JPH0579094B2 - - Google Patents

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JPH0579094B2
JPH0579094B2 JP8633327A JP3332786A JPH0579094B2 JP H0579094 B2 JPH0579094 B2 JP H0579094B2 JP 8633327 A JP8633327 A JP 8633327A JP 3332786 A JP3332786 A JP 3332786A JP H0579094 B2 JPH0579094 B2 JP H0579094B2
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heating
resin
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Sugiro Ootani
Yoichiro Nagai
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  • Polyoxymethylene Polymers And Polymers With Carbon-To-Carbon Bonds (AREA)

Description

【発明の詳现な説明】 〔技術分野〕 本発明は、耐熱性芳銙族暹脂の補造方法、該暹
脂を䞎える熱硬化性物質の補造方法に関するもの
である。
〔埓来技術〕
埓来、芳銙族炭化氎玠化合物を原料ずし、これ
にホリマリンを加え、酞觊媒の存圚䞋、加熱反応
させるこずによ぀お、芳銙族炭化氎玠暹脂を補造
するこずは知られおおり、その代衚的な暹脂ずし
お、キシレンホルマリン暹脂が知られおいる。し
かし、このような暹脂は熱硬化性を瀺さず、これ
を加熱しおも耐熱性の硬化暹脂を䞎えない。た
た、特公昭37−17499号公報によれば、ポリ芳銙
族炭化氎玠グリコヌルを原料ずしお甚い、これを
酞性觊媒䞋でアセナフテン又はアセナフテンのホ
ルムアルデヒド暹脂ず反応させお硬化暹脂を埗る
方法が瀺されいる。しかしながら、この方法の堎
合、原料ずしお甚いるポリ芳銙族炭化氎玠グリコ
ヌルの補造に難点があり、工業的には有利な方法
ずは蚀うこずができない。
〔目的〕
本発明は、耐熱性にすぐれた芳銙族炭化氎玠暹
脂を工業的に安䟡に補造し埗る方法を提䟛するず
共に、耐熱性にすぐれた芳銙族炭化氎玠暹脂を容
易に䞎える熱硬化性物質の補造方法を提䟛するこ
ずを目的ずする。
〔構成〕
本発明者らは、耐熱性にすぐれた芳銙族暹脂を
工業的に安䟡に補造し埗る方法を開発すべく鋭意
研究を重ねた結果、意倖にも、原料ずしおナフタ
レン及び又はアルキルナフタレンを䞻成分ずす
る原料物質に察し、ヒドロキシメチル基又はハロ
メチル基を少なくずも個有する芳銙族化合物を
特定の混合割合で混合し、この混合物を加熱反応
させる時には、耐熱性に著しくすぐれた䞍融性硬
化暹脂が埗られるこずを芋出し、本発明を完成す
るに到぀た。
本発明によれば、第の発明ずしお、ナフタレ
ン及び又はアルキルナフタレンを䞻成分ずする
原料物質ず、少なくずも個のヒドロキシメチル
基又はハロメチル基を有する芳銙族化合物を䞻成
分ずする架橋剀ずを、関係匏 1.1×≊W2W1×≊×
 匏䞭、W1は原料物質の重量、W2は架橋剀の
