JPH057700A - 蒲団乾燥機 - Google Patents

蒲団乾燥機

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JPH057700A
JPH057700A JP3251016A JP25101691A JPH057700A JP H057700 A JPH057700 A JP H057700A JP 3251016 A JP3251016 A JP 3251016A JP 25101691 A JP25101691 A JP 25101691A JP H057700 A JPH057700 A JP H057700A
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JP
Japan
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closet
air
temperature
case
wall surface
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Application number
JP3251016A
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English (en)
Inventor
Tadashi Sakai
正 坂井
Shigeru Hasegawa
繁 長谷川
Norio Wada
憲夫 和田
Kazunori Amano
和徳 天野
Koichiro Ikeda
幸一郎 池田
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Toshiba Corp
Toshiba Home Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Home Technology Corp
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  • Accessory Of Washing/Drying Machine, Commercial Washing/Drying Machine, Other Washing/Drying Machine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 押入れ内の蒲団を効率よく乾燥させることが
できるとともに、不快な臭気の発生や蒲団の不必要な温
度上昇を防止することができる蒲団乾燥機を提供する。 【構成】 吸入口18および吐出口19ならびにこれら
吸入口18と吐出口19とを連通させる通風路17を有
したケース11と、押入れ1内の空気を前記吸入口18
から通風路17内を流通して吐出口19から流出するよ
うに循環させる循環ファン37と、前記通風路17内の
途中に設けられ該通風路17を流通する空気中の水分を
結露させて除湿する冷却装置としてのサーモモジュール
22とを具備するようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、押入れ内に収納され
た蒲団を乾燥させる蒲団乾燥機に関する。
【0002】
【従来の技術】蒲団乾燥機としては大別して二つの形式
があり、その一つは敷き蒲団と掛け蒲団との間にエアマ
ットを挿入し、このエアマット内に温風機を介して温風
を送り込み、この温風をエアマットから敷き蒲団と掛け
蒲団との間に拡散させて乾燥させるもの、他の一つは押
入れ内に温風機を配置し、この温風機から押入れ内の全
体に温風を吐出し、この温風で押入れ内の蒲団を乾燥さ
せるようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
形式のものにおいては、いちいち蒲団を押入れ内から取
り出さなければならない煩わしさがあるとともに、一組
の蒲団ずつしか乾燥させることができない難点がある。
【0004】これに対して後者の形式のものにおいて
は、蒲団を押入れ内に収納したままかつ複数組を一括し
て乾燥させることができるが、しかし温風機から温風を
吐出するのみであるため、蒲団から蒸散する湿気が押入
れ内に溜って蒲団の乾燥効率が低下してしまい、また蒲
団と共に押入れ内が高温となって不快な臭気が押入れか
