JPH0577631A - サスペンシヨン装置における油圧回路 - Google Patents

サスペンシヨン装置における油圧回路

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JPH0577631A
JPH0577631A JP26873991A JP26873991A JPH0577631A JP H0577631 A JPH0577631 A JP H0577631A JP 26873991 A JP26873991 A JP 26873991A JP 26873991 A JP26873991 A JP 26873991A JP H0577631 A JPH0577631 A JP H0577631A
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JP
Japan
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control valve
pressure
cylinder
valve
hydraulic
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JP26873991A
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English (en)
Inventor
Ken Mimukai
建 水向
Shizuka Sakai
静 坂井
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KYB Corp
Original Assignee
Kayaba Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 重量の増大化やコストの上昇化を招かず、車
両の懸架系としてのサスペンション装置への利用に最適
な油圧回路を得る。 【構成】 車両の四輪各部に配設の上端が車体側に、下
端がサスペンションアーム側に連結の単動シリンダ1に
油圧源2の油圧を制御弁3を介し供給してシリンダ圧力
を上昇させると共に、単動シリンダの油圧を制御弁を介
しタンク4に排出してシリンダ圧力を低下させるサスペ
ンション装置の油圧回路において、単動シリンダに発生
減衰力の調整を可能にする減衰部Vが併設される一方、
油圧源と制御弁を連通の供給路5にアキュムレータ8が
配設されると共に、供給路と制御弁とタンクの連通排出
路6を連通路10aの供給路5に制御油圧及び残圧設定
の電磁比例リリーフ弁10が配設され、且制御弁と単動
シリンダの連通油路の開放時に単動シリンダ1からの油
圧が制御弁3を介しタンク4側への排出を許容するオペ
レートチェック弁9が配設される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車輛の懸架系として
のアクティブサスペンション等のサスペンション装置へ
の利用に最適となる油圧回路の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】車輛の懸架系としてのアクティブサスペ
ンション等のサスペンション装置については、従来から
種々の提案があるが、例えば、図9に示すような構造の
サスペンション装置にあっては、図10に示すような構
成の油圧回路を提案し得る。
【0003】即ち、図9に示すサスペンション装置は、
車輛の四輪各部(図中には一輪部のみ示す)におけるサ
スペンションアームA(図中Tはタイヤ)と車体Bとの
間に懸架ばね1a,絞り1b及びガスばね1cの配在下
に配設された単動シリンダ1を有してなり、該単動シリ
ンダ1に油圧源2からの油圧を制御弁3を介して供給
し、あるいは、該単動シリンダ1からの油圧を制御弁3
を介してタンク4に排出して、該単動シリンダ1におけ
るシリンダ圧力を高低制御し、上記四輪各部における車
高を調整して車輛姿勢を制御するとしている。
【0004】そして、制御弁3は、車体Bに配設の車速
センサC1や加速度センサC2及び制御弁3と単動シリ
ンダ1を連通する油路Lに配設の油圧センサC3等の各
種センサからの信号に基づいて所定の信号を出力するコ
ントローラCによって制御されるとしている。
【0005】一方、上記サスペンション装置に利用され
る油圧回路は、図10(図中には車輛のフロント側のみ
を開示する)に示すように、油圧源2と制御弁3との間
