JPH0579596A - 配管装置 - Google Patents

配管装置

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JPH0579596A
JPH0579596A JP7046692A JP7046692A JPH0579596A JP H0579596 A JPH0579596 A JP H0579596A JP 7046692 A JP7046692 A JP 7046692A JP 7046692 A JP7046692 A JP 7046692A JP H0579596 A JPH0579596 A JP H0579596A
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pipe
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Wataru Nishioka
渉 西岡
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  • Protection Of Pipes Against Damage, Friction, And Corrosion (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 外壁を傷つけたり汚したりすることがなく、
しかも長期にわたって確実な据え付け状態を維持できる
配管装置を提供する。 【構成】 壁W)に貫通した孔4に挿通保持させる貫通
スリーブSと、壁Wに沿って配設され、且つ、貫通スリ
ーブSに連通する配管カバーDとから成る配管装置であ
って、貫通スリーブSと配管カバーDとの夫々の一端部
に、両者を互いに連結するための連結部Jを設け、貫通
スリーブSと配管カバーDとを連結させた状態で、配管
カバーDを床Fに対して突張らせるための突張り具3
を、配管カバーDの他端部で、配管カバーDの長手方向
に出退自在に設けてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建物の壁に沿って配設
される配管カバーを設けてある配管装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる配管装置においては、配管
カバーは建物の壁に直接取り付けてあり、その配管カバ
ーには、壁に対するビス止め部や、両面テープ又は接着
剤による接着部を形成してあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、約定や
防災関連法規等によって、配管装置の取付けのために壁
にビス孔をあけたり、あるいは、両面テープ等で接着し
たりすることが禁止されている場合があり、このような
場合、配管装置を取り付けることができなくなるという
欠点があった。
【0004】本発明はこれらの欠点を解消し、外壁を傷
つけたり汚したりすることがなく、しかも長期にわたっ
て確実な据え付け状態を維持できる配管装置を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本第1発明は、貫通スリーブと配管カバーとの夫
々の一端部に、両者を互いに連結するための連結部を設
け、前記貫通スリーブと前記配管カバーとを連結させた
状態で、前記配管カバーを床に対して突張らせるための
突張り具を、前記配管カバーの他端部で、前記配管カバ
ーの長手方向に出退自在に設けてあることを特徴とし、
本第2発明は、配管カバーの一端部に、壁に貫通した貫
通孔の上面に対する接当係止部を設け、前記接当係止部
を前記貫通孔の上面に接当係止させた状態で、前記配管
カバーを床に対して突張らせるための突張り具を、前記
配管カバーの他端部で、前記配管カバーの長手方向に出
退自在に設けてあることを特徴とし、その作用効果は夫
々次の通りである。
【0006】
【作用】上記第1発明の構成によれば、貫通スリーブと
配管カバーとを、両者の一端部側で互いに連結部を介し
て連結し、その状態で、配管カバーの他端部に設けた突
張り具を、配管カバーの長手方向に突出操作して床に接
当させ、そのまま操作を続ければ、貫通スリーブは、壁
の既設の貫通孔に挿通保持してあるために、それに連結
