JPH0575895A - 映像信号の自動利得調整回路 - Google Patents

映像信号の自動利得調整回路

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JPH0575895A
JPH0575895A JP3263054A JP26305491A JPH0575895A JP H0575895 A JPH0575895 A JP H0575895A JP 3263054 A JP3263054 A JP 3263054A JP 26305491 A JP26305491 A JP 26305491A JP H0575895 A JPH0575895 A JP H0575895A
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video signal
automatic gain
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Yasunari Ikeda
康成 池田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ドリフトなどの影響を受けず精度が高く,安
定度のよい映像信号の自動利得調整回路を提供する。 【構成】 映像信号の自動利得調整回路はサンプリング
制御回路1,可変利得制御形増幅回路2,A/D変換器
4,レジスタ6,8,信号減算回路10,比較回路1
2,PNPトランジスタ14,抵抗器16,NPNトラ
ンジスタ20,抵抗器22,コンデンサ24およびバッ
ファ回路26を有している。映像信号の同期信号SYN
Cの2つの異なる基準レベルがレジスタ6,8で保持さ
れ,その差が信号減算回路10で算出され,比較回路1
2で基準電圧発生回路28からの基準電圧と比較されて
誤差電圧が算出され,この誤差電圧信号で可変利得制御
形増幅回路2が利得調整される。可変利得制御形増幅回
路2以外ディジタル回路で処理しており,ドリフトの影
響を受けない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は映像信号(ビデオ信号)
の自動利得調整回路に関する。
【0002】
【従来の技術】ビデオ記録再生装置など映像信号(ビデ
オ信号)を処理する装置においては,入力された映像信
号を信号処理するが,入力された映像信号は劣化してい
る場合があり,その劣化状態を補償した自動利得制御
(AGC)が必要となる。図10に従来の映像信号の自
動利得調整回路を示す。この映像信号の自動利得調整回
路は,可変利得制御形増幅回路51,第1のサンプルホ
ールド回路52,第2のサンプルホールド回路54,信
号減算回路53,基準電圧源55,演算増幅回路で構成
される比較回路56およびサンプリング制御回路57を
有する。図11に示す入力映像信号SINが可変利得制
御形増幅回路51に入力され所定の利得で増幅される。
入力映像信号SINは,同期信号SYNC部分と輝度信
号Y部分とからなる。
【0003】可変利得制御形増幅回路51からの増幅映
像信号は第1のサンプルホールド回路52および第2の
サンプルホールド回路54に印加され,それぞれ,サン
プリング制御回路57からの第1のサンプリング制御信
号T1および第2のサンプリング制御信号T2によって
サンプルホールドされる。第1のサンプリング制御信号
T1および第2のサンプリング制御信号T2の出力タイ
ミングは,図11に示すように,同期信号SYNCの基
底レベルとペデスタルレベルとをホールドするタイミン
グである。第1のサンプルホールド回路52の出力と第
2のサンプルホールド回路54の出力とが信号減算回路
53に印加されてそれらの偏差電圧が算出される。この
偏差電圧が比較回路56に印加され,基準電圧源55か
らの基準電圧と比較され,その誤差電圧が可変利得制御
形増幅回路51に負帰還される。可変利得制御形増幅回
路51は比較回路56からの誤差電圧に応じて入力映像
