JPH0580126A - 可変遅延回路の校正方法およびタイミング信号発生器並びに半導体試験装置 - Google Patents
可変遅延回路の校正方法およびタイミング信号発生器並びに半導体試験装置Info
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- JPH0580126A JPH0580126A JP3239989A JP23998991A JPH0580126A JP H0580126 A JPH0580126 A JP H0580126A JP 3239989 A JP3239989 A JP 3239989A JP 23998991 A JP23998991 A JP 23998991A JP H0580126 A JPH0580126 A JP H0580126A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】入力する基準クロックより所定のタイミング信
号を生成するタイミング信号発生器において、基準クロ
ック周期を変化させたことによるタイミング信号の位相
変化量を基準として可変遅延回路の遅延時間分解能の校
正を行なうことを特徴とする。 【効果】遅延時間を高分解能で可変する可変遅延回路の
遅延時間分解能を、高精度な基準クロックの発振周期を
基準として校正することにより高精度なタイミング発生
器を実現できる。
号を生成するタイミング信号発生器において、基準クロ
ック周期を変化させたことによるタイミング信号の位相
変化量を基準として可変遅延回路の遅延時間分解能の校
正を行なうことを特徴とする。 【効果】遅延時間を高分解能で可変する可変遅延回路の
遅延時間分解能を、高精度な基準クロックの発振周期を
基準として校正することにより高精度なタイミング発生
器を実現できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体試験装置等の電
子計測装置に好適なタイミング発生器に関するものであ
る。
子計測装置に好適なタイミング発生器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】半導体試験装置においては、近年の半導
体集積回路の高速化にともない、時間精度の向上が要求
されている。そして、半導体試験装置の時間精度向上に
は、搭載する可変遅延回路の校正が必須となる。
体集積回路の高速化にともない、時間精度の向上が要求
されている。そして、半導体試験装置の時間精度向上に
は、搭載する可変遅延回路の校正が必須となる。
【0003】このような可変遅延回路の校正法としては
「プロシーディングオブアイ・イー・イー・イーインタ
ーナショナルテストコンファレンス(1988年9月)
第108頁から第113頁(Proc.IEEE In
tl.,p108−113,Sep.1988)」に記
載されている技術が知られている。
「プロシーディングオブアイ・イー・イー・イーインタ
ーナショナルテストコンファレンス(1988年9月)
第108頁から第113頁(Proc.IEEE In
tl.,p108−113,Sep.1988)」に記
載されている技術が知られている。
【0004】以下、この技術を説明する。
【0005】図11に、この従来技術に係る半導体試験
装置の構成を示す。
装置の構成を示す。
【0006】図示するように、従来の半導体試験装置
は、試験周期発生回路(PG)50、校正の対象となる
可変遅延回路を搭載したタイミング発生器(TG)5
1、波形生成回路(FMT)8、ドライバ(DRV)3
0、アナログコンパレータ(CMP)31、コントロー
ラ(PC)52、基準タイミング発生器(REF.T
G)53、標準比較器(S)54、カウンタ(COUN
T)55、および広帯域選択器(SW)56よりなる。
は、試験周期発生回路(PG)50、校正の対象となる
可変遅延回路を搭載したタイミング発生器(TG)5
1、波形生成回路(FMT)8、ドライバ(DRV)3
0、アナログコンパレータ(CMP)31、コントロー
ラ(PC)52、基準タイミング発生器(REF.T
G)53、標準比較器(S)54、カウンタ(COUN
T)55、および広帯域選択器(SW)56よりなる。
【0007】試験周期発生回路50は、試験を行なう周
期を発生するとともに、タイミング発生器51の内部の
可変遅延回路によって所望の遅延時間を発生し、波形生
成回路8とドライバ30とを介して試験波形130が生
成される。試験波形130は、アナログコンパレータ3
1を介してコントローラ52において被試験素子32か
らの応答結果を検証する。
期を発生するとともに、タイミング発生器51の内部の
可変遅延回路によって所望の遅延時間を発生し、波形生
成回路8とドライバ30とを介して試験波形130が生
成される。試験波形130は、アナログコンパレータ3
1を介してコントローラ52において被試験素子32か
らの応答結果を検証する。
【0008】タイミング発生器51内部の可変遅延回路
の校正は、タイミング発生器51によってタイミングを
制御した試験波形130と、基準タイミング発生器53
からの基準タイミング信号153とを、標準比較器54
において比較し、カウンタ55を用いてその比較結果を
処理することによって行なわれる。試験波形130は、
広帯域選択器56を介して標準比較器54に供給され
る。可変遅延回路の時間分解能の校正の基準となるの
は、基準タイミング発生器53内部に用いられる高精度
エアラインである。
の校正は、タイミング発生器51によってタイミングを
制御した試験波形130と、基準タイミング発生器53
からの基準タイミング信号153とを、標準比較器54
において比較し、カウンタ55を用いてその比較結果を
処理することによって行なわれる。試験波形130は、
広帯域選択器56を介して標準比較器54に供給され
る。可変遅延回路の時間分解能の校正の基準となるの
は、基準タイミング発生器53内部に用いられる高精度
エアラインである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】可変遅延回路を構成す
る半導体素子は、製造バラツキ、周囲温度、電源電圧等
の影響を受けやすく、可変遅延回路の時間分解能の校正
は、必須である。しかし、近年の半導体集積回路の多ピ
ン化を考えた場合、前記従来技術に係る半導体試験装置
によれば可変遅延回路の校正に要する時間の増加は避け
られない。
る半導体素子は、製造バラツキ、周囲温度、電源電圧等
の影響を受けやすく、可変遅延回路の時間分解能の校正
は、必須である。しかし、近年の半導体集積回路の多ピ
ン化を考えた場合、前記従来技術に係る半導体試験装置
によれば可変遅延回路の校正に要する時間の増加は避け
られない。
【0010】また、校正の時間基準に高精度エアライン
などを用いると、装置の大型化を招き、制御に時間がか
かるため校正に要する時間の増大を招く。
などを用いると、装置の大型化を招き、制御に時間がか