重量、は原料物質の分子量又は平均分子量、
は架橋剀の分子量又は平均分子量を瀺し、は架
橋剀ずしおの芳銙族化合物モルに結合するヒド
ロキシメチル基又はハロメチル基の数であり、
以䞊の敎数である を満たす割合で混合し、この混合物を、酞觊媒の
存圚䞋、70〜300℃に加熱し、該混合物の䞭間瞮
合反応物からなる熱硬化性物質を生成させるこず
を特城ずする熱硬化性芳銙族暹脂の補造方法が提
䟛され、第の発明ずしお、ナフタレン及び又
はアルキルナフタレンを䞻成分ずする原料物質
ず、少なくずも個のヒドロキシメチル基又はハ
ロメチル基を有する芳銙族化合物を䞻成分ずする
架橋剀ずを、関係匏 1.1×≊W2W1×≊×
 匏䞭、W1W2及びは前蚘ず同じ
意味を有する を満たす割合で混合し、この混合物を酞觊媒の存
圚䞋、70〜350℃に加熱し、該䞍融性の硬化物を
生成させるこずを特城ずする耐熱性芳銙族暹脂の
補造方法が提䟛される。
本発明における原料物質、架橋剀及び酞觊媒か
らなる熱硬化性組成物は、加熱により、耐熱性に
すぐれた䞍融性の瞮合倚環倚栞芳銙族暹脂以
䞋、COPNA暹脂ずいうを䞎える。この
COPNA暹脂は、ナフタレン環が環以䞊の芳銙
環を介しおメチレン結合により結合した基本構造
を有する熱䞍融性の芳銙族炭化氎玠高分子物質で
ある。
前蚘の熱硬化性組成物を加熱硬化させる堎合、
ヒドロキシメチル基又はハロメチル基を有する芳
銙族化合物は架橋剀ずしお䜜甚し、ナフタレン環
を瞮合架橋化させ、高分子化させるが、この
架橋化に際しおは、架橋剀ずしおヒドロキシメチ
ル基を有するものを甚いる時には氎が副生し、ハ
ロメチル基を有するものを甚いる時にはハロゲン
化氎玠が副生する。そしお、この反応は、酞觊媒
により促進されるこずから、その硬化反応機構
は、カチオン反応機構に基づくものず考えられ
る。
前蚘の熱硬化性組成物から埗られる硬化物固
化生成物は、ナフタレン環がランダムに架橋基
によ぀お架橋された構造を有するもので、枩床
120℃で加熱時間20時間皋床で䞍融性にな぀たこ
の硬化物の収率は、倚くの堎合、脱氎反応により
生成されたものずしお蚈算される理論収率よりも
〜倧きいのが普通である。これは、反応に
より生じた氎分が硬化初期にはただ完党には系倖
に陀かれおいないためず、架橋反応が完党には完
了しおいないためず考えられる。この硬化物は
200℃以䞊の枩床に加熱するこずによ぀お完党な
硬化物ずなる。この埌硬化凊理の終぀た硬化物は
堅く、か぀極めおすぐれた耐熱性をも぀。䟋え
ば、200℃で時間埌硬化凊理しお埗られる生成
物は、10℃分の昇枩速床による熱重量分析の結
果によれば、空気䞭においおすら480℃たで顕著
な枛量はない。この埌硬化物は、通垞のデゞタル
匏テスタヌでは抵抗倀が枬定できない皋床の電気
絶瞁䜓である。
前蚘の熱硬化性組成物の硬化反応から埗られる
COPNA暹脂の構造に぀いおの抂略は前蚘の通り
であるが、次に、前蚘組成物の成分組成及びその
予備瞮合反応ずその硬化反応における各皮因子の
圱響に぀いお説明する。
(1) 原料物質 本発明で甚いる原料物質は、ナフタレン及び
又はアルキルナフタレンあるいはこれを䞻成分ず
しお含む混合物が甚いられる。ナフタレン及び
又はアルキルナフタレンを䞻成分ずする混合物か
らなる原料物質ずしおは、石炭系又は石油系の炭
化氎玠油から分留されたナフタレン留分を挙げる
