JPH1157873A - 型絞り加工方法並びに型絞り用ダイス、型絞り用ポンチ及び型絞りプレス機 - Google Patents
型絞り加工方法並びに型絞り用ダイス、型絞り用ポンチ及び型絞りプレス機Info
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- JPH1157873A JPH1157873A JP9224144A JP22414497A JPH1157873A JP H1157873 A JPH1157873 A JP H1157873A JP 9224144 A JP9224144 A JP 9224144A JP 22414497 A JP22414497 A JP 22414497A JP H1157873 A JPH1157873 A JP H1157873A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 型絞り加工を従来より簡易に安価に行うこと
ができ、また、型絞り加工により成形しようとする物品
のサイズや形状について従来より自由度が大きい型絞り
加工方法並びに型絞り用ダイス、型絞り用ポンチ及び型
絞りプレス機を提供する。 【解決手段】 型絞り加工に供される金属素板(例えば
アルニゥム素板7)を該金属素板の伸びが最初に極大値
となる温度又はその近傍の温度に加熱し、該加熱状態に
おいて素板7に目的とする型絞り加工を施す。このとき
プレス機Aとして簡易なダイス1及びポンチ2並びに素
板加熱用のヒータ3を搭載したものを用いる。ダイス1
は複数枚の板金11〜13を重ね合わせて形成してあ
り、ポンチ2も板金21、22を重ね合わせて形成して
ある。ポンチ板金21には耐火断熱材製の板状部材20
を設けてある。
ができ、また、型絞り加工により成形しようとする物品
のサイズや形状について従来より自由度が大きい型絞り
加工方法並びに型絞り用ダイス、型絞り用ポンチ及び型
絞りプレス機を提供する。 【解決手段】 型絞り加工に供される金属素板(例えば
アルニゥム素板7)を該金属素板の伸びが最初に極大値
となる温度又はその近傍の温度に加熱し、該加熱状態に
おいて素板7に目的とする型絞り加工を施す。このとき
プレス機Aとして簡易なダイス1及びポンチ2並びに素
板加熱用のヒータ3を搭載したものを用いる。ダイス1
は複数枚の板金11〜13を重ね合わせて形成してあ
り、ポンチ2も板金21、22を重ね合わせて形成して
ある。ポンチ板金21には耐火断熱材製の板状部材20
を設けてある。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は板金の絞り加工、特
に型絞り加工に関する。さらに言えば、本発明は板金の
型絞り加工方法並びに型絞り用ダイス、型絞り用ポンチ
及び型絞りプレス機に関する。
に型絞り加工に関する。さらに言えば、本発明は板金の
型絞り加工方法並びに型絞り用ダイス、型絞り用ポンチ
及び型絞りプレス機に関する。
【0002】
【従来の技術】アルミニゥム、アルニゥム合金、銅、銅
合金等からなる板金をダイス及びポンチを用いて型絞り
加工することで、家庭什器、電気電子機器部品、自動車
部品、航空機部品、船舶用部品、構造物部品等を成形す
ることは古くから行われている。
合金等からなる板金をダイス及びポンチを用いて型絞り
加工することで、家庭什器、電気電子機器部品、自動車
部品、航空機部品、船舶用部品、構造物部品等を成形す
ることは古くから行われている。
【0003】板金の型絞り加工は、通常、所定サイズ及
び形状とした金属素板を型絞り用ダイス及びポンチを設
けた型絞りプレス機により常温下で所定の形状に絞り処
理することで行われている。これはプレス面積、すなわ
ちダイスとポンチとの間でプレス圧を受ける金属素板中
の面積が大きいときでも同様である。
び形状とした金属素板を型絞り用ダイス及びポンチを設
けた型絞りプレス機により常温下で所定の形状に絞り処
理することで行われている。これはプレス面積、すなわ
ちダイスとポンチとの間でプレス圧を受ける金属素板中
の面積が大きいときでも同様である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな型絞り加工においては次のような問題がある。すな
わち、先ず、ダイスやポンチは金属材料から一体的に精
密に形成されるため、大きい物品や複雑な形状の物品を
得るための型絞り用ダイスやポンチは製造に手間を要
し、研磨機、放電加工機等の専用機械も要求され、これ
らにより製造コストが高くつく。
うな型絞り加工においては次のような問題がある。すな
わち、先ず、ダイスやポンチは金属材料から一体的に精
密に形成されるため、大きい物品や複雑な形状の物品を
得るための型絞り用ダイスやポンチは製造に手間を要
し、研磨機、放電加工機等の専用機械も要求され、これ
らにより製造コストが高くつく。
【0005】また、ダイスは金属材料から一体に精密に
形成されなければならないため、費用の点を考慮する
と、型絞り用ダイス穴の形状やサイズはある程度までの
ものに制限されてしまう。また、型絞り加工を行うと、
加工に供された板金(ワーク)がポンチ或いはダイスに
引っ掛かってしまうので、ワークを取り外すためのいわ
ゆるストリッパ部材が必要であり、ワークを取り外すた
めの工程が必要であり、それだけ絞り加工費用が高くつ
く。
形成されなければならないため、費用の点を考慮する
と、型絞り用ダイス穴の形状やサイズはある程度までの
ものに制限されてしまう。また、型絞り加工を行うと、
加工に供された板金(ワーク)がポンチ或いはダイスに
引っ掛かってしまうので、ワークを取り外すためのいわ
ゆるストリッパ部材が必要であり、ワークを取り外すた
めの工程が必要であり、それだけ絞り加工費用が高くつ
く。
【0006】また、プレス面積が大きい型絞り加工を行
うには、大きいプレス力を加えることができるプレス機
が必要となり、それだけ絞り加工が高価につく。この点
をさらに説明すると、例えば厚さ1mmのアルミニゥム
素板につき、プレス面積400mm×500mmで型絞
り加工するとすれば、通常、10kg/cm2 を要する
ことから、20ton用のプレス機が必要になり、ポン
チやダイスの材質はプレスに耐えられる強度を要求され
るので炭素工具鋼程度のものが必要となる。さらに、ポ
ンチやダイスの重量が大きく、これらを扱うのに専用の
ハンドリング機が必要となるし、通常、ポンチとダイス
は両者の位置関係を精度良く維持するためにガイドポス
ト等を含むセットの形態にまとめられるので、これの重
量が大きく、その取り扱いにも専用のハンドリング機が
要求される。これらにより、プレス面積が大きい型絞り
加工は高価についてしまう。
うには、大きいプレス力を加えることができるプレス機
が必要となり、それだけ絞り加工が高価につく。この点
をさらに説明すると、例えば厚さ1mmのアルミニゥム
素板につき、プレス面積400mm×500mmで型絞
り加工するとすれば、通常、10kg/cm2 を要する
ことから、20ton用のプレス機が必要になり、ポン
チやダイスの材質はプレスに耐えられる強度を要求され
るので炭素工具鋼程度のものが必要となる。さらに、ポ
ンチやダイスの重量が大きく、これらを扱うのに専用の
ハンドリング機が必要となるし、通常、ポンチとダイス
は両者の位置関係を精度良く維持するためにガイドポス
ト等を含むセットの形態にまとめられるので、これの重
量が大きく、その取り扱いにも専用のハンドリング機が
