JPH0577089A - プレス機械 - Google Patents

プレス機械

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JPH0577089A
JPH0577089A JP3243715A JP24371591A JPH0577089A JP H0577089 A JPH0577089 A JP H0577089A JP 3243715 A JP3243715 A JP 3243715A JP 24371591 A JP24371591 A JP 24371591A JP H0577089 A JPH0577089 A JP H0577089A
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只好 上原
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】成形高精度化とサイクル高速化との双方を達成
する。 【構成】支点14に回動可能に支持された一対のリンク
バー12,15と支点を水平方向に往復移動させるクラ
ンク機構31とを備え、下方リンクバー15の下端15
Dに回転連結されたスライド6を垂直方向にアプローチ
・リターン運動させるアプローチ・リターン機構10
と、上方リンクバー12の上端12Uを回転支持するピ
ストン53を含む油圧シリンダ装置51とこのシリンダ
52内にピストン53を押下げる方向の油圧を加える油
圧供給系54,55とからなる加圧装置50と、クラン
ク機構によって駆動された両リンクバーが垂直方向に予
め決められた範囲内の直線状態になったことを検出する
状態検出器92とこの状態検出器92が直線状態を検出
した場合に加圧装置をスライドにプレス成形力を加える
ように駆動制御する加圧駆動制御手段60とを備える。
また、支点保持案内機構21を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高精度製品を高サイク
ルでプレス成形することのできるプレス機械に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の代表的プレス機械を図7に示す。
同図において、100はプレス本体,110はストロー
ク運動付与機構である。プレス本体100は、スライド
101に上型103を取付け、ベッド106上のボルス
タ105に下型104を取付け、スライド101を図で
上下方向にストローク運動させることによって、プレス
成形するものと構成されている。なお、102は、スラ
イド101を摺動案内するギブである。
【0003】一方、ストローク運動付与機構110は、
偏心部113を有し軸受115に回転支持されたクラン
ク軸112およびこの偏心部113とスライド101と
を連結するコンロッド114からなるクランク機構11
1と、このクランク機構111に回転動力を付与する動
力付与機構121とから構成されている。
【0004】この動力付与機構121は、モータ122
とベルト123あるいは歯車機構からなる動力伝達部と
フライホイール124とからなり、モータ122の回転
動力をフライホイール124に蓄積しつつクランク軸1
12に回転動力を付与する。なお、フライホイール12
4とクランク軸112との間に介装されるクラッチ・ブ
レーキ装置は、図示省略している。
【0005】かかるプレス機械で製品精度を高めるに
は、プレス成形開始時のショックを小さくかつ形成開始
後は下降速度を変化させることが有効とされている。一
方、サイクルが遅くなったのでは、生産性が低下するの
で意味がないといえる。しかし、プレス機械の固有的技
術事項から、クランク軸112に加えるフライホイール
124側からの回転数を増減することは不可能である。
【0006】そこで、クランク機構111を、スライド
101の上下ストローク運動全体(サイクル)としては
高速に、かつプレス成形時は可能な限り低速となるよう
に種々改良している。しかし、クランク機構111自体
の改良では、サイクル高速化を図りつつプレス成形時に
おけるスライド下降速度を変化させることには一定の限
度があり、既に限界にあるのが事情である。
【0007】この事情に鑑み、クランク軸112に付与
する回転数を増減可能とする動力付与機構(121)を
備えた図8に示す如くプレス機械が提案され、そのプレ
ス成形が試みられている。すなわち、動力付与機構12
1を、ロッド137を介して軸受136に回転支持され
たシリンダ装置131(シリンダ133,ピストン13
4)のピストンロッド134Rとクランク軸112とを
連結桿135で結び、このシリンダ装置131にモータ
142で回転駆動されるポンプ144からの圧力油を付
与し、ピストンロッド134Rの移動速度を電磁弁14
5等を用いてコントロールしようとするものである。な
お、143はフライホイールである。これによれば、プ
レス成形開始時の衝撃緩和とプレス成形速度を変化させ
得る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、シリン
ダ装置131の特性として、大きな全ストロークに亘っ
てある領域では高速に他の領域では低速に、かつ各領域
