JPH0576384A - 抗ヒト神経成長因子モノクローナル抗体 - Google Patents
抗ヒト神経成長因子モノクローナル抗体Info
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- JPH0576384A JPH0576384A JP3241136A JP24113691A JPH0576384A JP H0576384 A JPH0576384 A JP H0576384A JP 3241136 A JP3241136 A JP 3241136A JP 24113691 A JP24113691 A JP 24113691A JP H0576384 A JPH0576384 A JP H0576384A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- growth factor
- nerve growth
- monoclonal antibody
- human nerve
- ngf
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Abstract
(57)【要約】
【目的】遺伝子工学的に生産したヒトNGFを認識す
る、抗ヒトNGFモノクロ−ナル抗体を作製することを
目的とする。 【構成】融合型ヒトNGFを抗原としてマウスを免疫
し、免疫された脾臓細胞をミエロ−マと細胞融合するこ
とでハイブリド−マを得る。その中より抗ヒトNGF抗
体を産生するものをスクリ−ニングし、クロ−ニングを
行なう。クロ−ンの培養上清液あるいは復水より抗ヒト
NGFモノクロ−ナル抗体を得る。
る、抗ヒトNGFモノクロ−ナル抗体を作製することを
目的とする。 【構成】融合型ヒトNGFを抗原としてマウスを免疫
し、免疫された脾臓細胞をミエロ−マと細胞融合するこ
とでハイブリド−マを得る。その中より抗ヒトNGF抗
体を産生するものをスクリ−ニングし、クロ−ニングを
行なう。クロ−ンの培養上清液あるいは復水より抗ヒト
NGFモノクロ−ナル抗体を得る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は遺伝子組換え大腸菌で生
産したヒトの神経成長因子(Nerve GrowthFactor, 以下
NGFと略す)を特異的に認識するモノクロ−ナル抗体
およびそれを用いたヒトNGFの検出方法に関するもの
である。
産したヒトの神経成長因子(Nerve GrowthFactor, 以下
NGFと略す)を特異的に認識するモノクロ−ナル抗体
およびそれを用いたヒトNGFの検出方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】NGFは、交感神経細胞の生存と分化に
関わるタンパク質であり、現在までにマウス、ウシ、ニ
ワトリ等から単離されている。マウスNGFは分子量約
14万で、α、β、γのサブユニットからなるが、βサブ
ユニットのみが神経成長因子としての生物活性を有して
いる。このマウスβNGFの遺伝子と類似した遺伝子が
ヒトの遺伝子ライブラリ−から単離され、これから推定
されたヒトNGFの118個のアミノ酸配列もまたマウス
βNGFと類似していることが示された。しかし、これ
までに人体からのヒトNGFの単離に成功した例がない
ことから、その存在量はごく微量と考えられ、遺伝子工
学による大量生産が検討されている。
関わるタンパク質であり、現在までにマウス、ウシ、ニ
ワトリ等から単離されている。マウスNGFは分子量約
14万で、α、β、γのサブユニットからなるが、βサブ
ユニットのみが神経成長因子としての生物活性を有して
いる。このマウスβNGFの遺伝子と類似した遺伝子が
ヒトの遺伝子ライブラリ−から単離され、これから推定
されたヒトNGFの118個のアミノ酸配列もまたマウス
βNGFと類似していることが示された。しかし、これ
までに人体からのヒトNGFの単離に成功した例がない
ことから、その存在量はごく微量と考えられ、遺伝子工
学による大量生産が検討されている。
【0003】遺伝子組換え体によって生産されたタンパ
ク質の検出は、抗血清やモノクロ−ナル抗体でなされる
場合が多い。この際、目的のタンパク質の検出には、2
−メルカプトエタノ−ルとSDS(ドデシル硫酸ナトリ
ウム)により変性処理したタンパク質を検出するウエス
タンブロット法が一般に用いられている。これは、遺伝
子工学的に生産されたヒトNGFについても同様であ
る。
ク質の検出は、抗血清やモノクロ−ナル抗体でなされる
場合が多い。この際、目的のタンパク質の検出には、2
−メルカプトエタノ−ルとSDS(ドデシル硫酸ナトリ
ウム)により変性処理したタンパク質を検出するウエス