要求される。これらにより、プレス面積が大きい型絞り
加工は高価についてしまう。
【0007】そこで本発明は、型絞り加工を従来より簡
易、安価に行うことを課題とする。さらに言えば、型絞
り加工を従来より簡易に安価に行うことができる型絞り
加工方法並びに型絞り用ダイス、型絞り用ポンチ及び型
絞りプレス機を提供することを課題とする。また本発明
は、型絞り加工により成形しようとする物品のサイズや
形状について従来より自由度が大きい型絞り加工方法並
びに型絞り用ダイス、型絞り用ポンチ及び型絞りプレス
機を提供することを課題とする。
易、安価に行うことを課題とする。さらに言えば、型絞
り加工を従来より簡易に安価に行うことができる型絞り
加工方法並びに型絞り用ダイス、型絞り用ポンチ及び型
絞りプレス機を提供することを課題とする。また本発明
は、型絞り加工により成形しようとする物品のサイズや
形状について従来より自由度が大きい型絞り加工方法並
びに型絞り用ダイス、型絞り用ポンチ及び型絞りプレス
機を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本発明は、以下の型絞り加工方法、型絞り用ダイス、型
絞り用ポンチ及び型絞りプレス機を提供する。 (1)型絞り加工方法 型絞り加工に供される金属素板を該金属素板の伸びが最
初に極大値となる温度又はその近傍の温度に加熱し、該
加熱状態において該金属素板に目的とする型絞り加工を
施すことを特徴とする型絞り加工方法。
本発明は、以下の型絞り加工方法、型絞り用ダイス、型
絞り用ポンチ及び型絞りプレス機を提供する。 (1)型絞り加工方法 型絞り加工に供される金属素板を該金属素板の伸びが最
初に極大値となる温度又はその近傍の温度に加熱し、該
加熱状態において該金属素板に目的とする型絞り加工を
施すことを特徴とする型絞り加工方法。
【0009】この型絞り加工方法によると、型絞り加工
に供する金属素板を伸びが最初に極大値となる温度又は
その近傍の温度に加熱して型絞りを行うため、該金属素
板がある程度軟化した状態で、また膨張により結晶粒の
流れ方向が決定した、或いは略決定した状態で、変形を
開始させることができ、そのとき要する初期プレス力
は、同じ形状サイズの金属素板を常温で変形開始させる
ときよりも格段に小さく済む。また、初期変形に続く絞
り操作においても、金属素板はある程度軟化しているた
め、そのとき要するプレス力も小さく済む。
に供する金属素板を伸びが最初に極大値となる温度又は
その近傍の温度に加熱して型絞りを行うため、該金属素
板がある程度軟化した状態で、また膨張により結晶粒の
流れ方向が決定した、或いは略決定した状態で、変形を
開始させることができ、そのとき要する初期プレス力
は、同じ形状サイズの金属素板を常温で変形開始させる
ときよりも格段に小さく済む。また、初期変形に続く絞
り操作においても、金属素板はある程度軟化しているた
め、そのとき要するプレス力も小さく済む。
【0010】従ってプレス面積が大きいときでも、従来
に比べると、十分小さいプレス力でで絞り加工を行うこ
とができ、それだけ簡易に、安価に型絞り加工を行える
とともに、小さいプレス力で所望の型絞り加工を行える
のでダイスやポンチ並びにこれらを含む型絞りプレス機
はそれだけ簡易な、また取り扱い易いもので済み、この
点からも簡易に、安価に型絞り加工を行うことができ
る。
に比べると、十分小さいプレス力でで絞り加工を行うこ
とができ、それだけ簡易に、安価に型絞り加工を行える
とともに、小さいプレス力で所望の型絞り加工を行える
のでダイスやポンチ並びにこれらを含む型絞りプレス機
はそれだけ簡易な、また取り扱い易いもので済み、この
点からも簡易に、安価に型絞り加工を行うことができ
る。
【0011】また、金属素板を加熱して変形し易い状態
で型絞りを行うので、型絞り加工により成形しようとす
る物品のサイズや形状(とりわけ絞り深さ方向の寸法)
についてそれだけ自由度が大きい。本発明型絞り加工方
法を適用できる金属素板としては種々挙げることができ
るが、例えばアルミニゥム素板を例にとると、前記の加
熱温度は、それには限定されないが、約250℃〜30
0℃程度、或いは約280℃から300℃程度(例えば
約290℃程度)とすることができる。
で型絞りを行うので、型絞り加工により成形しようとす
る物品のサイズや形状(とりわけ絞り深さ方向の寸法)
についてそれだけ自由度が大きい。本発明型絞り加工方
法を適用できる金属素板としては種々挙げることができ
るが、例えばアルミニゥム素板を例にとると、前記の加
熱温度は、それには限定されないが、約250℃〜30
0℃程度、或いは約280℃から300℃程度(例えば
約290℃程度)とすることができる。
【0012】アルミニゥム素板をこのように加熱するこ
とで、従来の常温下でのアルミニゥム素板の型絞り加工
に比べると十分小さいプレス力で、簡単、安価に型絞り
加工できるとともに、型絞り加工により成形しようとす
る物品のサイズや形状についての自由度が大きく、従来
型絞り加工が困難とされていた複雑な形状の物品(例え
ば平面視(平面から見て)8角形の凹所を有するパン)
でも容易に得ることができる。
とで、従来の常温下でのアルミニゥム素板の型絞り加工
に比べると十分小さいプレス力で、簡単、安価に型絞り
加工できるとともに、型絞り加工により成形しようとす
る物品のサイズや形状についての自由度が大きく、従来
型絞り加工が困難とされていた複雑な形状の物品(例え
ば平面視(平面から見て)8角形の凹所を有するパン)
でも容易に得ることができる。
【0013】前記型絞り加工に際し、型絞り用ポンチと
して、前記金属素板に接して該素板を絞り加工していく
部分を耐火断熱材で形成したポンチを用いてもよい。こ
のようなポンチを用いると、該耐火断熱材と金属素板と
の膨張係数の相違により両者相互のくっつきが起こりに
くく、型絞り加工成形された物品のポンチからの剥離性
が向上し、従来のストリッパ部材を省力することもでき
るようになり、ひいてはそれだけ簡単、安価に型絞り加
工できるようになる。
して、前記金属素板に接して該素板を絞り加工していく
部分を耐火断熱材で形成したポンチを用いてもよい。こ
のようなポンチを用いると、該耐火断熱材と金属素板と
の膨張係数の相違により両者相互のくっつきが起こりに
くく、型絞り加工成形された物品のポンチからの剥離性
が向上し、従来のストリッパ部材を省力することもでき
るようになり、ひいてはそれだけ簡単、安価に型絞り加
工できるようになる。
【0014】かかる耐火断熱材としては、代表例として
セラミックを挙げることができるが、セラミックの中で
も多孔質セラミック、例えば粉体を成形し、焼成して得
られた多孔質セラミックを推奨できる。多孔質セラミッ
クはその表面部分の若干の脆さ故に、型絞り加工時に金
属素板に接触する部分が大きい力を受けると若干粉状に
崩れ、これにより絞り加工された金属板のポンチへのく
っつきが抑制され、一層簡単、安価に型絞り加工を行え
る。
セラミックを挙げることができるが、セラミックの中で
も多孔質セラミック、例えば粉体を成形し、焼成して得
られた多孔質セラミックを推奨できる。多孔質セラミッ
クはその表面部分の若干の脆さ故に、型絞り加工時に金
属素板に接触する部分が大きい力を受けると若干粉状に
崩れ、これにより絞り加工された金属板のポンチへのく
っつきが抑制され、一層簡単、安価に型絞り加工を行え
る。
【0015】かかるセラミックとして、例えば株式会社
ニチアス製のゾノライト系けい酸カルシゥム(商品名
