JPH0576153U - 好臭発散携帯用機能物品 - Google Patents

好臭発散携帯用機能物品

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JPH0576153U
JPH0576153U JP1410492U JP1410492U JPH0576153U JP H0576153 U JPH0576153 U JP H0576153U JP 1410492 U JP1410492 U JP 1410492U JP 1410492 U JP1410492 U JP 1410492U JP H0576153 U JPH0576153 U JP H0576153U
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島 幹 夫 竹
村 孔三郎 中
文 博 海老沢
山 健 児 横
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 携帯用の電話機、パソコン、テレフォンカー
ド等の携帯用機能物品を使用するに際し、使用環境を考
慮した快い香りを、いつでも、どこでも、比較的長期間
にわたって楽しめるようにする。 【構成】 携帯電話機1等の機能物品におけるボディー
2等の構成部材に、基体5に香料7を含有する徐放性の
好臭発散源3を着脱可能に取り付ける。また、ボディー
2等の構成部材を前記好臭発散源3から構成し、あるい
はボディー2等の構成部材に前記好臭発散源3をコーテ
ィングする。使用者はいつでもどこでも快い香りを楽し
みながら、携帯電話機等を使用することができる。好臭
発散源は徐放性であるため、香りの持続時間を比較的長
く保つことができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、携帯用の電話機、パソコン、ポケットベル、テレフォンカード、 オレンジカード等の機能物品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯用機能物品としての電話機、パソコン、ポケットベル、テレフォン カード、オレンジカード等の普及は著しいものがあり、それにつれて、これら携 帯用機能物品に対しても人間の本来所有する知覚を考慮した高機能化が一段と促 進されつつある。すなわち、人間の知覚としては視覚、触覚、聴覚、嗅覚、味覚 の5種類があるが、携帯用機能物品としても、これらの知覚を満足することが将 来的な需要の拡大にとって是非とも必要な事柄である。 例えば、携帯用機能物品の代表として携帯電話機を取り上げてみる。NTT
(登録商標)が 1991年に開発した携帯電話機「ムーバー(登録商標)」は、電話機本来の機能と
しての聴覚に ついてはもちろんであるが、視覚、触覚についても十分に配慮してあり、従来の 設置型電話機と比較して顧客の視覚、触覚の満足度を飛躍的に向上させている。 このことは携帯用電話機に限らず、携帯用のパソコン、ポケットベル、テレフォ ンカード、オレンジカード等についても同様である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、五感の内の一つである嗅覚に関する機能化は、携帯電話機を始 めとして他の携帯用機能物品に対して何ら施されていない。携帯用機能物品は、 将来、「ビジネスグッズ」や「おしゃれグッズ」として人気の出ることが十分予 測されることから、携帯用機能物品の将来的な需要拡大を図るためには、聴覚、 視覚、触覚と合わせて嗅覚も同時に満足させる必要がある。嗅覚については、最 近、各種香料の開発および香りのリリースコントロール(徐放性)技術が医薬・ 農薬・化粧品の分野において盛んに行われているが、顧客の嗅覚を満足させるに は、香料の効果を適度に、またいかに持続的にコントロールできるかに係わって くる。 この考案の目的は、携帯用機能物品のさらなる需要拡大を図るため、使用環境 を考慮した好臭を発散し、新たな機能として使用者の嗅覚を満足させることので きる好臭発散携帯用機能物品を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この考案は、携帯用の電話機、パソコン、ポケットベル、テレフォンカード、 オレンジカード等の一部または全部をリリースコントロールされた(徐放性を有 する)好臭発散源により構成したものであり、具体的には次のような態様を採用 する。 (1) 前記携帯用の機能物品の構成部材(ボディー本体やカード本体など)に、基 体に香料を含有する徐放性の好臭発散源を着脱可能に取り付ける。 この好臭発散源は例えばチップ状とし、接着材層を介して貼り付けたり、ボデ ィー本体に嵌め込んだりする。また、この好臭発散源の表面には、揮発防止フィ ルムを貼り付けておくようにする。 (2) 前記携帯用の機能物品の構成部材(ボディー本体やカード本体など)を、基 体に香料を含有する徐放性の好臭発散源を成形材料に用いて成形する。 例えば、好臭発散源からなる材料を射出成形して、ボディーやカードを成形す る。ボディー全体やカード全体を好臭発散源から構成してもよいし、一部を好臭 発散源から構成してもよい。 (3) 前記携帯用の機能物品の構成部材(ボディー本体やカード本体など)に、基 体に香料を含有する徐放性の好臭発散源をコーティングする。 好臭発散源のコーティングは、例えば、香料をインクに所定量混合し、ボディ ーやカードに塗装した後、硬化させて行う。ボディー全体やカード全体を被膜状 の好臭発散源で覆ってもよいし、一部を被膜状の好臭発散源で覆うようにしても よい。 (1) 、(2) の好臭発散源には、多孔質材料基体に香料を含浸させたもの、プラ スチック基体に香料を溶解含浸させたもの、プラスチック基体に香料入りマイク ロカプセルを混入したもの、プラスチック基体に特殊加工の粉末香料を混入した ものなど、公知の技術を用いて作製したものを使用する。(3) の好臭発散源には 、多孔質材料基体、プラスチック基体などに代えてインク等を用いればよい。 また、香料は、現在、非常に多くの種類が市販されているが、この考案ではこ れらの香料すべてを適用することができ、必要に応じて単独あるいは複合して好 みの香料とすることができる。
【0005】
【作用】
携帯用の電話機、パソコン、テレフォンカード等を使用するに際して、これら 携帯用機能物品の一部あるいは全体から快い香りが発散され、いつでも、どこで も快い香りを楽しむことができる。 また、好臭発散源自体はリリースコントロールされており、さらに着脱可能な チップ状の場合、未使用時にはその表面に揮発防止フィルムを取り付けておくこ とができるので、香りの持続時間を長く保つことができるとともに、きつく匂う ことがないので、一つの空間に異なった志向の多くの人々が同居している場合で も、万人に共通の快い香りを供給することができる。 好臭発散源を着脱可能とした場合には、必要に応じて、いつでも、どこでも好 みの香りを有する好臭発散源を携帯用機能物品に設置でき、必要な期間だけ好み の香りを楽しむことができる。
【0006】
【実施例】
以下、この考案を図示する実施例に基づいて詳細に説明する。 <実施例1> 図1は、箱型の携帯電話機のボディー本体に好臭発散源を取り付けた例を示す ものであり、箱型携帯電話機1のボディー2における表面部分に、徐放性の好臭 発散源3を着脱可能に取り付けている。この好臭発散源3としては、図2に示す ような種々の公知の技術を用いて作製したものを使用した。
【0007】 図2(A)に示す好臭発散源3Aは、空孔率30〜40%程度のフィルム状の 多孔質材料基体5の空孔6に香料7を含浸させることにより充填置換し、この多 孔質材料基体5の裏面に接着剤層4を、表面に揮発防止フィルム8を設けたもの である。 このような好臭発散源3Aは、空孔6に充填された香料7が毛細管現象により 徐放的に大気中に揮発するシステムを応用したものである。 具体的に、多孔質材料基体5に軟質ポリエチレンを使用し、香料として“南国 のフルーツの香り”を有する「Tropical Night A-1311/RA(山本香料KK製)」 を用いて好臭発散源3Aを作製し、ボディー2の表面に接着剤層4を介して貼り 付けたところ、揮発防止フィルム8を剥離してから1週間の間、“南国のフルー ツの香り”が発散することを確認した。 香りの強さ・その持続時間については、多孔質材料基体5・香料7の種類と多 孔質材料基体5の空孔率によりリリースコントロール可能なため、所望の香りの 強さ・持続時間を有する好臭発散源3Aを作製することができる。多孔質材料基 体5としては、軟質ポリエチレンに限らず、硬質ポリエチレン・ポリプロピレン ・ポリメチルメタアクリレート・ポリビニルクロライド等の他の有機多孔質系、 タルク・ケイ酸カルシウム・シリカゲル・紙・フェルト・セラミック・不織布・ 石膏・木片・アモルファス金属等の無機多孔質系、繊維素系、天然物系を使用し ても、同様の効果を奏する。また、ここでは香料7に“南国のフルーツの香り” を用いたが、好臭発散源3Aは互換性があるため、他の香料を充填した好臭発散 源3Aと交換することにより、種々の香りを楽しめる利点がある。
