JPH0577352A - 熱収縮性フイルム - Google Patents
熱収縮性フイルムInfo
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- JPH0577352A JPH0577352A JP3270575A JP27057591A JPH0577352A JP H0577352 A JPH0577352 A JP H0577352A JP 3270575 A JP3270575 A JP 3270575A JP 27057591 A JP27057591 A JP 27057591A JP H0577352 A JPH0577352 A JP H0577352A
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- ethylene
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Abstract
一な熱収縮性および良好な寸法安定性を有し、かつ、ガ
スバリアー性、保香性あるいは耐有機溶剤性が良好で製
造が容易な熱収縮性フィルムを提供することにある。 【構成】 エチレン含有量20−60モル%、けん化
度90%以上のエチレン−ビニルアルコール共重合体1
0−95重量%および芳香族系ポリアミド樹脂5−90
重量%からなるエチレン−ビニルアルコール共重合体組
成物層を少なくとも一層、あるいは、少なくとも一層の
該層と少なくとも一層のポリアミド樹脂層を有し、か
つ、90℃の熱水中に一分間浸漬した時の面積収縮率が
10%以上である熱収縮性多層フィルム。
Description
れ、製造が容易な熱収縮性フィルムに関する。
はその形状が不規則で大きさも不揃いである。このよう
に、形態が多様な食品の包装方法としては、熱収縮性の
フィルムを用いる収縮包装が工業的に採用されている。
この方法の一般的な操作手順は、袋状のフィルムに内容
物を入れ、次いで減圧下で袋内の空気を除去し、袋の開
口部を密封した後、加熱処理することによりフィルムを
熱収縮せしめて内容物に密着せしめて綺麗な包装体を得
ることからなっている。この方法において、加熱処理は
内容物の殺菌を兼ねて行われる場合があり、通常70〜
120℃の温度が採用される。
は、ガスバリアー性および密着性に優れ、且つ70〜1
20℃の熱水もしくは温風などによる加熱によって充分
に熱収縮する特性を有することが必要である。
下、EVOHと記す。)は高ガスバリアー性を有してい
る。これらEVOH樹脂を用いて収縮包装用フイルムを
作成することも考えられるが、EVOH樹脂フイルムは
延伸性に劣り優れた収縮包装用フイルムを得ることはで
きない。
されている。例えば、特開昭56−136365号公報
にはポリオレフィン層、ポリアミド樹脂層及びEVOH
樹脂層からなる積層フィルムなどが記載されている。
脂と積層しても、満足がいく延伸性が得られず、均一な
熱収縮性を有するフィルムを得ることができない。
Hに6−66、6−12ナイロンを中心とする融点12
0〜210℃のポリアミド樹脂をブレンドし、延伸性を
改良することが記載されているが、芳香族ポリアミド樹
脂を用いることについては何も記載されておらず、しか
も、該フイルムは、本発明の熱収縮フィルムが有する優
れたガスバリアー性、熱収縮性を有してはいない。
は、EVOHにポリアミド樹脂をブレンドした樹脂を用
いたフイルムが記載されているが、該フイルムは、耐ボ
イル性、加熱時寸法安定性を目的として二軸延伸及びそ
れにつづく熱固定を行ったガスバリアー性フィルムであ
り、熱収縮性フィルムとすることについては全く記載さ
れていない。
より優れた熱収縮性、寸法安定性を示し、製造が容易な
熱収縮性フィルムの提供が望まれている。
リアー性を維持しながらその延伸性、熱収縮性、寸法安
定性を改良すべく検討した結果、EVOH樹脂自体の延
伸性、熱収縮性は、EVOH樹脂に芳香族系ポリアミド
樹脂を特定の割合でブレンドした場合、透明性、熱安定
性が大巾に改善されるだけでなく、極めて延伸性が向上
し、均一な熱収縮性、寸法安定性の優れた多層フィルム
が得られる事を見出だし、本発明を成すに至った。
