JPH0579193U - 断熱構造 - Google Patents

断熱構造

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JPH0579193U
JPH0579193U JP1874292U JP1874292U JPH0579193U JP H0579193 U JPH0579193 U JP H0579193U JP 1874292 U JP1874292 U JP 1874292U JP 1874292 U JP1874292 U JP 1874292U JP H0579193 U JPH0579193 U JP H0579193U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
furnace
heat insulating
hole
metal
heat
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Pending
Application number
JP1874292U
Other languages
English (en)
Inventor
栄治 中務
敬 本多
正夫 武田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Publication date
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Publication of JPH0579193U publication Critical patent/JPH0579193U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】金属シートを積層した構造からなる断熱構造に
おいて金属シート間の熱伝導を従来に比べて低減する。 【構成】金属フォイル1に、厚み方向の穴3と、その穴
3の周辺より起立する返り4とを打設により形成し、そ
の反り4を介して金属フォイル1を隣接する金属フォイ
ル1に添設させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、加圧炉を始めとする各種工業炉一般、あるいは炉以外の断熱を必要 とする装置に好適に適用可能な断熱構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、加圧真空炉は、炉内を真空排気して熱処理を行う真空炉としての機能 と、炉内に高圧の雰囲気ガス等を導入して熱処理を行う加圧炉としての機能を併 せ持つ。真空処理時には、炉内に対流が生じないため、炉内を高温加熱しても炉 内の断熱材が伝導熱および輻射熱を有効に防止して炉殻に熱が伝わることがない が、加圧処理時には、炉内の雰囲気ガスを通じて下方から上方へ向かう対流を生 じ、炉殻の上端部に熱が集まってヒートスポットを形成し易い。このため、炉殻 の温度が上昇したり、処理室の温度分布が悪化する等の不具合を生じる。そこで 従来は、炉内に、円筒状のグラファイトフォイル(箔)を同心状に幾層にも積層 して形成した断熱体を配設し、それらの断熱層を介して熱が炉殻に到達するのを 防止するようにしていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、そのような断熱体においても、フォイルとフォイルの間に形成され る円環状の隙間を通じて対流を生じ、それが次々に外側の円環状隙間に伝わって 炉殻にまで到達し得る。例えば、その隙間が対流を生じないための条件、すなわ ちフォイル間の径方向の隙間を1mm以下に詰めて配設するという条件を満たすよ うに、図4に示すような厚み1mm以下のスペーサ10をフォイル1、1間に介在 させるか、図5に示すようにフォイル1の表面に厚み1mm以下の突起11を形成 しその突起11に隣接フォイル1を添接させるかして対応している。しかるに、 それらのスペーサ10や突起11では、隣接フォイル1との接触面積が大きく、 断熱効果が十分に得られないという問題がある。
【0004】 本考案は、このような課題を解決することのできる断熱構造を提供することを 目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、かかる目的を達成するために、金属シートを多層に重ねてなる断熱 構造において、前記金属シートに、厚み方向の穴と、その穴の周辺より起立する 返りとを打設により形成し、その反りを介して金属シートを隣接する金属シート に添設させてなることを特徴とする。
【0006】
【作用】
このような構造のものであると、打設により形成された反りの先端は鋭利な形 状になり、その先端を介して添設する隣接金属シートへの熱伝導はかかる先端の 点接触部に制限される。そのため、従来の突起やスペーサを用いた断熱構造に比 べて断熱効果が格段に向上することになる。
【0007】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を、図1および図2を参照して説明する。