ら室内に漂ってしまい、さらに夏期などには乾燥させた
蒲団で就寝する際にその蒲団の温度が高すぎて寝苦しさ
を招いてしまう難点がある。
【0005】この発明はこのような点に着目してなされ
たもので、その目的とするところは、蒲団を効率よく乾
燥させることができるとともに、不快な臭気の発生や蒲
団の不必要な温度上昇を防止することができる蒲団乾燥
機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明はこのような目
的を達成するために、吸入口および吐出口ならびにこれ
ら吸入口と吐出口とを連通させる通風路を有したケース
と、押入れ内の空気を前記吸入口から通風路内を流通し
て吐出口から流出するように循環させる循環ファンと、
前記通風路内の途中に設けられ該通風路を流通する空気
中の水分を結露させて除湿する冷却装置とを具備するよ
うにしたものである。
【0007】
【作用】押入れ内の空気が循環ファンの作動により通風
路を順次流通し、この流通の間に該空気が冷却装置によ
り冷却され、この冷却により空気中の水分が凝縮して結
露し、この結露により空気の除湿が図られる。そしてこ
のような除湿により押入れ内の湿度が徐々に低下し、こ
れに応じて押入れ内の蒲団から水分が活発に蒸散し、こ
の蒸散による水分が冷却装置との接触で結露して除去さ
れる。
【0008】
【実施例】以下、この発明の実施例について図面を参照
して説明する。
【0009】図1ないし図5に第1の実施例を示し、図
1および図2において、符号1が押入れで、この押入れ
1は前面に開口部2を有し、この開口部2の下端縁に敷
居3が、上端縁に鴨居4がそれぞれ設けられ、これら敷
居3と鴨居4を介して開口部2にその開閉用の一対の襖
5,5が設けられている。押入れ1の内部には中段部分
に仕切棚6が設けられ、押入れ1の床面およびこの仕切
棚6の上にそれぞれ蒲団7が収納されている。そしてこ
の押入れ1の開口部2の一端側の側縁部にユニット構造
の蒲団乾燥機10が装着されている。
【0010】この蒲団乾燥機10の構造を図1ないし図
3に示し、11が縦長に形成されたケースで、このケー
ス11の上端部にアジャスタ12が上下にスライド自在
に嵌着され、このアジャスタ12の上端面に左右方向に
沿う突起13が一体に形成され、またケース11の前面
の上部にアジャスタ12を係止する止めねじ14,14
が螺挿されている。そしてケース11の下端面を敷居3
に当て、アジャスタ12を上方にスライドしてその上面
を鴨居4に当てるとともに突起13を鴨居4の溝4a に
嵌合させ、この状態でアジャスタ12を止めねじ14,
14によりケース11に係止することにより、ケース1
1が押入れの開口部2に着脱可能に取り付けられてい
る。
【0011】ケース11の内部は通風路17として構成
され、この通風路17内に連通するようにケース11の
背面の上部に複数のスリットからなる吸入口18が、下
部に同じく複数のスリットからなる吐出口19がそれぞ
れ形成されている。ケース11の前面の下部には上下に
位置して装着口20および挿入口21が形成され、装着
口20の内方部に冷却装置としてのサーモモジュール2
2が嵌合固定されている。このサーモモジュール22は
背面に複数の冷却フィン23を、前面に複数の放熱フィ
ン24を備え、冷却フィン23が通風路17内に臨み、
放熱フィン24が装着口20の内側に臨んでいる。そし
て装着口20の内周と放熱フィン24との間に断熱材2
5が介装されている。また装着口20の周壁の一部に、
通風路17内を装着口20の内側に連通させる分流孔2
6が穿設されている。なお、27は装着口20の前面の
開口部に設けられた通気カバーである。
【0012】前記挿入口21内にはケース11の前面側
からドレンタンク30が挿脱自在に挿入され、このドレ
ンタンク30が前記サーモモジュール22における冷却
フィン23の下方に配置している。このドレンタンク3
0はケース11の下部に水平に設けられた底板31で支
持され、この底板31の下面側にドレンタンク30の配
置の有無を検知するマイクロスイッチ32、およびドレ
ンタンク30の重量によりその内部に溜まる水の満量を
検知するマイクロスイッチ33が設けられている。
【0013】通風路17内の途中にはフィルタ35およ
びモータ36が設けられ、前記フィルタ35はケース1
1の前面側から通風路17内に挿脱自在に挿入され、ま
