JPH0576808U - 車両用空気ばね圧制御装置 - Google Patents
車両用空気ばね圧制御装置Info
- Publication number
- JPH0576808U JPH0576808U JP1782492U JP1782492U JPH0576808U JP H0576808 U JPH0576808 U JP H0576808U JP 1782492 U JP1782492 U JP 1782492U JP 1782492 U JP1782492 U JP 1782492U JP H0576808 U JPH0576808 U JP H0576808U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 車両用空気ばね圧制御装置に関し、駆動車輪
用空気ばねと被駆動車輪用ばねのエア圧を車両の走行に
合わせて調整できるようにすることを目的とする。 【構成】 駆動車輪用輪速センサの出力と被駆動車輪用
輪速センサの出力との間に差が生じると、コントローラ
からの指令によりマグネットバルブがオン・オフ制御さ
れ、被駆動車輪用空気ばねのエア圧が調整される。
用空気ばねと被駆動車輪用ばねのエア圧を車両の走行に
合わせて調整できるようにすることを目的とする。 【構成】 駆動車輪用輪速センサの出力と被駆動車輪用
輪速センサの出力との間に差が生じると、コントローラ
からの指令によりマグネットバルブがオン・オフ制御さ
れ、被駆動車輪用空気ばねのエア圧が調整される。
Description
【0001】
本考案は車両用空気ばね圧制御装置に係り、特に、駆動車輪用空気ばねと被駆 動車輪用空気ばねのエア圧を駆動車輪と被駆動車輪の輪速に応じて調整するに好 適な車両用空気ばね圧制御装置に関する。
【0002】
大型の貨物自動車等においては空気ばねを車体の懸架装置として用いたエアサ スペンションシステムが採用されている。このようなシステムにおいては、空気 ばねの空気圧を制御することによって、車軸に作用する荷重(軸重)を調整する ことができる。そして、このようなシステムを採用したものとして、例えば実公 平2−25683号公報に記載されているものが知られている。
【0003】
しかし、従来技術では、軸重を検出して空気ばねのエアを調整しているため、 このような制御を走行中に行うと、荷重変動が大きく実質的には停車状態でしか 用いることができない。さらに、空気ばねのエア圧を調整するにも常圧の範囲と 調整圧の2種類しか調整できず、広範囲に亘ってエア圧を調整することができな い。
【0004】 本考案の目的は、駆動車輪用空気ばねと被駆動車輪用空気ばねのエア圧を車両 の走行に合わせて調整することができる車両用空気ばね圧制御装置を提供するこ とにある。
【0005】
上記目的を達成するための本考案は、駆動車輪の車軸と車体との間に介装され た駆動車輪用空気ばねと被駆動車輪の車軸と車体との間に介装された被駆動車輪 用空気ばねのエア圧を制御する車両用空気ばね圧制御装置において、エアタンク から被駆動車輪用空気ばねにエアを供給するエア通路中に挿入されてこのエア通 路のエア圧を指令に応じて調整するエア圧調整バルブと、駆動車輪の輪速を検出 する主輪速センサと、被駆動車輪の輪速を検出する副輪速センサと、主輪速セン サの検出出力と副輪速センサの検出出力との差に応じた指令をエア圧調整バルブ へ出力するコントローラとを備えているものである。
【0006】
前記した手段によれば、発進時あるいは走行時等において駆動車輪の輪速と被 駆動車輪の輪速に差が生じると、この差に応じた指令がエア圧調整バルブ与えら れ、被駆動車輪用空気ばねのエア圧が調整される。これにより、車両の走行に合 わせて駆動車輪用及び被駆動車輪用空気ばねのエア圧を調整することができる。
【0007】
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。 図1において、駆動車輪の車軸10と車体との間には駆動車輪用空気ばね12 が設けられており、被駆動車輪の車軸14と車体との間には被駆動車輪用空気ば ね16が設けられている。そして、各空気ばね12,16にはパイプ18,20 、レベリングバルブ22を介してエアタンクからのエアが供給されている。一方 、パイプ20の管路途中にはエア圧調整バルブとしてのマグネットトバルブ24 ,26が設けられていると共にエア圧を検出する圧力センサ28が設けられてい る。マグネットバルブ24,26及び圧力センサ28はそれぞれコントローラ3 0に接続されており、各マグネットバルブ24,26はコントローラ30からの 指令によってパイプ20の管路を開閉するようになっている。
【0008】 コントローラ30はスイッチ32がオンになったことを条件に作動するように なっており、このコントローラ30には駆動車輪の輪速を検出する輪速センサ3 4と、被駆動車輪の輪速を検出する輪速センサ36からの検出パルスが入力され ている。そしてコントローラ30は、各輪速センサ34,36のパルス数を計測 し、両者のパルス数の差に従ってマグネットバルブ24,26の駆動を制御する ようになっている。
【0009】 上記構成において、スイッチ32がオンになると、コントローラ30が起動さ れ、車両が停車状態にあるときにはマグネットバルブ24,26が共にオフの状 態にあり、各空気ばね12,16にレベリングバルブ22からのエアが供給され ることになる。又通常の走行時には駆動車輪と被駆動車輪との間に輪速差がない ため、マグネットバルブ24,26は共にオフの状態にある。