信号SINを増幅する。同期信号SYNCを規定する基
底レベルとペデスタルレベルとは一定であるから,上記
回路構成により,もし,入力映像信号SINのレベルに
変動が発生しても,レベル変動に依存せず,安定な利得
調整を行うことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した映像信号の自
動利得調整回路は映像信号をアナログ信号処理する回路
である。したがって,一般的にドリフトの影響を受けや
すいという問題がある。また信号のピーク・ピークは映
像信号の自動利得調整回路の内部と外部とでは異なるこ
とがあり,その変動が誤差となる。その結果,図10に
示した映像信号の自動利得調整回路は精度と安定性に問
題がある。さらに第1のサンプルホールド回路52およ
び第2のサンプルホールド回路54の回路構成は複雑で
ある。したがって,本発明は,精度が高く,動作の安定
性にすぐれた映像信号の自動利得調整回路を提供するこ
と目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するた
め,本発明においては,基本的には,A/D変換器を用
いたディジタル信号処理を行ない,ディジタル負帰還に
おいて誤差要因を吸収して全体として精度が高く安定な
自動利得調整を行う。したがって,本発明の映像信号の
自動利得調整回路は,少なくとも2つの異なる基準信号
レベルを有する映像信号をディジタル信号に変換するA
/D変換器と,該A/D変換器を上記2つの基準レベル
信号が存在するタイミングに応じて動作させるサンプリ
ング制御手段と,上記2つの基準レベルにおける上記A
/D変換器の変換結果に対する所定の基準信号との差を
誤差信号として算出する誤差信号算出回路と,該誤差信
号に応じて上記A/D変換器に入力される上記映像信号
の利得または映像信号のA/D変換器における変換係数
を調整する手段とを有する。特定的には,上記A/D変
換器の前段に可変利得調整増幅回路を有し,該可変利得
調整形増幅回路は上記調整手段からの誤差信号に応答し
てその利得を変化させる。また特定的には,上記調整手
段からの誤差信号が上記A/D変換器の変換基準電圧信
号として上記A/D変換器に印加される。
【0006】
【作用】A/D変換器はサンプリング制御手段によって
サンプリング動作する。サンプリング制御手段から出力
されるサンプリング動作タイミングは,映像信号に含ま
れるすくなくとも2つの異なる基準信号レベルに対応し
て規定される。2つの異なるレベルの基準信号の偏差が
算出され,利得調整手段がこの偏差電圧に応じてA/D
変換器に印加される映像信号の利息を調整する。この映
像信号の自動利得調整回路は,サンプルホールド回路を
用いず,A/D変換器を用いてアナログ式に行われるか
ら,ドリフトなどの影響を受けにくく,精度が高いもの
となり,回路構成も小規模となる。A/D変換器におけ
る利得を実質的に調整する手段としては,可変利得制御
形増幅回路の利得を上記誤差信号に基づいて調整する手
段,あるいは,A/D変換器の変換用基準電圧として直
接,上記誤差信号を用いる手段とがある。
【0007】
【実施例】図1に本発明の第1実施例の映像信号の自動
利得調整回路を示す。この映像信号の自動利得調整回路
は,サンプリング制御回路1,可変利得制御形増幅回路
2,A/D変換器4,第1のレジスタ6,第2のレジス
タ8,信号減算回路10,比較回路12,PNP形の第
1のトランジスタ14,抵抗器16,NPN形の第2の
トランジスタ20,抵抗器22,コンデンサ24,バッ
ファ回路26,および,基準電圧発生回路28を有して
いる。この回路構成においては,A/D変換器4以降の
回路構成がディジタル回路であり,A/D変換器4でデ
ィジタル変換した後の信号は全てディジタル的に処理さ
れる。可変利得制御形増幅回路2は入力映像信号SIN
を増幅して,増幅アナログ映像出力信号SOUTAをA
/D変換器4に出力するが,その利得は,バッファ回路
