JPH0579171U

JPH0579171U - パイプ継手

Info

Publication number: JPH0579171U
Application number: JP1955192U
Authority: JP
Inventors: 寛北川
Original assignee: 北越消雪機械工業株式会社
Priority date: 1992-04-01
Filing date: 1992-04-01
Publication date: 1993-10-26

Abstract

(57)【要約】【目的】簡単にパイプを連結できるパイプ継手を提供
する。【構成】パイプ１、２の一側及び他側を外嵌する半割
り円筒状の第１及び第２のカップリング本体３、４を設
ける。カップリング本体３、４に装着され第１及び第２
のパイプ１、２との間に介在する半割り円筒状の第１及
び第２のゴムリング10、21を設ける。カップリング本体
３、４の一端部側にヒンジピン23を設ける。カップリン
グ本体３、４の他端部側にボルト26、ナット26Ａを設け
る。【効果】カップリング本体３、４を開いてパイプ１、
２をセットし、この後に両カップリング本体３、４を閉
じて締め付ける。簡単な作業でパイプを連結できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、一対のパイプを連結するパイプ継手に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、道路、駐車場などに散水ノズルを設けて、前記散水ノズルから地下水、用水などを散水するものとして実開昭６３ー２７５２８号公報等が公知である。このようなものにおいては、複数の散水ノズルを接続した供給パイプとポンプとの間を送水パイプによって接続している。このような送水パイプは一般的に、一方のパイプの端部にフランジを設け、他方のパイプの端部にフランジを設け、そして両者のフランジをボルト・ナットで連結してパイプを連結している。またパイプの端部に螺子を形成して連結している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来技術においては、パイプの端部にフランジを固着し、そしてボルト・ナットで連結したり、螺子によって連結するというものであったために、例えば施工現場で所定長さにパイプを切断した場合には、フランジ、螺子を施工現場でパイプに設けなければならない。このためフランジの固定、螺子加工などによって施工現場での作業が繁雑であるという問題があった。

【０００４】本考案は、前記問題を解決して簡単にパイプを連結できるパイプ継手を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、第１及び第２のパイプを連結するパイプ継手において、前記第１及び第２のパイプの一側を外嵌する半割り円筒状の第１のカップリング本体と、前記第１のカップリング本体に装着され該第１のカップリング本体と前記第１及び第２のパイプとの間に介在する半割り円筒状の第１の弾性体と、前記第１及び第２のパイプの他側を外嵌する半割り円筒状の第２のカップリング本体と、前記第２のカップリング本体に装着され該第２のカップリング本体と前記第１及び第２のパイプとの間に介在する半割り円筒状の第２の弾性体と、前記第１及び第２のカップリング本体の一端部側に設けられ前記第１及び第２のパイプの軸心方向に設けられるヒンジ軸と、前記第１及び第２のカップリング本体の他端部側に設けられ前記第１及び第２のパイプの軸心方向と直交方向に設けられる締付具とを具備したものである。

【０００６】また、本考案は、前記第１及び第２のカップリング本体の挿入孔が前記第１及び第２のパイプより径大に形成され、第１及び第２の弾性体の第１及び第２の当接面をテーパ状に形成したものである。

【０００７】

【作用】

前記構成によって、ヒンジ軸を中心として第１及び第２のカップリング本体を開き、そして第１及び第２のパイプを挿入する。次にヒンジ軸を介して中心として第１及び第２のカップリング本体を閉じ、そして締付具を締付けると、第１及び第２の弾性体が第１及び第２のパイプに圧接して、第１及び第２のパイプを接続できる。