ヘミサル、ルミボード等)を挙げることができる。金属
素板に接して該素板を絞り加工していく部分を耐火断熱
材で形成したポンチの構造例として、ポンチ基体と型
絞りに直接寄与する型絞り部とを有し、該型絞り部は全
体が耐火断熱材で形成されており、該ポンチ基体の金属
素板に向けられる面に固定されているポンチ、略所定
のポンチの形態に作られたポンチ基体の金属素板に向け
られる面に耐火断熱材からなる板状部材を重ね固定した
もの、略所定のポンチの形態に作られたポンチ基体の
金属素板に向けられる面に耐火断熱材からなるキャップ
状部材を被せ固定したもの、ポンチ基体の途中部分に
耐火断熱材からなる部材(例えば板状部材)を挟み込む
等して設けたポンチなどを挙げることができる。
ニチアス製のゾノライト系けい酸カルシゥム(商品名
ヘミサル、ルミボード等)を挙げることができる。金属
素板に接して該素板を絞り加工していく部分を耐火断熱
材で形成したポンチの構造例として、ポンチ基体と型
絞りに直接寄与する型絞り部とを有し、該型絞り部は全
体が耐火断熱材で形成されており、該ポンチ基体の金属
素板に向けられる面に固定されているポンチ、略所定
のポンチの形態に作られたポンチ基体の金属素板に向け
られる面に耐火断熱材からなる板状部材を重ね固定した
もの、略所定のポンチの形態に作られたポンチ基体の
金属素板に向けられる面に耐火断熱材からなるキャップ
状部材を被せ固定したもの、ポンチ基体の途中部分に
耐火断熱材からなる部材(例えば板状部材)を挟み込む
等して設けたポンチなどを挙げることができる。
【0016】かかる耐火断熱材からなる型絞り部、板状
部材、キャップ状部材等のポンチ基体への固定には、接
着剤、ネジ、これらの組み合わせ等、適宜の固定手段を
採用できる。かかる板状部材やキャップ状部材を採用す
るときは、それらの終縁部がポンチ基体より若干張り出
していることが望ましい。このように設けると、主とし
てその耐火断熱材部分が直接型絞りに寄与することにな
り、型絞りを一層円滑に行える。 (2)型絞り用ダイス 複数枚の板金が重ね合わされて形成されており、該各板
金は型絞り用ダイス穴の内周壁の一部を有しており、該
複数枚の板金の重ね合わせ状態において該ダイス穴内周
壁の一部が順次連なってダイス穴が形成されていること
を特徴とする型絞り用ダイス。
部材、キャップ状部材等のポンチ基体への固定には、接
着剤、ネジ、これらの組み合わせ等、適宜の固定手段を
採用できる。かかる板状部材やキャップ状部材を採用す
るときは、それらの終縁部がポンチ基体より若干張り出
していることが望ましい。このように設けると、主とし
てその耐火断熱材部分が直接型絞りに寄与することにな
り、型絞りを一層円滑に行える。 (2)型絞り用ダイス 複数枚の板金が重ね合わされて形成されており、該各板
金は型絞り用ダイス穴の内周壁の一部を有しており、該
複数枚の板金の重ね合わせ状態において該ダイス穴内周
壁の一部が順次連なってダイス穴が形成されていること
を特徴とする型絞り用ダイス。
【0017】この型絞り用ダイスにおける型絞り用ダイ
ス穴の内周壁の一部を有する板金のそれぞれは、切断加
工等を簡単、容易に行える厚さの板金をレーザ光による
切断装置その他の手段により加工することで、所望のサ
イズ及び形状で簡単、容易に得ることができ、かかる型
絞り用ダイス穴の内周壁の一部を有する板金を重ね合わ
せて容易に目的とする型絞り用ダイスを得ることができ
る。従って、この型絞り用ダイスは簡単、安価に製作で
き、また、その結果このダイスにより簡易、安価に板金
の型絞り加工を行うことができる。
ス穴の内周壁の一部を有する板金のそれぞれは、切断加
工等を簡単、容易に行える厚さの板金をレーザ光による
切断装置その他の手段により加工することで、所望のサ
イズ及び形状で簡単、容易に得ることができ、かかる型
絞り用ダイス穴の内周壁の一部を有する板金を重ね合わ
せて容易に目的とする型絞り用ダイスを得ることができ
る。従って、この型絞り用ダイスは簡単、安価に製作で
き、また、その結果このダイスにより簡易、安価に板金
の型絞り加工を行うことができる。
【0018】型絞り用ダイス穴の内周壁の一部を有する
板金のそれぞれは、切断加工等を簡単、容易に行える厚
さの板金をレーザ光による切断装置その他の手段により
加工することで、所望のサイズ及び形状で簡単、容易に
得ることができるので、型絞り加工により成形しようと
する物品のサイズや形状の自由度がそれだけ大きくな
る。
板金のそれぞれは、切断加工等を簡単、容易に行える厚
さの板金をレーザ光による切断装置その他の手段により
加工することで、所望のサイズ及び形状で簡単、容易に
得ることができるので、型絞り加工により成形しようと
する物品のサイズや形状の自由度がそれだけ大きくな
る。
【0019】なお、この型絞り用ダイスを構成する前記
複数枚の板金のうち一部のものが型絞り用ポンチのガイ
ドを兼ねていてもよい。 (3)型絞り用ポンチ i)型絞り加工に供される金属素板に接して該素板を絞
り加工していく部分を耐火断熱材で形成したことを特徴
とする型絞り用ポンチ ii) 複数枚の板金が重ね合わされて形成されており、該
各板金は型絞り用ポンチの外輪郭の一部を有しており、
該複数枚の板金の重ね合わせ状態において該ポンチ外輪
郭の一部が順次連なってポンチ外輪郭が形成されている
ことを特徴とする型絞り用ポンチ。
複数枚の板金のうち一部のものが型絞り用ポンチのガイ
ドを兼ねていてもよい。 (3)型絞り用ポンチ i)型絞り加工に供される金属素板に接して該素板を絞
り加工していく部分を耐火断熱材で形成したことを特徴
とする型絞り用ポンチ ii) 複数枚の板金が重ね合わされて形成されており、該
各板金は型絞り用ポンチの外輪郭の一部を有しており、
該複数枚の板金の重ね合わせ状態において該ポンチ外輪
郭の一部が順次連なってポンチ外輪郭が形成されている
ことを特徴とする型絞り用ポンチ。
【0020】i)の型絞り用ポンチは、前記(1)に記
載の型絞り加工方法において説明した型絞り用ポンチと
同様のものであり、同様の利点を有するものである。こ
のポンチにおいても耐火断熱材部分は前記と同様のセラ
ミックで形成でき、それにより前記と同様の利点が得ら
れる。 ii) の型絞り用ポンチでは、ポンチ外輪郭の一部を有す
る板金のそれぞれは、切断加工等を簡単、容易に行える
厚さの板金をレーザ光による切断装置その他の手段によ
り加工することで、所望のサイズ及び形状で簡単、容易
に得ることができ、かかるポンチ外輪郭の一部を有する
板金を重ね合わせて容易に目的とする型絞り用ポンチを
得ることができる。従って、この型絞り用ポンチは簡易
に、安価に製作でき、ひいてはこのポンチにより簡易
に、安価に板金の型絞り加工を行うことができる。
載の型絞り加工方法において説明した型絞り用ポンチと
同様のものであり、同様の利点を有するものである。こ
のポンチにおいても耐火断熱材部分は前記と同様のセラ
ミックで形成でき、それにより前記と同様の利点が得ら
れる。 ii) の型絞り用ポンチでは、ポンチ外輪郭の一部を有す
る板金のそれぞれは、切断加工等を簡単、容易に行える
厚さの板金をレーザ光による切断装置その他の手段によ
り加工することで、所望のサイズ及び形状で簡単、容易
に得ることができ、かかるポンチ外輪郭の一部を有する
板金を重ね合わせて容易に目的とする型絞り用ポンチを
得ることができる。従って、この型絞り用ポンチは簡易
に、安価に製作でき、ひいてはこのポンチにより簡易
に、安価に板金の型絞り加工を行うことができる。
【0021】ポンチ外輪郭の一部を有する板金のそれぞ