での速度変化率を所望のものとすることは現実的に不可
能である。したがって、図8に示すプレス機械では、相
反する成形高精度化とサイクル高速化との双方を満すこ
とができず、そのいずれかを選択しなければならない。
また、スライド101のスムースなストローク運動が得
難く、かつ付帯装置等とのマッチング、自動化が難し
い。かくして、特殊の場合を除き実用化されていない。
【0009】さらに、図7および図8に示すいずれの従
来プレス機械も、クランク機構111によってプレス成
形力を発生させているが、本出願人の幾多の分析による
と、このクランク機構111自体に一段と強く求められ
る超高精度化を満すことができない要因が内存するもの
と推察される。
【0010】すなわち、プレス成形は、コンロッド11
4が垂直軸線に対して図9に示す傾角度α(例えば5〜
7度)から開始される。したがって、垂直荷重たる成形
力をPとすれば、tanの函数関係で大きな水平スラス
ト力Tが発生する。したがって、ギブ102を強靭とし
ても、スライド下面に傾き、横ずれが生じ、精度低下の
大きな要因となっている。また、金型(103,10
4)や製品にダメージを与え、さらにスライド101の
円滑なストローク運動を妨げる。
【0011】本発明の目的は、サイクル高速化を図りつ
つ高精度成形を達成することのできる取扱容易で適応性
の広いプレス機械を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記従来問題
点が、スライドの上死点からプレス成形開始位置までの
アプローチ運動とプレス成形力の発生とを同一のクラン
ク機構で行っていたことに起因するものと分析し、かつ
油圧シリンダ装置は大きなフルストローク全域に対して
の変位,速度等コントロール特性を良好に発揮させるこ
とは至難だが、限られた小ストローク内のコントロール
特性は信頼し得ることに着目し、アプローチ運動につい
てはサイクル高速化と円滑運動とを確保できるクランク
機構を含む機械的構成により行い、かつこの機械的構成
でスライドが下死点付近において停留している間に油圧
シリンダ装置によりプレス成形力を付与しつつ歪速度を
コントロール可能に構成し、前記目的を達成する。
【0013】すなわち、請求項1の発明は、支点に回動
可能に支持された一対のリンクバーとその支点を水平方
向に往復移動させるクランク機構とを備え、下方リンク
バーの下端に回転連結されたスライドを垂直方向にアプ
ローチ・リターン運動させるアプローチ・リターン機構
と、上方リンクバーの上端を回転支持するピストンを含
む油圧シリンダ装置とこの油圧シリンダ装置のシリンダ
内にピストンを押下げる方向の油圧を加える油圧供給系
とからなる加圧装置と、クランク機構によって駆動され
た両リンクバーが垂直方向に予め決められた範囲内の直
線状態になったことを検出する状態検出器とこの状態検
出器が該直線状態を検出した場合に加圧装置をスライド
にプレス成形力を加えるように駆動制御する加圧駆動制
御手段と、を備えてなるプレス機械である。
【0014】また、請求項2の発明は、前記アプローチ
・リターン機構が、水平ガイドバーに摺動自在に装着さ
れたスライダーとこのスライダーに固着された前記支点
を保持しつつ垂直方向に摺動自在に案内するための垂直
ガイド溝とを有し、前記クランク機構によってスライダ
ーを往復移動させることによって前記支点を水平方向お
よび垂直方向に移動可能に案内保持する支点保持案内機
構を含み形成されていることを特徴とする。
【0015】
【作用】上記構成の請求項1の発明では、クランク機構
を駆動すると両リンクバーが支点を中心に相対回動す
る。すると、上方リンクバーは、ピストンに回転支持さ
れているので、下方リンクバーに回転支持されたスライ
ドを上下ストロークできる。つまり、アプローチ・リタ
ーン機構がスライドを垂直方向に高速サイクルでアプロ
ーチ・リターン運動させる。
【0016】アプローチ運動終了位置からリターン運動
開始位置までの間は、両リンクバーが垂直方向に直線状
態となり、スライドは位置,速度ともに停留される。こ
こに、状態検出器がその直線状態を検出すると、加圧駆
動制御手段が働き、油圧シリンダ装置にピストンを押下
げる方向の油圧を加える。したがって、直線状態の両リ
ンクバーを介して、スライドにプレス成形力を加えるこ
とができる。一方、リターン運動開始までには、油圧シ
リンダ装置の油圧を解放する。その後は、アプローチ・
リターン機構によって高速にリターン運動される。
【0017】よって、加圧駆動制御手段に、スライドを
所望の歪速度を得るような適宜なスライド速度設定をし
ておけば、アプローチ・リターン運動は高速で、プレス
成形は低速で行え、全体として高速サイクルで高精度加
工できる。また、水平スラスト力を飛躍的に小さくでき
るから、この点からも成形精度を高められかつ構造簡素
化が図れる。
【0018】また、請求項2の発明では、クランク機構
によってスライダーを水平方向に往復移動させると、両
リンクバーの支点はその支点保持案内機構によって水平
方向および垂直方向に移動しつつスライドにアプローチ
・リターン運動を与える。したがって、クランク機構の
円滑動作と加圧装置によるプレス成形力の伝達効率とを