かるため校正に要する時間の増大を招く。
【0011】この傾向は、半導体試験装置の高速化に伴
って顕著となり、高速化を妨げる要因となる。
って顕著となり、高速化を妨げる要因となる。
【0012】そこで、本発明は、可変遅延回路を高い時
間精度で、小規模の追加回路のみで、高速な校正を可能
にすることにより、半導体試験装置を高速・高精度化、
小形化することを目的とする。
間精度で、小規模の追加回路のみで、高速な校正を可能
にすることにより、半導体試験装置を高速・高精度化、
小形化することを目的とする。
【0013】
【問題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、出力信号の周期を高精度に制御可能な基
準クロック発生器と、所定の繰り返し周期、および粗遅
延時間を、入力する基準クロックより生成する粗タイミ
ング信号生成回路と、タイミング信号の微細な遅延時間
を指定する精遅延レジスタと、前記精遅延レジスタによ
って設定された時間データに従ってタイミング信号を微
細に遅延制御する可変遅延回路と、複数の可変遅延回路
の出力の位相を比較する位相比較器と校正データを格納
するメモリを有することを特徴とするタイミング発生器
を提供する。
に、本発明は、出力信号の周期を高精度に制御可能な基
準クロック発生器と、所定の繰り返し周期、および粗遅
延時間を、入力する基準クロックより生成する粗タイミ
ング信号生成回路と、タイミング信号の微細な遅延時間
を指定する精遅延レジスタと、前記精遅延レジスタによ
って設定された時間データに従ってタイミング信号を微
細に遅延制御する可変遅延回路と、複数の可変遅延回路
の出力の位相を比較する位相比較器と校正データを格納
するメモリを有することを特徴とするタイミング発生器
を提供する。
【0014】
【作用】本発明に係る可変遅延回路の校正法によれば、
時間基準は、基準クロックの周期である。基準クロック
は、その周期が水晶発振器と同程度まで高精度に制御可
能な周波数シンセサイザなどで構成可能なため、高い精
度で校正を行なうことができる。
時間基準は、基準クロックの周期である。基準クロック
は、その周期が水晶発振器と同程度まで高精度に制御可
能な周波数シンセサイザなどで構成可能なため、高い精
度で校正を行なうことができる。
【0015】また、本発明に係る可変遅延回路の校正法
に必要な位相比較器は、位相の遅れ・進みを判定するだ
けの単純な構成で良いので、小規模回路の追加で良く、
可変遅延回路を搭載する半導体集積回路内部に設けるこ
とが容易となる。これにより、校正対象となる可変遅延
回路の近傍で動作するため、配線による外乱の影響を受
ける事なく校正を行なうことができる。
に必要な位相比較器は、位相の遅れ・進みを判定するだ
けの単純な構成で良いので、小規模回路の追加で良く、
可変遅延回路を搭載する半導体集積回路内部に設けるこ
とが容易となる。これにより、校正対象となる可変遅延
回路の近傍で動作するため、配線による外乱の影響を受
ける事なく校正を行なうことができる。
【0016】さらに前記位相比較器を可変遅延回路を搭
載する半導体集積回路内部に設ける事により装置の小形
化が可能となる。
載する半導体集積回路内部に設ける事により装置の小形
化が可能となる。
【0017】
【実施例】まず、本発明に係る可変遅延回路の校正法を
示す第1の実施例を図1、図2を用いて説明する。図1
に本実施例に係る校正法を適応したタイミング発生器の
構成を示す。
示す第1の実施例を図1、図2を用いて説明する。図1
に本実施例に係る校正法を適応したタイミング発生器の
構成を示す。
【0018】図示するように、本実施例におけるタイミ
ング発生器は、校正の対象となる可変遅延回路12を含
む校正対象タイミング発生器3と、校正時に補助的に動
作するタイミング発生器4に分かれている。このタイミ
ング発生器3,4は、基準クロック101を発生する基
準クロック発生器1、タイミング信号の繰り返し周期を
制御する周期カウンタ2、粗遅延レジスタ11,21、
粗遅延カウンタ10,20、校正対象の可変遅延回路1
2、可変遅延回路22、精遅延レジスタ13、23、位
相比較回路5、タイミング発生器を制御するコントロー
ラ6および校正データを格納するメモリ7よりなる。
ング発生器は、校正の対象となる可変遅延回路12を含
む校正対象タイミング発生器3と、校正時に補助的に動
作するタイミング発生器4に分かれている。このタイミ
ング発生器3,4は、基準クロック101を発生する基
準クロック発生器1、タイミング信号の繰り返し周期を
制御する周期カウンタ2、粗遅延レジスタ11,21、
粗遅延カウンタ10,20、校正対象の可変遅延回路1
2、可変遅延回路22、精遅延レジスタ13、23、位
相比較回路5、タイミング発生器を制御するコントロー
ラ6および校正データを格納するメモリ7よりなる。
【0019】まず、タイミング発生器3の内部動作を説
明する。周期カウンタ2は、基準クロック101を計数
し、基準クロック周期tcの整数倍の周期の周期信号1
02を発生する。粗遅延カウンタ10は、周期信号10
2によって基準クロック101を計数開始し、粗遅延レ
ジスタ11で指定する回数だけ計数した後、粗遅延信号
110を出力し、精遅延回路である可変遅延回路12を
通過した後、タイミング信号112となり、出力され
る。可変遅延回路12では、精遅延レジスタ13で指定
される微小な時間だけ遅延時間を制御する。
明する。周期カウンタ2は、基準クロック101を計数
し、基準クロック周期tcの整数倍の周期の周期信号1
02を発生する。粗遅延カウンタ10は、周期信号10
2によって基準クロック101を計数開始し、粗遅延レ
ジスタ11で指定する回数だけ計数した後、粗遅延信号
110を出力し、精遅延回路である可変遅延回路12を
通過した後、タイミング信号112となり、出力され
る。可変遅延回路12では、精遅延レジスタ13で指定
される微小な時間だけ遅延時間を制御する。
【0020】タイミング発生器4の動作も同様に、粗遅
延カウンタ20は、周期信号102によって基準クロッ
ク101を計数開始し、粗遅延レジスタ21で指定する
回数だけ計数した後、粗遅延信号120を出力し、精遅
延回路22を通過した後、タイミング信号122とな
り、出力される。精遅延回路である可変遅延回路22で
は、精遅延レジスタ23で指定される微小な時間だけ遅
延時間を制御する。
延カウンタ20は、周期信号102によって基準クロッ
ク101を計数開始し、粗遅延レジスタ21で指定する
回数だけ計数した後、粗遅延信号120を出力し、精遅
延回路22を通過した後、タイミング信号122とな
り、出力される。精遅延回路である可変遅延回路22で
は、精遅延レジスタ23で指定される微小な時間だけ遅
延時間を制御する。
【0021】図2を用いて、可変遅延回路12におい
て、分解能をΔtとするための校正の例を説明する。校
正は、可変遅延回路12の遅延時間をΔtきざみに変化
させるための遅延設定値113を探索することで行なわ
れる。