26からの出力信号S26に応じて変化する。
【0008】図2に図1に示した映像信号の自動利得調
整回路における信号波形図を示す。図2(A)は可変利
得制御形増幅回路2に印加される入力映像信号SINで
あり,同期信号SYNCと輝度信号Yとを有している。
同期信号SYNCは基底レベルとしての第1の基準レベ
ルとペデスタルレベルPEDとしての第2の基準レベル
との電圧信号からなる。この同期信号SYNCの後に輝
度信号Yが続く。サンプリング制御回路1は,図2
(B),(C)に示すように,第1の基準レベルおよび
第2の基準レベルの存在するタイミングに応答する第1
のサンプリングタイミングt1および第1のサンプリン
グタイミングt2においてそれぞれ,第1のサンプリン
グ制御信号T1および第2のサンプリング制御信号T2
を第1のレジスタ6および第2のレジスタ8に出力す
る。A/D変換器4は「染野・シャノンのサンプリング
理論」に基づいたサンプリング周波数で可変利得制御形
増幅回路2からの増幅アナログ映像出力信号SOUTA
をディジタル値に変換し,ディジタル映像出力信号SO
UTDを出力する。第1のレジスタ6および第2のレジ
スタ8はA/D変換器4からのディジタル映像出力信号
SOUTDをそれぞれ第1のサンプリングタイミングt
1および第1のサンプリングタイミングt2で保持す
る。
【0009】信号減算回路10において,第2のレジス
タ8において保持されている第2の基準レベルから第1
のレジスタ6に保持されている第1の基準レベルを減算
する。信号減算回路10において算出された基準電圧偏
差(E2−E1)は基準レベル偏差信号SAとして比較
回路12において,基準電圧発生回路28からの比較用
基準電圧SBと比較される。
【0010】比較回路12は上記基準レベル偏差信号S
Aと比較用基準電圧SBと下記表1に示す判定論理にし
たがって,第1の出力信号Q1および第2の出力信号Q
2を出力する。
【表1】
【0011】基準レベル偏差信号SAの電圧が比較用基
準電圧SBよりも高いとき,第1の出力信号Q1および
第2の出力信号Q2とはともに「ハイ」レベルとなる。
その結果,PNPトランジスタである第1のトランジス
タ14はターンオフされるが,NPNトランジスタであ
る第2のトランジスタ20はターンオンされる。第1の
トランジスタ14のエミッタは電源電圧VCCが印加さ
れ,第2のトランジスタ20のエミッタは接地されてい
る。基準レベル偏差信号SAの電圧が比較用基準電圧S
Bよりも低いとき,第1の出力信号Q1および第2の出
力信号Q2とはともに「ロー」レベルとなる。その結
果,第1のトランジスタ14はターンオンされるが,第
2のトランジスタ20はターンオフされる。基準レベル
偏差信号SAの電圧と比較用基準電圧SBとが等しいと
き,第1の出力信号Q1は「ハイ」レベル,第2の出力
信号Q2は「ロー」レベルとなる。その結果,第1およ
び第2のトランジスタ14,20はともにターンオフさ
れる。
【0012】第1のトランジスタ14,抵抗器16,第
2のトランジスタ20,抵抗器22およびコンデンサ2
4でチャージポンプ回路を構成している。基準レベル偏
差信号SAが比較用基準電圧SBよりも高くて,第1の
トランジスタ14がターンオフされ,第2のトランジス
タ20がターンオンされた場合,コンデンサ24に蓄積
された電荷が抵抗器22および第2のトランジスタ20
を介して大地に流れ,その結果,コンデンサ24の端子
電圧は低下する。基準レベル偏差信号SAが比較用基準
電圧SBよりも低いときは,上記と逆に,第1のトラン
ジスタ14がターンオンされ,第2のトランジスタ20
がターンオフされるから,第1のトランジスタ14およ
び抵抗器16を介してコンデンサ24に電荷が蓄積され
る。基準レベル偏差信号SAと比較用基準電圧SBとが
等しいときは,コンデンサ24の蓄積電荷は維持され
る。
【0013】バッファ回路26は上記コンデンサ24に
蓄積された誤差電圧を取り出し,誤差電圧信号S26と
