JPH0576130A - 電力配電線における地絡電流の検出,抑制装置 - Google Patents

電力配電線における地絡電流の検出,抑制装置

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JPH0576130A
JPH0576130A JP23172491A JP23172491A JPH0576130A JP H0576130 A JPH0576130 A JP H0576130A JP 23172491 A JP23172491 A JP 23172491A JP 23172491 A JP23172491 A JP 23172491A JP H0576130 A JPH0576130 A JP H0576130A
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JP23172491A
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Takushi Sugimoto
卓士 杉本
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は低圧配電線路の保護システムに関
し、混触発生による停電範囲を局限化するとともに電圧
および電流を抑制し、漏電発生を検出して警報を発する
ことにより危険を予防することを目的とする。 【構成】高圧線遮断器が介装された高圧配線路から供給
される電力を降圧し、低圧配線路によって配電する際に
おける地絡電流の検出及び抑制システムであって前記低
圧配線路に接地用変圧器を接続し、該接地用変圧器の一
次側スター結線の中性点を接地するとともにこの接地線
に前記高圧線遮断器をトリップさせる電流検出器を設
け、前記接地用変圧器の二次側オープンデルタ結線の開
放端に漏電警報機を作動させる漏電検出器を配設すると
ともに各相間に単相コンデンサーを介装する構成とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低圧配電線路を保護す
るための地絡電流の検出,抑制装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】発電所で発電された電力は、送電線によ
って送電され、一次変電所,二次変電所による降圧を経
て、配電変電所でさらに降圧され、配電線によって需要
家に送り届けられる。この配電線には高圧配電線(以下
高圧線と称する)と低圧配電線(以下低圧線と称する)
の二種類があり、一般的に、高圧線は6000ボルトま
たは3000ボルトであり、低圧線は200ボルトまた
は100ボルトとなっている。すなわち、高圧6000
ボルトまたは3000ボルトを変圧器等によって低圧2
00ボルトまたは100ボルトに降圧し、この電力が各
種機器に供給されるようになっている。
【0003】この場合、従来より、漏電による感電事故
防止のために低圧線の一線をアースする方法が公知であ
るが、この方法では高圧線より低圧線への混触が発生す
ると高圧線の電流がそのまま低圧線に進入して非常に危
険であるといった問題や、低圧線路内のいずれかで短絡
事故が発生した場合にも非常に大きな短絡電流が流れて
電線の被覆が燃える等、火災の原因になりかねないとい
った問題があった。もちろん、異常電流が流れた場合に
回路を遮断するいわゆるブレーカと称する遮断器(この
実施例においては低圧遮断器NFB1 ,NFB 2)が配
設されているが、事故のごく初期における急変する現象
に遮断器の応答性が追従しきれないという問題があり、
一旦混触等の事故が発生すると、例えば工場などにおい
て、電力会社から電力の供給を受けて工場各部門の電力
負荷に応じて必要電圧に変成,配電する受変電室の遮断
器が作動して当該工場全体にわたって停電する等、その
影響は広範囲に及び工場の稼働停止による経済的損失も
大きなものとなっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題の解
決をめざすものであり、高圧線の電圧が低圧線に進入す
る混触が発生した場合には自動的に当該配電線路のみを
遮断することにより、混触による停電範囲を局限化する
とともに電圧および混触電流を抑制し、さらに、低圧線
路内における漏電発生を検出して警報を発するとともに
電圧および漏電電流を抑制することにより危険を予防す
ることができる、電力配電線における地絡電流の検出,
抑制装置の提供を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は前記の目的を達
成するために、高圧遮断器が介装された高圧線から供給
される電力を降圧し、低圧線によって配電する際におけ
る地絡電流の検出及び抑制方法であって、前記低圧線に
接地用変圧器を接続し、該接地用変圧器の一次側スター
結線の中性点を接地するとともにこの接地線に前記高圧
遮断器をトリップさせる電流検出器を設け、前記接地用
変圧器の二次側オープンデルタ結線の開放端に漏電警報
機を作動させる漏電検出器を配設するとともに、各相間
に単相コンデンサーを介装したことを特徴とする電力配
電線における地絡電流の検出,抑制装置とするものであ
る。
【0006】
【作 用】本発明の作用は次の通りである。先ず、高圧
線の電圧が低圧線に進入して混触が発生すると流れた異
常電流は接地用変圧器の一次側スター結線の中性点に接
続された接地線によって大地に流れる。この大地に流れ
る混触電流を電流検出器が検出し、この検出に基づき高
圧遮断器をトリップさせて高圧電力の供給を遮断する。
同時に、接地用変圧器の二次側オープンデルタ結線の各
相間に介装されたコンデンサの蓄電作用により電圧を抑
制するとともに流れた混触電流を抑制する。低圧線にお
いて漏電が発生した場合は、前記接地用変圧器の二次側
オープンデルタ結線の開放端に配設された漏電検出器に