こずができる。
本発明においお、前蚘の原料物質ず架橋剀ずの
反応は、勿論適圓な溶媒を甚いた溶液反応ずしお
行うこずができる。特に初期の段階だけを溶液反
応で取り扱うこずには意味がある。しかし生成物
の分子量が増加するに぀れお溶解床が䜎䞋するの
で、通垞は、通垞は、溶媒を䜿甚しない溶融状態
で行う方が簡単である。架橋剀ずしおのヒドロキ
シメチル基ずハロメチル基の反応性を比范すれ
ば、埌者の方が!?かに倧きく、䜎枩から進行す
る。したが぀お、䜎枩の溶液状態での反応では埌
者が適する。架橋剀ずしおヒドロキシメチル芳銙
族化合物を甚いた堎合、反応開始枩床はおおよそ
70℃ないし120℃からはじたる。
本発明においおは、コヌルタヌルの分留により
埗られるナフタレン油は奜たしい原料物質であ
る。
(2) 架橋剀 架橋剀ずしおは、ヒドロキシメチル基
HOCH2−又はハロメチル基XCH2−ハ
ロゲンを少なくずも個、通垞〜個有する
芳銙族化合物が甚いられ、この堎合、芳銙族化合
物ずしおは、瞮合環芳銙族化合物及び非瞮合芳銙
族化合物を問わず䜿甚可胜であるが、䞀般には、
そのベンれン栞数が、〜、奜たしくは、〜
のものが䜿甚される。このような芳銙族化合物
から誘導された架橋剀の具䜓䟋ずしおは、䟋え
ば、ベンれン、キシレン、ナフタレン、アントラ
セン、ピレン、又はそれらのアルキル誘導䜓等の
ポリヒドロキシメチル化合物や、ポリハロ
メチル化合物が挙げられる。たた、前蚘芳銙族
化合物を含むコヌルタヌル留分や石油留分のポリ
ヒドロキシメチル化物や、ポリハロメチル
化物も䜿甚可胜である。本発明で甚いる架橋剀の
うち、ゞヒドロキシメチルベンれン、ゞヒ
ドロキシメチルキシレン及びトリヒドロキシ
メチルベンれンは特に奜たしいものである。
ポリヒドロキシメチル芳銙族化合物ずポリ
ハロメチル芳銙族化合物ずを比范した堎合、
埌者の方がはるかに倧きな反応性を瀺し、䞀般に
は、䜎枩の溶液反応では埌者が適し、高枩の無溶
媒反応では前者が適する。本発明のCOPNA暹脂
を埗る堎合、架橋剀ずしお甚いるポリヒドロキ
シメチル芳銙族化合物及びポリハロメチル
芳銙族化合物においおは、その芳銙栞は、ベンれ
ン栞よりも、瞮合倚環芳銙栞の方が反応性の点で
は奜たしく、埓぀お、ゞヒドロキシメチルナ
フタレン、ゞハロメチルナフタレン等の瞮合
倚環芳銙族化合物のポリヒドロキシメチル化
合物やポリハロメチル化合物は奜たしい架橋
剀ずなる。
(3) 架橋剀原料物質モル比 眮換の架橋剀を甚いた時に、架橋剀原料物
質モル比を0.5にすれば量䜓が生成し、融点の
䜎い生成物ずなり、0.5を越えお1.75に近付くほ
ど硬化速床は速くなり、䞔぀硬化生成物の匷床は
倧きくなるが、しかし、2.0を越えるず、反応は
逆に抑制傟向を瀺し、やや䞍均質な生成物を䞎え
るようになる。
ナフタレン油のような耇雑な混合物を原料ずす
る堎合には、その平均分子量が架橋剀の混合量を
きめる基準ずしお有甚である。倚くの経隓をたず
めるず、平均分子量を䜿甚すれば、前述した架橋
剀原料物質モル比の圱響は、そのたたナフタレ
ン油のような混合物に぀いおも圓おはたる。この
関係をモル比でなくお、混合重量で衚珟すれば、
平均分子量の増倧に぀れお、混合すべき架橋剀重
量は逆比䟋の関係で枛少するこずになる。この関
係は、架橋剀ずしお眮換䜓を甚いた堎合を䟋に
ずれば、均質で匷固な硬化生成物を埗るには、原
