガス)の割合が多くな
ることに起因して排気ガスに大気汚染の要因とな
るCO、HCxが含まれ、また排気ガスが青くな
る。さらに、同様の理由により、排気ポートにカ
ーーボンが発生し易くなる等の不都合が生ずる。
ンシヨンチヤンバーの効果」が少ない低速域での
燃料消費率が大きくなり、また排気ガス中にしめ
る新しい混合ガス(未燃焼ガス)の割合が多くな
ることに起因して排気ガスに大気汚染の要因とな
るCO、HCxが含まれ、また排気ガスが青くな
る。さらに、同様の理由により、排気ポートにカ
ーーボンが発生し易くなる等の不都合が生ずる。
このため、燃焼室内に混合ガスを供給し、該燃
焼室から燃焼ガスを排出するため、排出ポートあ
るいはその近傍高さ位置のシリンダ周囲に主掃気
ポートと副掃気ポートを適所に配設し、上記主掃
気ポートからはクランク室を経た混合ガスを排気
ポートから遠い部位に充満するよう流出させ、上
記副掃気ポートからは空気のみ排気ポートの近傍
位置に充満するよう流出させるよう構成したもの
が提供されている。この種の出願として、実願昭
50−159265号、特開昭57−210125号、特開昭58−
152119号、特開昭51−101610号、特開昭53−
134111号が既にある。
焼室から燃焼ガスを排出するため、排出ポートあ
るいはその近傍高さ位置のシリンダ周囲に主掃気
ポートと副掃気ポートを適所に配設し、上記主掃
気ポートからはクランク室を経た混合ガスを排気
ポートから遠い部位に充満するよう流出させ、上
記副掃気ポートからは空気のみ排気ポートの近傍
位置に充満するよう流出させるよう構成したもの
が提供されている。この種の出願として、実願昭
50−159265号、特開昭57−210125号、特開昭58−
152119号、特開昭51−101610号、特開昭53−
134111号が既にある。
(発明が解決しようとする課題)
しかしながら、上述した実願昭50−159265号、
特開昭57−210125号、特開昭58−152119号、特開
昭51−101610号、特開昭53−134111号に記載され
る2サイクルエンジンの場合、新たな混合ガスと
燃焼ガスとの間に副掃気ポートからの空気を介在
せしめ、新たな混合ガスの排気ポートからの流出
の防止を図るという点では解決されるものの、エ
ンジンの振動という無用で且つ不都合なエネルギ
ーの有効利用という観点からの解決はなされてい
なかつた。
特開昭57−210125号、特開昭58−152119号、特開
昭51−101610号、特開昭53−134111号に記載され
る2サイクルエンジンの場合、新たな混合ガスと
燃焼ガスとの間に副掃気ポートからの空気を介在
せしめ、新たな混合ガスの排気ポートからの流出
の防止を図るという点では解決されるものの、エ
ンジンの振動という無用で且つ不都合なエネルギ
ーの有効利用という観点からの解決はなされてい
なかつた。
本発明は、上記現況のもとに行われたもので、
エンジンで生じる無駄なエネルギーとしての振動
の有効利用を図るととももに、エンジンの振動の
低減をも図つた2サイクルエンジンを提供するこ
とを目的にする。
エンジンで生じる無駄なエネルギーとしての振動
の有効利用を図るととももに、エンジンの振動の
低減をも図つた2サイクルエンジンを提供するこ
とを目的にする。
(課題を解決するための手段)
本発明にかかる2サイクルエンジンは、燃焼室
内に混合ガスを供給(給気)し、該燃焼室から燃
焼ガスを排出するため、排気ポートあるいはその
近傍高さ位置のシリンダ周囲に主掃気ポートと副
掃気ポートを適所に配設し、上記主掃気ポートか
らはクランク室を経た混合ガスを排気ポートから
遠い部位に充満するよう流出させ、上記副掃気ポ
ートからは空気のみを排気ポートの近傍位置に充
満するよう流出させるよう構成した2サイクルエ
ンジンにおいて、 エンジンにフリーピストン式ポンプを付設する
とともに、このフリーピストン式ポンプの吐出口
を上記副掃気ポートに連通して、エンジンの振動
を利用して該フリーピストン式ポンプから副掃気
ポートへ空気を供給するよう構成したことを特徴