して,可変利得制御形増幅回路2に負帰還する。可変利
得制御形増幅回路2はこのバッファ回路26の出力信号
S26に応答して利得が調整され,入力映像信号SIN
を調整された利得で増幅する。上述した動作を各同期信
号SYNCが存在するタイミングにおいて行う。したが
って,各同期信号SYNCに続く輝度信号Yは上述のよ
うに算出された誤差信号に基づいて可変利得制御形増幅
回路2において利得調整され,A/D変換器4において
ディジタル信号に変換されて,ディジタル映像出力信号
SOUTDとして出力される。
【0014】図1に示した映像信号の自動利得調整回路
は,ドリフトなどの影響をうける部分が可変利得制御形
増幅回路2だけなので,精度が高く安定なディジタル映
像出力信号SOUTDを提供できる。すなわち,本発明
の映像信号の自動利得調整回路によれば,ビデオ信号を
ディジタル処理するのに最初にアナログビデオ信号をデ
ィジタル信号に変換し,このディジタル信号を直接ディ
ジタル的に監視して利得制御しているので,A/D変換
器4自体のドリフトおよびその他の不安定要因が全て負
帰還作用で吸収することができる。またこの映像信号の
自動利得調整回路は図10に示したようなサンプルホー
ルド回路を用いていないので回路構成が大規模にならな
い。
【0015】図3に本発明の第2実施例の映像信号の自
動利得調整回路の構成図を示す。図3に示した映像信号
の自動利得調整回路は,図1に示した映像信号の自動利
得調整回路の第1のレジスタ6,第2のレジスタ8およ
び信号減算回路10の回路構成を,第1のレジスタ6,
信号減算回路10およびレジスタ9の回路構成に変更し
たものである。この映像信号の自動利得調整回路におい
ても,その動作は図2に示した信号波形図が適用され
る。図3に示した映像信号の自動利得調整回路におい
て,サンプリング制御回路1から第1のサンプリングタ
イミングt1において第1のサンプリング制御信号T1
が出力され,第1の基準レベルの電圧を保持する。信号
減算回路10はA/D変換器4からのディジタル映像出
力信号SOUTDと第1のレジスタ6において第1のサ
ンプリングタイミングt1で保持した第1の基準レベル
との電圧差を算出する。サンプリング制御回路1は第1
のサンプリングタイミングt2において第2のサンプリ
ング制御信号T2をレジスタ9に出力して信号減算回路
10の演算結果を保持させる。この第1のサンプリング
タイミングt2において,信号減算回路10はA/D変
換器4からの第2の基準レベルから第1のレジスタ6が
保持している第1の基準レベルを減じているから,レジ
スタ9には基準電圧偏差(E2−E1)が保持される。
すなわち,図3に示した第1のレジスタ6,信号減算回
路10およびレジスタ9の回路構成の動作は,図1に示
した第1のレジスタ6,第2のレジスタ8および信号減
算回路10の回路構成の動作と実質的に同じとなる。そ
の他の回路動作は図1に示したものと同様である。した
がって,図3に示した映像信号の自動利得調整回路も図
1に示した映像信号の自動利得調整回路と同様の効果を
得ることができる。
【0016】図4に本発明の第3実施例の映像信号の自
動利得調整回路の回路構成図を示す。図4に示した映像
信号の自動利得調整回路においては,図3に示した映像
信号の自動利得調整回路における第1のレジスタ6,信
号減算回路10およびレジスタ9の回路構成を,第1の
レジスタ6,信号減算回路10,および,比較回路12
の後段に設けた第1のレジスタ30および第2のレジス
タ32からなる回路構成としたものである。サンプリン
グ制御回路1は第1のサンプリングタイミングt1にお
いて第1のサンプリング制御信号T1を第1のレジスタ
6に出力し,第1のサンプリングタイミングt2におい
て第2のサンプリング制御信号T2を第1のレジスタ3
0および第2のレジスタ32に出力する。図3に示した
回路構成と比較すると,図4に示した回路構成は基準レ
ベル偏差信号SAを比較回路12の前で算出するか,比
