JPH0576563A - 緊急避難用ゴーグル - Google Patents

緊急避難用ゴーグル

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JPH0576563A
JPH0576563A JP13515891A JP13515891A JPH0576563A JP H0576563 A JPH0576563 A JP H0576563A JP 13515891 A JP13515891 A JP 13515891A JP 13515891 A JP13515891 A JP 13515891A JP H0576563 A JPH0576563 A JP H0576563A
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JP
Japan
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Withdrawn
Application number
JP13515891A
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English (en)
Inventor
Susumu Nakagawa
進 中川
Toshio Miki
利夫 三木
Kazunari Kitachi
一成 北地
Koichiro Takeuchi
浩一郎 竹内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinko Electric Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ビル火災等の非常時において、住人等が避難
通路を速やかにかつ安全に避難できるように住人等を誘
導する緊急避難用ゴーグルを提供する。 【構成】 描画情報に従って表示を行う表示手段と、避
難通路における使用者の現在位置及び視線方向を検知す
る検知手段と、前記避難通路をある視点から見た光景を
表示するための描画情報を、前記検知手段によって検知
された前記使用者の現在位置及び視線方向に適合するよ
うに補正し、前記表示手段によって表示させる制御手段
とを設けた。また、高熱部の箇所を検知する第2の検知
手段と、前記第2の検知手段によって得られた情報を、
前記表示手段によって表示される画像の上に重ね描きす
る描画手段とを設けた。さらに、前記表示手段を使用者
の視界から退避させる移動手段を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、建物において火災等
が発生し、避難する際に用いられる緊急避難用ゴーグル
に関する。
【0002】
【従来の技術】ビル火災等の非常時において、建物内は
煙により充満されたり、停電によって真っ暗になること
がある。この場合、その建物の住人あるいは訪問者(以
降住人等と称する)は、部屋や廊下等の建物内の構造を
視認できず、避難通路を見失うために逃げ遅れることが
ある。
【0003】このような場合に対処するために、従来、
廊下等の壁に非常燈を設置することによって住人等を非
常出口まで誘導し、住人等が速やかに避難できるよう助
けている。この非常燈は、蛍光燈等が用いられ、壁の目
立つ位置に設置される。したがって、暗闇であっても、
あるいは多少煙によって視界が妨げられていても、住人
等が視認できるよう工夫されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近の建築
物における部屋や廊下等の壁には、燃焼すると非常に煙
が出やすい素材が用いられている。このため、多量の煙
が充満すると、住人等は非常燈さえ視認できない状態に
なり、避難が困難になるという問題があった。
【0005】この発明は、このような背景の下になされ
たもので、ビル火災等の非常時において、住人等が避難
通路を速やかにかつ安全に避難できるように住人等を誘
導する緊急避難用ゴーグルを提供することを目的として
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、上に述べた
課題を解決するために、請求項1記載の発明は、描画情
報に従って表示を行う表示手段と、避難通路における使
用者の現在位置及び視線方向を検知する検知手段と、前
記避難通路をある視点から見た光景を表示するための描
画情報を、前記検知手段によって検知された前記使用者
の現在位置及び視線方向に適合するように補正し、前記
表示手段によって表示させる制御手段とを具備すること
を特徴としている。請求項2記載の発明は、請求項1記