容物との密着性が優れ、均一な熱収縮性および良好な寸
法安定性を有し、かつ、ガスバリアー性、保香性あるい
は耐有機溶剤性が良好な熱収縮性フィルムを提供するこ
とにある。
することなく製造でき、製造時ゲル、ブツの発生がな
く、良好な透明性を有するフィルムを容易に製造できる
熱収縮性フィルムを提供することにある。
記熱収縮性フィルムによって達成される。 (1)エチレン含有量20−60モル%、けん化度90
%以上のEVOH(以下、本発明のEVOHと記す。)
10−95重量%および芳香族系ポリアミド樹脂5−9
0重量%からなるEVOH組成物層を少なくとも一層有
し、かつ、90℃の熱水中に一分間浸漬した時の面積収
縮率が10%以上である熱収縮性フィルム。 (2)本発明のEVOH10−95重量%および芳香族
系ポリアミド樹脂5−90重量%からなるEVOH組成
物層とポリアミド樹脂層をそれぞれ少なくとも一層有
し、かつ、90℃の熱水中に一分間浸漬した時の面積収
縮率が10%以上である熱収縮性多層フィルム。 (3)ポリアミド樹脂層のポリアミド樹脂が芳香族系ポ
リアミド樹脂である上記(2)に記載の熱収縮性多層フ
ィルム。 (4)本発明のEVOH10−95重量%および芳香族
系ポリアミド樹脂5−90重量%からなるEVOH組成
物層とオレフィン系樹脂層をそれぞれ少なくとも一層有
し、かつ、90℃の熱水中に一分間浸漬した時の面積収
縮率が10%以上である熱収縮性多層フィルム。 (5)本発明のEVOH10−95重量%および芳香族
系ポリアミド樹脂5−90重量%からなるEVOH組成
物層とポリアミド樹脂層とオレフィン系樹脂層をそれぞ
れ少なくとも一層有し、かつ、90℃の熱水中に一分間
浸漬した時の面積収縮率が10%以上である熱収縮性多
層フィルム。
チレン−ビニルエステル共重合体けん化物であり、エチ
レン含有量20−60モル%、好適には25−58モル
%、ビニルエステル成分のけん化度90%以上、好適に
は95%以上のものが使用できる。エチレン含有量20
モル%未満では溶融成形性が悪く、一方60モル%以上
では、ガスバリアー性が不足する。また、けん化度が9
0%未満では、ガスバリアー性および熱安定性が悪くな
る。ビニルエステルとしては酢酸ビニルが代表例として
挙げられるが、その他の脂肪酸ビニルエステル(例えば
ピバリン酸エステル)も使用できる。
されない範囲で、他の共単量体〔例えば、プロピレン、
ブチレン、不飽和カルボン酸又はそのエステル{(メ
タ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸エステル(メチル
エステル、エチルエステルなど)など}、ビニルシラン
化合物(ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキ
シシランなど)、ビニルピロリドン(N−ビニルピロリ
ドンなど)を共重合体することもでき、また、可塑剤、
熱安定剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、着色剤、フィラ
ー、他の樹脂(ポリアミド、部分けん化エチレン−酢酸
ビニル共重合体など)をブレンドすることもできる。ま
た、本発明のEVOHのメルトインデックス(MI)
(190℃、2160g荷重下)は0.1−50g/1
0min.であることが好ましく、0.5−20g/10mi
n.であることが更に好ましい。
族ポリアミド樹脂とは、ジアミン成分、ジカルボン酸成
分のいずれか一方、あるいは、双方が芳香族化合物であ
る重縮合体であり、その好ましい代表例としてメタキシ
リレン基含有ポリアミド樹脂が挙げられる。
ては、メタキシリレンジアミンと全量の80%以下のパ
ラキシリレンジアミンを含む混合キシリレンジアミンと
炭素数が6〜10個のα、ω−脂肪族ジカルボン酸とか
ら生成された構成単位を分子鎖中に少なくとも70モル
%含有した重合体が好ましい。これらの重合体の例とし
ては、ポリメタキシリレンアジパミド、ポリメタキシリ
レンセバカミド、ポリメタキシリレンスペラミドなどの
ような単独重合体、および、メタキシリレン/パラキシ
リレンアジパミド共重合体、メタキシリレン/パラキシ