較回路12の後段で算出するかの違いだけであり,その
他の動作は図3に示した映像信号の自動利得調整回路と
同様となる。
【0017】上述した図1,図3および図4に示した映
像信号の自動利得調整回路において,基準レベル偏差信
号SAと比較用基準電圧SBとの誤差電圧を,1対1の
回路構成のチャージポンプ回路を駆動している。しかし
ながら,チャージポンプ回路および可変利得制御形増幅
回路2の帰還利得が大きすぎると,誤差修正が大きすぎ
て,いわゆるハンチング状態が生じて収束しない事態が
発生する場合がある。本発明において目的とする誤差の
帰還利得は,望ましくは,A/D変換器4の1ビット以
内にすることを意図している。
【0018】かかる目的を達成する好適回路構成を図5
に示す。図5に示した回路構成は,図1および図3にお
ける比較回路12,第1のトランジスタ14,抵抗器1
5A,抵抗器16,第2のトランジスタ20,抵抗器1
5B,抵抗器22,コンデンサ24およびバッファ回路
26に相当する回路構成を示す。この回路構成におい
て,比較回路12に代えて比較回路13,抵抗器15A
に代えて抵抗器群151〜153,第1のトランジスタ
14に代えて第1のトランジスタ群141〜143,抵
抗器16に代えて第1の抵抗器群161〜163,抵抗
器15Bに代えて第2の抵抗器群155〜157,第2
のトランジスタ20に代えて第2のトランジスタ群20
1〜203,第2の抵抗器22に代えて第2の抵抗器群
221〜223を用いて,さらに共通抵抗器154を設
けている。この回路構成においては,比較回路13にお
ける基準レベル偏差信号SAと比較用基準電圧SBとの
比較を表2に示すように,多段レベルで行い,その結果
をそれぞれの出力信号Q1,Q3,Q5,Q6,Q4,
Q2として出力する。これらの出力信号Q1,Q3,Q
5,Q6,Q4,Q2の論理状態によって,トランジス
タ141〜143,201〜203の駆動状態が決ま
る。
【表2】
【0019】第1の抵抗器群151〜153の抵抗値の
それぞれと第2の抵抗器群157,156,155の抵
抗値のそれぞれとは対応しているが,これらの抵抗値は
異なり重みづけがされている。したがって,ターンオン
されるトランジスタに接続される抵抗器とコンデンサ2
4とで規定されるそれぞれ異なる時定数によってコンデ
ンサ24からの電荷の充放電時間が決定される。基準レ
ベル偏差信号SAと比較用基準電圧SBとの誤差電圧が
小さいときは充電時間または放電時間は長く,誤差電圧
が大きいときは充放電時間は短い。その結果,誤差電圧
に応じて最適な追従性が確保され,誤差の帰還利得が改
善されA/D変換器4の1ビット以内にすることができ
る。
【0020】図5に示した回路構成は,図4に示した映
像信号の自動利得調整回路にも適用できる。この場合,
第1のレジスタ30および第2のレジスタ32の配置を
考慮するだけでよい。
【0021】以上の実施例においては,バッファ回路2
6からの基準レベル偏差信号SAと比較用基準電圧SB
との誤差電圧信号S26を可変利得制御形増幅回路2に
負帰還している回路構成について示したが,A/D変換
器に直接負帰還をかけてもよい。図6は本発明の第4実
施例の映像信号の自動利得調整回路を示すもので,この
回路構成においては,図1に示した可変利得制御形増幅
回路2に代えて固定利得増幅回路3を用い,A/D変換
器4にバッファ回路26からの誤差電圧信号S26をA
/D変換用基準電圧として入力している。この回路構成
においては,可変利得制御形増幅回路2に代えて安定度
が高く低価格で回路構成がより簡単化した固定利得増幅
回路3を用いることができるという利点がある。
【0022】ビデオ信号のA/D変換においては,その
同期信号SYNC部分をA/D変換器のダイナミックレ
ンジに含めない場合もあるが,ハイビジョンTV信号で
は輝度信号Y,第1の色差信号PB および第2の色差信
号PR ,あるいは,三原色信号共に,スタジオ規格によ