載の発明において、高熱部の箇所を検知する第2の検知
手段と、前記第2の検知手段によって得られた情報を、
前記表示手段によって表示される画像の上に重ね描きす
る描画手段とを具備することを特徴としている。請求項
3記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記表
示手段を使用者の視界から退避させる移動手段を具備す
ることを特徴としている。
【0007】
【作用】請求項1記載の発明によれば、使用者は、避難
通路における現在位置及び視線方向に適合した画像を見
ながら、前記避難通路を移動することができる。請求項
2記載の発明によれば、請求項1記載の発明による作用
に加えて、使用者は、避難通路における高熱部の箇所を
視覚的に知ることができる。請求項3記載の発明によれ
ば、請求項1記載の発明による作用に加えて、使用者
は、表示されている画像を視界から消滅させ、外景を見
ることができる。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の実施例に
ついて説明する。図1は、この発明の第1の実施例によ
る緊急避難用ゴーグルの構成を示す図である。1は、避
難しようとする人の頭部に装着されるゴーグル本体であ
る。このゴーグル本体1において、bは直接外の光景を
見るための実像用のぞき窓であり、cはコントローラg
によって記憶してある情報を表示するための画像用ディ
スプレイである。また、aはゴーグル本体1のフレーム
である。
【0009】その他の部分として、dは使用者の頭の水
平方向における回転角度を検知するレーザジャイロであ
り、eは使用者の頭の垂直方向における傾斜角度を検知
する傾斜角計である。また、fは対面する壁までの距離
を検知する超音波送受信センサである。そして、コント
ローラgにより、本実施例における各部が制御される。
また、コントローラgはメモリを内蔵しており、このメ
モリには、ある視点から見た避難通路の光景を、画像用
ディスプレイcに表示させるための描画情報が記憶され
ている。
【0010】次に、本実施例の動作について説明する。
緊急避難の際、ゴーグル本体1は、d,e,fが使用者
の頭頂部に位置するように取り付けられる。また、コン
トローラgは使用者の身体に取り付けられる。使用者
は、非常時において部屋から出る時にコントローラgを
作動させる。ここで、図2は、使用者がのぞき窓bを介
して見た避難通路である廊下の光景を示す図である。こ
の図に示すように、煙mが立ちこめているため、廊下の
一部が見えなくなっている。この場合、使用者は、画像
用ディスプレイcの表示を見ることによって、見えない
部分を補うことができる。図3はこの時の画像を示す図
である。この画像は、上に述べたようにコントローラg
により予め記憶させてある描画情報に従って表示させた
ものであり、のぞき窓bにおいて煙により見えない部分
も表示される。また、使用者の現在位置に最も近い避難
扉までの経路を示す矢印tが付随して表示される。ま
た、レーザジャイロdと傾斜角計eとによって、使用者
の頭の向きが検知され、超音波送受信センサfによっ
て、対面する壁までの距離が検知される。この結果、避
難経路における使用者の視点が決定される。この視点
と、コントローラgにより記憶させてある描画情報にお
ける視点との相違に基づいて、描画情報が補正され表示
される。したがって、使用者が向きを変えたり移動した
りしても、画像は常に実際の外景と一致するようにな
る。
【0011】また、図4は、この発明の第2の実施例に
よる構成を示す図である。第1の実施例との相違点は、
超音波送受信センサfの代わりに、発光素子と受光素子
の両方を備えた光電スイッチh、および反射テープiを
使用することである。他の部分は、第1の実施例と同じ
構成である。本実施例においては、予め避難通路となる
廊下に反射テープiを等間隔に張り付けておく。そし
て、避難時において使用者が避難通路を通過する際、使
用者の身体に取り付けた光電スイッチhから、床に対し
て常に光が発射される。そして、使用者の身体が反射テ
ープiの直上に位置した場合のみ、この光は反射テープ
iによって反射され、再び光電スイッチhに入光する。
コントローラgは、この入光した回数、すなわち使用者
が通過した反射テープiの本数をカウントすることによ
って、使用者が避難通路を進んだ距離に換算する。この
ように、本実施例は、使用者の移動距離によって避難通
路内の現在位置を検知する。
【0012】また、図5は、この発明の第3の実施例に
よる構成を示す図である。本実施例においては、第1の
実施例におけるゴーグル本体1に赤外線CCD(Charge
