JPH0580499U - ふとん乾燥機用エアマット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ふとん乾燥時に、ふとん全体を均一に乾燥さ
せるための構造を提供することを目的とするものであ
る。 【構成】 ふとん乾燥機本体の吹出口に接続される接続
口２を有するエアマット１を、通気性素材による偏平な
袋状に形成し、同エアマット１の中央部３の素材に対し
て、所定幅の周縁部４の素材は通気性の大きい素材を用
いて一体形成してなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はふとん乾燥機用エアマットに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のふとん乾燥機は、図３の様に、全体が均一の通気性素材によって偏平な 袋状に形成されているエアマット１１を敷ふとんａと掛けふとんｂとで挟むよう にセットし、ふとん乾燥機の吹出口に接続される可とう性の接続口１２からエア マット１１内を通してふとんに温風を送り込んでいた。

【０００３】 しかし、上記従来のふとん乾燥機によると、上記ふとん乾燥時に、接続口１２ を通して送られる温風の空気圧によってエアマット１１が膨らむが、周縁の膨ら みが小さく、図３の矢印で示す様に、接続口１２に近いエアマット１１の中央部 付近から殆ど温風が流出してしまうので、相対的に両側の通気量が小さくなり、 ふとんの中央部が乾いていても、両端部の乾きが遅く、中央部に比べて端部が冷 たい感じとなり、ふとん全体を均一に乾燥できない等の欠点を有していた。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は上記の問題点に鑑み考案されたものであって、ふとん乾燥時に、ふと ん全体を均一に乾燥させるためのエアマットの構造を提供することを目的とする ものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記の課題を解決するための本考案のふとん乾燥機用エアマットは、接続口に 連なる通気性素材による偏平な袋状に形成されるとともに、同エアマットの中央 部の素材に対して、所定幅の周縁部の素材は通気性の大きい素材を用いて一体形 成してなるものである。

【０００６】

【作用】

上記の構成において、エアマットの本体は偏平な袋状に形成され、中央部の単 位面積当たりの通気穴の数を少なくし、所定幅の周縁部の単位面積当たりの通気 穴の数を多くすることによって、中央部付近の通気性よりも、周縁部の通気性が 大きくなる様に形成してなるものである。

【０００７】 しかして、ふとんの乾燥時に、ふとん乾燥機の吹出口から接続口を通して送ら れる温風の風圧によってエアマットが膨らむが、接続口に近い中央部付近に比べ 、通気性の良い周縁部からより多くの温風が吹き出される。一方、中央部付近は 周縁よりも通気性は劣るが、上記接続口に近い関係でそれなりの温風の吹出しを 得ることができる。これによって、従来型の様に中央部付近の吹出し温風の集中 がなくなるとともに、相対的に上記周縁部の吹出し温風が多くなり、ふとん全体 の温度分布が均一化され、中央部と周縁部の乾燥時間が同じとなり、ふとん全体 を略均一に乾燥させることができる。

【０００８】

【実施例】

以下本考案を図に示す一実施例に基づいて説明すると、図１において、１はふ とん乾燥機用エアマットであって、同エアマット１は偏平な袋状に形成され、そ の一側縁の中央にはふとん乾燥機の吹出口に着脱自在に接続される接続口２が形 成されている。また、上記エアマット１を構成する素材は、例えば織物で構成す る場合、中央部３の織りの密度を蜜に形成するのに対して、所定幅の周縁部４の 織りの密度を粗に形成することによって、中央部３付近の通気性よりも、周縁部 ４の通気性が大きくなる様に構成されている。

【０００９】 上記の構成により、ふとんの乾燥時に、図２の様に、エアマット１を敷ふとん ａと掛けふとんｂとにより挟むようにセットし、ふとん乾燥機の吹出口から接続 口２を通して送られる温風の風圧によってエアマット１が全体的に膨らみ、同図 の矢印で示す様に、接続口２に近い中央部３付近よりも、通気性の良い周縁部４ からより多くの温風が吹き出される。

【００１０】 上記エアマット１の中央部３付近は周縁部４よりも通気性は劣るが、上記接続 口２に近い関係で適当な温風の吹出しを得ることができる。これによって、従来 型の様に中央部付近の吹出し温風の集中がなくなり、相対的に上記周縁部の吹出 し温風が多くなる結果、温度分布が均一化され、ふとん全体を略均一に乾燥させ ることができる。

【００１１】

【考案の効果】

本考案のふとん乾燥機用エアマットによると、エアマット全体を同じ通気性素 材によって形成することなく、中央部付近の通気性よりも、周縁部の通気性を大 きく形成してなるものである。しかして、ふとんの乾燥時に、ふとん乾燥機の吹 出口から接続口を通して送られる温風の風圧によって、エアマットが膨らみ、通 気性の良い周縁部からより多くの温風が吹き出され、中央部付近は周縁よりも通 気性は劣るが、接続口に近いので適当な温風の吹き出しを得ることができる。こ れによって、従来型の様に中央部付近の吹き出し温風の偏りがなくなるとともに 、相対的に上記周縁部の吹き出し温風の風量が多くなることにより、ふとんの隅 々まで温風を行き渡らせることができ、ふとん全体の温度分布が均一化され、全 体の乾燥時間が同じとなり、略均一に乾燥させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示すふとん乾燥機用エアマ
ットの平面図である。

【図２】本考案のふとん乾燥機用エアマットの使用状態
の要部正面図である。

【図３】従来型のふとん乾燥機用エアマットの使用状態
の要部正面図である。

【符号の説明】

１ エアマット ２ 接続口 ３ 中央部 ４ 周縁部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ふとん乾燥機本体に温風吹出口を具え、
   この吹出口に着脱自在の接続口を有するエアマットを接
   続してなるふとん乾燥機において、上記エアマットは接
   続口に連なる通気性素材による偏平な袋状に形成される
   とともに、同エアマットの中央部の素材に対して、所定
   幅の周縁部の素材は通気性の大きい素材を用いて一体形
   成してなることを特徴とするふとん乾燥機用エアマッ
   ト。