【0008】 図1はこの実施例によって形成された断熱構造を示している。このものは、厚 み50μmのモリブデン金属フォイル1を金属シートとして用い、この金属フォ イル1に打設加工を施した後、多層に積層してなるものである。その手法として は、先ず、図2に示すような横断面2mm四方の先端2aの尖った四角錐の工具2 を用意し、この工具を前記金属フォイル1に押し付け、単位面積あたり適当な数 の穴3を開ける。穴3は工具2の横断面に対応した四角形状に開き、その穴3を 4等分する三角形状の返り4が穴3の中心から破断されて穴3の周辺に起立する 。返り4の高さは穴3の幅の約1/2(1mm程度)になる。
【0009】 このようにして金属フォイル1に穴3と返り4を形成したら、前記金属フォイ ル1を円筒状に数十層巻き付け、図1のような断熱構造を完成する。この図は便 宜上、展開図で示してある。このようにして形成された断熱構造は、金属フォイ ル1、1間の円環状隙間Sは返り4の高さに対応してほぼ1mm程度に規制され、 その隙間Sを通じた対流を防止するための条件が満たされる。
【0010】 しかも、反り4の先端4aはほぼ90°の鋭利な形状をなし、その先端4aを 介して添設する隣接金属フォイル1への熱伝導はかかる先端4aの点接触部に制 限される。そのため、この断熱構造を例えば加圧真空炉に適応すると、ヒーティ ングスペースH側と炉殻内周空間T側との間の断熱効果をスペーサ10(図4参 照)および突起11(図5参照)を用いた炉に比べて格段に向上させることがで きる。その上、金属フォイル1に穴3が設けられていると、穴がない場合に比べ て真空排気時の排気速度および加圧時のガス導入速度が向上するので、炉におけ る処理時間の短縮化も図られることになる。さらに、点接触構造によって断熱体 自体に自立性が与えられるので、別段の補強手段を必要としなくなる利点も伴う 。
【0011】 なお、本発明は上述した実施例のみに限定されるものではない。例えば、上記 実施例ではフォイル1の全ての穴を一側面側から打ち抜くようにしているが、図 3に示すように一側面側からだけでなく他側面側からも穴を打ち抜き、これによ りフォイル1の両側面に返り4を形成して、そのような加工を経たフォイル1を 未加工のフォイル1aに交互に添設させて積層構造を得るようにしてもよい。こ のような断熱構造は板状の断熱体を製作する場合等に有効となる。また、金属シ ートはモリブデン以外の素材によってもよい。さらに、穴の形状は四角形以外の 形状であってもよく、その際には加工工具は四角錐に限定されず、例えば、のみ 状の工具でもよい。その他の構成も、本考案の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形 が可能である。
【0012】
【考案の効果】
本考案は、以上説明した構造であるから、簡単な加工で積層金属シート間の隙 間を対流が生じない程度の値に規制する返りを形成することができ、しかもその 返りの先端と隣接金属シートとの間が点接触状態となることから、この接触部を 通じた金属シート間の熱伝導を従来のスペーサや突起を用いたものに比べて格段 に低減化することができる効果が得られる。さらに、この断熱構造はその製作過 程において必然的に穴が形成されるため、炉などに適用した場合に炉内の排気速 度を向上させるメリット等が得られ、その上、点接触部の摩擦が大きく断熱構造 自体に自立性が与えられるため別段の補強構造を不要にできる効果が付随する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す展開図。
【図2】同実施例の加工工程を概略的に示す図。
【図3】本考案の他の実施例を示す図1に対応した図。
【図4】従来例を示す図1に対応した図。
【図5】他の従来例を示す図1に対応した図。
【符号の説明】
1…金属シート(モリブデン金属フォイル) 3…穴 4…返り 4a…先端

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属シートを多層に重ねてなる断熱構造に
    おいて、前記金属シートに、厚み方向の穴と、その穴の
    周辺より起立する返りとを打設により形成し、その反り
    を介して金属シートを隣接する金属シートに添設させて
    なることを特徴とする断熱構造。
JP1874292U 1992-03-31 1992-03-31 断熱構造 Pending JPH0579193U (ja)

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JP1874292U JPH0579193U (ja) 1992-03-31 1992-03-31 断熱構造

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JP (1) JPH0579193U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010090970A (ja) * 2008-10-07 2010-04-22 Ebara Corp 断熱構造体および排ガス処理装置
JP2011195371A (ja) * 2010-03-19 2011-10-06 Hitachi Zosen Corp 熱cvd装置における断熱体

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010090970A (ja) * 2008-10-07 2010-04-22 Ebara Corp 断熱構造体および排ガス処理装置
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