JPH0576886A - 廃水処理装置 - Google Patents
廃水処理装置Info
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- JPH0576886A JPH0576886A JP24372691A JP24372691A JPH0576886A JP H0576886 A JPH0576886 A JP H0576886A JP 24372691 A JP24372691 A JP 24372691A JP 24372691 A JP24372691 A JP 24372691A JP H0576886 A JPH0576886 A JP H0576886A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W10/00—Technologies for wastewater treatment
- Y02W10/10—Biological treatment of water, waste water, or sewage
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- Biological Treatment Of Waste Water (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 沈殿部におけるスカムの多量発生を防止し処
理水の水質向上を図る。 【構成】 廃水を生物処理する生物反応部27と、余剰
汚泥と上澄液とに固液分離する沈澱部30とからなる好
気性流動床20を備えている。沈澱部の流出端42近傍
に空気管47に接続されたスカム除去用散気管44を設
ける。流出端42の下流側に溶存酸素計48を配設し、
溶存酸素濃度に応じて制御装置63により空気管47の
開閉弁45を開閉する。
理水の水質向上を図る。 【構成】 廃水を生物処理する生物反応部27と、余剰
汚泥と上澄液とに固液分離する沈澱部30とからなる好
気性流動床20を備えている。沈澱部の流出端42近傍
に空気管47に接続されたスカム除去用散気管44を設
ける。流出端42の下流側に溶存酸素計48を配設し、
溶存酸素濃度に応じて制御装置63により空気管47の
開閉弁45を開閉する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は廃水を生物処理して浄化
する廃水処理装置に関する。
する廃水処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4に従来の廃水処理装置の一例を示
す。図4において、廃水管1から廃水が好気性流動床2
に供給される。この好気性流動床2は、隔壁6によって
分離された生物反応部3と沈澱部4から成り、生物反応
部3内にはエアリフト管5が配設され、エアリフト管5
の下方には空気源7に接続された散気管8が配設されて
いる。散気管8から流出する気泡9によって、担体10
に付着した生物膜11と浮游汚泥がエアリフト管5の内
部を上昇し、さらにエアリフト管5の上部で逆転し、エ
アリフト管5の外部を降下して循環流動する。廃水はこ
の循環流動する過程で、生物処理され、特に溶解性の有
機汚濁物質が除去される。
す。図4において、廃水管1から廃水が好気性流動床2
に供給される。この好気性流動床2は、隔壁6によって
分離された生物反応部3と沈澱部4から成り、生物反応
部3内にはエアリフト管5が配設され、エアリフト管5
の下方には空気源7に接続された散気管8が配設されて
いる。散気管8から流出する気泡9によって、担体10
に付着した生物膜11と浮游汚泥がエアリフト管5の内
部を上昇し、さらにエアリフト管5の上部で逆転し、エ
アリフト管5の外部を降下して循環流動する。廃水はこ
の循環流動する過程で、生物処理され、特に溶解性の有
機汚濁物質が除去される。
【0003】生物処理された水は、隔壁6の下部から沈
澱部4に流入し、沈澱部4で固液分離され余剰汚泥29
が沈澱する。そして上澄液は酸素溶解槽13に供給さ
れ、ここで散気管14から供給された空気と接触するこ
とによって、溶存酵素濃度が上昇する。酸素溶解槽1内
の上澄液は、さらに好気性固定床15に供給され、ポリ
エチレンネットリング等の濾材16を通過する過程で残
存した懸濁性物質(SS)が除去され、処理水として処
理水管17から放流される。
澱部4に流入し、沈澱部4で固液分離され余剰汚泥29
が沈澱する。そして上澄液は酸素溶解槽13に供給さ
れ、ここで散気管14から供給された空気と接触するこ
とによって、溶存酵素濃度が上昇する。酸素溶解槽1内
の上澄液は、さらに好気性固定床15に供給され、ポリ
エチレンネットリング等の濾材16を通過する過程で残