に直列に配設される供給路5a,5b及び制御弁3とタ
ンク4との間に直列に配設される排出路6a,6bを選
択的に連通する4ポート電磁方向切換弁7を有してなる
とする。
【0006】また、該油圧回路は、4ポート電磁方向切
換弁7と制御弁3との間を連通する供給路5bに配設さ
れるアキュムレータ8と、該アキュムレータ8と制御弁
3との間に配設されるオペレートチェック弁9と、4ポ
ート電磁方向切換弁7とアキュムレータ8の間に配設さ
れる残圧弁8aと、該残圧弁8aと4ポート電磁方向切
換弁7の間に配設される圧力センサC4と、を有してな
るとする。
【0007】さらに、該油圧回路は、制御弁3と4ポー
ト電磁方向切換弁7との間を連通する排出路6bに配設
されるオペレートチェック弁9を有してなるとする。
【0008】尚、残圧弁8aとアキュムレータ8の間に
は直列に絞り8bが配設され、該絞り8b及び残圧弁8
aに並列してアキュムレータ8側からの作動油の通過を
阻止するチェック弁8cが配設される。
【0009】また、上記油圧回路は、供給路5aと排出
路6aとを連通する連通路10aに電磁比例リリーフ弁
10を有してなると共に、供給路5bに配設されるオペ
レートチェック弁9には排出路6bに接続されるパイロ
ット油路9aが接続され、排出路6bに配設されるオペ
レートチェック弁9には供給路5b側、即ち、残圧弁8
aの上流側の供給路5b部分とオペレートチェック9の
下流側の排出路6b部分とを連通する連通路中に配設さ
れたチェック弁9bと絞り9cの間に接続されるパイロ
ット油路9aが接続されてなるとする。
【0010】そしてまた、上記油圧回路にあっては、制
御弁3と単動シリンダ1を連通する油路Lに圧力センサ
C3が配設されてなるとする。
【0011】尚、図中、4aは排出路6aの端部に配設
されタンク4内に臨在されるフィルタ、Vcはチェック
弁、Voは絞り、であり、供給路5b及び排出路6b
は、それぞれ分岐路5c,6cでリヤ側に接続されてい
る。
【0012】因に、制御弁3は、ソレノイド3aへの通
電時に切り換えられる供給ポジション3bと遮断ポジシ
ョン3c及びソレノイド3aへの通電が解除されたとき
にスプリング3dの附勢力で切り換えられる排出ポジシ
ョン3eを有するように形成されてなり、4ポート電磁
方向切換弁7は、ソレノイド7aへの通電時に切り換え
られる連通ポジション7bとソレノイド7aへの通電が
解除されたときにスプリング7cの附勢力で切り換えら
れる排出ポジション7dを有するように形成されてな
る。
【0013】それ故、上記した従来のサスペンション装
置における油圧回路によれば、油圧源2が駆動されると
共に4ポート電磁方向切換弁7が切り換えられて制御弁
3が作動可能な状態になると、路面走行中の車輛の状況
が各種センサで検知されると共に、該各センサからの検
出信号がそれぞれコントローラCに入力され、かつ、該
コントローラCにおいて予め設定されているところに基
づいて処理された信号として制御弁3に出力され、該制
御弁3が所定の作動をすることで単動シリンダ1におけ
るシリンダ圧力が高低制御されることになり、車輛にお
ける姿勢が走行路面の状況に応じて制御されることにな
る。
【0014】そしてこのとき、単動シリンダ1に併設さ
れているガスばね1c及び減衰バルブとしての絞り1b
が設定通りに作動することで、車輛における乗り心地が
走行路面の状況に応じて制御されることになる。
【0015】尚、懸架ばね1aは単動シリンダ1と共に
車体Bからの荷重を負担すること勿論である。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来例としての油圧回路にあっては、サスペンション
装置の汎用性の向上を必ずしも期待できない不都合があ
る。
【0017】即ち、上記した油圧回路にあっては、単動
シリンダ1に併設されているガスばね1c及び絞り1b
を作動させて設定通りのショックアブソーバ機能を発揮
させるについても、制御弁3を介しての作動油の給排が
不可欠になる。
【0018】それ故、制御弁3は、姿勢制御のためにす
る単動シリンダ1におけるシリンダ圧力の高低制御に加
えて乗り心地制御のためにも作動することになり、その
ためこれが大流量を賄えるものとされなければならない
上に、油圧源2も大流量を賄えるものにしなければなら
ない。
【0019】従って、油圧源2の駆動時の消費エネルギ
ーが大きくなると共に、大流量を保障するために所謂管
路の大型化や制御弁3の大型化、さらには他のバルブ類