一段と向上できる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。本プレス機械は、図1,図2に示す如く、アプロ
ーチ・リターン機構10と加圧装置50と加圧駆動制御
手段60とを備え、スライド6の上死点からプレス成形
開始直前位置までの間の垂直方向のアプローチ・リター
ン運動はアプローチ・リターン機構10による高速サイ
クルで行い、かつプレス成形は加圧装置50と加圧駆動
制御手段60との協働によりアプローチ・リターン機構
10(両リンクバー12,15)を介して油圧シリンダ
装置51から加えたプレス成形力によって行い、もって
成形高精度化とサイクル高速化とを同時に達成できる構
成とされている。
【0020】図1において、1は本体で、フレーム5,
ギブ(図示省略)で垂直方向に摺動案内されたスライド
6,ベッド8上に載置されたボルスタ7等からなる。中
間部分の収容部3にはアプローチ・リターン機構10の
クランク機構31等が格納され、その上部2には加圧装
置50が配設される。なお、6Hは上型保持部材,7H
は下型保持部材である。
【0021】さて、アプローチ・リターン機構10は、
大別して運動方向変換機構11とクランク機構31と駆
動部41とからなる。いわゆるナックル機構である。ま
た、この実施例では運動方向変換機構11とクランク機
構31とを支点保持案内機構21を介して連結してい
る。
【0022】運動方向変換機構11は、クランク機構3
1から加えられた水平方向運動を、スライド6にアプロ
ーチ・リターン運動させるための垂直方向運動に変換す
るもので、支点14に回動支持された一対のリンクバー
12,15からなる。すなわち、上方リンクバー12の
上端12Uはピン13で詳細後記のピストン53の下端
53Dに回転支持され、下方リンクバー15の下端15
Dはピン16でスライド6の上部に回転支持されてい
る。
【0023】そして、上方リンクバー12の下端12D
と下方リンクバー15の上端15Uとは、支点(ピン)
14で相対回動自在に連結されている。したがって、ピ
ストン53を静止体と考えれば、支点14を図1で水平
(左右)方向に移動させれば、両リンクバー12,15
の相対回動により、スライド6をアプローチ(下降)・
リターン(上昇)運動させることができる。
【0024】この水平方向運動を加える手段がクランク
機構31である。本実施例では、クランク機構31のコ
ンロッド35と支点14とを、直接的に連結するのでな
く、上記支点保持案内機構21を介して間接連結してい
る。
【0025】すなわち、支点保持案内機構21は、一対
の支持部材4,4間に渡設された一対の水平ガイドバー
22,22と、これに摺動自在に装着されたスライダー
23と、このスライダー23に固着された垂直ガイド溝
25とからなる。スライダー23とコンロッド35(左
端35L)とは、ピン24で回転連結され、また、支点
14は滑り子26を介して垂直ガイド溝25内に摺動自
在に装着されている。したがって、スライダー23を水
平方向に運動させれば、支点14を水平方向に同期運動
でき、かつ支点14の垂直方向移動も許容できる。
【0026】次に、クランク機構31は、クランク軸3
2と、このクランク軸32の偏心部33(偏心量e)に
右端35Rが回動可能に被嵌装着された上記コンロッド
35とからなり、駆動部41によって駆動される。
【0027】この駆動部41は、本体1の上部2に固設
されたモータ42と、ベルト43で連結されたクラッチ
・ブレーキ45を内蔵したフライホイール44と、クラ
ンク軸32と一体的なメインギヤ48と噛合うピニオン
46とからなる。モータ42の回転動力は、フライホイ
ール44に蓄積され、クラッチON(ブレーキOFF)
によって、クランク軸32を所定方向に回動させる。
【0028】かくして、かかるアプローチ・リターン機
構10(11,31,41)は、クランク軸32の回転
運動から生成されたコンロッド35の水平方向運動をス
ライド6の垂直方向運動に変換することができる。
【0029】この際、スライド6を上死点からプレス成
形開始位置(付近)まで下降・上昇させるアプローチ・
リターン運動は、高速に行われる。一方、プレス成形時
のスライド速度は極低速で停留状態となる。また、機械
的構成(11,31,41)であるから、スライド6の
アプローチ・リターン動作は円滑かつ安定して行われ、
他の付帯装置等への連動等を含む自動化も容易となる。
【0030】詳しくは、図4に示す如く、垂直軸線を
Y,水平軸線をX,垂直軸線Yと下方リンクバー15と
の成す角度(下方リンクバー角度)をψ,クランク角度
をθとすれば、スライドストロークStとスライド速度
Vとは、図5に示すような関係となる。
【0031】すなわち、スライド6のアプローチ運動
は、クランク角度θが0〜150度間で行われ、その速
度Vはサインカーブ状で0〜−200mm/s〔(−)
は下降〕の値となる。一方、リターン運動は、クランク
角度θが210度〜360度で行われ、その速度Vはサ
インカーブ状で0〜+200mm/sの値を取る。つま
り、高速で行われる。このアプローチ・リターン運動に
係るスライドストロークStは、150〜50mmであ