した配管カバーは床から遠ざかる方向への移動を阻止さ
れて、配管カバーに長手方向からの圧縮力が加わるよう
になり、配管カバーが、床に対して突張った状態にな
る。その結果、貫通スリーブと配管カバーとを、壁面を
加工することなく壁と床との間に強固に固定することが
できる。
【0007】本第2発明の構成によれば、配管カバーの
一端部に設けた接当係止部を壁の既設の貫通孔の上面に
接当させ、その状態で配管カバーの他端部に設けた突張
り具を、配管カバーの長手方向に突出操作して床に接当
させて、そのまま操作を続ければ、前記接当係止部によ
って配管カバーは床から遠ざかる方向への起動を阻止さ
れて、配管カバーに長手方向からの圧縮力が加わるよう
になり、上記第1発明と同様の作用が生じる。
【0008】特に、本第2発明においては、貫通孔に対
して接当係止部を直接接当係止させることで、貫通スリ
ーブを介さなくても配管装置全体を壁や床に対して強固
に固定できるから、配管カバーに対する連結部を貫通ス
リーブに設けなくてもよく、また、たとえ設けたとして
も、前記突張り状態を維持できるような特別の構成にし
なくてもよくなり、その結果、市販の貫通スリーブを用
いることができて、それだけ、施工費を低廉化すること
ができる。
【0009】
【発明の効果】従って、第1発明によれば、壁面を使用
することなく壁や床に対して強固に固定することができ
るから、ビス、両面テープ及び接着剤等による場合のよ
うに外壁を傷つけたり汚したりすることがなく、且つ、
長期にわたって確実な据え付け状態を維持できる配管装
置を提供することができるに至った。また第2発明によ
れば、上記第1発明と同様の効果が得られるうえに、施
工費を低廉化することができるから、経済性がよい配管
装置を提供することができた。
【0010】そして、例えば、突張り具の出退部をその
突出方向に付勢するための付勢機構を前記突張り具に設
ければ、季節の変化によって配管装置が長手方向に伸縮
しても、その伸縮に応じて突張り具が出退してその伸縮
量を容易に吸収することができ、特に、配管装置が冬季
に縮んだ場合、出退部が付勢機構の働きで突出して、突
っ張り状態を確実に維持でき、その結果、長期にわたっ
て確実な据え付け状態を維持できる。
【0011】また、例えば接当係止部を、貫通孔に沿う
円弧状の第1、第2接当係止部で構成するとともに、第
1接当係止部の曲率半径を第2接当係止部の曲率半径よ
りも大に形成すれば、種々の径の貫通孔に対して、接当
係止部を確実に接当係止させることができる。
【0012】
【実施例】以下に、本発明の実施例を、第1実施例、第
2実施例の順に、図面に基づいて説明する。図1〜4で
示すように、屋内に設置されたファンコンベクターなど
の室内機Aと、屋外に設置されたボイラーなど室外機B
とに亘って、温水や冷媒など空調(暖冷)用熱媒液を循
環流動させるための往復二本の可撓性空調用配管Pを套
嵌してそれの断熱保温及び保護を行う配管装置16を設
けてある。
【0013】この配管装置16は、前記室内機Aに近い
空調用配管P部分を挿通保持する状態で建物壁Wに内外
方向に貫通する貫通孔4に内装された円筒状のスリーブ
Sと、この貫通スリーブSに連通し、且つ、壁Wに沿っ
てほぼ垂直に配設された配管カバーDとから成る。
【0014】前記貫通スリーブSは、図2,図4に示す
ように、孔4に内嵌自在な筒部S1の一端部に、壁Wに
対する係止用フランジ8を、他端部に、配管カバーDに
対する連結部Jを備えている。この連結部Jは、前記一
端部に締めナット9を螺合させるための雄ねじ部を形成
して構成してある。なお、配管カバーDに対する連結方
法については後述する。
【0015】前記配管カバーDは、一端側で配管曲り部
分Paを覆う第一カバー1と、壁面W’に沿う配管部分
Pcを覆う直管状の第二カバー2とから成り、第二カバ
ー2には、床F側の端部に、第二カバー2の長手方向へ
出退自在な突張り具3を、床面F’に接当させた状態で
設けてある。
【0016】前記第一カバー1は、壁W側の底部材5と
カバー本体6とからなり、前記直管状の第二カバー2の
一端部と、前記スリーブSの外側開口部Saとに連通接
続している。そして、前記スリーブSを通る配管部分P
bと、直管状の第二カバー2内を挿通して壁面W’に沿