の大型化が招来され、装置全体の大型化や重量の増大化
が招来されることになる。
【0020】また、上記した油圧回路にあっては、制御
弁3と単動シリンダ1を連通する油路Lに圧力センサC
3が配設されてなる上に、4ポート電磁比例切換弁7や
残圧弁8a、さらには多くの絞りVoやチェック弁Vc
の配設が必要になり、部品点数の増大による重量の増大
化が招来されるのは勿論こと、該油圧回路の製品コスト
の上昇化が招来される。
【0021】その結果、大衆車等の汎用される車輛にお
けるサスペンション装置への該油圧回路の利用が期待で
きなくなり、その汎用性を期待できないことになる。
【0022】この発明は、前記した事情に鑑みて創案さ
れたものであって、その目的とするところは、重量の増
大化やコストの上昇化が招来されずして、車輛の懸架系
としてのアクティブサスペンション等のサスペンション
装置への利用に最適となる油圧回路を提供することであ
る。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、この発明の構成を、車輛の四輪各部に配設され
上端が車体側に連結され下端がサスペンションアーム側
に連結される単動シリンダに油圧源からの油圧を制御弁
を介して供給し該単動シリンダにおけるシリンダ圧力を
上昇させると共に、該単動シリンダからの油圧を制御弁
を介してタンクに排出し該単動シリンダにおけるシリン
ダ圧力を低下させるように形成されたサスペンション装
置における油圧回路において、単動シリンダには発生減
衰力の調整を可能にする減衰部が併設されてなる一方
で、油圧源と制御弁を連通する供給路にはアキュムレー
タが配設されてなると共に、供給路と、制御弁とタンク
を連通する排出路と、を連通する連通路には供給路にお
ける制御油圧及び残圧を設定する電磁比例リリーフ弁が
配設されてなり、かつ、制御弁と単動シリンダとを連通
する油路にはその開放時に単動シリンダからの油圧が制
御弁を介してタンク側に排出されることを許容するオペ
レートチェック弁が配設されてなるとするものである。
【0024】
【作用】それ故、油圧源が駆動されて供給路に油圧が供
給されることになると、電磁比例リリーフ弁によって該
供給路における制御油圧が設定されることになり、該制
御油圧はアキュムレータに蓄圧される。
【0025】一方、路面を走行中の車輛の状況が各種セ
ンサで検知されると共に、該各センサからの検出信号が
それぞれコントローラに入力され、かつ、該コントロー
ラにおいて予め設定されているところに基づいて処理さ
れた信号として制御弁に出力される。
【0026】制御弁は、単動シリンダにおいて不足する
シリンダ圧力を補うようにアキュムレータからの制御油
圧を供給し、該単動シリンダにおけるシリンダ圧力を上
昇させる。
【0027】また、制御弁は、単動シリンダにおいて過
剰となるシリンダ圧力を制御弁を介してタンクに排出
し、該単動シリンダにおけるシリンダ圧力を低下させ
る。
【0028】従って、制御弁には走行路面の状況に応じ
てのコントローラからの信号が入力されるので、該制御
弁は走行路面の状況に応じた作動をすることになり、結
果として、車輛の四輪各部における車高が高低制御され
ることになる。
【0029】このとき、単動シリンダに併設されている
ガスばね及び減衰部が設定通りに作動することで、車輛
における乗り心地が走行路面の状況に応じて制御される
ことになる。
【0030】そして、減衰部は発生減衰力を調整し得る
ように形成されてなるので、所定のショックアブソーバ
機能を発揮させるについて制御弁の関与、即ち、制御弁
の作動を必要としない。
【0031】また、オペレートチェック弁を制御弁と単
動シリンダとを連通する油路に配設するので、フェール
セーフ時等に直接的に単動シリンダに所定のシリンダ圧
力を維持させることが可能になる。
【0032】
【実施例】以下、図示したところに基づいてこの発明を
説明するが、図1及び図2に示すように、この発明に係
るところは、前記した従来例としてのサスペンション装
置(図9参照)及びこれに利用する油圧回路(図10参
照)に比較して、その基本的な構成を同一にしている。
【0033】従って、以下にはこの発明において異なる
部分を中心に説明し、その構成の同一なる部分について
は図中に同一の符号を付してその説明を省略する。
【0034】即ち、この発明に係るサスペンション装置
は、図1に示すように、制御弁3と連通する単動シリン
ダ1(図中では油路L)にガスばね1cに加えて減衰部
