JPH0580267U - 釣り用リール - Google Patents

釣り用リール

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JPH0580267U
JPH0580267U JP2071692U JP2071692U JPH0580267U JP H0580267 U JPH0580267 U JP H0580267U JP 2071692 U JP2071692 U JP 2071692U JP 2071692 U JP2071692 U JP 2071692U JP H0580267 U JPH0580267 U JP H0580267U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 大重量のオモリ等を用いず、又、キャストコ
ントローラ等を操作せずに、簡単に仕掛の下降速度の増
大を図る。 【構成】 リール本体1に回転自在に支承されたスプー
ル5に対して導電体、磁性体、永久磁石等の被駆動体2
2を形成し、この被駆動体22に回転磁界を作用させ
て、該スプール5に釣り糸繰り出し方向への駆動力を与
える界磁コイル群23を備える。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、釣り用リールに関し、詳しくは、船用リールのように仕掛けの重量 でスプールから釣り糸の繰り出しを行うリールの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、船用リールではハンドル等の駆動系とのスプールとの間にクラッチ機構 を備え海中に仕掛を投入する場合には、このクラッチ機構を切り操作する。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ここで、船釣りでの仕掛の投入について考えるに、この種の釣りでは前述のよ うに、クラッチ機構を切り操作して、仕掛の投入を行った後には、仕掛の重量で スプールから釣り糸が繰り出され該仕掛が下降する。
【0004】 又、船釣りに用いられるリールでは、仕掛の下降時に釣り糸にバックラッシュ を生じないよう、キャストコントローラと称する機構等からの制動力をスプール に作用させるよう構成され、仕掛の下降時には、この機構等の制動力、あるいは 、スプールと連動するレベルワインド機構からの抵抗によって仕掛の下降速度が 減ぜられる。 尚、船釣りでは仕掛の下降速度が高いほど、所望の深度に仕掛を送り込んで釣 り能率を高めるものとなるが、この仕掛の下降速度は海水の抵抗により、深海ほ ど大きく減ぜられることから、深い棚での釣りには大重量のオモリを用いること が望ましい。
【0005】 しかし、大重量のオモリを用いることはシャクリ操作等において釣り人の負担 を増大させるばかりで無く、釣り糸の張力を高めることから、大型の魚が掛かっ た場合等において釣り糸の切断に繋がることがある。又、大重量のオモリを用い ずに仕掛の下降速度を高める目的で仕掛の投入時にキャストコントローラ等を緩 め方向に操作して、制動力を低い値に設定することも考えられるが、この操作は 手間が掛かり、しかも、制動力が必要な際にスプールの回転速度が上昇し過ぎ、 却ってバックラッシュを発生させるることも考えられ改善が望まれている。
【0006】 又、イカ釣り、特にヤリイカに釣りにおいては、船長が魚群探知機でイカの群 を探知した後、船長に指示によって一斉に仕掛けの投入を行うのであるが、仕掛 けに疑似餌を用いることから、棚の深度まで最も早く下降した仕掛けに多くのイ カが掛かることも知られており、このような理由からも高速で仕掛けを下降させ る技術が望まれている。
【0007】 本考案の目的は、大重量のオモリ等を用いず、又、キャストコントローラ等を 操作せずに、簡単に仕掛の下降速度の増大を図る釣り用リールを合理的に構成す る点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案の特徴は、リール本体に回転自在に支承されたスプールに対して導電体 、磁性体、永久磁石のいずれかで成る被駆動体を形成すると共に、この被駆動体 に回転磁界を作用させて、該スプールに釣り糸繰り出し方向への駆動力を与える 界磁コイル群を備えて成る点にあり、その作用、及び、効果は次の通りである。
【0009】
【作用】
上記特徴を例えば図1乃至図4に示すように構成すると、仕掛けを海中に投入 する場合には、クラッチ機構Cを切り操作して仕掛けの投入を行い、界磁コイル 群23への通電を開始することにより、スプール5に対しては釣り糸4の張力、 及び、界磁コイル群23から被駆動体22に作用する駆動力で釣り糸繰り出し方 向に回転することになり、キャストコントローラ9等から作用する制動力に抗し てスプール5の繰り出し方向への回転を促進するものとなる。 る。 又、本考案では、スプール5に形成する被駆動体22と、リール本体側に形成 する界磁コイル群23によりスプール5に対して直接回転力を発生させるので、 電動モータ等を備える構造と比較すると、この駆動のための構造を比較的小さい 空間内に配置できると共に、伝動軸等動力を伝える系が不要であり、又、機械的 な変速を行うこと無く電気的な制御で速度の調節も容易に行えるものとなる。