て、分解能をΔtとするための校正の例を説明する。校
正は、可変遅延回路12の遅延時間をΔtきざみに変化
させるための遅延設定値113を探索することで行なわ
れる。
【0022】まず、校正対象タイミング発生器3の内部
の粗遅延レジスタ11には、設定値Nを書き込み、もう
一方のタイミング発生器4内のレジスタ21には、N−
1を書き込んでおく。また、精遅延レジスタ13の設定
値は遅延量0を設定する。図2の例では、周期trat
e=4×tc、N=3である。そして、位相比較器5の
出力105を観測しつつ、タイミング信号112とタイ
ミング信号122の位相が一致するように精遅延レジス
タ23の設定データを増加させる。図2(a)は、タイ
ミング信号112とタイミング信号122の位相が一致
した状態を示しており、可変遅延回路22は、td(=
tc)だけ遅延している。
の粗遅延レジスタ11には、設定値Nを書き込み、もう
一方のタイミング発生器4内のレジスタ21には、N−
1を書き込んでおく。また、精遅延レジスタ13の設定
値は遅延量0を設定する。図2の例では、周期trat
e=4×tc、N=3である。そして、位相比較器5の
出力105を観測しつつ、タイミング信号112とタイ
ミング信号122の位相が一致するように精遅延レジス
タ23の設定データを増加させる。図2(a)は、タイ
ミング信号112とタイミング信号122の位相が一致
した状態を示しており、可変遅延回路22は、td(=
tc)だけ遅延している。
【0023】次に、基準クロック周期をΔtだけ減ずる
と、タイミング信号112は、タイミング信号122の
位相に対し、Δtだけ遅れる。ここで、再び位相比較器
5の出力105を観測しつつ、タイミング信号112と
タイミング信号122の位相が一致するように精遅延レ
ジスタ13の設定値を増加させる。図2(b)に、タイ
ミング信号112とタイミング信号122の位相が一致
した状態を示す。ここで遅延設定値113は、可変遅延
回路12の遅延時間をΔtだけ増加させるための設定値
である。
と、タイミング信号112は、タイミング信号122の
位相に対し、Δtだけ遅れる。ここで、再び位相比較器
5の出力105を観測しつつ、タイミング信号112と
タイミング信号122の位相が一致するように精遅延レ
ジスタ13の設定値を増加させる。図2(b)に、タイ
ミング信号112とタイミング信号122の位相が一致
した状態を示す。ここで遅延設定値113は、可変遅延
回路12の遅延時間をΔtだけ増加させるための設定値
である。
【0024】以下、再び基準クロック101の周期をΔ
tだけ増加させて元に戻す。このとき、遅延設定値11
3は直前に設定した値となっているので、タイミング信
号122の位相はタイミング信号112の位相より遅れ
る。そこで、タイミング信号112とタイミング信号1
22の位相が一致するように精遅延レジスタ23の設定
値を再び増加させる。続いて、基準クロック101の周
期をΔtだけ減じ、これにより生じた位相差を精遅延レ
ジスタ13の設定値の再度の増加により0とする。この
ような動作を繰り返せば、順次可変遅延回路12の遅延
時間をΔtきざみに変化させる遅延設定値113を探索
することができる。この遅延設定値をメモリ7に格納
し、遅延回路12を制御する際には、メモリ7のデータ
を変換テーブルとして用い、所定の遅延量に応じた遅延
設定を行なうことにより可変遅延回路12の校正が可能
となる。
tだけ増加させて元に戻す。このとき、遅延設定値11
3は直前に設定した値となっているので、タイミング信
号122の位相はタイミング信号112の位相より遅れ
る。そこで、タイミング信号112とタイミング信号1
22の位相が一致するように精遅延レジスタ23の設定
値を再び増加させる。続いて、基準クロック101の周
期をΔtだけ減じ、これにより生じた位相差を精遅延レ
ジスタ13の設定値の再度の増加により0とする。この
ような動作を繰り返せば、順次可変遅延回路12の遅延
時間をΔtきざみに変化させる遅延設定値113を探索
することができる。この遅延設定値をメモリ7に格納
し、遅延回路12を制御する際には、メモリ7のデータ
を変換テーブルとして用い、所定の遅延量に応じた遅延
設定を行なうことにより可変遅延回路12の校正が可能
となる。
【0025】また、図1において校正対象タイミング発
生器3と、校正時に補助的に動作するタイミング発生器
4は、全く同一の回路構成であるため、可変遅延回路1
2と可変遅延回路22との役割を置き換えても同様の校
正を行なうことができる。すなわち、可変遅延回路12
を補助遅延回路として用い、可変遅延回路22を校正す
ることができる。さらに、タイミング発生器が、3つ以
上ある場合でも、位相比較器の入力に選択器を設けるこ
とにより同様の校正を行なうことができる。
生器3と、校正時に補助的に動作するタイミング発生器
4は、全く同一の回路構成であるため、可変遅延回路1
2と可変遅延回路22との役割を置き換えても同様の校
正を行なうことができる。すなわち、可変遅延回路12
を補助遅延回路として用い、可変遅延回路22を校正す
ることができる。さらに、タイミング発生器が、3つ以
上ある場合でも、位相比較器の入力に選択器を設けるこ
とにより同様の校正を行なうことができる。
【0026】以下、本発明に係る可変遅延回路の校正法
を示す第2の実施例を図3を用いて説明する。
を示す第2の実施例を図3を用いて説明する。
【0027】図示するように、本実施例に係る校正法を
適応した可変遅延回路は、基準クロック101を発生す
る基準クロック発生器1、タイミング信号の繰り返し周
期を制御する周期カウンタ2、粗遅延レジスタ11,2
1、粗遅延制御用コンパレータ14,24、校正対象の
可変遅延回路12、可変遅延回路22、精遅延レジスタ
13,23、位相比較回路5、タイミング発生器を制御
するコントローラ6および校正データを格納するメモリ
7よりなる。
適応した可変遅延回路は、基準クロック101を発生す
る基準クロック発生器1、タイミング信号の繰り返し周
期を制御する周期カウンタ2、粗遅延レジスタ11,2
1、粗遅延制御用コンパレータ14,24、校正対象の
可変遅延回路12、可変遅延回路22、精遅延レジスタ
13,23、位相比較回路5、タイミング発生器を制御
するコントローラ6および校正データを格納するメモリ
7よりなる。
【0028】タイミング発生器3の内部動作は、第1の
実施例とほぼ同様である。まず、周期カウンタ2は、基
準クロック101を計数し、基準クロック周期tcの整
数倍の周期の周期信号102を発生する。粗遅延制御用
コンパレータ14は、周期信号102と、粗遅延レジス
タ11の出力する粗遅延データ111とを比較し、一致
したタイミングで、粗遅延信号110を出力する。粗遅
延制御用コンパレータ24も同様に、周期信号102
と、粗遅延レジスタ21の出力する粗遅延データ121
とを比較し、一致したタイミングで、粗遅延信号120
を出力する。校正対象の可変遅延回路12、可変遅延回
路22、精遅延レジスタ13,23、位相比較回路5、
