JPH0579489U - ビーム電流密度分布計測装置 - Google Patents
ビーム電流密度分布計測装置Info
- Publication number
- JPH0579489U JPH0579489U JP2595092U JP2595092U JPH0579489U JP H0579489 U JPH0579489 U JP H0579489U JP 2595092 U JP2595092 U JP 2595092U JP 2595092 U JP2595092 U JP 2595092U JP H0579489 U JPH0579489 U JP H0579489U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 イオンビームのビーム電流密度分布を計測す
るためのコレクタ電極を支持する絶縁物の絶縁劣化の進
行具合をイオンビームの入射中に常時監視することがで
きるようにする。 【構成】 複数のコレクタ電極8を絶縁物10、12を
介して支持するコレクタ支持板14を、ファラデー電位
部21に接続されたベース板16から絶縁物36を介し
て支持すると共に、コレクタ支持板14とファラデー電
位部21との間を抵抗38によって接続している。更
に、コレクタ支持板14から抵抗38を経由してファラ
デー電位部21へ流れるコレクタ支持板電流IS の抵抗
回路22からファラデー電位部21へ流れる全コレクタ
電流IT に対する比率Rを求める比率演算回路42と、
それで求めた比率を基準値と比較して前者の方が大の場
合に異常信号SA を出力する比較回路44と、それから
出力される異常信号に応答して表示を行う表示器46と
を設けている。
るためのコレクタ電極を支持する絶縁物の絶縁劣化の進
行具合をイオンビームの入射中に常時監視することがで
きるようにする。 【構成】 複数のコレクタ電極8を絶縁物10、12を
介して支持するコレクタ支持板14を、ファラデー電位
部21に接続されたベース板16から絶縁物36を介し
て支持すると共に、コレクタ支持板14とファラデー電
位部21との間を抵抗38によって接続している。更
に、コレクタ支持板14から抵抗38を経由してファラ
デー電位部21へ流れるコレクタ支持板電流IS の抵抗
回路22からファラデー電位部21へ流れる全コレクタ
電流IT に対する比率Rを求める比率演算回路42と、
それで求めた比率を基準値と比較して前者の方が大の場
合に異常信号SA を出力する比較回路44と、それから
出力される異常信号に応答して表示を行う表示器46と
を設けている。
Description
【0001】
この考案は、例えばイオン注入装置、イオンビームエッチング装置等のイオン 処理装置に用いられて、イオンビームのビーム電流密度分布を計測するビーム電 流密度分布計測装置に関する。
【0002】
例えばイオン注入装置においては、ウェーハのチャージアップ(帯電)を低減 させるためには、ウェーハに照射するイオンビームのビーム電流密度分布をでき るだけ均一にし、かつその分布の幅を広げることが重要である。
【0003】 そのためには、まずはイオンビームのビーム電流密度分布を計測する必要があ り、そのために図2に示すようなビーム電流密度分布計測装置が従来提案されて いる。
【0004】 このビーム電流密度分布計測装置は、複数のコレクタ電極8、抵抗回路22、 切換制御回路26および表示装置34等を備えている。
【0005】 各コレクタ電極8は、イオンビーム2の照射領域に例えば十字状に配列されて おり、絶縁物10、12を介してコレクタ支持板14に支持されている。各コレ クタ電極8の前方にはサプレッサ電極6が、更にその前方にはマスク4がそれぞ れ設けられており、それらの穴を通過したイオンビーム2が各コレクタ電極8に 入射する。マスク4およびコレクタ支持板14は、共にベース板16に取り付け られており、このベース板16はイオンビーム2の全体のビーム電流IB を計測 するビーム電流計測器20が接続されたファラデー電位部21に接続されている 。サプレッサ電極6は、イオンビーム2の入射に伴って各コレクタ電極8から発 生する二次電子を押し戻すためのものであり、サプレッサ電源18から負電圧が 印加される。
【0006】 抵抗回路22は、各コレクタ電極8とファラデー電位部21との間にそれぞれ 接続された複数の抵抗24を有しており、イオンビーム2の入射に伴って各コレ クタ電極8に流れるビーム電流を電圧信号SV にそれぞれ変換する。
【0007】 切換制御回路26は、抵抗回路22の各抵抗24に接続された複数のスイッチ 28を有しており、制御回路30の制御下で、抵抗回路22からの各電圧信号S V を択一的に切り換えて出力すると共にその切換位置を表す位置信号SP を出力 する。32は絶縁アンプである。
【0008】 そしてこの位置信号SP が表示装置(例えばオシロスコープ)34の例えばX 軸端子に入力され、電圧信号SV が例えばY軸端子に入力される。この表示装置 34は、入力された電圧信号SV の大きさをその位置信号SP に応じた位置に表 示する。従ってこの表示装置34には、各コレクタ電極8の配列に対応した位置 に、そのコレクタ電極8で計測したイオンビーム2のビーム電流密度がそれぞれ 表示され、それによってイオンビーム2のビーム電流密度分布が表示される。こ れにより、イオンビーム2のビーム電流密度が適切であるか否か等を監視するこ とができる。
【0009】