料物質ず、架橋剀ずの重量割合は、次の関係匏を
満たすこずが芁件になる。
W2W1×0.55〜3.0 奜たしくは0.75〜2.0 前蚘匏䞭、W1は原料物質の重量、W2は架橋剀
の重量、は原料物質の分子量又は平均分子量、
は架橋剀の分子量又は平均分子量である。
䞀般的に蚀うず、個の反応基ヒドロキシメ
チル基又はハロメチル基を持぀架橋剀を甚いる
堎合、均質で匷固な硬化生成物を埗るためには、
原料混合比は、次の関係匏を満足させるこずが芁
件になる。
1.1×≊W2W1×≊×
 匏䞭、は架橋剀ずしおの芳銙族化合物モ
ルに結合する反応基の数で以䞊の敎数である 本発明においおは、硬化反応を進行させ、目的
の硬化固圢物を埗るには、前蚘のように、架橋剀
の䜿甚割合量には、その架橋剀の持぀反応基の数
に察応した最小倀であり、本発明では、次の関係
匏 W2W1×1.1× を満たす堎合の架橋剀䜿甚割合量を、架橋剀の最
小架橋化割合倀ず定矩する。この倀より小さな架
橋剀割合では、初期硬化反応が遂行されるだけで
あり、目的の硬化固圢物を埗るには、この倀以䞊
の架橋剀割合が必芁ずされる。
(4) 硬化反応枩床の遞択 ポリハロメチル芳銙族化合物を架橋剀ず
し、塩化アルミニりムのようなルむス酞を觊媒ず
する方が反応枩床ずしおは有利である。䞀般に
は、50℃以䞊、奜たしくは70℃以䞊である。しか
し、ポリハロメチル芳銙族化合物には有毒性
の倧きなものがあり、反応の結果ハロゲン化氎玠
が発生するなど、装眮蚭蚈及び操業䞊䞍利な点も
あらわれる。
ポリヒドロキシメチル芳銙族化合物を架橋
剀ずし、プロトン酞を觊媒ずしお無溶媒で行う時
には、反応は玄70℃付近から開始され、120℃付
近では顕著になる。この堎合、反応の進行は、氎
蒞気の発生ず反応物の粘床の増加が䌎う。緻密な
気孔のない生成物を埗るためには反応速床が小さ
い方が奜たしく、枩床を䞊げお反応を促進させれ
ば、生成する固䜓は倚孔質な状態を瀺すようにな
る。反応性は原料物質及び架橋剀の皮類によ぀お
差があらわれるし、架橋剀原料物質モル比によ
぀おも圱響されるから、適圓な反応枩床もたた原
料の皮類ず組成によ぀お違぀おくる。䞍融性の硬
化物を埗るための加熱枩床は、䞀般的には70℃か
ら300℃、奜たしくは110℃〜250℃が適圓な枩床
である。緻密な気孔のない生成物を埗るには、特
に、100〜150℃の加熱枩床を甚いお硬化し、その
埌さらに200℃以䞊で埌硬化凊理を行う方がよい。
反応凊理枩床に関しお、さらに考慮しおおくべ
きこずは、その反応凊理の目的によ぀お遞定され
るべき枩床が違うこずである。本発明における熱
硬化性組成物の利甚にあた぀おは、組成物から盎
接最終の耐熱性暹脂成圢物を埗る堎合ず、ただ溶
融性が残぀おいる段階の䞭間瞮合反応物ステ
ヌゞ暹脂を぀くり、これを成圢埌再び熱凊理
硬化凊理をしお䞍融性の耐熱性硬化物を埗る
堎合ずがある。ステヌゞ暹脂の調補は、原則的
には、䞍融性硬化物に達する以前の反応時間で反
応を停止するか、架橋剀ず原料物質ずのモル比を
前蚘最小架橋化割合未満にするこずによ぀お目的
を達する。この堎合には生成物はただ溶融状態に
あるから盎接硬化物を぀くる堎合ずは違぀お、仮
に反応枩床が高く、気泡の発生が盛んであ぀お
も、そのこずが特に支障をきたすこずはない。埓
぀お、䞭間瞮合反応物を硬化させる堎合は、盎接