【0008】 図2(B)に示す好臭発散源3Bは、香料によって溶解するプラスチック基体 9に香料10を所定量含浸させてフィルム化し、その裏面に接着剤層4を、表面 に揮発防止フィルム8を設けたものである。 このような好臭発散源3Bは、プラスチック基体9自体が保持材となり、香料 10がプラスチック基体9の表面から徐放的に大気中に揮発するシステムを応用 したものである。 具体的に、プラスチック基体9に軟質ポリエチレンを使用し、香料として“ホ ワイト・フローラルの香り”を有する「Pretty A-68/RA(山本香料KK製)」を 用いて好臭発散源3Bを作製し、ボディー2の表面に接着剤層4を介して貼り付 けたところ、揮発防止フィルム8を剥離してから1週間の間、“ホワイト・フロ ーラルの香り”が発散することを確認した。 香りの強さ・その持続時間については、プラスチック基体9と香料10との組 み合わせによる含浸性によりリリースコントロール可能なため、所望の香りの強 さ・持続時間を有する好臭発散源3Bを作製することができる。香料によって溶 解するプラスチック基体9としては、軟質ポリエチレンに限らず、硬質ポリエチ レン・ポリエチレン/酢酸ビニル共重合体・エチレンアクリル酸エチル共重合体 ・ポリ塩化ビニル・ポリ酢酸ビニル・ポリアクリル酸エチル(メチル)・ポリメ タアクリル酸エチル(メチル)・ポリアミド・ポリプロピレン・ポリスチレン等 の素材を使用しても、同様の効果を奏する。また、ここでは香料10に“ホワイ ト・フローラルの香り”を用いたが、好臭発散源3Bは互換性があるため、前記 好臭発散源3Aと同様に、他の香料を充填した好臭発散源3Bと交換することに より、種々の香りを楽しめる利点がある。
【0009】 図2(C)に示す好臭発散源3Cは、香料11を封入した数μmの大きさのマ イクロカプセル12を所定量プラスチック基体13と混練してフィルム化し、そ の裏面に接着剤層4を、表面に揮発防止フィルム8を設けたものである。 このような好臭発散源3Cは、マイクロカプセル12が空気に触れることによ り初めて香りを放出したり、摩擦によるマイクロカプセル12の破壊により香料 11を大気中に揮発して香りを発散するシステムを応用したものである。 具体的に、プラスチック基体13にゲル状のゼラチンを使用し、マイクロカプ セル12に、“南国の花の香り”を有する「Bougainvillaea A-1315/RA(山本香 料KK製)」を香料11として封入したものを用いて好臭発散源3Cを作製し、 ボディー2の表面に接着剤層4を介して貼り付け、揮発防止フィルム8を剥離し たところ、長期間にわたって“南国の花の香り”が発散することを確認した。ま た、この場合、好臭発散源3Cの表面を摩擦してやることにより強まることも確 認した。また、この好臭発散源3Cは、マイクロカプセル12を通して香りが発 散するため、前述の好臭発散源3A、3Bと比べると香りが長持ちし、経時変化 を小さく抑えることができる。 香りの強さ・その持続時間については、マイクロカプセル12の種類・充填量 と香料11の種類によりリリースコントロール可能なため、所望の香りの強さ・ 持続時間を有する好臭発散源3Cを作製することができる。プラスチック基体1 3としては、ゼラチンに限らず、フィルム加工性のよい材料であれば、ゴム・セ ルロース誘導体・ポリエステル・ポリウレタン・ポリアミド・ポリウレア等の有 機物質、更には無機物質を問わず総ての材料を使用することができ、この場合に も同様の効果を奏する。また、ここでは香料11に“南国の花の香り”を用いた が、好臭発散源3Cは互換性があるため、マイクロカプセル12内に他の香料を 封入した好臭発散源3Cと交換することにより、前記好臭発散源3A、3Bと同 様に種々の香りを楽しめる利点がある。
