JPH0578451U - 切り屑吸引式転削工具 - Google Patents

切り屑吸引式転削工具

Info

Publication number
JPH0578451U
JPH0578451U JP1870792U JP1870792U JPH0578451U JP H0578451 U JPH0578451 U JP H0578451U JP 1870792 U JP1870792 U JP 1870792U JP 1870792 U JP1870792 U JP 1870792U JP H0578451 U JPH0578451 U JP H0578451U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chip
air
tool body
tool
discharge space
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1870792U
Other languages
English (en)
Inventor
栄尚 白鳥
辰夫 新井
武史 広瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
Priority to JP1870792U priority Critical patent/JPH0578451U/ja
Publication of JPH0578451U publication Critical patent/JPH0578451U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Auxiliary Devices For Machine Tools (AREA)
  • Milling Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 正面フライス等被削材の平面加工に用いられ
る転削工具の切り屑の排除性を向上させる。 【構成】 工具本体1の外周面先端部に設けられた外周
切刃3bを、工具本体1と同軸かつ工具本体1に対し回
転自在に支持された切り屑収納体12で覆い、その内周
面と工具本体1との間に切り屑排出空間15を形成する
とともに、工具本体1の先端付近に、切り屑を切り屑排
出空間25に誘導する切り屑案内部材6を設け、更に、
切り屑収納体12に設けられた貫通孔12aにエアージ
ェットポンプ22,23を直列に連結する。切り屑は、
切り屑案内部材6から切り屑排出空間51に誘導され、
次いで、第一のエアージェットポンプ22により貫通孔
12aから強制的に吸引され、更に第二のエアージェッ
トポンプ23により加速されて切り屑収納体12外に排
出される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、正面フライス等被削材の平面加工に用いられる切り屑吸引式転削工 具に係り、特に、切削の結果生成する切り屑の排除性が改良された切り屑吸引式 転削工具に関する。
【0002】
【従来の技術】
切り屑吸引式転削工具は、正面フライス等における切削の結果生成する切り屑 の排除性を向上させる目的で開発されたものである。以下、従来の切り屑吸引式 転削工具としてスローアウェイ式正面フライスの一例を取り上げ、この正面フラ イスについて、図5および図6とともに説明する。
【0003】 図5および図6において、符号1は工具本体である。この工具本体1は一端に 小径部が形成された円筒状をなし、その先端部外周には、工具本体1の先端およ び径方向外方に開放された複数個のチップ取付座2が、周方向に沿って等間隔に 形成されている。
【0004】 チップ取付座2には、スローアウェイチップ(以下、チップと略称する)3が クランプ機構4により着脱自在に固定されている。更に、チップ3の工具本体1 の先端面から突出する一辺には正面切刃3aが、また、工具本体1の外周面先端 に突出する一辺には外周切刃3bがそれぞれ設けられている。
【0005】 また、図6に示すように、工具本体1の切削回転方向前方は、工具本体1の先 端および径方向外方に向けそれぞれ円弧状に切り欠かれ、チップポケット5を形 成している。更に、上記工具本体1の先端面には、上記各切刃3a、3bによっ て生成された切り屑を後述の切り屑排出空間に誘導排出するための切り屑案内部 材6が埋め込まれ、皿小ネジ7により固定されている。この切り屑案内部材6は 、平板環状をなし、その外周には上記チップ3と同数の鈎形片6aが円周方向に 等間隔に形成されている。