れは、切断加工等を簡単、容易に行える厚さの板金をレ
ーザ光による切断装置その他の手段により加工すること
で、所望のサイズ及び形状で簡単、容易に得ることがで
きるので、型絞り加工により成形しようとする物品のサ
イズや形状の自由度がそれだけ大きくなる。なお、この
型絞り用ポンチを構成している前記複数枚の板金のうち
一部のものが型絞り用ダイスに対するポンチガイドを兼
ねていてもよい。
れは、切断加工等を簡単、容易に行える厚さの板金をレ
ーザ光による切断装置その他の手段により加工すること
で、所望のサイズ及び形状で簡単、容易に得ることがで
きるので、型絞り加工により成形しようとする物品のサ
イズや形状の自由度がそれだけ大きくなる。なお、この
型絞り用ポンチを構成している前記複数枚の板金のうち
一部のものが型絞り用ダイスに対するポンチガイドを兼
ねていてもよい。
【0022】また、この型絞り用ポンチにおいても、型
絞り加工に供される金属素板を絞り加工していく部分に
耐火断熱材を設けてもよい。例えば、前記(1)項の型
絞り加工方法のところで説明したような耐火断熱材から
なる板状部材、キャップ状部材等により覆われていても
よい。これにより先に説明した耐火断熱材部分を有する
型絞り用ポンチと同様の利点が得られる。
絞り加工に供される金属素板を絞り加工していく部分に
耐火断熱材を設けてもよい。例えば、前記(1)項の型
絞り加工方法のところで説明したような耐火断熱材から
なる板状部材、キャップ状部材等により覆われていても
よい。これにより先に説明した耐火断熱材部分を有する
型絞り用ポンチと同様の利点が得られる。
【0023】いずれにしても耐火断熱材そのものについ
ても前記と同様である。 (4)型絞りプレス機 複数枚の板金が重ね合わされて形成されており、該各板
金は型絞り用ダイス穴の内周壁の一部を有しており、該
複数枚の板金の重ね合わせ状態において該ダイス穴内周
壁の一部が順次連なってダイス穴が形成されている型絞
り用ダイスと、前記ダイスに対し設けられた型絞り用ポ
ンチと、前記ダイス及びポンチ間に配置される、型絞り
加工に供される金属素板を加熱するヒータとを備えてい
ることを特徴とする型絞りプレス機。
ても前記と同様である。 (4)型絞りプレス機 複数枚の板金が重ね合わされて形成されており、該各板
金は型絞り用ダイス穴の内周壁の一部を有しており、該
複数枚の板金の重ね合わせ状態において該ダイス穴内周
壁の一部が順次連なってダイス穴が形成されている型絞
り用ダイスと、前記ダイスに対し設けられた型絞り用ポ
ンチと、前記ダイス及びポンチ間に配置される、型絞り
加工に供される金属素板を加熱するヒータとを備えてい
ることを特徴とする型絞りプレス機。
【0024】この型絞りプレス機によると、前記ヒータ
により、型絞り加工に供される金属素板を該金属素板の
伸びが最初に極大値となる温度又はその近傍の温度に加
熱し、該加熱状態において該金属素板に目的とする型絞
り加工を施すことができ、そうすることで、該金属素板
がある程度軟化した状態で、また膨張により結晶粒の流
れ方向が決定した、或いは略決定した状態で、変形を開
始させることができ、それだけ初期プレス力が小さく済
む。また、初期変形に続く絞り操作においても、金属素
板はある程度軟化しているため、そのとき要するプレス
力も小さく済む。これらにより前記(1)項の型絞り加
工方法におけると同様の利点がある。
により、型絞り加工に供される金属素板を該金属素板の
伸びが最初に極大値となる温度又はその近傍の温度に加
熱し、該加熱状態において該金属素板に目的とする型絞
り加工を施すことができ、そうすることで、該金属素板
がある程度軟化した状態で、また膨張により結晶粒の流
れ方向が決定した、或いは略決定した状態で、変形を開
始させることができ、それだけ初期プレス力が小さく済
む。また、初期変形に続く絞り操作においても、金属素
板はある程度軟化しているため、そのとき要するプレス
力も小さく済む。これらにより前記(1)項の型絞り加
工方法におけると同様の利点がある。
【0025】また、型絞り用ダイスは前記(2)項の型
絞り用ダイスと同構造のものであるから、この型絞りプ
レス機においても、(2)項の型絞り用ダイスによる利
点と同様の利点がある。また、この型絞りプレス機にお
いても、型絞り用ポンチに前記(1)項や(3)項で説
明した種々の型絞り用ポンチを採用することができ、そ
うすることで該(1)項や(3)項で説明した型絞り用
ポンチと同様の利点が得られる。
絞り用ダイスと同構造のものであるから、この型絞りプ
レス機においても、(2)項の型絞り用ダイスによる利
点と同様の利点がある。また、この型絞りプレス機にお
いても、型絞り用ポンチに前記(1)項や(3)項で説
明した種々の型絞り用ポンチを採用することができ、そ
うすることで該(1)項や(3)項で説明した型絞り用
ポンチと同様の利点が得られる。
【0026】なお、型絞り加工に供される金属素板の材
質としては、代表例としてアルミニゥム、アルミニゥム
合金、銅、銅合金等の従来から型絞り加工に採用されて
いたものを挙げることができる。また、型絞り用ダイス
やポンチの材質は、絞り加工に供され、前記のように加
熱された金属素板より強度が大きく、絞り加工を支障な
く行えるものを選択すればよい。前記型絞りプレス機の
ように金属素板を加熱するヒータをプレス機に設けると
きは、該金属素板加熱にあたり同時に加熱されるダイス
及び(又は)ポンチの材質は、金属素板を前記の温度ま
で加熱しても、支障なくダイスやポンチとして使用でき
るもの選択すればよい。
質としては、代表例としてアルミニゥム、アルミニゥム
合金、銅、銅合金等の従来から型絞り加工に採用されて
いたものを挙げることができる。また、型絞り用ダイス
やポンチの材質は、絞り加工に供され、前記のように加
熱された金属素板より強度が大きく、絞り加工を支障な
く行えるものを選択すればよい。前記型絞りプレス機の
ように金属素板を加熱するヒータをプレス機に設けると
きは、該金属素板加熱にあたり同時に加熱されるダイス
及び(又は)ポンチの材質は、金属素板を前記の温度ま
で加熱しても、支障なくダイスやポンチとして使用でき
るもの選択すればよい。
【0027】例えば金属素板がアルミニゥム素板であれ
ば、ダイスやポンチ或いはポンチ基体の材質として鉄、
鉄系材料を例示できる。
ば、ダイスやポンチ或いはポンチ基体の材質として鉄、
鉄系材料を例示できる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明に係る型絞りプレス
機の1例の概略構成を示す図である。このプレス機A
は、型絞り用ダイス1、これに対向する型絞り用ポンチ
2及び電熱ヒータ3を備えている。ダイス1は本発明に
係る型絞り用ダイスの1例であり、ポンチ2は本発明に
係る型絞り用ポンチの1例である。
を参照して説明する。図1は本発明に係る型絞りプレス
機の1例の概略構成を示す図である。このプレス機A
は、型絞り用ダイス1、これに対向する型絞り用ポンチ
2及び電熱ヒータ3を備えている。ダイス1は本発明に
係る型絞り用ダイスの1例であり、ポンチ2は本発明に
係る型絞り用ポンチの1例である。
【0029】ダイス1は複数枚の板金11、12、13
を重ね合わせて形成されている。11〜13の各板金
は、レーザ光による切断装置により容易に切断加工でき
る厚さの鉄板を該切断装置で切断加工して所定の外輪郭
形状及び所定形状の中央孔有するように形成したもので
ある。すなわち、板金11〜13は平面からみると、図