上記のようなビーム電流密度分布計測装置を長時間使用すると、イオンビーム 2によってスパッタされた物質等が、コレクタ電極8を支持している絶縁物、特 に内側の絶縁物10の表面に付着して、コレクタ電極8とコレクタ支持板14と の間の絶縁劣化が進行して行く。その進行速度は装置の運転状況(例えばイオン ビーム2のビーム量や照射時間等の違い)により一定ではない。
【0010】 そしてこの絶縁劣化が進行すると、絶縁物10の表面を伝ってコレクタ電極8 からコレクタ支持板14へと流れるリーク電流IR が増加し、そのぶん抵抗回路 22側へビーム電流が流れなくなるので、イオンビーム2のビーム電流密度分布 の測定に誤差が生じる。即ち、実際のビーム電流密度よりも少ないビーム電流密 度を測定することになり、またリーク電流のばらつきにより、分布も実際のもの とは違ったものとなる。これでは、上記表示装置34においてイオンビーム2の ビーム電流密度分布の正しい判断ができなくなってしまう。
【0011】 そこでこの考案は、上記のようなイオンビームのビーム電流密度分布を計測す るためのコレクタ電極を支持する絶縁物の絶縁劣化の進行具合をイオンビームの 入射中に常時監視することができるようにしたビーム電流密度分布計測装置を提 供することを主たる目的とする。
【0012】
上記目的を達成するため、この考案のビーム電流密度分布計測装置は、前記コ レクタ支持板をファラデー電位部から絶縁して支持すると共に両者間を抵抗によ って接続し、更に、コレクタ支持板からこの抵抗を経由してファラデー電位部へ 流れるコレクタ支持板電流の前記抵抗回路からファラデー電位部へ流れる全コレ クタ電流に対する比率を求める比率演算回路と、この比率演算回路で求めた比率 を表示する表示器とを設けたことを特徴とする。
【0013】 また、前記表示器の代わりに、前記比率演算回路で求めた比率を基準値と比較 して前者の方が大の場合に異常信号を出力する比較回路と、この比較回路から出 力される異常信号に応答して表示を行う第2の表示器とを設けても良い。
【0014】
上記構成によれば、イオンビームをコレクタ電極に入射させている場合、コレ クタ電極を支持する絶縁物の絶縁が劣化していない時はそこでのリーク電流はほ ぼ0であるのでコレクタ支持板電流もほぼ0であるが、当該絶縁物の絶縁が劣化 するにつれてそこでのリーク電流が増加しコレクタ支持板電流も増加する。そし てこのコレクタ支持板電流の全コレクタ電流に対する比率が比率演算回路によっ て求められる。
【0015】 従って、この比率を表示器で表示することにより、各コレクタ電極を支持する 絶縁物の絶縁劣化の進行具合をイオンビームの入射中に常時監視することができ る。また、比率を表示する上記表示器の代わりに比較回路および第2の表示器を 設けておけば、上記比率が基準値より大になると第2の表示器において表示がな されるので、これによっても、各コレクタ電極を支持する絶縁物の絶縁劣化の進 行具合をイオンビームの入射中に常時監視することができる。
【0016】
図1は、この考案の一実施例に係るビーム電流密度分布計測装置を示す構成図 である。図2の従来例と同一または相当する部分には同一符号を付し、以下にお いては当該従来例との相違点を主に説明する。
【0017】 この実施例においては、前述したコレクタ支持板14を、ファラデー電位部2 1に接続されたベース板16から絶縁物36を介して支持している。そしてこの コレクタ支持板14とファラデー電位部21との間を抵抗38によって接続して 、コレクタ支持板14からこの抵抗38を経由してファラデー電位部21へ流れ るコレクタ支持板電流IS を、この抵抗38によって電圧VS に変換するように している。
【0018】 また、前述した抵抗回路22と(より具体的にはその複数の抵抗24の共通ラ インと)ファラデー電位部21との間に抵抗40を挿入して、抵抗回路22から この抵抗40を経由してファラデー電位部21へ流れる全コレクタ電流IT を、 この抵抗40によって電圧VT に変換するようにしている。この全コレクタ電流 IT は、イオンビーム2の入射に伴って各コレクタ電極8に流れるビーム電流の 総和である。
【0019】 更にこの実施例では、上記電圧VS および電圧VT に基づいて、コレクタ支持 板電流IS の全コレクタ電流IT に対する比率Rを求める比率演算回路42と、 この比率演算回路42で求めた比率Rをある基準値と比較して前者(即ち比率R )の方が大の場合に異常信号SA を出力する比較回路44と、この比較回路44 から出力される異常信号SA に応答して表示を行う表示器46を設けている。表 示器46は例えばランプであるが、勿論それ以外の表示器でも良い。
【0020】 動作を説明すると、イオンビーム2をコレクタ電極8に入射させている場合、 コレクタ電極8を支持する絶縁物10の絶縁が劣化していない時はそこでのリー ク電流IR はほぼ0であるのでコレクタ支持板電流IS もほぼ0である(イオン ビーム2はマスク4により遮られてコレクタ支持板14には当たらない)が、当 該絶縁物10の絶縁が劣化するつれてそこでのリーク電流IR が増加しコレクタ 支持板電流IS も増加する。また、抵抗40には全コレクタ電流IT が流れてい る。なお、外側の絶縁物12の汚れは通常はあまり起こらないが、仮にこの絶縁 物12でのリーク電流が増加してもコレクタ支持板電流IS が増加するので、絶 縁物10の場合と同様に絶縁劣化を検出することができる。