タンブロット法が一般に用いられている。これは、遺伝
子工学的に生産されたヒトNGFについても同様であ
る。
【0004】現在知られている抗NGFモノクロ−ナル
抗体としては、市販されているベ−リンガ−・マンハイ
ム山之内社製の抗マウスNGFモノクロ−ナル抗体と、
東ソ−の抗NGFモノクロ−ナル抗体(特開平2−21
9593)がある。前者は、マウスNGFの他、ウシや
ラットのNGFにも反応し、マウスNGFに対する中和
活性がある。後者は、ヒトとマウスのNGFに反応し、
両NGFに対して中和活性があると報告されている。両
抗体は、NGFの検出、定量用試薬や阻害剤として使用
されている。
抗体としては、市販されているベ−リンガ−・マンハイ
ム山之内社製の抗マウスNGFモノクロ−ナル抗体と、
東ソ−の抗NGFモノクロ−ナル抗体(特開平2−21
9593)がある。前者は、マウスNGFの他、ウシや
ラットのNGFにも反応し、マウスNGFに対する中和
活性がある。後者は、ヒトとマウスのNGFに反応し、
両NGFに対して中和活性があると報告されている。両
抗体は、NGFの検出、定量用試薬や阻害剤として使用
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】我々は、既に遺伝子組
換え大腸菌によるヒトNGFの遺伝子工学的生産方法に
ついて特許を出願(特願平2−38358)している。
従来技術で述べた抗マウスNGFモノクロ−ナル抗体
は、我々の遺伝子組換え大腸菌が生産した融合型ヒトN
GFに対し非常に低い親和性しか示さなかった。そこ
で、遺伝子組換え大腸菌HB101[pTRLNGF]
(微工研菌寄第11283号)が生産した融合型ヒトN
GFを抗原とし、ヒトNGFを認識する新たなモノクロ
−ナル抗体を作製することにした。
換え大腸菌によるヒトNGFの遺伝子工学的生産方法に
ついて特許を出願(特願平2−38358)している。
従来技術で述べた抗マウスNGFモノクロ−ナル抗体
は、我々の遺伝子組換え大腸菌が生産した融合型ヒトN
GFに対し非常に低い親和性しか示さなかった。そこ
で、遺伝子組換え大腸菌HB101[pTRLNGF]
(微工研菌寄第11283号)が生産した融合型ヒトN
GFを抗原とし、ヒトNGFを認識する新たなモノクロ
−ナル抗体を作製することにした。
【0006】本発明は、ヒトNGFの検出に使用可能
な、抗ヒトNGFモノクロ−ナル抗体を提供するもので
ある。
な、抗ヒトNGFモノクロ−ナル抗体を提供するもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】抗原には、遺伝子組換え
大腸菌HB101[pTRLNGF]が生産した融合型
ヒトNGFを用いた。このプラスミドpTRLNGF
は、トリプトファン調節遺伝子につながったトリプトフ
ァンオペロンのtrpLポリペプタイドのN末端側の6個の
アミノ酸とグルタミン酸とフェニルアラニンの合計8個
のアミノ酸をコ−ドする遺伝子にヒトNGFをコ−ドす
る遺伝子が連結された遺伝子を、融合型ヒトNGFとし
て大腸菌菌体内で発現させることの可能なものである。
融合型ヒトNGFの調製方法の一例を次に示す。遺伝子
組換え大腸菌HB101[pTRLNGF]を培養して
得られた菌体を、超音波処理等で破砕し、その破砕液を
遠心分離した際の沈殿物を塩酸グアニジンや尿素等で可
溶化し、次に可溶化剤を除去するためにPBS(リン酸
塩緩衝液)等に透析して、抗原として用いる融合型ヒト
NGFを調製した。
大腸菌HB101[pTRLNGF]が生産した融合型
ヒトNGFを用いた。このプラスミドpTRLNGF
は、トリプトファン調節遺伝子につながったトリプトフ
ァンオペロンのtrpLポリペプタイドのN末端側の6個の
アミノ酸とグルタミン酸とフェニルアラニンの合計8個
のアミノ酸をコ−ドする遺伝子にヒトNGFをコ−ドす
る遺伝子が連結された遺伝子を、融合型ヒトNGFとし
て大腸菌菌体内で発現させることの可能なものである。
融合型ヒトNGFの調製方法の一例を次に示す。遺伝子
組換え大腸菌HB101[pTRLNGF]を培養して
得られた菌体を、超音波処理等で破砕し、その破砕液を
遠心分離した際の沈殿物を塩酸グアニジンや尿素等で可
溶化し、次に可溶化剤を除去するためにPBS(リン酸
塩緩衝液)等に透析して、抗原として用いる融合型ヒト
NGFを調製した。
【0008】該抗原による免疫は、該抗原とアジュバン
トの混合物を、マウスの皮下、静脈、または腹腔に1回
あたり40〜100μg、10日〜1ヵ月毎に4〜6回注射す
ることで行うことが可能である。
トの混合物を、マウスの皮下、静脈、または腹腔に1回
あたり40〜100μg、10日〜1ヵ月毎に4〜6回注射す
ることで行うことが可能である。