【0006】 符号8は工具本体1の軸線を貫通する取付孔である。この取付孔8には、工具 本体1の前記小径側から挿入されたアーバ9の軸部9aが嵌合され、更に、工具 本体1は締め付けボルト10により、アーバ9に固定されている。また、アーバ 9の軸部9aの後端部には大径軸部9bが形成されており、この大径軸部9bに はベアリング11が固定され、このベアリング11の外輪には切り屑収納体12 が嵌装されている。そして、切り屑収納体12は、ベアリング11外輪に固定さ れたカバー13とボルト14により結合され、工具本体1の軸線を中心に回転自 在となっている。
【0007】 この切り屑収納体12は工具本体1および外周切刃3bを覆う薄肉の中空円筒 体で、切り屑収納体12の内周面と前記工具本体1小径部の外周面との間には、 チップポケット5により誘導された切り屑を収納する切り屑排出空間15が形成 されている。更に、切り屑収納体12の外周面には貫通孔12aが形成され、貫 通孔12aには連結パイプ16の一端が嵌合している。そして、連結パイプ16 の他端にはダクトホース17の一端が嵌合するとともに、ダクトホース17の他 端は切り屑排出空間15内の空気を吸引排出する吸引機(図示せず)に接続され ている。
【0008】 一方、アーバ9の軸部9aと反対の側にはテーパシャンク9cが設けられ、こ のテーパシャンク9cに工作機械の主軸18を固定することにより、工具本体1 が前記工作機械に装着される。
【0009】 次に、上記構成を有する正面フライスを用いた被削材Wの平面加工について以 下に述べる。図5に示すように、工具本体1を前記工作機械に装着した後、被削 材Wを、その被加工面が主軸18の軸線と直交するように作業台(図示せず)上 に固定し、主軸18または前記作業台を主軸18の軸線方向に移動させて被削材 Wの表面に切込みを与えるとともに、主軸18または前記作業台を主軸18の軸 線と直交する方向に移動させる。その結果、正面切刃3aおよび外周切刃3bに より被削材Wの表面が切削される。
【0010】 切削に伴い生じた切り屑は、チップ3のすくい面と切り屑案内部材6の鈎形片 6a端面との隙間部分に誘導されてチップポケット5に排出され、チップポケッ ト5を介して切り屑排出空間15に誘導され、更に連結パイプ16およびダクト ホース17を介して前記吸引機内に吸引、回収される。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】
一般に、切り屑吸引式転削工具においては、切り屑排出空間15内における吸 引力は貫通孔12aから離れるに従い低下し、工具本体1を挟んで貫通孔12a と対向する位置で最低となる。従って、前記吸引機の吸引力が低いと、排除され ない切り屑が切り屑排出空間15内の工具本体1を挟んで貫通孔12aと対向す る位置を中心に滞留する可能性があった。特に、連結パイプ16と前記吸引機と の距離が長い場合にはその傾向が著しかった。
【0012】 本考案は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、特に 切削排出空間15内における切り屑の排除性に優れた切り屑吸引式転削工具を提 供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本考案は、軸線を中心として回転する工具本体外周面先端部に設けられた外周 切刃を、前記工具本体と同軸をなし、前記工具本体に対して回転自在に支持され た切り屑収納体で覆い、この切り屑収納体の内周面と前記工具本体との間に切り 屑排出空間を形成するとともに、前記工具本体の先端付近に、各切刃により生成 された切り屑を前記切り屑排出空間に誘導する切り屑案内部材を設けた切り屑吸 引式転削工具であって、前記切り屑収納体に貫通孔を設け、この貫通孔に、前記 切り屑排出空間の空気を吸引して前記切り屑収納体外に排出する空気排出機構が 複数個直列に連結されているものである。
【0014】
【作用】
この転削工具を用いて被削材の表面に平面加工を施す場合、各切刃により生成 された切り屑は、切り屑収納体に直列に設けられた複数個の空気排出機構により 強制的に吸引、かつ順次加速され、空気とともに前記切り屑収納体外に排出され る。
【0015】
【実施例】
以下、図1ないし図4とともに、本考案の一実施例について更に詳しく説明す る。なお、各図において図5および図6と同一の構成を有するものについては、 同一の符号を賦してその説明を省略する。
