JPH0580358B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、複数の筆記面を有する長尺状の筆記
用シートを備えた電子黒板装置に関し、特に筆記
用シートの巻取制御方式に関するものである。

（従来技術） 第３図は従来の電子黒板装置の一実施例を示す
外観図である。１は筐体、２は筆記媒体である黒
板面のシート、３はフエルトペン等を置く凹状の
受け皿、４は本装置の操作部、５は印刷紙の受
け、６は装置の足、７はキヤスターである。

第４図はその機能ブロツク図を示し、２は黒板
面のシート、４は操作部、８はシート送り出しド
ラム、９はシート巻取りドラム、１０は送出用ド
ラムを駆動するモータ、１１は巻取り用ドラムを
駆動するモータ、１２は光源（螢光灯）、１３は
光線進路、１４はミラー、１５はレンズ、１６は
受光素子、１７は受光素子周辺回路、１８は制御
回路、１９はイメージメモリ、２０はモータ駆動
回路、２１は印刷制御回路、２２は記録紙、２３
は記録紙送りモータ、２４はプラテン、２５はサ
ーマルヘツドそして２６はローラ、２７は電源で
ある。

第４図において、従来の電子黒板装置の動作を
説明する。

黒板面のシート２に議事の内容を書き終えると
操作部４からのモータ起動信号によりモータ１
０，１１，２３は同時に回転しシート２は、ドラ
ム８から送出されドラム９に巻取られる。

シート２上に書かれた文章や図形はドラム９に
巻取られる直前に螢光灯１２により照明されその
光は光線１３となり、ミラー１４によりその方向
を変えレンズ１５を通してイメージセンサ１６に
投影される。

イメージセンサ１６に投影された画面は縦方向
としては１本のラインとして電気信号に変換され
横方向としてはシート２の送り速度に同期した横
方向の電気信号として画面が構成され、制御回路
１８、印刷制御回路２１を通してサーマルヘツド
２５に出力される。記録紙２２にはシート２上の
文章や図形が縮少されてコピーされる。同一内容
のコピーを２枚以上必要の時、画像信号はイメー
ジメモリ回路１９に蓄積しておきこの信号を利用
してコピーを取る。

又、シート２は、ドラム８，９に巻かれた長尺
状のシートであり、複数の筆記画面を形成してい
る。従つて矢印Ａ方向に巻取り、書かれた文章、
図形等を読み取つた場合、次の筆記画面が筆記可
能な状態に送り出される。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながら、この様な従来の電子黒板装置
は、シートを巻取りながらシート記載内容を読み
取る構成であり、又、シートの最後の筆記画面は
巻取ることができない為、その最後の筆記画面に
書かれた文章、図形等は読み取ることができなか
つた。

そこで従来は、最後の画面にはコピーしない内
容のみ記載する様にしたり、最後の画面は使用し
ない様に注意していた。

しかしながら、誤つて最後の画面にコピーの必
要な内容を記載してしまうことはしばしば行なわ
れており、又最後の画面が送り出された際、操作
部にて指示し、前の画面を巻き戻すことは非常に
わずらわしいことであつた。

（問題点を解決するための手段） 本発明は複数ページの筆記面を有する長尺状の
筆記媒体と、前記筆記媒体を送り出し、あるいは
巻戻して、任意のページを筆記可能な筆記画面と
して形成する駆動手段と、前記駆動手段に対し、
筆記媒体の送り出し、巻戻しの制御を行なう制御
手段とを備え、前記筆記媒体を送り出しながら前
記筆記画面に記載された内容を印刷記録する電子
黒板装置において、前記筆記媒体のどのページが
筆記画面として形成されているかを認識するペー
ジ認識手段を備え、前記ページ認識手段により筆
記媒体の最終ページが筆記画面として形成された
ことが認識されると、前記制御手段により筆記媒
体の巻戻し制御を行ない、前記駆動手段にて少な
くとも筆記媒体１ページ分巻戻す様にしたもので
ある。

（作用） 本発明は、筆記媒体の最終ページが送り出さ
れ、筆記画面として形成されると、ページ認識手
段により検出され、前ページ以前まで巻戻す様制
御される為、最終ページが筆記可能な筆記画面と
して形成されることがなくなる。

（実施例） 第１図は本発明の一実施例を示す機能ブロツク
図である。ここで、すでに第４図において説明し
た従来の構成と同一構成の部分には同一番号を付
けてあり、又その説明は省略する。

２８はページマークセンサであり、シート２の
各ページに設けられているページマークを検出す
る。２９はページ認識回路であり、ページマーク
センサ２８からの検出信号に基づき、送出された
シート２のページを認識し、制御回路１８へ信号
を送出する。ここで、シート２のページマーク
は、各ページの所定位置に同一のマークが設けら
れており、ページ認識回路２９においてページマ
ークセンサ２８からの検出信号をカウントするこ
とによりページ認識を行なつているが、それに限
らず、各ページ毎に異なるページマークを設けて
おき、ページマークセンサ２８からそのページマ
ークに対応した出力信号を送出することによりペ
ージ認識を行なう様にしてもよい。又、各ページ
に細かい間隔で多数のマークを設けておき、ペー
ジ認識回路２９においてこの検出信号をカウント
してページ認識を行なう様にしてもよい。

