JPH0580476U - サイクルミシンにおける送りカムのオーバーラン防止装置 - Google Patents

サイクルミシンにおける送りカムのオーバーラン防止装置

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JPH0580476U
JPH0580476U JP1871692U JP1871692U JPH0580476U JP H0580476 U JPH0580476 U JP H0580476U JP 1871692 U JP1871692 U JP 1871692U JP 1871692 U JP1871692 U JP 1871692U JP H0580476 U JPH0580476 U JP H0580476U
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feed cam
sewing machine
cam
cycle sewing
feed
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JP1871692U
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Inventor
高志 月岡
一明 石井
Original Assignee
ジューキ株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 穴かがり等に適用されるサイクルミシンの送
りカムのオーバーラン発生時に送りカムのオーバーラン
を防止する装置であって、その装置の耐久性を向上させ
るととに、縫製品質を安定したものとする。 【構成】 サイクルミシンの送りカム15の回転方向に
対し、反回転方向に制動手段31およびこれを付勢する
付勢手段32を設け、送りカムのオーバーランを防止す
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は穴かがり等に適用されるサイクルミシンの送りカムの回転方向(オ ーバーラン方向)に対し、送りカムのオーバーラン発生時に同期して送りカムに 反回転トルクを付与して制動する、サイクルミシンにおける送りカムのオーバー ラン防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図3ないし図5はサイクルミシンにおける送りカム駆動部を示す図であり、サ イクルミシンは、図示しないフレームに支持され、一端に駆動プーリ3が固着さ れている入力軸2を有しており、図示しない駆動源である電動モータ等の回転駆 動力をVベルトやタイミングベルトにより、前記入力軸2の駆動プーリ3に伝達 するようになっている。
【0003】 そして、駆動プーリ3を図3中矢印A方向に回転させることにより、入力軸2 を同方向に回転させ、この入力軸2の適宜な位置に固着された減速装置の入力側 であるウオーム4を前記回転方向Aに回転させるように構成されており、前記減 速装置の入力側であるウオーム4の回転力は、減速装置の出力側であるウオーム ホイール5に伝達され、図3中矢印B方向へウオームホイール5を回転させるよ うになっている。
【0004】 前記ウオームホイール5は、図示しない軸受に支持されている水平軸6aに回 転自在に遊嵌されており、また、前記水平軸6aには、止めねじ7によりクラッ チカラー8が固着されている。
【0005】 そして、前記ウオームホイール5の回転力は、このウオームホイール5の適宜 な位置に設けた係合孔9に一端を係合させたほぼ円筒形の一方向クラッチばね1 0を介して前記クラッチカラー8へ伝達されるようになっている。
【0006】 この一方向クラッチばね10は、前記クラッチカラー8の外周に所望の締め代 を有して嵌着されており、前記ウオームホイール5が図3中矢印B方向へ回転す ると内径が縮径する方向に巻回されている。
【0007】 そして、前記ウオームホイール5が回転すると、一方向クラッチばね10はウ オームホイール5に係合された一端から順に縮径して、前記クラッチカラー8と の摺動抵抗が増加し、回転駆動力を前記クラッチカラー8へ伝達することができ る。
【0008】 前記水平軸6aの一方の端部には連結カラー11を介して平歯車12aが前記 ウオームホイール5の回転方向と同一方向である図3中矢印C方向へ回転するよ うに配設されている。
【0009】 この平歯車12aは、図示しない軸受により前記水平軸6aと平行に配設され た水平軸6bの一方の端部に固着された平歯車12bと噛合されており、この平 歯車12aの回転駆動により平歯車12bを図3中矢印D方向へ回転するように なっている。
【0010】 さらに、前記水平軸6bの他方の端部にはねじ歯車13aが固着されており、 このねじ歯車13aは、図示しない軸受により鉛直方向に配設された駆動軸14 の一方の端部である図3中上方に固着されているねじ歯車13bと噛合され、こ のねじ歯車13aの回転駆動により駆動軸14を図3中矢印E方向に回転させる ようになっている。
【0011】 また、前記駆動軸14の他方に端部である下端には送りカム15の外周に設け た歯部16と噛合される平歯車からなる駆動歯車17が固着されている。そして 、前記駆動歯車17により送りカム15は図3中矢印F方向に回転されることに なる。
