JPH0579447U - 光パワー測定装置 - Google Patents

光パワー測定装置

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JPH0579447U
JPH0579447U JP1763892U JP1763892U JPH0579447U JP H0579447 U JPH0579447 U JP H0579447U JP 1763892 U JP1763892 U JP 1763892U JP 1763892 U JP1763892 U JP 1763892U JP H0579447 U JPH0579447 U JP H0579447U
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JP
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cooling element
voltage
thermoelectric cooling
temperature difference
temperature
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JP1763892U
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Inventor
泰幸 鈴木
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Yokogawa Electric Corp
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Yokogawa Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 温度差検出素子を使用せずに正確な測定が可
能な光パワー測定装置を提供する。 【構成】 測定光を熱として吸収すると共にヒータを有
する熱吸収体1と、温度の基準になる温度基準ジャケッ
ト8と、熱吸収体1を冷却する熱電冷却素子7と、交流
電流が重畳された冷却電流を熱電冷却素子に印加する電
流源21と、電流源21により印加された交流電流の電
圧降下により発生した交流電圧から熱電冷却素子7の抵
抗値を検出し、補償電圧を求める補償電圧生成手段2
2,23と、熱電冷却素子7の端子間電圧と補償電圧と
の差を演算して温度差に応じた制御電圧を生成する温度
差検出手段24と、温度差検出手段24の制御電圧を受
けて熱電冷却素子での温度差が減少するようにヒータ4
に電流を供給する制御手段25とを備えたことを特徴と
する光パワー測定装置。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はレーザ等の光のパワーを測定するための光パワー測定装置に関し、更 に詳しくは熱電変換素子についての改善に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の光パワー測定装置としては図2の構成のものが良く知られている。ま た、図3は受光ヘッド部分の詳細を示す図である。
【0003】 これらの図において、1はセンサ部Sを形成する受光体であり、内面に光吸収 塗料2が塗布された筒体3及びヒータ4が埋設された伝熱板5で構成されている 。6,6aは温度差検出素子、7は熱電冷却素子であり、これらの素子は同等な 性能を有するペルチェ素子で形成され、伝熱板5と基準ジャケット8に挾まれた 状態で固定されている。なお、基準ジャケット8の外周は温度を安定化するため に中間ジャケット9と外部ジャケット10で囲まれていて、センサ部Sが三重の ジャケットで囲まれた受光ヘッドAとして構成されている。なお、筒体3を含む 伝熱板5の熱容量と基準ジャケット8の熱容量は、1:1000程度で基準ジャケット 9の方が大きくなっている。
【0004】 11は熱電冷却素子7に接続された定電流源である。12は温度差検出素子6 ,6aからの出力より等温制御のためのヒータパワーを求めるフィードバックア ンプである。このフィードバックアンプ12の出力は、ヒータ4に印加されると 共に、入射した光パワーを求めるため外部に出力される。尚、フィードバックア ンプ12は、プリアンプ13及びPIDアンプ14で構成されている。
【0005】 上記構成において、測定光が入力されていない場合、基準ジャケット8は室温 とされ、ペルチェ素子からなる熱電冷却素子7には定電流源11から一定な値I A の電流が常時加えられ、伝熱板5側を常に冷却している。この場合、基準ジャ ケット8側は加熱されることになるが、この基準ジャケット8の熱容量は大きく 、熱電冷却素子7の加熱量は僅かである。従って、熱電冷却素子7と定電流源1 1により、常時受光体1側の温度を低める方向に作用している。