Vを併設してなるが、該減衰部Vは、図2に示すよう
に、減衰力発生部V1と減衰力調整部V2とからなると
している。
【0035】そして、この発明に係る油圧回路は、図2
に示すように、油圧源2と制御弁3を連通する供給路5
に配設されたアキュムレータ8及び圧力スイッチ8dを
有してなると共に、供給路5と、制御弁3とタンク4を
連通する排出路6と、を連通する連通路10aに配設さ
れて供給路5における制御油圧及び残圧を設定する電磁
比例リリーフ弁10を有してなり、かつ、制御弁3と単
動シリンダ1とを連通する油路Lに配設されて供給路5
における油圧をパイロット圧として作動して単動シリン
ダ1からの油圧の制御弁3を介してのタンク4側への排
出を許容するオペレートチェック弁9を有してなるとす
るものである。
【0036】尚、上記サスペンション装置にあっては、
走行中の車輛の状況を検出するセンサ、即ち、車輛の車
体Bに配設される車速センサC1や加速度センサC2、
及び図示しないが、サスペンションアームAと車体Bと
の間に配設される車高センサ等の各センサからの検出信
号がコントローラCに入力され、該コントローラCから
の指令信号で制御弁3が車輛の走行状況に応じて所謂ア
クティブに作動されるとしている(図1参照)。
【0037】ところで、単動シリンダ1は、この実施例
において、図3に示すように、本体の内部に減衰力発生
部V1を有してなる一方で、該本体に減衰力調整部V2
とガスばね1cとを連設してなり、シリンダ11内に出
没可能に挿通されたピストンロッド12の先端に連設の
ピストン部12aによって該シリンダ11内に伸側室R
1と共に区画形成される圧側室R2が減衰力発生部V1
及び減衰力調整部V2を介してガスばね1cに連通され
るとしている。
【0038】少しく説明すると、シリンダ11内に区画
形成される伸側室R1と圧側室R2は、ピストン部12
aに開穿されたポート12bで相互の連通が可能とさ
れ、ピストンロッド12の軸芯部に開穿の透孔12cか
らなる油路を介して外部から油圧の供給があると、伸側
室R1と圧側室R2の受圧面の関係からピストン部12
aがシリンダ11内を上昇し、該本体が伸長するように
形成されている。
【0039】因に、該本体のボトム部分を構成するロア
ーキャップ13の内側には、減衰力発生部V1の配設で
容室R3が区画形成されていて、該容室R3に減衰力調
整部V2の先端油孔部分が臨在されると共に、ガスばね
1cに連通するパイプPからなる管路の端部が開口する
としている。
【0040】また、シリンダ11の外周には外筒14が
配設されていて、そこに環状隙間Sが形成されると共
に、図示しないが、該環状隙間Sにはピストンロッド1
2の摺動時に該ピストンロッド12の外周とそこに摺接
するベアリング部材等の内周との間で漏れる作動油をド
レンさせるとしている。
【0041】ガスばね1cは、この種のものとして従来
から提供されているものと同様に、シェルG1の開口端
がキャップG2で密封状態に閉塞されて内部に形成され
た空間部をフリーピストンG3でガス室G4と油室G5
とに区画形成してなり、キャップG2の軸芯部に貫通固
着された上記パイプPの端部開口を油室G5に開口させ
てなる。
【0042】減衰力発生部V1は、シリンダ11の下端
開口に嵌装された筒状のバルブケース21内に収装され
るように構成されてなるもので、上記バルブケース21
の下端開口を閉塞するように配設されるバルブディスク
22に伸側バルブ23及び圧側バルブ24を隣設させて
いる。
【0043】即ち、バルブディスク22には伸側ポート
22aと圧側ポート22bが開穿されていて、伸側ポー
ト22aの上端開口を閉塞するように伸側バルブ23が
配設され、圧側ポート22bの下端開口を閉塞するよう
に圧側バルブ24が配設されてなる。
【0044】そして、各側バルブ23,24は共にリー
フバルブからなり、伸側バルブ23はその背後に隣接さ
れた弁体23aへのスプリング23bからの附勢力で初
期荷重を得るように設定され、圧側バルブ24はシム2
4aの介在下にバルブストッパ24bでそのリフト量が
規制されるとしている。
【0045】尚、上記各側バルブ23,24の定着状態
は、バルブディスク22の軸芯部に挿通された固定ピン
25と、これに螺合されるナット26とによって維持さ
れている。
【0046】ところで、前記バルブケース21の下端側
にはその内側と外側との連通を可能にするポート21a
が開穿されており、該ポート21aが上記各側バルブ2