た前記モータ36には循環ファン37が取り付けられて
いる。
【0014】ケース11の前面には操作部38が設けら
れ、この操作部38にタイマ39および運転スイッチ4
0が配設され、またケース11の背面には吸入口18に
隣接して湿度センサ41が配設されている。
【0015】図4に電気回路を示し、サーモモジュール
22およびモータ36はトランス42を介して電源43
に並列に接続し、これらサーモモジュール22およびモ
ータ36の通電回路中にマイクロスイッチ32,33お
よびリレー接点44が直列に接続されている。また湿度
センサ41は湿度検知回路45に接続され、この湿度検
知回路45により前記リレー接点44が開閉されるよう
になっている。
【0016】なお、押入れ1の開口部2に蒲団乾燥機1
0を装着した際には、図2に示すように、開口部2の側
縁とケース11の側縁との間の隙間をテープなどの封止
部材46で密閉し、またケース11の他方側の側縁に襖
5を当てて開口部2を閉じ、さらに両者の襖5,5の重
合部分の隙間もテープなどの封止部材(図示せず)で密
閉する。次に作用について述べる。
【0017】通常時にはマイクロスイッチ32,33お
よびリレー接点44が閉じており、この状態で運転スイ
ッチ40を投入すると、サーモモジュール22およびモ
ータ36が通電される。サーモモジュール22に対する
通電に応じてこのサーモモジュール22のペルチェ効果
により冷却フィン23が冷却され、その冷却分に相当す
る熱が放熱フィン24から放散される。またモータ36
に対する通電に応じて循環ファン37が回転し、この回
転により押入れ1内の空気が吸入口18から通風路17
内に順次吸入される。そしてこの空気がフィルタ35を
通過しながら通風路17内を流通してサーモモジュール
22の冷却フィン23に接触し、この接触により空気が
冷却され、この空気中の水分が凝縮して冷却フィン23
の表面に結露し、これにより空気中の水分が減少、つま
り除湿される。例えば冷却フィン23の温度を10℃以
下とすれば、押入れ1内の空気の温度が20℃で、湿度
が60%の場合の露点温度は、図5に示す湿り空気線図
から明らかなように12℃であり、また湿度が80%の
場合は16.5℃であり、したがって空気中の水分が冷却フ
ィン23の表面に結露して除湿が充分に図られる。そし
てこの除湿された空気が吐出口19から押入れ1内に流
出する。
【0018】このように、押入れ1内の空気は通風路1
7内を順次流通するように循環し、この循環の間にサー
モモジュール22の冷却フィン23に接触して除湿さ
れ、したがって押入れ1内の湿度が徐々に低下し、これ
に伴い蒲団7内に含まれている水分が活発に蒸散し、こ
の蒸散による水分が冷却フィン23に対する結露により
除去される。
【0019】このような過程中に押入れ1内の湿度が一
定以下にまで低下した際には、それが湿度センサ41に
より検知され、この検知の信号が湿度検知回路45に送
られ、これに基づいて湿度検知回路45によりリレー接
点44が開放操作され、このリレー接点44の開放によ
りサーモモジュール22およびモータ36の作動が停止
する。そして押入れ1内の湿度が、蒲団7から蒸散した
水分により再び一定以上に上昇すると、リレー接点44
が閉合し、サーモモジュール22およびモータ36が作
動し、押入れ1内の空気が通風路17内を流通して除湿
される。したがってサーモモジュール22およびモータ
36の無駄な運転が防止され、かつ蒲団7の湿気が有効
に除去されて効率的な乾燥が達成される。
【0020】冷却フィン23の表面に結露した水滴は、
その下方のドレンタンク30内に順次滴下して収容され
る。そしてこのドレンタンク30内に水が溜って満量に
なると、その重量でマイクロスイッチ33の接点が開放
し、この開放でサーモモジュール22およびモータ36
の作動が停止する。ドレンタンク30内に水が満量にま
で溜ったのちには、ドレンタンク30を挿入口21内か
ら抜き取って内部の水を廃棄し、こののちドレンタンク
30を挿入口21内に挿入するわけであるが、挿入口2
1内からドレンタンク30を抜き取った際には、これに
応じてマイクロスイッチ32が開放し、この開放でサー
モモジュール22およびモータ36の作動が停止する。
そして挿入口21内に空のドレンタンク30が再び配置
した際に、マイクロスイッチ32が閉合し、この閉合で
サーモモジュール22およびモータ36が作動可能状態