る。
【0032】しかし、クランク角度θが150〜210
度の間(70度)においては、スライド速度Voがほぼ
0mm/sで、スライドストロークStの変化もほとん
どなく停留する。この停留期間は、30SPMの場合、
0.4secである。
【0033】このように、本アプローチ・リターン機構
10によっても、運動方向変換機構11とクランク機構
31とで形成される機械的構成では、スライド速度
(V,Vo)のコントロールやプレス成形時のスライド
変位の拡大等は不可能といえる。
【0034】一方、クランク角度θが150〜210度
での停留期間における下方リンクバー15の傾き角度ψ
は、0〜1.3度である。したがって、この停留期間内
にプレス成形できるならば、図6に示すようにプレス成
形力をPとした場合、その水平方向力(スラスト力)T
は、図9の場合と同様にtan函数に係るものゆえ、プ
レス成形力Pの約2%〔T=P・tanψ=(2/10
0)・P〕となる。すなわち、図7,図8のプレス機械
の場合(図9)に比較して、水平スラスト力Tの発生を
大幅に極小化でき、成形精度を飛躍的に向上できるとい
える。
【0035】この停留期間内でのプレス成形を可能とす
るのが本発明のいま一つの技術的特徴であり、これは加
圧装置50と加圧駆動制御手段60との協働によって成
される。
【0036】この加圧装置50は、図1,図2に示す如
く、本体1の上部2に固定されたシリンダ52とこのシ
リンダ52内に摺動可能に嵌挿されたピストン53とか
らなる油圧シリンダ装置51と、油圧供給系(油圧源5
4,配管55)とからなる。このシリンダ装置51の有
効ストロークは、図5からもうかがえる通り、0〜50
mmとされている。なお、図中の52Uはシリンダ52
内の上室,52Lは下室である。
【0037】ここに、加圧装置50は、図2,図4に示
す如く、シリンダ装置51(シリンダ52)の上室52
Uに油圧を供給するものであるから、上室52Uに上記
配管55が接続されている。
【0038】また、この実施例では、図2に示すよう
に、下室52Lに戻り管57を接続して、加圧時には下
室52L内の油を油タンク67に逃すようしている。ま
た、加圧停止後は、上室52U内の油を配管55を通し
て油タンク67に抜きかつ下室52Lに油圧源54から
の油圧を供給して、ピストン53を迅速かつ円滑に元の
位置へ復帰させるものと形成されている。
【0039】具体的には、図2に示す3ポート(A,
B,C)の電磁駆動型の切替弁61を設け、加圧時には
ポートAに、加圧停止後はBポートに切替えることによ
って行われる。なお、この切替は、信号PR(加圧時)
と信号RT(加圧停止…戻り)信号によって、行われ
る。また、Bポートは中立である。
【0040】一方、加圧駆動制御手段60は、上記停留
期間中に加圧装置50を作動させるための手段で、大別
して加圧制御機器(62,63)と制御装置71と設定
部81と検出部91とからなる。
【0041】つまり、停留期間中は、アプローチ・リタ
ーン機構10を形成する一対のリンクバー12,15が
垂直軸線Yに沿った直線状態(詳しくは、小さな上記傾
き角度ψがある。)にあるので、この直線状態を検出し
てピストン53すなわちスライド6を所望の速度変化率
にコントロールして高精度成形を達成するのである。
【0042】換言すれば、加圧駆動制御手段60は、ア
プローチ・リターン機構10と加圧装置50とを協調作
動させるための手段といえる。なぜなら、図7,図8に
示す従来プレス機械では、ストローク運動付与機構11
0と動力付与機構121とが、つまりはアプローチ・リ
ターン機構相当と加圧装置相当とが一体的で一定の連関
をもつことから、サイクル高速化と成形高精度化との双
方を満足できないのに対して、本発明では、サイクル高
速化のためのアプローチ・リターン機構10と成形高精
度化のための加圧装置50とが、一定の連関を持たず
に、それぞれ別個独立的に機能することができるよう構
成し、その協調によって双方を円滑に満すことができ
る。
【0043】ここに、加圧駆動制御手段60を形成する
加圧制御機器は、図2に示す如く、流量調整弁62と圧
力調整弁63とからなる。この実施例では、制御装置7
1から出力される設定油圧信号Pを目標値,油圧シリン
ダ装置51(52U)内の油圧値を検出する油圧検出器
94の出力信号Piをフィードバック信号とするコント
ローラ63Cとそのドライバ63Dで作動される圧力調
整弁63で、油圧源54からの油圧を一定にコントロー
ルしておき、プレス加工時の歪速度のコントロールは、
流量調整弁62を自動調整して行うものと形成されてい
る。もっとも、油圧源54内の油圧が一定とされている
場合には、圧力調整弁63は省略してもよい。
【0044】ここに、流量調整弁62は、制御装置71
から出力される設定流量信号Qを入力とするコントロー
ラ62Cとそのドライバ62Dによって、配管55を通
してシリンダ上室52Uに加える油量を調整する。
【0045】特に、本実施例では、高精度加工するため
に選択された歪速度カーブを制御装置71内のROM7
3(またはRAM74)に記憶させておき、この歪速度
カーブに対応する設定流量信号Qを上記コントローラ6