3,24を迂回するバイパス路を構成するとしている。
【0047】即ち、前記ロアーキャップ13には上記ポ
ート21aに連通するポート13aが開穿されていて、
該ポート13aも上記バイパス路を構成すると共に、こ
れが後述する減衰力調整部V2に連通するとしている。
【0048】減衰力調整部V2は、図4に示すように、
ソレノイド部41と、該ソレノイド部41に連設された
スリーブ42内に摺動可能に収装され上記ソレノイド部
41から突出するプランジャ41aがその先端に当接さ
れるポペット43と、上記スリーブ42の開口端を閉塞
するように配設されたスプリングシート44にその後端
が係止されその先端が上記ポペット43の後端側に当接
されるスプリング45と、を有してなる。
【0049】そして、上記スリーブ42は、その外周に
形成され前記バイパス路を構成するポート13aを開口
させる環状溝42aを有してなると共に、その肉厚部に
開穿され環状溝42aに連通するポート42bを有して
なる。
【0050】また、上記ポペット43は、その先端側と
後端側とを連通するオリフィス43aを有してなると共
に、その後端に傾斜面部43bを有してなり、かつ、そ
の外周に上記ポート42bに連通する環状切欠部43c
を有してなる。
【0051】尚、上記傾斜面部43bは、スリーブ42
内周に形成のシート部42cに離着座可能に対向してい
る。
【0052】また、前記スプリングシート44にはその
肉厚を貫通する複数の孔44aが開穿されており、該ス
プリングシート44の内側と外側、即ち、該減衰力調整
部V2内と前記減衰力発生部V1の下方の容室R3との
連通を図っている。
【0053】従って、この減衰力調整部V2によれば、
ソレノイド部41におけるソレノイド(図示せず)への
励磁によってプランジャ41aを突出させるようにする
と、ポペット43が図中左行するように後退することに
なり、傾斜面部43bがシート部42cから離脱してそ
こに隙間が形成されることになる。
【0054】従って、減衰力調整部V2及びバイパス路
を介しての減衰力発生部V1の下方の容室R3と、該減
衰力発生部V1を構成する前記バルブケース21内、即
ち、シリンダ11内の圧側室R2と、の連通を可能にな
る。
【0055】そして、上記プランジャ41aの突出量を
適宜に調整することで、該減衰力調整部V2を通過する
作動油の流量を調整し、減衰力発生部V1を通過する作
動油の流量を制御してそこでの発生減衰力を高低調整し
得ることになる。
【0056】制御弁3は、図5に示すように、バルブボ
ディ31内に摺動可能に収装されるスプール32を有し
てなると共に、該スプール32の一端にスプリング3d
が隣設され他端にソレノイド3aのプランジャ33が当
接されてなるとしている。
【0057】そして、バルブボディ31は、油路Lに連
通するポート31aと、供給路5に連通するポート31
bと、排出路6に連通するポート31cと、を有してな
ると共に、上記ポート31cに連通してスプール32の
ランド部32aに対向する環状溝31dと、上記ポート
31bに連通してスプール32のランド部32bに対向
する環状溝31eと、を有してなる。
【0058】また、バルブボディ31は、上記スプリン
グ3dを収装させる容室31fと、上記プランジャ33
を臨在させる容室31gと、該両容室31f,31gと
上記環状溝31dに連通するポート31hと、を有して
なる。
【0059】それ故、該制御弁3にあっては、ソレノイ
ド3aへの通電で図示するようにスプール32が遮断ポ
ジション3bにあるときには、油路Lが供給路5あるい
は排出路6のいずれにも連通しなくなり、単動シリンダ
1におけるシリンダ圧力の変化が阻止されることにな
る。
【0060】また、ソレノイド3aへの通電でスプール
32がスプリング3dの附勢力に抗して図中で右行する
供給ポジション3aになるときには、油路Lと供給路5
が連通され、単動シリンダ1におけるシリンダ圧力の上
昇が可能になる。
【0061】そして、ソレノイド3aへの通電が解除さ
れてスプリング3dの附勢力でスプール32が図中で左
行する排出ポジション3eになるときには、油路Lと排
出路6が連通され、単動シリンダ1におけるシリンダ圧
力の低下が可能になる。
【0062】オペレートチェック9は、図6に示すよう
に、バルブボディ91内に摺動可能に収装されるピスト
ン92と、これに対向するスチールボール93と、該ス
チールボール93を附勢するスプリング94と、を有し
てなる。