【0009】細胞融合は、ケラ−とミルスタインらの方
法に準じて行なえる。融合パ−トナ−は、マウスバルブ
シ−(BALB/c)由来のエックス63(X63)細胞、ピ−
スリ−ユ−ワン(P3U1)細胞、エヌエスワン(NS-1)細
胞およびエスピ−ツ−(SP2)細胞などのミエロ−マ細
胞を利用できる。予め培養した該ミエロ−マ細胞に対し
て該抗原で免疫したマウスの脾臓細胞を2〜10倍混合し
て遠心分離した後、上清液を除去してミエロ−マ細胞と
脾臓細胞との混合ペレットを得る。このペレットを良く
ほぐして、予め37℃で加温した30〜50%PEG(ポリエ
チレングリコ−ル;分子量1000〜4000)を加え30〜37℃
で反応させる。次いで、血清を含まない培地を滴下混合
して反応を止める。更に血清を含まない培地を多量に添
加混合した後、遠心分離により細胞を回収する。該細胞
をHAT(ヒポキサンチン、アミノプテリン、チミジン
含有)培地に懸濁し、96ウェルプレ−トに分注して37℃
で培養する。培養3〜4日後より2〜3日毎に培養液の
半量を吸引除去して新鮮なHAT培地を添加して、ハイ
ブリド−マのみを増殖させる。該ハイブリド−マが充分
に増殖した後に、該抗原を用いた免疫定量(Enzyme Lin
ked ImmunosorbentAssay、以下ELISAと略す)法に
より、抗ヒトNGF抗体産生ハイブリド−マをスクリ−
ニングする。そしてスクリ−ニング陽性ハイブリド−マ
を限界希釈法によってクロ−ニングし、出現したクロ−
ンについても上記ELISA法によりスクリ−ニングを
行ない、抗ヒトNGF抗体産生クロ−ンを得る。尚、遺
伝子組換え菌を用いて生産したヒトNGFを検出するた
めには、その抗体が大腸菌由来タンパク質を認識しては
ならない。従ってクロ−ンのスクリ−ニングでは、抗体
がヒトNGFを認識し、大腸菌由来タンパク質と交差反
応を示さないものを選ぶ必要がある。
法に準じて行なえる。融合パ−トナ−は、マウスバルブ
シ−(BALB/c)由来のエックス63(X63)細胞、ピ−
スリ−ユ−ワン(P3U1)細胞、エヌエスワン(NS-1)細
胞およびエスピ−ツ−(SP2)細胞などのミエロ−マ細
胞を利用できる。予め培養した該ミエロ−マ細胞に対し
て該抗原で免疫したマウスの脾臓細胞を2〜10倍混合し
て遠心分離した後、上清液を除去してミエロ−マ細胞と
脾臓細胞との混合ペレットを得る。このペレットを良く
ほぐして、予め37℃で加温した30〜50%PEG(ポリエ
チレングリコ−ル;分子量1000〜4000)を加え30〜37℃
で反応させる。次いで、血清を含まない培地を滴下混合
して反応を止める。更に血清を含まない培地を多量に添
加混合した後、遠心分離により細胞を回収する。該細胞
をHAT(ヒポキサンチン、アミノプテリン、チミジン
含有)培地に懸濁し、96ウェルプレ−トに分注して37℃
で培養する。培養3〜4日後より2〜3日毎に培養液の
半量を吸引除去して新鮮なHAT培地を添加して、ハイ
ブリド−マのみを増殖させる。該ハイブリド−マが充分
に増殖した後に、該抗原を用いた免疫定量(Enzyme Lin
ked ImmunosorbentAssay、以下ELISAと略す)法に
より、抗ヒトNGF抗体産生ハイブリド−マをスクリ−
ニングする。そしてスクリ−ニング陽性ハイブリド−マ
を限界希釈法によってクロ−ニングし、出現したクロ−
ンについても上記ELISA法によりスクリ−ニングを
行ない、抗ヒトNGF抗体産生クロ−ンを得る。尚、遺
伝子組換え菌を用いて生産したヒトNGFを検出するた
めには、その抗体が大腸菌由来タンパク質を認識しては
ならない。従ってクロ−ンのスクリ−ニングでは、抗体
がヒトNGFを認識し、大腸菌由来タンパク質と交差反
応を示さないものを選ぶ必要がある。
【0010】得られたクロ−ンからモノクロ−ナル抗体
を得る方法としては次のような方法がある。該クロ−ン
を予めプリスタンを投与したBALB/cマウスの腹腔
へ移植し、10〜14日後に復水を採取することで抗体が得
られる。また、該クロ−ンを動物細胞培養装置などで培
養することでも抗体を生産できる。そして抗体は、復水
または細胞培養液から硫安分画、イオン交換クロマトグ
ラフィ−などの工程を経て精製することができる。
を得る方法としては次のような方法がある。該クロ−ン
を予めプリスタンを投与したBALB/cマウスの腹腔
へ移植し、10〜14日後に復水を採取することで抗体が得
られる。また、該クロ−ンを動物細胞培養装置などで培
養することでも抗体を生産できる。そして抗体は、復水
または細胞培養液から硫安分画、イオン交換クロマトグ
ラフィ−などの工程を経て精製することができる。
【0011】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。
するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。
【0012】1.モノクロ−ナル抗体の作製 1)抗原の調製 大腸菌HB101[pTRLNGF](微工研菌寄第1
1283号)を40mlのM9培地(NH4Cl 1 g,Na2HPO4
6 g, KH2PO4 3 g, NaCl 0.5 g, CaCl2・2H2O0.015 g,
MgSO4・7H2O 0.5 g, カザミノ酸 2.5 g, グルコ-ス 5
g, 酵母エキス1.5 g, トリプトファン0.04 g, プロリン
0.1 g, チアミン 0.1 g, アンピシリン 50 mg, 水 1
l, pH 7.0)に接種し、37℃で一晩培養した。翌日、大
腸菌培養液を、400mlの新鮮なM9(−Trp)培地(前
記したM9培地より酵母エキス、トリプトファンを除
く)へ移し、37℃で培養した。6.5時間培養後、3−β
−インド−ルアクリル酸(濃度; 15mg/l)およびカ
ザミノ酸(濃度;2.5g/l)を添加し、更に37℃で1
晩培養した。培養後の菌体を遠心分離により回収し、P
BSで洗浄した後、純水40mlに懸濁し超音波処理によ
り破砕した。その破砕液を遠心分離して沈殿物を回収
し、塩酸グアニジンで可溶化した後、PBSに透析した
ものを融合型ヒトNGF抗原として用いた。
1283号)を40mlのM9培地(NH4Cl 1 g,Na2HPO4
6 g, KH2PO4 3 g, NaCl 0.5 g, CaCl2・2H2O0.015 g,
MgSO4・7H2O 0.5 g, カザミノ酸 2.5 g, グルコ-ス 5
g, 酵母エキス1.5 g, トリプトファン0.04 g, プロリン
0.1 g, チアミン 0.1 g, アンピシリン 50 mg, 水 1
l, pH 7.0)に接種し、37℃で一晩培養した。翌日、大
腸菌培養液を、400mlの新鮮なM9(−Trp)培地(前
記したM9培地より酵母エキス、トリプトファンを除
く)へ移し、37℃で培養した。6.5時間培養後、3−β
−インド−ルアクリル酸(濃度; 15mg/l)およびカ
ザミノ酸(濃度;2.5g/l)を添加し、更に37℃で1
晩培養した。培養後の菌体を遠心分離により回収し、P
BSで洗浄した後、純水40mlに懸濁し超音波処理によ
り破砕した。その破砕液を遠心分離して沈殿物を回収
し、塩酸グアニジンで可溶化した後、PBSに透析した
ものを融合型ヒトNGF抗原として用いた。
【0013】2)免疫 BALB/c、♀、6週令マウスに以下の方法で免疫を
行なった。融合型ヒトNGF84〜166μg/ml、アジ
ュバントペプチド30μg/mlになるように調製した混
合液を、10〜14日間隔で合計5回、マウス1頭あたり0.
5mlずつ腹腔内接種した。5回目の免疫から1ヵ月後
に、上記混合液をマウス1頭あたり0.5mlずつ腹腔内
接種し最終免疫を行なった。
行なった。融合型ヒトNGF84〜166μg/ml、アジ
ュバントペプチド30μg/mlになるように調製した混
合液を、10〜14日間隔で合計5回、マウス1頭あたり0.
5mlずつ腹腔内接種した。5回目の免疫から1ヵ月後
に、上記混合液をマウス1頭あたり0.5mlずつ腹腔内
接種し最終免疫を行なった。
【0014】3)脾臓細胞の調製 最終免疫から3日後にマウスより無菌的に摘出した脾臓
を、ERDF−RD1培地(極東製薬工業社製)の入っ
たシャ−レに回収し、シャ−レを2〜3枚換えて脾臓を
培地で洗浄した後、ピンセットの背で脾臓を押し潰し、
脾臓細胞を培地中に浮遊させた。脾臓細胞浮遊液を15m
l遠心管に移し、2〜3分放置し組織片を沈殿させた。
脾臓細胞を含む上清液を別の遠心管に回収して 1600rp
m、5分間遠心し、上清液を除去した。細胞をERDF
−RD1培地 10mlに懸濁し、細胞濃度を計数後、融
合に供した。
を、ERDF−RD1培地(極東製薬工業社製)の入っ
たシャ−レに回収し、シャ−レを2〜3枚換えて脾臓を
培地で洗浄した後、ピンセットの背で脾臓を押し潰し、
脾臓細胞を培地中に浮遊させた。脾臓細胞浮遊液を15m
l遠心管に移し、2〜3分放置し組織片を沈殿させた。
脾臓細胞を含む上清液を別の遠心管に回収して 1600rp
m、5分間遠心し、上清液を除去した。細胞をERDF
−RD1培地 10mlに懸濁し、細胞濃度を計数後、融
合に供した。
【0015】4)ミエロ−マの調製 融合用のミエロ−マとしてP3U1細胞を使用した。P
3U1細胞は、融合の1週間前より10%FBS(牛胎児
血清)添加ERDF−RD1培地を用いて、培養を開始
した。融合当日、培養器より遠心管へP3U1細胞を移
して 1000rpm、5分間遠心し、上清液を除去した。細胞
をERDF−RD1培地 10mlに懸濁し、細胞濃度を