よって検出され、この検出により漏電警報器が鳴奏して
漏電発生を知らせるとともに、接地用変圧器の二次側オ
ープンデルタ結線の各相間に介装されたコンデンサの蓄
電作用により電圧を抑制するとともに流れた漏電電流を
抑制する。
【0007】
【実施例】本発明の一実施例を図面に基づいて説明す
る。図1は本発明の構成を示す図であり、工場配電を想
定している。図において、符号SSは工場の受変電室で
あり、電力会社から電力の供給を受けて工場各部門の電
力負荷に応じて必要電圧に変成し、6000ボルトまた
は3000ボルトの高圧線(この実施例においては
1 ,12 ,13 の3組)によって配電するものであ
る。これを高圧線11 の配電線についてみれば、高圧遮
断器CBを介して低圧200ボルトまたは100ボルト
に変成する変圧器Tに接続されており、ここまでが工場
配電における高圧線路となっている。変圧器Tによって
低圧200ボルトまたは100ボルトに降圧された電力
は、母線R,S,Tによって各機器に供給される。
【0008】符号GTは接地用変圧器であり、この接地
用変圧器GTは一次側がスター結線され、二次側がオー
プンデルタ結線されている。一次側スター結線の各線は
母線R,S,Tにそれぞれ接続され、このうちの二線は
低圧遮断器NFB1 を介して接続されている。さらにこ
の一次側スター結線の中性点は接地線2によって大地E
に接地されている。すなわち、異常電圧を抑制するため
に、中性点を接地する中性点接地方式が採用されてい
る。二次側オープンデルタ結線においては各相の線間に
電圧および電流抑制用の、それぞれ容量100μFのコ
ンデンサC1 ,C 2 ,C3 が介装されており、このうち
の三線には低圧遮断器NFB2 が配設されている。さら
に、このオープンデルタ結線の開放端には聴覚警報機と
して漏電を報知するブザーBZを作動させるリレーR2
が介装されている。符号AMは電流検出器であり、変流
器CTと前記高圧遮断器CB作動用のリレーR1とを有
して接地線2に流れる電流を検出する。なお、漏電警報
機の他に視覚的警報手段として警報ランプを点滅させた
り、音声で管理室に通報したりする構成も可能である。
【0009】上記構成の作動につき説明する。先ず、高
圧線の電圧が低圧線に進入して混触が発生すると、接地
用変圧器GT内スター結線の中性点に接続された接地線
2に混触電流が流れる。この流れる混触電流を電流検出
器AMが検出する。すなわち、変流器CTの作用により
逓減された電流がリレーR1 に流れ、前記のように、こ
のリレーR1 は高圧遮断器CBのトリップ用であり、リ
レーR1 の作動により高圧遮断器CBがトリップし、受
変電室SSより供給される高圧電力が遮断される。同時
に、接地用変圧器GTの二次側オープンデルタ結線の各
相間に介装されたコンデンサC1 ,C2 ,C3 の蓄電作
用により、電圧を抑制するとともに混触電流が抑制され
る。
【0010】次に母線R,S,Tの低圧線において漏電
が発生した場合については、接地用変圧器GT内のスタ
ー・デルタ結線の関係から漏電電流が二次側のオープン
デルタ結線内に流れ、この流れた電流によりリレーR2
がONとなる。前記のように、このリレーR2 は漏電警
報機としてのブザーBZのスイッチであり、漏電発生と
同時にブザーBZが鳴奏して漏電発生を知らせる。同時
に、オープンデルタ結線の各相間に介装されたコンデン
サC1 ,C2 ,C3 の蓄電作用により、電圧を抑制する
とともに漏電電流を抑制する。
【0011】
【発明の効果】以上説明のように、接地用変圧器の一次
側スター結線の中性点を接地し、この接地線に流れる混
触電流を電流検出器によって検出して高圧線路に介装さ
れる高圧遮断器を作動させるようにしたので、混触によ
る停電等の事故を他の配電線路に及ぼすことなく当該配
電線路に局限することができる。また、接地用変圧器の
オープンデルタ結線の各相間に介装されたコンデンサの
作用により、電圧および電流が抑制されることから感電
事故を減少させることができる。さらに、低圧線路の漏
電発生を警報によって知らせるようにしたので、火災発
生等を未然に防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 ・・高圧配電線 2・・・接地線 CB・・高圧遮断器 GT・・接地用変圧器 R,S,T・・母線 NFB1 ・低圧遮断器 NFB2 ・低圧遮断器 R1 ,R2 ・リレー C1 ,C2 ,C3 ・コンデンサ CT・・変流器 AM・・電流検出器 BZ・・ブザー E・・・大地

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高圧配電線を遮断する遮断器が介装された
    高圧配電線から供給される電力を降圧し、低圧配電線に
    よって配電する際における地絡電流の検出,抑制装置で
    あって、 前記低圧配電線に接地用変圧器を接続し、 該接地用変圧器の一次側スター結線の中性点を接地する
    とともに、この接地線に前記高圧遮断器をトリップさせ
    る電流検出器を設け、 前記接地用変圧器の二次側オープンデルタ結線の開放端
    に漏電警報機を作動させる漏電検出器を配設するととも
    に各相間に単相コンデンサーを介装したことを特徴とす
    る電力配電線における地絡電流の検出,抑制装置
JP23172491A 1991-09-11 1991-09-11 電力配電線における地絡電流の検出,抑制装置 Pending JPH0576130A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010268543A (ja) * 2009-05-12 2010-11-25 Kanto Denki Hoan Kyokai 漏電防止監視システム
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