れば,図7に示すような3値同期信号SYNCが付加さ
れた信号波形となる。この信号波形において,上記第1
の基準レベルで示した基底部分をA/D変換器4のダイ
ナミックレンジに含めないでも,ペデスタルレベルPE
Dおよび上部電圧レベルがA/D変換器4のダイナミッ
クレンジの範囲内であり,同期レベルをディジタル的に
検出できる。かかる観点から本発明の映像信号の自動利
得調整回路はハイビジョンTV信号のA/D変換にとく
に好適である。
【0023】またNSTC方式,PAL方式などの標準
TV信号をA/D変換するとき,その同期信号部分をA
/D変換器のダイナミックレンジに含めないことがあ
る。この場合,本来のディジタル同期振幅測定が行えな
いので,図8に示す回路構成をとる。図9にその動作タ
イミング図を示す信号波形図を示す。図8に示す映像信
号の自動利得調整回路は,固定利得増幅回路3,クラン
プ回路40,スイッチ回路42,第1のクランプ電圧C
L1を出力する第1のクランプ電源44,第2のクラン
プ電圧CL2を出力する第2のクランプ電源46,バッ
ファ回路48,A/D変換器4,第1の遅延形フリップ
フロップ6A,信号減算回路10,第2の遅延形フリッ
プフロップ8Aを有している。さらに映像信号の自動利
得調整回路は,比較回路12,第1のトランジスタ1
4,抵抗器16,第2のトランジスタ20,抵抗器2
2,コンデンサ24,バッファ回路26および基準電圧
発生回路28を有している。さらに映像信号の自動利得
調整回路は,マルチプレクサ回路50を有している。図
8に実線で示した回路構成はバッファ回路26からの誤
差信号S26をA/D変換器4の基準電圧として用いる
回路を示しており,破線は固定利得増幅回路3に代えて
可変利得制御形増幅回路2を用いて,その利得を誤差信
号S26で制御する回路を示している。
【0024】図8に示した映像信号の自動利得調整回路
は,ビデオ信号の有効期間は正規レベルにクランプし,
ブランキング期間は同期部分がA/D変換器4のダイナ
ミックレンジRANGEに含まれるように,クランプレ
ベルを制御する回路構成となっている。ブランキング期
間中に同期振幅レベルの測定をディジタル的に上述した
ように,第1のサンプリング制御信号TAおよび第2の
サンプリング制御信号TBを出力するサンプリング制御
回路1B,第1の遅延形フリップフロップ6A,信号減
算回路10,第2の遅延形フリップフロップ8A,比較
回路12,第1のトランジスタ14,抵抗器16,第2
のトランジスタ20,抵抗器22,コンデンサ24,バ
ッファ回路26,および,基準電圧発生回路28で行な
い,その検出誤差信号をA/D変換器4または可変利得
制御形増幅回路2に負帰還する。また有効期間は,A/
D変換器4からのディジタル変換信号を,ブランキング
期間は戦記クランプレベルにクランプしたときの値にマ
ルチプレクサ回路50にて置き換える。マルチプレクサ
回路50にはA/D変換器4からのディジタル変換信号
S4とブランキングデータBLKNGとが入力されてお
り,サンプリング制御回路1Bからのマルチプレキシン
グ制御信号MUXに応じて選択出力される。サンプリン
グ制御回路1Bは上記第1のサンプリング制御信号TA
および第2のサンプリング制御信号TBの出力の他,ブ
ランキング期間,マルチプレクサ回路50を選択駆動す
るマルチプレキシング制御信号MUX,スイッチ回路4
2に第1のクランプ電圧CL1と第2のクランプ電圧C
L2との選択切換を行うためのスイッチング駆動信号S
Wをスイッチ回路42に出力する。
【0025】なお,図8に示した回路において,マルチ
プレクサ回路50に代えて,A/D変換器4の出力信号
を保持するレジスタを設け,有効期間にはそのレジスタ
にクロックを供給してA/D変換器4の出力をレジスタ
を介して出力し,ブランキング期間中はレジスタへのク
ロックの供給を停止して有効期間の最後に出力したブラ
ンキングデータBLKNGを保持し,有効期間に再びそ
のレジスタにクロックを供給するように構成することも