【0012】 前記送りカム15は、ほぼ円盤状に形成されており、軸心部に設けた貫通孔1 8が図示しないフレームの適宜な位置に設けた支軸に回転自在に軸支されるよう にして配設されている。
【0013】 また、この送りカム15の軸方向の一方の面である図中上面には平面カム19 等が形成されるとともに、送りカム15の他方の面である図中下面には穴かがり 用の溝カム等の種々のカム20が形成されており、図示しない布送り機構等を往 復運動させるようになっている。
【0014】 前記平面カム19は、図5に示すように、前記送りカム15の上面に環状に突 設された平面に軸方向の所望の段差を設け、この段差を傾斜面21により連結さ せて構成されている。
【0015】 また、前記平面カム19の上方には、水平方向の支持ピン22cにより回動自 在に支持されているベルクランク状の針振り制御腕22が配設されており、この 針振り制御腕22のほぼ水平方向に延出された水平アーム22aの先端には円筒 ローラ23が回転自在に配設されている。そして、この円筒ローラ23が前記平 面カム19に当接されている。
【0016】 さらに、前記針振り制御腕22のほぼ鉛直方向に延出された鉛直アーム22b の先端部には、この針振り制御腕22を、図5において時計方向に回動するよう に付勢する引っ張りばね24の一端が係止され、常にばね24により前記円筒ロ ーラ23を前記平面カム19に所望の押圧力でもって当接するようになっている 。
【0017】 ところで、図5に示すように、停止指示によりミシンを停止させる直前に、前 記円筒ローラ23が送りカム15の平面カム19の傾斜面21に圧接した状態に なる。
【0018】 したがって、円筒ローラ23は平面カム19の傾斜面21に圧接した状態で送 りカム15に図3の矢印Fで示す方向の荷重がかかる。
【0019】 このとき駆動プーリ3の回転が停止していても、送りカム15から逆伝達され る回転力が一方向クラッチばね10を拡径する方向に作用して、ウオームホイー ル5と係合された一端は固定状態にあり、他端がクラッチカラー8により図3に 示す矢印C方向の回転を与えられる一方向クラッチばね10とクラッチカラー8 との摺動抵抗が減少してスリップをおこし、クラッチカラー8が回転して、逆伝 達される前記回転力を防止することができないので、送りカム15がオーバーラ ンをして図3の矢印Fで示す方向に回転することになり、この結果、ミシンの駆 動力を停止させても送りカム15に連動する送り機構等のタイミングにずれが発 生し各機構に不都合が発生しやすくなる。
【0020】 またこうしたサイクルミシンの停止時に限らず、駆動時においても円筒ローラ 23と平面カム19の傾斜面21との係合状態が、平面カム19を矢印F方向の 正逆いずれかに回転させる係合状態となった際、駆動プーリ3からの駆動力にこ の回転力が加わるので、送りカム19の回転速度が一時的に変化する、すなわち 所定のタイミングでサイクルミシンが駆動しなくなり、縫い目形状不良等の不都 合を生じることになった。
【0021】 従って、送りカム15により布送り、針振り、布切りメス、糸調子等の各機構 が連動してサイクル縫いを行うため、上記のように送りカム15がオーバーラン し不等速な動きをすると、各機構がかみ合わず縫い形状不良や布切りメス動作不 良等となり最終的には縫いの仕上がりに不都合を生じることとなる。
【0022】 そこで、送りカム15に対しオーバーラン防止装置が設置されてる。オーバー ラン防止装置は図3および図5に示すように、送りカム15の外周面の円周方向 に断面ほぼ半円形に形成される溝25と、この溝25内に、ブレーキばね26に より送りカム15のオーバーラン時に適宜の摩擦抵抗を発生させるブレーキバン ド27と、から構成され、所望の押圧力で常時送りカム15と当接することで、 送りカム15のオーバーランの防止を行っている。
【0023】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら上述のサイクルミシンにおいては次のような問題がある。上述の サイクルミシンは送りカム15のオーバーラン防止のために、送りカム15にブ レーキバンド27を常時当接させているため、送りカム15の回転トルクが増加 してしまい、ブレーキ効果を上げるため容量の大きな駆動モータを適用せざるを 得ず、その結果各歯車列に加わる荷重が高くなり摩耗を促進して各歯車の寿命が 短くなるという問題点があった。
【0024】
【課題を解決するための手段】
この考案に係るサイクルミシンにおける送りカムのオーバーラン防止装置は、 上記従来の課題を解決するためになされたもので、送りカムの回転方向に対し、 反回転トルクを与える制動手段を設け、この制動手段に付勢する付勢手段を配設 して、送りカムのオーバーラン発生時に同期して送りカムに制動を付与するよう に構成し、上記従来の課題を解決しようとするものである。
【0025】
【作用】
この考案に係るサイクルミシンにおける送りカムのオーバーラン防止装置によ れば、送りカムの回転方向に対し、反回転トルクを与える制動手段およびこれを 付勢する付勢手段を設け、送りカムのオーバーラン発生時に送りカムのオーバー ランを防止する。その結果安定したサイクル運転をすることができる。
【0026】