【0010】 図2(D)に示す好臭発散源3Dは、一般に市販されている特殊な加工を施し た粉末状の香料14を所定量プラスチック基体15と混練してフィルム化し、そ の裏面に接着剤層4を、表面に揮発防止フィルム8を設けたものである。 このような好臭発散源3Dは、粉末状の香料14が徐放的に大気中に揮発して 香りを発散するシステムを応用したものである。 具体的に、プラスチック基体15に軟質ポリエチレンを使用し、粉末状の香料 14として、“青い空をイメージした香り”を有する「Green EG A-1317/RA(山 本香料KK製)」を用いて好臭発散源3Dを作製し、ボディー2の表面に接着剤 層4を介して貼り付け、揮発防止フィルム8を剥離したところ、2週間の間、前 記香りが発散することを確認した。 香りの強さ・その持続時間については、プラスチック基体15・粉末状の香料 14の組み合わせと香料14の充填量等によりリリースコントロール可能なため 、所望の香りの強さ・持続時間を有する好臭発散源3Dを作製することができる 。プラスチック基体15としては、軟質ポリエチレンに限らず、混練性、フィル ム加工性のよい材料であれば、有機、無機を問わず総ての材料を使用することが でき、この場合にも同様の効果を奏する。また、前記好臭発散源3A、3B、3 Cと同様に種々の香りを楽しめる利点がある。
【0011】 この実施例において適用した前記好臭発散源3A〜3Dは、図1に示すように 、携帯電話機1のボディー2表面に接着材層4を介して貼り付けられているが、 必ずしも表面に限ることなく、ボディー2の側面でも裏面でも内面でもよく、特 に設置場所を限定するものではない。 また、好臭発散源3A〜3Dは、取り外しが容易で互換性があるため、使用状 況に応じて好みの香りを有する好臭発散源を設置することができるが、無臭が望 みの場合には、好臭発散源を外しておけばよい。さらに、好臭発散源をボディー の表面に設置する場合には、好臭発散源の形状をNTTのロゴマークや各種イニ シャルマークとすることにより、視覚機能も併用することができる。 また、前記好臭発散源3A〜3Dは、図3に示す方法により各種携帯電話機に 設置することもできる。
【0012】 図3(A)に示すのは、箱型携帯電話機1に表示機能、操作機能、アンテナ機 能等を有する引き出し部材を設け、その表面の一部に好臭発散源3A〜3Dのい ずれかを設置したものである。ボディー本体16に引き出し部材17をスライド 引き出し可能に収納し、この引き出し部材17に好臭発散源3を着脱可能に取り 付ける構成とすることにより、好臭発散源3の互換性に加えて、通話時以外は引 き出し部材17をボディー本体16内に収納して好臭発散源3の持続時間を長く 保つことができる。 また、マイクロカプセルを用いた好臭発散源3Cを使用する場合、引き出し部 材17をボディー本体16から引き出す際、好臭発散源3Cがボディー本体16 により摩擦されるようにしておけば、好臭発散源3Cを人為的に摩擦しなくても 香りを発散させることができる。
【0013】 図3(B)に示すのは、箱型携帯電話機1に嵌め込み部材を非通話時に嵌め込 み、この嵌め込み部材に好臭発散源3A〜3Dのいずれかを設置したものである 。ボディー本体18に嵌合穴部19を設け、好臭発散源3を取り付けた嵌め込み 部材20を嵌合穴部19に嵌合収納する構成とすることにより、好臭発散源3の 互換性に加えて、通話時以外は嵌め込み部材20を嵌合穴部19内に嵌合収納し て好臭発散源3の持続時間を長く保つことができる。 また、マイクロカプセルを用いた好臭発散源3Cを使用する場合、嵌め込み部 材20を嵌合穴部19から引き出す際、好臭発散源3Cがボディー本体18によ り摩擦されるようにしておけば、好臭発散源3Cを人為的に摩擦しなくても香り を発散させることができる。
【0014】 図3(C)に示すのは、折り畳み型の箱型携帯電話機1に好臭発散源3A〜3 Dのいずれかを設置したものである。折り畳み部材22が折り畳み軸23を介し てボディー本体21に取り付けられ、好臭発散源3はボディー本体21の内表面 21aと折り畳み部材22の内表面22aの一方または両方に取り付ける。通話 時には、折り畳み部材22をボディー本体21から開いて使用する。 このような構成とすることにより、通話時以外は、折り畳み部材22を折り畳 んでおくため、好臭発散源3を外部環境から遮断することができ、好臭発散の持 続時間を長く保つことができる。 また、マイクロカプセルを用いた好臭発散源3Cを使用する場合、折り畳み軸 23の表面に設置しておけば、通話開始時においてのみ、折り畳み軸23の回転 による機械的摩擦により、香りが発散することになり、人為的に摩擦をする必要 がなくなる。