【０００８】また、締付具を締付けた際に、第１及び第２の弾性体の当接面がパイプに圧接して液密性を向上できる。

【０００９】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図を参照して説明する。１、２は左右に配設される第１及び第２のパイプであり、この第１及び第２のパイプ１、２の一側には該第１及び第２のパイプ１、２の一側を外嵌する鋳鉄製の第１のカップリング本体３が設けられ、また他側には該第１及び第２のパイプ１、２の他側を外嵌する第２のカップリング本体４が設けられている。前記第１のカップリング本体３は円筒を第１及び第２のパイプ１、２の軸線Ｘに沿って半割りした形状であって、その両端には第１及び第２のパイプ１、２が挿入する半円状の挿入孔５、６が形成されている。さらに前記第１のカップリング本体３の中心部には、該第１のカップリング本体３の内周面に沿ってリブ７が一体に設けられている。前記リブ７の内径Ａは前記第１及び第２のパイプ１、２の外径Ｂよりも小さく形成され、該第１及び第２のパイプ１、２の端部がリブ７に係止されて貫通できないようになっている。さらに前記挿入孔５、６を形成する鍔部８、９は前記第１及び第２のパイプ１、２の外径Ｂよりも径大に形成されており、その内側には半割り円筒状の弾性体たるゴムリング10、11がピン12、13を介して装着されている。そして前記ゴムリング10、11の当接面10Ａ、11Ｂは外側が径大、内側が径小になるようにテーパ状に形成されている。同様に前記第２のカップリング本体４にも挿入孔14、15 、リブ16、鍔部17、18、及びピン19、20によってテーパ状の当接面21Ａ、22Ｂを備えたゴムリング21、22が装着している。

【００１０】さらに、前記第１のカップリング本体３の一端部側には、前記軸線Ｘと平行に設けられるヒンジ軸たるヒンジピン23が挿入する取付孔24が設けられ、一方前記第２のカップリング本体４の一端部側には、前記取付孔24と同一軸状に前記ヒンジピン23が挿入する取付孔25が左右一対設けられている。

【００１１】また前記第１のカップリング本体３の他端部側には、前記軸線Ｘと直交して設けられる締付具たるナット26Ａを備えたボルト26が挿入する取付孔27が設けられ、一方前記第２のカップリング本体４の他端部側には、前記取付孔27と同一軸で前記ボルト26が挿入する取付孔28が設けられている。尚、29はブッシュ、30は座金、31はバネ座金である。

【００１２】次に、前記構成の作用を説明する。まず、ヒンジピン23を中心として第１のカップリング本体３及び第２のカップリング本体４を開く、次に第１及び第２のパイプ１、２を挿入孔５、６を通して第１のカップリング本体３の左右に配設する。この際第１及び第２のパイプ１、２の先端をリブ７に当接する。そしてヒンジピン23を中心として第２のカップリング本体４を廻動して、第１及び第２のパイプ１、２に外嵌する。次に取付孔25、取付孔27にボルト26を通して、ナット26Ａを締めると、前記ゴムリング10、11、21、22が内側へ圧縮され、このためゴムリング10…が弾性変形して、第１及び第２のパイプ１、２に圧着し、この結果、第１及び第２のパイプ１、２、第１及び第２のカップリング本体３、４が一体化する。さらに前記ゴムリング10、11の当接面10Ａ、11Ａ、21Ａ、22Ａはテーパ状に形成されているために、前記ゴムリング10、11、21、22が内側へ圧縮された際、前記当接面10Ａ…が弾性変形して、その一部が第１及び第２のパイプ１、２と鍔部８、９の隙間８Ａ、９Ａ…を充填するようになるため、液密性を一層向上できる。

【００１３】以上のように、前記実施例においては第１及び第２のパイプ１、２の一側及び他側を外嵌する半割り円筒状の第１及び第２のカップリング本体３、４と、該カップリング本体３、４に装着され前記第１及び第２のパイプ１、２との間に介在する半割り円筒状の第１及び第２のゴムリング10、11、21、22と、前記第１及び第２のカップリング本体３、４の一端部側に設けられ前記第１及び第２のパイプ１、２の軸心Ｘ方向に設けられるヒンジピン23と、前記第１及び第２のカップリング本体３、４の他端部側に設けられ前記第１及び第２のパイプ１、２の軸心Ｘ方向と直交方向に設けられるボルト26、ナット26Ａを具備したことによって、第１及び第２のカップリング本体３、４を開いて第１及び第２のパイプ１、２をセットし、この後でボルト26、ナット26Ａを締めることによって、ゴムリング10、 11、21、22を圧縮変形せしめて、第１及び第２のパイプ１、２に密着させることにより、施工現場で簡単に連結が可能になり、さらに第１及び第２のパイプ１、２とカップリング本体３、４を液密に一体化することができる。しかも前記第１及び第２のパイプ１、２と第１及び第２のカップリング本体３、４にはゴムリング10、11、21、22が介在しているために、可橈性を発揮でき、振動等によって第１及び第２のパイプ１、２が外れる等の虞を一掃できる。

