JPH0576414A - 化粧料サンプルシートおよびその製法 - Google Patents

化粧料サンプルシートおよびその製法

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JPH0576414A
JPH0576414A JP27340491A JP27340491A JPH0576414A JP H0576414 A JPH0576414 A JP H0576414A JP 27340491 A JP27340491 A JP 27340491A JP 27340491 A JP27340491 A JP 27340491A JP H0576414 A JPH0576414 A JP H0576414A
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JP
Japan
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cosmetic
mount
sample sheet
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sample
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JP27340491A
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English (en)
Inventor
Hideyuki Ichihara
秀行 市原
Kazuyuki Mimuro
和之 三室
Yoko Taruya
洋子 樽谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KII SANGYO KK
Kanebo Ltd
Key Trading Co Ltd
Original Assignee
KII SANGYO KK
Kanebo Ltd
Key Trading Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 台紙の表面に転写された化粧料が、色見本と
してだけではなく、実際に使用することができる化粧料
サンプルシートを提供する。 【構成】 基型7の表面に刻設された所定形状の凹部8
内に充填された化粧料3をその形状を保持した状態でシ
リコンラバーパツド9の表面に転写し、これを台紙2の
表面に接着剤5を介して再転写した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、口紅等の化粧料を、台
紙の表面に付着させた化粧料サンプルシートおよびその
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、口紅,アイシヤドウ等の化粧料
の試供用サンプルは、小形サンプル容器に設けられた収
容凹部に少量の化粧料を収容したもの、または、小形サ
ンプル容器に設けられた複数の各収容凹部にそれぞれ少
量の異なる色または種類の化粧料を収容したものがあ
る。ところが、上記のようなサンプルは、サンプル容器
にコストがかかるため、無償で顧客に提供するサンプル
としては高価すぎるという問題がある。そこで、台紙の
表面に白粉等の化粧料を帯状に付着させた紙白粉や、台
紙の表面にスクリーン印刷によつて口紅を付着させたシ
ート状の化粧料がサンプル用として開発され一部で使用
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
方法では、化粧料基剤の粘度が高すぎると、台紙に付着
させることができないため、化粧料基剤の一部を増減し
て粘度を調整する必要が生じる。また、溶剤を含むアイ
シヤドウ等の粉末化粧料は、その溶剤が途中で揮発して
粘着性がなくなり台紙に付着させることができなくな
る。そのため、化粧料基剤に油分等の粘着性のあるもの
を加味することにより粘着性を付加する必要が生じる。
その結果、得られた化粧料は、色見本としては優れてい
るが、実際に使用する化粧料のサンプルとはいえないも
のになつてしまう。
【0004】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、台紙の表面に転写された化粧料が、色見本とし
てだけではなく、実際に使用することのできる化粧料サ
ンプルシートおよびその製造方法の提供をその目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、基型の表面に刻設された所定形状の凹部
内に充填された化粧料を、その形状を保持した状態で弾
性パツドの表面に転写し、これを台紙の表面に接着剤を
介して再転写した化粧料サンプルシートを第1の要旨と
し、表面に所定形状の凹部が刻設された基型を準備する
工程と、この基型の凹部内に化粧料を充填する工程と、
この凹部内の化粧料を弾性パツトの表面に転写する工程