【0016】 図1および図2において符号1は工具本体である。この工具本体1は、上記従 来の正面フライスと同様小径部を有する円筒体で、その先端部外周には、チップ 取付座2とチップポケット5が円周方向に沿って複数個形成され、チップ取付座 2には、正面切刃3a及び外周切刃3bを備えたチップ3が,楔部材4aと、ク ランプねじ4bとから成るクランプ機構4によって、所定位置に着脱自在に固定 されている。
【0017】 更に、上記工具本体1の先端面には、上記各切刃3a、3bによって生成され た切り屑を後述の切り屑排出空間に誘導排出するための切り屑案内部材6が、そ の表面を上記正面切刃3aより軸方向にわずかに後退させて埋め込まれ、皿小ネ ジ7により固定されている。切り屑案内部材6の形状を図4に示す。切り屑案内 部材6は平板状をなし、その外周には上記チップ3と同数の鈎形片6aが円周方 向に等間隔に形成されている。また、その外径は上記外周切刃3bの旋回径より わずかに小径とされ、工具本体1先端面に固定された場合に、図1および図2に 示すように、鈎形片6aの外周面が、チップ3の外周切刃3bから工具本体1の 半径方向内側にわずかに後退して位置するようになっている。
【0018】 この鈎形片6aは、図2および図3に示すように、上記工具本体1に固定され た場合、チップポケット5を覆って後記切り屑排出空間を閉塞させるとともに、 その曲がり方向の先端面6bと上記チップ3のすくい面との間にわずかの隙間を 生じさせ、各切刃3a,3bにより被削材表面から引き剥がされた切り屑がチッ プポケット5に誘導されるよう、その形状が定められている。
【0019】 そして、上記鈎形片6aの先端部分には、図3および図4に示すように、鈎形 片6aの曲がり方向と切り屑案内部材6の取り付け面側に向けて開放された溝部 6cが形成され、チップ3のすくい面と鈎形片6aの曲がり方向の先端面6bと の間の隙間部分の内側を拡大させて、この隙間部分を通過する切り屑の詰まりを 防止している。
【0020】 一方、工具本体1は、図1に示すように、アーバ9の軸部9aを取り付け孔8 を嵌合させ、工具本体1の大径側端面より締め付けボルト10を上記アーバ9の 軸部9aの端面にねじ込むことにより、アーバ9と同軸かつ一体的に固定されて いる。また、アーバ9の軸部9aの反対側には、主軸18のテーパー穴18aと 嵌合させるためのテーパーシャンク9cが設けられ、このテーパーシャンク9c の先端には、正面フライスと主軸18とを強固に結合するための雌ねじ部(図示 せず)が形成されている。
【0021】 更に、アーバ9の軸部9aの後端部には、大径軸部9bが形成されており、こ の大径軸部9bには止め輪19によりベアリング11が固定され、このベアリン グ11の外輪には切り屑収納体12が嵌装されている。そして、切り屑収納体1 2は、ベアリング11外輪に反対側より嵌装されたカバー13と、ボルト14に より一体的に結合され、工具本体1と同軸上において回転自在となっている。
【0022】 この切り屑収納体12は、図1および図2に示すように、工具本体1および外 周切刃3bを覆う薄肉の中空円筒体で、その内径は、切り屑収納体12の内周面 と前記工具本体1小径部の外周面との間に、チップポケット5によって誘導され た切り屑を収納するに十分な容積の切り屑排出空間15が形成される程度とされ ている。
【0023】 しかも、上記ベアリング11近傍の内周面は、工具本体1の小径部よりわずか に大きい程度に狭められ、その結果、切り屑排出空間15の密閉性およびベアリ ング11に対する防塵効果が高められている。また、切り屑収納体12の先端面 は、チップ3の外周切刃3bの被削材に切り込まれる部分より軸方向にわずかに 後退し、かつこの先端部分の内周面は、上記外周切刃3bの旋回径よりわずかに 大きい程度に狭められている。
【0024】 一方、上記切り屑収納体12外周面には貫通孔12aが形成され、貫通孔12 aには連結パイプ20が接続されている。そして、連結パイプ20のフランジ部 20aには上記切り屑排出空間12内の空気を吸引排出する第一のエアージェッ トポンプ(空気排出機構)22の吸気口22aが接続されている。
【0025】 更に、第一のエアージェットポンプ22の排気口22bには連結パイプ21が 接続され、連結パイプ21のフランジ部21aには第一のエアージェットポンプ 22の排気を吸引排出する第二のエアージェットポンプ(空気排出機構)の吸気 口23aが接続されている。また、第二のエアージェットポンプ23の排気口2 3bには、ダクトホース17の一端がはめ込まれている。