【００１４】さらに、第１及び第２のカップリング本体３、４の挿入孔５、６、14、15が前記第１及び第２のパイプ１、２より径大に形成され、前記第１及び第２のゴムリング10、11、21、22が前記パイプ挿入孔５、６、14、15の内側に設けられると共に、当接面10Ａ、11Ｂ、21Ａ、22Ａがテーパ状に形成されたことによって、前記ゴムリング10、11、21、22が弾性変形した際に確実に、前記当接面10Ａ…が第１及び第２のパイプ１、２に圧接して液密性を一層向上できる。

【００１５】尚、本考案は前記実施例に限定されるものではなく、実施例では第１及び第２のパイプを同径のものとしたが、異径のものとしてもよく、さらに実施例では第１及び第２のパイプを一直線状に配設したが、ベント状に直交して第１及び第２のパイプを配設してもよい等種々の変形が可能である。

【００１６】

【考案の効果】

本考案は、第１及び第２のパイプを連結するパイプ継手において、前記第１及び第２のパイプの一側を外嵌する半割り円筒状の第１のカップリング本体と、前記第１のカップリング本体に装着され該第１のカップリング本体と前記第１及び第２のパイプとの間に介在する半割り円筒状の第１の弾性体と、前記第１及び第２のパイプの他側を外嵌する半割り円筒状の第２のカップリング本体と、前記第２のカップリング本体に装着され該第２のカップリング本体と前記第１及び第２のパイプとの間に介在する半割り円筒状の第２の弾性体と、前記第１及び第２のカップリング本体の一端部側に設けられ前記第１及び第２のパイプの軸心方向に設けられるヒンジ軸と、前記第１及び第２のカップリング本体の他端部側に設けられ前記第１及び第２のパイプの軸心方向と直交方向に設けられる締付具とを具備したものであり、第１のカップリング本体と第２のカップリング本体を開いてパイプをセットし、この後に両カップリング本体を閉じて、締付具を締め付けるという簡単な作業でパイプを連結できる。

【００１７】さらに、前記第１及び第２のカップリング本体の挿入孔が前記第１及び第２のパイプより径大に形成され、第１及び第２の弾性体の第１及び第２のパイプの当接面をがテーパ状に形成したことによって、締付具を締め付けた際に、弾性体が確実にパイプに圧接して、液密性を向上できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す断面図である。

【図２】本考案の一実施例を示す側断面図である。

【図３】本考案の一実施例を示す正面図である。

【符号の説明】

１第１のパイプ２第２のパイプ３第１のカップリング本体４第２のカップリング本体５６１４１５挿入孔１０１１ゴムリング（第１の弾性体）１０Ａ１１Ａ２１Ａ２２Ａ当接面２１２２ゴムリング（第２の弾性体）２３ヒンジピン（ヒンジ軸）２６ボルト（締付具）２６Ａナット（締付具）

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】第１及び第２のパイプを連結するパイプ
継手において、前記第１及び第２のパイプの一側を外嵌
する半割り円筒状の第１のカップリング本体と、前記第
１のカップリング本体に装着され該第１のカップリング
本体と前記第１及び第２のパイプとの間に介在する半割
り円筒状の第１の弾性体と、前記第１及び第２のパイプ
の他側を外嵌する半割り円筒状の第２のカップリング本
体と、前記第２のカップリング本体に装着され該第２の
カップリング本体と前記第１及び第２のパイプとの間に
介在する半割り円筒状の第２の弾性体と、前記第１及び
第２のカップリング本体の一端部側に設けられ前記第１
及び第２のパイプの軸心方向に設けられるヒンジ軸と、
前記第１及び第２のカップリング本体の他端部側に設け
られ前記第１及び第２のパイプの軸心方向と直交方向に
設けられる締付具とを具備したことを特徴とするパイプ
継手。
【請求項２】前記第１及び第２のカップリング本体の
挿入孔が前記第１及び第２のパイプより径大に形成さ
れ、前記第１及び第２の弾性体の当接面をテーパ状に形
成したことを特徴とする請求項１記載のパイプ継手。