となる。したがってドレンタンク30内に水が満量にま
で溜ったのちにもサーモモジュール22およびモータ3
6の作動が継続したり、挿入口21内にドレンタンク3
0が配置しないままサーモモジュール22およびモータ
36が作動するような不都合が防止される。
【0021】通風路17内を流通する空気の一部(10
%程度)は分流孔26から装着口20の内側に流出して
サーモモジュール22の放熱フィン24に接触し、この
接触により放熱フィン24が冷却され、この冷却により
サーモモジュール22の適正な作動が保持される。また
通風路17内を流通する空気はフィルタ35を順次通過
し、このため空気中の塵埃がこのフィルタ35により除
去される。そしてフィルタ35は適宜ケース11の前面
側から抜き取って清掃することができる。
【0022】ところで、押入れ1の内壁面が例えばコン
クリート製で、この内壁面の温度が押入れ1内の空気の
温度よりも低くなるような場合、その内壁面に結露が発
生してしまうことがある。このような場合、一旦乾燥さ
せた押入れ1内の蒲団7がその内壁面に結露した水分を
吸収してしまい、折角乾燥させたことが無駄となってし
まうことになる。このように押入れ1の内壁面に結露が
生じやすい構造の押入れ1にあっては、次に説明する第
2の実施例による蒲団乾燥機10を用いるようにすると
よい。
【0023】この第2の実施例においては、図6および
図7に示すように、ケース11が箱形状をなし、その上
面に吸入口18が、一側面に吐出口19がそれぞれ形成
され、これら吸入口18と吐出口19とを連通させる通
風路17がケース11の内部に形成されている。そして
通風路17内の途中に、冷却フィン23および放熱フィ
ン24を有する冷却装置としてのサーモモジュール22
が設けられ、また吸入口18の開口部にフィルタ35が
張設されているとともに、このフィルタ35の内側にモ
ータ36で駆動される循環ファン37が配設されてい
る。なお49はケース11から導出された電源コードで
ある。
【0024】ケース11内の下部にはドレンタンク30
が挿脱自在に収納され、前記冷却フィン23に結露した
水分の水滴がこのドレンタンク30内に滴下して収容さ
れるようになっている。このドレンタンク30は例えば
アクリル樹脂で成形されているものであるが、その成形
材料中に予め防菌防かび剤として、例えば粉状のチアベ
ンダゾール(TBZ)が 0.1〜0.5 %程度配合されてい
る。
【0025】また前記冷却フィン23の表面には、防菌
防かび剤として例えば粉状のチアベンダゾール(TB
Z)が配合されたアルリル系あるいはウレタン系などの
塗料が焼付塗装されている。この塗装時の焼付温度は 1
40〜180 ℃であるが、防菌防かび剤としての前記チアベ
ンダゾール(TBZ)は耐熱温度(分解温度)が約 300
℃であるから、その焼付処理には充分耐え得る。
【0026】このような塗装が施された冷却フィン23
においては、その表面に結露した水分が長時間残留して
も、その塗料中に配合された防菌防かび剤により雑菌や
かびの繁殖が抑えられ、衛生的に管理することができ
る。そして前記塗装により錆の発生も抑えることができ
る利点がある。またドレンタンク30においても、その
成形材料中に配合された防菌防かび剤により雑菌やかび
の繁殖が抑えられ、衛生的に管理することができる。
【0027】電気回路の構成を図9に示し、第1の実施
例と同様にサーモモジュール22およびモータ36がト
ランス42を介して電源43に並列に接続されている。
そしてさらに電源43に対してマイクロコンピュータを
内蔵した電子制御部50が並列に接続されている。この
電子制御部50には、押入れ1内の空気の温度を検出す
る温度センサ51、押入れ1内の空気の湿度を検出する
湿度センサ52、押入れ1の内壁面の温度を検出する温
度センサ53、およびリレー接点54aを備えるリレー
54が接続されている。そして前記サーモモジュール2
2およびモータ36に対する通電回路中に前記リレー5
4のリレー接点54aと、手動スイッチ55とが並列に
接続されている。
【0028】なお32はドレンタンク30の抜き取りに
応じて開放するマイクロスイッチ、33はドレンタンク
30内に対する水の満量に応じて開放するマイクロスイ
ッチ、40は運転時に投入する運転スイッチである。
【0029】このように構成された蒲団乾燥機10にお
いては、図8に示すようにケース11を押入れ1内に収