計数後、融合に供した。
3U1細胞は、融合の1週間前より10%FBS(牛胎児
血清)添加ERDF−RD1培地を用いて、培養を開始
した。融合当日、培養器より遠心管へP3U1細胞を移
して 1000rpm、5分間遠心し、上清液を除去した。細胞
をERDF−RD1培地 10mlに懸濁し、細胞濃度を
計数後、融合に供した。
【0016】5)細胞融合 脾臓細胞とP3U1細胞を5:1の割合で混合して、18
00rpm、5分間遠心し、上清液を除去した。細胞を遠心
管壁面に薄く分散させた後、37℃に加温した50%PEG150
0/75mM HEPES 1mlを1分間かけて滴下、混合した。
更にERDF−RD1培地 1mlを1分間かけて滴下、
混合した。最後にERDF−RD1培地8mlを3分間
かけて滴下、混合後、1000rpm、5分間遠心し、上清液
を除去した。脾臓細胞濃度が5×106個/mlとなるよ
うにHAT培地に懸濁し、96ウェルプレ−トの各ウェル
に100μlずつ分注した。培養4および6日目にHAT
培地を50μlずつ添加し、8および10日目に上清液100
μlを除去し、HAT培地100μlを添加した。以後、
2あるいは3日毎にHT培地(HAT培地よりアミノプ
テリンを除いたもの)で培地交換をしながら、ハイブリ
ド−マが増殖するまで培養を続けた。
00rpm、5分間遠心し、上清液を除去した。細胞を遠心
管壁面に薄く分散させた後、37℃に加温した50%PEG150
0/75mM HEPES 1mlを1分間かけて滴下、混合した。
更にERDF−RD1培地 1mlを1分間かけて滴下、
混合した。最後にERDF−RD1培地8mlを3分間
かけて滴下、混合後、1000rpm、5分間遠心し、上清液
を除去した。脾臓細胞濃度が5×106個/mlとなるよ
うにHAT培地に懸濁し、96ウェルプレ−トの各ウェル
に100μlずつ分注した。培養4および6日目にHAT
培地を50μlずつ添加し、8および10日目に上清液100
μlを除去し、HAT培地100μlを添加した。以後、
2あるいは3日毎にHT培地(HAT培地よりアミノプ
テリンを除いたもの)で培地交換をしながら、ハイブリ
ド−マが増殖するまで培養を続けた。
【0017】6)ハイブリド−マのスクリ−ニング 肉眼で観察できる程度にハイブリド−マのコロニ−が大
きくなった段階で、ELISA法により、培養上清液中
の抗ヒトNGF抗体の有無を調べた。
きくなった段階で、ELISA法により、培養上清液中
の抗ヒトNGF抗体の有無を調べた。
【0018】融合型ヒトNGF溶液(10〜30μg/m
l)をELISA用96ウェルプレ−トに50μl/ウェル
で添加し、37℃、1時間反応させた。溶液を除去しPB
Sでウェル内を3回洗浄した後、4倍希釈したブロック
エ−ス(大日本製薬社製)を200μl/ウェルで添加
し、37℃、1時間反応させた。溶液を除去しPBSでウ
ェル内を3回洗浄した後、ハイブリド−マが産生した抗
体を含む培養上清液を50μl/ウェルで添加し、37℃、
1〜2時間反応させた。溶液を除去しPBSでウェル内
を3回洗浄した後、ビオチン化2次抗体(フナコシ社
製)を50μl/ウェルで添加し、37℃、1時間反応させ
た。溶液を除去しPBSでウェル内を3回洗浄した後、
あらかじめ調製したアビジン−ビオチン化ペルオキシダ
−ゼ複合体(フナコシ社製)の溶液を50μl/ウェルで
添加し、37℃、30分間反応させた。溶液を除去しPBS
でウェル内を3回洗浄した後、ο-フェニレンジアミン
と0.015%過酸化水素を含む0.1Mくえん酸緩衝液(pH5.
4)を50μl/ウェルで添加し、室温で10〜15分間放置
した後、各ウェルの412nmの吸光度を測定し、陽性ウェ
ル(吸光度の高いウェル)のハイブリド−マを選んだ。
l)をELISA用96ウェルプレ−トに50μl/ウェル
で添加し、37℃、1時間反応させた。溶液を除去しPB
Sでウェル内を3回洗浄した後、4倍希釈したブロック
エ−ス(大日本製薬社製)を200μl/ウェルで添加
し、37℃、1時間反応させた。溶液を除去しPBSでウ
ェル内を3回洗浄した後、ハイブリド−マが産生した抗
体を含む培養上清液を50μl/ウェルで添加し、37℃、
1〜2時間反応させた。溶液を除去しPBSでウェル内
を3回洗浄した後、ビオチン化2次抗体(フナコシ社
製)を50μl/ウェルで添加し、37℃、1時間反応させ
た。溶液を除去しPBSでウェル内を3回洗浄した後、
あらかじめ調製したアビジン−ビオチン化ペルオキシダ
−ゼ複合体(フナコシ社製)の溶液を50μl/ウェルで
添加し、37℃、30分間反応させた。溶液を除去しPBS
でウェル内を3回洗浄した後、ο-フェニレンジアミン
と0.015%過酸化水素を含む0.1Mくえん酸緩衝液(pH5.