リレンアゼラミド共重合体などのような共重合体、なら
びにこれらの単独重合体または共重合体の成分とヘキサ
メチレンジアミンのような脂肪族ジアミン、ピペラジン
のような脂環式ジアミン、パラ−ビス−(2−アミノエ
チル)ベンゼンのような芳香族ジアミン、テレフタル酸
のような芳香族ジカルボン酸、ε−カプロラクタムのよ
うなラクタム、アミノヘプタン酸のようなアミノカルボ
ン酸、パラ−アミノメチル安息香酸のような芳香族アミ
ノカルボン酸等とを共重合した共重合体等が挙げられ
る。上記の共重合体において、パラキシリレンジアミン
は全キシリレンジアミンに対して75%以下であるであ
ることが更に好ましい。またキシリレンジアミンと脂肪
族ジカルボン酸とから生成された構成単位を分子鎖中に
おいて少なくとも70モル%以上有するのが好ましく、
75モル%以上有するのが更に好ましい。また、これら
のポリマーは、例えばナイロン6、ナイロン6−6、ナ
イロン6−10、ナイロン11、ナイロン12、ナイロ
ン6−12等の重合体、帯電防止剤、滑剤、耐ブロッキ
ング剤、安定剤、染料、顔料等を含有してもよい。該メ
タキシリレン基含有ポリアミド樹脂の相対粘度(96%
硫酸溶液(1g/100ml)、25℃)は1.0〜5dl
/g、さらには1.5〜4dl/gあることが望ましい。
ポリアミドとして非晶質ポリアミドを挙げることができ
る。ここで非晶質ポリアミドとは、DSC測定におい
て、実質上吸熱結晶融解ピークを有さないもので、ジア
ミン成分、ジカルボン酸成分のうちの少なくとも一方が
芳香族化合物である重縮合体であり、その代表例として
は、脂肪族ジアミンおよび芳香族ジカルボン酸の重縮合
体が挙げられる。
キサメチレンジアミン、2,2,4−トリメチルヘキサ
メチレンジアミン、2,4,4−トリメチルヘキサメチ
レンジアミン、2−メチルペンタメチレンジアミン、ビ
ス−(4−アミノヘキシル)−メタン、2,2−ビス−
(4−アミノヘキシル)−イソプロピリデン、1,4−
ジアミノシクロヘキサン、1,3−ジアミノシクロヘキ
サン、1,5−ジアミノペンタン、1,4−ジアミノブ
タン、1,3−ジアミノプロパン、および2−エチルジ
アミノブタンなどが挙げられる。これらのジアミンは、
一種またはそれ以上を同時に用いることができる。なか
でも、ヘキサメチレンジアミン、2−メチルペンタメチ
レンジアミン、1,5−ジアミノペンタン、1,4−ジ
アミノブタンおよび1,3−ジアミノプロパンが好適に
用いられる。
イソフタール酸、テレフタール酸、アルキル置換イソフ
タール酸、アルキル置換テレフタール酸、ナフタレンジ
カルボン酸、ジフェニルエーテルジカルボン酸などが挙
げられる。これらのジカルボン酸は、一種またはそれ以
上を同時に用いることができる。中でも、イソフタール
酸、テレフタール酸、ナフタレンジカルボン酸、ジフェ
ニルエーテルジカルボン酸などが熱成形性、透明性およ
びガスバリアー性などの面で好適である。
サメチレンジアミンとイソフタール酸の重縮合体、ヘキ
サメチレンジアミンとイソフタール酸/テレフタール酸
の重縮合体、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジ
アミンおよび2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジ
アミンとテレフタール酸の重縮合体などが挙げられる。
中でも、イソフタール酸/テレフタール酸のモル比が6
0/40〜95/5、さらには65/35〜90/10
の範囲にあるヘキサメチレンジアミンとイソフタール酸
/テレフタール酸の重縮合体が好適である。
リアミド樹脂の添加量は5−90重量%、好適には7−
80重量%である。添加量が5重量%以下では延伸性の
改善効果が十分でなくムラが発生し易い。一方、90重
量%以上ではガスバリアー性が大巾に低下し、高ガスバ
リアーフィルムとしては使用に耐えない。
とをブレンドする方法は、特に限定されるものではな
い。本発明のEVOHと芳香族ポリアミド樹脂とをドラ
イブレンドしてそのまま使用してもよいが、バンバリー
ミキサー、単軸、または二軸スクリュー押出し機などで