【0006】 一方、温度差検出素子6,6aはこの温度差(基準ジャケット8と伝熱板5の 温度差:nVレベル)を検出し、プリアンプ13はその出力を(mVレベル)に 増幅し、PIDアンプ14に加える。そして、PIDアンプ14で所定の演算( この演算は伝熱板5と基準ジャケット8の温度が速く一致するように制御するた めの公知のPID演算)が施される。このPIDアンプ14の出力はヒータ4に 加えられてヒータ4の温度を上昇させ、温度差検出素子6a,6bの出力が零に なるように制御する。
【0007】 従って、図2の装置では、熱電冷却素子7と定電流源11の作用により冷却さ れた伝熱板5に対してPIDアンプ14から電圧(電流I)をヒータ4へ加えて 伝熱板5を加熱し、受光体1の温度と温度基準ジャケット8の温度が一致するよ うに制御している。
【0008】 このような状態で、測定すべきレーザ光Laが筒体3の上部から入射されると 受光体1が光を吸収し、その光パワーに応じて温度が上昇する。その熱は伝熱板 5に伝導され、温度平衡状態にあった伝熱板5と基準ジャケット8間に温度差が 発生する。この温度差を温度差検出素子6a,6bが検出し、PIDアンプ14 はヒータ4に送出していた電圧値を減少させる。従って、熱電冷却素子の冷却作 用により、ヒータ4の温度は低下し、伝熱板5と基準ジャケット8の温度は再び 一致する。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
以上のように、熱電冷却素子7には定電流源11から一定な値IA の電流が常 時加えられ、伝熱板5側を常に冷却している。この結果、基準ジャケット8側は 常時加熱されることになる。
【0010】 以上のような構成では、複数の熱電変換素子を用いており、構造が複雑になる 欠点がある。 本考案はこのような点に着目してなされたものであり、その目的は、温度差検 出に用いる熱電変換素子周辺の構成を簡略化した光パワー測定装置を提供するこ とにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本考案は、 測定光を熱として吸収すると共にヒータを有する熱吸収体と、 温度の基準になる温度基準ジャケットと、 熱吸収体を冷却する熱電冷却素子と、 交流電流が重畳された冷却電流を熱電冷却素子に印加する電流源と、 電流源により印加された交流電流の電圧降下により発生した交流電圧から熱電 冷却素子の抵抗値を検出し、補償電圧を求める補償電圧生成手段と、 熱電冷却素子の端子間電圧と補償電圧との差を演算して温度差に応じた制御電 圧を生成する温度差検出手段と、 温度差検出手段の制御電圧を受けて熱電冷却素子での温度差が減少するように ヒータに電流を供給する制御手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0012】
【作用】
本考案において、熱吸収体を冷却する熱電冷却素子に交流電流を流し、この交 流電流で生じる電圧降下により熱電冷却素子の抵抗値を検出し、補償電圧を生成 する。そして、補償電圧と熱電冷却素子の端子間電圧とから温度差に応じた制御 電圧を得て、これにより等温制御を行う。
【0013】
【実施例】
以下、図面を参照して本考案の実施例を詳細に説明する。 図1は本考案の一実施例を示す構成図である。既に説明したものと同一物には 同一番号を付す。
【0014】 この図において、受光体1には伝熱板5を介して熱電冷却素子7が取付けら、 温度基準ジャケット8に連結されている。そして、熱電冷却素子7には電流源2 1からの交流が重畳された定電流Iが供給されており、この熱電冷却素子7の出 力(端子間電圧V1)は、交流電圧計22及び差動増幅器24の一端に供給され ている。また、交流電圧計22の出力は電圧源23に供給されており、電圧源2 3の出力(V2)が差動増幅器24の他端に供給されている。差動増幅器の差動 増幅出力(V3)はメイン(PID)アンプ25で増幅されて、ヒータ4に供給 される。
【0015】 このように構成した本実施例装置の動作は以下のとおりである。 差動増幅器24の両入力端子には、熱電冷却素子7の端子間電圧V1と電圧源 23の発生電圧V2とが印加されており、これらの差動増幅出力がメインアンプ 25に印加され、所定のPID演算により等温制御のためのヒータパワーが決定 されている。
【0016】 入射する光パワーが無いときには、熱電冷却素子7の端子間電圧V1と電圧V 2との差が無くなるような出力がヒータ4に印加されている。すなわち、メイン アンプ14から電圧(電流I)がヒータ4へ加えられ、伝熱板5が加熱され、受 光体1の温度と温度基準ジャケット8の温度が一致するように制御されている。 このときのヒータ電力をP1とする。
【0017】 このような状態で、測定すべきレーザ光が入射されると、その光パワーに応じ て受光体の1の温度が上昇する。その熱は伝熱板5に伝導され、温度平衡状態に あった伝熱板5と温度基準ジャケット8間に温度差が発生する。この温度差を熱 電冷却素子7が検出し、メインアンプ14はヒータ4に送出していた電圧値を減 少させる。従って、ヒータ4の温度は低下し、伝熱板5と基準ジャケット8の温 度は再び一致する。このように、光パワー入力Pinがあると、ヒータ4の電力は これに応じて減少してP2となる。これにより、入射光パワーPinはヒータ消費 電力の差(P1−P2)に比例した値に置換され、P1とP2を知ることによっ て入射光パワーPinを知ることができる。