う配管部分Pcとの間の彎曲した配管曲り部分Paを覆
っている。これらは、より具体的には次のように構成し
てある。
【0017】即ち、前記底部材5は、壁面W’に密着接
当して貫通孔4を覆うためのの低い筒状部12と、隣
接部材に対する連結部を支持する支持壁13とから成
る。前記筒状体12には、一端面に開口部11を形成し
て、その周りにフランジ10を設けてあり、軸芯方向の
一端面を他端面に対して傾斜させてある。前記開口部1
1は、前記スリーブSの壁外面側開口部Saに対応位置
して、そこから引き出される前記空調用配管Pを導入す
るためのものである。
【0018】前記支持壁13は筒状部12に一体連接し
てあり、一端部と中間部とに、第二カバー2に対する連
結部としての第1係合用突起20と、カバー本体6に対
する連結部としての第1係合溝21とをそれぞれ設けて
ある。
【0019】前記カバー本体6は、一端部に、底部材5
に対する係合連結部を備えており、壁面W’に沿って互
いに相対移動させて両者を連結するようにしてある。
【0020】前記フランジ10は、貫通スリーブSに対
する連結部も兼ねるものである。ここで、第1カバー1
と貫通スリーブSとの連結状態について説明する。
【0021】つまり、図2,図4に示すように、貫通ス
リーブSを貫通孔4に挿通させ、壁Wの一方の面に貫通
スリーブSのフランジ8を係止させると共に、貫通スリ
ーブSの先端部を、他方の壁面側にある底部材5の開口
部11に貫通させて、リング状のナット9を前記先端部
に螺合し、もって貫通スリーブSとの協働で底部材5を
壁Wに押付固定する。
【0022】なお、壁Wの貫通孔4は、雨水等の侵入を
防ぐために、一般に外側へ向けて下り勾配にしてあり、
その結果、貫通孔4に沿って挿通された貫通スリーブS
も傾斜したものとなるが、上記のように、底部材5の一
端面を他端面に対して傾斜させてあるため、無理なく押
付固定ができる。
【0023】前記第二カバー2は、上下に分割して、互
いに嵌合連結自在な長尺状の主カバー2Aと、突張り具
3を保持するための副カバー2Bとから成る。前記主カ
バー2Aは、径方向に2分割され、両分割カバー2
1,2A2に、互いに連結するめの突起部23と溝部2
4が、カバー全長にわたって各別に形成してある。前記
主カバー2Aと副カバー2Bとの連結は、第一カバー1
と第二カバー2との連結と同様に、係合用突起部と係合
用溝部との係合により行なう。副カバー2Bには、壁面
W’と対向する側の面に、配管取り出し用の開口部14
を形成しあり、床F側の端部に、円形状の凹部15を設
けて突張り具3を係合自在に構成してある。なお、副カ
バー2Bも、径方向に2分割され、両分割カバー2
1,2Bには、それらを互いに連結するための連結部
を設けてある。
【0024】前記突張り具3は、図2に示すように、ジ
ャッキ状になっており、筒本体3Aと、この筒本体3A
の一端部に回転自在に嵌合されたナット3Bと、このナ
ット3Bに螺合し、螺合操作で筒本体3Aから出退する
ネジ棒3Cとから成る。ナット3Bとネジ棒3Cのネジ
部は、軸心方向の負荷に耐えられるように共に台形ネジ
に形成してある。ネジ棒3Cの先端部には、副カバー2
Bの凹部15に設けた第3突起部25に係止させて、ネ
ジ棒3C自体の回転を規制するための筋状の第4突起部
26を設けてある。
【0025】以上の構成からなる配管装置16の据え付
けについて説明する。まず、貫通スリーブSの一端部に
底部材5を外嵌させると共に、締めナット9を螺合す
る。この点に関しては、前述の通りであるので詳細は省
略する。そして、第一カバー1と第二カバー2とを嵌合
連結させる。床面F’と副カバー2B端部との間に突張
り具3を介在させ、突張り具3を螺合操作して、ネジ棒
3Cを突出させ、配管カバーDを床Fに対して突張らせ
た状態にする。次に、貫通スリーブSを貫通孔4に挿通
してから、室内機Aと室外機Bとにわたって配管Pを配
設する。第二カバー2の主・副の両カバー2A・2Bで
配管Pを取り囲むにあたり、主カバー2Aの分割カバー
2A1,2A2同士、及び副カバー2Bの分割カバー
1,2B2を同士を係合連結し、その後主・副の両バー
2A,2B同士を互い嵌合連結する。その後に、底部材
5にカバー本体6を係合させる。