コントローラ6およびメモリ7の動作は、第1の実施例
と同一である。
実施例とほぼ同様である。まず、周期カウンタ2は、基
準クロック101を計数し、基準クロック周期tcの整
数倍の周期の周期信号102を発生する。粗遅延制御用
コンパレータ14は、周期信号102と、粗遅延レジス
タ11の出力する粗遅延データ111とを比較し、一致
したタイミングで、粗遅延信号110を出力する。粗遅
延制御用コンパレータ24も同様に、周期信号102
と、粗遅延レジスタ21の出力する粗遅延データ121
とを比較し、一致したタイミングで、粗遅延信号120
を出力する。校正対象の可変遅延回路12、可変遅延回
路22、精遅延レジスタ13,23、位相比較回路5、
コントローラ6およびメモリ7の動作は、第1の実施例
と同一である。
【0029】本実施例による校正の手順は、第1の実施
例と同様であるため、説明を省略する。
例と同様であるため、説明を省略する。
【0030】第1および第2の実施例で示した本発明に
よる可変遅延回路の校正方法は、図4に示す構成で一括
して示すことができる。図4の例を構成する要素は、基
準クロック発生器1、周期カウンタ2、粗遅延制御回路
15、校正対象の可変遅延回路12、可変遅延回路2
2、精遅延レジスタ13,23、位相比較回路5、コン
トローラ6、および校正データを格納するメモリ7であ
る。動作原理および構成手順は、上記の説明と同一であ
るため省略するが、本発明による可変遅延回路の校正方
法は、粗遅延制御回路において基準クロック1周期分の
遅延時間差を発生する機能と、基準クロック1周期分の
遅延時間を発生する可変遅延回路によって実現される。
よる可変遅延回路の校正方法は、図4に示す構成で一括
して示すことができる。図4の例を構成する要素は、基
準クロック発生器1、周期カウンタ2、粗遅延制御回路
15、校正対象の可変遅延回路12、可変遅延回路2
2、精遅延レジスタ13,23、位相比較回路5、コン
トローラ6、および校正データを格納するメモリ7であ
る。動作原理および構成手順は、上記の説明と同一であ
るため省略するが、本発明による可変遅延回路の校正方
法は、粗遅延制御回路において基準クロック1周期分の
遅延時間差を発生する機能と、基準クロック1周期分の
遅延時間を発生する可変遅延回路によって実現される。
【0031】以下、本発明に係る半導体試験装置内部の
可変遅延回路の校正法を示す第3の実施例を図5,図6
を用いて説明する。
可変遅延回路の校正法を示す第3の実施例を図5,図6
を用いて説明する。
【0032】図示するように、本実施例に係る校正法を
適応した半導体試験装置は、基準クロック101を発生
する基準クロック発生器1、タイミング信号の繰り返し
周期を制御する周期カウンタ2、粗遅延レジスタ11,
21、粗遅延制御用コンパレータ14,24、校正対象
の可変遅延回路12、可変遅延回路22、精遅延レジス
タ13,23、試験波形を生成するパターン発生器9、
波形生成回路8、試験波形130を被試験素子32に供
給するドライバ30、アナログコンパレータ31、タイ
ミング発生器を制御するコントローラ6および校正デー
タを格納するメモリ7よりなる。
適応した半導体試験装置は、基準クロック101を発生
する基準クロック発生器1、タイミング信号の繰り返し
周期を制御する周期カウンタ2、粗遅延レジスタ11,
21、粗遅延制御用コンパレータ14,24、校正対象
の可変遅延回路12、可変遅延回路22、精遅延レジス
タ13,23、試験波形を生成するパターン発生器9、
波形生成回路8、試験波形130を被試験素子32に供
給するドライバ30、アナログコンパレータ31、タイ
ミング発生器を制御するコントローラ6および校正デー
タを格納するメモリ7よりなる。
【0033】タイミング信号112およびタイミング信
号122を生成する基準クロック発生器1、周期カウン
タ2、粗遅延レジスタ11,21、粗遅延制御用コンパ
レータ14,24、校正対象の可変遅延回路12、可変
遅延回路22、精遅延レジスタ13,23の動作は、第
2の実施例と同一であるため省略する。試験波形を生成
する波形生成回路8は、パターン発生器9から出力され
た波形パターンデータ109に応じた波形を、タイミン
グ信号112で決定されるタイミングで、発生する。ド
ライバ30は、波形生成回路8の出力信号を、試験波形
130として出力する。試験波形130は、アナログコ
ンパレータ31に印加され、タイミング信号122で指
定するタイミングで比較信号131を出力する。
号122を生成する基準クロック発生器1、周期カウン
タ2、粗遅延レジスタ11,21、粗遅延制御用コンパ
レータ14,24、校正対象の可変遅延回路12、可変
遅延回路22、精遅延レジスタ13,23の動作は、第
2の実施例と同一であるため省略する。試験波形を生成
する波形生成回路8は、パターン発生器9から出力され
た波形パターンデータ109に応じた波形を、タイミン
グ信号112で決定されるタイミングで、発生する。ド
ライバ30は、波形生成回路8の出力信号を、試験波形
130として出力する。試験波形130は、アナログコ
ンパレータ31に印加され、タイミング信号122で指
定するタイミングで比較信号131を出力する。
【0034】以下、図6を用いて本実施例によって可変
遅延回路12の分解能をΔtとするための校正方法を説
明する。
遅延回路12の分解能をΔtとするための校正方法を説
明する。
【0035】まず、タイミング信号112のタイミング
でドライバ30から正パルスが発生する様にパターン発
生器9を設定しておく。そして、校正対象タイミング発
生器3の内部の粗遅延レジスタ11には、設定値Nを書
き込み、もう一方のタイミング発生器4には、N−1を
書き込んでおく。図6の例では、周期trate=4×
tc、N=3である。そして、アナログコンパレータ3
1の出力131を観測しつつ、精遅延レジスタ23の設
定データ123を増加させ、アナログコンパレータ31
の出力レベルが、0から1に変化する時点の設定データ
123を保持する。
でドライバ30から正パルスが発生する様にパターン発
生器9を設定しておく。そして、校正対象タイミング発
生器3の内部の粗遅延レジスタ11には、設定値Nを書
き込み、もう一方のタイミング発生器4には、N−1を
書き込んでおく。図6の例では、周期trate=4×
tc、N=3である。そして、アナログコンパレータ3
1の出力131を観測しつつ、精遅延レジスタ23の設
定データ123を増加させ、アナログコンパレータ31
の出力レベルが、0から1に変化する時点の設定データ
123を保持する。
【0036】このとき、試験波形130とタイミング信
号122の位相は、一致した状態となる。図6(a)
は、初期状態を示し同図(b)は、試験波形130とタ
イミング信号122の位相が、一致した状態を示してい
る。
号122の位相は、一致した状態となる。図6(a)
は、初期状態を示し同図(b)は、試験波形130とタ
イミング信号122の位相が、一致した状態を示してい
