JPH057595A - 超音波手術器 - Google Patents

超音波手術器

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Publication number
JPH057595A
JPH057595A JP3164540A JP16454091A JPH057595A JP H057595 A JPH057595 A JP H057595A JP 3164540 A JP3164540 A JP 3164540A JP 16454091 A JP16454091 A JP 16454091A JP H057595 A JPH057595 A JP H057595A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ultrasonic
bolt
magnetostrictive element
horn
surgical instrument
Prior art date
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Pending
Application number
JP3164540A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideaki Tanaka
秀昭 田中
Masahiro Akiyasu
昌宏 秋保
Shizuo Ninomiya
鎮男 二宮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Aloka Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Aloka Co Ltd filed Critical Aloka Co Ltd
Priority to JP3164540A priority Critical patent/JPH057595A/ja
Publication of JPH057595A publication Critical patent/JPH057595A/ja
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  • Apparatuses For Generation Of Mechanical Vibrations (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 患者漏洩電流を少なくした超音波手術器を提
供する。 【構成】 フェライト等から成る円筒形状の磁歪素子2
8にはボルト32が挿通され、そのボルト32の両端に
は前ブロック17及び後ブロック30が係合される。前
ブロック及びボルト32は、そのボルト32の軸方向に
沿ってその液体流通路となる貫通孔102が形成されて
いる。外部の発振器204から供給された高周波信号に
よりコイル34にて磁界が発生し、これにより磁歪素子
28が超音波振動を生ずる。この超音波振動はホーン1
9によって生体に伝達され組織の破砕等が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超音波手術器、特に超
音波を発生する超音波振動子の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】医療の分野において超音波手術器が活用
されいてる。この超音波手術器は、超音波振動されるホ
ーンの先端によって生体組織の破砕等を行うものであ
る。
【0003】このような超音波手術器において、超音波
振動は手術器ハンドピースに内蔵された超音波振動子に
て発生される。従来においては、そのような超音波振動
子として、いわゆるボルト締め超音波振動子(別名、ラ
ンジュバン型振動子)が知られている。
【0004】図2には、従来のボルト締め超音波振動子
の断面が示されている。図において、環状の複数の振動
素子10には、それらの間及び両端に複数の環状の端子
板12が配置されている。そして、端子板12−1は、
一方側の電極であり、端子板12−2は他方側の電極で
ある。
【0005】この従来のボルト締め超音波振動子におい
て、前記振動素子10は、電歪材料で構成されている。
すなわち、一方側の電極と他方側の電極との間に電圧を
印加することにより、その電極間に電界が生じ、この結
果、電歪材料から成る振動素子10が超音波振動を生ず
ることになる。
【0006】振動素子10及び端子板12の中央にはボ
ルト挿通口が形成されており、そのボルト挿通口にはボ
ルト14が挿通されている。そして、ボルト14の一方
端には、一方の金属ブロック16が係合しており、ボル
ト14の他方端には他方の金属ブロック18が係合して
いる。すなわち、この2つの金属ブロックを互いに締め
付けることにより、振動素子10及び端子板12が強固
に挟持される。
【0007】なお、このような超音波振動子において
は、超音波手術器による組織の破砕等によって乳化ある
いは細分化した組織や、その際に注がれた灌流液などを
吸引するために、超音波振動子のボルト軸方向に沿って