ペレット化、乾燥して使用する方法がより好ましい。ブ
レンドが不均一であったり、またブレンドペレット化操
作時にゲル、ブツの発生や混入があると、加熱延伸成形
時にEVOH組成物層の破れ、クラック、ムラが発生す
る可能性が大きい。従って、ブレンドペレット化操作時
に混練度の高い押出機を使用し、ホッパー口を窒素ガス
でシールし、低温で押出しすることが望ましい。また、
ブレンド、ペレット化する際、他の添加物(可塑剤、熱
安定剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、着色剤、フィラ
ー、他の樹脂など)を本発明の目的が阻害されない範囲
で使用することができる。特に、ゲル発生防止対策とし
て、ハイドロタルサイト系化合物、ヒンダードフェノー
ル系、ヒンダードアミン系熱安定剤を0.01−1重量
%添加することは好適である。
(A)と記す。)に積層するポリアミド樹脂層(以下、
層(B)と記す。)の樹脂としては、ナイロン6、ナイ
ロン9、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン66、
ナイロン69、ナイロン611、ナイロン612を構成
する単量体成分の二元以上の共重合体、およびナイロン
6、ナイロン9、ナイロン11、ナイロン12、ナイロ
ン66、ナイロン69、ナイロン611、ナイロン61
2が挙げられ、また、ガスバリアー性が上記ポリアミド
樹脂より優れた前記芳香族系ポリアミド樹脂、あるいは
これと上記ポリアミド樹脂との共重合、あるいは溶融ブ
レンド物なども好ましいものとして挙げられる。
るいは、層(A)および層(B)を有している。層
(A)および層(B)はそれぞれ2層以上あってもよ
い。層(A)および層(B)をそれぞれ2層以上有する
場合、各層を構成する樹脂組成は、それぞれ同一であっ
ても、又異なっていてもよい。
厚みは耐熱性の点から3μm以上、延伸性、寸法安定性
の点から30μm以下が好ましい。
延伸性のバランスから3〜20μm、好ましくは3〜1
5μmである。また、層(B)の厚みは層(A)の厚み
よりも厚いことが好ましい。また、層(A)および層
(B)がそれぞれ2層以上ある場合、層(B)の合計厚
みが層(A)の合計厚みよりも厚いことが好ましく、全
厚みは15〜200μmであることが好ましい。
層の層(A)、あるいは、層(A)と層(B)との2層
からなるが、種々の機能を付加する為に他の熱可塑性樹
脂を積層することができる。熱可塑性樹脂としては押出
成形性、延伸性およびシール性の見地からオレフィン系
樹脂が好ましい。
ニルエステル単量体との共重合体、例えばエチレン−酢
酸ビニル共重合体(以下、EVAと記す。)、脂肪族不
飽和カルボン酸、脂肪族不飽和カルボン酸エステルより
選ばれる単量体とエチレンとの共重合体、例えばアクリ
ル酸、アクリル酸エステル、メタクリル酸、メタクリル
酸エステル等から選ばれた単量体とエチレンとの共重合
体、アイオノマー樹脂、線状低密度ポリエチレン(以
下、LLDPEと略称する。)及びLLDPEとEVA
との混合樹脂、密度0.91以下でビッカト軟化点(A
STMD−1525により測定)95℃以下、好ましく
は85℃以下の超低密度ポリエチレン(以下、VLDP
Eと略称する。)及びVLDPEと少量のLLDPEの
混合樹脂、結晶性プロピレン−エチレン共重合体とポリ
プロピレン系エラストマーの混合樹脂が好ましい。EV
Aとしては酢酸ビニル含量が3〜19重量%のものが好
ましい。LLDPEとEVAの混合樹脂中のEVAの割
合は少なくとも55重量%を含有していることが延伸性
の見地から好ましい。LLDPEとしては、エチレンと
少量のブテン−1、ペンテン−1、4メチル−ペンテン
−1、ヘキセン−1、オクテン−1等の炭素数4〜18
のα−オレフィンとの共重合体で結晶融点118〜12
5℃のものが好ましい。アイオノマー樹脂としては、エ
チレン、プロピレン等のα−オレフィンとアクリル酸、
メタクリル酸、マレイン酸などの不飽和カルボン酸との
共重合体及びこれらα−オレフィンと不飽和カルボン酸
エステルとの共重合体の一部をけん化した共重合体の陰
イオン部分をNa、K、Mg、Ca、Zn等の金属イオ
