JPH0577488B2 - - Google Patents

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JPH0577488B2
JPH0577488B2 JP9852889A JP9852889A JPH0577488B2 JP H0577488 B2 JPH0577488 B2 JP H0577488B2 JP 9852889 A JP9852889 A JP 9852889A JP 9852889 A JP9852889 A JP 9852889A JP H0577488 B2 JPH0577488 B2 JP H0577488B2
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JP
Japan
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mold
plastic
adhered
film
mold surface
Prior art date
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JP9852889A
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English (en)
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JPH02276608A (ja
Inventor
Yukitaka Watanabe
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Inoac Corp
Original Assignee
Inoue MTP KK
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、皮膜状プラスチツク成形品の製造
方法に関するものである。
(従来技術) 皮膜状プラスチツク成形品の製造方法として、
特開昭62−3711号公報等に記載されているスラツ
シユ成形法がある。そのスラツシユ成形法は、プ
ラスチツクパウダーあるいはプラスチゾルを加熱
型内を投入して加熱型面に層状に付着し、その付
着プラスチツク層を型面保有熱によりゲル化して
型面にプラスチツク皮膜を形成し、その後冷却し
て該プラスチツク皮膜を型面から剥離することに
より、型面形状の転写された皮膜状プラスチツク
成形品を得る方法である。
このスラツシユ成形法は、清緻な表面形状から
なるプラスチツク皮膜を容易に得られる点で優れ
た方法であり、自動車のヘツドレスト用表皮、ア
ームレスト用表皮等の製造方法として多用されて
いる。
ところで、前記スラツシユ成形法において欠く
ことのできない型および付着プラスチツク層の加
熱は、従来、型内部または型外面に循環パイプを
配管し、その循環パイプに加熱オイル等の熱媒体
を循環させることにより、あるいは型外部からバ
ーナーで加熱することにより、また型は加熱オイ
ル等に漬けることによりなされている。
しかしそれらの加熱は、いずれも型の外方向か
ら型面を加熱するものであるため、次のような問
題がある。すなわち型面に付着したプラスチツク
層は、型面を接する表面については型面の保有熱
により直接加熱されるが、型面反対側の裏面につ
いては、付着プラスチツク層内に伝わつて来る前
記型面保有熱により間接的に加熱されるだけであ
るため、加熱不足あるいは加熱の付近一を生じ、
ゲル化不良をおこし易いことである。特に厚みの
大なる皮膜状成形品の場合、あるいは付着プラス
チツクが発泡して発泡プラスチツク層からなる皮
膜を形成する場合、更には付着プラスチツクが二
層以上の場合は、前記裏面のゲル化不良を生じ易
く、良好な物性の皮膜状成形品を得られないこと
が多い。
そこで本出願人は、前記ゲル化不良を無くすた
め、先に特願昭63−234560号において、付着プラ
スチツク層のゲル化時に型面から加熱に加えて、
外付着プラスチツク層を裏表側から遠赤外線ヒー
ターで加熱すること提案した。
しかし、型面は所望の凹凸形状とされるもので
あるため、該型面の付着プラスチツク層裏面を前
記ヒーターにより加熱しようとしても、型面の凹
凸形状等によりヒーターの熱が直接届かない部分
があり、付着プラスチツク層裏面のゲル化あるい
は発泡を良好に行うことができない場合がある。
しかも遠赤外線ヒーターを用いるため、設備の複
雑化、および費用の増大化を来し、効率の良い方
法とは言いがたかつた。
(発明が解決しようとする課題) この発明は上記の点に鑑み、スラツシユ成形法
における型面の付着プラスチツク層のゲル化ある
いは発泡を均一に行え、良好な物性の皮膜状プラ
スチツク成形品を、容易、安価に得られる皮膜状
プラスチツク成形品の製造方法を提供せんとする
ものである。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため、この発明は、加熱型
面にプラスチツクパウダーあるいはプラスチゾル
を層状に付着させ、該付着プラスチツク層を型面
保有熱によりゲル化させて、型面形状の転写され
たプラスチツク皮膜を形成する皮膜状プラスチツ
ク成形品の製造方法において、プラスチツクパウ
ダーあるいはプラスチゾルを型面に付着させた
後、型開口部に表面が鏡面からなる反射体を対向
させ、該反射体により型内放射熱を付着プラスチ
ツク層に向けて反射し、該付着プラスチツク層を
型面および型内方の両側から加熱してゲル化を行
うこととしたのである。
(作用) 型面保有熱は、その一部が、型面の付着プラス
チツク層を型面から直接加熱するのに用いられ、
残りが型内に放射される。型内に放射された熱
は、型開口部に対向する反射体の鏡面により反射
されて、型面の付着プラスチツク層表面を照射
し、該付着プラスチツク層を裏面側から加熱す
る。これにより、付着プラスチツク層は型面側と
裏面側の両面から加熱され、ゲル化が良好になさ
れる。特に付着プラスチツク層の厚みが大で、型
面からの加熱が裏面まで伝達しがたい場合でも、
反射体からの反射熱により該付着プラスチツク層
裏面が加熱されるため、該裏面がゲル化不良にな
ることがない。
その結果、ゲル化不良により生じる物性低下等