【0063】そして、バルブボディ91は、単動シリン
ダ1側の油路Lに連通するポート91aと、制御弁3側
の油路Lに連通するポート91bと、供給路5に接続さ
れるパイロット油路9aに連通するポート91cと、排
出路6に接続されるパイロット油路9aに連通するポー
ト91dと、を有してなる。
【0064】尚、バルブボディ51は、この実施例にあ
っては、有底円筒状に形成されてなり、その開口端がキ
ャップ95で嵌装されて外部との遮断を図るとしてい
る。
【0065】ポート91aはスチールボール93とスプ
リング94が収装される容室91eに連通し、ポート9
1bはピストン92の先端部が収装される容室91fに
連通している。
【0066】そして、ピストン92の後端部は容室91
fと分離された容室91gに収装されているもので、該
容室91gを二分するように摺動可能に配設されてお
り、ピストン92の後端面側に形成される容室部分には
ポート91cが連通し、反対側の容室部分にはポート9
1dが連通している。
【0067】それ故、該オペレートチェック9によれ
ば、ポート91cにパイロット圧の供給があるとピスト
ン92が図中右行するように前進することになり、この
とき、スチールボール93がスプリング94の附勢力に
抗して後退されて、ポート91aとポート91bとが連
通されることになる。
【0068】また、ポート91dにパイロット圧の供給
があるとピストン92が図中左行するように後退するこ
とになり、このとき、スチールボール93がスプリング
94の附勢力で前進されて、ポート91aとポート91
bとの連通が遮断されることになる。
【0069】尚、ピストン92の後端部においてその両
側の受圧面は、その後端面の方が大きく設定されている
ので、ポート91c,91dに同時にパイロット圧の供
給があると仮定しても、該ピストン92の前進が妨げら
れることはない。
【0070】図7は、他の実施例に係るオペレートチェ
ック9を示すものであって、該オペレートチェック9
は、その全体的な構成を前記図6に示すオペレートチェ
ック弁9と同一にするが、その一部に変更が加えられて
いるものである。
【0071】即ち、容室91eと容室91fとを二分す
るピストン92の摺動部の外周に環状溝92aを形成す
ると共に、該摺動部に環状溝92aとピストン92の先
端部を収装する容室91fとを連通するオリフィスから
なる絞り92bに設けてなるとするものである。
【0072】そして、図8に示すように、該オペレート
チェック弁9が油路9dによって左右側相互に連通され
るように設定することで、供給路5側からのパイロット
圧が上昇して該オペレートチェック弁9が全閉から全開
に移行するその中間時に、僅かな時間左右の単動シリン
ダ1が相互に連通状態になることを可能にする利点を生
む。
【0073】電磁比例リリーフ弁10(図2参照)は、
従来からこの種のものとして提供されているものが利用
されるものであって、ソレノイドへの通電量に比例して
高いクラッキング圧を発生する一方で、通電量が零のと
きには低いクラッキング圧を発生するように構成されて
なる。
【0074】尚、圧力スイッチ8d(図2参照)は、ア
キュムレータ8におけるチャージ圧を検知してこれをコ
ントローラCに入力するように構成されている。
【0075】また、図2中で2aはフィルタを示す。
【0076】以上のように構成されたこの発明にかかる
油圧回路にあっては、車輛における走行用エンジンの始
動で油圧源2が駆動されて供給路6に油圧が供給される
ことになるが、このとき、電磁比例リリーフ弁10によ
って供給路5における制御油圧が設定され、該制御油圧
がアキュムレータ8に蓄圧される。
【0077】そして、供給路5における油圧がオペレー
トチェック弁9にパイロット圧として供給されることに
なり、該オペレートチェック弁9が開放弁状態になり制
御弁3と単動シリンダ1との連通を可能な状態にする。
【0078】また、制御弁3は、これが遮断ポジション
3cに切り換えられ、作動可能な状態におかれる。
【0079】一方、停車中を含めて車輛の状況が該車輛
に配設されている各センサで検知されると、該各センサ
からの検出信号がそれぞれコントローラCに入力され、
該コントローラCにおいては、予め設定されているとこ
ろに基づいて処理した信号を制御弁3に出力する。
【0080】そして、単動シリンダ1においてシリンダ
圧力が不足する場合には、制御弁3が供給ポジション3
bに切り換えられて、不足するシリンダ圧力を補うよう