る。
【0037】次に、基準クロック周期をΔtだけ減ずる
と、タイミング信号112は、タイミング信号122の
位相に対してΔtだけ遅れる。すると試験波形130も
タイミング信号122の位相に対してΔtだけ遅れるた
め、アナログコンパレータ31の出力131は0とな
る。ここで再び、試験波形130とタイミング信号12
2の位相が一致するように、精遅延レジスタ13の設定
値を増加させる。そして、アナログコンパレータ31の
出力レベルが0から1に変化する時点の設定データ11
3を保持する。この遅延設定値113は、可変遅延回路
12の遅延時間をΔtだけ増加させるための設定値とな
る。
と、タイミング信号112は、タイミング信号122の
位相に対してΔtだけ遅れる。すると試験波形130も
タイミング信号122の位相に対してΔtだけ遅れるた
め、アナログコンパレータ31の出力131は0とな
る。ここで再び、試験波形130とタイミング信号12
2の位相が一致するように、精遅延レジスタ13の設定
値を増加させる。そして、アナログコンパレータ31の
出力レベルが0から1に変化する時点の設定データ11
3を保持する。この遅延設定値113は、可変遅延回路
12の遅延時間をΔtだけ増加させるための設定値とな
る。
【0038】以下、再度基準クロック101の周期をΔ
tだけ増加させて元に戻し、上記の手順を繰り返せば、
順次可変遅延回路12の遅延時間をΔtきざみに変化さ
せる遅延設定値113を探索することができる。この遅
延設定値をメモリ7に格納し、遅延回路12を制御する
際に、メモリ7のデータを変換テーブルとして用い、所
定の遅延量に応じた遅延設定を行なうことにより可変遅
延回路12の校正が可能となる。
tだけ増加させて元に戻し、上記の手順を繰り返せば、
順次可変遅延回路12の遅延時間をΔtきざみに変化さ
せる遅延設定値113を探索することができる。この遅
延設定値をメモリ7に格納し、遅延回路12を制御する
際に、メモリ7のデータを変換テーブルとして用い、所
定の遅延量に応じた遅延設定を行なうことにより可変遅
延回路12の校正が可能となる。
【0039】以下、本発明に係る可変遅延回路の校正法
を示す第4の実施例を図7、図8を用いて説明する。
を示す第4の実施例を図7、図8を用いて説明する。
【0040】図示するように、本実施例におけるタイミ
ング発生器は、校正の対象となる可変遅延回路12を含
む校正対象のタイミング発生器3と、校正時に補助的に
動作するタイミング発生器4とに分かれており、基準ク
ロック101を発生する基準クロック発生器1、タイミ
ング信号の繰り返し周期を制御する周期カウンタ2、粗
遅延レジスタ11,21、粗遅延制御用コンパレータ1
4,24、校正対象の可変遅延回路12、可変遅延回路
22、精遅延レジスタ13,23、および位相比較回路
5、アップダウンカウンタ40,47、計数するカウン
タを選択するカウンタセレクタ48、データ選択器4
1、タイミング発生器を制御するコントローラ6および
校正データを格納するメモリ7よりなる。
ング発生器は、校正の対象となる可変遅延回路12を含
む校正対象のタイミング発生器3と、校正時に補助的に
動作するタイミング発生器4とに分かれており、基準ク
ロック101を発生する基準クロック発生器1、タイミ
ング信号の繰り返し周期を制御する周期カウンタ2、粗
遅延レジスタ11,21、粗遅延制御用コンパレータ1
4,24、校正対象の可変遅延回路12、可変遅延回路
22、精遅延レジスタ13,23、および位相比較回路
5、アップダウンカウンタ40,47、計数するカウン
タを選択するカウンタセレクタ48、データ選択器4
1、タイミング発生器を制御するコントローラ6および
校正データを格納するメモリ7よりなる。
【0041】タイミング信号112およびタイミング信
号122を生成するための、基準クロック発生器1、周
期カウンタ2、粗遅延レジスタ11,21、粗遅延制御
用コンパレータ14,24、校正対象の可変遅延回路1
2、可変遅延回路22、精遅延レジスタ13,23の動
作は、第2の実施例と同一であるため省略する。
号122を生成するための、基準クロック発生器1、周
期カウンタ2、粗遅延レジスタ11,21、粗遅延制御
用コンパレータ14,24、校正対象の可変遅延回路1
2、可変遅延回路22、精遅延レジスタ13,23の動
作は、第2の実施例と同一であるため省略する。
【0042】図8を用いて、可変遅延回路12におい
て、分解能をΔtとするための校正の例を説明する。ア
ップダウンカウンタ40および47は、位相比較器5に
より、それぞれ自側が“遅れ”と判定したときには、ア
ップカウントし、“進み”と判定したときには、ダウン
カウントする。校正前の準備として、校正対象タイミン
グ発生器3の内部の粗遅延レジスタ11には、設定値N
を書き込み、もう一方のタイミング発生器4には、N−
1を書き込んでおき、データ選択器41および49は、
b側を選択しておく。アップダウンカウンタ40および
47はリセットし、カウンタセレクタ48はX側を選択
しておく。図8の例では、周期trate=4×tc、
N=3である。
て、分解能をΔtとするための校正の例を説明する。ア
ップダウンカウンタ40および47は、位相比較器5に
より、それぞれ自側が“遅れ”と判定したときには、ア
ップカウントし、“進み”と判定したときには、ダウン
カウントする。校正前の準備として、校正対象タイミン
グ発生器3の内部の粗遅延レジスタ11には、設定値N
を書き込み、もう一方のタイミング発生器4には、N−
1を書き込んでおき、データ選択器41および49は、
b側を選択しておく。アップダウンカウンタ40および
47はリセットし、カウンタセレクタ48はX側を選択
しておく。図8の例では、周期trate=4×tc、
N=3である。
【0043】まず、位相比較器5の出力105を観測し
つつ、タイミング信号112とタイミング信号122の
位相が一致するように、カウンタ47にデータをプリセ
ットする。図8(a)は、タイミング信号112とタイ
ミング信号122の位相が一致した状態を示しており、
可変遅延回路22は、td(=tc)だけ遅延してい
る。
つつ、タイミング信号112とタイミング信号122の
位相が一致するように、カウンタ47にデータをプリセ
ットする。図8(a)は、タイミング信号112とタイ
ミング信号122の位相が一致した状態を示しており、
可変遅延回路22は、td(=tc)だけ遅延してい
る。
【0044】そこで、第1段階として、カウンタセレク
タ48でX側を選択するように切り換え、基準クロック
周期tcをΔtだけ減ずる。するとタイミング信号11
2は、タイミング信号122の位相に対してΔtだけ遅
れるため、位相比較器5により、タイミング信号112
側の“遅れ”と判定され、アップダウンカウンタ40
は、アップカウントを開始する。アップダウンカウンタ
40の出力は、データ選択器41を介して可変遅延回路
12に接続されているので、可変遅延回路12は、遅延
時間を増加させ続ける。そして、タイミング信号112