制御回路１８はページ認識回路２９からの出力
信号に基づき、モータ駆動回路２０の駆動制御を
行なう。第２図はその駆動制御のフローチヤート
であり、以下第１図、第２図に従つて説明する。
尚シート２はｎ面の筆記面を有するものとする。
（すなわちｎページが最終ページ） まず操作部４よりコピー指示があると（S₁）、
制御回路１８はモータ駆動回路２０にシート送出
の信号を送り、モータ駆動回路２０はモータ１
０，１１を駆動する（S₂）。このモータ駆動によ
りシート２は、シート送り出しドラム８より送出
されると共にシート巻取りドラム９にて巻取ら
れ、すなわち矢印Ａ方向に送られることとなり、
このとき前述した手順によりそのシート２の記載
内容が記録紙２２に印刷される。

前記モータ駆動と共にページマークセンサ２８
によりページマークの検出が行なわれ（S₃）、そ
のページがｎページであるかどうかページ認識回
路２９において認識され（S₄）、ｎページでない
ときはモータ駆動を停止し、終了する。ｎページ
であると認識されたときは、制御回路１８はモー
タ駆動回路２０にシート巻戻しの信号を送る
（S₅）。モータ駆動回路２０はモータ１０，１１を
逆方向に駆動し（S₆）、シート２の矢印Ｂ方向へ
の巻戻しを行なう。ページマークセンサ２８はペ
ージマークの検出を行ない（S₇）、ページマーク
が検出されると（すなわちｎ−１ページに巻き戻
されると）モータ駆動を停止し、終了する。

尚、本実施例では、コピーを行なつた後最終ペ
ージが送出された場合に１ページ分巻戻す様にし
ているが、コピー動作時に限られるものではな
い。すなわち、コピー動作せず、操作部４からの
指示によりシート２の改ページのみを行なわせる
際にも、同様に最終ページが送出されたら１ペー
ジ巻戻す様にしてもよい。

又、本実施例の様に１ページ分巻戻すことに限
らず、数ページ分巻戻したり、最初のページまで
巻戻す様にしてもよいことは当然である。

更に、ページ認識回路２９においてｎ−１ペー
ジが認識された際、操作部４よりシート２の改ペ
ージを行なう指示があつても、制御回路１８から
モータ駆動回路２０にモータ駆動信号を送出しな
い様にして、最終ページを送り出さない様にする
ことも可能である。

又、改ページあるいはコピー動作途中におい
て、操作部からのモータ駆動停止指示を行ない、
ページの途中まで送り出されたときにシート２を
停止させる、すなわち２つのページにまたがつて
筆記画面を形成可能な構成とし、ページ認識回路
２９にてｎページの途中まで送り出されたことが
認識されるとｎ−１ページまで巻戻す様にしても
よい。

又、シート２の最終ページに、異なる材質から
なる筆記不可能なシートを形成し、この最終ペー
ジを筆記以外の他の目的に使用する構成としたも
のにおいても、本実施例と同様に、その最終ペー
ジが送り出されたことが認識された場合に前ペー
ジへシートの巻戻しを行なう様にすればよい。

（発明の効果） 以上詳細に説明した様に本発明によれば、筆記
媒体の最終ページが筆記画面として形成される
と、その筆記媒体の巻戻しを行ない、前のページ
を筆記画面として提供する様にした為、コピーす
る必要がある事項を最終ページの筆記画面に誤つ
て記載してしまうことがなくなつた。又、最後の
筆記画面が送り出された際、いちいち操作部で指
示し、前のページに巻戻す等のわずらわしさがな
くなつた。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す機能ブロツク
図、第２図はモータ駆動制御のフローチヤート、
第３図は電子黒板装置の外観図、第４図は従来の
一実施例を示す機能ブロツク図である。 ２……シート、８……シート送り出しドラム、
９……シート巻取りドラム、１０，１１……モー
タ、１８……制御回路、２０……モータ駆動回
路、２８……ページマークセンサ、２９……ペー
ジ認識回路。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 複数ページの筆記面を有する長尺状の筆記媒
   体と、 前記筆記媒体を送り出し、あるいは巻戻して、
   任意のページを筆記可能な筆記画面として形成す
   る駆動手段と、 前記駆動手段に対し、筆記媒体の送り出し、巻
   戻しの制御を行なう制御手段とを備え、 前記筆記媒体を送り出しながら前記筆記画面に
   記載された内容を印刷記録する電子黒板装置にお
   いて、 前記筆記媒体のどのページが筆記画面として形
   成されているかを認識するページ認識手段を備
   え、 前記ページ認識手段により筆記媒体の最終ペー
   ジが筆記画面として形成されたことが認識される
   と、 前記制御手段により筆記媒体の巻戻し制御を行
   ない、 前記駆動手段にて少なくとも筆記媒体１ページ
   分巻戻すこと を特徴とする電子黒板装置におけるシート巻取制
   御方式。