【0026】 このエアージェットポンプ22,23は、円筒状をなす本体24に、その側壁 部を周方向に一周する環状の空気室24aを設け、この空気室24aから本体2 4の内周面先端側に向けてテーパー状をなす空気噴出路24bを形成するととも に、前記内周面を空気噴出路24bの開口部近傍にて最も縮径し、この開口部か ら基端側および先端側に向けて徐々に拡径したもので、本体24の基端部および 先端部が、それぞれ前記吸気口22a,23aおよび排気口22b,23bとさ れている。
【0027】 また、空気室24aには給気口25が形成され、給気口25にはニップル26 が嵌入され、ニップル26には、圧搾空気を供給する空気供給源(図示せず)に 接続されたエアーホース27の一端が、カップリング28を介して接続されてい る。
【0028】 次に、上記構成を有する正面フライスを用い、被削材(図示せず)の平面加工 を行う場合の手順について以下に述べる。まず、図1に示すように、アーバ9の テーパーシャンク9cを主軸18のテーパー穴18aに嵌合させた後、アーバ9 を主軸18の軸線方向に引き上げ、アーバ9を主軸キー18bを介して主軸18 に固定することにより、正面フライスを主軸18に装着する。
【0029】 ついで、被削材をその被加工面が主軸18の軸線と直交するように作業台(図 示せず)上に固定する。そして、主軸18をその軸線回りに回転させ、主軸18 若しくは前記作業台を主軸18の軸線方向に移動させて前記被削材表面に所定の 切り込みを与えつつ、主軸18若しくは前記作業台を主軸18の軸線と直交する 方向に移動させる。 一方、切削の開始とともに、前記空気供給源からエアーホ ース27を介してエアージェットポンプ22,23に圧搾空気を供給する。
【0030】 切削に伴い正面切刃3aにより前記被削材表面から引き剥がされた切り屑は、 切り屑案内部材6の表面側より、チップ3のすくい面と切り屑案内部材6の鈎形 片6a端面との隙間部分に誘導されてチップポケット5に排出される。また、外 周切刃3bにより前記被削材表面から引き剥がされた切り屑は、切り屑案内部材 6の外周側より、チップ3すくい面と切り屑案内部材6の鈎形片6a端面間の隙 間部分に誘導されて、チップポケット5内に排出される。
【0031】 このように、チップポケット5内には新たな切り屑が次々と排出され、チップ ポケット5により誘導されて切り屑排出空間15に押し上げられる。ところで、 エアージェットポンプ22,23においては、エアーホース27から供給された 圧搾空気が空気室24aから空気噴出路24bを介して本体24の先端側に高速 で噴出し、かつこの空気の噴出部が縮径されているので、該噴出部の圧力が低下 する。しかも、噴出する空気の慣性力により本体24基端側の空気が引っ張られ るため、吸気口22a,23a側の空気が大量に吸引され、排気口22b,23 b側へと排出される。
【0032】 その結果、本実施例の正面フライスにおいては、図1中に矢印で示すような、 切り屑排出空間15から貫通孔12aおよびエアージェットポンプ22,23を 経て切り屑収納体12外へと向かう気流が形成される。しかも、エアージェット ポンプ22,23が直列に配置されているので、第一のエアージェットポンプ2 2により吸引された空気は更に第二のエアージェットポンプ23により加速され 、大きな吸引力が得られる。従って、切り屑排出空間15に誘導された切り屑は 、これらエアージェットポンプ22,23の作用により貫通孔12aへと強制的 に吸引され、前記気流によりダクトホース17内を搬送された後、空気とともに 切り屑収納体12外に排出される。
【0033】 一方、切り屑排出空間15内の空気がエアージェットポンプ22,23により 吸引されるため、切り屑排出空間21内の圧力は外気と比して陰圧となる。その 結果、切り屑収納体12先端部分の内周面と、工具本体1外周面との間に形成さ れた隙間から空気が切り屑排出空間15内へと吹き込み、前記隙間からの前記被 削材表面や工作機械周辺への切り屑の落下が防止される。
【0034】 その結果、前記被削材の表面における切り屑の堆積や、前記工作機械上や機械 周辺における切り屑の飛散が積極的に防止され、従って、加工時の切刃欠損や加 工面悪化が発生せず、前記被削材や機械の熱変形による精度劣化の心配もなく、 切り屑の侵入による前記工作機械の精度や寿命の低下も起こりえない。特に、第 一のエアージェットポンプ22により吸引された空気が第二のエアージェットポ ンプ23により加速されるため、ダクトホース26が多少長い場合でも、切り屑 の搬送が可能である。