と、この弾性パツドに転写した化粧料を接着剤を介して
台紙の表面に転写する工程とを備える化粧料サンプルシ
ートの製法を第2の要旨とする。
【0006】
【作用】すなわち、本発明の化粧料サンプルシートは、
基型の表面に刻設された凹部内に、化粧料を充填し、こ
の凹部内の化粧料を弾性パツトの表面に転写し、この弾
性パツドに転写した化粧料を接着剤を介して台紙の表面
に転写することにより製造される。このように、弾性パ
ツドに転写した化粧料を接着剤の接着力により確実に台
紙の表面に転写できるため、従来のようにサンプル製造
用に化粧料基剤の配合を特別に変更をしなくても化粧料
を台紙に転写することができる。その結果、得られるサ
ンプルシートの化粧料は、色見本として使用できる外、
実際の化粧料と同様に使用できるようになる。また、本
発明の製法では、接着剤を介して台紙の表面に化粧料を
転写するため、アイシヤドウ等の粉末化粧料に含まれる
溶剤が転写の途中に揮発してその化粧料と台紙とのバイ
ンダーとしての効果が得られなくても台紙の表面に転写
することができる。
【0007】つぎに、本発明を実施例にもとづいて詳し
く説明する。
【0008】
【実施例】図1および図2は本発明の化粧料サンプルシ
ートの一実施例を示している。すなわち、1はサンプル
シートであり、台紙2の表面に一定間隔で薄肉円形状の
6個のアイシヤドウ3を配設し、これらのアイシヤドウ
3の表面を被覆するように台紙2の表面に透明のシール
材4を貼着して構成されている。上記アイシヤドウ3
は、図2に示すように、接着剤5を介して台紙2の表面
に付着されている。
【0009】上記サンプルシート1は、つぎのようにし
て製造される。まず、下記に示す割合でアイシヤドウ用
の原料を準備し、この原料50重量部(以下「部」と略
す)に対して、エチルアルコール50部を加えて混合
し、スラリー状アイシヤドウ組成物にする。
【0010】 〔アイシヤドウ用原料〕 群青顔料 2.0% タルク 14.0% マイカ 8.0% チタン−マイカ 20.0% 流動性パラフイン 4.0% ソルゼタンセスキオレート 1.0% 防腐剤 適量 香料 適量
【0011】つぎに、上記スラリー6を、図3に示すよ
うに、金型7の上面に設けられた円形状凹部8内に万遍
なく充填し、その後、金型7の表面にドクターブレード
を擦り付け、余分なスラリー6を取り除き、その上にシ
リコンラバーパツド9を図4に示すように位置決めす
る。ついで、上記スラリー6の溶剤が揮発して固形化し
たのち、金型7の上面に柔軟性を有するシリコンラバー
パツド9を圧接する。これにより、シリコンラバーパツ
ド9の表面に固形化したアイシヤドウ3が付着する(図
5参照)。この状態で、シリコンラバーパツド9の表面
を、台紙2の表面の接着剤5を塗布した部分に押圧する
ことにより、台紙2の表面に上記アイシヤドウ3が転写
される(図6参照)。そして、上記アイシヤドウ3を被
覆するように台紙2の上面にシール材4(図1参照)を
貼着することにより、上記サンプルシート1が得られ
る。なお、上記シール材4の貼着は、粘着性を有する接
着剤により、剥離,貼着自在に行われる。
【0012】上記のようにして得られた化粧料サンプル
シート1を用いて化粧する場合、シール材4を剥離し
て、アイシヤドウ3を露呈させる。つぎに、その露呈し
たアイシヤドウ3を指またはチツプ等に移し取り、これ
を瞼等に塗布して化粧を行い、使用後は上記シール材4
を再び台紙2の表面に被せておく。
【0013】また、上記化粧料サンプルシート1の化粧
料をアイシヤドウ3に代えて、頬紅にする場合、下記に
示す割合で頬紅用の原料を準備し、この原料50部に対
して、エチルアルコール50部を混合してスラリー状頬
紅組成物にする。そして、このスラリーを用い、上記実
施例と同様にして台紙2の表面に転写することにより、
頬紅サンプルシートが得られる。
【0014】 〔頬紅用原料〕 ・肌色顔料(ただし下記の組成)10.0% べンガラ(赤色顔料)4.0% 黄酸化鉄 4.0% 黒酸化鉄 2.0% ・オゾケライト 8.0% ・ワセリン 67.0% ・ラノリン 15.0% ・香料 適量 ・酸化防止剤 適量
【0015】さらに、上記化粧料サンプルシート1の化
粧料を口紅にする場合、下記に示す割合で口紅用の原料
を準備し、これらを加熱混合して赤色のスラリー状口紅
組成物にする。そして、このスラリーを用い、前記実施
例と同様にして台紙5の表面に転写することにより、口
紅サンプルシートが得られる。
【0016】 〔口紅用原料〕 ベンガラ 10.0% カルナウバロウ 9.0〃 セレシン 12.0〃 ミツロウ 20.0〃 ラノリン 9.0〃 ヒマシ油 27.0〃 ステアリン酸ヘキサデシル 10.0〃 セチルアルコール 3.0〃 香料 適量
【0017】このように、本発明の製法によれば、台紙
に転写することが難しかつた溶剤を含むアイシヤドウ等
の粉末化粧料であつても転写することができる。また、