【0010】 つまり、本考案では、仕掛の投入時にはキャストコントローラ9等から作用す る制動力を低減する等の操作を行わず、又、オモリの重量の増大を図らずに仕掛 けの下降速度の増大を可能にすると同時に、この下降速度の増大を図る手段を小 型で単純に構成できるのである。
【0011】
【考案の効果】
従って、大重量のオモリ等を用いず、又、キャストコントローラ等を操作せず に、簡単に仕掛の下降速度の増大を図る釣り用リールが小型に合理的に構成され たのである。 特に、被駆動体をスプールの鍔状部に備え、この回転軌跡に沿って複数の界磁 コイルを配置したものでは、比較的大きいトルクを得ると共に、夫々の界磁コイ ルへの通電の制御でスプールの回転速度の調節を容易に行えるものとなり、又、 センサ信号でスプールの回転を判別して界磁コイル群に通電を開始するよう構成 したものでは、仕掛けの投入時に特別な人為操作を行わずにスプールの駆動を可 能にするという効果も奏する。
【0012】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図1及び図6に示すように、リール本体を構成する左右のサイドケース1,1 の間に、螺軸2の回転で糸案内具3を左右方向に往復駆動するレベルワインド機 構、釣り糸4を巻取るスプール5夫々を配置すると共に、右側のサイドケース1 の側にハンドル6、ドラグ操作具7、クラッチレバー8、キャストコントローラ 9を備え、又、左右のサイドケース1,1の上部同士に亘って制御ケース10を 備えて船釣りに用いる釣り用リールを構成する。
【0013】 前記スプール5と一体回転するスプール軸11を左右のサイドケース1,1に 支承し、このスプール軸11に形成した係合部11Aと係脱自在なクラッチスリ ーブ12を該スプール軸11にスライド移動自在に外嵌し、又、前記ハンドル6 と連結するハンドル軸13に外嵌する状態でドラグ機構14を備え、このドラグ 機構14の出力ギヤ14Aを前記クラッチスリーブ12の入力ギヤ12Aに咬合 させ、更に、スプール軸11に備えた出力ギヤ15からの動力を中間ギヤ16を 介して前記螺軸2の入力ギヤ2Aに伝える伝動系を形成する。
【0014】 又、前記スプール軸11の係合部11Aとクラッチスリーブ12とでクラッチ 機構Cが構成され、このクラッチ機構Cは前記クラッチレバー8の操作で入り状 態と切り状態とに切換え操作され(操作系は詳述せず)、又、前記キャストコン トローラ9は、その回転操作により、スプール軸11に対する接触力を変更して スプール5に作用する制動力の値を調節できるよう構成している。
【0015】 図1乃至図6に示すように、前記制御ケース10にはマイクロプロセッサで成 る制御装置17、及び、スプール5の鍔状部に埋設したマグネット18の磁気の 作用をカンウトするリードスイッチ型のセンサ19,19を内装し、又、センサ 19,19のカウント信号に基づく釣り糸4の繰り出し量を出力する液晶ディス プレイ20、複数の制御スイッチ21‥を備えている。
【0016】 このリールでは、クラッチ機構Cを切り操作して、仕掛けを海中に投入する際 には、スプール5の回転を補助して仕掛けの下降速度の増大を図る補助駆動手段 を備え、この補助駆動手段は、スプール5の鍔状部に埋設した複数の永久磁石2 2‥と、この永久磁石22‥の回転軌跡の近傍位置に配置したリング状で複数の 界磁コイル23A‥で成る界磁コイル群23とで成り、夫々の界磁コイル23A ‥には前記制御装置17からの信号で駆動されるドライバ24(制御ケース10 に内装される)を介してサムレスト25に内蔵した電池26からの電力を供給し て該界磁コイル群23で回転磁界を発生させるよう構成され、又、制御装置17 は前記センサ19,19からのフィードバック信号に基づいて以下のようにスプ ール5の回転を制御する。
【0017】 即ち、実釣時にはクラッチ機構Cを切り操作して仕掛を投入することによって 釣り糸繰り出し方向にスプール5が回転を始める。尚、その回転方向をセンサ1 9,19によって検知し、スプールの回転の補助駆動を自動的に開始することも できる。 図5に示すように、このように仕掛けを投入した初期のうちには水の抵抗が比 較的小さく、船の動揺によってもバックラッシュを発生しやすので、スプール回 転の補助は行わず、センサ19,19の信号に基づいて所定の時間毎に仕掛けの 下降速度(スプール5の回転速度)のサンプリングを行い、仕掛けの下降速度の 変化特性を求める(#101ステップ〜#103ステップ)。 尚、このサンプリングでは仕掛けの形態、オモリの重量等により仕掛けの下降 速度の変化率が異なるのでこの変化率を求める処理であり、このサンプリング結 果により後述するフィードバック制御の目標値が設定される。