液体流通路が形成される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のボルト締め超音波振動子を用いた超音波手術器にお
いては、振動素子を駆動するために高電圧を印加する必
要があり、このため、患者漏洩電流が多くなるという問
題があった。すなわち、このような超音波手術器は、で
きる限り患者漏洩電流が少ない方が望ましいが、従来に
おいては、上述したように高電圧の印加の必要性から、
完全なる電気絶縁性を保つことが困難となり、この結
果、一定の基準内には納まっていたが、患者漏洩電流を
更に要望される値にまで抑え込むことができなかった。
本発明は、上記従来の鑑みなされたものであり、その目
的は、高電圧印加を必要とせずに患者漏洩電流をできる
だけ低く抑えることのできる超音波手術器を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、超音波振動を発生する超音波振動子と、
前記超音波振動が伝達されるホーンと、を含み、前記ホ
ーンの先端部にて組織の破砕等を行う超音波手術器にお
いて、前記超音波振動子は、ボルト挿通孔が形成された
円筒状の磁歪材料から成る磁歪素子と、前記磁歪素子の
前記ボルト挿通孔に挿通するボルトと、前記ボルトの両
端にそれぞれ係合して、前記磁歪素子を両側から挟む一
対の金属ブロックと、前記円筒状磁歪素子に巻回された
コイルと、を含み、前記超音波振動子には前記ボルト軸
方向に沿って貫通孔が形成されたことを特徴とする。
【0010】
【作用】上記構成によれば、円筒状の磁歪素子に巻回さ
れたコイルに電流を流すことにより、このコイルにて磁
界が発生し、この磁界により磁歪素子が物理的に歪み、
この結果、超音波振動が生じることとなる。そして、こ
の超音波振動は、ホーンに伝達され、組織の破砕等が行
われる。
【0011】従って、電歪素子を用いた従来のように高
電圧を必要とせずに、患者漏洩電流を極めて小さくする
ことが可能となる。
【0012】また、超音波振動子には貫通孔が形成され
ているため、超音波手術により乳化あるいは細分化され
た組織を前記貫通孔を介して外部に取り出すことができ
るので、超音波手術器ハンドピース内部に特別に液体流
通路等を設ける必要がなく、手術器本体が太くなること
を防止できる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を図面に基づい
て説明する。
【0014】図1には、本発明に係る超音波手術器ハン
ドピース11の構成が示されている。この超音波手術器
は生体組織の破砕等を行うものであり、例えば、腹腔内
臓器手術,眼科手術等に用いられるものである。
【0015】ケース13の内部には、超音波振動を発生
する超音波振動子15が設けられている。この超音波振
動子15については後に詳述する。
【0016】超音波振動子15の先端部(前ブロック1
7の先端部)には、ホーン19に超音波振動を伝達させ
るコーン20が配置されている。なお、コーン20は前
ブロック17にネジ止めされている。
【0017】ホーン19は、コーン20にネジ止めされ
ており、コーン20から伝達された超音波はホーン19
の先端に達する。すなわち、このホーン19の先端部に
て組織の破砕などが行われる。ホーン19の外周囲には
ホーンカバー22が配置され、このホーンカバー22
は、ケース13の先端に固定されている。コーン20及
びホーン19の中央軸方向には、それぞれ貫通孔が形成
され、液体流通路100を構成している。ケース13の
先端部には、注入口23が設けられており、外部に供え
られた灌流液送出器200から送出された灌流液が、こ
の注入口23を介してホーン19とホーンカバー22の
間の通路に注入される。そして、その注入された灌流液
は、ホーンカバー22の先端開口から組織へ流出する。
なお、この灌流液がケース13の奥側に入ることを防止
するためにケース13とコーン20との間にはシール部
材24が配置されている。
【0018】ケース13の尾端中央には、ジョイントチ
ューブ26が挿通しており、そのジョイントチューブ2
6には図示されていないチューブの一方端が接続され
る。
【0019】なお、このチューブの他方端には乳化され
た組織などの吸引を行うための吸引器202が接続され
る。
【0020】次に、超音波振動子15について説明す
る。この超音波振動子15は、超音波振動を発生する磁
歪素子28と、一対の金属ブロック(前ブロック17及
び後ブロック30)と、ボルト32と、コイル34と、
で構成されている。
【0021】磁歪素子28は、本実施例において円筒状
に形成され、その外周囲にはコイル34が巻回されてい
る。磁歪素子28には、挿通孔が形成され、その挿通孔
にはボルト32が挿通し、前ブロック17及び後ブロッ
ク30に係合している。すなわち、前ブロック17及び
後ブロック30を互いに締め付け合うことにより、磁歪
素子28が挟持される。なお、磁歪素子28とボルト3
2との間には、本実施例において、樹脂等の絶縁材が配
置されている。
【0022】本実施例において、ボルト32には、その
ボルト軸方向に沿って貫通孔102が形成されている。
すなわち、この貫通孔102は、乳化された組織などが