【0026】〔別実施例〕次に、第1実施例の別実施例
について説明する。この別実施例は、貫通スリーブSと
第一カバー1との連結部の構造に係るものである。
【0027】図12、図13に示すように、前記貫通ス
リーブSを構成するに、壁Wの両面部W’,W’に別々
に接当可能な一対のフランジ(鍔部の一例)S2,S3
を、筒部S1の両端側にそれぞれ配置して、壁Wを挟持
自在に筒部S1両端部に連結してある。詳述すると、両
フランジS2,S3のうち、室内側用のフランジS3を
筒部S1の一端部に一体連接し、第一カバー1側用のフ
ランジS2を備えたフランジ部材40を設けるととも
に、このフランジ部材40を筒部S1の他端部に分離自
在に螺合連結し、前記フランジS2を室内側のフランジ
S3側に螺進させ、近接させることで、壁Wを挟持する
ようにしてある。また、第一カバー1側の前記フランジ
S2の背面部には、第一カバー1に対する連結部として
の環状溝S4(係止部の一例)を設けてある。
【0028】前記第一カバー1のカバー本体6’には、
貫通スリーブS側の端部のうち、図13における上端部
に、前記環状溝S4にその径方向から係入する円弧状突
起部6a(貫通スリーブSに対する連結部で、被係止部
の一例)を、第二カバー2に近づく方向に突設してあ
る。
【0029】前記第一カバー1の底部材5’にも、前記
環状溝S4に係入する円弧状突起部6b(貫通スリーブ
Sに対する連結部で、被係止部の一例)を突設してあ
る。この円弧状突起部6bは、前記支持壁13の一端部
に、半円状の凹部を形成して構成したもので、凹部の周
部を前記円弧状突起部6bに形成してある。一対の前記
両円弧状突起部6a,6bは、フランジS2を上下から
挟み込むようにして、前記環状溝S4に係入し、もっ
て、第一カバー1と貫通スリーブSとを連結状態にす
る。なお、前記カバー本体6’と底部材5’とはボルト
連結してある。図中Pは、止水用パッキンである。
【0030】上記の構成における連結方法は次の通りで
ある。まず、貫通スリーブSの筒部S1を貫通孔4に貫
通させ、室内側の壁面W’に貫通スリーブSのフランジ
S3を係止させてから、筒部S1の先端部に、室外側か
らフランジ部材40を螺合連結し、両フランジS2,S
3に壁Wを挟持させる。そして、カバー本体6’と底部
材5’との円弧状突起部6a,6bを、それぞれ環状溝
S4に径方向から係入させるとともに、カバー本体6’
と底部材5’とをボルト連結する。
【0031】本別実施例によれば、第一、第二カバー
1、2が不要なときに、貫通スリーブSを単独ででも壁
Wに取り付けることができる。しかも、第一、第二カバ
ー1、2を、床Fに対して突張らせて固定した状態にお
いて、貫通スリーブSの一対のフランジS2,S3で壁
Wを挟持しているから、たとえ、その突張り力の作用
や、気温の変化による軸芯方向の力の作用等に起因し
て、第一、第二カバー1、2に、それらを壁Wから遠ざ
ける方向の力が作用しても、それらを壁Wから外れた
り、位置ずれしたりしにくくすることができる。その結
果、貫通スリーブSと第一、第二カバー1、2とを、壁
Wと床Fとの間に長期間にわたって強固に固定すること
ができる。
【0032】なお、フランジ部材40、カバー本体6’
及び底部材5’を一体に形成してもよい。
【0033】前記突張り具3の出退は、螺合操作による
ものに限らず、出退できる装置であれば何であってもも
よい。
【0034】前記突張り具3を、ナットと、このナット
に螺合するネジ棒とから構成し、ボルトの頭部を床に対
する接地部とすると共に、ナットを前記凹部15に対す
る係合部としてもよい。
【0035】次に、第2実施例について説明する。第1
実施例と異なって、貫通スリーブを設けることなく、図
5に示すように、建物の壁Wの貫通孔4に連通し、か
つ、壁Wに沿ってほぼ垂直に配設された配管カバーDだ
けで配管装置16を構成してある。
【0036】前記配管カバーDは、一端側で配管曲がり
部分Paを覆う第一カバー1と、壁面w’に沿う配管部
分Pcを覆う直管状の第二カバー2とからなり、第一カ
バー1には、貫通孔4の上面に対する接当係止部33を
設け、この接当係止部33を貫通孔4の上面に接当係止
させた状態で、配管カバーDを床Fに対して突っ張らせ
るための突っ張り具3を、第二カバー2の下端部で、配