存した懸濁性物質(SS)が除去され、処理水として処
理水管17から放流される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図4に示す従来の廃水
処理装置において、沈澱部4に余剰汚泥が多量に沈澱す
ると、液面付近に汚泥塊(スカム)が多量に発生し、ス
カムが上澄液に混入するといった問題が発生する。スカ
ムが多量に発生した場合、処理水の配管ラインが閉塞し
たり、スカムが腐敗して好気性固定床15内を通過する
処理水の水質が悪化することがある。
処理装置において、沈澱部4に余剰汚泥が多量に沈澱す
ると、液面付近に汚泥塊(スカム)が多量に発生し、ス
カムが上澄液に混入するといった問題が発生する。スカ
ムが多量に発生した場合、処理水の配管ラインが閉塞し
たり、スカムが腐敗して好気性固定床15内を通過する
処理水の水質が悪化することがある。
【0005】また、スカムが多量に発生すると、好気性
流動床2の生物反応部3内の菌体濃度が減少し、好気性
流動床2そのものの処理性能が低下して、処理水の水質
が悪化することもある。
流動床2の生物反応部3内の菌体濃度が減少し、好気性
流動床2そのものの処理性能が低下して、処理水の水質
が悪化することもある。
【0006】本発明はこのような点を考慮してなされた
ものであり、スカムの多量発生による処理水悪化を未然
に防止することができる廃水処理装置を提供することを
目的とする。
ものであり、スカムの多量発生による処理水悪化を未然
に防止することができる廃水処理装置を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、好気性微生物
を内部に含有し流入する廃水を好気的に生物処理する生
物反応部と、この生物反応部に隣接して設けられ生物反
応部から流入する廃水中の余剰汚泥を沈澱させるととも
に、上澄液を流出端から流出させる沈澱部とを有する好
気性流動床を備え、前記沈澱部の液面下であって前記流
出端近傍に空気管を介して空気源に接続されたスカム除
去用散気管を配設し、前記空気管に開閉弁を取付けると
ともに、前記流出端の下流側に前記上澄液の溶存酵素濃
度を計測する溶存酵素計を設け、前記溶存酵素計に溶存
酵素濃度に対応して前記開閉弁を開閉する制御装置を接
続したことを特徴とする廃水処理装置である。
を内部に含有し流入する廃水を好気的に生物処理する生
物反応部と、この生物反応部に隣接して設けられ生物反
応部から流入する廃水中の余剰汚泥を沈澱させるととも
に、上澄液を流出端から流出させる沈澱部とを有する好
気性流動床を備え、前記沈澱部の液面下であって前記流
出端近傍に空気管を介して空気源に接続されたスカム除
去用散気管を配設し、前記空気管に開閉弁を取付けると
ともに、前記流出端の下流側に前記上澄液の溶存酵素濃
度を計測する溶存酵素計を設け、前記溶存酵素計に溶存
酵素濃度に対応して前記開閉弁を開閉する制御装置を接
続したことを特徴とする廃水処理装置である。
【0008】
【作用】溶存酵素計によって計測された沈澱部上澄液の
溶存酵素濃度が所定値より高い場合、制御装置によって
空気管の開閉弁を閉とする。溶存酵素濃度が所定値より
低い場合、制御装置によって空気管の開閉弁を開とし、
スカム除去用散気管から沈澱部の流出端近傍に向かって
散気しスカムを除去する。
溶存酵素濃度が所定値より高い場合、制御装置によって
空気管の開閉弁を閉とする。溶存酵素濃度が所定値より
低い場合、制御装置によって空気管の開閉弁を開とし、
スカム除去用散気管から沈澱部の流出端近傍に向かって
散気しスカムを除去する。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図1乃至図3は本発明による廃水処理装置
の一実施例を示す図である。
て説明する。図1乃至図3は本発明による廃水処理装置
の一実施例を示す図である。
【0010】図1において廃水処理装置は、好気性流動
床20と好気性固定床21とを順に配置して構成されて
いる。
床20と好気性固定床21とを順に配置して構成されて
いる。
【0011】図1および図2に示すように好気性流動床
20は箱形状となっており、垂直壁部22と垂直壁部2
2下方のテーパ部23と底部24とを有している。
20は箱形状となっており、垂直壁部22と垂直壁部2
2下方のテーパ部23と底部24とを有している。
【0012】好気性流動床20の内部は、一対の隔壁3
3,33によって内側の生物反応部27と外側の沈澱部
30とに区画されている。このうち生物反応部27は廃
水中に含まれる溶解性有機汚濁物質(BOD 、COD 等)を
後述する好気性の生物膜および浮游汚泥微生物と接触さ
せるものであり、他方沈澱部30は生物反応部27から
流入する廃水を上澄み液28と余剰汚泥29とに分離す
るものである。