ンで一部を中和したものが用いられる。通常、Naおよ
びZnが用いられる。2価の金属イオンで一部中和して
なるアイオノマー樹脂にポリアミドオリゴマーが含まれ
ているものでもよい。
オレフィン系樹脂を2層以上積層する場合は、それぞれ
のオレフィン系樹脂は同一であっても、また異なってい
てもよい。オレフィン系樹脂は層(A)と層(B)の間
に配置されていてもよいが、好ましくは層(A)あるい
は層(A)と層(B)の積層フィルムの片側または両側
に積層される。オレフィン系樹脂を積層することにより
押出成形性、寸法安定性などが改善され、又優れたシー
ル性を付与することが出来る。
脂層には延伸性、ガスバリアー性を阻害しない範囲で熱
可塑性樹脂、無機フィラー、顔料などの無機添加物およ
び/または有機添加物、およびフィルム製造時などで発
生するトリム、屑などの回収再使用品などを添加するこ
とが出来る。また回収再使用品などを含む樹脂は1層あ
るいはそれ以上の層として別に本発明の積層フイルム中
に設けることができる。
を以下に述べる。
するものである場合、多層構造体は、押出ラミネート
法、ドライラミネート法、共押出ラミネート法、共押出
シート成形法、共押出インフレ成形法、溶液コート法な
どにより積層することによって得ることができる。積層
に当り層間に接着性樹脂を介してもよい。
るものであれば、特に限定されるものではないが、不飽
和カルボン酸またはその無水物(無水マレイン酸など)
をオレフィン系重合体または共重合体〔ポリエチレン
{低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、超
低密度ポリエチレン}、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル(メチルエ
ステル、エチルエステルなど)共重合体〕にグラフトし
たものが、好適に用いられる。
上可能な限り非晶質にすることが好ましい。次いで、該
積層体をEVOHの融点以下の範囲で再加熱し、ロール
延伸法、パンタグラフ式延伸法あるいはインフレ延伸法
などにより一軸、あるいは二軸延伸する。延伸に先立
ち、該多層構造体に放射線、電子線、紫外線などを照射
し、層(A)、層(B)あるいは/および特にオレフィ
ン系樹脂層を架橋すること、押出成形時化学架橋剤を添
加し化学架橋すること、あるいは架橋オレフィン系樹脂
層に層(A)、層(B)を積層した多層構造体を用いる
ことは、延伸成形性がより改善されるのでより好適であ
る。延伸倍率としては縦あるいは/および横それぞれ
1.3〜9倍、好ましくは1.5〜4倍であり、又加熱
温度としては、50〜140℃、好ましくは60〜10
0℃である。加熱温度が50℃以下未満では延伸性が悪
くなり、寸法変化も大きくなる。また、加熱温度が14
0℃以上になると、所望の熱収縮率が得られない。本発
明の熱収縮性フィルムを90℃熱水中に一分間浸漬した
時の面積収縮率は10%以上であり、好ましくは20%
以上、さらには30%以上、さらには45%以上であ
る。面積収縮率が10%未満であると包装品の表面にフ
ィルムのしわが発生したり、内容物と包装フィルムとの
密着性が損なわれ商品の外観が劣る事になる。また縦お
よび/または横の収縮率は10%以上が好ましく、さら
には15%以上が好ましい。
接着性樹脂層/オレフィン系樹脂層、オレフィン系樹脂
層/接着性樹脂層/層(A)/接着性樹脂層/オレフィ
ン系樹脂層、層(A)/層(B)/接着性樹脂層/オレ
フィン系樹脂層、オレフィン系樹脂層/接着性樹脂層/
層(A)/層(B)/接着性樹脂層/オレフィン系樹脂
層、層(B)/層(A)/接着性樹脂層/オレフィン系
樹脂層、オレフィン系樹脂層/接着性樹脂層/層(A)
/接着性樹脂層/層(B)/接着性樹脂層/オレフィン
系樹脂層などが代表的なものとして挙げられる。両外層
にオレフィン系樹脂層を設ける場合は、それぞれの樹脂
は異なっていてもよいし、また同じであってもよい。
については、特に限定するものではないが0.001−
10重量%以内であることが好適である。
るが、これによりなんら限定されるものではない。
トインデックス(MI190℃、2160g荷重)5.