2の(A)から(C)に示す形態である。板金11は中
央孔11aを、板金12は中央孔12aを、板金13は
中央孔13aをそれぞれ備えている。
を重ね合わせて形成されている。11〜13の各板金
は、レーザ光による切断装置により容易に切断加工でき
る厚さの鉄板を該切断装置で切断加工して所定の外輪郭
形状及び所定形状の中央孔有するように形成したもので
ある。すなわち、板金11〜13は平面からみると、図
2の(A)から(C)に示す形態である。板金11は中
央孔11aを、板金12は中央孔12aを、板金13は
中央孔13aをそれぞれ備えている。
【0030】これら板金における中央孔11a〜13a
はいずれも平面視(平面から見ると)、全体として、長
方形の4隅を3角形状に切除した8角形を呈している。
また、これら板金における中央孔11a〜13aの内周
面111〜131はそれぞれ型絞り用ダイス穴10(図
1参照)の内周壁101の一部を提供するものであり、
これら板金の重ね合わせにより順次連続してダイス穴1
0の内周壁101を形成している。なお板金12、13
の中央孔12a、13aは同じ大きさである。
はいずれも平面視(平面から見ると)、全体として、長
方形の4隅を3角形状に切除した8角形を呈している。
また、これら板金における中央孔11a〜13aの内周
面111〜131はそれぞれ型絞り用ダイス穴10(図
1参照)の内周壁101の一部を提供するものであり、
これら板金の重ね合わせにより順次連続してダイス穴1
0の内周壁101を形成している。なお板金12、13
の中央孔12a、13aは同じ大きさである。
【0031】また一番上の板金11の中央孔11aはポ
ンチ2のガイドを兼ねている。その下の板金12の上縁
12b(図2(B)参照)は面取りされて丸く曲面に形
成されている。これら板金は適当な連結手段(ここでは
ボルトB1)により互いに強固に連結され、型絞り用ダ
イス1に組み立てられている。
ンチ2のガイドを兼ねている。その下の板金12の上縁
12b(図2(B)参照)は面取りされて丸く曲面に形
成されている。これら板金は適当な連結手段(ここでは
ボルトB1)により互いに強固に連結され、型絞り用ダ
イス1に組み立てられている。
【0032】ダイス1はベッド4に図示を省略した固定
手段により固定されている。そしてこのベッドに電熱ヒ
ータ3が設けられており、ヒータ3はダイス穴10に臨
んでいる。ポンチ2も複数枚の板金21、22を重ね合
わせて形成されている。各板金21、22は、レーザ光
による切断装置により容易に切断加工できる厚さの鉄板
を該切断装置で切断加工して所定の外輪郭形状を有する
ように形成したものである。但し、板金21は切断加工
のあと、型絞り加工に供される金属素板に向けられる下
面21bが耐火断熱材(ここでは株式会社ニチアス製の
多孔質セラミック「ヘミサル」)からなる板状部材20
により被覆されている。またここでは板金21、22そ
れ自身は略ポンチの形態をとるポンチ基体を提供する。
手段により固定されている。そしてこのベッドに電熱ヒ
ータ3が設けられており、ヒータ3はダイス穴10に臨
んでいる。ポンチ2も複数枚の板金21、22を重ね合
わせて形成されている。各板金21、22は、レーザ光
による切断装置により容易に切断加工できる厚さの鉄板
を該切断装置で切断加工して所定の外輪郭形状を有する
ように形成したものである。但し、板金21は切断加工
のあと、型絞り加工に供される金属素板に向けられる下
面21bが耐火断熱材(ここでは株式会社ニチアス製の
多孔質セラミック「ヘミサル」)からなる板状部材20
により被覆されている。またここでは板金21、22そ
れ自身は略ポンチの形態をとるポンチ基体を提供する。
【0033】板金21は下面からみると、図3(A)に
示すようにダイス板金12、13の中央孔12a、13
aと相似形の8角形を呈している。板金21における外
周側面21a及び下面21b、板金22の外周側面22
a及び下面22bの一部はそれぞれ型絞り用ポンチ2の
外輪郭の一部を提供するものであり、これら板金の重ね
合わせにより順次連続して略ポンチ2の外輪郭を形成し
ている。
示すようにダイス板金12、13の中央孔12a、13
aと相似形の8角形を呈している。板金21における外
周側面21a及び下面21b、板金22の外周側面22
a及び下面22bの一部はそれぞれ型絞り用ポンチ2の
外輪郭の一部を提供するものであり、これら板金の重ね
合わせにより順次連続して略ポンチ2の外輪郭を形成し
ている。
【0034】下側の板金21の下面21bには前記の耐
火断熱材製の板状部材20が重ねられ、ボルトB2によ
り該板金に固定されている。板状部材20は板金21と
相似形の8角形を呈しており、それらの終縁部201は
僅かに板金21から張り出している。上側の板金22は
図3(B)に示すように、ダイス板金11の中央孔11
aに相似形の8角形に形成されており、ダイス1に対す
るポンチ2自身のガイドを兼ねており、絞り加工に際
し、ダイス1の板金11の中央孔11aに昇降摺動可能
に嵌合される。
火断熱材製の板状部材20が重ねられ、ボルトB2によ
り該板金に固定されている。板状部材20は板金21と
相似形の8角形を呈しており、それらの終縁部201は
僅かに板金21から張り出している。上側の板金22は
図3(B)に示すように、ダイス板金11の中央孔11
aに相似形の8角形に形成されており、ダイス1に対す
るポンチ2自身のガイドを兼ねており、絞り加工に際
し、ダイス1の板金11の中央孔11aに昇降摺動可能
に嵌合される。
【0035】これら板状部材20で覆われた板金21及
び板金22は適当な連結手段(ここではボルトB3)に
より互いに強固に連結され、これにより型絞り用ポンチ
2が組み立てられている。ポンチ2は図示を省略したポ
ンチホルダに支持され、同じく図示を省略したポンチ駆
動機によりダイス穴10に対し出入できる。
び板金22は適当な連結手段(ここではボルトB3)に
より互いに強固に連結され、これにより型絞り用ポンチ
2が組み立てられている。ポンチ2は図示を省略したポ
ンチホルダに支持され、同じく図示を省略したポンチ駆
動機によりダイス穴10に対し出入できる。
【0036】次に以上説明したプレス機Aにより予め所
定形状(ここではダイス板金11の中央孔11aに相似
形の8角形)に裁断されたアルミニゥム素板7を型絞り
加工する例について説明する。アルミニゥム素板7をダ
イス1を構成している板金12上に載置し、電熱ヒータ
3にて該素板を伸びが最初に略極大値となる約290℃
に加熱し、該加熱状態において素板7をポンチ2を構成
している下側の板金21、特にそれに重ね固定されてい
る耐火断熱材製の板状部材20でダイス穴10へ押し込
み、絞り加工する。このとき、ポンチ2を構成している
上側の板金22をダイス1を構成している板金11の中
央孔11aに嵌め、これによりガイドさせる。ポンチ2
を構成している上側の板金22はしわ抑え部材としても
作用する。かくして図4に示すフランジ付きの、平面視
8角形のトレイ形状の物品W1が成形される。
定形状(ここではダイス板金11の中央孔11aに相似
形の8角形)に裁断されたアルミニゥム素板7を型絞り
加工する例について説明する。アルミニゥム素板7をダ
イス1を構成している板金12上に載置し、電熱ヒータ
3にて該素板を伸びが最初に略極大値となる約290℃
に加熱し、該加熱状態において素板7をポンチ2を構成
している下側の板金21、特にそれに重ね固定されてい
る耐火断熱材製の板状部材20でダイス穴10へ押し込