【0035】 しかも、前記空気排出機構23としてエアージェットポンプを用いたため、切 り屑排出空間21内の空気を大量に吸引できるという効果がある。また、エアー ジェットポンプにおいては単に空気を供給するだけで吸引力が発揮されるので簡 単かつ安価に設置でき、かつ回転機構がないので切り屑等の噛み込みによる故障 がなく、保守も容易である。
【0036】 なお、本実施例においては、スローアウェイ式正面フライス工具について説明 したが、本考案の転削工具はこれに限るものではなく、超硬チップを工具本体に ロウ付けした一体型の正面フライス工具や、シェルエンドミルにも十分適用可能 なものである。
【0037】 第一のエアージェットポンプ22と第二のエアージェットポンプ23とを離間 させ、両者間をダクトホース17で連結した構成としてもよい。この場合、ダク トホース17内に常時一定以上の気流が形成されるよう第一のエアージェットポ ンプ22と第二のエアージェットポンプ23間の間隔を調節することにより、長 距離のダクトホース17内における切り屑の搬送が可能となっている。すなわち 、切り屑はまず第一のエアージェットポンプ22の作用により貫通孔12aへと 強制的に吸引されてダクトホース17に排出され、第二のエアージェットポンプ 23の作用により再度吸引されてダクトホース17内を第二のエアージェットポ ンプ23まで搬送され、第二のエアージェットポンプ23の排気口23b側へと 排出される。この場合、排気口23bに更にダクトホース17を連結し、切り屑 の搬送距離を更に延長してもよい。
【0038】 また、貫通孔12a,12bの開口位置は、各切刃3a,3bによって生成さ れた切り屑が、工具本体1の遠心力によって飛散する位置とするのが最も望まし い。更に、その個数も1箇所に限らず、複数箇所に設ければより切り屑吸引効果 を高めることが出来る。
【0039】 更に、上記実施例においては、一つの貫通孔12aに対しエアージェットポン プ22,23を2個装着した場合について説明したが、エアージェットポンプ2 2,23の個数を、ダクトホース17の長さおよびエアージェットポンプ22, 23の吸引力に応じてそれ以上とすることももちろん可能である。また、ダクト ホース17の末端に集塵機を設け、エアージェットポンプ22,23により搬送 された切り屑を前記集塵機にて強制的に吸引してもよい。
【0040】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の転削工具によれば、加工時に切刃によって生成 される切り屑は切り屑排出空間に誘導排出された後、切り屑収納体に直列に設け られた複数個の空気排出機構により、ダクトホースを介して強制的に前記切り屑 収納体の外部に逐次吸引排出される。特に、複数個の空気排出機構が切り屑収納 体に直列に設けられているため、吸引された切り屑は、複数個の空気排出機構に より順次加速される。その結果、高い切り屑排除性が付与されるとともに、前記 ダクトホースが多少長い場合でも、切り屑の搬送が可能となっている。従って、 被削材表面や工作機械上、あるいは工作機械周辺における切り屑の滞留や飛散が 、前記ダクトホースの長短に係わらず防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第一実施例を示す工具の断面図であ
る。
【図2】本考案の第一実施例を示す工具の底面図であ
る。
【図3】本考案の第一実施例を示す工具刃先部分の拡大
図である。
【図4】本考案における切り屑案内部材の平面図であ
る。
【図5】従来の転削工具の一例を示す工具の断面図であ
る。
【図6】従来の転削工具の一例を示す工具の底面図であ
る。
【符号の説明】
1 工具本体 2 チップ取付座 3 スローアウェイチップ(チップ) 3a 正面切刃 3b 外周切刃 4 クランプ機構 4a 楔部材 4b クランプねじ 5 チップポケット 6 切り屑案内部材 6a 鈎形片 6b 鈎形片の曲がり方向の先端面 6c 溝部 7 皿小ネジ 8 取付孔 9 アーバ 9a アーバの軸部 9b 大径軸部 9c テーパーシャンク 10 締め付けボルト 11 ベアリング 12 切り屑収納体 12a,12b,12c 貫通孔 13 カバー 14 ボルト 15 切り屑排出空間 16,20,21 連結パイプ 17 ダクトホース 18 主軸 18a テーパー穴 18b 主軸キー 19 止め輪 20a,21a フランジ部 22 第一のエアジェットポンプ(空気排出機構) 22a,23a 吸気口 22b,23b 排気口 23 第二のエアジェットポンプ(空気排出機構) 24 本体 24a 空気室 24b 空気噴出路 25 給気口 26 ニップル 27 エアーホース 28 カップリング W 被削材