とタイミング信号122の位相が等しくなると、位相比
較器5は同位相と判定し、アップダウンカウンタ40の
動作を停止する。この時点で、アップダウンカウンタ4
0に保持されているデータは、可変遅延回路12の遅延
時間をΔtだけ増加させるための設定値である。このと
きのアップダウンカウンタ40のデータをメモリ7に格
納する。
タ48でX側を選択するように切り換え、基準クロック
周期tcをΔtだけ減ずる。するとタイミング信号11
2は、タイミング信号122の位相に対してΔtだけ遅
れるため、位相比較器5により、タイミング信号112
側の“遅れ”と判定され、アップダウンカウンタ40
は、アップカウントを開始する。アップダウンカウンタ
40の出力は、データ選択器41を介して可変遅延回路
12に接続されているので、可変遅延回路12は、遅延
時間を増加させ続ける。そして、タイミング信号112
とタイミング信号122の位相が等しくなると、位相比
較器5は同位相と判定し、アップダウンカウンタ40の
動作を停止する。この時点で、アップダウンカウンタ4
0に保持されているデータは、可変遅延回路12の遅延
時間をΔtだけ増加させるための設定値である。このと
きのアップダウンカウンタ40のデータをメモリ7に格
納する。
【0045】図8(b)は、可変遅延回路12の遅延時
間をΔtだけ増加させるための設定値が、“4”であっ
た場合の例である。
間をΔtだけ増加させるための設定値が、“4”であっ
た場合の例である。
【0046】第2段階は、カウンタ40のデータを保持
したまま、カウンタセレクタ48をY側に切り換え、基
準クロック周期をΔt増加させて、tcに戻す。する
と、タイミング信号112は、タイミング信号122の
位相に対してΔtだけ進むため、位相比較器5はタイミ
ング信号112の“遅れ”と判定し、アップダウンカウ
ンタ47はアップカウントを開始する。アップダウンカ
ウンタ47の出力は、データ選択器49を介して可変遅
延回路22に接続されているので、可変遅延回路22は
遅延時間を増加させ続ける。そして、タイミング信号1
22とタイミング信号112の位相が等しくなると、位
相比較器5は同位相と判定し、アップダウンカウンタ4
7の計数動作を停止する。
したまま、カウンタセレクタ48をY側に切り換え、基
準クロック周期をΔt増加させて、tcに戻す。する
と、タイミング信号112は、タイミング信号122の
位相に対してΔtだけ進むため、位相比較器5はタイミ
ング信号112の“遅れ”と判定し、アップダウンカウ
ンタ47はアップカウントを開始する。アップダウンカ
ウンタ47の出力は、データ選択器49を介して可変遅
延回路22に接続されているので、可変遅延回路22は
遅延時間を増加させ続ける。そして、タイミング信号1
22とタイミング信号112の位相が等しくなると、位
相比較器5は同位相と判定し、アップダウンカウンタ4
7の計数動作を停止する。
【0047】以上のようにして、第1段階では、可変遅
延回路12の遅延時間をΔtだけ増加させるための設定
値の探索を行い、第2段階では可変遅延回路22もΔt
増加させてタイミング信号112とタイミング信号12
2の位相が一致するように制御する。
延回路12の遅延時間をΔtだけ増加させるための設定
値の探索を行い、第2段階では可変遅延回路22もΔt
増加させてタイミング信号112とタイミング信号12
2の位相が一致するように制御する。
【0048】次のステップとして再度基準クロック10
1の周期をΔtだけ減じて、第1段階および第2段階の
手順を繰り返せば、順次可変遅延回路12の遅延時間を
Δtきざみに変化させる遅延設定値113を探索し、メ
モリ7に格納することができる。そして、メモリ7に記
憶した設定データを変換テーブルとして用い、所定の遅
延量に応じた遅延設定を行なうことにより可変遅延回路
12の校正が可能となる。本実施例では、タイミング信
号の位相合わせの動作をカウンタによって自動的に行え
るので、校正に要する時間を短縮することができる。
1の周期をΔtだけ減じて、第1段階および第2段階の
手順を繰り返せば、順次可変遅延回路12の遅延時間を
Δtきざみに変化させる遅延設定値113を探索し、メ
モリ7に格納することができる。そして、メモリ7に記
憶した設定データを変換テーブルとして用い、所定の遅
延量に応じた遅延設定を行なうことにより可変遅延回路
12の校正が可能となる。本実施例では、タイミング信
号の位相合わせの動作をカウンタによって自動的に行え
るので、校正に要する時間を短縮することができる。
【0049】図9は、図7における位相比較器5の周辺
を詳細に示した補足図であり、便宜上、アップダウンカ
ウンタ40および47のうち40についてのみ示してい
る。実際には、図7のカウンタセレクタ48は図8にお
いてもアップダウンカウンタ40および47の前段に配
置し、カウンタ42,43,44および比較器45は両
アップダウンカウンタに共用することができる。位相比
較器5は、タイミング信号122を基準としたタイミン
グ信号112の位相比較結果を出力する。位相比較結果
が、“進み”であった場合カウンタ42がカウントアッ
プし、“遅れ”であった場合には、カウンタ43がカウ
ントアップする。比較器45は、カウンタ42とカウン
タ43の計数結果を比較することにより位相比較器5
が、“進み”と“遅れ”のどちらを多く出力したか、を
判定する。この判定結果に基づき、アップダウンカウン
タ40が設定データを増減する。このようにして、タイ
ミング信号112とタイミング信号122の位相が近づ
いてくると、位相比較器は、さらに外乱の影響を受けや
すくなり、カウンタ42とカウンタ43の計数値も近づ
いてくる。この位相が近づいた状態をカウンタ44で計
数して所定の値以上になった(すなわち、一致パルスが
連続して所定数計数された)ところで、位相比較結果
は、雑音レベル以下であると判断し、校正終了信号14
4を出力する。外乱によって位相比較器が判定誤動作を
する可能性がある使用環境では、以上のような構成によ
って雑音余裕のある動作が可能となる。さらにカウンタ
の設定値を制御することにより、装置を使用する雑音環
境に応じた雑音対策を行なうことが可能である。
を詳細に示した補足図であり、便宜上、アップダウンカ
ウンタ40および47のうち40についてのみ示してい
る。実際には、図7のカウンタセレクタ48は図8にお
いてもアップダウンカウンタ40および47の前段に配
置し、カウンタ42,43,44および比較器45は両
アップダウンカウンタに共用することができる。位相比
較器5は、タイミング信号122を基準としたタイミン
グ信号112の位相比較結果を出力する。位相比較結果
が、“進み”であった場合カウンタ42がカウントアッ
プし、“遅れ”であった場合には、カウンタ43がカウ
ントアップする。比較器45は、カウンタ42とカウン
タ43の計数結果を比較することにより位相比較器5
が、“進み”と“遅れ”のどちらを多く出力したか、を
判定する。この判定結果に基づき、アップダウンカウン