4)を50μl/ウェルで添加し、室温で10〜15分間放置
した後、各ウェルの412nmの吸光度を測定し、陽性ウェ
ル(吸光度の高いウェル)のハイブリド−マを選んだ。
【0019】7)クロ−ニング 陽性ウェル中のハイブリド−マを限界希釈法によりクロ
−ニングした。
−ニングした。
【0020】クロ−ニングを行なうハイブリド−マを、
10%FBS添加ERDF−RD1培地に17〜18個/ml
の濃度で懸濁した。その際、フィ−ダ−細胞として脾臓
細胞を1×106個/mlの濃度で添加した。尚、脾臓細
胞は、BALB/c、♀、マウスより採取した。10%F
BS添加ERDF−RD1培地を50μl/ウェルで添加
しておいた96ウェルプレ−トに、上記のハイブリド−マ
調製液を50μl/ウェルで添加し、培養した。コロニ−
が1つだけ出現したウェルの培養上清液をELISA法
により調べ、抗ヒトNGF抗体を産生しているクロ−ン
を選んだ。上記した手順で3個の陽性ハイブリド−マを
クロ−ニングし、ハイブリド−マ1−7−78(微工研
菌寄第12508号(FERM P-12508))、ハイブリド−マ
24−13(微工研菌寄第12509号(FERM P-1250
9))、およびハイブリド−マ25−11(微工研菌寄第
12510号(FERM P-12510))の合計3個の抗ヒトNG
F抗体産生クロ−ンを得た。
10%FBS添加ERDF−RD1培地に17〜18個/ml
の濃度で懸濁した。その際、フィ−ダ−細胞として脾臓
細胞を1×106個/mlの濃度で添加した。尚、脾臓細
胞は、BALB/c、♀、マウスより採取した。10%F
BS添加ERDF−RD1培地を50μl/ウェルで添加
しておいた96ウェルプレ−トに、上記のハイブリド−マ
調製液を50μl/ウェルで添加し、培養した。コロニ−
が1つだけ出現したウェルの培養上清液をELISA法
により調べ、抗ヒトNGF抗体を産生しているクロ−ン
を選んだ。上記した手順で3個の陽性ハイブリド−マを
クロ−ニングし、ハイブリド−マ1−7−78(微工研
菌寄第12508号(FERM P-12508))、ハイブリド−マ
24−13(微工研菌寄第12509号(FERM P-1250
9))、およびハイブリド−マ25−11(微工研菌寄第
12510号(FERM P-12510))の合計3個の抗ヒトNG
F抗体産生クロ−ンを得た。
【0021】2.抗体の反応性の検討 上記したクロ−ン1−7−78の産生する抗体の反応性
を検討した。
を検討した。
【0022】1)クロ−ン1−7−78の培養および培
養上清液の回収 クロ−ン1−7−78を10%FBS添加ERDF−R
D1培地に懸濁し、T型フラスコ中で培養した。クロ−
ンが底一面に増殖し、培地が黄変した段階で培養上清液
を回収した。
養上清液の回収 クロ−ン1−7−78を10%FBS添加ERDF−R
D1培地に懸濁し、T型フラスコ中で培養した。クロ−
ンが底一面に増殖し、培地が黄変した段階で培養上清液
を回収した。
【0023】2)ウエスタンブロット法による抗体の反
応性の検討 抗体検定用の試料には、マウスNGF(東洋紡績社
製)、融合型ヒトNGF、遺伝子組換え菌抽出タンパク
質、および宿主大腸菌抽出タンパク質を用いた。
応性の検討 抗体検定用の試料には、マウスNGF(東洋紡績社
製)、融合型ヒトNGF、遺伝子組換え菌抽出タンパク
質、および宿主大腸菌抽出タンパク質を用いた。
【0024】試料をSDSと2-メルカプトエタノ−ル
存在下で100℃、3分間の加熱処理後、急冷し、15%ポ
リアクリルアミドゲル電気泳動を行った。泳動後、ホラ
イズブロット(アト−社製)を用いて、ゲル中のタンパ
ク質をクリアブロット・P膜(アト−社製)上に転写し
た。
存在下で100℃、3分間の加熱処理後、急冷し、15%ポ
リアクリルアミドゲル電気泳動を行った。泳動後、ホラ
イズブロット(アト−社製)を用いて、ゲル中のタンパ
ク質をクリアブロット・P膜(アト−社製)上に転写し
た。
【0025】転写後の膜をブロックエ−ス原液に浸し、
37℃、1時間反応させた。膜を溶液より取りだし、0.01
%ツィ−ン添加PBSで3回洗浄した後、上記培養上清
液に浸し37℃、1〜2時間反応させた。膜を溶液より取
りだし、0.01%ツィ−ン添加PBSで3回洗浄した後、
ビオチン化2次抗体溶液に浸し、37℃、1時間反応させ
た。膜を溶液より取りだし、0.01%ツィ−ン添加PBS
で3回洗浄した後、あらかじめ調製したアビジン−ビオ
チン化ペルオキシダ−ゼ複合体溶液に浸し、37℃、30分
間反応させた。膜を溶液より取りだし、0.01%ツィ−ン
を含むPBSで3回洗浄した後、3,3’-ジアミノベ
ンジジン四塩酸塩と0.015%過酸化水素を含むPBSに
浸し、室温で約10分間反応させた。膜を蒸留水で3回洗
浄して酵素反応を止め、発色パタ−ンを検討した。結果
を図1に示す。マウスNGF、融合型ヒトNGFおよび
遺伝子組換え菌抽出液タンパク質のレ−ン(図1の1
1、12および13)では各NGFの分子量に相当する
位置に発色が認められたが、宿主大腸菌抽出タンパク質
のレ−ン(図1の14)では発色が認められなかった。
これより抗体は融合型ヒトNGFと反応し、大腸菌抽出
タンパク質とは反応しないことが確認できた。このこと
は、上記抗体を用いたウエスタンブロット法により遺伝
子組換え体から抽出したタンパク質中に存在するヒトN
GFを特異的に検出できることを示している。また抗体
はヒトNGFだけでなく、マウスNGFとも反応するこ
とも確認できた。
37℃、1時間反応させた。膜を溶液より取りだし、0.01
%ツィ−ン添加PBSで3回洗浄した後、上記培養上清
液に浸し37℃、1〜2時間反応させた。膜を溶液より取
りだし、0.01%ツィ−ン添加PBSで3回洗浄した後、
ビオチン化2次抗体溶液に浸し、37℃、1時間反応させ
た。膜を溶液より取りだし、0.01%ツィ−ン添加PBS
で3回洗浄した後、あらかじめ調製したアビジン−ビオ
チン化ペルオキシダ−ゼ複合体溶液に浸し、37℃、30分
間反応させた。膜を溶液より取りだし、0.01%ツィ−ン