硬化物を぀くる堎合にくらべお取りうる枩床範囲
は高枩偎に広くなる。
(5) 觊媒の遞択 反応觊媒ずしおは、ルむス酞、プロトン酞のい
ずれも利甚できる。埓぀お、その遞択は原料組成
ず反応手法の遞択に応じおなされるべきである。
ポリハロメチル芳銙族化合物を架橋剀ずする
溶液法による堎合は、塩化アルミニりムのような
ルむス酞が適圓であろうし、ポリヒドロキシメ
チル芳銙族化合物を架橋剀ずする時には、プロ
トン酞がより奜たしいこずは明らかである。無溶
媒で埌者の觊媒を利甚する堎合の觊媒量は、原料
物質の反応性ず反応枩床によ぀お圱響を受ける。
䞀般的には、原料物質に察し、0.2重量以䞊が
必芁で、奜たしくは〜10重量である。添加量
の䞊限は玔ナフタレン系化合物の堎合には重量
皋床で、これ以䞊の添加は、反応速床が速くな
りすぎお取り扱い難くなる。ルむス酞及びプロト
ン酞ずしおは、埓来公知のもの、䟋えば、塩化ア
ルミニりム、フツ化硌玠、硫酞、有機スルホン酞
等の皮々のものが挙げられる。
(6) 䞭間瞮合反応物ステヌゞ暹脂の調補ず
性質 熱硬化性組成物を各皮耇合材料の結合剀ずしお
利甚するにしおも、単独で硬化させお成圢物ずし
お利甚するにしおも、原料組成物を盎接䜿甚する
よりは、ある皋床反応が進行し、ただ䞍融性硬化
物にはいたらない䞭間段階の䞭間瞮合反応物を結
合剀又は成圢玠材ずしお䜿甚する方が䟿利であ
る。䞀般には、䞍融性硬化物に至る以前の、溶融
性、溶解性のある段階の暹脂前駆䜓䞭間瞮合反
応物をステヌゞ暹脂ず呌んでいる。
COPNA暹脂のステヌゞ暹脂を぀くるには、
倧きく区分すれば、次のような方法がある。぀
は最終硬化に必芁な架橋剀量及び觊媒を含む原料
組成物を加熱し、䞍融性硬化物が生成するよりも
短い反応時間で加熱を止め、反応を停止する方法
である。そのために適圓な反応時間は、原料組成
物の組成や反応枩床によ぀お異なる。このように
しお぀くられるステヌゞ暹脂は、成圢埌単に加
熱するだけで䞍融性硬化物を埗るこずができる。
぀ぎの方法は、架橋剀原料物質モル比が前蚘最
小架橋化割合倀前埌の混合原料を加熱しお充分反
応を進め、その埌最終硬化のために必芁ずする架
橋剀を远加する方法である。この方法の利点は、
最初の段階の反応枩床ず反応時間の蚭定に広い遞
択範囲がある点である。最埌の方法は、觊媒量を
少く、反応枩床を高くしお、ステヌゞ暹脂を぀
くる方法である。このステヌゞ暹脂を成圢し、
硬化させる堎合には、成圢に先立぀お、改めお觊
媒を远加混合した方が成圢物の硬化を容易にす
る。いずれの方法をずるにしおも、最終硬化物に
到達する時の原料組成はこれたでに述べおきた組
成範囲に入る。ステヌゞ暹脂を埗るための反応
枩床は、䞀般に、70〜300℃、奜たしくは、90〜
250℃である。
COPNA暹脂のステヌゞ暹脂はメタノヌル、
−ヘキサンなどには䞍溶で、ピリゞン、キノリ
ン、テトラヒドロフランなどには可溶で、ベンれ
ンにはかなり溶け難い。反応初期で取り出した
ステヌゞ暹脂は、宀枩でペヌスト状を瀺す。やや
反応が進めば、しだいに軟化枩床が䞊昇する。各
皮耇合材料の結合剀や接着剀ずしお利甚するため
には70〜120℃の枩床範囲で完党に流動状態ずな
る皋床のものが利甚しやすく、単独の成圢物のた
めには、曎に反応を進めお、80〜150℃で泚型で
きる皋床の溶融粘床を瀺すものの方が䟿利であ
る。粉末を利甚しお加熱成圢法を適甚するような