【実施例】
図面にもとづいてこの考案の実施例を説明する。なお従来例と同一箇所には同 一符号を付して重複説明は省略する。
【0027】 図1および図2はこの考案に係るサイクルミシンにおける送りカムのオーバー ラン防止装置の一実施例を示す図である。
【0028】 図1において21は送りカム15に形成された傾斜面であり、上述のようにこ の傾斜面21の起伏状態により制御腕22を駆動させる。
【0029】 一方31は送りカム15(図では裏面)に形成された制動手段としてのカム体 であり、このカム体31はは前記の傾斜面21の起伏とは逆方向に起伏をなすよ うに形成された傾斜面31aを備えている。
【0030】 すなわち傾斜面21が送りカム15の回転方向に傾斜する際、カム体31は送 りカム15の反回転方向に傾斜するようになっている。
【0031】 そして32は付勢手段であり、この付勢手段32は軸ピンPにより回動自在に 指示される回動腕28と、この回動腕28の先端に回転自在に設けられるローラ 29と、このローラ29をカム体31に付勢するばね30と、からなっている。
【0032】 このばね30は、制御腕22を傾斜面21に付勢するための引っ張りばね24 と同等かそれ以上の付勢力でローラ29をカム体31に付勢するようになってい る。
【0033】 以上のように構成された送りカムのオーバーラン防止装置によれば、送りカム 15の回転方向に対して、反回転方向に反回転トルクを与える制動手段およびこ れを付勢する付勢手段を設け、送りカム15に反回転トルクを付与することによ り、送りカム15のオーバーランを防止することが可能になる。
【0034】 また、カム体31は送りカム15のオーバーラン時と同期するような形状に設 けられており、それ以外の所では送りカム15の回転方向に対して垂直方向(軸 方向)に荷重がかかるため送りカム15の回転トルクには殆ど影響を与えないの で送りカム15を常に一定の回転トルクで回転可能とする。
【0035】 また、付勢手段33を図2で示すように一端をミシンフレームに固定され、先 端部により制動手段31に直接当接する板ばねにより反回転方向に反回転トルク を付与するように構成しても良い。
【0036】 さらに、送りカム15にブレーキバンド27を常時開放した状態にしておき、 送りカム15のオーバーラン発生時にエアシリンダ、マグネット等の付勢手段に より制動手段としてのブレーキバンド27を作用させて反回転トルクにより制動 する構成にしても良く、エアシリンダ、マグネットの付勢手段に制動手段を取り 付けオーバーラン発生時に反回転トルクを作用させても良い。
【0037】
【考案の効果】
この考案に係るサイクルミシンにおける送りカムのオーバーラン防止装置は、 以上説明したようにサイクルミシンの送りカムの回転方向に対し、反回転トルク を与える制動手段を形成するとともに、この制動手段に付勢する付勢手段を配設 して、送りカムのオーバーラン発生時に同期して送りカムに制動を付与する構成 としたので、送りカムの回転トルクを増加させることなく、送りカムのオーバー ランを防止して安定したサイクル運転をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係るサイクルミシンにおける送りカ
ムのオーバーラン防止装置の一実施例を示す説明図であ
る。
【図2】この考案に係るサイクルミシンにおける送りカ
ムのオーバーラン防止装置の付勢手段を板ばねにより形
成した例を示す説明図である。
【図3】サイクルミシンにおける送りカム駆動部および
これに設置される従来の送りカムオーバーラン防止装置
を示す構成斜視図である。
【図4】図3に示したサイクルミシンに設けられる一方
向クラッチばねの設置状態を示す説明図である。
【図5】図3に示したサイクルミシンの送りカム停止状
態を示す正面図である。
【符号の説明】
4 ウオーム 5 ウオームホイール 10 一方クラッチばね 15 送りカム 31 制動手段 32、33 付勢手段

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方向に回転駆動する駆動源の回転駆動
    力を減速するウオームとウオームホイールとからなる減
    速装置と、前記減速装置の出力側であるウオームホイー
    ルの回転駆動力を伝達する方向に巻回された一方クラッ
    チばねを有するクラッチ手段と、該クラッチ手段の一方
    の端部をウオームホイールに係合させ他方の端部を前記
    減速装置による回転力を伝達させる方向に形成された歯
    部により噛合せしめて駆動させる送りカムとを備えたサ
    イクルミシンにおいて、 前記送りカムの回転方向に対し、反回転トルクを与える
    制動手段を設け、この制動手段に付勢する付勢手段を配
    設して、 送りカムのオーバーラン発生時に同期して前記送りカム
    に制動を付与することを特徴とするサイクルミシンにお
    ける送りカムのオーバーラン防止装置。
JP1871692U 1992-03-31 1992-03-31 サイクルミシンにおける送りカムのオーバーラン防止装置 Pending JPH0580476U (ja)

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