3,33によって内側の生物反応部27と外側の沈澱部
30とに区画されている。このうち生物反応部27は廃
水中に含まれる溶解性有機汚濁物質(BOD 、COD 等)を
後述する好気性の生物膜および浮游汚泥微生物と接触さ
せるものであり、他方沈澱部30は生物反応部27から
流入する廃水を上澄み液28と余剰汚泥29とに分離す
るものである。
【0013】図2に示すように生物部27内部には、一
対のエアリフト壁31,31が2ケ所に対象に配置され
ており、その下端には底部24よりわずかに高い所に位
置し、その上端は垂直壁部22の中央部に位置してい
る。また上述した隔壁33,33は、その上端が垂直壁
部22の上端と略同一高さに位置しており、下端に生物
反応部27と沈澱部30とを連通する流路33aが形成
されている。隔壁33,33の内側には、一対の内部壁
32,32が設けられており、この内部壁32,32の
下端および上端は、いずれもエアリフト散気管31の下
端および上端よりもわずかに高い所に位置している。
対のエアリフト壁31,31が2ケ所に対象に配置され
ており、その下端には底部24よりわずかに高い所に位
置し、その上端は垂直壁部22の中央部に位置してい
る。また上述した隔壁33,33は、その上端が垂直壁
部22の上端と略同一高さに位置しており、下端に生物
反応部27と沈澱部30とを連通する流路33aが形成
されている。隔壁33,33の内側には、一対の内部壁
32,32が設けられており、この内部壁32,32の
下端および上端は、いずれもエアリフト散気管31の下
端および上端よりもわずかに高い所に位置している。
【0014】また、生物反応部27へのエアリフト壁3
1の下方には、散気管34が配設され、この散気管34
は調節弁35を有する空気管36および空気管37を順
次介して空気源38に接続されている。また、沈澱部3
0内であってテーパ部23より上部の位置に、開閉弁4
0を有する余剰汚泥管41が配設されている。
1の下方には、散気管34が配設され、この散気管34
は調節弁35を有する空気管36および空気管37を順
次介して空気源38に接続されている。また、沈澱部3
0内であってテーパ部23より上部の位置に、開閉弁4
0を有する余剰汚泥管41が配設されている。
【0015】さらに、生物反応部30には垂直壁部22
の略中央の高さの位置に、越流端(流出端)42が配設
され、上澄液28の液面43の位置が定められる。越流
端42近傍付近に、小さな孔を複数個あけた円筒状の散
気管44が浸せき状態で配置されている。この散気管4
4は、開閉弁4と調節弁46を有する空気管47および
空気管37を順次介して空気源38に接続されている。
の略中央の高さの位置に、越流端(流出端)42が配設
され、上澄液28の液面43の位置が定められる。越流
端42近傍付近に、小さな孔を複数個あけた円筒状の散
気管44が浸せき状態で配置されている。この散気管4
4は、開閉弁4と調節弁46を有する空気管47および
空気管37を順次介して空気源38に接続されている。
【0016】一方、沈澱部30の越流端42は、溶存酸
素計48を有する流出管49を介して好気性固定床21
に接続される。好気性固定床21は、上部支持板50と
下部支持板51を有し、これら上部支持板50と下部支
持板51との間にポリエチレンネットリング等の濾材5
2が充填されている。下部支持板51より下方の間隙部
53内に散気管54が配設され、この散気管54は開閉
弁55と調節弁56を有する空気管57および空気管3
7を順次介して空気源38に接続されている。また好気
性固定床21の上部には処理水管58が接続されてい
る。さらに好気性固定床21の底部には、開閉弁61を
有する余剰汚泥管62が接続されている。さらに、溶存
酸素計48の出力側には制御装置63の入力側が電気的
に接続され、制御装置63の出力側は開閉弁45に電気
的に接続する。
素計48を有する流出管49を介して好気性固定床21
に接続される。好気性固定床21は、上部支持板50と
下部支持板51を有し、これら上部支持板50と下部支
持板51との間にポリエチレンネットリング等の濾材5
2が充填されている。下部支持板51より下方の間隙部
53内に散気管54が配設され、この散気管54は開閉
弁55と調節弁56を有する空気管57および空気管3
7を順次介して空気源38に接続されている。また好気
性固定床21の上部には処理水管58が接続されてい
る。さらに好気性固定床21の底部には、開閉弁61を
有する余剰汚泥管62が接続されている。さらに、溶存
酸素計48の出力側には制御装置63の入力側が電気的
に接続され、制御装置63の出力側は開閉弁45に電気
的に接続する。
【0017】また、好気性流動床20の生物反応部27
内には、砂、セラミック、活性炭等の粒径0.3〜1.