管カバーDの長手方向に出退自在に設けてある。
【0037】前記第一カバー1は、図6に示すように、
壁W側の底部材5とカバー本体6とで構成してあり、よ
り具体的には次の様に構成してある。
【0038】すなわち、前記底部材5は、図8、図9に
示すように円形の開口部11を有する円板部12Aと、
隣接部材に対する連結部を支持する支持壁13とからな
り、前記円板部12Aに前記接当係止部33を、開口部
11に沿って円弧状に立設してある。この接当係止部3
3は、曲率半径がRの第1接当係止部33Aと、曲率半
径が、Rよりも小のrである第2接当係止部33Bとで
構成してある。このように構成することで、種々の径の
貫通孔4に対して接当係止部33を確実に接当係止させ
ることができる。
【0039】図6に示すように前記支持壁13は、円板
部12Aの径方向に延設してあり、その先端部に第二カ
バー2に対する連結部として第1係合用突起20を、ま
た、中間部にカバー本体6に対する連結部を設けてあ
る。なお、カバー本体6にも、底部材5に対する連結部
を設けてある。第1係合用突起20は、5個形成してあ
り、そのうち、両端の突起20は第二カバー2の係合穴
に挿入、係合させるものであり、その挿入と同時に、残
りの3個の突起20で、第二カバー2の分割カバー2A
2の壁を、図7にも示すように、表裏両面から挟持し、
もって第一、第二カバー1、2を連結するように構成し
てある。なお、分割カバー2A2の前記壁には、第一カ
バー1の中央の突起20を係合させるための溝34を、
幅方向中央部に、長手方向に沿って形成してある。
【0040】第二カバー2は、主副のカバー2A,2B
からなる等、第1実施例とほぼ同様の構成であるが、第
一カバー1に対する連結部の構造と、副カバー2Bの構
造とは第1実施例と大きく異なっている。共通する点に
ついては説明を省略し、相違する点のうち副カバー2B
の構成について以下に説明する。
【0041】図5、図10、図11に示すように前記副
カバー2Bは、副カバー本体2B1と, L字型に折曲形
成した薄板からなる床固定具2B2とで構成してある。
そして、床固定具2B2の一端部に、主カバー2Aに対
する連結部として3個の第1係合用突起20を設け、そ
のうち、両端の突起20を主カバー2Aの係合穴に挿入
して係合させると同時に、残りの中央の突起20を、主
カバー2Aの壁に形成した溝34に係合させ、これら3
個の突起20で主カバー2Aの壁を表裏両面側から挟持
し、もって主、副カバー2A,2Bを連結するように構
成してある。つまり、主、副カバー2A、2B同士の連
結部の構造は、第一、第二カバー1、2同士の連結部の
構造とほぼ同様に構成してある。
【0042】副カバー本体2B1と床固定具2B2との連
結は、主カバー2Aの分割カバーA 1、2A2同士を連結
する場合と同様に、突起部23と溝部24との係合によ
行う。
【0043】前記床固定具2B2の屈曲した2片のう
ち、突起20を設けた一片とは別の一片にメネジ部31
を設けて突っ張り具3の取り付け部を構成してある。以
下に突っ張り具3の構成、及び突っ張り具3と副カバー
2Bとの連結構造について説明する。
【0044】図5に示すように、2個のカップ状筒体3
a,3c(出退部の一例)を、互いにそれらの開口部同
士を対向させた状態で嵌合し、ナット3eを基端部に一
体形成したネジ棒3fを、第1筒体3aに対して、長手
方向に相対移動不能に、かつ相対回転自在に突設し、両
筒体3a,3b同士を互いに離間させる方向に付勢する
ための付勢機構32を、カップ状筒体3a,3c内に内
装して突っ張り具3を構成してある。なお3bはワッシ
ャーである。
【0045】前記付勢機構32は、スプリング3dを両
筒体3a,3b内に収容して構成してある。そして、前
記ネジ棒3fを前記副カバー2Bの床固定具2Bのメネ
ジ部31に螺合して、突っ張り具3と副カバー2Bとを
連結してある。
【0046】付勢機構32を設けたことで、季節の変化
によって配管装置16が長手方向に伸縮しても、その伸
縮量を容易に吸収することができる。特に、配管装置1
6が冬季に縮んだ場合、突っ張り具3の第1筒体3aが
付勢機構32の働きで上方に突出して、突っ張り状態を
確実に維持できるという利点がある。