み、絞り加工する。このとき、ポンチ2を構成している
上側の板金22をダイス1を構成している板金11の中
央孔11aに嵌め、これによりガイドさせる。ポンチ2
を構成している上側の板金22はしわ抑え部材としても
作用する。かくして図4に示すフランジ付きの、平面視
8角形のトレイ形状の物品W1が成形される。
【0037】この型絞り加工では、アルニゥム素板7を
伸びが最初に略極大値となる約290℃に加熱して型絞
りを行うため、素板7がある程度軟化した状態で、また
膨張により結晶粒の流れ方向が決定した状態で、変形を
開始させることができ、そのとき要する初期プレス力
は、同じ形状サイズのアルニゥム素板を常温で変形開始
させるときよりも格段に小さく済む。また、初期変形に
続く絞り操作においても、素板7はある程度軟化してい
るため、そのとき要するプレス力も小さく済む。同じ形
状、サイズのアルニゥム素板7を常温下で絞り加工を開
始し、引き続き絞り加工を続けるときに比べて、概ね5
分の1程度のプレス力で済む。従ってそれだけ簡易に、
安価に型絞り加工を行える。目的とする物品W1の形
状、サイズの自由度も大きい。
伸びが最初に略極大値となる約290℃に加熱して型絞
りを行うため、素板7がある程度軟化した状態で、また
膨張により結晶粒の流れ方向が決定した状態で、変形を
開始させることができ、そのとき要する初期プレス力
は、同じ形状サイズのアルニゥム素板を常温で変形開始
させるときよりも格段に小さく済む。また、初期変形に
続く絞り操作においても、素板7はある程度軟化してい
るため、そのとき要するプレス力も小さく済む。同じ形
状、サイズのアルニゥム素板7を常温下で絞り加工を開
始し、引き続き絞り加工を続けるときに比べて、概ね5
分の1程度のプレス力で済む。従ってそれだけ簡易に、
安価に型絞り加工を行える。目的とする物品W1の形
状、サイズの自由度も大きい。
【0038】また、ダイス1やポンチ2は簡易、安価に
製作できるものであり、従ってこれらを搭載したプレス
機Aも簡単、安価に得られるものであり、これらの点か
らも素板7を簡易に、安価に型絞り加工できる。また、
素板7を絞り加工していくポンチ2の板金21上の板状
部材20は多孔質セラミックで形成されているので、こ
の板状部材20と素板7との熱膨張係数の大きい相違に
より、また、板状部材20の素板7に接触する部分が力
を受けて若干粉状に崩れることができるため、絞り加工
された物品W1のポンチ2からの剥離性がよい。また、
多孔質セラミックからなる板状部材20の終縁部201
は板金21より僅かではあるが張り出しているため、主
として板状部材20が直接型絞りに寄与することにな
り、型絞りを一層円滑に行え、且つ、ポンチへの物品W
1の食い込みによるくっつきが防止される。従ってここ
では従来のストリッパ部材を省力している。
製作できるものであり、従ってこれらを搭載したプレス
機Aも簡単、安価に得られるものであり、これらの点か
らも素板7を簡易に、安価に型絞り加工できる。また、
素板7を絞り加工していくポンチ2の板金21上の板状
部材20は多孔質セラミックで形成されているので、こ
の板状部材20と素板7との熱膨張係数の大きい相違に
より、また、板状部材20の素板7に接触する部分が力
を受けて若干粉状に崩れることができるため、絞り加工
された物品W1のポンチ2からの剥離性がよい。また、
多孔質セラミックからなる板状部材20の終縁部201
は板金21より僅かではあるが張り出しているため、主
として板状部材20が直接型絞りに寄与することにな
り、型絞りを一層円滑に行え、且つ、ポンチへの物品W
1の食い込みによるくっつきが防止される。従ってここ
では従来のストリッパ部材を省力している。
【0039】なお以上説明したポンチ2における板状部
材20は、実用上型絞り加工を行うに問題がなければ、
また、実用上得られる物品のポンチからの剥離性に問題
がなければ、板金21から張り出さなくてもよく、板金
21に丁度重なる大きさのものでもよい。以上のように
して型絞り成形した物品W1をさらに型絞り加工して図
5に示すような2段フランジ付きの8角形トレイ状物品
W2を得ようとするならば、図1に示すプレス機Aにお
いて、ダイス1及びポンチ2に代えて、例えば図6に示
すダイス5及びポンチ6を採用すればよい。
材20は、実用上型絞り加工を行うに問題がなければ、
また、実用上得られる物品のポンチからの剥離性に問題
がなければ、板金21から張り出さなくてもよく、板金
21に丁度重なる大きさのものでもよい。以上のように
して型絞り成形した物品W1をさらに型絞り加工して図
5に示すような2段フランジ付きの8角形トレイ状物品
W2を得ようとするならば、図1に示すプレス機Aにお
いて、ダイス1及びポンチ2に代えて、例えば図6に示
すダイス5及びポンチ6を採用すればよい。
【0040】ダイス5は複数枚の板金51、52、5
3、54を重ね合わせて形成されている。各板金は、レ
ーザ光による切断装置により容易に切断加工できる厚さ
の鉄板を該切断装置で切断加工して所定の外輪郭形状及
び所定形状(ここでは8角形)の中央孔を有するように
形成したものである。各板金における中央孔51a〜5
4aの内周面はそれぞれ型絞り用ダイス穴50の内周壁
501の一部を提供するものであり、これら板金の重ね
合わせにより順次連続してダイス穴50の内周壁501
を形成している。
3、54を重ね合わせて形成されている。各板金は、レ
ーザ光による切断装置により容易に切断加工できる厚さ
の鉄板を該切断装置で切断加工して所定の外輪郭形状及
び所定形状(ここでは8角形)の中央孔を有するように
形成したものである。各板金における中央孔51a〜5
4aの内周面はそれぞれ型絞り用ダイス穴50の内周壁
501の一部を提供するものであり、これら板金の重ね
合わせにより順次連続してダイス穴50の内周壁501
を形成している。
【0041】一番上の板金51の中央孔51aはポンチ
6のガイドを兼ねている。その下の板金52の中央孔上
縁52bは面取りされて丸く曲面に形成されている。こ
れら板金は適当な連結手段により互いに強固に連結さ
れ、型絞り用ダイス5に組み立てられている。ポンチ6
も複数枚の板金61、62、63を重ね合わせて形成さ
れている。各板金は、レーザ光による切断装置により容
易に切断加工できる厚さの鉄板を該切断装置で切断加工
して所定の外輪郭形状を有するように形成したものであ
る。すなわちここでは、板金61は物品W1の凹所に丁
度嵌ま込む形状サイズに形成されており、板金62はダ
イス板金52の中央孔52aに相似形の8角形に形成さ
れており、板金63はダイス板金51の中央孔51aに
相似形の8角形に形成されている。但し、板金61と6
2との間には前記と同様の多孔質セラミックからなる板
状部材60が挟み込まれている。板状部材60は板金6
2と相似形の8角形に形成されており、その終縁部60
1は板金62より僅かに張り出している。
6のガイドを兼ねている。その下の板金52の中央孔上
縁52bは面取りされて丸く曲面に形成されている。こ
れら板金は適当な連結手段により互いに強固に連結さ
れ、型絞り用ダイス5に組み立てられている。ポンチ6
も複数枚の板金61、62、63を重ね合わせて形成さ
れている。各板金は、レーザ光による切断装置により容
易に切断加工できる厚さの鉄板を該切断装置で切断加工
して所定の外輪郭形状を有するように形成したものであ
る。すなわちここでは、板金61は物品W1の凹所に丁
度嵌ま込む形状サイズに形成されており、板金62はダ