とする。
内に混合ガスを供給(給気)し、該燃焼室から燃
焼ガスを排出するため、排気ポートあるいはその
近傍高さ位置のシリンダ周囲に主掃気ポートと副
掃気ポートを適所に配設し、上記主掃気ポートか
らはクランク室を経た混合ガスを排気ポートから
遠い部位に充満するよう流出させ、上記副掃気ポ
ートからは空気のみを排気ポートの近傍位置に充
満するよう流出させるよう構成した2サイクルエ
ンジンにおいて、 エンジンにフリーピストン式ポンプを付設する
とともに、このフリーピストン式ポンプの吐出口
を上記副掃気ポートに連通して、エンジンの振動
を利用して該フリーピストン式ポンプから副掃気
ポートへ空気を供給するよう構成したことを特徴
とする。
(作用)
しかして、本発明にかかる2サイクルエンジン
では、燃焼室内において、圧縮工程の、掃気ポー
トが閉じ且つ排気ポートが開いている状態におい
て、該排気ポート近傍には空気層が、その他の部
分には混合気層が、層状に形成されるが、その
際、副掃気ポートから供給される空気は、エンジ
ンに付設されたフリーピストン式ポンプで、無用
のエネルギーとなつているエンジンの振動を利用
して得られる。
では、燃焼室内において、圧縮工程の、掃気ポー
トが閉じ且つ排気ポートが開いている状態におい
て、該排気ポート近傍には空気層が、その他の部
分には混合気層が、層状に形成されるが、その
際、副掃気ポートから供給される空気は、エンジ
ンに付設されたフリーピストン式ポンプで、無用
のエネルギーとなつているエンジンの振動を利用
して得られる。
このため、無用のエネルギーが有効に利用され
るとともに、このフリーピストン式ポンプがダイ
ナミツクダンパーとしても作用しエンジンの振動
を低減させることに寄与する。
るとともに、このフリーピストン式ポンプがダイ
ナミツクダンパーとしても作用しエンジンの振動
を低減させることに寄与する。
また、圧縮工程において、ピストンの上昇に伴
つて燃焼室内の気体が排気ポートから排出管側に
流出する際、空気層を形成している空気のみ流出
し、低速域における新しい混合ガス(未燃焼ガ
ス)の排気管側への流出が防止できることは言う
までもない。
つて燃焼室内の気体が排気ポートから排出管側に
流出する際、空気層を形成している空気のみ流出
し、低速域における新しい混合ガス(未燃焼ガ
ス)の排気管側への流出が防止できることは言う
までもない。
(実施例)
以下、本発明の実施例を図面に基づいて具体的
に説明する。
に説明する。
第1図は第1実施例にかかる2サイクルエンジ
ンの縦断面図、第2図は第1図のX−X矢視図で
ある。
ンの縦断面図、第2図は第1図のX−X矢視図で
ある。
図において、1は2サイクルエンジンのシリン
ダで、シリンダ1には、燃焼室Aとクランクケー
ス室Bを接続する主掃気ポート3A、燃焼室Aと
下述する空気溜7を接続する副掃気ポート3B、
燃焼室Aと排気管(図示せず)を接続する排気ポ
ート4、気化器9とクランクケース室Bを接続す
る吸気ポート6、副掃気ポート3Bに空気を圧送
するための空気溜7が形成されている。上記主掃
気ポート3Aと副掃気ポート3Bの上端は、高さ
位置的に、排気ポート4の上端よりやや低い位置
に形成され、また副掃気ポート3Bの上端は主掃
気ポート3Aの上端よりやや低く形成されている
(第1図参照)。
ダで、シリンダ1には、燃焼室Aとクランクケー
ス室Bを接続する主掃気ポート3A、燃焼室Aと
下述する空気溜7を接続する副掃気ポート3B、
燃焼室Aと排気管(図示せず)を接続する排気ポ
ート4、気化器9とクランクケース室Bを接続す
る吸気ポート6、副掃気ポート3Bに空気を圧送
するための空気溜7が形成されている。上記主掃
気ポート3Aと副掃気ポート3Bの上端は、高さ
位置的に、排気ポート4の上端よりやや低い位置
に形成され、また副掃気ポート3Bの上端は主掃
気ポート3Aの上端よりやや低く形成されている
(第1図参照)。
シリンダ1の下端には、クランクケース5が一
体的に結合され、このクランクケース5には、燃