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸線を中心として回転する工具本体と、
    この工具本体の先端面に設けられた正面切刃と、前記工
    具本体の外周面先端部に設けられた外周切刃とを有し、 前記外周切刃を、前記工具本体と同軸をなし、かつ前記
    工具本体に対して回転自在に支持された切り屑収納体で
    覆い、この切り屑収納体の内周面と前記工具本体との間
    に切り屑排出空間を形成するとともに、前記切り屑収納
    体に、前記切り屑排出空間の空気を吸引して前記切り屑
    収納体外に排出する空気吸引機構が連結されている切り
    屑吸引式転削工具において、 前記切り屑収納体に貫通孔を設け、この貫通孔に、前記
    切り屑排出空間の空気を吸引して前記切り屑収納体外に
    排出する空気排出機構が複数個直列に連結されているこ
    とを特徴とする切り屑吸引式転削工具。
  2. 【請求項2】 前記空気排出機構として、吸気口と排気
    口とを有し、空気供給源から供給される空気の作用によ
    り前記吸気口側の空気を前記排気口から排出するエアー
    ジェットポンプを用いたことを特徴とする請求項1記載
    の切り屑吸引式転削工具。
JP1870792U 1992-03-31 1992-03-31 切り屑吸引式転削工具 Pending JPH0578451U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1870792U JPH0578451U (ja) 1992-03-31 1992-03-31 切り屑吸引式転削工具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1870792U JPH0578451U (ja) 1992-03-31 1992-03-31 切り屑吸引式転削工具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0578451U true JPH0578451U (ja) 1993-10-26

Family

ID=11979126

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1870792U Pending JPH0578451U (ja) 1992-03-31 1992-03-31 切り屑吸引式転削工具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0578451U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4225452B2 (ja) 機械工具
JP2535964B2 (ja) 転削工具の切り屑排出機構
JP3117533B2 (ja) 切屑排出装置を備えた正面フライス
JP2762994B2 (ja) 切り屑排出機構付き転削工具
JPH0578451U (ja) 切り屑吸引式転削工具
JPH0512058U (ja) 転削工具
JP2842196B2 (ja) 転削工具における切屑回収装置
JP2773745B2 (ja) 切屑排出装置を備えた正面フライス
JP2780707B2 (ja) 転削工具の切り屑排出機構
JP2720537B2 (ja) 転削工具
JP2957423B2 (ja) 転削工具及び転削工具の切屑排出機構
JP2780684B2 (ja) 転削工具及び転削工具の切り屑排出機構
JP2861688B2 (ja) 切屑排出機構付き転削工具
KR960010552B1 (ko) 전삭공구의 칩 배출기구
JP2679204B2 (ja) 転削工具の切屑排出機構
JPH0751241Y2 (ja) 切屑吸引機構付き転削工具
JPH077053Y2 (ja) 転削工具の切屑排出装置
JPH081797Y2 (ja) 転削工具の切屑排出機構
JP2713279B2 (ja) 転削工具の切屑排出機構
JPH0615953U (ja) 切り屑吸引式転削工具
JP2822459B2 (ja) 転削工具の切屑排出機構
JP2738398B2 (ja) 切屑排出機構付き転削工具
JPH088010Y2 (ja) 転削工具
KR960001489Y1 (ko) 전삭공구의 칩 배출장치
JPH06143086A (ja) 切り屑吸引式転削工具