JPH0577177U - 埋設式ホース巻き取り装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ホース巻き取り設備を地面に埋設し得るよう
になして、必要時には埋設場所からホースだけを引出し
て使用し、使用後はホースをそのまま埋設場所内に巻き
入れるだけで地下収納され、その上方スペースを有効利
用し得ると共に移動持運びの煩わしさも全く無い便利な
埋設式ホース巻き取り装置を提供する。 【構成】 ＦＲＰ、硬質合成樹脂、金属その他の適宜な
素材をもって箱枠体１を成形し、該箱枠体１内にハンド
ル４で回転操作し得るリール体５を自由転可能に支承す
るリール室２と天井開口部をホース引出し口とし得るホ
ース引出し室３とを隣設形成し、リール体５に基端を固
定してなるホース９を両室間に設けた案内孔１０に略水
平方向に挿通させてホース９の先端をホース引出し室３
に臨ませると共にリール室２とホース引出し室３の天井
開口部に適宜な蓋体１２を設け、箱枠体１を所定地面に
埋設したことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、埋設式ホース巻き取り装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、一般に「ホースリール」と呼ばれているホース巻き取り機は、金属パイ プ材を以て機枠を構成し、該機枠にホースを巻回するリール体を自由転可能に支 承すると共に該リール体の中心部には管継手を介して水路が形成されてホースの 基端が固定されており、リール体の側面に突設したハンドルによってリール体を 回転させてホースをリール体周面上に巻き取ることができよう構成したものであ り、機枠上部に差し渡した手提げパイプを握持して移動可能となしているもので ある。

【０００３】 然しながら、近年、殊に都会にあっては住宅事情の悪化に伴って一般家庭にお いての余地が極めて少なく、かかる一般家庭において洗車、水撤きなどの際に使 用する以外の不使用時には、ホース巻き取り機の置き場所が無く邪魔になるか、 或は仕舞い場所がある場合にあってもホース巻き取り機をその都度持ち運ばなけ ればならないことが極めて煩わしく面倒である等の問題点が存した。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、叙上の従来のホース巻き取り機の問題点を解決すべく案出したもの であって、ホース巻き取りの設備を地面に手軽に埋設し得るようになすことによ って、必要時には埋設場所からホースだけを引出して使用し、使用後はホースを そのまま埋設場所内に巻き入れるだけで地下収納され、その上方スペースを有効 利用し得ると共に移動持運びの煩わしさも全く無い極めて便利な埋設式ホース巻 き取り装置を提供することを目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】 上記の目的を達成するための本考案の構成を、実施例に対応する図面を用いて 説明すると、本考案に係る埋設式ホース巻き取り装置は、ＦＲＰ、硬質合成樹脂 、金属その他の適宜な素材をもって箱枠体１を成形し、該箱枠体１内にハンドル ４で回転操作し得るリール体５を自由転可能に支承するリール室２と天井開口部 をホース引出し口とし得るホース引出し室３とを隣設形成し、リール体５に基端 を固定してなるホース９を両室間に設けた案内孔１０に略水平方向に挿通させて ホース９の先端をホース引出し室３に臨ませると共にリール室２とホース引出し 室３の天井開口部に適宜な蓋体１２を設け、箱枠体１を所定地面に埋設したこと を特徴とするものである。

【０００６】

【作用】

上記の構成において、不使用時は図面実線状態にあり、使用時には蓋体１２を 開いてホース引出し室３にあるホース９の先端を持って図１における二点鎖線状 態に外上方に引出し放水することができる。

【０００７】 使用後は、ハンドル４によりリール体５を回転させてリール体５の周面上にホ ース９を巻き取らせて、ホース９を地下に完全収納させることができ、蓋体１２ を閉じてその上方スペースを有効利用することができる。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づき説明すると、１は地面に埋設するＦＲＰ 、硬質合成樹脂、金属その他の適宜な素材を用いて成形した箱枠体であって、適 宜な仕切り壁をもってリール室２及びホース引出し室３を隣設形成している。 リール室２には、側面にハンドル４を突設したリール体５が中心部に水路を有 するようにして自由転可能に支承されおり、該リール体５の水路に管継手を介し て連結した接続管６には水栓７を設け、地下に埋設配管してなる水道管８に接続 するよう構成している。

【０００９】 リール体５にはホース９の基端が該リール体５中心部の水路に連通するように 固定され、該ホース９の先端はリール室２とホース引出し室３との間に形成され た案内孔１０に水平方向に挿通されてホース引出し室３に臨み、該室３において ノズル１１を装着しており、該ノズル１１は案内孔１０に係止されてホース引出 し室３に保持される。

【００１０】 リール室２とホース引出し室３との天井開口部には着脱可能或は開閉動可能な 適宜な蓋体１２を設けている。

【００１１】 使用時には、蓋体１２を開いてホース引出し室３の天井開口部をホース引出し 口としてホース９先端のノズル１１を持って図１の二点鎖線に示す如く外上方に 引出し、水栓７を開いて放水させることができる。

【００１２】 使用後は、ハンドル４を回転操作することによってリール体５を回転駆動して リール体５の周面上にホース９を巻き取らせることができ、ホース９を地下に完 全収納させることができる。そして、ホース巻き取り後は、リール室２とホース 引出し室３との天井開口部に施蓋して、その上方スペースを有効利用できる。

【００１３】 図中１３は、機枠体内部におけるホース取出し室の下部に形成した洗剤、ブラ シ等小物類の適宜な物入室である。

【００１４】

【考案の効果】

本考案は以上説明した如くなり、任意の地面に容易に埋設することができ、こ れにより必要時には埋設場所からホースだけを引出すことでそのまま放水使用で き、使用後はホースをそのまま埋設場所内に巻き入れるだけで地下に完全収納で き、その上方スペースを有効利用し得ると共に移動持運びの煩わしさも全く無く なり作業性に優れる。また構造簡単にして製作容易であり、廉価に提供できる等 の実用的効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】埋設状態の縦断正面図である。

【図２】埋設状態の縦断側面図である。

【符号の説明】

１ 箱枠体 ２ リール室 ３ ホース引出し室 ４ ハンドル ５ リール体 ６ 接続管 ７ 水栓 ８ 水道管 ９ ホース １０ 案内孔 １１ ノズル １２ 蓋体 １３ 物入室

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ＦＲＰ、硬質合成樹脂、金属その他の適
   宜な素材をもって箱枠体１を成形し、該箱枠体１内にハ
   ンドル４で回転操作し得るリール体５を自由転可能に支
   承するリール室２と天井開口部をホース引出し口とし得
   るホース引出し室３とを隣設形成し、リール体５に基端
   を固定してなるホース９を両室間に設けた案内孔１０に
   略水平方向に挿通させてホース９の先端をホース引出し
   室３に臨ませると共にリール室２とホース引出し室３の
   天井開口部に適宜な蓋体１２を設け、箱枠体１を所定地
   面に埋設したことを特徴とする埋設式ホース巻き取り装
   置。