を防ぐことができ、良好な皮膜状プラスチツク成
形品が得られる。
しかも、反射体の形状を型面とほぼ相似形とす
ることにより、反射体からの反射熱を型面の付着
プラスチツク層裏面に満遍なく照射でき、均一な
ゲル化を行うことができる。
(実施例) 第1図ないし第4図は、この発明の一実施例に
係るもので、プラスチツクパウダーを用いて皮膜
状プラスチツク成形品を製造する際の製造工程を
示す断面図である。以下、その工程図を用いてこ
の発明の一実施例を説明する。
まず、第1図のように、所定形状の型面10a
が形成されたスラツシユ成形型10の開口部12
を、軟質塩化ビニル樹脂等のプラスチツクパウダ
ー14の収容されたバケツト16で下方から塞
ぐ。成形型10は、外面に循環パイプ18が配管
されて、その循環パイプ18内を通る加熱オイル
によりあらかじめ所定温度に加熱されている。加
熱温度は、プラスチツクパウダー14の種類によ
り異なるが、軟質塩化ビニル樹脂パウダーを用い
る場合、その軟質塩化ビニル樹脂パウダーの溶融
温度よりもかなり高い温度、例えば200℃に設定
される。
次に、第2図のように成形型10およびバケツ
ト16を180°回転させて、バケツト16内のプラ
スチツクパウダー14を成形型10に投入する。
型内に投入されたプラスチツクパウダー14は、
型面に堆積し、型面との接触部付近が、その型面
の熱により層状となつて型面に付着する。
そして、第3図のように成形型10およびバケ
ツト16を180°回転させ、前記の工程において型
面に付着しなかつた余剰のプラスチツクパウダー
14を型10から排出し、バケツト16内に収容
する。20は型面に付着した層状の付着プラスチ
ツクである。
その後、型10開口部からバケツト16を外
し、該開口部に第4図のように反射体22を対向
させる。反射体22は、型面に対向する表面が鏡
面22aからなるもので、アルミニウム板、鉄
板、ステンレス板等の金属板表面を鏡面仕上げし
たもの、あるいは金属板もしくは耐熱プラスチツ
ク板表面にアルミニウム箔、ステンレス箔等を貼
着したもの、または鏡面塗装したもの、さらには
鏡等が用いられる。また反射体22の形状は、型
面とほぼ相似形となるように内部に屈曲したもの
が好ましい。図示においては、反射体22によつ
て型10の開口部を塞ぐように対向してあるが、
所定距離離して対向することもできる。また、反
射体22は、型の上部に位置させることもでき
る。
この間、型10は、型外面の循環パイプ18を
通る熱媒体により、続けて加熱されるとともに、
必要に応じて反射体22と一緒に回転される。こ
の加熱により型面の付着プラスチツク層20が型
面側から直接に加熱される。また付着プラスチツ
ク層の加熱に使われずに型内に放射された型面保
有熱の一部は、型開口部にある反射体22の鏡面
22aにより反射され、型面の付着プラスチツク
層20裏面に向けて照射され、付着プラスチツク
層20の裏面を加熱する。これにより付着プラス
チツク層20は、型面側表面と型内部側裏面の両
面から直接加熱されることにな。そしてその両面
からの加熱により、付着プラスチツク層20は、
溶融ゲル化して均一かつ緻密なプラスチツク皮膜
を型面に形成する。
その後、加熱を止めて成形型を冷却した後、型
面のプラスチツク皮膜を剥がせば、型面形状が転
写された所望の皮膜状プラスチツク成形品が得ら
れる。
なお前記において型の加熱は、加熱オイルの循
環に限るものではなく、他の方法、たとえばバー
ナーにより型外面を加熱する等であつてもよい。
また、付着プラスチツクパウダーをソリツドと
発泡プラスチツク等の二層以上とすることもでき
る。更には、プラスチゾルを用いて皮膜状プラス
チツク成形品に製造する場合も、該プラスチゾル
を型面と付着させた後、前記と同様にして型開口
部を反射体で塞ぎ、付着プラスチツク層のゲル化
を図れば、所望の皮膜状プラスチツク成形品が得
られる。
(効果) この発明は、スラツシユ成形法を用いて皮膜状
プラスチツク成形品を製造する方法において、型
面にプラスチツクパウダーあるいはプラスチゾル
を付着後、型開口部に反射体を対向させ、その反
射体により型内放射熱を型内に反射して型面の付
着プラスチツク層を裏面から加熱するものであ
る。そのため、付着プラスチツク層を型面側と型
内側の両面から加熱することができ、該付着プラ
スチツク層の厚みが大であつてもにゲル化するこ
とができ、良好な物性からなる皮膜状プラスチツ
ク成形品が得られる。
また、反射体の形状を型面とほぼ相似形とする
ことにより、付着プラスチツク層の裏面全体を均
一に加熱することができ、ゲル化をより均一に行
うこともできる。
さらに、単に型開口部に反射体を対向させるだ
けでよく、容易簡単な作業でもつて、しかも経済
的に物性の良好な皮膜状プラスチツク成形品を得
ることができる効果もある。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図は、この発明の一実施例に
おける製造工程を示す断面図である。 10:成形型、12:型開口部、14:プラス
チツクパウダー、16:バケツト、18:循環パ
イプ、20:付着プラスチツク層、22:反射
体、22a:鏡面。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 加熱型面にプラスチツクパウダーあるいはプ
    ラスチゾルを層状に付着させ、該付着プラスチツ
    ク層を型面保有熱によりゲル化させて、型面形状
    の転写されたプラスチツク皮膜を形成する皮膜状
    プラスチツク成形品の製造方法において、プラス
    チツクパウダーあるいはプラスチゾルを型面に付
    着させた後、型開口部に表面が鏡面からなる反射
    体を対向させ、該反射体により型内放射熱を付着
    プラスチツク層に向けて反射し、該付着プラスチ
    ツク層を型面および型内方の両側から加熱してゲ
    ル化を行うことを特徴とする、皮膜状プラスチツ
    ク成形品の製造方法。
JP9852889A 1989-04-18 1989-04-18 皮膜状プラスチック成形品の製造方法 Granted JPH02276608A (ja)

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