mmの担体70が、生物反応部27の有効容積の1〜10
%程度充填されている。この担体71の表面には、初期
投入した活性汚泥等の微生物が付着し生物膜71が形成
されている。また生物反応部27内には、生物膜71の
他に懸濁性の微生物群である浮遊汚泥が存在している。
内には、砂、セラミック、活性炭等の粒径0.3〜1.
mmの担体70が、生物反応部27の有効容積の1〜10
%程度充填されている。この担体71の表面には、初期
投入した活性汚泥等の微生物が付着し生物膜71が形成
されている。また生物反応部27内には、生物膜71の
他に懸濁性の微生物群である浮遊汚泥が存在している。
【0018】次にこのような構成からなる本実施例の作
用について説明する。
用について説明する。
【0019】好気性流動床20の生物反応部27に廃水
管25から供給された廃水は、生物反応部27に存在す
る微生物群である担体70表面の生物膜71および浮遊
汚泥72と接触しさらに空気源38から散気管34を介
して供給された気泡100と接触することによって、廃
水中の大部分の溶解性有機汚泥物質(d−BOD)が生
物処理される。生物反応部27内のDO(溶存酸素濃
度)は通常2〜5mg/1程度あり、生物処理された水
は、流路33aから沈澱部30内に流入し、沈澱部30
内で上澄液28と余剰汚泥29に分離される。この場
合、沈澱部30内の上澄液28のDOは、0〜3mg/
1程度まで減少する。
管25から供給された廃水は、生物反応部27に存在す
る微生物群である担体70表面の生物膜71および浮遊
汚泥72と接触しさらに空気源38から散気管34を介
して供給された気泡100と接触することによって、廃
水中の大部分の溶解性有機汚泥物質(d−BOD)が生
物処理される。生物反応部27内のDO(溶存酸素濃
度)は通常2〜5mg/1程度あり、生物処理された水
は、流路33aから沈澱部30内に流入し、沈澱部30
内で上澄液28と余剰汚泥29に分離される。この場
合、沈澱部30内の上澄液28のDOは、0〜3mg/
1程度まで減少する。
【0020】その後、沈澱部30の上澄液28は、越流
端42を介して流出管49から好気性固定床21に供給
される。この際、流出管49に設けられた溶存酸素計4
8によって上澄液のDOが計測される。次に溶存酸素計
によって計測されたDOが、制御装置63に入力され
る。
端42を介して流出管49から好気性固定床21に供給
される。この際、流出管49に設けられた溶存酸素計4
8によって上澄液のDOが計測される。次に溶存酸素計
によって計測されたDOが、制御装置63に入力され
る。
【0021】制御装置63において、あらかじめDOの
設定値がA値(例えば5mg/1)に設定されている。
そして計測したDOがA値よりも高ければ開閉弁4を閉
じ、A値よりも低ければ開閉弁45を開けて散気管44
から散気する操作を自動的に行う。すなわち、DOがA
値よりも高い場合は、沈澱部30の余剰汚泥29内のD
Oは好気的になっており浮上汚泥90やスカム91(図
3参照)が発生しないと判断し、開閉弁4を閉じてお
く。しかしながら、DOがA値よりも低い場合は、余剰
汚泥29内が嫌気的になり窒素、メタンガス等の発酵ガ
スが発生して浮上汚泥90やスカム91を発生させると
判断し、開閉弁45を開けて気泡92を発生させる。こ
のように流水管49から流出する上澄液のDOを適性に
制御し、かつ沈澱部30の上部に浮上したスカムを破
断、沈降させることができる。
設定値がA値(例えば5mg/1)に設定されている。
そして計測したDOがA値よりも高ければ開閉弁4を閉
じ、A値よりも低ければ開閉弁45を開けて散気管44
から散気する操作を自動的に行う。すなわち、DOがA
値よりも高い場合は、沈澱部30の余剰汚泥29内のD
Oは好気的になっており浮上汚泥90やスカム91(図
3参照)が発生しないと判断し、開閉弁4を閉じてお
く。しかしながら、DOがA値よりも低い場合は、余剰
汚泥29内が嫌気的になり窒素、メタンガス等の発酵ガ
スが発生して浮上汚泥90やスカム91を発生させると
判断し、開閉弁45を開けて気泡92を発生させる。こ
のように流水管49から流出する上澄液のDOを適性に
制御し、かつ沈澱部30の上部に浮上したスカムを破
断、沈降させることができる。
【0022】次に沈澱部30におけるスカムの破壊、沈
降作用について、図1および図3により詳述する。
降作用について、図1および図3により詳述する。
【0023】生物反応部27において廃水はエアリフト