2Cに出力して流量調整弁62をコントロールし、プレ
ス成形時のスライド速度変化率を所望のものとできる構
成とされている。
【0046】なお、スライド6を、例えば図5で示すリ
ニアリティー(任意カーブの1例である。)で下降させ
るための油圧シリンダ装置51内の流量変化率は、この
実施例の場合には制御装置71からの設定流量信号Qで
コントロールするものとされているが、コントローラ6
2C内で設定してもよい。また、制御装置71から出力
される設定流量信号Qは、ROM73またはRAM74
に記憶させた歪速度カーブに基づき直接に発生されるも
のとされていたが、歪速度カーブに基づくものを目標値
としかつスライド位置検出器93から位置データ(信号
Si)を微分して求めた変化率をフィードバック信号と
して、両者の比較から、上記設定流量信号Qを一段と高
精度とする構成でも実施できる。さらに、位置データ
(信号Si)をコントローラ62Cにフィードバック信
号として帰還するように構成しても実施できる。
【0047】次に、制御装置71は、図2に示す如く、
演算,指令,実行等を司るCPU72,図3に示す成形
プログラムやその他の各種プログラムおよび固定データ
を格納するROM73,検出されたクランク角度θi,
スライド位置Si等の各種データを一時記憶させるRA
M74,入力ポート75,出力ポート76・77等を含
み形成され、この実施例ではマイクロプロセッサから構
成している。
【0048】ここに、CPU72は、クラッチ(45)
がONされると、ROM73に格納された図3の成形プ
ログラムを実行させ、アプローチ・リターン機構10と
加圧装置50との協調コントロールを達成する。つま
り、スライド6がアプローチ・リターン機構10によっ
て図5に示す停留領域に到達する(図3のST10)と
切替弁61をAポートに切替え(ST11)かつ流量調
整弁62をコントロールして加圧装置50を加圧開始
(ST12)し、プレス成形終了時(ST13)に加圧
停止(ST14)し、その後に切替弁61をBポートに
切替える(ST15)。そして、クラッチ(45)がO
FFされるまで、この手順(ST10〜15)を繰返す
(ST16)。
【0049】さて、上記ST10,13の自動判別は、
設定部81と検出部91との協働により可能となる。
【0050】設定部81は、プレス圧設定器82,加圧
開始角度設定器83,加圧停止角度設定器84からな
り、プレス圧設定器82は信号Pを設定するもので、ま
た、加圧開始角度設定器83と加圧停止角度設定器84
とはスライド6の停留期間つまり両リンクバー12,1
5が直線状態となる領域を設定する、つまりは油圧シリ
ンダ装置51を加圧動作させるタイミング設定器で、具
体的にはクランク角度θ1,θ2としてセットする。
【0051】なお、設定部81は、予めROM73に各
角度等を記憶させる方法あるいはRAM74にキーボー
ド等から設定変更可能に記憶させておく方法として構成
し実施することができる。また、プレス速度設定器88
は、モータ42の回転速度つまりSPMを設定する設定
器である。
【0052】また、検出部91は、クランク角度検出器
92とスライド位置検出器93と油圧検出器94とを含
む。クランク角度検出器92はクランク軸32に連結さ
れクランク角度θiを検出するもので、この実施例では
スライド6の停留期間つまり両リンクバー12,15の
直線状態を検出する状態検出器を形成するものとされ、
分解能が0.1度のアブソリュートエンコーダからな
る。
【0053】具体的には、このクランク角度検出器92
で検出したクランク角度θiが加圧開始角度設定器83
でセットしたクランク角度θ1と等しくなってから加圧
停止角度設定器84でセットしたクランク角度θ2と等
しくなるまでの間を停留期間とするもので、CPU72
によって状態判別される。
【0054】また、スライド位置検出器93は、図1に
示す如く、スライド6の変位乃至位置を検出するもの
で、光学的,磁力的な直線変位検出器から形成される。
このスライド位置検出器93は、スライド位置を表示す
るために設けられているが、上記の如く、設定流量信号
Qをフィードバック制御する場合にも用いることができ
る。油圧検出器94は、前述した通りである。
【0055】次に、この実施例の作用を説明する。設定
部81の各設定器に所定の値をセットする。特に、加圧
開始角度設定器83,加圧停止角度設定器84には、ス
ライドストロークStが例えば図5に1点鎖線で示すよ
うに成形動作するように、その領域を慎重にセットす
る。また、スライド速度変化率は、ROM73またはR
AM74に記憶させておく。この実際例では、上記の通
り、図5に1点鎖線で示した(油圧によるコントロール
加圧)および(油圧戻り)のカーブとされている。ま
た、プレス速度設定器88には、30SPMをセットし
たものとする。
【0056】ここで、起動指令を発し、駆動部41のモ
ータ42を回転駆動し一定時間経過後にクラッチ・ブレ
ーキ45をONする。すると、アプローチ・リターン機
構10の一部を形成するクランク機構31が働き、クラ
ンク軸32が図1で時計方向に回転してスライダー23
を右方向に水平移動する。したがって、運動方向変換機
構11を形成する支点14がスライダー23とともに右