できる。
【0026】以上本発明の映像信号の自動利得調整回路
の実施例について述べたが,本発明の映像信号の自動利
得調整回路は上述した回路構成に限定されるものではな
い。
【0027】
【発明の効果】以上述べたように,本発明の映像信号の
自動利得調整回路によれば,簡単な回路構成で,ドリフ
トおよび外部信号レジスタと内部信号レジスタとに差異
が生じてもその影響を受けず,精度が高く,安定に映像
信号の自動利得調整を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の映像信号の自動利得調整回路の第1実
施例の回路構成図である。
【図2】図1に示した映像信号の自動利得調整回路にお
ける信号波形図であって,2値同期信号を含む映像信号
についての処理動作を示す波形図である。
【図3】本発明の映像信号の自動利得調整回路の第2実
施例の回路構成図である。
【図4】本発明の映像信号の自動利得調整回路の第3実
施例の回路構成図である。
【図5】図1,図3および図4に示した映像信号の自動
利得調整回路の部分回路の変形形態を示す回路構成図で
ある。
【図6】本発明の映像信号の自動利得調整回路の第4実
施例の回路構成図である。
【図7】本発明の映像信号の自動利得調整回路において
処理される映像信号の波形図であって,3値同期信号部
分を含む映像信号の波形図である。
【図8】本発明の映像信号の自動利得調整回路の第5実
施例の回路構成図である。
【図9】図8に示した映像信号の自動利得調整回路にお
ける信号波形図であって標準のTV信号についての信号
処理を示す波形図である。
【図10】従来の映像信号の自動利得調整回路の回路構
成図である。
【図11】図10に示した映像信号の自動利得調整回路
における信号波形図である。
【符号の説明】
1・・サンプリング制御回路,2・・可変利得制御形増
幅回路, 3・・固定利得増幅回路,4・・A/D変換器, 6・・第1のレジスタ,8・・第2のレジスタ,9・・
レジスタ, 10・・信号減算回路,12,13・・比較回路, 14,20・・トランジスタ,16,22・・抵抗器, 24・・コンデンサ,26・・バッファ回路,28・・
基準電圧発生回路 30,32・・レジスタ,40・・クランプ回路,42
・・スイッチ回路 44,46・・クランプ電源,48・・バッファ回路, 50・・マルチプレクサ回路,6A・・第1の遅延形フ
リップフロップ, 8A・・第2の遅延形フリップフロップ, SIN・・入力映像信号 SA・・基準レベル偏差信号 SB・・比較用基準電圧 S26・・誤差電圧信号。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2つの異なる基準信号レベル
    を有する映像信号をディジタル信号に変換するA/D変
    換器と, 該A/D変換器を上記2つの基準レベル信号が存在する
    タイミングに応じて動作させるサンプリング制御手段
    と, 上記2つの基準レベルにおける上記A/D変換器の変換
    結果に対する所定の基準信号との差を誤差信号として算
    出する誤差信号算出回路と, 該誤差信号に応じて上記A/D変換器に入力される上記
    映像信号の利得または映像信号のA/D変換器における
    変換係数を調整する手段とを有する映像信号の自動利得
    調整回路。
  2. 【請求項2】 上記A/D変換器の前段に可変利得調整
    増幅回路を有し, 該可変利得調整形増幅回路は上記調整手段からの誤差信
    号に応答してその利得を変化させる請求項1記載の映像
    信号の自動利得調整回路。
  3. 【請求項3】 上記調整手段からの誤差信号が上記A/
    D変換器の変換基準電圧信号として上記A/D変換器に
    印加される請求項1記載の映像信号の自動利得調整回
    路。
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