【0018】 次に、仕掛けが予め設定された深度より下降した際に、前記センサ19,19 からのフィードバック信号に基づきスプール5の回転の補助駆動を開始する(# 104ステップ〜#106ステップ)。 この補助駆動手段の駆動力はサミングを行うと界磁コイル群23と永久磁石2 2との間ですべりを発生させる程度に弱く設定され、又、このフィードバック制 御では、前述のように求めた仕掛けの下降速度の変化率に基づき仕掛けの深度に 対応した目標速度でスプール5の回転を補助するものであり、この制御時には、 前記界磁コイル23A‥夫々を図3に示に矢印Fで示す方向に順次通電して回転 磁界を発生させる。 因みに、前記ドライバ24にはスイッチングトランジスタ等の素子を備え、こ の通電時は永久磁石22‥を吸引する方向と反発する方向との夫々の駆動力を得 るよう、通電方向を正逆に切換える。
【0019】 そして、この制御を前記制御スイッチ21のうちの所定のものの操作により人 為的に解除される、若しくは、前回に設定した棚の深度まで仕掛けが下降した際 に界磁コイル群23への通電を停止して制御を終わる(#107ステップ〜#1 09ステップ)。 尚、この前回に設定した棚の深度とは前回に仕掛けを投入した際にアタリを生 じた仕掛けの深度、あるいは、前回に比較的長時間維持された仕掛けの深度を指 すものであり、この深度は制御装置のメモリ等にセットされるものである(制御 動作は詳述せず)。
【0020】 〔別実施例〕 本考案は上記実施例以外に、以下のようにも実施できる。 (イ) 図7に示すように、スプール5の鍔状部に鉄等の磁性体のリング27 を嵌め込み、このリング27の内周に接するリング状の永久磁石22を被駆動体 として備え、リング27で磁気回路を形成することにより、永久磁石22からの 磁力線を界磁コイル23Aに直交する方向から作用させて強い駆動力を得る。 (ロ) スプールの側面等に鉄片等の磁性体を備え、界磁コイル群からの磁束 から磁性体に作用する吸引力でスプールに駆動力を作用させる。 (ハ) スプールの側面等にアルミニューム、銅板等の導電体を備え、界磁コ イル群からの磁束によって、導電体に誘導電流を発生させて、誘導モータのよう にスプールに駆動力を作用させる。
【0021】 (ニ) クラッチ機構の切り操作を検出するスイッチ類を備え、このスイッチ 類からの信号によって、駆動可能な状態を自動的に選択する、あるいは、人為的 に操作されるスイッチ等でスプールを駆動する状態と、駆動しない状態とを選択 できるように構成する。 (ホ) スプールの回転を補助する駆動速度を人為的に変更できるよう調整ス イッチ等を設ける。 (ヘ) この補助手段の作動時に、該駆動手段によるスプールの駆動速度をデ ジタル数字等で表示する。 又、本考案では、補助駆動手段をスプールの右側の端面に備えて実施すること が可能であり、電動リールに適用することも可能である。
【0022】 尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対照を便利にするために符号を記 すが、該記入により本考案は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】リールの横断平面図
【図2】リール側部の縦断側面図
【図3】界磁コイルの配置を示す側面図
【図4】制御系のブロック回路図
【図5】制御動作のフローチャート
【図6】リールの全体平面図
【図7】別実施例のリール側部の横断平面図
【符号の説明】
1 リール本体 5 スプール 17 制御装置 19 センサ 22 被駆動体 23 界磁コイル群 23A 界磁コイル

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リール本体(1)に回転自在に支承され
    たスプール(5)に対して導電体、磁性体、永久磁石の
    いずれかで成る被駆動体(22)を形成すると共に、こ
    の被駆動体(22)に回転磁界を作用させて、該スプー
    ル(5)に釣り糸繰り出し方向への駆動力を与える界磁
    コイル群(23)を備えて成る釣り用リール。
  2. 【請求項2】 前記被駆動体(22)をスプール(5)
    の鍔状部に備え、前記界磁コイル群(23)を構成する
    複数の界磁コイル(23A)‥夫々を前記被駆動体(2
    2)の回転軌跡に近接して配置し、この複数の界磁コイ
    ル(23A)‥への順次通電により回転磁界を発生させ
    てスプール(5)に駆動力を与える請求項1記載の釣り
    用リール。
  3. 【請求項3】 前記スプール(5)の回転を計測するセ
    ンサ(19)を設けると共に、このセンサ(19)から
    の信号でスプール(5)の釣り糸繰り出し方向への回転
    を判別することによって界磁コイル群(23)に通電を
    開始する制御装置(17)を備えて成る請求項1記載の
    釣り用リール。
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