壁31,31内部で降下し、エアリフト壁31,31の
外部で上昇する循環流を形成しながら生物処理される。
壁31,31内部で降下し、エアリフト壁31,31の
外部で上昇する循環流を形成しながら生物処理される。
【0024】生物反応部27で廃水中の溶解性有機汚染
物質が生物処理された後、廃水は内部壁32と隔壁33
との間隙を流れ80に沿って流路33aまで降下する。
次に廃水は流路33aにおいて、上向きの流れ82と下
向きの流れ83に分岐する。同時に内部壁32の内側に
おいても、廃水が流路33aまで流れ84に沿って降下
し、下向きの流れ85と上向きの流れ86に分岐する。
物質が生物処理された後、廃水は内部壁32と隔壁33
との間隙を流れ80に沿って流路33aまで降下する。
次に廃水は流路33aにおいて、上向きの流れ82と下
向きの流れ83に分岐する。同時に内部壁32の内側に
おいても、廃水が流路33aまで流れ84に沿って降下
し、下向きの流れ85と上向きの流れ86に分岐する。
【0025】次に廃水の流れ82と流れ86は同方向に
上昇し、廃水の流れ87となって隔壁33の外壁付近を
上向流線速度約1m/hで上昇する。さらに上昇した廃
水の流れ87は、余剰汚泥29の内部で発生した窒素、
メタン等の気泡とともに上昇し、余剰汚泥29の最上部
で反転する流れ88と上方への流れ89に分岐する。反
転した廃水の流れ88は、テーパ部23に沿って下降
し、流路33a付近で流れ82および流れ86に合流す
る。
上昇し、廃水の流れ87となって隔壁33の外壁付近を
上向流線速度約1m/hで上昇する。さらに上昇した廃
水の流れ87は、余剰汚泥29の内部で発生した窒素、
メタン等の気泡とともに上昇し、余剰汚泥29の最上部
で反転する流れ88と上方への流れ89に分岐する。反
転した廃水の流れ88は、テーパ部23に沿って下降
し、流路33a付近で流れ82および流れ86に合流す
る。
【0026】余剰汚泥29は、溶存酸素濃度(DO)が
低くなると、余剰汚泥29内が嫌気的になって、窒素、
メタン等の発酵ガスが発生し、廃水の流れ89と共に上
昇して浮上汚泥90となる。この浮上汚泥90は、浮上
した余剰汚泥29の蓄積により徐々に肥大化し、汚泥塊
であるスカム91に成長する。
低くなると、余剰汚泥29内が嫌気的になって、窒素、
メタン等の発酵ガスが発生し、廃水の流れ89と共に上
昇して浮上汚泥90となる。この浮上汚泥90は、浮上
した余剰汚泥29の蓄積により徐々に肥大化し、汚泥塊
であるスカム91に成長する。
【0027】この場合、散気管44から空気を液面43
近傍に供給すると、供給された空気は気泡92となっ
て、最上部のみ曝気する。この気泡92によって、垂直
壁部22方向への廃水の流れ93と隔壁33に向かう廃
水の流れ94が発生する。このうち廃水の流れ93は直
ちに放酸されるが、廃水の流れ94はスカム91に衝突
して、スカム91を破砕する。この時破砕したスカム9
1は、内部に含有した気泡を放出するので、凝集性の汚
泥95となる。この汚泥95の下降流線速度は概ね10
m/h以上であり、廃水の上方への流れ89の上向流線
速度1m/hよりも高いので、汚泥95は流れ96に沿
って降下する。
近傍に供給すると、供給された空気は気泡92となっ
て、最上部のみ曝気する。この気泡92によって、垂直
壁部22方向への廃水の流れ93と隔壁33に向かう廃
水の流れ94が発生する。このうち廃水の流れ93は直
ちに放酸されるが、廃水の流れ94はスカム91に衝突
して、スカム91を破砕する。この時破砕したスカム9
1は、内部に含有した気泡を放出するので、凝集性の汚
泥95となる。この汚泥95の下降流線速度は概ね10
m/h以上であり、廃水の上方への流れ89の上向流線
速度1m/hよりも高いので、汚泥95は流れ96に沿
って降下する。
【0028】このため、余剰汚泥29が液面43付近に
浮上してきても、廃水の隔壁33に向う流れ94の破断
効果によって、次々に砕かれて沈降するので、液面43
近傍にはスカム91が発生しなくなる。
浮上してきても、廃水の隔壁33に向う流れ94の破断
効果によって、次々に砕かれて沈降するので、液面43
近傍にはスカム91が発生しなくなる。
【0029】次に図1に示すように、流出管49から好
気固定床21に供給された上澄液は、好気性固定床21
の間隙部53,下部支持板51を順に経て濾材52内に
入る。その後、上澄液は濾材52の表面に残存浮遊物質
(SS)を付着させて、清澄な処理水となり、処理水管
