JPH0580179B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は送信機と受信機とを備え、プレストー
クにより相互に通話を行なうシンプレツクス方式
の無線装置の受信機電源の立上げ方法に関するも
のである。

従来の技術 従来、この種の装置では、消費電力を少なくす
るためにプレストークの操作に合せて、送信時に
は受信機の電源電圧を立下げ、送信状態の終了の
タイミングに合せて受信機の電源電圧を立上げる
方法が行われて来た。

発明が解決しようとする問題点 しかしながら、上記従来の無線装置では、プレ
ス解除のタイミングで受信機の電源電圧を立上げ
ていたため、自局の送信終了後、相手局が直ちに
音声を送出すると、受信機の電源が立上がる前
に、相手から到達した受信音声は復調されず、受
信音声の頭切れを起こすという問題があつた。

本発明はこのような従来の問題点を解決するも
のであり、送信状態から、受信状態に移行した直
後の、音声の頭切れをなくすことができる優れた
受信機の電源電圧立上げ方法を提供することを目
的とするものである。

問題点を解決するための手段 本発明は上記目的を達成するために、送信終了
後、一定時間の終話信号の送出機能を付加し、こ
の終話信号の送出によつて、終話後に、一定時間
音声を出させること等により相手局の音声の送出
を遅らせ、その間に、自局の受信電源電圧を立上
げて、相手局から音声が送出されるのを待機する
ように構成したものである。

作 用 従つて、本発明によれば、終話信号による音声
終了時点までには、自局受信機は電源電圧は立上
がり済なので、相手局からの送信音声が話頭切れ
を起すのを防止出来る効果を有するものである。

実施例 第１図は本発明の一実施例に適用する構成を示
すものであり、同図で１はシンプレツクス方式の
送受信に共用するアンテナ、２はアンテナスイツ
チ、３は受信機、４は送信機、５は切替スイツ
チ、６は制御部、７はプレストークスイツチの操
作部である。

次に上記構成の動作について、第２図と共に説
明する。自局から相手局に向け送話するには、操
作部７をプレスしてプレス信号(a)を立下げ、これ
に連動して制御部６、切替スイツチ５を経由して
送信機４に第２図(c)の電源電圧を供給し、送信出
力をアンテナスイツチ２、アンテナ１を介して相
手局に向けて送出する。次に送信が終ると操作部
７のプレスを解除すると、プレス信号(a)が立上が
る。この時、制御部６により終話信号(b)を立上げ
ると共に受信機３への電源電圧(d)の立上げを開始
する。終話信号(b)の継続期間中は終話信号(b)或い
は、終話信号により発生する音声信号が引き続き
送信機４から相手局に送られる。従つて相手局に
は、送話は終了してもしばらくの間まだ通話が継
続していると同じ効果を与える。この間に受信機
３の電源電圧(d)は十分立上がり、受信機３は待機
状態に入る。終話信号(b)の立下がりにより、送信
機４の電源電圧(c)も立下げられ、送話状態から受
話状態に完全に切替わるので、この時点で相手局
の送話が始まつても話頭切れになることはない。

発明の効果 本発明は上記実施例の説明から明らかなよう
に、送信状態から受信状態に移行する際に、直ち
に送信電圧を立下げずに、一定時間終話信号を継
続させ、その間に受信機電源を立上げると共に、
終話信号に対応して相手局の受信機に一定時間音
声を出力させるので、相手局では送信が継続して
いるものとして送信機の立上げが遅れるので、自
局受信機の話頭切れが防止出来、しかも送信状態
で、受信機に電圧を供給しないことによる省電力
化が行なえる利点を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における無線装置の
受信機電源の立上げ方法に適用する装置のブロツ
ク図、第２図は同タイムチヤートである。 １……アンテナ、２……アンテナスイツチ、３
……受信機、４……送信機、５……切替スイツ
チ、６……制御部、７……操作部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 各々送信機及び受信機を備えた無線局間での
   交信に際し、プレストークスイツチの操作に連動
   し、自局の送話終了後終話信号によりさらに一定
   時間送信を継続すると共に、その間に自局受信機
   の電源電圧の立上げを完了するようにした無線装
   置の受信機電源の立上げ方法。