Coupled Device)カメラjを設置する。他の部分は、第
1の実施例と同じ構成である。本実施例においては、画
像用ディスプレイcに表示される画像の上に、赤外線C
CDカメラjによって捉えられた情報によって、熱画像
が重ね描きされる。図6はこの様子を示しており、壁に
描かれた縞模様が熱画像温度分布kである。この結果、
使用者は避難通路における高熱部の箇所を視覚的に知る
ことができ、これら高熱部に対する接触あるいは接近を
避けて、より安全に避難することができる。
【0013】さらに、以上述べた実施例においては、右
目用に実像用のぞき窓bを、左目用に画像用ディスプレ
イcを具備しているが、左右の視野領域をこのようにの
ぞき窓用あるいは画像表示用の専用とせずに、スイッチ
を設けることにより、必要に応じて、画像を表示させた
り、画像を退避させてのぞき窓にしたりするという実施
例も考えられる。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、描画情報に従って表示を行う表示手段と、
避難通路における使用者の現在位置及び視線方向を検知
する検知手段と、前記避難通路をある視点から見た光景
を表示するための描画情報を、前記検知手段によって検
知された前記使用者の現在位置及び視線方向に適合する
ように補正し、前記表示手段によって表示させる制御手
段とを設けたので、前記避難通路の見透視がきかない場
合において、使用者は表示される画像により誘導され、
速やかに避難できるという効果がある。また、請求項2
記載の発明によれば、請求項1記載の発明において、高
熱部の箇所を検知する第2の検知手段と、前記第2の検
知手段によって得られた情報を、前記表示手段によって
表示される画像の上に重ね描きする描画手段とを設けた
ので、請求項1記載の発明による効果に加えて、使用者
は、高熱部の箇所を視覚的に知ることができるので、こ
れら高熱部に対する接触あるいは接近を避けて、安全に
避難できるという効果がある。また、請求項3記載の発
明によれば、請求項1記載の発明において、前記表示手
段を使用者の視界から退避させる移動手段を設けたの
で、請求項1記載の発明による効果に加えて、使用者
は、前記表示手段の退避時において、両目で外景を見る
ことができるので、片方の目がディスプレイに占有され
る場合と違って、遠近感をとり易いという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例による構成を示す図で
ある。
【図2】使用者が、のぞき窓bを介して見た廊下の光景
を示す図である。
【図3】画像用ディスプレイcに表示された画像を示す
図である。
【図4】この発明の第2の実施例による構成を示す図で
ある。
【図5】この発明の第3の実施例による構成を示す図で
ある。
【図6】画像用ディスプレイcに表示された画像に、熱
画像が重ね描きされた様子を示す図である。
【符号の説明】
1 ゴーグル本体 a フレーム b のぞき窓 c 画像用ディスプレイ d レーザジャイロ e 傾斜角計 f 超音波送受信センサ g コントローラ h 光電スイッチ i 反射テープ j 赤外線CCDカメラ
フロントページの続き (72)発明者 竹内 浩一郎 三重県伊勢市竹ケ鼻100番地 神鋼電機株 式会社伊勢製作所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 描画情報に従って表示を行う表示手段
    と、 避難通路における使用者の現在位置及び視線方向を検知
    する検知手段と、 前記避難通路をある視点から見た光景を表示するための
    描画情報を、前記検知手段によって検知された前記使用
    者の現在位置及び視線方向に適合するように補正し、前
    記表示手段によって表示させる制御手段とを具備するこ
    とを特徴とする緊急避難用ゴーグル。
  2. 【請求項2】 高熱部の箇所を検知する第2の検知手段
    と、 前記第2の検知手段によって得られた情報を、前記表示
    手段によって表示される画像の上に重ね描きする描画手
    段とを具備することを特徴とする請求項1記載の緊急避
    難用ゴーグル。
  3. 【請求項3】 前記表示手段を使用者の視界から退避さ
    せる移動手段を具備することを特徴とする請求項1記載
    の緊急避難用ゴーグル。
JP13515891A 1991-06-06 1991-06-06 緊急避難用ゴーグル Withdrawn JPH0576563A (ja)

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Effective date: 19980903