【0015】 なお、好臭発散源から空気中への香料の発散速度は温度に依存するため、好臭 発散源を設置した箱型携帯電話機を寒冷地や冬季に使用する場合には、好臭発散 源の効果が低下することが考えられる。そこで、このような場合を想定し、前記 好臭発散源3A〜3Dを取り付けた箱型携帯電話機を氷点下10°Cの環境温度 下に設置して好臭発散源の効果を調べた。その結果、図1ないし図3における常 温の場合とほとんど同等の香りの発散することを確認し、好臭発散源に及ぼす環 境温度の影響の小さいことが明らかとなった。
【0016】 また、以上はチップ状の好臭発散源を携帯電話機に部分的に取り付ける例につ いて説明したが、図1、図3に示すような携帯電話機のボディー本体は、通常、 射出成形法により成形されるため、好臭発散源3をボディーの成形材料として用 いることができる。この場合、携帯電話機のボディー全体が好臭発散源から構成 されるから、携帯電話機全体から香りを発散させることができる。なお、好臭発 散源3には、比較的持続時間の長い好臭発散源3C〜3Dを用いるのが好ましく 、またリリースコントロールにより持続時間を延ばすようにする。 さらに、ボディー全体に限ることなく、ボディーの一部あるいはその他の一部 の構成部材を前記成形により製作するようにしてもよい。
【0017】 <実施例2> 図4は、携帯型パソコンに好臭発散源を設置した例を示すものであり、携帯型 パソコンはパソコン本体24と、開閉可能な蓋部材25からなる。この実施例の 場合にも、好臭発散源3として図2に示した好臭発散源3A〜3Dを使用し、こ れをパソコン本体24と蓋部材25の一方または両方に設置し、実施例1と同様 にして好臭発散源3の効果を調べた。 この場合にも好臭発散源3から良好な香りが発散することを確認したが、パソ コンを使用しない場合には、蓋部材25を閉じておくことにより好臭発散源3が 外部環境から保護されているため、好臭発散源3からの香りを長期間にわたって 発散させることができた。また、この実施例の場合にも、実施例1と同様、香り の強さはリリースコントロールされているため、一つの空間に異なった志向の多 くの人々が同居する場合、万人に共通の快い香りを供給することができる。
【0018】 <実施例3> 図5は、カード型携帯用機能物品の代表であるテレフォンカードの表面に好臭 発散源を設置した実施例を示すものである。この実施例の場合にも、好臭発散源 3として図2に示した好臭発散源3A〜3Dを使用し、これをテレフォンカード 26の表面に張り付け、実施例1、実施例2と同様にして好臭発散源3の効果を 調べた。その結果、好臭発散源3から香りが長期間にわたって発散されることを 確認した。また、この実施例の場合にも、実施例1、2と同様、香りの強さはリ リースコントロールされているため、一つの空間に異なった志向の多くの人々が 同居する場合、万人に共通の快い香りを供給することができた。
【0019】 <実施例4> 図6は、カード型携帯用機能物品の代表であるテレフォンカードの表面に、所 定量の香料を混合したインクを塗装することにより、好臭発散源を被膜構成とし た実施例を示すものであり、テレフォンカード26の表面を被膜状の好臭発散源 27で覆った。 具体的には、香料として“南国のフルーツの香り”を有する「Tropical Night A-1311/RA(山本香料KK製)」を用い、これをUV(紫外線)硬化型インクに 所定量混合した後、テレフォンカード26の表面全体に塗装し、硬化させて好臭 発散源27を被膜状に形成した。このような好臭発散源27の効果を調べたとこ ろ、好臭発散源27からの香りがテレフォンカード全体から発散することを確認 した。 この被膜タイプでは、好臭発散源27が空気に露出しているため、香りの持続 時間はそれほど期待できないが、スプレー等によりテレフォンカード26の表面 に簡単に被膜状の好臭発散源27を形成できるため様々な香りを楽しむことがで きる。
【0020】 なお、カード型携帯用機能物品においても、好臭発散源3A〜3Dをカード本 体の成形材料として使用することができ、カード型携帯用機能物品自体を好臭発 散源から構成することによりカード型携帯用機能物品全体から香りを発散させる ことが可能となる。 また、カード型携帯用機能物品における好臭発散源27の被膜形成技術は、前 述のカード型に限らず、箱型携帯電話機、パソコンボディー、ポケットベル等の 携帯機に対しても適用可能であり、好臭発散源の効果も同様である。なお、被膜 形成は、カード全体、ボディー全体に限ることなく、一部であってもよい。