焼室Aに混合ガスを圧送するクランクケース室B
が形成されている。
体的に結合され、このクランクケース5には、燃
焼室Aに混合ガスを圧送するクランクケース室B
が形成されている。
そして、図示するように、排気ポート4の下方
に筒体状の空間13を設け、この空間13に上下
動自在で適当な質量を有するシール弁14を装着
し、このシール弁14を下方よりコイルスプリン
グ15で空間底部に支持し、エンジンの振動とコ
イルスプリング15のばね力によるこのシール弁
14の上下動を利用して上記シール弁14を昇降
させ、このシール弁14の下方空間13Bを上記
空気溜7(第2図参照)に連通させるとともに、
空気溜7の副掃気ポート3Bへの流出(吐出)側
に副掃気ポート3Bへの一方向のみ空気が流れる
よう逆止弁17と後述する逆止弁11を設けてフ
リーピストン式ポンプPを形成する。
に筒体状の空間13を設け、この空間13に上下
動自在で適当な質量を有するシール弁14を装着
し、このシール弁14を下方よりコイルスプリン
グ15で空間底部に支持し、エンジンの振動とコ
イルスプリング15のばね力によるこのシール弁
14の上下動を利用して上記シール弁14を昇降
させ、このシール弁14の下方空間13Bを上記
空気溜7(第2図参照)に連通させるとともに、
空気溜7の副掃気ポート3Bへの流出(吐出)側
に副掃気ポート3Bへの一方向のみ空気が流れる
よう逆止弁17と後述する逆止弁11を設けてフ
リーピストン式ポンプPを形成する。
そして、上記フリーピストン式ポンプPの空気
溜7の容積を変化させ、該空気溜7の空気を副掃
気ポート3Bに圧送するよう構成されている。と
ころで、上記シリンダ1の吸気ポート6には、外
気側にエアクリーナ8を装着した気化器9が取着
されている。
溜7の容積を変化させ、該空気溜7の空気を副掃
気ポート3Bに圧送するよう構成されている。と
ころで、上記シリンダ1の吸気ポート6には、外
気側にエアクリーナ8を装着した気化器9が取着
されている。
また、上記エアクリーナ8は上記空気溜7と連
通管10を介して接続され、連通管10と空気溜
7の接続箇所には連通管10側から空気溜7側へ
の一方向のみ空気が流れるよう逆止弁11が付設
されている。そして、上記連通管10には、気化
器のスロツトル9aと連動して作動するスロツト
ル10aが設けられている。尚、連通管10は、
固有振動数を低くして低速域での空気の供給効率
を良くするため、長い管で構成されている。
通管10を介して接続され、連通管10と空気溜
7の接続箇所には連通管10側から空気溜7側へ
の一方向のみ空気が流れるよう逆止弁11が付設
されている。そして、上記連通管10には、気化
器のスロツトル9aと連動して作動するスロツト
ル10aが設けられている。尚、連通管10は、
固有振動数を低くして低速域での空気の供給効率
を良くするため、長い管で構成されている。
上記空気溜7は、容積的に少なくとも1サイク
ル当たりの副掃気ポート3Bから燃焼室への空気
供給量より大きくしておく必要がある。
ル当たりの副掃気ポート3Bから燃焼室への空気
供給量より大きくしておく必要がある。
また、上記主掃気ポート3Aの燃焼室側開口部
3aは、第2図に図示するように、排気ポート4
の中心軸に対称に且つ排気ポート4より遠い部分
に混合ガスを流出するような角度に形成されてい
る。
3aは、第2図に図示するように、排気ポート4
の中心軸に対称に且つ排気ポート4より遠い部分
に混合ガスを流出するような角度に形成されてい
る。
一方、副掃気ポート3Bの燃焼室側開口部3b
は、第2図に示すように、排気ポート4の中心軸
に対象に且つ排気ポート4近傍部分に空気を流出
するような角度に形成されている。
は、第2図に示すように、排気ポート4の中心軸
に対象に且つ排気ポート4近傍部分に空気を流出
するような角度に形成されている。
しかして、上記構成よりなる本2サイクルエン
ジンは、以下のように作用する。
ジンは、以下のように作用する。
即ち、爆発工程において、気化器9から負圧状
態のクランクケース室Bに混合ガスが吸入され