58から放流される。
気固定床21に供給された上澄液は、好気性固定床21
の間隙部53,下部支持板51を順に経て濾材52内に
入る。その後、上澄液は濾材52の表面に残存浮遊物質
(SS)を付着させて、清澄な処理水となり、処理水管
58から放流される。
【0030】他方、沈澱部30の余剰汚泥29は、間欠
的に例えば1回/時、1〜2分間開閉弁40を開けるこ
とによって余剰汚泥管41から引き抜かれる。又、好気
性固定床21内の濾材52内に過剰に付着したSSに対
しては、1回/週程度の頻度で次のような逆洗操作が行
われる。すなわち開閉弁55を1分間程度開けて、空気
管38から空気管57および散気管54を順次介して間
隙部53に気泡を供給する。この気泡は濾材52内を通
過する過程で、濾材52の表面に過剰に付着したSSと
接触し、揃断力によってSSを剥離させる。次に開閉弁
61を開けて、剥離したSSを余剰汚泥管62から排泥
する。沈澱部30から引き抜いた余剰汚泥29および好
気性固定床21から引き抜いた過剰なSSは、汚泥処理
工程に供給され、適切な汚泥処理が行われる。
的に例えば1回/時、1〜2分間開閉弁40を開けるこ
とによって余剰汚泥管41から引き抜かれる。又、好気
性固定床21内の濾材52内に過剰に付着したSSに対
しては、1回/週程度の頻度で次のような逆洗操作が行
われる。すなわち開閉弁55を1分間程度開けて、空気
管38から空気管57および散気管54を順次介して間
隙部53に気泡を供給する。この気泡は濾材52内を通
過する過程で、濾材52の表面に過剰に付着したSSと
接触し、揃断力によってSSを剥離させる。次に開閉弁
61を開けて、剥離したSSを余剰汚泥管62から排泥
する。沈澱部30から引き抜いた余剰汚泥29および好
気性固定床21から引き抜いた過剰なSSは、汚泥処理
工程に供給され、適切な汚泥処理が行われる。
【0031】以上説明したように、本実施例によれば次
の効果がある。 (1)沈澱部30からの上澄液のDOが低くなった場合
に、散気管44から空気を散気することにより、沈澱部
30におけるスカムの多量発生を防止でき、処理水の水
質を向上させることができる。 (2)好気性流動床20の後段に好気性固定床21を接
続したので、たとえ好気性流動床20の状態が悪化し処
理水質が低下しても、好気性固定床21で浮遊性の懸濁
物質(SS)が除去される。 (3)好気性流動床20は箱形状となっているので、比
較的低コストで好気性流動床を形成することができる。 (4)散気管44として円筒管を採用したことにより、
コンパクトにスカム沈澱用の散気装置が提供できる。
の効果がある。 (1)沈澱部30からの上澄液のDOが低くなった場合
に、散気管44から空気を散気することにより、沈澱部
30におけるスカムの多量発生を防止でき、処理水の水
質を向上させることができる。 (2)好気性流動床20の後段に好気性固定床21を接
続したので、たとえ好気性流動床20の状態が悪化し処
理水質が低下しても、好気性固定床21で浮遊性の懸濁
物質(SS)が除去される。 (3)好気性流動床20は箱形状となっているので、比
較的低コストで好気性流動床を形成することができる。 (4)散気管44として円筒管を採用したことにより、
コンパクトにスカム沈澱用の散気装置が提供できる。
【0032】なお、上記実施例において、好気性流動床
20の箱形状とした例を示したが、これに限らず円筒形
でもよく、形状、大きさは限定されない。また、好気性
流動床20の後段に好気性固定床21を接続した例を示
したが、好気性固定床21は必ずしも設けなくてもよ
い。また、他の生物学処理装置、物理的処理装置、化学
的処理装置等を追加して設けることも可能である。
20の箱形状とした例を示したが、これに限らず円筒形
でもよく、形状、大きさは限定されない。また、好気性
流動床20の後段に好気性固定床21を接続した例を示
したが、好気性固定床21は必ずしも設けなくてもよ
い。また、他の生物学処理装置、物理的処理装置、化学
的処理装置等を追加して設けることも可能である。
【0033】さらに散気管44の形状を円筒管とした例
を示したが、その形状、大きさ、個数は限定されず、短
い散気管を複数個設けてもよい。
を示したが、その形状、大きさ、個数は限定されず、短
い散気管を複数個設けてもよい。
【0034】また、溶存酸素計48を流出管49に設け
た例を示したが、好気性固定床21の間隙部53に設け
てもよく、さらに溶存酸素計を浸せきして使用する測定
槽を別個設けてもよい。