にアキュムレータ8からの制御油圧が該単動シリンダ1
に供給され、該単動シリンダ1におけるシリンダ圧力が
上昇される。
【0081】また、単動シリンダ1においてシリンダ圧
力が過剰の場合には、制御弁3が排出ポジション3eに
切り換えられて、過剰の油圧が該単動シリンダ1から制
御弁を介してタンク4に排出され、該単動シリンダ1に
おけるシリンダ圧力が低下される。
【0082】即ち、制御弁3には車輛の状況に応じた信
号がコントローラCからの入力されるので、車輛が路面
を走行している場合にも、該車輛の走行路面の状況に応
じて制御弁3が作動されることになり、走行路面の状況
に応じた車輛の四輪各部における車高の高低制御が可能
になり、その結果として、車輛における姿勢制御が可能
になる。
【0083】そして、単動シリンダ1においては、これ
に併設されているガスばね1c及び減衰部Vの作動で、
車輛における乗り心地が走行路面の状況に応じて制御さ
れることになるが、特に、この発明においては、減衰部
Vが減衰力発生部V1と減衰力調整部V2とからなると
しているので、該減衰力調整部V2が車輛の走行路面の
状況に応じて制御される場合には、制御弁3の関与なく
して所望の減衰力制御が可能になり、しかも、一層好ま
しい乗り心地制御が可能になる。
【0084】その結果、制御弁3は単動シリンダ1にお
けるシリンダ圧力の高低制御にのみ関与することにな
り、従って、該制御弁3において負担する作動油の流量
を小さく抑えることが可能になり、該制御弁3の大型化
を未然に阻止できる。
【0085】尚、懸架ばね1aは、単動シリンダ1と共
に車体Bからの荷重を負担すること勿論である。
【0086】車輛の駐車によって、走行用エンジンが停
止される場合には、油圧源2からの供給路5に対する油
圧の供給が停止されると共に、イグニッションスイッチ
が切られるので、電磁比例リリーフ弁10及び制御弁3
への通電が解除される。
【0087】その結果、電磁比例リリーフ弁10におい
ては通電量が零になって低いクラッキング圧の発生に止
まり、従って、それまで高いクラッキング圧下に供給さ
れていた供給路5における油圧は、該電磁比例リリーフ
弁10を介してタンク4に排出されることになる。
【0088】しかし、該電磁比例リリーフ弁10は低い
クラッキング圧を発生するので、単動シリンダ1に一定
のシリンダ圧力を維持させるに必要な油圧、即ち、駐車
中の車輛に必要以上の車高低下を招来させないようにす
るに充分な油圧が供給路5中に維持されることになる。
【0089】また、制御弁3への通電量が零になると、
該制御弁3は排出ポジション3eに切り換えられ油路L
における油圧のタンク4への排出を可能にするが、油路
Lにはオペレートチェック弁9が配設されていると共
に、該オペレートチェック弁9が供給路5における油圧
の低下でチェック弁状態になり、単動シリンダ1からの
油圧の油路Lを介してのタンク4側へ向けての排出が阻
止されることになる。
【0090】一方、車輛の走行中に電気系の故障等によ
る異常が発生する場合、即ち、フェールセーフ時には、
電磁比例リリーフ弁10及び制御弁3への通電が解除さ
れるが、走行用エンジンが駆動されているので油圧源2
からの油圧の吐出が維持される。
【0091】その結果、供給路5中には低いクラッキン
グ圧の油圧が供給されていることになり、従って、単動
シリンダ1には走行中の車輛における必要な車高を維持
するに充分なシリンダ圧力がアキュムレータ8に蓄圧さ
れることになる。
【0092】また、制御弁3は排出ポジション3eに切
り換えられて油路Lにおける油圧のタンク4への排出を
可能にするが、油路Lに配設のオペレートチェック弁9
によって単動シリンダ1からの油圧の排出が阻止され、
車輛の走行に必要な車高を維持するためのシリンダ圧力
が維持される。
【0093】そして、フェールセーフが車輛のロール時
等に発生されることが予想される場合であっても、オペ
レートチェック弁が所謂絞り機能を有するものである
(図7参照)ことによって、車輛の姿勢を正常な状態に
戻すことが可能になる。
【0094】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、単動
シリンダにおけるシリンダ圧力を高低制御する場合に制
御弁を作動させることが必須になるが、減衰部において
発生減衰力を高低制御するについては制御弁の作動を必
須としないから、制御弁を大流量を賄えるものにする必
要がなく、そのため、油圧源も大流量を賄えるものにす