納し、前記温度センサ53を押入れ1の内壁面に直接接
触させて取り付け、また電源コード49を室内コンセン
ト56に接続する。そして運転スイッチ40および手動
スイッチ55を投入し、また押入れ1の開口部2を襖
5,5で閉じる。
【0030】運転スイッチ40および手動スイッチ55
の投入により第1の実施例と同様に押入れ1内の空気が
吸入口18から通風路17内に順次流入し、この空気が
サーモモジュール22の冷却フィン23に接触し、この
接触により空気中の水分が結露して除湿される。そして
除湿された空気が吐出口19から押入れ1内に順次流出
し、このような空気の循環で押入れ1内の蒲団7が徐々
に乾燥される。なお、吸入口18から通風路17内に流
入した空気は、一部が冷却フィン23に接触して冷却さ
れ、他の一部が放熱フィン24に接触して加熱され、こ
れらの空気が混合して吐出口19から流出する。したが
って吐出口19から流出する空気の温度は押入れ1内の
空気の温度とほぼ同程度であり、特に押入れ1内の温度
が上昇するようなことはない。
【0031】このようにして蒲団7が充分に乾燥したの
ちに、手動スイッチ55を開放操作する。これによりサ
ーモモジュール22およびモータ36の通電が切れ、蒲
団乾燥機10の作動が一旦停止する。
【0032】ところで、図10の湿り空気線図で示すよ
うに、例えば押入れ1内の空気の温度がTa℃で相対湿
度が70%の場合(A点)の絶対湿度はX0kg/kg であ
り、この絶対湿度量のもとで相対湿度が 100%(B点)
となる条件は空気の温度がTb℃(Tb<Ta)となる
場合である。したがって空気の温度がTa℃で相対湿度
が70%の条件のもとで、押入れ1の内壁面の温度がT
b℃(露点温度)以下になると、押入れ1内の空気がそ
の内壁面に触れたときに、その空気中の水分が凝縮して
押入れ1の内壁面の表面に結露が発生することになる。
しかし内壁面の温度がTb℃(露点温度)となる以前、
例えばTb℃+2℃の温度の時点に押入れ1内の空気を
除湿して絶対湿度をX0からX1 に引き下げれば、結露
の発生が防止される。
【0033】ここで、本実施例の蒲団乾燥機10におい
ては、押入れ1内の空気の温度が温度センサ51によ
り、同じく湿度が湿度センサ52により、また押入れ1
の内壁面の温度が温度センサ53によりそれぞれ検出さ
れ、その情報が電子制御部50に逐次送られ、これらの
情報に基づいて現時点の露点温度が判断される。そして
図11に示すように、その露点温度と押入れ1の内壁面
の温度とが比較され、(内壁面の温度)≦(露点温度プ
ラス2℃)であると判定された場合には、電子制御部5
0の制御によりリレー54を介してリレー接点54aが
閉合される。
【0034】リレー接点54の閉合によりサーモモジュ
ール22およびモータ36が通電され、これにより押入
れ1内の空気が前述の場合と同様に通風路17内に順次
流通して除湿される。そして10分間が経過するごと
に、その都度、露点温度と押入れ1の内壁面の温度とが
比較され、(内壁面の温度)≦(露点温度プラス2℃)
であると判定された場合には除湿の運転がそのまま継続
し、(内壁面の温度)>(露点温度プラス2℃)である
と判定された場合、つまり結露の恐れがなくなった場合
には、電子制御部50の制御によりリレー54を介して
リレー接点54aが開放され、除湿の運転が停止する。
除湿の運転の停止が10分間継続すると、露点温度と押
入れ1の内壁面の温度とが再び比較され、(内壁面の温
度)>(露点温度プラス2℃)であると判定された場合
には除湿の運転の停止がそのまま継続し、(内壁面の温
度)≦(露点温度プラス2℃)であると判定された場合
には除湿の運転が再開される。
【0035】このようにして、押入れ1の内壁面の温度
が露点温度よりも常に上回るように保持され、これによ
り押入れ1の内壁面での結露が防止され、したがって押
入れ1内の蒲団7が結露の水分を吸収するというような
事態がなく、蒲団7を長時間に亘って良好な乾燥状態に
保つことができる。そして蒲団乾燥機10は、電子制御
部50の制御により、押入れ1の内壁面に結露が発生し
やすい条件となったときのみ自動的に運転されるから、
取り扱いに便利で、また無用に電力が消費されることが
ない。
【0036】なお、前記各実施例においては、空気の除
湿を図る冷却装置としてサーモモジュールを例に挙げた
が、これに限らず所謂冷凍サイクルにより構成される冷