る。そして、爆発工程から圧縮工程に移行する
と、第1図に示すように、バランスウエイト12
の回転により、クランクケース室Bの混合ガスは
主掃気ポート3Aから燃焼室Aに圧送供給され
る。一方、エンジンの振動により上記フリーピス
トン式ポンプPのシール弁14が上下動し且つ上
記逆止弁11,17の逆止作用により、エアクリ
ーナ8から連通管10、逆止弁11を経て空気溜
7に空気が吸入され、上記混合ガスよりやや遅れ
て空気溜7の空気も副掃気ポート3Bから燃焼室
Aに圧送供給される。そして、この燃焼室Aへの
流入に際し、主掃気ポート3Aからは混合ガスが
第1図の矢印で示すように、排気ポート4から遠
い部分に充満するよう供給され、同じく副排気ポ
ート3Bからは空気が排気ポート4近傍部分に充
満するよう供給される。即ち、空気が排気ポート
4近傍に充満し、混合ガスが排気ポート4より遠
い部分に充満し、これらの混合ガスと空気が、シ
リンダ1内で層状になるよう供給される。
態のクランクケース室Bに混合ガスが吸入され
る。そして、爆発工程から圧縮工程に移行する
と、第1図に示すように、バランスウエイト12
の回転により、クランクケース室Bの混合ガスは
主掃気ポート3Aから燃焼室Aに圧送供給され
る。一方、エンジンの振動により上記フリーピス
トン式ポンプPのシール弁14が上下動し且つ上
記逆止弁11,17の逆止作用により、エアクリ
ーナ8から連通管10、逆止弁11を経て空気溜
7に空気が吸入され、上記混合ガスよりやや遅れ
て空気溜7の空気も副掃気ポート3Bから燃焼室
Aに圧送供給される。そして、この燃焼室Aへの
流入に際し、主掃気ポート3Aからは混合ガスが
第1図の矢印で示すように、排気ポート4から遠
い部分に充満するよう供給され、同じく副排気ポ
ート3Bからは空気が排気ポート4近傍部分に充
満するよう供給される。即ち、空気が排気ポート
4近傍に充満し、混合ガスが排気ポート4より遠
い部分に充満し、これらの混合ガスと空気が、シ
リンダ1内で層状になるよう供給される。
圧縮工程がさらに進行して、ピストン2により
主掃気ポート3Aおよび副掃気ポート3Bが閉じ
て排気ポート4だけ開いている状態において、さ
らにピストン2が上昇することにより燃焼室Aの
容積が少なくなり排気ポート4から排気管側へ燃
焼室Aの気体が流出する場合でも、排気ポート4
近傍部分に充満する空気のみが流出し、混合ガス
は燃焼室Aから流出することはない。即ち、燃焼
室の混合ガスの所謂吹き抜け現象はなくなる。
主掃気ポート3Aおよび副掃気ポート3Bが閉じ
て排気ポート4だけ開いている状態において、さ
らにピストン2が上昇することにより燃焼室Aの
容積が少なくなり排気ポート4から排気管側へ燃
焼室Aの気体が流出する場合でも、排気ポート4
近傍部分に充満する空気のみが流出し、混合ガス
は燃焼室Aから流出することはない。即ち、燃焼
室の混合ガスの所謂吹き抜け現象はなくなる。
特に、上述のエクスパンシヨンチヤンバーの効
果が少ない、低速域での混合ガスの吹き抜け現象
防止に有益となる。
果が少ない、低速域での混合ガスの吹き抜け現象
防止に有益となる。
尚、上記連通管10のスロツトル10aは、気
化器9のスロツトル9aと連動して作動するた
め、シリンダ1の燃焼室Aへの混合ガスの量と空
気の量の配分は所定の配分が維持される。また、
点火プラグ16が混合ガスが充満する層内(シリ
ンダの燃焼室の左上部)に配設されているため、
シリンダ内の燃焼状態も極めてよい。
化器9のスロツトル9aと連動して作動するた
め、シリンダ1の燃焼室Aへの混合ガスの量と空
気の量の配分は所定の配分が維持される。また、
点火プラグ16が混合ガスが充満する層内(シリ
ンダの燃焼室の左上部)に配設されているため、
シリンダ内の燃焼状態も極めてよい。
そして、本実施例にかかるエンジンでは、何よ
りも、空気溜7から副掃気ポート3Bをへて燃焼
室Aへの空気の圧送手段に、エンジンに付設した
上記フリーピストン式ポンプPを用い、エンジン
の振動を利用しているため、従来無用であつてエ