タ40が設定データを増減する。このようにして、タイ
ミング信号112とタイミング信号122の位相が近づ
いてくると、位相比較器は、さらに外乱の影響を受けや
すくなり、カウンタ42とカウンタ43の計数値も近づ
いてくる。この位相が近づいた状態をカウンタ44で計
数して所定の値以上になった(すなわち、一致パルスが
連続して所定数計数された)ところで、位相比較結果
は、雑音レベル以下であると判断し、校正終了信号14
4を出力する。外乱によって位相比較器が判定誤動作を
する可能性がある使用環境では、以上のような構成によ
って雑音余裕のある動作が可能となる。さらにカウンタ
の設定値を制御することにより、装置を使用する雑音環
境に応じた雑音対策を行なうことが可能である。
【0050】また、図7において校正対象タイミング発
生器3と、校正時に補助的に動作するタイミング発生器
4とは、全く同一の回路構成であるため、可変遅延回路
12と可変遅延回路22の役割を置き換えても同様の校
正を行うことができる。すなわち、可変遅延回路12を
を補助遅延回路として用い、可変遅延回路22を校正す
ることができる。さらに、タイミング発生器が、3つ以
上ある場合でも、位相比較器5の入力に選択器を設ける
ことにより同様の校正を行なうことができる。
生器3と、校正時に補助的に動作するタイミング発生器
4とは、全く同一の回路構成であるため、可変遅延回路
12と可変遅延回路22の役割を置き換えても同様の校
正を行うことができる。すなわち、可変遅延回路12を
を補助遅延回路として用い、可変遅延回路22を校正す
ることができる。さらに、タイミング発生器が、3つ以
上ある場合でも、位相比較器5の入力に選択器を設ける
ことにより同様の校正を行なうことができる。
【0051】以下、本発明に係る半導体試験装置である
第5の実施例を図10を用いて説明する。
第5の実施例を図10を用いて説明する。
【0052】図示するように、本発明に係る半導体試験
装置は、複数の入出力ピンを持つ被試験素子32に試験
波形を供給する複数の試験波形生成ユニット33と基準
クロック発生器1、およびコントローラ6からなる。
装置は、複数の入出力ピンを持つ被試験素子32に試験
波形を供給する複数の試験波形生成ユニット33と基準
クロック発生器1、およびコントローラ6からなる。
【0053】試験波形生成ユニット33は、試験の繰り
返し周期を制御する周期カウンタ2、粗遅延レジスタ1
1,21、粗遅延制御用コンパレータ14,24、校正
対象の可変遅延回路12、可変遅延回路22、精遅延レ
ジスタ13,23、波形生成回路8、パターン発生器
9、ドライバ30、アナログコンパレータ31、位相比
較回路5、アップダウンカウンタ40、データ選択器4
1および校正データを格納するメモリ7よりなる。
返し周期を制御する周期カウンタ2、粗遅延レジスタ1
1,21、粗遅延制御用コンパレータ14,24、校正
対象の可変遅延回路12、可変遅延回路22、精遅延レ
ジスタ13,23、波形生成回路8、パターン発生器
9、ドライバ30、アナログコンパレータ31、位相比
較回路5、アップダウンカウンタ40、データ選択器4
1および校正データを格納するメモリ7よりなる。
【0054】各部の動作および校正の手順は、第4の実
施例と同一である。本実施例において特徴的なのは、被
試験素子32のピンに接続される複数の試験波形生成ユ
ニット33は独立であるため、各試験波形生成ユニット
33に搭載された可変遅延回路12の校正を全ユニット
同時に行なうことが可能な点である。この特徴により校
正に要する時間を短縮することができる。
施例と同一である。本実施例において特徴的なのは、被
試験素子32のピンに接続される複数の試験波形生成ユ
ニット33は独立であるため、各試験波形生成ユニット
33に搭載された可変遅延回路12の校正を全ユニット
同時に行なうことが可能な点である。この特徴により校
正に要する時間を短縮することができる。
【0055】また、本実施例において位相比較器5の代
わりにアナログコンパレータ31の出力を用いて位相比
較を行なっても同様の結果が得られる。さらに可変遅延
回路12と可変遅延回路22の役割を交替しても同様で
ある。本実施例は、位相比較器5の入力に信号選択器を
設けることにより、試験波形生成ユニット33内部に3
個以上の可変遅延回路が存在する場合まで拡張が可能で
ある。
わりにアナログコンパレータ31の出力を用いて位相比
較を行なっても同様の結果が得られる。さらに可変遅延
回路12と可変遅延回路22の役割を交替しても同様で
ある。本実施例は、位相比較器5の入力に信号選択器を
設けることにより、試験波形生成ユニット33内部に3
個以上の可変遅延回路が存在する場合まで拡張が可能で
ある。
【0056】
【発明の効果】以上の様に本発明によれば、タイミング
発生器に搭載して遅延時間を高分解能で可変する可変遅
延回路の遅延時間分解能を、高精度な基準クロックの発
振周期を基準として校正することにより半導体試験装置
などの高精度化を実現することができる。
発生器に搭載して遅延時間を高分解能で可変する可変遅
延回路の遅延時間分解能を、高精度な基準クロックの発
振周期を基準として校正することにより半導体試験装置
などの高精度化を実現することができる。
【図1】本発明の第1の実施例に係る可変遅延回路の校
正法の説明図である。
正法の説明図である。
【図2】図1の実施例の動作を示すタイミングチャート
である。
である。
【図3】本発明の第2の実施例に係る可変遅延回路の校
正法の説明図である。
正法の説明図である。
【図4】本発明の第1および第2の実施例を総括して示
す可変遅延回路の校正法の説明図である。
す可変遅延回路の校正法の説明図である。
【図5】本発明の第3の実施例に係る半導体試験装置の
ブロック図である。
ブロック図である。
【図6】図5の実施例の動作を示すタイミングチャート
である。
である。
【図7】本発明の第4の実施例に係る可変遅延回路の校
正法の説明図である。
正法の説明図である。
【図8】図7の実施例の動作を示すタイミングチャート
である。
である。
【図9】図7の実施例の補足説明図である。
【図10】本発明の第5の実施例に係る半導体試験装置
のブロック図である。
のブロック図である。
【図11】従来の半導体試験装置の構成図である。
1…基準クロック発生器、2…周期カウンタ、3,51
…校正対象タイング発生器、4…タイミング発生器、5
…位相比較器、6,52…コントローラ、7…メモリ、
8…波形生成回路、9…パターン発生器、10,20…
粗遅延カウンタ、11,21…粗遅延レジスタ、12,2
2…可変遅延回路、13,23…精遅延レジスタ、14,
24…粗遅延制御用コンパレータ、15…粗遅延制御回
路、30…ドライバ、31…アナログコンパレータ、3
2…被試験素子、33…試験波形生成ユニット、40,
47…アップダウンカウンタ、41,46…データ選択
器、42,43,44…カウンタ、45…比較器、48…
カウンタセレクタ、50…試験周期発生回路、53…基