却装置であっても採用することが可能である。
【0037】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
従来のように押入れ内に温風を供給するのではなく、押
入れ内の空気の除湿により蒲団を乾燥させるものであ
り、このため押入れ内に湿気が溜まるのを防止して蒲団
を効率よく乾燥させることができるとともに、押入れ内
の温度上昇が伴わず、したがって不快な臭気が発生せ
ず、また蒲団が高温となって就寝時に寝苦しさを招くと
いうような不都合がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例による蒲団乾燥機を押
入れの開口部に装着した状態の側断面図。
【図2】その斜視図。
【図3】その蒲団乾燥機の正断面図。
【図4】その蒲団乾燥機の電気回路図。
【図5】その蒲団乾燥機の作用を説明するために示した
湿り空気線図。
【図6】この発明の第2の実施例による蒲団乾燥機の斜
視図。
【図7】その断面図。
【図8】その蒲団乾燥機を押入れ内に設置した状態を示
す斜視図。
【図9】その蒲団乾燥機の電気回路図。
【図10】その蒲団乾燥機の作用を説明するために示し
た湿り空気線図。
【図11】その蒲団乾燥機の作用を説明するために示し
たフローチャート。
【符号の説明】
1…押入れ 7…蒲団 10…蒲団乾燥機 11…ケース 17…通風路 18…吸入口 19…吐出口 22…サーモモジュール(冷却装置) 37…循環ファン
フロントページの続き (72)発明者 和田 憲夫 新潟県加茂市大字後須田2570番地1 東芝 熱器具株式会社内 (72)発明者 天野 和徳 新潟県加茂市大字後須田2570番地1 東芝 熱器具株式会社内 (72)発明者 池田 幸一郎 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 吸入口および吐出口ならびにこれら吸入
    口と吐出口とを連通させる通風路を有したケースと、押
    入れ内の空気を前記吸入口から通風路内を流通して吐出
    口から流出するように循環させる循環ファンと、前記通
    風路内の途中に設けられ該通風路を流通する空気中の水
    分を結露させて除湿する冷却装置とを具備することを特
    徴とする蒲団乾燥機。
JP3251016A 1990-11-20 1991-09-30 蒲団乾燥機 Pending JPH057700A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3251016A JPH057700A (ja) 1990-11-20 1991-09-30 蒲団乾燥機

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2-314773 1990-11-20
JP31477390 1990-11-20
JP3251016A JPH057700A (ja) 1990-11-20 1991-09-30 蒲団乾燥機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH057700A true JPH057700A (ja) 1993-01-19

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ID=26540019

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3251016A Pending JPH057700A (ja) 1990-11-20 1991-09-30 蒲団乾燥機

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JP (1) JPH057700A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008017888A (ja) * 2006-07-11 2008-01-31 Sanyo Electric Co Ltd 布団用送風機
JP2010259485A (ja) * 2009-04-30 2010-11-18 Panasonic Corp 送風装置

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