5g/10min.のEVOH(クラレ製EVAL EP−
E105)80重量部、芳香族ジアミン成分として90
モル%のメタキシリレンジアミンと10モル%のオルト
キシリレンジアミンを用い、ジカルボン酸成分としてア
ジピン酸を用いた芳香族系ポリアミド樹脂(三菱ガス化
学製レニー6001)20重量部を二軸スクリュータイ
プ、ベント式30mmΦの押出機に入れ、窒素ガス雰囲気
下、200℃で押出しペレット化を行った。得られたペ
レットのメルトインデックス(MI)は28g/10mi
n.であった。
用い、4種5層共押出装置にかけ、5層よりなる原反シ
ートを作成した。原反シートの層構成は表2に示すとお
りである。得られたシートをパンタグラフ式二軸延伸機
にかけ、70℃で延伸倍率3×3倍で同時二軸延伸を行
った。
3に示す。 実施例2−5、比較例1−4 表1に示すようにEVOH層の組成物を変え、表2に示
すように原反シートの層構成を変えた以外は実施例1と
同様にして熱収縮性多層フィルムを作成した。
3に示す。 実施例6 原反シートを構成する各樹脂を複数の押出機で別々に押
出し、環状ダイに供給し、表2に示す層構成の原反シー
トを共押出した。EVOH層の組成物としては表1に示
した物を用いた。ダイから押出された筒状体を10℃の
冷却槽で冷却し、折り巾150mm、厚さ900μmのチ
ューブ状積層体を得た。該積層体を80℃に調節した加
熱槽中を通過させ昇温加熱後、チューブ状積層体内に送
られた空気によって長手方向に2.5倍、横(直径)方
向に2.5倍に延伸した。得られた二軸延伸フィルムの
折り巾は約375mm、厚さは140μmであった。
3に示す。
収縮性および良好な寸法安定性を有し、熱収縮操作時、
内容物との密着性が優れており、また、ガスバリアー
性、保香性及び耐有機溶剤性が良好である。また、本発
明の熱収縮性フィルムを製造する場合、極めて延伸性が
良い為無理な延伸配向をすることなく製造でき、また、
熱安定性が良好なためゲル、ブツの発生がなく、透明性
も良好なものを得ることができる。
Claims (5)
- 【請求項1】 エチレン含有量20−60モル%、けん
化度90%以上のエチレン−ビニルアルコール共重合体
10−95重量%および芳香族系ポリアミド樹脂5−9
0重量%からなるエチレン−ビニルアルコール共重合体
組成物層を少なくとも一層有し、かつ、90℃の熱水中
に一分間浸漬した時の面積収縮率が10%以上である熱
収縮性フィルム。 - 【請求項2】 エチレン含有量20−60モル%、けん
化度90%以上のエチレン−ビニルアルコール共重合体
10−95重量%および芳香族系ポリアミド樹脂5−9
0重量%からなるエチレン−ビニルアルコール共重合体
組成物層とポリアミド樹脂層をそれぞれ少なくとも一層
有し、かつ、90℃の熱水中に一分間浸漬した時の面積
収縮率が10%以上である熱収縮性多層フィルム。 - 【請求項3】 ポリアミド樹脂層のポリアミド樹脂が芳
香族系ポリアミド樹脂である請求項2に記載の熱収縮性
多層フィルム。 - 【請求項4】 エチレン含有量20−60モル%、けん
化度90%以上のエチレン−ビニルアルコール共重合体
10−95重量%および芳香族系ポリアミド樹脂5−9
0重量%からなるエチレン−ビニルアルコール共重合体
組成物層とオレフィン系樹脂層をそれぞれ少なくとも一
層有し、かつ、90℃の熱水中に一分間浸漬した時の面
積収縮率が10%以上である熱収縮性多層フィルム。 - 【請求項5】 エチレン含有量20−60モル%、けん
化度90%以上のエチレン−ビニルアルコール共重合体
10−95重量%および芳香族系ポリアミド樹脂5−9
0重量%からなるエチレン−ビニルアルコール共重合体
組成物層とポリアミド樹脂層とオレフィン系樹脂層をそ
れぞれ少なくとも一層有し、かつ、90℃の熱水中に一
分間浸漬した時の面積収縮率が10%以上である熱収縮
性多層フィルム。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03270575A JP3091275B2 (ja) | 1991-09-24 | 1991-09-24 | 熱収縮性フィルム及びその製造方法 |
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---|---|---|---|
JP03270575A JP3091275B2 (ja) | 1991-09-24 | 1991-09-24 | 熱収縮性フィルム及びその製造方法 |
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JPH0577352A true JPH0577352A (ja) | 1993-03-30 |
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JP (1) | JP3091275B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US6525123B1 (en) | 2000-05-19 | 2003-02-25 | Chevron Phillips Chemical Company Lp | Compatible blend systems from ethylene vinyl alcohol and oxygen scavenging polymers |
WO2005121194A1 (ja) | 2004-06-10 | 2005-12-22 | The Nippon Synthetic Chemical Industry Co., Ltd. | エチレン−ビニルアルコール共重合体およびその成形物 |
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JP2010241910A (ja) * | 2009-04-02 | 2010-10-28 | Mitsubishi Gas Chemical Co Inc | 樹脂組成物および多層構造物 |
JP2012046584A (ja) * | 2010-08-25 | 2012-03-08 | Mitsubishi Gas Chemical Co Inc | 2軸延伸フィルム |
-
1991
- 1991-09-24 JP JP03270575A patent/JP3091275B2/ja not_active Expired - Lifetime
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