【0021】 そして、コレクタ支持板電流IS の全コレクタ電流IT に対する比率Rが、こ の実施例では電圧VS およびVT を用いて、比率演算回路42によって求められ 、これが比較回路44に入力される。比較回路44では、入力された比率Rを基 準値と比較し、前者の方が大であれば異常信号SA が出力され、これに応答して 表示器46において表示がなされる。
【0022】 このようにして、各コレクタ電極8を支持する絶縁物10、更には絶縁物12 の絶縁劣化の進行具合をイオンビーム2の入射中に常時監視することができる。 その結果、当該ビーム電流密度分布計測装置の計測の信頼性が向上する。また、 絶縁物10の清掃等を含めたメンテナンスの必要性の有無も容易に判断すること ができる。
【0023】 なお、上記比較回路44および表示器46を設ける代わりに、比率演算回路4 2で求めた比率Rを表示する例えばメータのような表示器を設けても良く、その ようにすれば、各コレクタ電極8を支持する絶縁物10、更には絶縁物12の絶 縁劣化の進行具合を、上記実施例のようにオンオフ的にではなく連続的な値とし て、イオンビーム2の入射中に常時監視することができる。
【0024】 また、上記例では、コレクタ支持板電流IS および全コレクタ電流IT を抵抗 38および40を用いて一旦電圧VS およびVT に変換し、それらの比率を比率 演算回路42において求めるようにしているが、両電流IS およびIT の比率を 電流の形のままで求めるようにしても良い。
【0025】 また、前記コレクタ電極8の数や配置は任意であり、その数に応じて抵抗回路 22内の抵抗24や切換制御回路26内のスイッチ28の数を決めれば良い。
【0026】
以上のようにこの考案によれば、各コレクタ電極を支持する絶縁物の絶縁劣化 の進行具合をイオンビームの入射中に常時監視することができる。その結果、当 該ビーム電流密度分布計測装置の計測の信頼性が向上する。また、上記絶縁物の 清掃等を含めたメンテナンスの有無も容易に判断することができる。
【図1】 この考案の一実施例に係るビーム電流密度分
布計測装置を示す構成図である。
布計測装置を示す構成図である。
【図2】 従来のビーム電流密度分布計測装置の一例を
示す構成図である。
示す構成図である。
2 イオンビーム 8 コレクタ電極 10,12 絶縁物 14 コレクタ支持板 16 ベース板 20 ビーム電流計測器 21 ファラデー電位部 22 抵抗回路 26 切換制御回路 34 表示装置 36 絶縁物 42 比率演算回路 44 比較回路 46 表示器
Claims (2)
- 【請求項1】 イオンビームの照射領域に設けられた複
数のコレクタ電極と、このコレクタ電極を絶縁物を介し
て支持するコレクタ支持板と、イオンビームの全体のビ
ーム電流を計測するビーム電流計測器が接続されたファ
ラデー電位部と前記各コレクタ電極との間にそれぞれ接
続された複数の抵抗を有していて、各コレクタ電極に流
れるビーム電流を電圧信号にそれぞれ変換する抵抗回路
と、この抵抗回路からの各電圧信号を択一的に切り換え
て出力すると共にその切換位置を表す位置信号を出力す
る切換制御回路と、この切換制御回路から出力される電
圧信号の大きさをその位置信号に応じた位置に表示する
表示装置とを備えるビーム電流密度分布計測装置におい
て、前記コレクタ支持板をファラデー電位部から絶縁し
て支持すると共に両者間を抵抗によって接続し、更に、
コレクタ支持板からこの抵抗を経由してファラデー電位
部へ流れるコレクタ支持板電流の前記抵抗回路からファ
ラデー電位部へ流れる全コレクタ電流に対する比率を求
める比率演算回路と、この比率演算回路で求めた比率を
表示する表示器とを設けたことを特徴とするビーム電流
密度分布計測装置。 - 【請求項2】 前記表示器の代わりに、前記比率演算回
路で求めた比率を基準値と比較して前者の方が大の場合
に異常信号を出力する比較回路と、この比較回路から出
力される異常信号に応答して表示を行う第2の表示器と
を設けた請求項1記載のビーム電流密度分布計測装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2595092U JPH0579489U (ja) | 1992-03-27 | 1992-03-27 | ビーム電流密度分布計測装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2595092U JPH0579489U (ja) | 1992-03-27 | 1992-03-27 | ビーム電流密度分布計測装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0579489U true JPH0579489U (ja) | 1993-10-29 |
Family
ID=12180040
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2595092U Pending JPH0579489U (ja) | 1992-03-27 | 1992-03-27 | ビーム電流密度分布計測装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0579489U (ja) |
-
1992
- 1992-03-27 JP JP2595092U patent/JPH0579489U/ja active Pending
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