口紅も配合をサンプル用に変更することなく、そのまま
台紙に転写することができる。したがつて、得られるサ
ンプルシートは、台紙の表面に転写された化粧料を色見
本だけではなく、実際に化粧に使用することができるよ
うになる。また、パツド印刷方法によつて化粧料を転写
するため、台紙に転写する量目が安定し、微細な絵柄等
を形成することができるとともに、その絵柄等を多色に
することもできる。したがつて、サンプルシートを興趣
に富むものにすることができる。さらに、シリコンラバ
ーパツトが柔軟性を有しているため、平面状の台紙だけ
でなく、凹凸のある台紙や立体状のものの表面にも、化
粧料を転写することができる。
【0018】なお、上記台紙の表面に塗布する接着剤と
しては、人体に対して安全でしかも化粧料に溶出し難い
ものであれば特に限定するものではないが、澱粉糊,酢
酸ビニル,ウレタン等が作業性およびコストの面で好ま
しい。
【0019】また、台紙に転写する化粧料としては、口
紅,頬紅,アイシヤドウ,フアンデーシヨンのいずれで
あつても差し支えなく、その状態も、基型の凹部に充填
することができ、かつ保形性のあるものであれば特に限
定するものではなく、スラリー状,粘土状等なんでもよ
い。
【0020】さらに、台紙に転写する化粧料は、0.0
1〜5.0mmの範囲の厚みに固形化することが好まし
く、より好ましくは、0.1〜1.0mmの範囲である。
【0021】
【発明の効果】以上のように、本発明は、基型の表面に
刻設された凹部内に、化粧料を充填し、この凹部内の化
粧料を弾性パツトの表面に転写し、この弾性パツドに転
写した化粧料を接着剤を介して台紙の表面に転写するこ
とにより化粧料サンプルシートを製造するようになつて
いる。したがつて、化粧料をその原料の配合を変更する
ことなく台紙に転写することができる。その結果、得ら
れる化粧料サンプルシートは、その台紙の表面に転写さ
れた化粧料を色見本としてだけでなく、実際に使用する
ことができるようになる。また、本発明の製法によれ
ば、従来転写することが困難であつた溶剤を含むアイシ
ヤドウ等の粉末化粧料であつても台紙の表面に簡単に転
写することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の化粧料サンプルシートの一実施例を示
す斜視図である。
【図2】上記実施例の要部断面図である。
【図3】化粧料サンプルシートの製造方法の説明図であ
る。
【図4】化粧料サンプルシートの製造方法の説明図であ
る。
【図5】化粧料サンプルシートの製造方法の説明図であ
る。
【図6】化粧料サンプルシートの製造方法の説明図であ
る。
【符号の説明】
1 サンプルシート 2 台紙 3 化粧料 5 接着剤 6 スラリー 7 基型 8 凹部 9 シリコンラバーパツド

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基型の表面に刻設された所定形状の凹部
    内に充填された化粧料を、その形状を保持した状態で弾
    性パツドの表面に転写し、これを台紙の表面に接着剤を
    介して再転写したことを特徴とする化粧料サンプルシー
    ト。
  2. 【請求項2】 化粧料が、溶剤を含むアイシヤドウ等の
    粉末化粧料である請求項1記載の化粧料サンプルシー
    ト。
  3. 【請求項3】 表面に所定形状の凹部が刻設された基型
    を準備する工程と、この基型の凹部内に化粧料を充填す
    る工程と、この凹部内の化粧料を弾性パツトの表面に転
    写する工程と、この弾性パツドに転写した化粧料を接着
    剤を介して台紙の表面に転写する工程とを備えることを
    特徴とする化粧料サンプルシートの製法。
  4. 【請求項4】 化粧料が、溶剤を含むアイシヤドウ等の
    粉末化粧料である請求項3記載の化粧料サンプルシート
    の製法。
JP27340491A 1991-09-24 1991-09-24 化粧料サンプルシートおよびその製法 Pending JPH0576414A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07155220A (ja) * 1993-12-08 1995-06-20 Kanebo Ltd 口紅用色見本及びその製造方法
JP2006280504A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Toppan Printing Co Ltd 化粧料容器
JP2009269863A (ja) * 2008-05-08 2009-11-19 Key Tranding Co Ltd 固形化粧料の製造方法および固形化粧料
WO2019130664A1 (ja) * 2017-12-25 2019-07-04 株式会社 資生堂 シート状外用剤

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