【0021】
【考案の効果】
前述の通り、この考案は、携帯用の機能物品の構成部材に徐放性の好臭発散源 を着脱可能に取り付け、あるいは構成部材を徐放性の好臭発散源から構成し、あ るいは構成部材に徐放性の好臭発散源をコーティングするようにしたため、使用 者はいつでも、どこでも快い香りを楽しみながら、電話機、パソコン、テレフォ ンカード等の携帯用機能物品を使用することができる。 また、好臭発散源自体はリリースコントロールされているため、香りの持続時 間を長く保つことができるとともに、一つの空間に多くの人々が同居する場合に も、万人に共通の快い香りを供給することができる。 さらに、好臭発散源を着脱可能とした場合には、必要に応じて、いつでも、ど こでも好みの香りを有する好臭発散源を携帯用機能物品に設置でき、必要な期間 だけ好みの香りを楽しむことができる。嗅覚を満足させる香りは、携帯用機能物 品の使用環境に応じて変化すべきであるが、野山で使用する場合には森林浴の香 りを、排気ガス濃度の高い町中で使用する場合には排気ガスを打ち消すような香 りを、部屋の中で使用する場合にはその部屋にマッチした香りを出すことが可能 である。もちろん、無臭を必要とする場合には、好臭発散源を取り外すことで対 処することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】箱型の携帯電話機のボディーに好臭発散源を設
置した例を示す斜視図である。
【図2】各種の好臭発散源を示す概略断面図である。
【図3】図1の変形例を示す斜視図である。
【図4】携帯型パソコンに好臭発散源を設置した例を示
す斜視図である。
【図5】カード型携帯用機能物品に好臭発散源を設置し
た例を示す平面図である。
【図6】カード型携帯用機能物品の表面に被膜状の好臭
発散源を被覆した例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 箱型携帯電話機 2 ボディー 3 好臭発散源 4 接着材層 5 多孔質材料基体 6 空孔 7,10,11,14
香料 8 揮発防止フィルム 9,13,15
プラスチック基体 12 マイクロカプセル 16,18,21
ボディー本体 17 引き出し部材 19 嵌合穴部 20 嵌め込み部材 22 折り畳み部材 23 折り畳み軸 24 パソコンのボディー本体 25 蓋部材 26 テレフォンカード 27 被膜状の好臭発散源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 横 山 健 児 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日 本電信電話株式会社

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 携帯用の機能物品の構成部材に、基体に
    香料を含有する徐放性の好臭発散源を着脱可能に取り付
    けたことを特徴とする好臭発散携帯用機能物品。
  2. 【請求項2】 携帯用の機能物品の構成部材を、基体に
    香料を含有する徐放性の好臭発散源から構成したことを
    特徴とする好臭発散携帯用機能物品。
  3. 【請求項3】 携帯用の機能物品の構成部材に、基体に
    香料を含有する徐放性の好臭発散源をコーティングした
    ことを特徴とする好臭発散携帯用機能物品。
JP1410492U 1992-03-17 1992-03-17 好臭発散携帯用機能物品 Pending JPH0576153U (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005096598A1 (ja) * 2004-03-30 2005-10-13 Enshou Honsha Co., Ltd. 携帯式電話機
JP2009253924A (ja) * 2008-04-10 2009-10-29 Casio Hitachi Mobile Communications Co Ltd 開閉機構、開閉機構付き機器、および、携帯通信端末
JP2011061447A (ja) * 2009-09-09 2011-03-24 Fujitsu Ltd 芳香発散装置

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