ネギーを有効に利用できるとともに、このフリー
ピストン式ポンプがダイナミツクダンパーとして
も作用しエンジンの振動を低減させることに寄与
する。
りも、空気溜7から副掃気ポート3Bをへて燃焼
室Aへの空気の圧送手段に、エンジンに付設した
上記フリーピストン式ポンプPを用い、エンジン
の振動を利用しているため、従来無用であつてエ
ネギーを有効に利用できるとともに、このフリー
ピストン式ポンプがダイナミツクダンパーとして
も作用しエンジンの振動を低減させることに寄与
する。
(発明の効果)
本発明にかかる2サイクルエンジンは、上述の
ようにフリーピストン式ポンプをエンに付設し、
エンジンの振動を利用して副掃気ポートに空気を
供給しているため、従来全く無駄になつていたエ
ネルギーを有効に利用することができることよ
り、シリンダ内への空気供給のためにエンジンの
出力が低減されることがない。また、フリーピス
トン式ポンプがダイナミツクダンパーとしても作
用するため、エンジンの振動が低減され、エンジ
ンの振動の低減にも寄与する。
ようにフリーピストン式ポンプをエンに付設し、
エンジンの振動を利用して副掃気ポートに空気を
供給しているため、従来全く無駄になつていたエ
ネルギーを有効に利用することができることよ
り、シリンダ内への空気供給のためにエンジンの
出力が低減されることがない。また、フリーピス
トン式ポンプがダイナミツクダンパーとしても作
用するため、エンジンの振動が低減され、エンジ
ンの振動の低減にも寄与する。
さらに、シリンダの燃焼室内の混合ガスを圧縮
工程の際に排気管側に流出させることがないた
め、上記エンジンの振動の有効利用とあいまつ
て、燃料消費率特に低速域での燃料消費率を著し
く向上させることができる。
工程の際に排気管側に流出させることがないた
め、上記エンジンの振動の有効利用とあいまつ
て、燃料消費率特に低速域での燃料消費率を著し
く向上させることができる。
近年、省エネルギーが叫ばれ且つ技術的に完成
されつつあるエンジンにおいて、さに省エネルギ
ーの途を開くものとして大きな意義を有する。
されつつあるエンジンにおいて、さに省エネルギ
ーの途を開くものとして大きな意義を有する。
第1図は本発明の第1実施例にかかる2サイク
ルエンジンの縦断面図、第2図は第1図のX−X
矢視図、第3図は従来の2サイクルエンジンの構
造を示す縦断面図である。 A……燃焼室、P……フリーピストン式ポン
プ、1……シリンダ、3A……主掃気ポート、3
B……副掃気ポート、4……排気ポート。
ルエンジンの縦断面図、第2図は第1図のX−X
矢視図、第3図は従来の2サイクルエンジンの構
造を示す縦断面図である。 A……燃焼室、P……フリーピストン式ポン
プ、1……シリンダ、3A……主掃気ポート、3
B……副掃気ポート、4……排気ポート。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 燃焼室内に混合ガスを供給し、該燃焼室から
燃焼ガスを排出するため、排気ポートあるいはそ
の近傍高さ位置のシリンダ周囲に主掃気ポートと
副掃気ポートを適所に配設し、上記主掃気ポート
からはクランク室を経た混合ガスを排気ポートか
ら遠い部位に充満するよう流出させ、上記副掃気
ポートからは空気のみを排気ポートの近傍位置に
充満するよう流出させるよう構成した2サイクル
エンジンにおいて、 エンジンにフリーピストン式ポンプを付設する
とともに、このフリーピストン式ポンプの吐出口
を上記副掃気ポートに連通して、エンジンの振動
を利用して該フリーピストン式ポンプから副掃気
ポートへ空気を供給するよう構成したことを特徴
とする2サイクルエンジン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6670486A JPS62223413A (ja) | 1986-03-24 | 1986-03-24 | 2サイクルエンジン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6670486A JPS62223413A (ja) | 1986-03-24 | 1986-03-24 | 2サイクルエンジン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62223413A JPS62223413A (ja) | 1987-10-01 |
