JPH0575858U - 文字列等のパターン読取装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】画像を有するワークを載置する載置手段と、前
記ワークを照明する光源と、前記画像を撮像する撮像手
段を有し、この撮像手段に対して載置手段を所定の方向
に移動させながら、前記画像を前記撮像手段により読み
取る画像読取装置において、構成簡易で読取精度の高い
文字配列等のパターン読取装置を提供すること。 【構成】載置手段２の上方、かつ、方向３に沿わせて光
源４と、撮像手段６とを並べて配置し、光源４から出射
した光が、載置手段２上のワーク１で反射されて撮像手
段６に至る光の光路中に、偏光板５を１枚介在させた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ワークに付された画像を撮像する、文字列等のパターン読取装置に 関する。

【０００２】

【従来の技術】

画像を有するワークを載置する載置手段と、前記ワークを照明する光源と、前 記画像を撮像する撮像手段を有し、前記載置手段と前記撮像手段の何れか一方を 、移動手段を用いて所定の方向に移動させながら、前記画像を前記撮像手段によ り読み取る画像読取装置がある。

【０００３】 例えば、載置手段としてのベルトコンベア上に載せられて搬送されるワークに 付された画像を、その搬送過程で、撮像手段により読み取り、その読み取り情報 に基づいて、ワークの仕分け等の処理行うのである。

【０００４】 しかし、ビニールシートがかけてあるワークでは、ビニールシートの表面から の反射光が、画像の付されたワーク本体の表面からの反射光の強度よりも大きく なる場合があり、撮像手段によって画像を正しく読み取りができない場合が生じ る。

【０００５】 かかる問題を解決する指針を与えるものとして、金属光沢面の地肌部分を読み 取るのに、複数の偏光フィルターを使用した技術がある（特開昭６４−７４６７ ６号公報参照）。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、前記従来技術では、複数の偏光フィルターを用いるため、構成が複雑 になるとの問題がある。

【０００７】 従って、本考案の目的は、構成簡易で読取精度の高い文字列等のパターン読取 装置を提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

前記目的を達成するため、本考案は次のいずれかの構成とした。

【０００９】 （１）．載置手段の上方、かつ、撮像手段に対する前記載置手段の所定の移動方 向に沿わせて前記光源と、前記撮像手段とを並べて配置し、前記光源から出射し た光が、前記載置手段上のワークで反射されて前記撮像手段に至る光の光路中に 、偏光板を１枚介在させた。

【００１０】 （２）．（１）において、撮像手段を、多数の受光素子を所定の方向と直交する 方向に配列したラインセンサと、ワークからの光を前記ラインセンサに結像させ る結像レンズで構成した。

【００１１】

【作用】

ビニールシートのかかったワークでは、ビニールの表面から反射して撮像手段 に至る光が、画像の付されたワーク本体から反射して撮像手段に至る光よりも、 大きく減衰される。

【００１２】

【実施例】

図１、図２において、ワーク１は段ボール等のワーク本体１ａと、これを覆う 保護用のビニールシート１ｂからなっている。このワーク１は載置手段と移動手 段を兼用したベルトコンベア２上に載せられて、矢印３で示す方向に搬送される ようになっている。

【００１３】 ワーク本体１ａの上面には、識別用等の文字列、記号等のパターンが記された シール７が貼付されており、この画像パターンを搬送中に読み取るべく、ベルト コンベア２の上方には読取のための手段が設けられている。この読取のための手 段は、光源４と、偏光板５と、撮像手段６で構成されている。さらに、撮像手段 ６は、結像レンズ６ａと、ラインセンサ６ｂからなる。

【００１４】 ラインセンサ６ｂは搬送方向３に直交する方向、つまり、ベルトコンベアの幅方 向に多数の受光素子を配列した構成としている。これら、光源４、偏光板５、結 像レンズ６、ラインセンサ６ｂは搬送方向に沿って配置されており、光源１から 出射した光がワーク１で反射されて撮像手段６に至るような関係に配置されてい る。

【００１５】 光源４からワーク１を経て撮像手段６に至る光路中には、偏光板５は１つだけ 配置され、該光路中であれば、図に実線で示すように光源４側であってもよいし 、或いは、２点鎖線で示すように撮像手段６側であってもよい。

【００１６】 さらにこれら相互の関係では、光源４から出射した光がワーク１に至る光の光 路と、その光がワーク１で反射されて撮像手段６に至る光の光路とのなす角度θ が８０゜〜１５０゜以上であることが好ましい。

【００１７】 かかる構成では、図１に示すようにビニールシート１ａにしわが発生した場合 でも、該しわの部分からの反射光は偏光板４の作用により、減衰させられる。

【００１８】 よって、該しわの下にある文字列等の画像パターンにかかる情報を含む光は、 該しわ部分からの反射光によるノイズの影響を受けなくなり、読取の精度を維持 することができる。

【００１９】 なお、結像レンズ６ａとして、広角レンズを用いれば、該レンズは視野が広く 、被写界震度が深いので、ベルトコンベアの幅全域を視野におさめることができ 、また、ピントが合う範囲も広いので、高さの異なる種々のワークについて、撮 像手段でピント合わせしたり、首振り走査等する必要がない。

【００２０】 以上により、偏光板１枚を用いた簡単な構成により、読取精度を高めた低コス トで耐久性のある文字配列等のパターン読取装置となし得る。

【００２１】 以上の実施例において、ワークの載置手段側を移動させる例で説明したが、逆 に、光源、偏光板、撮像手段等を移動させる構成とすることもできる。

【００２２】

【考案の効果】

本考案によれば、構成簡易で読取精度の高い文字配列等のパターン読取装置を 提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案にかかる文字列等のパターン読取装置の
構成を説明した正面図である。

【図２】本考案にかかる文字列等のパターン読取装置の
構成を説明した斜視図である。

【符号の説明】

１ ワーク ２ （載置手段としての）ベルトコンベア ３ ベルトコンベアの移動方向 ４ 光源 ５ 偏光板 ６ 撮像手段

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】画像を有するワークを載置する載置手段
   と、前記ワークを照明する光源と、前記画像を撮像する
   撮像手段を有し、この撮像手段に対して載置手段を所定
   の方向に移動させながら、前記画像を前記撮像手段によ
   り読み取る画像読取装置において、 前記載置手段の上方、かつ、前記所定の方向に沿わせて
   前記光源と、前記撮像手段とを並べて配置し、前記光源
   から出射した光が、前記載置手段上のワークで反射され
   て前記撮像手段に至る光の光路中に、偏光板を１枚介在
   させたことを特徴とする文字列等のパターン読取装置。
2. 【請求項２】請求項１において、撮像手段は、多数の受
   光素子を所定の方向と直交する方向に配列したラインセ
   ンサと、ワークからの光を前記ラインセンサに結像させ
   る結像レンズからなることを特徴とする文字列等のパタ
   ーン読取装置。