流通する液体流通路であり、上述した液体流通路100
に接続している。
【0023】そして、ボルト32の尾端側には、チュー
ブホルダ36が配置され、このチューブホルダ36によ
ってボルト32に形成された貫通孔102と前記ジョイ
ントチューブ26の中央孔とが接続されている。
【0024】なお、コイル34には外部に配置された発
振器204から駆動信号が供給される。
【0025】ところで、磁歪素子28は、外部磁界を受
けると物理的な歪みが生じ超音波振動を生ずるものであ
る。そして、本実施例においては、この磁歪素子28と
してフェライト磁歪材料が用いられている。具体的に
は、Ni−Cu−Coフェライトが用いられている。な
お、その他の磁歪材料としては、Tb−Dy−Fe合金
などがあり、その他には、鉄系アモルファス合金等も用
いることができる。いずれにおいても、磁力線によって
超音波振動を生ずる磁歪材料であれば他のものでも用い
ることができる。ただし、飽和磁歪が大きいことが好ま
しい。
【0026】なお、本実施例において、このボルト締め
超音波振動子15の全長は、例えば、10cmであり、
超音波のλ/2に相当するものである。また、その径
は、例えば、15mmである。
【0027】次に、超音波振動子15の動作について説
明する。
【0028】発振器204から出力された高周波信号
は、コイル34に供給される。ここで高周波信号として
は、例えば、数アンペア程度で、20kHz〜100k
Hz程度の高周波信号である。
【0029】この高周波信号によりコイル34にて磁界
が発生し、この磁界によって磁歪素子28が歪みを生ず
る。具体的には、ボルト軸方向(紙面左右方向)に振動
する。ここで、磁歪素子28は、一対のブロック(前ブ
ロック17及び後ブロック30)によって強固に、挟持
されているため、磁歪素子28にて生ずる超音波振動を
超音波振動子15全体に広げて、外部部材へその発生さ
れた超音波振動を有効に伝達させることが可能である。
また、このような金属ブロックによる挟持によれば、磁
歪素子28の割れなどを防止することができるという効
果も有する。以上のようにして、発生された超音波振動
が、コーン20を介してホーン19に伝達され、これに
よってホーン19の先端部にて例えば組織の破砕などが
行われる。
【0030】この場合に、外部の灌流液送出器200か
ら送出された灌流液は、注入口23から更にホーン19
とホーンカバー22との間の隙間を介して破砕部位へ注
がれ、破砕部位の洗浄や加熱防止に供される。
【0031】そして、この灌流液及び乳化された組織等
は上述した液体流通路100及びそれに連なる貫通孔1
02を介して円滑に外部に吸引されることになる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
磁歪材料によって超音波発生を行う素子を用いたので、
従来のように高電圧源を必要とせず、これにより患者漏
洩電流を著しく低減させることが可能となる。また、超
音波振動子に液体流通路となる貫通孔を形成したので、
超音波手術器ハンドピースの径を太くせずに、灌流液や
乳化された組織などを円滑に外部へ排出することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る超音波手術器ハンドピースの断面
図である。
【図2】従来のボルト締め振動子の構成を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
11 超音波手術器ハンドピース 13 ケース 15 超音波振動子 17 前ブロック 19 ホーン 28 磁歪素子 30 後ブロック 32 ボルト 34 コイル

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】超音波振動を発生する超音波振動子と、 前記超音波振動が伝達されるホーンと、 を含み、前記ホーンの先端部にて組織の破砕等を行う超
    音波手術器において、 前記超音波振動子は、 ボルト挿通孔が形成された円筒状の磁歪材料から成る磁
    歪素子と、 前記磁歪素子の前記ボルト挿通孔に挿通するボルトと、 前記ボルトの両端にそれぞれ係合して、前記磁歪素子を
    両側から挟む一対の金属ブロックと、 前記円筒状磁歪素子に巻回されたコイルと、 を含み、 前記超音波振動子には前記ボルト軸方向に沿って貫通孔
    が形成されたことを特徴とする超音波手術器。
JP3164540A 1991-07-04 1991-07-04 超音波手術器 Pending JPH057595A (ja)

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JP3164540A JPH057595A (ja) 1991-07-04 1991-07-04 超音波手術器

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JPH057595A true JPH057595A (ja) 1993-01-19

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