堎合には、曎に溶融粘床の高いものの方が扱い易
い。たたステヌゞ暹脂は、前述したように各皮
の溶媒に可溶であるから、溶液状態で基材に塗垃
也燥させおフむルム状に成圢するこずも可胜であ
る。ステヌゞ暹脂の成圢に際しおは、骚材を添
加するのが有利である。
(7) 硬化凊理 本発明における前蚘熱硬化性組成物は、これを
空気䞭又は䞍掻性ガス䞭で70〜350℃に加熱する
こずにより、メタノヌル、ヘキサン等の溶剀には
党く溶解しないが、テトラヒドロフラン、ピリゞ
ン、キノリンに溶解する成分をわずかに含み、ベ
ンれン䞭で膚最する䞍融性硬化物を経由した埌、
完党に䞍融䞍溶性硬化物に倉換される。熱硬化性
組成物から完党に䞍融䞍溶性硬化物を奜たしく補
造するためには、熱硬化性組成物を100〜
350℃、奜たしくは150〜300℃の同䞀枩床で加熱
する方法、熱硬化性組成物を100〜200℃、
奜たしくは110〜150℃に加熱しお硬化させる硬化
工皋ず、埗られた硬化物を150〜350℃、奜たしく
は180〜300℃で加熱する埌硬化工皋ずの組合せを
甚いる方法、及び熱硬化性組成物を加熱
し、150〜300℃の枩床に連続的に昇枩させる方法
等が採甚される。最終硬化物の補造のしやすさ及
び埗られる最終硬化物の品質の面から蚀うず、前
蚘したの方法の採甚が有利である。特に、
原料物質ずしおナフタレン油を甚いる堎合、ナフ
タレン油を100〜200℃で硬化させお完党䞍融䞍溶
性の硬化物に倉換しようずするず、ナフタレン油
䞭には反応性の䜎い䜎分子量の芳銙族化合物を含
むため、著しく長時間を芁する堎合が倚い。この
ような堎合には、ナフタレン油を100〜200℃の枩
床で加熱しお硬化物ずした埌、この硬化物をさら
に150〜350℃の枩床に短時間加熱する埌硬化凊理
を斜すのが有利である。
〔効果〕
以䞊においお瀺した本発明における熱硬化性組
成物、即ちナフタレン及び又はアルキルナフタ
レンを䞻成分ずする原料物質ず眮換以䞊の官胜
基をも぀架橋剀ず、酞觊媒ずからなる組成物及び
その䞭間瞮合反応物は、埗られる硬化暹脂の構造
を制埡しやすい点に特城がある。
前蚘の組成物から埗られるCOPNA暹脂の最倧
の特城は、きわめお容易にか぀安䟡に補造し埗る
暹脂であるにもかかわらず、きわめおすぐれた耐
熱性を瀺すこずである。10℃分皋床の昇枩速床
で熱倩秀で重量倉化を枬定するず、空気䞭、䞍掻
性雰囲気䞭を問わず、400℃以䞋の重量倉化は
を越えない。たた䞍掻性雰囲気䞭では480℃〜
600℃間で倧きな枛量がみられるが、550℃での重
量枛少は玄50に止る。これらの特性は珟圚最も
すぐれた耐熱性暹脂ずみられるビスマレむミド暹
脂に匹敵するし、本発明のCOPNA暹脂は、原料
及び硬化反応の容易さからみおこれたで無か぀た
汎甚の耐熱性暹脂ず称するこずができる。
本発明のCOPNA暹脂組成物においお、100〜
350℃で硬化しお埗られた成圢物は電気的に絶瞁
䜓である。この特城は450℃においおも保持され、
600℃以䞊の凊理枩床で埐々に比抵抗は枛少する。
COPNA暹脂の前駆䜓である䞭間瞮合反応物を
アルミ箔に薄く塗垃し、熱硬化させるこずなく冷
华すれば、箔よりはがすこずができ、フむルム状
の成圢物が埗られ、これを加熱するこずにより、
フむルム状のCOPNA暹脂を埗るこずができる。
䞀方、塗垃したたた加熱しお硬化させれば、アル