イス板金52の中央孔52aに相似形の8角形に形成さ
れており、板金63はダイス板金51の中央孔51aに
相似形の8角形に形成されている。但し、板金61と6
2との間には前記と同様の多孔質セラミックからなる板
状部材60が挟み込まれている。板状部材60は板金6
2と相似形の8角形に形成されており、その終縁部60
1は板金62より僅かに張り出している。
【0042】これら板金61〜63及び板状部材60は
図示しない連結手段で強固に連結され、全体としてポン
チ6に組み立てられている。板金61、62及び板状部
材60はここでの金属素板である前記物品W1をさらに
絞っていく部分であり、主として板状部材60が物品W
1のフランジ部分をさらに絞っていくことになる。
図示しない連結手段で強固に連結され、全体としてポン
チ6に組み立てられている。板金61、62及び板状部
材60はここでの金属素板である前記物品W1をさらに
絞っていく部分であり、主として板状部材60が物品W
1のフランジ部分をさらに絞っていくことになる。
【0043】上側の板金63は、ダイス5に対するポン
チ6自身のガイドを兼ねており、絞り加工に際し、ダイ
ス5の板金51の中央孔51aに昇降摺動可能に嵌合さ
れる。これらのダイス5及びポンチ6をプレス機Aに搭
載し、ダイス5の板金52上に物品W1を載置し、該物
品W1をヒータ3で約290℃に加熱し、ポンチ6を構
成している板金61を物品W1のトレイ状凹所に配置
し、この状態からポンチ6をダイス5の型絞り用穴50
に押し進めることで図5に示す8角形の2段フランジ付
きトレイ状物品W2を成形することができる。
チ6自身のガイドを兼ねており、絞り加工に際し、ダイ
ス5の板金51の中央孔51aに昇降摺動可能に嵌合さ
れる。これらのダイス5及びポンチ6をプレス機Aに搭
載し、ダイス5の板金52上に物品W1を載置し、該物
品W1をヒータ3で約290℃に加熱し、ポンチ6を構
成している板金61を物品W1のトレイ状凹所に配置
し、この状態からポンチ6をダイス5の型絞り用穴50
に押し進めることで図5に示す8角形の2段フランジ付
きトレイ状物品W2を成形することができる。
【0044】なお以上説明したポンチ6における板状部
材60は、実用上型絞り加工を行うに問題がなければ、
また、実用上得られる物品のポンチからの剥離性に問題
がなければ、板金62から張り出さなくてもよく、板金
62に丁度重なる大きさのものでもよい。本発明は以上
説明した実施形態に限定されるものではなく、他にも様
々の実施形態をとることができる。
材60は、実用上型絞り加工を行うに問題がなければ、
また、実用上得られる物品のポンチからの剥離性に問題
がなければ、板金62から張り出さなくてもよく、板金
62に丁度重なる大きさのものでもよい。本発明は以上
説明した実施形態に限定されるものではなく、他にも様
々の実施形態をとることができる。
【0045】例えば、図1に示す型絞りプレス機Aで
は、ポンチ2に代えて図7や図8に示すポンチを採用す
ることもできる。図7のポンチ2Aは、ポンチ2におけ
る板状部材20に代えて部材20と同様の耐火断熱材に
て形成したキャップ状部材200を板金21下面に被せ
て接着剤で固定したものである。
は、ポンチ2に代えて図7や図8に示すポンチを採用す
ることもできる。図7のポンチ2Aは、ポンチ2におけ
る板状部材20に代えて部材20と同様の耐火断熱材に
て形成したキャップ状部材200を板金21下面に被せ
て接着剤で固定したものである。
【0046】図8のポンチ2Bは、ポンチ2における板
金21及び板状部材20に代えて、部材20と同様の耐
火断熱材にて一体的に形成した板状部材2000を採用
したものである。この場合、板金22はいわばポンチ基
体であり、板状部材2000は型絞り部である。これら
ポンチ2A、2Bによってもポンチ2と同様に簡易に安
価に型絞り加工を行える。
金21及び板状部材20に代えて、部材20と同様の耐
火断熱材にて一体的に形成した板状部材2000を採用
したものである。この場合、板金22はいわばポンチ基
体であり、板状部材2000は型絞り部である。これら
ポンチ2A、2Bによってもポンチ2と同様に簡易に安
価に型絞り加工を行える。
【0047】また、図6に示すポンチ6に代えて図9に
示すポンチ6Aを採用することもできる。図9のポンチ
6Aは、ポンチ6における板金62及び板状部材60に
代えて、部材60と同様の耐火断熱材にて一体的に形成
した板状部材600を採用したものである。
示すポンチ6Aを採用することもできる。図9のポンチ
6Aは、ポンチ6における板金62及び板状部材60に
代えて、部材60と同様の耐火断熱材にて一体的に形成
した板状部材600を採用したものである。
【0048】このポンチ6Aによっても、簡易に安価に
物品W2を得ることができる。
物品W2を得ることができる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように本発明によると、型
絞り加工を従来より簡易、安価に行うことができる。さ
らに言えば、型絞り加工を従来より簡易に安価に行うこ
とができる型絞り加工方法並びに型絞り用ダイス、型絞
り用ポンチ及び型絞りプレス機を提供することができ
る。
絞り加工を従来より簡易、安価に行うことができる。さ
らに言えば、型絞り加工を従来より簡易に安価に行うこ
とができる型絞り加工方法並びに型絞り用ダイス、型絞
り用ポンチ及び型絞りプレス機を提供することができ
る。
【0050】また本発明によると、型絞り加工により成
形しようとする物品のサイズや形状について従来より自
由度が大きい型絞り加工方法並びに型絞り用ダイス、型
絞り用ポンチ及び型絞りプレス機を提供することができ
る。
形しようとする物品のサイズや形状について従来より自
由度が大きい型絞り加工方法並びに型絞り用ダイス、型
絞り用ポンチ及び型絞りプレス機を提供することができ
る。
【図1】本発明に係る型絞りプレス機の1例の概略構成
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図2】図(A)から図(C)はそれぞれ図1に示すダ
イスを構成している板金の平面図である。
イスを構成している板金の平面図である。
【図3】図(A)及び図(B)はそれぞれ図1に示すポ
ンチを構成している板金の下面図である。
ンチを構成している板金の下面図である。
【図4】図(A)はアルニゥム素板から得られた1段フ
ランジ付きトレイ状物品の平面図、図(B)は同物品の
断面図である。
ランジ付きトレイ状物品の平面図、図(B)は同物品の
断面図である。
【図5】図(A)はアルニゥム素板から得られた2段フ
ランジ付きトレイ状物品の平面図、図(B)は同物品の
断面図である。
ランジ付きトレイ状物品の平面図、図(B)は同物品の
断面図である。
【図6】図5に示す物品を成形するための型絞り用ダイ
ス及びポンチの例を示す断面図である。
ス及びポンチの例を示す断面図である。
【図7】ポンチの他の例の断面図である。
【図8】ポンチのさらに他の例の断面図である。
【図9】ポンチのさらに他の例の断面図である。
1 型絞り用ダイス 10 型絞り用ダイス穴 101 ダイス穴10の内周壁 11、12、13 ダイス1を構成する板金 11a、12a、13a 板金中央孔 111、121、131 板金中央孔の内周面(ダイス