方向(X軸線方向)に移動しつつ垂直ガイド溝25内を
下方(Y軸線方向)に滑る。
【0057】これにより、両リンクバー12,15の支
点14を中心とする相対角度が広がり、スライド6をY
軸線方向の下向きに移動する。すなわち、スライド6
は、図4に示すクランク角度θの増大に伴って図5に実
線で示すようにストロークStし、点線で示すようにス
ライド速度Vは高速化する。下方リンク角度ψは2点鎖
線で示すように小さくなって行く。
【0058】このように、クランク角度θが0〜150
度までは、アプローチ・リターン機構10(11,3
1,41)がスライド6を高速でアプローチ運動させ
る。しかし、150度に到達すると、スライドストロー
クStが50mmで、スライド速度Voがほぼ零(0)
となり停留する。
【0059】ここに、加圧駆動制御手段60の制御装置
71(72)は、クランク角度検出器92から検出され
たクランク角度θiが加圧開始角度設定器83で設定し
たクランク角度θ1(=150度)となる(図3のST
10)と、信号PRを出力して切替弁61をAポートに
切替える(ST11)、とともにコントローラ62Cに
信号Qを、コントローラ63Cに信号Pを出力して、圧
力調整弁62と流量調整弁63とをコントロールする。
つまり、加圧装置50の油圧シリンダ装置51に油圧を
供給しつつ加圧開始する(ST12)。
【0060】加圧開始時は、図5に小さな点線で示すよ
うに急速にピストン53を押下げ、プレス成形とともに
スライド下降速度Vnを例えば一定(−100mm/
s)とする。かくして、スライド6は、加圧装置50の
加圧力によって、図5に1点鎖線で示すようにこの実施
例の場合には一定傾斜カーブで円滑下降し高精度のプレ
ス成形を行う。
【0061】この停留期間内における下方リンクバー角
度ψは、約1.3度である。したがって、図5でRをも
って示したプレス成形力P(図6)に対する水平方向の
スラスト力Tの誘発率は、2%と非常に小さくスライド
6の姿勢も安定し下死点位置が変化しないので、この点
からも成形高精度化が達成される。
【0062】この際、プレス成形力Pは、直線状態にあ
る両リンクバー12,15を介して付与されるが、その
支点14はスライダー23の垂直ガイド溝25に嵌装さ
れているので、横揺れなく確実かつ高能率に伝達され
る。
【0063】このように、加圧駆動制御手段60は、ア
プローチ・リターン機構10によるアプローチ運動終了
後のスライド停留期間中に加圧装置50を協調動作さ
せ、高精度の成形を行わせることができる。
【0064】その後、クランク角度検出器92が検出し
たクランク角度θiが加圧停止角度設定器84で設定し
た加圧停止角度θ2となる(ST13)と、CPU72
は流量調整弁62をストップさせ加圧停止する(ST1
4)。すると、スライド速度Vnは図5の小さな点線で
示すように零(0)に戻り一定期間だけスライド6は停
止する。
【0065】引続き、CPU72は信号RTを出力し、
切替弁61をCポートに切替える(ST15)。する
と、シリンダ装置51の下室52L内には、油圧源54
からの油圧が、Cポート,戻り管57を通し供給され、
かつ上室52U内の油圧は配管55,Cポートを通して
油タンク67に戻される。
【0066】これにより、スライド速度Vは、アプロー
チ・リターン機構10による図5で点線で示したリター
ン(上昇)速度に加え、ピストン53の上昇分だけ加速
され、図5に小さな点線で示すように急速に立上り、急
速なリターン運動がなされる。スライドストロークSt
は、図5の1点鎖線(油圧戻り)カーブとなる。
【0067】かくして、制御装置71(72)は、クラ
ッチ(45)がONされている限り、つまり連続プレス
成形中は、ST10〜ST16を繰返す。
【0068】しかして、この実施例によれば、アプロー
チ・リターン機構10と加圧装置50と加圧駆動制御手
段60とを設け、加圧駆動制御手段60で両者10,5
0を協調駆動制御して、スライド6のアプローチ・リタ
ーン運動をアプローチ・リターン機構10によって高速
に行い、かつプレス成形を加圧装置50によって歪速度
を変化させて行うことのできる構成とされているので、
サイクル高速化と成形高精度化との双方を満すことがで
きる。
【0069】また、アプローチ・リターン機構10は、
運動方向変換機構11とクランク機構31と駆動部41
とからなる機械的構成でかつ加圧装置50と独立動作で
きるから、スライド6のアプローチ・リターン動作を高
速かつ円滑に安定して行える。これは、付帯装置との連
係や自動化を容易とする効果も奏する。
【0070】また、運動方向変換機構11は一対のリン
クバー12,15から形成され、クランク機構31によ
る水平方向運動を垂直方向運動に変換する構成であるか
ら、スライド6の図5に示す停留期間中は、両リンクバ
ー12,15が直線状態となる。つまり、図4,図6に
示す下方リンクバー15の傾斜角度ψが例えば1.3度
の如く非常に小さいから、加圧装置50によって加えら
れるプレス成形力Pに基づく水平スラスト力Tを従来プ
レス機械(図7,図8)の場合に比べて大幅に極小化で
きる。よって、スライド6の下死点位置を変化させない