【0047】〔別実施例〕図14に示すように、防振ゴ
ムGを貼着した基板K上に六角ボルトBを相対回転自在
に立設して前記突っ張り具3を構成してもよい。
【0048】以上の実施例では、室外に設けた配管装置
について説明したが、例えば、隣接する二つの部屋同士
の間にわたって配置された配管Pに対する配管装置のよ
うに、室内に設けられたものであってもよい。
【0049】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】配管装置の使用状態の全体概略斜視図
【図2】配管装置の使用状態の要部の断面図
【図3】配管カバーの斜視図
【図4】貫通スリーブと配管カバーとの連結部の斜視図
【図5】第2実施例の配管装置の使用状態の要部の断面
【図6】第一カバーと第二カバーとの連結部の斜視図
【図7】第一カバーと第二カバーとの連結部の要部の断
面図
【図8】底部材の正面図
【図9】底部材の側面図
【図10】床固定具の正面図
【図11】床固定具の側面図
【図12】別実施例の断面図
【図13】別実施例の分解斜視図
【図14】別実施例の要部の断面図
【符号の説明】
3 突張り具 3a,3c 出退部 4 孔 6a 被係止部 32 付勢機構 D 配管カバー S 貫通スリーブ F 床 J 連結部 W 壁 S1 筒部 S2 鍔部 S3 鍔部 S4 係止部 33 接当係止部 33A 第1接当係止部 33B 第2接当係止部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁(W)に貫通した孔(4)に挿通保持
    させる貫通スリーブ(S)と、前記壁(W)に沿って配
    設され、且つ、前記貫通スリーブ(S)に連通する配管
    カバー(D)とから成る配管装置であって、前記貫通ス
    リーブ(S)と前記配管カバー(D)との夫々の一端部
    に、両者を互いに連結するための連結部(J)を設け、
    前記貫通スリーブ(S)と前記配管カバー(D)とを連
    結させた状態で、前記配管カバー(D)を床(F)に対
    して突張らせるための突張り具(3)を、前記配管カバ
    ー(D)の他端部で、前記配管カバー(D)の長手方向
    に出退自在に設けてある配管装置。
  2. 【請求項2】 前記貫通スリーブ(S)を構成するに、
    前記孔(4)に内嵌自在な筒部(S1)を設け、前記壁
    (W)の両面部(W’),(W’)に別々に接当可能な一
    対の鍔部(S2),(S3)を、前記筒部(S1)の両端
    側にそれぞれ配置して、前記壁(W)を挟持自在に前記
    筒部(S1)の両端部に連結し、前記連結部(J)を構
    成するに、前記配管カバー(D)側の前記鍔部(S2)
    と前記配管カバー(D)とに、互いに係止しあう係止部
    (S4)と被係止部(6a)とを各別に設けてある請求
    項1記載の配管装置。
  3. 【請求項3】 壁(W)に沿って配設され、かつ、前記
    壁(W)に貫通した孔(4)に連通する配管カバー
    (D)を設けてある配管装置であって、 前記配管カバー(D)の一端部に、前記貫通孔(4)の
    上面に対する接当係止部(33)を設け、前記接当係止
    部(33)を前記貫通孔(4)の上面に接当係止させた
    状態で、 前記配管カバー(D)を床(F)に対して突張らせるた
    めの突張り具(3)を、前記配管カバー(D)の他端部
    で、前記配管カバー(D)の長手方向に出退自在に設け
    てある配管装置。
  4. 【請求項4】 前記突張り具(3)の出退部(3a),
    (3c)をその突出方向に付勢するための付勢機構(3
    2)を、前記突張り具(3)に設けてある請求項1、
    2、又は3記載の配管装置。
  5. 【請求項5】 前記接当係止部(33)が、前記貫通孔
    (4)に沿う円弧状の第1、第2接当係止部(33A),
    (33B)からなり、前記第1接当係止部(33A)の
    曲率半径Rを、前記第2接当係止部(33B)の曲率半
    径rよりも大に形成してある請求項1、2、3又は4記
    載の配管装置。
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