JPH0580567B2 true JPH0580567B2 (ja) | 1993-11-09 |
Family
ID=13323588
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6670486A Granted JPS62223413A (ja) | 1986-03-24 | 1986-03-24 | 2サイクルエンジン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62223413A (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS51101610A (en) * | 1975-03-05 | 1976-09-08 | Saburo Yui | 2 saikuruenjin |
JPS53134111A (en) * | 1977-03-17 | 1978-11-22 | Franke Walter | Operating system of 22cycle engine and 22cycle engine appropriate to this operating system |
JPS57210125A (en) * | 1981-06-19 | 1982-12-23 | Nippon Clean Engine Res | Stratified scavenging 2-cycle internal combustion engine |
JPS58152119A (ja) * | 1982-02-17 | 1983-09-09 | ブリティッシュ・テクノロジー・グループ・リミテッド | 層状給気型内燃機関 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS588907Y2 (ja) * | 1975-11-26 | 1983-02-17 | ヤマハハツドウキ カブシキガイシヤ | ソウジヨウキユウキシキ2サイクルエンジン |
-
1986
- 1986-03-24 JP JP6670486A patent/JPS62223413A/ja active Granted
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS51101610A (en) * | 1975-03-05 | 1976-09-08 | Saburo Yui | 2 saikuruenjin |
JPS53134111A (en) * | 1977-03-17 | 1978-11-22 | Franke Walter | Operating system of 22cycle engine and 22cycle engine appropriate to this operating system |
JPS57210125A (en) * | 1981-06-19 | 1982-12-23 | Nippon Clean Engine Res | Stratified scavenging 2-cycle internal combustion engine |
JPS58152119A (ja) * | 1982-02-17 | 1983-09-09 | ブリティッシュ・テクノロジー・グループ・リミテッド | 層状給気型内燃機関 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62223413A (ja) | 1987-10-01 |
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