JPH0579582A - 溶接用めつき部材とその製造方法 - Google Patents

溶接用めつき部材とその製造方法

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JPH0579582A
JPH0579582A JP24120091A JP24120091A JPH0579582A JP H0579582 A JPH0579582 A JP H0579582A JP 24120091 A JP24120091 A JP 24120091A JP 24120091 A JP24120091 A JP 24120091A JP H0579582 A JPH0579582 A JP H0579582A
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JP
Japan
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welding
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welded
plated
layer
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JP24120091A
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English (en)
Inventor
Seiichi Nagayama
清市 永山
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JFE Pipe Fitting Mfg Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kokan Pipe Fitting Mfg Co Ltd
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Publication date
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  • Non-Disconnectible Joints And Screw-Threaded Joints (AREA)
  • Coating With Molten Metal (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 溶接前に溶接する端部を研削する必要のない
溶接用めっき部材と、そのような溶接用めっき部材の製
造方法を提供する。 【構成】 溶接される母材4の端部だけに無機質成分を
含むどろどろの泥状物を付着させてマスク層6を形成
し、その母材4を高温のめっき浴に浸漬してその母材4
の肌面にめっき層を形成する。この後、めっき層の形成
された母材4のマスク層6を除去する。こうして製造さ
れた溶接用めっき部材は、溶接する端部を研削せずに母
材4に対して溶接を行なえる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、母材の肌面がめっきさ
れた継手などの溶接用めっき部材とその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】亜鉛めっきした鉄管類は安価で耐蝕性に
優れるため、安価な配管材料として多方面に賞用され、
その接続には、ねじ込みによるもの、メカニカル構造に
よるもの、グルービングによるもの、溶接によるものな
ど、種々の工法が採用されている。そして、亜鉛めっき
した鉄管類の中で、通称「白管」といわれているもの
は、造管した鉄地の母材を、酸洗処理とフラックス塗布
とを行った後で高温(およそ430〜480℃)の溶融
亜鉛を溜めためっき浴に浸漬することによって鉄−亜鉛
系合金層でなる層厚0.2〜0.5mmのめっき層を形
成し、それをめっき浴から引き上げて水冷したものであ
り、給水用あるいはガス用の配管材料として多用されて
いる。母材が鉄地であるエルボ、チー、ソケット、レジ
ューサなどのめっきされた継手も同様の工程を経て製作
されている。
【0003】ところで、一端部がグルービング工法で接
合され、他端部が溶接で接合されるようなめっきされた
溝付き継手は、めっき層を形成する前の造管された鉄地
の母材の一端部に専用機で溝付け加工を行ってカップリ
ングの爪の嵌まり込む凹溝を形成し、その母材に上述の
要領で亜鉛系のめっき層を形成したものである。このよ
うなめっき層を有する溝付き継手の他端部は、溶接前に
開先部の表面を研削して溶接を行う他端部のめっき層を
除去している。
【0004】元来、継手などの部材の溶接を行う端部
は、溶接前に錆や黒皮、ペイントなどを完全に除去して
清浄にすべきものであるけれども、上記溝付き継手のよ
うな亜鉛系のめっき層を有する部材をサンダーややすり
を用いて研削しても、そのめっき層を完全に除去してし
まうことは困難であるのみならず、そのような研削作業
を行うと、研削に伴って生じる重金属含有の粉塵で作業
環境が極端に悪化する。近時の配管工法では、熟練技能
者が不足しているといった背景の下で、工場でユニット
部品を製作し、それを現場で組み立てるという方式が推
進されているけれども、工場で上記の研削作業を行って
も、作業環境の悪化を回避することはできない。