【0018】 ところで、熱電冷却素子7の端子間電圧V1は、冷却電流Iによって生じる電 圧降下と、熱電冷却素子7の両面の温度差によって生じる起電力Vtとの和であ る。すなわち、 V1=Rp・I+Vt … となる。ここで、Rpは熱電冷却素子7の電気抵抗である。従って、このような 端子間電圧V1が差動増幅器24の一端に印加されている。
【0019】 そして、差動増幅器の他端にV2=Rp・Iなる電圧V2を印加することによ り、差動増幅出力V3は、 V3=V2−V1 =G・Vt … となる。尚、ここで、Gが差動利得である。
【0020】 従って、単一の熱電変換素子(本実施例では熱電冷却素子7)のみで、冷却と 温度検出とが行え、この温度検出結果をヒータ4へ負帰還することにより等温制 御が実現される。
【0021】 尚、電流源21が発生する定電流Iに交流分IACを重畳しておくと、熱電冷却 素子の端子間電圧V1に含まれる交流分から抵抗値Rpを求めることが可能であ る。すなわち、交流電圧計22で、端子間電圧V1に含まれる交流分VACを測定 することで、抵抗値Rp(=IAC/VAC)を求めることが出来る。カロリメータ の応答性から考慮すると、50〜100Hzの範囲であれば等温制御には影響を 与えることがない。このようにして求めたRpより、V2=Rp・Iなる電圧V 2を電圧源23が上記のように発生している。
【0022】 以上のようにして等温制御されるが、熱電冷却素子7はBi-Te 等の半導体で構 成されているため、抵抗値Rpは温度により変化する。従って、高精度の等温制 御を行うためには、Rpを校正する必要が有る。但し、熱電冷却素子7は温度基 準ジャケット8内に配置されているため、測定中に生じる温度変化は小さいため 、Rpの校正は測定開始時に行えば十分である。
【0023】 以上のようにすることで、熱電変換素子として熱電冷却素子のみで良く、温度 差検出素子を省略することができ、構造を簡略化することができる。 以上説明したように、熱電冷却素子の端子間電圧V1と熱電冷却素子の抵抗値 に応じた電圧V2とを差動増幅し、等温制御を行うことにより、温度差検出素子 を用いることなく、熱電冷却素子のみを使用することで、正確な温度測定および 等温制御をすることが可能な光パワーメータを実現することが可能になる。従っ て、温度差検出に用いる熱電変換素子周辺の構成を簡略化した光パワー測定装置 を実現することができる。
【0024】
【考案の効果】
以上詳細に説明したように、本考案では、熱電冷却素子の端子間電圧V1と熱 電冷却素子の抵抗値に応じた電圧V2とを差動増幅し、等温制御を行うことによ り、温度差検出素子を用いることなく、熱電変換素子として熱電冷却素子のみを 使用して、正確な温度測定および等温制御をすることが可能になる。従って、温 度差検出に用いる熱電変換素子周辺の構成を簡略化した光パワー測定装置を実現 することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の構成を示す構成図である。
【図2】従来例の全体構成を示す構成図である。
【図3】受光ヘッド部分の詳細な構成を示す構成図であ
る。
【符号の説明】
1 受光体 2 光吸収塗料 3 筒体 4 ヒータ 5 伝熱板 7 熱電冷却素子 8 温度基準ジャケット 21 電流源 22 交流電圧計 23 電圧源 24 差動増幅器 25 メインアンプ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定光を熱として吸収すると共にヒータ
    (4)を有する熱吸収体(1)と、 温度の基準になる温度基準ジャケット(8)と、 熱吸収体(1)を冷却する熱電冷却素子(7)と、 交流電流が重畳された冷却電流を熱電冷却素子(7)に
    印加する電流源(21)と、 電流源(21)により印加された交流電流の電圧降下に
    より発生した交流電圧から熱電冷却素子(7)の抵抗値
    を検出し、補償電圧を求める補償電圧生成手段(22,
    23)と、 熱電冷却素子(7)の端子間電圧と補償電圧との差を演
    算して温度差に応じた制御電圧を生成する温度差検出手
    段(24)と、 温度差検出手段(24)の制御電圧を受けて熱電冷却素
    子(7)での温度差が減少するようにヒータ(4)に電
    流を供給する制御手段(25)とを備えたことを特徴と
    する光パワー測定装置。
JP1763892U 1992-03-30 1992-03-30 光パワー測定装置 Withdrawn JPH0579447U (ja)

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