準タイミング発生器、54…標準比較器、55…カウン
タ、56…広帯域選択器。
…校正対象タイング発生器、4…タイミング発生器、5
…位相比較器、6,52…コントローラ、7…メモリ、
8…波形生成回路、9…パターン発生器、10,20…
粗遅延カウンタ、11,21…粗遅延レジスタ、12,2
2…可変遅延回路、13,23…精遅延レジスタ、14,
24…粗遅延制御用コンパレータ、15…粗遅延制御回
路、30…ドライバ、31…アナログコンパレータ、3
2…被試験素子、33…試験波形生成ユニット、40,
47…アップダウンカウンタ、41,46…データ選択
器、42,43,44…カウンタ、45…比較器、48…
カウンタセレクタ、50…試験周期発生回路、53…基
準タイミング発生器、54…標準比較器、55…カウン
タ、56…広帯域選択器。
Claims (6)
- 【請求項1】入力する基準クロックより所定のタイミン
グ信号を生成するタイミング信号発生器において、基準
クロック周期を変化したことによるタイミング信号の位
相変化量を基準として可変遅延回路の遅延時間分解能の
校正を行なうことを特徴とする可変遅延回路の校正方
法。 - 【請求項2】請求項1記載の可変遅延回路の校正方法で
あって、 制御データにより遅延量を制御することができる第1お
よび第2の可変遅延回路を用い、 予め定めた周期の基準クロックの単位周期分の位相差を
有する第1および第2の信号を生成し、 該第1および第2の信号を前記第1および第2の可変遅
延回路に入力し、 前記第2の可変遅延回路の遅延量を調整して両可変遅延
回路の出力信号の位相差を0とし、 前記基準クロックの周期をΔtだけ変化させ、 該周期の変化により生じた両可変遅延回路の出力信号の
位相差に対して、前記第1の可変遅延回路の遅延量を調
整して両可変遅延回路の出力信号の位相差を再び0とし
たときの制御データを求めることにより前記第1の可変
遅延回路の校正を行うことを特徴とする請求項1記載の
可変遅延回路の校正方法。 - 【請求項3】請求項1記載の可変遅延回路の校正方法で
あって、校正の対象となる可変遅延回路を搭載する半導
体試験装置において、第1の可変遅延回路の出力信号に
基づいて生成された試験波形を被試験素子に対して出力
するドライバと、該ドライバの出力信号を第2の可変遅
延回路の出力信号と位相比較するアナログコンパレータ
とを用いて、前記第1の可変遅延回路の校正を行うこと
を特徴とする可変遅延回路の校正方法。 - 【請求項4】周波数可変の基準クロックを発生する基準
クロック発生器と、 該基準クロックの単位周期分の位相差を有する第1およ
び第2の粗遅延信号を発生する粗遅延手段と、 該粗遅延手段の第1および第2の粗遅延信号を微小可変
遅延量だけ遅延する第1および第2の可変遅延回路と、 両可変遅延回路の出力信号の位相を比較する位相比較手
段と、 該位相比較手段の出力に応じて増減動作を行い、前記第
1の可変遅延回路の制御データを発生する第1のアップ
ダウンカウンタと、 前記位相比較手段の出力に応じて増減動作を行い、前記
第2の可変遅延回路の制御データを発生する第2のアッ
プダウンカウンタと、 前記位相比較手段の出力を前記第1または第2の可変遅
延回路に切り換え入力する切り換え手段と、 前記第1のアップダウンカウンタの出力を校正データと
して記憶する記憶手段と、 を備えたことを特徴とするタイミング発生器。 - 【請求項5】1チップの半導体集積回路素子に半導体回
路として構成されたことを特徴とする請求項4記載のタ
イミング発生器。 - 【請求項6】周波数可変の基準クロックを発生する基準
クロック発生器と、 ピン対応に試験素子に対して試験波形を供給する複数の
試験波形生成ユニットとを備え、 該試験波形生成ユニットは、 該基準クロックの単位周期分の位相差を有する第1およ
び第2の粗遅延信号を発生する粗遅延手段と、 該粗遅延手段の第1および第2の粗遅延信号を微小可変
遅延量だけ遅延する第1および第2の可変遅延回路と、 両可変遅延回路の出力信号の位相を比較する位相比較手
段と、 該位相比較手段の出力に応じて増減動作を行い、前記第
1の可変遅延回路の制御データを発生する第1のアップ
ダウンカウンタと、 前記位相比較手段の出力に応じて増減動作を行い、前記
第2の可変遅延回路の制御データを発生する第2のアッ
プダウンカウンタと、 前記位相比較手段の出力を前記第1または第2の可変遅
延回路に切り換え入力する切り換え手段と、 前記第1のアップダウンカウンタの出力を校正データと
して記憶する記憶手段とを有し、 該試験波形生成ユニットを被試験素子のピン対応に複数
個有することを特徴とする半導体試験装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3239989A JP3049127B2 (ja) | 1991-09-19 | 1991-09-19 | 可変遅延回路の校正方法およびタイミング信号発生器並びに半導体試験装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3239989A JP3049127B2 (ja) | 1991-09-19 | 1991-09-19 | 可変遅延回路の校正方法およびタイミング信号発生器並びに半導体試験装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0580126A true JPH0580126A (ja) | 1993-04-02 |
JP3049127B2 JP3049127B2 (ja) | 2000-06-05 |
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ID=17052822
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JP3239989A Expired - Fee Related JP3049127B2 (ja) | 1991-09-19 | 1991-09-19 | 可変遅延回路の校正方法およびタイミング信号発生器並びに半導体試験装置 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3049127B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023218973A1 (ja) * | 2022-05-13 | 2023-11-16 | 株式会社ブイ・テクノロジー | 試験回路、および半導体試験装置 |
-
1991
- 1991-09-19 JP JP3239989A patent/JP3049127B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP3049127B2 (ja) | 2000-06-05 |
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