を含むPBSで3回洗浄した後、3,3’-ジアミノベ
ンジジン四塩酸塩と0.015%過酸化水素を含むPBSに
浸し、室温で約10分間反応させた。膜を蒸留水で3回洗
浄して酵素反応を止め、発色パタ−ンを検討した。結果
を図1に示す。マウスNGF、融合型ヒトNGFおよび
遺伝子組換え菌抽出液タンパク質のレ−ン(図1の1
1、12および13)では各NGFの分子量に相当する
位置に発色が認められたが、宿主大腸菌抽出タンパク質
のレ−ン(図1の14)では発色が認められなかった。
これより抗体は融合型ヒトNGFと反応し、大腸菌抽出
タンパク質とは反応しないことが確認できた。このこと
は、上記抗体を用いたウエスタンブロット法により遺伝
子組換え体から抽出したタンパク質中に存在するヒトN
GFを特異的に検出できることを示している。また抗体
はヒトNGFだけでなく、マウスNGFとも反応するこ
とも確認できた。
【0026】3)ドットブロット法による抗体の反応性
の検討 マウスNGFについて、SDSと2-メルカプトエタノ
−ル存在下で100℃、3分間の変性処理を行なったもの
と未処理のものを試料として、抗体の反応性を検討し
た。
の検討 マウスNGFについて、SDSと2-メルカプトエタノ
−ル存在下で100℃、3分間の変性処理を行なったもの
と未処理のものを試料として、抗体の反応性を検討し
た。
【0027】ニトロセルロ−ス膜に、上記2種のNGF
溶液(200μg/ml程度)を滴下し、室温に30分間放
置して、風乾させた後、上記したクリアブロット・P膜
に転写後の膜と同様な処理を行なった。対照として培養
上清液中の抗体の代わりに、抗マウスNGFモノクロ−
ナル抗体(5μg/ml、ベ−リンガ−・マンハイム山
之内社製)を用いた。結果を図2に示す。図2におい
て、Aは抗ヒトNGFモノクロ−ナル抗体を反応させた
場合、Bは抗マウスNGFモノクロ−ナル抗体を反応さ
せた場合である。これより本発明の抗体は変性処理を行
なったマウスNGFには反応し(図2(A)の黒丸22
で示す発色)、未処理のマウスNGFには反応しない
(図2(A)の点線で示す丸21)ことが確認できた。
一方、対照の抗マウスNGFモノクロ−ナル抗体は未処
理のマウスNGFには反応し(図2(B)の黒丸21で
示す発色)、変性処理を行なったマウスNGFには反応
しなかった(図2(B)の点線で示す丸22)。
溶液(200μg/ml程度)を滴下し、室温に30分間放
置して、風乾させた後、上記したクリアブロット・P膜
に転写後の膜と同様な処理を行なった。対照として培養
上清液中の抗体の代わりに、抗マウスNGFモノクロ−
ナル抗体(5μg/ml、ベ−リンガ−・マンハイム山
之内社製)を用いた。結果を図2に示す。図2におい
て、Aは抗ヒトNGFモノクロ−ナル抗体を反応させた
場合、Bは抗マウスNGFモノクロ−ナル抗体を反応さ
せた場合である。これより本発明の抗体は変性処理を行
なったマウスNGFには反応し(図2(A)の黒丸22
で示す発色)、未処理のマウスNGFには反応しない
(図2(A)の点線で示す丸21)ことが確認できた。
一方、対照の抗マウスNGFモノクロ−ナル抗体は未処
理のマウスNGFには反応し(図2(B)の黒丸21で
示す発色)、変性処理を行なったマウスNGFには反応
しなかった(図2(B)の点線で示す丸22)。
【0028】以上より、本発明の抗体は公知の抗体と反
応性が異なる新規な抗体であることが明らかになった。
応性が異なる新規な抗体であることが明らかになった。
【0029】
【発明の効果】本発明により抗ヒトNGFモノクロ−ナ
ル抗体を得ることができ、この抗体を用いれば、従来の
モノクロ−ナル抗体では検出できないヒトNGFを検出
することが可能になる。
ル抗体を得ることができ、この抗体を用いれば、従来の
モノクロ−ナル抗体では検出できないヒトNGFを検出
することが可能になる。
【図1】抗ヒトNGFモノクロ−ナル抗体のウエスタン
ブロット分析結果を示す図。
ブロット分析結果を示す図。
【図2】抗ヒトNGFモノクロ−ナル抗体と抗マウスN
GFモノクロ−ナル抗体のドットブロット分析結果を示
す図であり、Aは抗ヒトNGFモノクロ−ナル抗体を反
応させた場合、Bは抗マウスNGFモノクロ−ナル抗体
を反応させた場合である。
GFモノクロ−ナル抗体のドットブロット分析結果を示
す図であり、Aは抗ヒトNGFモノクロ−ナル抗体を反
応させた場合、Bは抗マウスNGFモノクロ−ナル抗体
を反応させた場合である。
11…マウスNGF、12…融合型ヒトNGF、13…
遺伝子組換え菌抽出タンパク質、14…宿主大腸菌抽出
タンパク質、、21…未処理マウスNGFの反応結果を
示す丸、22…変性処理マウスNGFの反応結果を示す
丸。
遺伝子組換え菌抽出タンパク質、14…宿主大腸菌抽出
タンパク質、、21…未処理マウスNGFの反応結果を
示す丸、22…変性処理マウスNGFの反応結果を示す
丸。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C12N 5/20 15/06 (C12P 21/08 C12R 1:91) (72)発明者 清水 範夫 埼玉県比企郡鳩山町赤沼2520番地 株式会 社日立製作所基礎研究所内
Claims (5)
- 【請求項1】融合型ヒト神経成長因子を抗原として作製
した抗ヒト神経成長因子モノクロ−ナル抗体。 - 【請求項2】請求項1記載の融合型ヒト神経成長因子
が、ヒト神経成長因子のN末端上流側に、トリプトファ
ンオペロンのtrpLポリペプタイドのN末端側6個のアミ
ノ酸とグルタミン酸とフェニルアラニンの合計8個のア
ミノ酸を付加したものであること。 - 【請求項3】請求項1記載の融合型ヒト神経成長因子
が、遺伝子組換え大腸菌により生産されたものであるこ
と。 - 【請求項4】請求項1記載の抗ヒト神経成長因子モノク
ロ−ナル抗体が、変性処理した神経成長因子を認識する
抗体であること。 - 【請求項5】請求項1記載の抗ヒト神経成長因子モノク
ロ−ナル抗体を用いたウエスタンブロット法によって、
遺伝子組換え体から抽出したタンパク質中に存在するヒ