る必要がなく、従って、油圧源の駆動時の消費エネルギ
ーが徒に浪費されることがなく、大流量保障のための所
謂管路の大型化や制御弁の大型化、さらには他のバルブ
類の大型化が招来されなくなり、装置全体の大型化や重
量の増大化を招来しないで済むことになる。
【0095】また、この発明によれば、制御弁と単動シ
リンダを連通する油路に圧力センサを配設する必要がな
く、4ポート電磁比例切換弁や残圧弁、さらには多くの
絞りやチェック弁を配設する必要がなく、部品点数の増
大による重量の増大化や、これに伴う油圧回路の製品コ
ストの上昇化を招来しなくなる。
【0096】その結果、大衆車等の汎用される車輛にお
けるサスペンション装置への該油圧回路の利用が期待で
き、その汎用性の向上を期待するに最適となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係るサスペンション装置
を示す概略図である。
【図2】図1に示すサスペンション装置における油圧回
路を示す回路図である。
【図3】この発明の一実施例に係る単動シリンダを一部
破断して示す断面図である。
【図4】図3に示す単動シリンダにおける減衰力調整部
を一部破断して示す断面図である。
【図5】制御弁の一実施例を示す概略断面図である。
【図6】オペレートチェック弁の一実施例を示す概略断
面図である。
【図7】他の実施例に係るオペレートチェック弁を示す
概略断面図である。
【図8】図8に示すオペレートチェック弁を配設した状
態を示す部分回路図である。
【図9】従来例としてのサスペンション装置を示す概略
図である。
【図10】従来例としてのサスペンション装置における
油圧回路を示す回路図である。
【符号の説明】
1 シリンダ 2 油圧源 3 制御弁 4 タンク 5 供給路 6 排出路 8 アキュムレータ 9 オペレートチェック弁 10 電磁比例リリーフ弁 10a 連通路 A サスペンションアーム B 車体 V 減衰部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輛の四輪各部に配設され上端が車体側
    に連結され下端がサスペンションアーム側に連結される
    単動シリンダに油圧源からの油圧を制御弁を介して供給
    し該単動シリンダにおけるシリンダ圧力を上昇させると
    共に、該単動シリンダからの油圧を制御弁を介してタン
    クに排出し該単動シリンダにおけるシリンダ圧力を低下
    させるように形成されたサスペンション装置における油
    圧回路において、単動シリンダには発生減衰力の調整を
    可能にする減衰部が併設されてなる一方で、油圧源と制
    御弁を連通する供給路にはアキュムレータが配設されて
    なると共に、供給路と、制御弁とタンクを連通する排出
    路と、を連通する連通路には供給路における制御油圧及
    び残圧を設定する電磁比例リリーフ弁が配設されてな
    り、かつ、制御弁と単動シリンダとを連通する油路には
    その開放時に単動シリンダからの油圧が制御弁を介して
    タンク側に排出されることを許容するオペレートチェッ
    ク弁が配設されてなることを特徴とするサスペンション
    装置における油圧回路。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1178472A (ja) * 1997-09-12 1999-03-23 Kayaba Ind Co Ltd 油空圧サスペンションの制御装置
JP4782339B2 (ja) * 1999-09-20 2011-09-28 キネティック プロプライエタリー リミテッド 車両懸架の圧力補正油圧システムとロール制御構成部品
US8964347B2 (en) 2006-12-14 2015-02-24 Robert Bosch Gmbh Device and method for controlling an electromagnetic valve

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JP4782339B2 (ja) * 1999-09-20 2011-09-28 キネティック プロプライエタリー リミテッド 車両懸架の圧力補正油圧システムとロール制御構成部品
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