JPH0579886B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、家庭用、工業用として利用され、液
量が減少した場合に超音波振動子が空ダキされて
破壊することを防止する構造を有する超音波加湿
器に関するものである。

従来の技術 従来、この種の超音波加湿器は第２図に示すよ
うな構成であつた。第２図において、１は霧化室
で、貯留槽２と超音波加湿ユニツト３のチヤンバ
ーベース４を装着する取付穴５を有し、霧化室１
の上部に霧を送る案内筒６を位置させている。７
は液体であり、８は前記案内筒６の先端部に設け
た吹出口である。前記霧化室１の側部に穴９を設
け、この穴９の位置にフアン１０を装着して構成
したものである。このフアン１０から発生した風
１１を霧化室１内に送り、チヤンバーベース４に
装着された超音波振動子１２より生成された超音
波により霧化された霧を案内筒６、吹出口８を介
して器外に吐出されるものであつた。ここで、１
３は水漏れを防ぎチヤンバーベース４を貯留槽２
に密着させるＯリング、１４は駆動回路部、１５
は霧化柱である。

発明が解決しようとする問題点 このような従来の構成では、液量が減少するか
あるいは液体がなくなると、超音波振動子の負荷
が低下し過電流が流れ、超音波振動子が空ダキさ
れて破壊するという問題があつた。

本発明はこのような問題点を解決するもので、
液位変化が生じた場合、特に液体が減少した場合
に霧化された霧を器外に送り出さず、超音波振動
子の保護と、安定した霧化を行わせる超音波加湿
器を提供することを目的とするものである。

問題点を解決するための手段 この問題点を解決するために本発明は、フアン
装置より霧化室へ通ずる流路を有し、中央部に霧
化柱を発生させるように液面に望む穴と、前記流
路から流れる風を前記霧化室内へ通す流入口と、
断面が漏斗状を有する上面部に複数個の吹出穴と
を設けてなるフロートを前記霧化室内の液面に浮
べて設け、液位の減少により前記フロートの側面
が前記流路の出口を封止し、霧化室内の霧が器外
に出なくなるように構成したものである。

作 用 この構成により、適量の液位にある時はフアン
から送られて来た風が流路を通つてフロートに吹
き込み、フロートの吹出穴から霧化室内に風を送
り、霧を器外に吐出しているが、液位が減少する
とフロートの側面が流路の出口を封止し、フロー
ト内及び霧化室内に風が送り込まれなくなり、霧
は霧化室内に滞留し、液化していく。このため液
位は減少しなくなる。また、霧化される時に発生
する粒径の大きい液玉及び霧化柱の液体が液面に
落下すると、水位が乱れ霧化量が不安定となるが
本発明のフロートにより水位の乱れを防止し、液
量のコントロールができることとなる。

実施例 以下本発明の一実施例について、図面を参照し
ながら説明する。なお、従来例と同一部分には同
一符号を付している。第１図は本発明の一実施例
による超音波加湿器の断面図であり、第１図にお
いて、１６は流路で、フアン１０より発生した風
１１を霧化室１内へ送り出す部分で、霧化室１の
側面にその出口１６ａを有している。１７は中央
部に霧化柱１５を発生させるように液面を望む穴
１７ａを有し、上面部１７ｂの形状が漏斗状を有
し、かつ前記流路１６の出口１６ａと連絡した流
入口１７ｃと上面部１７ｂに複数個の吹出穴１７
ｄを有してなるフロートである。このフロート１
７は水面に浮かべられており、水位変化に応じて
風の流路１６の出口１６ａとの連結が変動し、水
位が減少するとフロート１７の流入口１７ｃが前
記流路１６の出口１６ａに合致せず、フロート１
７の側面が風の出口１６ａを封止する構成として
いる。なお、フロート１７の材質は発泡ポリエチ
レン等の発泡性樹脂により構成することができ
る。

発明の効果 以上のように本発明によれば、超音波により液
体を霧化し器外に吐出させると同時に液位は低下
する方向となるが、この液位が所定以下になると
霧が器外に吐出されないように風の出口を封止す
るフロートを設けているため、液位が所定レベル
以下にはならない。したがつて、超音波振動子の
空ダキによる破壊を防ぐことができるものとなつ
た。そして、フロートの上面部を漏斗状としてい
るため、フロート中央部の穴を介して水面に発生
した霧化柱からの液玉が液面に直接落下せず、フ
ロートの漏斗状の上面部に落下しフロートを伝わ
つて液面に流れるため、液面の乱れがなく、安定
した霧化発生を行うと同時に、液玉が落下する時
に発生する音を著しく小さくし、ノイズの小さい
超音波による加湿を行うことができるという効果
が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例による超音波加湿器
を示す断面図、第２図は従来の超音波加湿器を示
す断面図である。 １……霧化室、２……貯留槽、３……超音波加
湿ユニツト、４……チヤンバベース、４ａ……ホ
ーン部、５……取付穴、６……案内筒、７……液
体、８……吹出口、９……穴、１０……フアン、
１１……風、１２……超音波振動子、１３……Ｏ
リング、１４……駆動回路部、１５……霧化柱、
１６……流路、１６ａ……出口、１７……フロー
ト、１７ａ……穴、１７ｂ……上面部、１７ｃ…
…流入口。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ フアン装置より霧化室へ通ずる流路を有し、
   中央部に霧化柱を発生させるように液面を望む穴
   と、前記流路から流れる風を前記霧化室内へ通す
   流入口と、断面が漏斗状を有する上面部に複数個
   の吹出穴とを設けてなるフロートを前記霧化室内
   の液体に浮べて設け、液位の減少により前記フロ
   ートの側面が前記流路の出口を封止し、霧化室内
   の霧が器外に出なくなるように構成したことを特
   徴とする超音波加湿器。