ト神経成長因子を特異的に検出する方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3241136A JPH0576384A (ja) | 1991-09-20 | 1991-09-20 | 抗ヒト神経成長因子モノクローナル抗体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3241136A JPH0576384A (ja) | 1991-09-20 | 1991-09-20 | 抗ヒト神経成長因子モノクローナル抗体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0576384A true JPH0576384A (ja) | 1993-03-30 |
Family
ID=17069815
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3241136A Pending JPH0576384A (ja) | 1991-09-20 | 1991-09-20 | 抗ヒト神経成長因子モノクローナル抗体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0576384A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7601818B2 (en) | 2003-07-15 | 2009-10-13 | Amgen, Inc. | Human anti-NGF neutralizing antibodies as selective NGF pathway inhibitors |
US9260514B2 (en) | 2003-07-15 | 2016-02-16 | Amgen Inc. | Methods of treating conditions caused by increased expression of nerve growth factor (NGF) or increased sensitivity to NGF using anti-NGF neutralizing antibodies as selective NGF pathway inhibitors |
US10323086B2 (en) | 2002-12-24 | 2019-06-18 | Rinat Neuroscience Corp. | Methods for treating osteoarthritis pain by administering a nerve growth factor antagonist and compositions containing the same |
US11008386B2 (en) | 2002-12-24 | 2021-05-18 | Rinat Neuroscience Corp. | Anti-NGF antibodies and methods using same |
-
1991
- 1991-09-20 JP JP3241136A patent/JPH0576384A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10323086B2 (en) | 2002-12-24 | 2019-06-18 | Rinat Neuroscience Corp. | Methods for treating osteoarthritis pain by administering a nerve growth factor antagonist and compositions containing the same |
US11008386B2 (en) | 2002-12-24 | 2021-05-18 | Rinat Neuroscience Corp. | Anti-NGF antibodies and methods using same |
US7601818B2 (en) | 2003-07-15 | 2009-10-13 | Amgen, Inc. | Human anti-NGF neutralizing antibodies as selective NGF pathway inhibitors |
US7795413B2 (en) | 2003-07-15 | 2010-09-14 | Amgen, Inc. | Nucleic acids encoding human anti-NGF neutralizing antibodies as selective NGF pathway inhibitors |
US8106167B2 (en) | 2003-07-15 | 2012-01-31 | Amgen Inc. | Human anti-NGF neutralizing antibodies as selective NGF pathway inhibitors |
US8198410B2 (en) | 2003-07-15 | 2012-06-12 | Amgen Inc. | Human anti-NGF neutralizing antibodies as selective NGF pathway inhibitors |
US9260514B2 (en) | 2003-07-15 | 2016-02-16 | Amgen Inc. | Methods of treating conditions caused by increased expression of nerve growth factor (NGF) or increased sensitivity to NGF using anti-NGF neutralizing antibodies as selective NGF pathway inhibitors |
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