ので、この点からも高精度成形できかつギブ等の簡素
化、低コスト化が図れる。
【0071】また、アプローチ・リターン機構10を形
成するクランク機構31,駆動部41は、プレス成形力
Pを加えずにスライド6のみをアプローチ・リターン運
動させればよいので、プレス能力に対して大幅な小容量
化,低剛性化,低コスト化が図れる。
【0072】また、アプローチ・リターン機構10に
は、ガイドバー22,スライダー23,垂直ガイド溝2
5等からなる支点保持案内機構21が付設されているの
で、運動方向変換機構11とクランク機構31とを相互
に干渉させることなく円滑運転を達成できる、とともに
加圧装置50によるプレス成形力Pをスライド6に高能
率で伝達できる。
【0073】また、加圧装置50は、油圧シリンダ装置
51と油圧供給系(54,55)とから構成された構造
簡単なものであり、かつ成形用の小さなストロークだけ
可動すればよいので、低コストでありかつプレス成形時
のスライド速度V,Vnを高精度コントロールできる。
【0074】また、油圧シリンダ装置51は、両リンク
バー12,15が垂直方向に直線状態となったときに、
成形力Pを付与するものであるから、偏心反力等を受け
ずに長期に亘る安定使用が可能となる。
【0075】また、加圧駆動制御手段60は、加圧制御
機器62,63,制御装置71,設定部81,検出部9
1から構成され、独立機能するアプローチ・リターン機
構10と加圧装置50とを協調駆動制御するように形成
されているので、アプローチ・リターン機構10による
サイクル高速化と、加圧装置50による成形高精度化と
を一段と確実かつ有機的に達成でき、その取扱も非常に
簡単である。
【0076】また、加圧駆動制御手段60は、切替弁6
1を含み、加圧装置50の加圧と加圧停止とを別個にコ
ントロールできる構成とされているので、成形高精度化
を一段と向上でき、かつ加圧装置50とアプローチ・リ
ターン機構10とのスムースな同調ができる。
【0077】また、制御装置71は、CPU72,RO
M73,RAM74等を含むマイクロプロセッサから形
成されているので、高速処理ができる。よって、SPM
の大きなプレス機械にもそのまま適用できる。
【0078】さらに、加圧駆動制御手段60の設定部8
1(83,84)は、スライド6の停留期間をクランク
角度θとして設定するものとされているので、アプロー
チ・リターン機構10の特性に適応させた運転ができ
る。
【0079】さらにまた、状態検出器を構成するクラン
ク角度検出器92は、アブソリュートエンコーダから形
成されているので、アプローチ・リターン機構10と加
圧装置50との動作協調を正確に行える。
【0080】
【発明の効果】以上に述べたように請求項1の発明によ
れば、一対のリンクバーによる運動方向変換機構とクラ
ンク機構等とから形成されたアプローチ・リターン機構
と、油圧シリンダ装置を含む加圧装置と、これらアプロ
ーチ・リターン機構と加圧装置との協調を司る加圧駆動
制御手段とを設け、高速アプローチ運動が終了して両リ
ンクバーが直線状態となるスライドの停留期間中にプレ
ス成形力を加える構成とされているので、次のような優
れた効果を奏する。
【0081】 別個独立に機能するアプローチ・リタ
ーン機構とプレス成形力を加える加圧装置とを、加圧駆
動制御手段で協調させるものであるから、サイクル高速
化と成形高精度化との双方を同時に達成できる。
【0082】 アプローチ・リターン機構の両リンク
バーが垂直方向に直線状態となった場合に加圧装置から
プレス成形力を加えるものであるから、水平スラスト力
を非常に小さくできる。よって、スライドの傾き、揺れ
等を防止でき、この点からも成形精度を一段と向上でき
る、とともにスライド摺動案内のギブ等を簡素化でき低
コスト化も達成できる。
【0083】 加圧装置は、スライドのアプローチ・
リターン運動という大きなストロークに関与せず、プレ
ス成形時の小さなストロークだけ可動すればよいので、
所望の変化率をもってスライドを成形下降動作できるの
で、超高精度成形が可能となる。
【0084】 アプローチ・リターン機構を形成する
クランク機構、モータを含む駆動部は、プレス成形力を
負担せずに、無負荷状態のスライドをアプローチ・リタ
ーン運動させるだけでよいので、小容量化、低剛性化、
低コスト化を一挙に達成できる。
【0085】 スライドのアプローチ・リターン運動
は、クランク機構を含む機械的構成により行われるの
で、図8に示した従来プレス機械に比較しても、付帯装
置との連係,自動化等を確実・安定かつ容易に行える。
【0086】 加圧駆動制御手段によって、アプロー
チ・リターン機構と加圧装置との協調が図られ、かつそ
のタイミングも変えることができるから、サイクル高速
化、成形高精度化のいずれかを主に優先するなどの応用
ができ、適応性が広い。
【0087】 加圧駆動制御手段によって、自動協調
運転されるので、取扱容易である。
【0088】また、請求項2の発明によれば、アプロー
チ・リターン機構を形成する一対のリンクバーの支点を
水平および垂直方向に変位可能に保持案内する支点保持
案内機構が設けられているので、クランク機構側に無理
な外力を加えることなく円滑なアプローチ・リターン運