穴内周壁の一部) B1、B2、B3 ボルト 2 型絞り用ポンチ 21、22 ポンチ2を構成している板金 21a、22a 板金外周面(ポンチ外輪郭の一部) 21b、22b 板金下面(ポンチ外輪郭の一部) 20 耐火断熱材製の板状部材 3 電熱ヒータ 4 ダイスベッド 5 型絞り用ダイス 50 型絞り用ダイス穴 501 ダイス穴50の内周壁 51〜54 ダイス5を構成する板金 51a〜54a 板金中央孔 6 型絞り用ポンチ 61〜63 ポンチ6を構成している板金 60 耐火断熱材製の板状部材 2A、2B 型絞り用ポンチ 200 耐火断熱材製のキャップ状部材 2000 耐火断熱材製の板状部材(型絞り部) 6A 型絞り用ポンチ 600 耐火断熱材製の板状部材 7 アルニゥム素板
穴内周壁の一部) B1、B2、B3 ボルト 2 型絞り用ポンチ 21、22 ポンチ2を構成している板金 21a、22a 板金外周面(ポンチ外輪郭の一部) 21b、22b 板金下面(ポンチ外輪郭の一部) 20 耐火断熱材製の板状部材 3 電熱ヒータ 4 ダイスベッド 5 型絞り用ダイス 50 型絞り用ダイス穴 501 ダイス穴50の内周壁 51〜54 ダイス5を構成する板金 51a〜54a 板金中央孔 6 型絞り用ポンチ 61〜63 ポンチ6を構成している板金 60 耐火断熱材製の板状部材 2A、2B 型絞り用ポンチ 200 耐火断熱材製のキャップ状部材 2000 耐火断熱材製の板状部材(型絞り部) 6A 型絞り用ポンチ 600 耐火断熱材製の板状部材 7 アルニゥム素板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B21D 37/02 B21D 37/02 A 37/10 37/10 Z 37/16 37/16 B21J 1/06 B21J 1/06 A
Claims (14)
- 【請求項1】型絞り加工に供される金属素板を該金属素
板の伸びが最初に極大値となる温度又はその近傍の温度
に加熱し、該加熱状態において該金属素板に目的とする
型絞り加工を施すことを特徴とする型絞り加工方法。 - 【請求項2】前記金属素板がアルミニゥム板であり、前
記加熱温度が250℃〜300℃の範囲の温度である請
求項1記載の型絞り加工方法。 - 【請求項3】前記型絞り加工に際し、型絞り用ポンチと
して、前記金属素板に接して該素板を絞り加工していく
部分を耐火断熱材で形成したポンチを用いる請求項1又
は2記載の型絞り加工方法。 - 【請求項4】前記耐火断熱材部分が多孔質セラミックか
らなっている請求項3記載の型絞り加工方法。 - 【請求項5】複数枚の板金が重ね合わされて形成されて
おり、該各板金は型絞り用ダイス穴の内周壁の一部を有
しており、該複数枚の板金の重ね合わせ状態において該
ダイス穴内周壁の一部が順次連なってダイス穴が形成さ
れていることを特徴とする型絞り用ダイス。 - 【請求項6】前記複数枚の板金のうち一部のものが型絞
り用ポンチのガイドを兼ねている請求項5記載の型絞り
用ダイス。 - 【請求項7】型絞り加工に供される金属素板に接して該
素板を絞り加工していく部分を耐火断熱材で形成したこ
とを特徴とする型絞り用ポンチ - 【請求項8】前記耐火断熱材部分が多孔質セラミックか
らなっている請求項7記載の型絞り用ポンチ。 - 【請求項9】複数枚の板金が重ね合わされて形成されて
おり、該各板金は型絞り用ポンチの外輪郭の一部を有し
ており、該複数枚の板金の重ね合わせ状態において該ポ
ンチ外輪郭の一部が順次連なってポンチ外輪郭が形成さ
れていることを特徴とする型絞り用ポンチ。 - 【請求項10】前記複数枚の板金のうち一部のものが型
絞り用ダイスに対するポンチガイドを兼ねている請求項
9記載の型絞り用ポンチ。 - 【請求項11】型絞り加工に供される金属素板を絞り加
工していく部分に耐火断熱材が設けられている請求項9
又は10記載の型絞り用ポンチ。 - 【請求項12】前記耐火断熱材が多孔質セラミックであ
る請求項11記載の型絞り用ポンチ。 - 【請求項13】複数枚の板金が重ね合わされて形成され
ており、該各板金は型絞り用ダイス穴の内周壁の一部を
有しており、該複数枚の板金の重ね合わせ状態において
該ダイス穴内周壁の一部が順次連なってダイス穴が形成
されている型絞り用ダイスと、前記ダイスに対し設けら
れた型絞り用ポンチと、前記ダイス及びポンチ間に配置
される、型絞りに供される金属素板を加熱するヒータと
を備えていることを特徴とする型絞りプレス機。 - 【請求項14】前記型絞り用ポンチは前記金属素板に接
して該素板を絞り加工していく部分が耐火断熱材で形成
されている請求項13記載の型絞りプレス機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9224144A JPH1157873A (ja) | 1997-08-21 | 1997-08-21 | 型絞り加工方法並びに型絞り用ダイス、型絞り用ポンチ及び型絞りプレス機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9224144A JPH1157873A (ja) | 1997-08-21 | 1997-08-21 | 型絞り加工方法並びに型絞り用ダイス、型絞り用ポンチ及び型絞りプレス機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1157873A true JPH1157873A (ja) | 1999-03-02 |
Family
ID=16809242
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9224144A Pending JPH1157873A (ja) | 1997-08-21 | 1997-08-21 | 型絞り加工方法並びに型絞り用ダイス、型絞り用ポンチ及び型絞りプレス機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1157873A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005254297A (ja) * | 2004-03-12 | 2005-09-22 | Nippon Steel Corp | 熱間成形方法 |
JP2011031294A (ja) * | 2009-08-05 | 2011-02-17 | Key Tranding Co Ltd | プレス装置 |
CN102304612A (zh) * | 2011-09-20 | 2012-01-04 | 唐炳涛 | 超高强钢高温拼接淬火成形工艺及装置 |
CN102310146A (zh) * | 2011-09-13 | 2012-01-11 | 田豫皖 | 用于制作铝盖的两次拉伸成型模具 |
CN105458093A (zh) * | 2015-12-25 | 2016-04-06 | 陈丽梅 | 一种不锈钢制品温差拉深模具 |
-
1997
- 1997-08-21 JP JP9224144A patent/JPH1157873A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005254297A (ja) * | 2004-03-12 | 2005-09-22 | Nippon Steel Corp | 熱間成形方法 |
JP4625263B2 (ja) * | 2004-03-12 | 2011-02-02 | 新日本製鐵株式会社 | 熱間成形方法 |
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