た例を示したが、好気性固定床21の間隙部53に設け
てもよく、さらに溶存酸素計を浸せきして使用する測定
槽を別個設けてもよい。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
溶存酸素計によって沈澱部の上澄液の溶存酸素濃度を計
測し、この計測結果に基づいて制御装置によりスカム除
去用散気管からの散気作業を行うので、沈澱部における
スカム多量発生を未然に防止し、処理水の水質を向上さ
せることができる。
溶存酸素計によって沈澱部の上澄液の溶存酸素濃度を計
測し、この計測結果に基づいて制御装置によりスカム除
去用散気管からの散気作業を行うので、沈澱部における
スカム多量発生を未然に防止し、処理水の水質を向上さ
せることができる。
【図1】本発明による廃水処理装置の一実施例を示す概
略系統図。
略系統図。
【図2】好気性流動床を示す部分的に破断した斜視図。
【図3】好気性流動のうち沈澱部を示す部分拡大断面
図。
図。
【図4】従来の廃水処理装置を示す概略系統図。
20 好気性流動床 27 生物反応部 30 沈澱部 31 エアリフト壁 42 流出端 44 散気管 45 開閉弁 48 溶存酸素計 49 流出管 63 制御装置
Claims (1)
- 【請求項1】好気性微生物を内部に含有し流入する廃水
を好気的に生物処理する生物反応部と、この生物反応部
に隣接して設けられ生物反応部から流入する廃水中の余
剰汚泥を沈澱させるとともに、上澄液を流出端から流出
させる沈澱部とを有する好気性流動床を備え、前記沈澱
部の液面下であって前記流出端近傍に空気管を介して空
気源に接続されたスカム除去用散気管を配置し、前記空
気管に開閉弁を取付けるとともに、前記流出端の下流側
に前記上澄液の溶存酵素濃度を計測する溶存酵素計を設
け、前記溶存酵素計に溶存酵素濃度に対応して前記開閉
弁を開閉する制御装置を接続したことを特徴とする廃水
処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24372691A JPH0576886A (ja) | 1991-09-24 | 1991-09-24 | 廃水処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24372691A JPH0576886A (ja) | 1991-09-24 | 1991-09-24 | 廃水処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0576886A true JPH0576886A (ja) | 1993-03-30 |
Family
ID=17108079
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24372691A Pending JPH0576886A (ja) | 1991-09-24 | 1991-09-24 | 廃水処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0576886A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100298089B1 (ko) * | 1998-02-26 | 2001-10-25 | 고장홍 | 액체에함유된유기물을박테리아로소실시키는폐기장치 |
JP2009507626A (ja) * | 2005-09-09 | 2009-02-26 | デグレマン | 浄水装置および実施方法 |
CN109734188A (zh) * | 2019-03-18 | 2019-05-10 | 西安中威环境技术有限公司 | 一种全方位竖流式污水处理装置及其处理方法 |
-
1991
- 1991-09-24 JP JP24372691A patent/JPH0576886A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100298089B1 (ko) * | 1998-02-26 | 2001-10-25 | 고장홍 | 액체에함유된유기물을박테리아로소실시키는폐기장치 |
JP2009507626A (ja) * | 2005-09-09 | 2009-02-26 | デグレマン | 浄水装置および実施方法 |
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