動を行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す要部の側断面図である。
【図2】同じく、主に電子・電気的構成を示すブロック
図である。
【図3】同じく、動作を説明するためのフローチャート
である。
【図4】同じく、動作を説明するための模式図ある。
【図5】同じく、動作を説明するためのタイミングチャ
ートである。
【図6】同じく、水平スラスト力が小さくなることを説
明するための図である。
【図7】モータ駆動・クランク機構方式の従来例を示す
概略図である。
【図8】油圧シリンダ駆動・クランク機構方式の従来例
を示す概略図である。
【図9】従来例による大きな水平スラスト力が発生する
要因を説明するための図である。
【符号の説明】
1 本体 2 上部 3 収容部 5 フレーム 6 スライド 7 ボルスタ 8 ベッド 10 アプローチ・リターン機構 11 運動方向変換機構 12 上方リンクバー 12U 上端 12D 下端 13 ピン 14 支点 15 下方リンクバー 15U 上端 15D 下端 16 ピン 21 支点保持案内機構 22 水平ガイドバー 23 スライダー 24 ピン 25 垂直ガイド溝 26 滑り子 31 クランク機構 32 クランク軸 33 偏心部 34 ピン部材 35 コンロッド 41 駆動部 42 モータ 43 ベルト 44 フライホイール 45 クラッチブレーキ 46 ピニオン 48 メインギヤ 50 加圧装置 51 油圧シリンダ装置 52 シリンダ 52U 上室 52L 下室 53 ピストン 54 油圧源(油圧供給系) 55 配管(油圧供給系) 57 戻り管 60 加圧駆動制御手段 61 切替弁 62 流量調整弁 62C コントローラ 62D ドライバ 63 圧力調整弁 63C コントローラ 63D ドライバ 67 油タンク 71 制御装置 72 CPU 73 ROM 74 RAM 75 入力ポート 76 出力ポート 77 出力ポート 81 設定部 82 プレス圧設定器 83 加圧開始角度設定器 84 加圧停止角度設定器 88 プレス速度設定器 91 検出部 92 クランク角度検出器(状態検出器) 93 スライド位置検出器 94 油圧検出器 100 本体 101 スライド 102 ギブ 103 上型 104 下型 105 ボルスタ 106 ベッド 110 ストローク運動付与機構 111 クランク機構 112 クランク軸 113 偏心部 114 コンロッド 115 軸受 121 動力付与機構 122 モータ 123 ベルト 124 フライホイール 131 シリンダ装置 133 シリンダ 134 ピストン 134R ピストンロッド 135 連結桿 136 軸受 137 ロッド 142 モータ 143 フライホイール 144 油ポンプ 145 電磁弁
【手続補正書】
【提出日】平成4年10月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】一方、クランク角度θが145215
での停留期間における下方リンクバー15の傾き角度ψ
は、0〜1.3度である。したがって、この停留期間内
にプレス成形できるならば、図6に示すようにプレス成
形力をPとした場合、その水平方向力(スラスト力)T
は、図9の場合と同様にtan函数に係るものゆえ、プ
レス成形力Pの約2%〔T=P・tanψ=(2/10
0)・P〕となる。すなわち、図7,図8のプレス機械
の場合(図9)に比較して、水平スラスト力Tの発生を
大幅に極小化でき、成形精度を飛躍的に向上できるとい
える。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支点に回動可能に支持された一対のリン
    クバーとその支点を水平方向に往復移動させるクランク
    機構とを備え、下方リンクバーの下端に回転連結された
    スライドを垂直方向にアプローチ・リターン運動させる
    アプローチ・リターン機構と、 上方リンクバーの上端を回転支持するピストンを含む油
    圧シリンダ装置とこの油圧シリンダ装置のシリンダ内に
    ピストンを押下げる方向の油圧を加える油圧供給系とか
    らなる加圧装置と、 クランク機構によって駆動された両リンクバーが垂直方
    向に予め決められた範囲内の直線状態になったことを検
    出する状態検出器とこの状態検出器が該直線状態を検出
    した場合に加圧装置をスライドにプレス成形力を加える
    ように駆動制御する加圧駆動制御手段と、 を備えてなるプレス機械。
  2. 【請求項2】 前記アプローチ・リターン機構が、水平
    ガイドバーに摺動自在に装着されたスライダーとこのス
    ライダーに固着された前記支点を保持しつつ垂直方向に
    摺動自在に案内するための垂直ガイド溝とを有し、前記
    クランク機構によってスライダーを往復移動させること
    によって前記支点を水平方向および垂直方向に移動可能
    に案内保持する支点保持案内機構を含み形成されている
    ことを特徴とする請求項1のプレス機械。
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