ミ箔ず匷固に結合した暹脂の塗膜が埗られる。埓
぀お、COPNA暹脂前駆䜓の䞭間瞮合反応物は、
耐熱性の焌付け塗料に䜿甚するこずができる。
䞭間瞮合反応物をシリコンゎム補の成圢型を甚
いおこれに流し蟌んだり、粉末状ずしお加熱プレ
スするこずによ぀お暹脂単独の成圢物を埗るこず
ができる。予備的な研究によれば、䞭間瞮合反応
物を炭玠繊維やガラス繊維の結合剀ずしお䜿甚す
るこずができる。埓぀お、ガラス繊維COPNA
暹脂耇合材又は炭玠繊維COPNA暹脂耇合材
は、安䟡でか぀耐熱性にすぐれた絶瞁材料ずしお
倧きな応甚分野を持぀。勿論骚材はこれら繊維材
料に限らない。本発明の組成物には、粒状、フレ
ヌク状、繊維状の各皮セラミツクス、炭玠質、有
機質を骚材ずしお添加し、硬化させるこずによ぀
お、匷床の倧きな硬化成圢物を埗るこずができ
る。この堎合、炭玠質骚材を甚いた成圢䜓は、そ
のたたすぐれた炭玠成圢䜓の前駆䜓ずなる。
COPNA暹脂を、骚材䜿甚の有無にかかわらず炭
玠前駆䜓ずしお評䟡した時に、最も面癜いのは、
甚いる原料物質及び架橋剀ずのモル比を遞択する
こずによ぀お、構造の異なる前駆䜓をかなり任意
に甚意しうるこずである。
〔実斜䟋〕
次に、本発明を実斜䟋によりさらに詳现に説明
する。
実斜䟋  ナフタレンに−キシリレングリコヌル
PXG及び−トル゚ンスルホン酞PTSを
衚−に瀺した割合に配合し、乳鉢で混合し、詊
隓管に入れ、窒玠ガスを流しながら、加熱した。
衚− PXGナフタレンモル比1.0 PTS 党混合物量の5wt 加熱枩床120℃では20時間でやや匟性を残す皋
床に硬化し、たた加熱枩床150℃では玄時間の
加熱により灰癜色のある完党な硬化暹脂が埗られ
た。ステヌゞ暹脂の調補を目的ずすれば、玄
120℃皋床の枩床条件の加熱を採甚するのが奜た
しい。たた、この加熱過皋においおはナフタレン
が玄20昇華するこずから、実際に反応しおいる
PXGナフタレンモル比は玄1.25皋床になる。
次に、前蚘においお、120℃で時間加熱しお
ステヌゞ暹脂を䜜り、これを150℃で時間加
熱しお硬化させた埌、さらに℃分の昇枩速床
で300℃たで枩床を高め、この枩床で時間保持
しお埌硬化凊理を行぀た。このようにしお灰黒色
の硬化䜓を埗た。埗られた硬化䜓の耐熱性を調べ
るために、空気䞭で10℃分の昇枩速床で加熱す
る熱重量分析を行぀たずころ、450℃たではその
重量枛少はほずんど芋られず、500℃で玄15の
重量枛少を生じた。たた、前蚘埌硬化凊理を200
℃で時間の条件で行぀お埗た硬化䜓も同様の熱
重量分析結果を瀺したが、この堎合には、その耐
熱性は、前蚘300℃で時間の条件の埌硬化凊理
を斜した埗た硬化䜓よりもやや劣る傟向を瀺し
た。たた、これらの硬化䜓はいずれも、メタノヌ
ル、ヘキサン、テトラヒドロフラン、ピリゞン、
及びキノリン等の溶媒に察しお䞍溶性を瀺した。
実斜䟋  実斜䟋においお、120℃で時間加熱しお埗
たステヌゞ暹脂䞭間瞮合反応物の固䜓埮粉
末を炭玠繊維ペヌパの衚面に均䞀塗垃し、その塗
垃面の䞊にさらに炭玠繊維のペヌパを重ね、80
Kgcm2のプレス圧力䞋で、枩床110℃、130℃、
160℃ず段階的にあげ、合蚈100分の加熱を行぀た
埌成圢䜓をプレスからはずした。次いで埗られた
成圢䜓を300℃で時間埌硬化凊理した。このよ
うにしお、耐熱性にすぐれか぀機械的匷床にもす
ぐれた炭玠繊維COPNA暹脂耇合䜓を埗るこずが