【0005】そして、めっき層の完全に取り除かれてい
ない部材の端部を溶接すると、溶接部に亜鉛蒸気が封じ
込まれてブローホール(気孔)の生じることがある。上
記溝付き継手の場合においても、めっき層除去のための
研削を行っても、特に内面のめっき層を除去しにくいた
めに溶接部にブローホールを生じることがある。このよ
うに溶接部にブローホールが存在していると溶接不良と
なり、溶接部分からの流体漏れなどを引き起こす原因に
なる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来の溶
接用めっき部材は、溶接される端部を含む全体にめっき
層が形成されていたので、研削後に残っためっき層が溶
接部に悪影響を及ぼすのみならず、研削に伴って生じる
粉塵で作業環境が悪化するといった問題があった。
【0007】また、従来の溶接用めっき部材の製造方法
では、所定の前処理を行った母材の全体をそのままめっ
き浴に浸漬してめっき層を形成するものであったため、
溶接される端部を含む全体にめっき層が形成されてしま
い、その方法で製造された溶接用めっき部材は、溶接前
に溶接する部分を必ず研削しなければならないといった
問題があった。
【0008】本発明は以上の問題に鑑みてなされたもの
で、溶接前に溶接する部分を研削する必要のない溶接用
めっき部材を提供することを目的とする。また、本発明
は、溶接前に溶接する部分を研削する必要のない溶接用
めっき部材を、従来の製造方法を踏襲した方法で容易に
製造することのできる溶接用めっき部材の製造方法を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の溶接用
めっき部材は、溶接される端部において母材の肌端面と
内側および外側の肌表面とが露出し、溶接される端部を
除く母材の肌面にめっき層が形成されているものであ
る。
【0010】請求項2の発明の溶接用めっき部材の製造
方法は、溶接される母材の端部だけに無機質成分を含む
液状物ないし泥状物を付着させてマスク層を形成し、端
部にマスク層を形成した上記母材をめっき浴に浸漬して
その母材の肌面にめっき層を形成し、この後、めっき層
の形成された上記母材のマスク層を除去するものであ
る。
【0011】
【作用】請求項1の発明の溶接用めっき部材によると、
溶接される端部を研削することなく溶接するだけで、め
っき層の悪影響を受けない溶接部が形成される。
【0012】請求項2の発明の溶接用めっき部材の製造
方法によると、母材をめっき浴に浸漬したときに、溶接
される母材の端部にめっき層の形成されることがマスク
層によって阻止される。したがって、その後にマスク層
を除去すると、溶接される端部だけに母材の肌面が露出
する。
【0013】
【実施例】図1は請求項1の発明の実施例による溶接用
めっき部材1の一部破断側面図であり、同図中にX部の
拡大図を併せて記載してある。この溶接用めっき部材1
は、一端部にグルービング工法で接合される凹溝2を有
し、他端部に溶接で接合される開先部3を有する溝付き
エルボである。そして、溶接される端部(他端部)であ
る開先部3においては、鉄地の母材4の肌端面41と内
側の表面42と外側の表面43とが露出している。ま
た、この開先部3を除く母材4の一端部側の肌端面と内
外の肌表面には亜鉛系のめっき層5が形成されている。
【0014】このような溶接用めっき部材1によると、
開先部3の表面は、端面と内外両面がすべて母材4の肌
面であるので、溶接は母材4の肌面に対してのみ行われ
る。したがって、溶接部はめっき層の悪影響を受けてい
ない良好な溶接品質を具備するものになる。また、溶接
前に開先部3を研削する必要がないので、粉塵の発生に
よる作業環境の悪化を来す余地がない。
【0015】この実施例では、溶接用めっき部材1とし
て溝付きエルボを説明したが、請求項1の発明の溶接用
めっき部材には、チーやソケットなどの他の種類の溝付
き継手や、グルービング工法以外の工法が適用される継
手やレジューサ、さらには管類や中実の部材など、その
端部が溶接される溶接用めっき部材のすべてが含まれ
る。
【0016】次に請求項2の発明の実施例による溶接用
めっき部材の製造方法を説明する。実施例の製造方法
は、図1で説明した溝付きエルボとしての溶接用めっき
部材1を製造する方法であるけれども、請求項2の発明
の製造方法は、既述しためっき部材、すなわち端部が溶
接される溶接用めっき部材のすべてに適用できるもので
ある。
【0017】この製造方法は、図2で示したように、マ
スキング工程Aと、めっき工程Bと、マスク除去工程C
とを含んでいる。
【0018】マスキング工程Aは、溶接される母材の端
部だけにマスク層を形成する工程である。この工程で
は、造管後に凹溝2(図1参照)と開先部3とを形成し
た鉄地でなる母材4の開先部3を、図3のように、無機
質成分を含む液状物ないし泥状物(以下、泥状物10と
いう)に浸漬することによって、開先部3における母材
4の肌端面41と内側の表面42と外側の表面43とに
付着させる。開先部3だけを上記泥状物10に浸漬する
代わりに、開先部3だけに上記泥状物10を刷毛塗りし
て付着させてもよい。このマスキング工程Aを経た母材
4は、図4のように開先部3だけが上記泥状物10でな
るマスク層6で被覆されている。
【0019】上記泥状物10に含まれる無機質成分に
は、炭酸カルシウムや珪藻土などの高温に耐えられ、し