【0010】 次に泥ねい地等で発進すると、駆動軸のスリップのために駆動車輪と被駆動車 輪との間に輪速差が生じるため、マグネットバルブ24がオンに、マグネットバ ルブ26がオフの状態となる。これによりパイプ20の管路がマグネットバルブ 24によって遮断され、空気ばね16のエアが排出される。
【0011】 次に、雪道等を走行し、輪速センサ34の出力パルスが高速パルスとなり、輪 速センサ36の出力パルスが中速パルスとなると、マグネットバルブ24がオン に、マグネットバルブ26がオン・オフを繰り返し、空気ばね16のエア圧が調 整される。さらに雪道の下り坂を走行するときのように、輪速センサ34の出力 パルスが低速パルスとなり、輪速センサ36の出力パルスが高速パルスとなると 、マグネットバルブ24がオンに、マグネットバルブ26がオン・オフを繰り返 し、空気ばね16のエア圧が調整される。
【0012】 このように、本実施例によれば、車両の走行状態に合わせて空気ばね12,1 6のエア圧を調整することができる。 上記実施例におけるエアの調整範囲は図2に示されるように、ノーマル状態A から空気ばね16のエアを抜いた状態Cまでの範囲で調整することができる。
【0013】 次に、本考案の他の実施例を図3に従って説明する。 本実施例は、スイッチ32の代わりにスイッチ38を設けると共に、パイプ1 8の管路途中にマグネットバルブ40,42及び圧力センサ44を設け、さらに レベリングバルブ22とエアタンクとの間にマグネットバルブ46を設け、マグ ネットバルブ46とパイプ18とをパイプ48を介して接続するようにしたもの で、他の構成は図1のものと同様であるので、同一のものには同一符号を付して それらの説明は省略する。なお、スイッチ36はオフ、3−EXH、2−EXH 、クイックチャージオンの4段階に切り換えられるようになっている。
【0014】 本実施例においては、スイッチ38の操作に応じてエア調整プログラムが選択 され、このプログラムに従って各マグネットバルブ24,26,40,42の駆 動が制御されるようになっている。しかも本実施例においては、空気ばね12, 16のエア圧を独立に制御することができる。さらに各空気ばね12,16に多 量のエアを短時間に供給する必要があるときには、マグネットバルブ46をオン にすることによって可能となる。
【0015】 このように、本実施例によれば、駆動車輪が空転したりして駆動車輪と被駆動 車輪との間に輪速差が生じたときには、この差に応じて空気ばね12,16のエ アが調整されるため、駆動車輪にかかる荷重を自動的に調整できると共に、走行 の安定性を確保することができる。また、雪道等の走行時にも駆動車輪が穴等に 落ちても脱出を容易に行うことができる。さらに、アンチスリップレギュレーシ ョンシステムにも、より有効に使用することができる。
【0016】
以上説明したように本考案によれば、駆動車輪と被駆動車輪の輪速差に応じて 、駆動車輪と被駆動車輪の各空気ばねのエア圧を調整することができるため、駆 動軸にかかる荷重を自動的に調整することができると共に走行の安定性を確保す ることができる。
【図1】本考案の一実施例を示す構成図である。
【図2】駆動軸重と被駆動軸重との関係を示す特性図で
ある。
ある。
【図3】本考案の他の実施例を示す構成図である。
10,14 車軸 12,16 空気ばね 22 レベリングバルブ 24,26 マグネットバルブ 28 圧力センサ 30 コントローラ 34,36 輪速センサ
Claims (1)
- 【請求項1】 駆動車輪の車軸と車体との間に介装され
た駆動車輪用空気ばねと被駆動車輪の車軸と車体との間
に介装された被駆動車輪用空気ばねのエア圧を制御する
車両用空気ばね圧制御装置において、エアタンクから被
駆動車輪用空気ばねにエアを供給するエア通路中に挿入
されてこのエア通路のエア圧を指令に応じて調整するエ
ア圧調整バルブと、駆動車輪の輪速を検出する主輪速セ
ンサと、被駆動車輪の輪速を検出する副輪速センサと、
主輪速センサの検出出力と副輪速センサの検出出力との
差に応じた指令をエア圧調整バルブへ出力するコントロ
ーラとを備えていることを特徴とする車両用空気ばね圧
制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1782492U JPH0576808U (ja) | 1992-03-30 | 1992-03-30 | 車両用空気ばね圧制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1782492U JPH0576808U (ja) | 1992-03-30 | 1992-03-30 | 車両用空気ばね圧制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0576808U true JPH0576808U (ja) | 1993-10-19 |
Family
ID=11954478
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1782492U Pending JPH0576808U (ja) | 1992-03-30 | 1992-03-30 | 車両用空気ばね圧制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0576808U (ja) |
-
1992
- 1992-03-30 JP JP1782492U patent/JPH0576808U/ja active Pending
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