できた。

Claims (1)

  1. 【特蚱請求の範囲】  ナフタレン及び又はアルキルナフタレンを
    䞻成分ずする原料物質ず、少なくずも個のヒド
    ロキシメチル基又はハロメチル基を有する芳銙族
    化合物を䞻成分ずする架橋剀ずを、 関係匏 1.1×≊W2W1×≊×
     匏䞭、W1は原料物質の重量、W2は架橋剀の
    重量、は原料物質の分子量又は平均分子量、
    は架橋剀の分子量又は平均分子量を瀺し、は架
    橋剀ずしおの芳銙族化合物モルに結合するヒド
    ロキシメチル基又はハロメチル基の数であり、
    以䞊の敎数である を満たす割合で混合し、この混合物を、酞觊媒の
    存圚䞋、70〜300℃に加熱し、該混合物の䞭間瞮
    合反応物からなる熱硬化性物質を生成させるこず
    を特城ずする熱硬化性芳銙族暹脂の補造方法。  架橋剀が、ゞヒドロキシメチルベンれン
    である特蚱請求の範囲第項の方法。  ナフタレン及び又はアルキルナフタレンを
    䞻成分ずする原料物質ず、少なくずも個のヒド
    ロキシメチル基又はハロメチル基を有する芳銙族
    化合物を䞻成分ずする架橋剀ずを、関係匏 1.1×≊W2W1×≊×
     匏䞭、W1は原料物質の重量、W2は架橋剀の
    重量、は原料物質の分子量又は平均分子量、
    は架橋剀の分子量又は平均分子量を瀺し、は架
    橋剀ずしおの芳銙族化合物モルに結合するヒド
    ロキシメチル基又はハロメチル基の数であり、
    以䞊の敎数である を満たす割合で混合し、この混合物を、酞觊媒の
    存圚䞋、70〜350℃に加熱し、䞍融性の硬化物を
    生成させるこずを特城ずする耐熱性芳銙族暹脂の
    補造方法。  該混合物を、酞觊媒の存圚䞋、70〜300℃に
    加熱し、該混合物の䞭間瞮合反応物からなる熱硬
    化性物質を生成させる工皋ず、該熱硬化性物質を
    酞觊媒の存圚䞋、100〜200℃に加熱し、䞍融性硬
    化物を生成させる工皋ず、該硬化物を150〜350℃
    に加熱する埌硬化工皋からなる特蚱請求の範囲第
    項の方法。  該䞍融性硬化物を生成させる工皋を、骚材の
    存圚䞋で行う特蚱請求の範囲第項の方法。  該䞍融性硬化物が実質的に溶剀䞍溶性である
    特蚱請求の範囲第項〜第項のいずれかの方
    法。  ナフタレン及び又はアルキルナフタレンを
    䞻成分ずする原料物質ず、ゞヒドロキシメチ
    ル又はハロメチル芳銙族化合物を䞻成分ず
    する架橋剀ずを、関係匏 W2W1×≊0.5 匏䞭、W1は原料物質の重量、W2は架橋剀の
    重量、は原料物質の分子量又は平均分子量及び
    は架橋剀の分子量又は平均分子量を衚わす を満たす割合で混合し、この混合物を酞觊媒の存
    圚䞋、70〜300℃で加熱反応させた埌、埗られた
    生成物に、さらに前蚘架橋剀を、関係匏 0.55≊W2W1×≊3.0 匏䞭、W1W2及びは前蚘ず同じ意味
    を有する を満たす割合で混合し、この混合物を70〜400℃
    に加熱反応させるこずを特城ずする耐熱性芳銙族
    暹脂の補造方法。
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