かも母材4と反応しない成分を好適に用いることがで
き、炭酸カルシウムを水に懸濁した炭酸カルシウム水和
物や珪藻土を水に懸濁したものを上記泥状物10とする
ことが可能である。そして、泥状物10は、上記開先部
3を浸漬して引き出したときに、その開先部3に膜状に
付着したままになる程度にどろどろした状態になり、し
かも開先部3に付着したマスク層6を後述するマスク除
去工程Cでブラシなどで容易に掻き落とすことができる
状態に開先部3に付着するものを好適に用いることがで
きる。
【0020】母材4の開先部3だけに形成されたマスク
層6は乾燥処理された後、めっき工程Bに移される。こ
のめっき工程Bは、酸洗処理とフラックス塗布とを行っ
た母材4に対して行うのであり、これらの酸洗処理やフ
ラックス塗布は、上記したマスキング工程Aに先立って
行われている。めっき工程Bでは、まず、開先部3だけ
にマスク層6を具備する母材4を、およそ430〜48
0℃の高温の溶融亜鉛を溜めためっき浴に浸漬し、その
ような浸漬によって鉄−亜鉛系合金層でなる層厚0.2
〜0.5mmのめっき層5(図1参照)を形成し、それ
をめっき浴から引き上げて冷却(たとえば水冷)する。
【0021】めっき工程Bを経て得られた溝付きエルボ
は、その開先部3にマスク層6を有する。したがって、
この後、マスク除去工程Cを行う。マスク除去工程で
は、上記溝付きエルボを水洗すると共に、マスク層6を
ブラシなどを使って掻き落とす。このようにすると、開
先部3だけに母材4の肌面が露出し、他部の表面にはめ
っき層6の形成された図1の溝付きエルボが得られる。
なお、マスク除去工程Cの後、めっきエルボに風乾など
の乾燥処理が行われる。この実施例による方法では、め
っき浴として溶融亜鉛を溜めたものを説明したが、アル
ミニウムなどの工業的に用いられているめっき用金属を
溶融状態で溜めたすべてのめっき浴を用いる方法が本発
明の製造方法に含まれる。
【0022】
【発明の効果】請求項1の発明の溶接用めっき部材によ
れば、溶接前に溶接される端部を研削する必要がないの
で、粉塵の発生による作業環境の悪化を生じる余地がな
い。しかも溶接は母材の肌面に対してだけ行われ、めっ
き層の存在する部分には行われないので、溶接部にめっ
き層が悪影響を及ぼすことがないという効果がある。
【0023】請求項2の発明の溶接用めっき部材の製造
方法によれば、請求項1の発明の溶接用めっき部材を、
従来の製造方法を大きく変更することなく製造すること
ができるという長所がある。また、マスク層は無機質成
分を含む液状物ないし泥状物によって構成されるので、
溶融亜鉛めっき浴のように高温のめっき浴に母材を浸漬
してめっき層を形成する場合に特に有利に適用すること
ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明の実施例による溶接用めっき部
材の一部を破断し、かつ要部を拡大して示した側面図で
ある。
【図2】請求項2の発明の実施例方法を示す工程図であ
る。
【図3】マスキング工程の説明図である。
【図4】マスク層の形成された母材の要部を示す一部破
断側面図である。
【符号の説明】
1 溶接用めっき部材 3 開先部(溶接される端部) 4 母材 5 めっき層 6 マスク層 10 泥状物(無機質成分を含む液状物ないし泥状物) 41 母材の肌端面 42 母材の内側の肌表面 43 母材の外側の肌表面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶接される端部において母材の肌端面と
    内側および外側の肌表面とが露出し、溶接される端部を
    除く母材の肌面にめっき層が形成されていることを特徴
    とする溶接用めっき部材。
  2. 【請求項2】 溶接される母材の端部だけに無機質成分
    を含む液状物ないし泥状物を付着させてマスク層を形成
    し、端部にマスク層を形成した上記母材をめっき浴に浸
    漬してその母材の肌面にめっき層を形成し、この後、め
    っき層の形成された上記母材のマスク層を除去すること
    を特徴とする溶接用メッキ部材の製造方法。
JP24120091A 1991-09-20 1991-09-20 溶接用めつき部材とその製造方法 Pending JPH0579582A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06248412A (ja) * 1993-02-22 1994-09-06 Furubayashi Kogyo Kk 管継方法
JP2008303457A (ja) * 2007-06-11 2008-12-18 Orion Mach Co Ltd 熱交換器用パイプの防錆方法及び熱交換器用パイプ並びに熱交換器の防錆方法及び熱交換器
JP2018021670A (ja) * 2017-09-12 2018-02-08 古林工業株式会社 管継手
JP2019116667A (ja) * 2017-12-27 2019-07-18 Jfeスチール株式会社 部分めっき鋼管の製造方法および内面被覆鋼管の製造方法
JPWO2019087648A1 (ja) * 2017-10-30 2020-04-23 パナソニックIpマネジメント株式会社 鋼管及び鋼管の製造方法

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